JP2003084397A - 熱現像画像記録材料の包装材及び残存熱現像画像記録材料の有無検出方法 - Google Patents

熱現像画像記録材料の包装材及び残存熱現像画像記録材料の有無検出方法

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JP2003084397A
JP2003084397A JP2001277565A JP2001277565A JP2003084397A JP 2003084397 A JP2003084397 A JP 2003084397A JP 2001277565 A JP2001277565 A JP 2001277565A JP 2001277565 A JP2001277565 A JP 2001277565A JP 2003084397 A JP2003084397 A JP 2003084397A
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克典 五井
Mamoru Umeki
守 梅木
Wataru Tachikawa
渡 立川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱現像画像記録材料(以下、記録材料とい
う。)の取り出しを行う吸着盤による記録材料の吸着・
不吸着を検出して記録材料の有無を判断する機構におい
て、底部当て紙に設ける凹部又は切欠部が、最下層に積
層される記録材料に対して有機溶剤の抜けなどに基く悪
影響を与えることのない、改良された記録材料の包装材
及び残存記録材料の有無検出方法を明らかにする。 【解決手段】包装材の底部にある底部当て紙の吸引盤の
一部が接触する箇所に凹部ないし切欠部を設け、この凹
部ないし切欠部に通気性を有すると共に有機溶剤を吸
収、透過しない柔軟材で形成された充填材を配設した記
録材料の検知手段を設けたことを特徴とする記録材料の
包装材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱現像画像記録材料
の包装材及び残存熱現像画像記録材料の有無検出方法に
関し、特に、輸送時における擦り傷の発生や、保存時に
おける化学的ないし物理的変化の発生を防止するのに利
用される熱現像画像記録材料の包装材及び残存熱現像画
像記録材料の有無検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱現像画像記録材料は、パルプ原紙など
で形成される当て紙と呼ばれる強靭な保護紙(以下、当
て紙という。)に挟み込んで積層状態で外装用の防湿袋
に収納された形態で出荷される。
【0003】熱現像画像記録材料は利用時には、外装用
の防湿袋から出されて、当て紙を含む包装材に収納され
た状態で熱現像装置に装着される。装着された熱現像画
像記録材料は、吸着盤を利用した機構により1枚毎に取
り出されて装置内に供給されるが、最下層に積層されて
いた最後の一葉が取り出されてしまった場合、吸着盤が
底部当て紙の上面に直接接触することになるので、依然
として吸着機構が働き、熱現像画像記録材料有りと無し
とが区別し難く、誤動作の原因となっている。
【0004】上記の誤動作を防ぐため、吸着盤が作用す
る部位の底部当て紙に凹部や切欠部(孔を含む)を設け
ておき、吸着機構が働かないことを検知して熱現像画像
記録材料無しを判断する構成が利用されている(実開昭
55−164642号、同57−2522号、同61−
20591号、実開平6−82975号公報、実公昭6
1−4915号、特公昭63−184752号、特許第
2679993号、特開2001−109112等参
照。)。
【0005】一方、熱現像画像記録材料は、従来の一般
写真感光材料と異なり、フィルム感光層に還元剤と有機
銀が混在しており、熱をかけることにより還元剤が有機
銀側に移動して電子を供与し感光させる機構となってお
り、また、還元剤が移動するときに媒体の役割を果たす
有機溶剤が含まれているが、当て紙の一部に凹部や切欠
部等があると、包装されている熱現像画像記録材料の該
凹部や切欠部等に接触している部分の有機溶剤が抜けて
しまい、有機溶剤が抜けた部分では還元剤が移動し難
く、従って感光することなく白く色が抜けてしまう故障
が発生することがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記から明らかなよう
に、本発明は、熱現像画像記録材料の取り出しを行う吸
着盤による熱現像画像記録材料の吸着・不吸着を検出し
て熱現像画像記録材料の有無を判断する機構において、
底部当て紙に設ける凹部又は切欠部が、最下層に積層さ
れる熱現像画像記録材料に対して有機溶剤の抜けなどに
基く悪影響を与えることのない、改良された熱現像画像
記録材料の包装材及び残存熱現像画像記録材料の有無検
出方法を明らかにすることを第1の課題とする。
【0007】本発明の第2の課題は、零検知用ピンを利
用することによって、底部当て紙に設ける凹部又は切欠
部が、最下層に積層される熱現像画像記録材料に対して
有機溶剤の抜けなどに基く悪影響を与えることのない、
改良された熱現像画像記録材料の包装材及び残存熱現像
画像記録材料の有無検出方法を明らかにすることであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成で
ある。 1.支持体上に少なくとも1種類の非感光性有機銀塩、
銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有する熱現
像画像記録材料を、少なくとも非感光性有機銀塩を含有
する面が包装材底部に接するように収納する熱現像画像
記録材料の包装材において、包装材の底部にある底部当
て紙の吸引盤の一部が接触する箇所に凹部ないし切欠部
を設け、この凹部ないし切欠部に通気性を有すると共に
有機溶剤を吸収、透過しない柔軟材で形成された充填材
を配設した熱現像画像記録材料の検知手段を設けたこと
を特徴とする熱現像画像記録材料の包装材。
【0009】2.支持体上に少なくとも1種類の非感光
性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを
含有する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有
機銀塩を含有する面が包装材底部に接するように収納す
る熱現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部
にある底部当て紙の吸引盤の一部が接触する箇所に凹部
ないし切欠部を設けると共に、この凹部ないし切欠部に
通気性を有すると共に有機溶剤を吸収、透過しない柔軟
材で形成されている充填材を配設し、該充填材に対する
空気吸引により熱現像画像記録材料の不存在を検知する
ことを特徴とする包装材に収納されている残存熱現像画
像記録材料の有無検出方法。
【0010】3.支持体上に少なくとも1種類の非感光
性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを
含有する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有
機銀塩を含有する面が包装材底部に接するように収納す
る熱現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部
にある底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設け、こ
の凹部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過しない柔軟
材で形成されてフィルム零検知用ピンが入り込む充填材
を配設した熱現像画像記録材料の検知手段を設けたこと
を特徴とする熱現像画像記録材料の包装材。
【0011】4.支持体上に少なくとも1種類の非感光
性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを
含有する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有
機銀塩を含有する面が包装材底部に接するように収納す
る熱現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部
にある底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設けると
共に、この凹部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過し
ない柔軟材で形成されてフィルム零検知用ピンが入り込
む充填材を配設し、該充填材に対する零検知用ピンの侵
入により熱現像画像記録材料の不存在を検知することを
特徴とする包装材に収納されている残存熱現像画像記録
材料の有無検出方法。
【0012】5.支持体上に少なくとも1種類の非感光
性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを
含有する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有
機銀塩を含有する面が包装材底部に接するように収納す
る熱現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部
にある底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設け、こ
の凹部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過しない柔軟
材で形成されてフィルム零検知用ピンの押圧によって変
形する充填材を配設した熱現像画像記録材料の検知手段
を設けたことを特徴とする熱現像画像記録材料の包装
材。
【0013】6.支持体上に少なくとも1種類の非感光
性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを
含有する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有
機銀塩を含有する面が包装材底部に接するように収納す
る熱現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部
にある底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設けると
共に、この凹部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過し
ない柔軟材で形成されてフィルム零検知用ピンの押圧に
よって変形する充填材を配設し、該充填材に対する零検
知用ピンの侵入により熱現像画像記録材料の不存在を検
知することを特徴とする包装材に収納されている残存熱
現像画像記録材料の有無検出方法。
【0014】7.少なくとも底部当て紙が、熱可塑性樹
脂シートで形成されていることを特徴とする請求項1、
3又は5に記載の熱現像画像記録材料の包装材。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示す実施態様を説明する。
カセット状に形成されている包装材10は、底部当て紙
10A、側部10B及びカバー部10Cから成り現像装
置への装着の段階では、積層状態に収納されている熱現
像画像記録材料20の取り出しを行うために、カバー部
10Cの一部が取り去られて開放状態とされており、こ
の開放部を吸着盤30が上下して積層されている熱現像
画像記録材料20の最上部の一葉が吸着搬送により取り
出しが行われる。底部当て紙10Aの一部には、熱現像
画像記録材料20の存在・不存在を検知するための検知
手段40が設けられている。部分拡大図Aは(最下層
の)熱現像画像記録材料20が存在する状態を、部分拡
大図Bは(最下層の)熱現像画像記録材料20が存在し
ない状態を示している。
【0016】図1に示す実施態様の検知手段40は、底
部当て紙10Aの一部が吸着盤30と接触する凹部12
となっており、この凹部12には充填材13が配置され
ている。尚、充填材13の上面は、底部当て紙10Aの
上面と所謂面一になるよう構成されている。
【0017】凹部12は、図1では断面円形に形成され
ているが、吸着盤30と一部が接触する形状であれば、
断面四角形或いは三角形・楕円形その他の形状であって
もよい。凹部12の大きさは、断面円形の態様では、直
径が0.5mm〜50mm程度、深さ0.1mm〜3m
m程度が好ましい。
【0018】凹部12を形成するには、例えば、ポンチ
などで打撃する手工的な方法からプレスによる機械的な
方法でも採用することができる。
【0019】また、充填材13を配置するには、充填材
として別個に形成して用意されている部材を手工的或い
は機械的な方法により既に形成されている凹部12に嵌
入する手法の外、形成されている凹部12に未固化状態
の充填材用素材を注入して固化させる手法などが採用さ
れる。
【0020】充填材13の上面と底部当て紙12の上面
とは、所謂面一になるよう形成することが好ましいが、
厳格な面一でなくとも、例えば±1mm程度の範囲であ
れば許容できる。
【0021】充填材13は、通気性を有すると共に有機
溶剤を吸収、透過しない柔軟材であればよく、例えば、
弾力性を有し、内部に空気を保持する連続気泡を有する
スポンジ状の素材である発泡合成樹脂又は天然スポンジ
等であることが好ましいが、その他に例えば、ポリエス
テル等の合成樹脂から成る不織布などが好ましく用いら
れる。充填材13を通気性を有する柔軟材で形成すれ
ば、部分拡大図Bに示すように、熱現像画像記録材料2
0が存在しない状態では、吸着盤30の下面が閉鎖され
ずに充填材13の通気性によって空気を吸い込むことに
なるので、何時までも真空による吸着力が働かず、吸着
完了を検知することができない。吸着不能の状態が所定
時間続くと、熱現像画像記録材料20の不存在と認識さ
れる。
【0022】図2に示す実施態様を説明する。この態様
は、図1に示した底部当て紙10Aに設ける凹部12に
代えて、底部当て紙10Aに切欠部14を設け、この部
分に充填材13を配設して底部押え部材15で補強した
構成である。手工的或いは機械的方法により切欠部14
を形成して、底部当て紙10Aの裏側に底部押え部材1
5を貼付するなどして補強し、切欠部14に充填材13
を嵌入する方法で実施する。予め充填材13を底部押え
部材15の所定位置に貼り付けておいたものを底部当て
紙10Aの裏側から切欠部14に嵌入する方法でも実施
できるし、底部押え部材15が配設された状態の切欠部
14に、未固化状態の充填材用素材を注入して固化させ
る方法でも実施することができる。
【0023】切欠部14の大きさや平面形状などは図1
に従って説明した態様に準じて実施することができる。
また、この実施態様における熱現像画像記録材料20の
有無の検出は、図1の部分拡大図に従って行った説明に
準じて容易に理解される。
【0024】次に図3に示す実施態様を説明する。この
態様は、図1に示した検知手段40の充填材13の部分
に検知用ピン41が上下運動して接触し、その接触圧に
より熱現像画像記録材料20の存在・不存在を検出する
構成である。但し、凹部12を設ける箇所は、吸引盤3
0が接触する部分に近接する箇所であってもよい。
【0025】図3−Aでは、熱現像画像記録材料20が
存在するので、下降する検知用ピン41の先端は、熱現
像画像記録材料20の上面に当接して、それ以上の下降
が停止される。また、図3−Bでは、熱現像画像記録材
料20が存在しないので、検知用ピン41の先端は、貫
入部13Aで示すように充填材13を変形させて貫入
し、検知用ピン41の全体は、図3−Aに示す状態より
も一定量だけ下降する。
【0026】例えば、図3に示すように、検知用ピン4
1の保持部が吸着盤30に接合されており、検知用ピン
41の運動量(下降量)が吸着盤30の位置から計数さ
れる構成とすれば、吸着盤30の下面が熱現像画像記録
材料20の上面に接する位置から、検知用ピン41がど
れだけ更に下降したか(下降しなかったか)を検出すれ
ば、熱現像画像記録材料20の有無が検出できることに
なる。検知用ピン41の(先端の)下降量を検出する手
法は様々に設計が可能である。
【0027】図3に示した態様における充填材13とし
て用いられる素材は、図1及び図2に示した実施態様の
ものとは自ずから異なったものとなっている。少なくと
も通気性は不可欠な要素ではなく、検知用ピン41の先
端が充填材の柔軟性により一定の深さだけ侵入する(検
知可能な量だけ撓む場合を含む)性質を持っていればよ
い。例えば、独立気泡を有する合成樹脂や、撥油性布の
ような素材が好ましく用いられる。
【0028】図3に示す実施態様における凹部12の大
きさ及び採用可能な断面形状は充填材13の素材に応じ
て実験的に求めればよく、断面形状は、検知用ピン41
の断面形状に対応するものであっても対応しないもので
あってもよい。当然のことながら、凹部12の大きさ
は、検知用ピン41の(少なくとも先端部の)断面より
大きいことが必要である。
【0029】図3に示した実施態様は、図2に示した構
成の検知手段40の構成と組み合わせても行うこともで
きることは勿論である。
【0030】図4に示す実施態様を説明する。この態様
は、検知用ピン41を下側から上方向に作動させる態様
である。充填材13は、熱現像画像記録材料20が存在
する状態では、図4―Aに示すように、検知用ピン41
の先端により充填材13が押し上げられる方向に力が加
わっても当接部の一部分だけが変形するのみで、充填材
13全体としては変形しない。そして、熱現像画像記録
材料20が存在しない状態では、図4―Bに示すよう
に、検知用ピン41の先端により充填材13が押し上げ
られ、充填材13は大きく変形することになる。
【0031】上記の態様において、吸着盤30が下降し
た段階で、検知用ピン41を上方に押し上げる作動を行
って、その移動量を検知することで熱現像画像記録材料
20の有無を識別することができるし、また、検知用ピ
ン41を定位置からバネなどにより上方向に付勢してお
き、充填材13が小さく変形する場合と、大きく変形す
る場合とで、検知用ピン41の沈み込み量を検出するこ
とによっても、熱現像画像記録材料20の有無を識別す
ることができる。
【0032】当て紙を構成する包装材10を形成する素
材に付いて説明する。当て紙を構成する包装材10、少
なくとも底部当て紙10Aは、熱可塑性樹脂シートで形
成する。このように構成することで、熱現像画像記録材
料20の感光面を底部当て紙10Aに接合させても感光
層に存在する有機溶剤が転移することがない。
【0033】好ましく利用できる熱可塑性樹脂シートと
しては、ポリプロピレン(好ましくは2軸延伸ポリプロ
ピレン)、ポリエチレン(好ましくは高密度ポリエチレ
ン)、ポリスチレン(好ましくは耐衝撃性のもの)、A
BS(アクリルニトリルスチレン−ブタジエン)、ポリ
エステル、これらを含む積層体であって、バリアー性、
耐傷性に優れたものを挙げることができる。
【0034】本発明に係る包装材は、熱現像画像記録材
料を包装するためのものであり、支持体上に少なくとも
1種類の非感光性有機銀塩、銀イオンのための還元剤及
びバインダーを含有する熱現像画像記録材料を、少なく
とも非感光性有機銀塩を含有する面が包装材底部に接す
るように収納する熱現像画像記録材料の包装材である。
以下、熱現像画像記録材料について説明する。
【0035】本発明の熱現像画像記録材料としては、公
知の熱現像画像記録材料を特別の制限なく用いることが
できる。代表例を以下に示す。
【0036】本発明において有機銀塩は還元可能な銀源
であり、有機酸及びヘテロ有機酸の銀塩、特にこの中で
も長鎖の(炭素数10〜30、好ましくは15〜25)
脂肪族カルボン酸及び含窒素複素環化合物の銀塩が好ま
しい。配位子が銀イオンに対する総安定度常数として
4.0〜10.0の値をもつような有機又は無機の錯体
も好ましい。これら好適な銀塩の例としては、Rese
arch Disclosure第17029号及び2
9963号に記載されており、以下のものが挙げられ
る。
【0037】有機酸の銀塩、例えば、没食子酸、蓚酸、
ベヘン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、パルミチン
酸、ラウリン酸等の銀塩。銀のカルボキシアルキルチオ
尿素塩、例えば、1−(3−カルボキシプロピル)チオ
尿素、1−(3−カルボキシプロピル)−3,3−ジメ
チルチオ尿素等の銀塩、アルデヒドとヒドロキシ置換芳
香族カルボン酸とのポリマー反応生成物の銀塩及び錯
体、例えば、アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセト
アルデヒド、ブチルアルデヒド等)、ヒドロキシ置換酸
類(例えば、サリチル酸、安息香酸、3,5−ジヒドロ
キシ安息香酸、5,5−チオジサリチル酸)の反応生成
物の銀塩及び錯体、チオン類の銀塩又は錯体、例えば、
3−(2−カルボキシエチル)−4−ヒドロキシメチル
−4−チアゾリン−2−チオン、及び3−カルボキシメ
チル−4−チアゾリン−2−チオン等の銀塩の錯体、イ
ミダゾール、ピラゾール、ウラゾール、1,2,4−チ
アゾール及び1H−テトラゾール、3−アミノ−5−ベ
ンジルチオ−1,2,4−トリアゾール及びベンゾトリ
アゾールから選択される窒素酸と銀との錯体または塩、
サッカリン、5−クロロサリチルアルドキシム等の銀塩
及びメルカプチド類の銀塩。これらの中、好ましい銀塩
としてはベヘン酸銀、アラキジン酸銀またはステアリン
酸銀である。
【0038】有機銀塩化合物は、水溶性銀化合物と銀と
錯形成する化合物を混合することにより得られるが、正
混合法、逆混合法、同時混合法、特開平9−12764
3号に記載されている様なコントロールドダブルジェッ
ト法等が好ましく用いられる。例えば、有機酸にアルカ
リ金属塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
など)を加えて有機酸アルカリ金属塩ソープ(例えば、
ベヘン酸ナトリウム、アラキジン酸ナトリウムなど)を
作製した後に、コントロールドダブルジェットにより、
前記ソープと硝酸銀などを添加して有機銀塩の結晶を作
製する。その際にハロゲン化銀粒子を混在させてもよ
い。
【0039】本発明においては有機銀塩は平均粒径が2
μm以下であることが好ましく、かつ単分散であること
が好ましい。有機銀塩の平均粒径とは、有機銀塩の粒子
が例えば球状、棒状、或いは平板状の粒子の場合には、
有機銀塩粒子の体積と同等な球を考えたときの直径をい
う。平均粒径はより好ましくは0.05μm〜1.5μ
m、特に0.05μm〜1.0μmが好ましい。また単
分散とは、ハロゲン化銀の場合と同義であり、好ましく
は単分散度が1〜30である。
【0040】また、本発明においては、有機銀塩は平板
状粒子が全有機銀の60%以上有することが好ましい。
本発明において平板状粒子とは平均粒径と厚さの比、い
わゆる下記式で表されるアスペクト比(ARと略す)が
3以上のものをいう。
【0041】AR=平均粒径(μm)/厚さ(μm)
【0042】有機銀をこれらの形状にするためには、前
記有機銀結晶をバインダー及び界面活性剤をボールミル
などで分散粉砕することで得られる。この範囲にするこ
とで濃度が高く、かつ画像保存性に優れた感光材料が得
られる。
【0043】本発明においては感光材料の失透を防ぐた
めには、ハロゲン化銀及び有機銀塩の総量は、銀量に換
算して1m当たり0.5g〜2.2gであることが好
ましい。この範囲にすることで硬調な画像が得られる。
また、銀総量に対するハロゲン化銀の量は質量比で通常
50%以下、好ましくは25%以下、更に好ましくは
0.1%〜15%である。
【0044】本発明の熱現像画像記録材料に用いられる
還元剤としては、一般に知られているものが挙げられ、
例えば、フェノール類、2個以上のフェノール基を有す
るポリフェノール類、ナフトール類、ビスナフトール
類、2個以上の水酸基を有するポリヒドロキシベンゼン
類、2個以上の水酸基を有するポリヒドロキシナフタレ
ン類、アスコルビン酸類、3−ピラゾリドン類、ピラゾ
リン−5−オン類、ピラゾリン類、フェニレンジアミン
類、ヒドロキシルアミン類、ハイドロキノンモノエーテ
ル類、ヒドロオキサミン酸類、ヒドラジド類、アミドオ
キシム類、N−ヒドロキシ尿素類等があり、さらに詳し
くは例えば、米国特許第3,615,533号、同第
3,679,426号、同第3,672,904号、同
第3,751,252号、同第3,782,949号、
同第3,801,321号、同第3,794,488
号、同第3,893,863号、同第3,887,37
6号、同第3,770,448号、同第3,819,3
82号、同第3,773,512号、同第3,839,
048号、同第3,887,378号、同第4,00
9,039号、同第4,021,240号、英国特許第
1,486,148号若しくはベルギー特許第786,
086号各明細書及び特開昭50−36143号、同5
0−36110号、同50−116023号、同50−
99719号、同50−140113号、同51−51
933号、同51−23721号、同52−84727
号若しくは特公昭51−35851号各公報に具体的に
例示された還元剤があり、本発明はこのような公知の還
元剤の中から適宜選択して使用することが出来る。選択
方法としては、実際に熱現像画像記録材料をつくってみ
てその写真性能を評価する事により使用した還元剤の優
劣を調べる方法が最も簡便である。
【0045】上記の還元剤の中で、有機銀塩として脂肪
族カルボン酸銀塩を使用する場合に好ましい還元剤とし
ては、2個以上のフェノール基がアルキレン基又は硫黄
によって連結されたポリフェノール類、特にフェノール
基のヒドロキシ置換位置に隣接した位置の少なくとも一
つにアルキル基(例えばメチル基、エチル基、プロピル
基、t−ブチル基、シクロヘキシル基等)又はアシル基
(例えばアセチル基、プロピオニル基等)が置換したフ
ェノール基の2個以上がアルキレン基又は硫黄によって
連結されたポリフェノール類、例えば1,1−ビス(2
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−3,5,
5−トリメチルヘキサン、1,1−ビス(2−ヒドロキ
シ−3−t−ブチル−5−メチルフェニル)メタン、
1,1−ビス(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチ
ルフェニル)メタン、(2−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ル−5−メチルフェニル)−(2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)メタン、6,6′−ベンジリデン−ビス
(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)、6,6′−ベ
ンジリデン−ビス(2−t−ブチル−4−メチルフェノ
ール)、6,6′−ベンジリデン−ビス(2,4−ジメ
チルフェノール)、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)−2−メチルプロパン、
1,1,5,5−テトラキス(2−ヒドロキシ−3,5
−ジメチルフェニル)−2,4−エチルペンタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ−t−ブチルフェニル)プロパン等の米国特許第
3,589,903号、同第4,021,249号若し
くは英国特許第1,486,148号各明細書及び特開
昭51−51933号、同50−36110号、同50
−116023号、同52−84727号若しくは特公
昭51−35727号公報に記載されたポリフェノール
化合物、米国特許第3,672,904号明細書に記載
されたビスナフトール類、例えば、2,2′−ジヒドロ
キシ−1,1′−ビナフチル、6,6′−ジブロモ−
2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−ビナフチル、6,
6′−ジニトロ−2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−
ビナフチル、ビス(2−ヒドロキシ−1−ナフチル)メ
タン、4,4′−ジメトキシ−1,1′−ジヒドロキシ
−2,2′−ビナフチル等、更に米国特許第3,80
1,321号明細書に記載されているスルホンアミドフ
ェノール又はスルホンアミドナフトール類、例えば、4
−ベンゼンスルホンアミドフェノール、2−ベンゼンス
ルホンアミドフェノール、2,6−ジクロロ−4−ベン
ゼンスルホンアミドフェノール、4−ベンゼンスルホン
アミドナフトール等を挙げることが出来る。
【0046】本発明の熱現像画像記録材料に使用される
還元剤の量は、有機銀塩や還元剤の種類、その他の添加
剤によって変化するが、一般的には有機銀塩1モル当た
り0.05モル〜10モル、好ましくは0.1モル〜3
モルである。又この量の範囲内において、上述した還元
剤は2種以上併用されてもよい。
【0047】本発明の熱現像画像記録材料において、上
述した各成分と共に色調剤、色調付与剤若しくは付活剤
トーナーと称せられる添加剤(以下色調剤と呼ぶ)が使
用される事が望ましい。色調剤は有機銀塩と還元剤の酸
化還元反応に関与して、生ずる銀画像を濃色、特に黒色
にする機能を有する。
【0048】本発明に用いられる好適な色調剤の例はR
esearch Disclosure第17029号
に開示されており、次のものがある。
【0049】イミド類(例えば、フタルイミド)、環状
イミド類、ピラゾリン−5−オン類及びキナゾリノン類
(例えば、スクシンイミド、3−フェニル−2−ピラゾ
リン−5−オン、1−フェニルウラゾール、キナゾリン
及び2,4−チアゾリジンジオン)、ナフタルイミド類
(例えば、N−ヒドロキシ−1,8−ナフタルイミ
ド)、コバルト錯体(例えば、コバルトのヘキサアンミ
ントリフルオロアセテート)、メルカプタン類(例え
ば、3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール)、N
−(アミノメチル)アリールジカルボキシイミド類(例
えば、N−(ジメチルアミノメチル)フタルイミド)、
ブロックされたピラゾール類、イソチウロニウム(is
othiuronium)誘導体及びある種の光漂白剤
の組み合わせ(例えば、N,N′−ヘキサメチレンビス
(1−カルバモイル−3,5−ジメチルピラゾール)、
1,8−(3,6−ジオキサオクタン)ビス(イソチウ
ロニウムトリフルオロアセテート)及び2−(トリブロ
モメチルスルホニル)ベンゾチアゾールの組み合わ
せ)、フタラジノン、フタラジノン誘導体又はこれらの
誘導体の金属塩(例えば、4−(1−ナフチル)フタラ
ジノン、6−クロロフタラジノン、5,7−ジメトキシ
フタラジノン及び2,3−ジヒドロ−1,4−フタラジ
ンジオン)、フタラジノンとスルフィン酸誘導体の組み
合わせ(例えば、6−クロロフタラジノンとベンゼンス
ルフィン酸ナトリウム、又は8−メチルフタラジノンと
p−トリルスルフィン酸ナトリウム)、フタラジノンと
フタル酸の組み合わせ、フタラジン(フタラジンとマレ
イン酸無水物の付加物を含む)とフタル酸、2,3−ナ
フタレンジカルボン酸又はo−フェニレン酸誘導体及び
その無水物(例えば、フタル酸、4−メチルフタル酸、
4−ニトロフタル酸及びテトラクロロフタル酸無水物)
から選択される少なくとも1つの化合物との組み合わ
せ、キナゾリンジオン類、ベンズオキサジン又はナフト
オキサジン誘導体、ベンズオキサジン−2,4−ジオン
類(例えば、1,3−ベンズオキサジン−2,4−ジオ
ン)、ピリミジン類及び不斉トリアジン類(例えば、
2,4−ジヒドロキシピリミジン)、テトラアザペンタ
レン誘導体(例えば、3,6−ジメルカプト−1,4−
ジフェニル−1H,4H−2,3a,5,6a−テトラ
ザペンタレン)。
【0050】以下のものが挙げられる。好ましい色調剤
としてはフタラジノン誘導体又はフタラジン誘導体であ
る。
【0051】本発明の熱現像画像記録材料に好適なバイ
ンダーは透明又は半透明で一般に無色であり、天然ポリ
マーや合成ポリマー及びコポリマー、その他、フィルム
を形成する媒体、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ポ
リビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、セ
ルロースアセテート、セルロースアセテートブチレー
ト、ポリビニルピロリドン、カゼイン、澱粉、ポリアク
リル酸、ポリメチルメタクリレート、ポリメタクリル
酸、ポリ塩化ビニル、コポリ(スチレン−無水マレイン
酸)、コポリ(スチレン−アクリロニトリル)、コポリ
(スチレン−ブタジエン)、ポリビニルアセタール類、
例えば、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラー
ル、ポリエステル類、ポリウレタン類、フェノキシ樹
脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエポキシド類、ポリカー
ボネート類、ポリビニルアセテート類、セルロースエス
テル類、ポリアミド等があり、親水性でも非親水性でも
よい。しかしながら、これらのバインダーの中でも特に
好ましいのは、セルロースアセテート、セルロースアセ
テートブチレート、ポリビニルブチラールのような非水
溶性のポリマーであり、この中で特に好ましいのはポリ
ビニルブチラールである。
【0052】本発明においては、感光層のバインダー量
が1.5〜6g/mであることが好ましい。更に好ま
しくは1.7〜5g/mである。1.5g/m未満
では未露光部の濃度が大幅に上昇し、使用に耐えない場
合がある。
【0053】本発明においては、感光性層側にマット剤
を含有することが好ましく、熱現像後の画像の傷つき防
止のために、感光材料の表面にマット剤を配することが
好ましく、そのマット剤を感光層側の全バインダーに対
し、質量比で0.5〜30%含有することが好ましい。
【0054】また、支持体をはさみ感光層の反対側に非
感光層を設ける場合は、非感光層側の少なくとも1層中
にマット剤を含有することが好ましく、感光材料のすべ
り性や指紋付着防止のためにも感光材料の表面にマット
剤を配することが好ましく、そのマット剤を感光層側の
反対側の層の全バインダーに対し、質量比で0.5〜4
0%含有することが好ましい。
【0055】本発明において用いられるマット剤の材質
は、有機物及び無機物のいずれでもよい。例えば、無機
物としては、スイス特許第330,158号等に記載の
シリカ、仏国特許第1,296,995号等に記載のガ
ラス粉、英国特許第1,173,181号等に記載のア
ルカリ土類金属又はカドミウム、亜鉛等の炭酸塩、等を
マット剤として用いることができる。有機物としては、
米国特許第2,322,037号等に記載の澱粉、ベル
ギー特許第625,451号や英国特許第981,19
8号等に記載された澱粉誘導体、特公昭44−3643
号等に記載のポリビニルアルコール、スイス特許第33
0,158号等に記載のポリスチレン或いはポリメタア
クリレート、米国特許第3,079,257号等に記載
のポリアクリロニトリル、米国特許第3,022,16
9号等に記載されたポリカーボネートの様な有機マット
剤を用いることができる。
【0056】マット剤の形状は、定形、不定形どちらで
も良いが、好ましくは定形で、球形が好ましく用いられ
る。マット剤の大きさはマット剤の体積を球形に換算し
たときの直径で表される。本発明においてマット剤の粒
径とはこの球形換算した直径のことを示すものとする。
【0057】本発明に用いられるマット剤は、平均粒径
が0.5μm〜10μmであることが好ましく、更に好
ましくは1.0μm〜8.0μmである。又、粒子サイ
ズ分布の変動係数としては、50%以下であることが好
ましく、更に、好ましくは40%以下であり、特に好ま
しくは30%以下となるマット剤である。
【0058】ここで、粒子サイズ分布の変動係数は、下
記の式で表される値である。 (粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100 本発明に用いられるマット剤は任意の構成層中に含むこ
とができるが、本発明の目的を達成するためには好まし
くは感光性層以外の構成層であり、更に好ましくは支持
体から見て最も外側の層である。
【0059】本発明に用いられるマット剤の添加方法
は、予め塗布液中に分散させて塗布する方法であっても
よいし、塗布液を塗布した後、乾燥が終了する以前にマ
ット剤を噴霧する方法を用いてもよい。また複数の種類
のマット剤を添加する場合は、両方の方法を併用しても
よい。
【0060】本発明の熱現像画像記録材料が特に700
〜850nmに発振波長を有するイメージセッターの出
力用の熱現像画像記録材料である場合、ヒドラジン化合
物が感材中に含有される事が好ましい。本発明に用いら
れる好ましいヒドラジン化合物としては、Resear
ch Disclosure Item 23515
(1983年11月号、P.346)及びそこに引用さ
れた文献の他、米国特許第4,080,207号、同第
4,269,929号、同第4,276,364号、同
第4,278,748号、同第4,385,108号、
同第4,459,347号、同第4,478,928
号、同第4,560,638号、同第4,686,16
7号、同第4,912,016号、同第4,988,6
04号、同第4,994,365号、同第5,041,
355号、同第5,104,769号、英国特許第2,
011,391B号、欧州特許第217,310号、同
第301,799号、同第356,898号、特開昭6
0−179734号、同61−170733号、同61
−270744号、同62−178246号、同62−
270948号、同63−29751号、同63−32
538号、同63−104047号、同63−1218
38号、同63−129337号、同63−22374
4号、同63−234244号、同63−234245
号、同63−234246号、同63−294552
号、同63−306438号、同64−10233号、
特開平1−90439号、同1−100530号、同1
−105941号、同1−105943号、同1−27
6128号、同1−280747号、同1−28354
8号、同1−283549号、同1−285940号、
同2−2541号、同2−77057号、同2−139
538号、同2−196234号、同2−196235
号、同2−198440号、同2−198441号、同
2−198442号、同2−220042号、同2−2
21953号、同2−221954号、同2−2853
42号、同2−285343号、同2−289843
号、同2−302750号、同2−304550号、同
3−37642号、同3−54549号、同3−125
134号、同3−184039号、同3−240036
号、同3−240037号、同3−259240号、同
3−280038号、同3−282536号、同4−5
1143号、同4−56842号、同4−84134
号、同2−230233号、同4−96053号、同4
−216544号、同5−45761号、同5−457
62号、同5−45763号、同5−45764号、同
5−45765号、同6−289524号、同9−16
0164号等に記載されたものを挙げることが出来る。
【0061】この他にも、特公平6−77138号に記
載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報3
頁、4頁に記載された化合物、特公平6−93082号
公報に記載された一般式(1)で表される化合物で具体
的には同公報8頁〜18頁に記載の1〜38の化合物、
特開平6−23049号公報に記載の一般式(4)、
(5)及び(6)で表される化合物で、具体的には同公
報25頁、26頁に記載の化合物4−1〜4−10、2
8頁〜36頁に記載の化合物5−1〜5−42、及び3
9頁、40頁に記載の化合物6−1〜6−7、特開平6
−289520号公報に記載の一般式(1)及び(2)
で表される化合物で、具体的には同公報5頁から7頁に
記載の化合物1−1)〜1−17)及び2−1)、特開
平6−313936号公報に記載の(化2)及び(化
3)で表される化合物で具体的には同公報6頁から19
頁に記載の化合物、特開平6−313951号公報に記
載の(化1)で表される化合物で、具体的には同公報3
頁から5頁に記載された化合物、特開平7−5610号
公報に記載の一般式(I)で表される化合物で、具体的
には同公報の5頁から10頁に記載の化合物I−1〜I
−38、特開平7−77783号公報に記載の一般式
(II)で表される化合物で、具体的には同公報10頁
〜27頁に記載の化合物II−1〜II−102、特開
平7−104426号公報に記載の一般式(H)及び一
般式(Ha)で表される化合物で、具体的には同公報8
頁から15頁に記載の化合物H−1からH−44に記載
されたもの等を用いることが出来る。
【0062】本発明の熱現像画像記録材料は常温で安定
であるが、露光後高温に加熱することで現像される。加
熱温度としては80℃〜200℃が好ましく、さらに好
ましいのは100℃〜150℃である。加熱温度が80
℃以下では短時間に十分な画像濃度が得られず、又20
0℃以上ではバインダーが溶融し、ローラーへの転写な
ど、画像そのものだけでなく搬送性や、現像機等へも悪
影響を及ぼす。
【0063】加熱することで有機銀塩(酸化剤として機
能する)と還元剤との間の酸化還元反応により銀画像を
生成する。この反応過程は、外部からの水等の処理液の
供給なしに進行する。
【0064】本発明の熱現像画像記録材料は支持体上に
少なくとも1層の感光性層を有している。支持体の上に
感光性層のみを形成してもよいが、感光性層の上に少な
くとも一層の非感光性層を形成するのが好ましい。以
上、熱現像画像記録材料の代表例について説明したが、
これらに限定されず、前記従来の技術の項で挙げた公知
例のいずれのものであってもよい。
【0065】
【発明の効果】底部当て紙に単なる凹部又は切欠部を設
ける従来の構成では、該凹部等に接する熱現像画像記録
材料が有機溶剤の抜けなどの悪影響を受けることがある
のに対し、本発明によれば、該凹部又は切欠部に本発明
に係る充填材を配設することで、この部分に接触する熱
現像画像記録材料の有機溶剤の抜けなどの悪影響を生じ
させることがない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様を示す斜視図
【図2】本発明の第2実施態様の要部拡大断面図
【図3】本発明の第3実施態様の要部拡大断面図
【図4】本発明の第4実施態様の要部拡大断面図
【符号の説明】
10−包装材 10A−底部当て紙 10B−側部 10C−カバー部 12−凹部 13−充填材 13A−侵入部 14−切欠部 15−底部押え部材 20−熱現像画像記録材料 30−吸着盤 40−検知手段 41−フィルム零検知用ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 G03C 3/00 560T 570 570Z G03B 27/14 G03B 27/14 L (72)発明者 立川 渡 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に少なくとも1種類の非感光性有
    機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有
    する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有機銀
    塩を含有する面が包装材底部に接するように収納する熱
    現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部にあ
    る底部当て紙の吸引盤の一部が接触する箇所に凹部ない
    し切欠部を設け、この凹部ないし切欠部に通気性を有す
    ると共に有機溶剤を吸収、透過しない柔軟材で形成され
    た充填材を配設した熱現像画像記録材料の検知手段を設
    けたことを特徴とする熱現像画像記録材料の包装材。
  2. 【請求項2】支持体上に少なくとも1種類の非感光性有
    機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有
    する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有機銀
    塩を含有する面が包装材底部に接するように収納する熱
    現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部にあ
    る底部当て紙の吸引盤の一部が接触する箇所に凹部ない
    し切欠部を設けると共に、この凹部ないし切欠部に通気
    性を有すると共に有機溶剤を吸収、透過しない柔軟材で
    形成されている充填材を配設し、該充填材に対する空気
    吸引により熱現像画像記録材料の不存在を検知すること
    を特徴とする包装材に収納されている残存熱現像画像記
    録材料の有無検出方法。
  3. 【請求項3】支持体上に少なくとも1種類の非感光性有
    機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有
    する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有機銀
    塩を含有する面が包装材底部に接するように収納する熱
    現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部にあ
    る底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設け、この凹
    部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過しない柔軟材で
    形成されてフィルム零検知用ピンが入り込む充填材を配
    設した熱現像画像記録材料の検知手段を設けたことを特
    徴とする熱現像画像記録材料の包装材。
  4. 【請求項4】支持体上に少なくとも1種類の非感光性有
    機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有
    する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有機銀
    塩を含有する面が包装材底部に接するように収納する熱
    現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部にあ
    る底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設けると共
    に、この凹部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過しな
    い柔軟材で形成されてフィルム零検知用ピンが入り込む
    充填材を配設し、該充填材に対する零検知用ピンの侵入
    により熱現像画像記録材料の不存在を検知することを特
    徴とする包装材に収納されている残存熱現像画像記録材
    料の有無検出方法。
  5. 【請求項5】支持体上に少なくとも1種類の非感光性有
    機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有
    する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有機銀
    塩を含有する面が包装材底部に接するように収納する熱
    現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部にあ
    る底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設け、この凹
    部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過しない柔軟材で
    形成されてフィルム零検知用ピンの押圧によって変形す
    る充填材を配設した熱現像画像記録材料の検知手段を設
    けたことを特徴とする熱現像画像記録材料の包装材。
  6. 【請求項6】支持体上に少なくとも1種類の非感光性有
    機銀塩、銀イオンのための還元剤及びバインダーを含有
    する熱現像画像記録材料を、少なくとも非感光性有機銀
    塩を含有する面が包装材底部に接するように収納する熱
    現像画像記録材料の包装材において、包装材の底部にあ
    る底部当て紙の一部に凹部ないし切欠部を設けると共
    に、この凹部ないし切欠部に有機溶剤を吸収、透過しな
    い柔軟材で形成されてフィルム零検知用ピンの押圧によ
    って変形する充填材を配設し、該充填材に対する零検知
    用ピンの侵入により熱現像画像記録材料の不存在を検知
    することを特徴とする包装材に収納されている残存熱現
    像画像記録材料の有無検出方法。
  7. 【請求項7】少なくとも底部当て紙が、熱可塑性樹脂シ
    ートで形成されていることを特徴とする請求項1、3又
    は5に記載の熱現像画像記録材料の包装材。
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