JP2003084291A - 液晶表示装置、液晶表示パネルの製造装置および液晶表示パネルの製造方法 - Google Patents

液晶表示装置、液晶表示パネルの製造装置および液晶表示パネルの製造方法

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JP2003084291A
JP2003084291A JP2001278304A JP2001278304A JP2003084291A JP 2003084291 A JP2003084291 A JP 2003084291A JP 2001278304 A JP2001278304 A JP 2001278304A JP 2001278304 A JP2001278304 A JP 2001278304A JP 2003084291 A JP2003084291 A JP 2003084291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布量を減らすことが望まれている基板貼り
合わせ用のシールパターンの形成に対して、シール材の
塗布量の微調整を可能にする。 【解決手段】 一対の基板を接合するシールパターン
が、シールディスペンサによって塗布され、該シールデ
ィスペンサは、ノズルを有するシリンダと、基板を移動
させるXYテーブルと、ギャップセンサとを有し、該ギ
ャップセンサは、発光素子と受光素子とを有し、光量に
対応して該基板と該ノズルの先端とのギャップの大小を
判断するものであり、該シリンダは、該ギャップセンサ
の判断した光量が一定になるように該基板と垂直なZ方
向に微動し、変動した該ギャップに応じてシール材の塗
布量を調整するものであるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の基板の接合
するために塗布されるシール材の塗布量を調整された液
晶表示パネルに係わり、特にシールディスペンサのノズ
ルと基板とのギャップをギャップセンサの受光量によっ
て制御して塗布量調整を行って製造される液晶表示パネ
ルとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置には液晶表示素子が組み込
まれている。この液晶表示素子は、液晶層に電界が印加
できるように電極が設けられた一対の基板に所定の厚み
で液晶層が挟持された構成になっている。液晶表示素子
において、一対の基板に挟持される液晶層は、対向する
平板からなる基板の周縁部の所定部分に特定のパターン
でシール材を介在させて張り合わせた間隙に封入されて
形成されている。
【0003】図4は液晶表示素子の一例の構成断面図で
ある。パターン状の透明電極33のそれぞれが設けられ
た2枚の電極付きの透明な基板3が対向している。この
2枚の電極付きの基板3は、スペーサ34を介して一定
の間隙を有し、周縁部をシール材4で固着されている。
その間隙に液晶5が密封されている。2枚の基板3のそ
れぞれの表面には偏光板6が設けられている。こうして
液晶表示素子10が構成されている。
【0004】2枚の透明な基板3の周縁部を固着するシ
ール材4は、従来は、スクリーン印刷によって周縁部に
細い筋状に塗布されるのが一般的であった。ところで、
液晶表示素子を構成する基板の表面は、最上層の配向膜
を含むいろいろな機能膜が積層された構成になってい
る。ところが、スクリーン印刷ではシール材が直接こう
した膜に接触するために、例えば、配向膜の損傷や汚
染、静電気の発生に起因する不具合を生じる。そこで、
基板上に構成された膜との接触を避けながらしかも膜面
の凹凸に倣うようにシール材を塗布するために、シール
材をノズルから吐出しながら連続的に塗布する、いわゆ
るディスペンサ塗布方法が用いられるようになった。
【0005】図5はシール材を塗布するシールディスペ
ンサの一構成例、図6は基板上に描かれたシールパター
ンの一例である。シールディスペンサ1は、シリンダ1
3とXYテーブル14とギャップセンサ12からなる。
シリンダ13の中にはシール材4が貯留されており、圧
力制御された圧気によってシール材4が押圧され、所定
量のシール材4がノズル11から吐出するようになって
いる。XYテーブル14は基板3を載置し、X−Y方向
に制御性よく移動させるものである。
【0006】ギャップセンサ12は図示してない発光素
子と受光素子とを含む。従来のギャップセンサ12は発
光素子から発した光が基板3の表面で反射して戻ってき
た光をアレー状に列設された受光素子で受光し、受光し
た受光素子の位置によって基板3の表面とのギャップを
計測する。ギャップセンサ12はシリンダ13に付設さ
れているので、ノズル11の吐出口とXYテーブル14
に載置された基板3の表面とのギャップ8を計測するこ
とができる。
【0007】こうして計測したノズル11の吐出口と基
板3の表面とのギャップ8のZ方向での変動に応じて、
シリンダ13内に貯留されているシール材4を制御され
た圧気で押圧してノズル11から吐出し、あるいは、基
板3のXY方向の移動速度を制御しながらシール材4を
基板3の上に吐出すれば、基板3の上には如何ようにも
シール材4の塗布量を加減しながら、いわゆるシールパ
ターンを描くことができる。
【0008】一方、シールパターンは、カラー表示可能
な液晶表示パネルにおいては、一般に、TFT(薄膜ト
ランジスタ)基板に対向するCF基板に塗布される。シ
ールパターンの形状は、液晶表示パネルにおける2枚の
透明基板で形成された間隙内に設ける液晶層をどのよう
に形成するかによって異なり、従来から二つの方法が用
いられている。
【0009】液晶層を形成する第一の方法は、配置した
2枚の基板をシール材を介して貼り合わせて注入口を有
する間隙セルを形成し、その間隙セル内に気圧差を利用
して液晶を真空注入法によって注入させ、セル内に液晶
が充満したら封口する方法である。この真空注入法で
は、シールパターンは、図6(A)に示したようにシー
ルパターン2の一部が途切れて注入口21となってい
る。
【0010】液晶層を形成するもう一つの第二の方法
は、量産性が優れているとして注目されているものであ
る。すなわち、予め一方の基板上の周縁部にシール材を
塗布しておき、シールパターンの内側に一定量の液晶を
滴下してからシール材を介して他方の基板を真空中で貼
り合わせる方法であり、滴下注入法とも呼ばれる。この
滴下注入法では、シールパターンは、図6(B)に示し
たように注入口がなく、シールパターン2の全体が閉ル
ープ状になっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のシー
ルディスペンサにおけるシールパターンの線幅、つまり
シール材の塗布量の調整は、シール材を吐出するノズル
の吐出口と基板とのギャップの大きさをギャップセンサ
によって測定し、そのギャップを常に一定になるように
制御しながらノズルから吐出するシール材の吐出量の調
整によって行っていた。
【0012】つまり、シリンダ内に貯留されているシー
ル材を押圧する圧力制御された窒素ガスや圧気などの圧
力によってシール材の吐出量を加減しシールパターンの
線幅、つまりシール材の塗布量を調整していた。あるい
は、基板をシールパターンの形状に倣って移動させるX
Yテーブルの移動速度に依存する描画速度によってシー
ルパターンの線幅、つまりシール材の塗布量を調整して
いた。
【0013】そのため、液晶層の厚みを薄くするために
基板間のギャップを狭くし、そのためにシール材の塗布
量を少なくすることに対して行うシールパターンの線幅
の微妙な調整は困難であった。また、シールパターンの
一部を途切らせて形成する注入口の長さなどは、ソフト
的に予めディスペンサの動作として決められており、シ
ール材の微妙な塗布調整が困難であった。
【0014】そこで本発明は、シールディスペンサのシ
リンダに付設したギャップセンサによってシール材を吐
出するノズルの吐出口と基板とのギャップの変動を受光
量に対応させてギャップを調整し、シールパターンの線
幅を微妙に調整して形成する液晶表示パネルを有する液
晶表示装置と液晶表示パネルの製造装置と液晶表示パネ
ルの製造方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上で述べた課題は、請求
項1において、シールパターンを介して一対の基板が接
合され、形成された間隙に液晶が充てんして形成された
液晶表示パネルを有する液晶表示装置であって、該シー
ルパターンは、シールディスペンサによって塗布された
ものであり、該シールディスペンサは、下端部に該シー
ル材を吐出するノズルを有するシリンダと、該基板を載
置し、該シールパターンに倣って移動させるXYテーブ
ルと、ギャップセンサとを有するものであり、該ギャッ
プセンサは、発光素子と受光素子とを有し、該発光部か
ら出射し、該基板の表面で反射して受光部に入射した光
の光量に対応して該基板と該ノズルの先端とのギャップ
の大小を判断するものであり、該シリンダは、該ギャッ
プセンサの判断した光量が一定になるように該基板と垂
直なZ方向に微動し、変動した該ギャップに応じてシー
ル材の塗布量を調整するものであるように構成された液
晶表示装置によって解決される。
【0016】つまり、シールパターンを介して一対の基
板を接合して製造された液晶表示パネルを有する液晶表
示装置において、シールパターンはシールディスペンサ
によって塗布される。ところで、このシールディスペン
サは、下端部にシール材を吐出するノズルを有するシリ
ンダと、基板を載置し、シールパターンに倣って移動さ
せるXYテーブルと、シリンダに付設されたギャップセ
ンサとで構成されている。ギャップセンサは、発光素子
と受光素子とを有し、発光部から出射し、基板の表面で
反射して受光部に入射した光の光量に対応して基板とノ
ズルの先端とのギャップの大小を判断するものである。
シリンダは、ギャップセンサの判断した光量が一定にな
るように基板と垂直なZ方向に微動するようになってい
る。
【0017】この光量が一定になるようにということ
は、ギャップセンサの発光素子から発した光が基板の表
面を反射して受光素子に入射した光の光量が一定になる
ようにということである。従って、基板から反射した受
光量が多くなればノズルの吐出口が基板に接近したと判
断して遠ざかり、反射した受光量が少なくなればノズル
の吐出口が基板から遠ざかったと判断して接近するよう
に微動作する。
【0018】こうして、シールパターンが構成された一
対の基板を接合して液晶表示パネルが構成され、この液
晶表示パネルから液晶表示装置が構成される。次いで、
請求項2においては、シールパターンを介して一対の基
板を接合し、形成された間隙に液晶を充てんして形成さ
れる液晶表示パネルであって、該シールパターンは、シ
ールディスペンサによって塗布されたものであり、該シ
ールディスペンサは、該シール材が貯留され、下端部に
該シール材を吐出するノズルを有するシリンダと、該基
板を載置し、該シールパターンに倣って移動させるXY
テーブルと、ギャップセンサとを有するものであり、該
ギャップセンサは、発光素子と受光素子とを有し、該発
光部から出射し、該基板の表面で反射して受光部に入射
した光の光量に対応して該基板と該ノズルの先端とのギ
ャップの大小を判断し、該シリンダは、該ギャップセン
サの判断した光量が一定になるように該基板と垂直なZ
方向に微動し、変動した該ギャップに応じてシール材の
塗布量を調整するものである液晶表示パネルの製造装置
によって解決される。
【0019】つまり、シールパターンを介して一対の基
板を接合して製造された液晶表示パネルの製造装置にお
いては、シールパターンはシールディスペンサによって
塗布する。ところで、このシールディスペンサは、下端
部にシール材を吐出するノズルを有するシリンダと、基
板を載置し、シールパターンに倣って移動させるXYテ
ーブルと、シリンダに付設されたギャップセンサとで構
成されている。ギャップセンサは、発光素子と受光素子
とを有し、発光部から出射し、基板の表面で反射して受
光部に入射した光の光量に対応して基板とノズルの先端
とのギャップの大小を判断するものである。シリンダ
は、ギャップセンサの判断した光量が一定になるように
基板と垂直なZ方向に微動するようにしている。
【0020】この光量が一定になるようにということ
は、ギャップセンサの発光素子から発した光が基板の表
面を反射して受光素子に入射した光の光量が一定になる
ようにということである。従って、基板から反射した受
光量が多くなればノズルの吐出口が基板に接近したと判
断して遠ざかり、反射した受光量が少なくなればノズル
の吐出口が基板から遠ざかったと判断して接近するよう
に微動作する。
【0021】つまり、ノズルの吐出口と基板とのギャッ
プが実際にはどうであっても、それに関係なく受光量の
大小によってギャップが制御される。換言すれば、基板
の表面の反射率を設計通りに任意に変えることによって
ノズルの吐出口と基板とのギャップが制御され、シール
材の塗布量が調整できるようになっている。一方、ノズ
ルの吐出口と基板とのギャップと、シール材の塗布量と
の関係は、シール材が高粘度なので、ノズルの内壁との
摩擦抵抗やノズルの吐出口と基板とのギャップによる押
し出し抵抗などが影響する。つまり、図5において、ノ
ズル11と基板3とのギャップがハッチした矢印のよう
に狭まるとシール材4の塗布量は減少する傾向がある。
また、クロスハッチした矢印のように、ギャップが拡が
ればシール材4の塗布量は増大する傾向がある。さら
に、ギャップが限界以上に拡がれば、シール材4がノズ
ル11によって引き上げられて基板3から剥ぎ取られて
しまい、塗布されなくなる傾向がある。
【0022】こうして、本液晶表示パネルの製造装置に
よれば、シールディスペンサのノズルが基板からの反射
光量の受光量の変動に追動し、基板とノズルとのギャッ
プが微調整され、それに従って、シールパターンの線
幅、つまり塗布量が微調整されることになる。次いで、
請求項3においては、シールパターンを介して一対の基
板を接合し、形成された間隙に液晶を充てんして形成さ
れる液晶表示パネルの製造方法であって、該シールパタ
ーンをシールディスペンサによって塗布し、該シールデ
ィスペンサは、下端部に該シール材を吐出するノズルを
有するシリンダと、該基板を載置し、該シールパターン
に倣って移動させるXYテーブルと、ギャップセンサと
を有するものであり、該ギャップセンサは、発光素子と
受光素子とを有し、該発光部から出射し、該基板の表面
で反射して受光部に入射した光の光量に対応して該基板
と該ノズルの先端とのギャップの大小を判断し、該シリ
ンダは、該ギャップセンサの判断した光量が一定になる
ように該基板と垂直なZ方向に微動し、変動した該ギャ
ップに応じてシール材の塗布量を調整するものであるよ
うに構成された液晶表示パネルの製造方法によって解決
される。
【0023】つまり、シールパターンを介して一対の基
板を接合して形成された液晶表示パネルにおいては、こ
のシールパターンをシールディスペンサによって塗布す
るようにしている。ところで、このシールディスペンサ
は、シール材が貯留され、下端部にそのシール材を吐出
するノズルを有するシリンダと、基板を載置し、シール
パターンに倣って移動させるXYテーブルと、シリンダ
に付設されたギャップセンサとから構成されている。ギ
ャップセンサは、発光素子と受光素子とを有し、発光部
から出射し、基板の表面で反射して受光部に入射した光
の光量に対応して基板とノズルの先端とのギャップの大
小を判断するものである。シリンダは、ギャップセンサ
の判断した光量が一定になるように基板と垂直なZ方向
に微動するようになっている。
【0024】こうして、シールディスペンサのノズルが
基板からの反射光量の受光量の変動に追動するので、基
板とノズルとのギャップが微調整される。その結果、線
幅が調整されて形成されたシールパターンを介して一対
の基板が接合されて液晶表示パネルが形成される。次い
で、請求項4においては、シールパターンの注入口の位
置に高反射膜を設けて受光部に入射する光量を増やし、
シリンダを基板から離反させてシールパターンを途切ら
せる。
【0025】つまり、シールパターンの注入口や排気口
などの位置に高反射膜を設けて、ギャップセンサの受光
素子に入射する光量を増やすようにしている。ギャップ
センサは、受光量が増えるとシール材を吐出するノズル
の吐出口が基板に接近したものと判断し、シリンダが基
板から垂直のZ方向に離反するように移動する。その結
果、ノズルの吐出口から吐出したシール材が基板から持
ち上げられて途切れ、シール材が存在しない液晶の注入
口や排気口などが形成される。
【0026】次いで、請求項5においては、シールパタ
ーンの注入口などの位置にシール材に親和性の低い溶媒
を層状に塗布し、シール材を弾かせてシールパターンを
途切らせる。つまり、基板上に塗布されるシールパター
ンの注入口や排気口などの位置にシール材に親和性の低
い溶媒層を塗布し、シール材を弾かせるようにしてい
る。そうすると、シール材は基板に塗布されずに途切れ
てしまい、シール材が存在しない液晶の注入口や排気口
などが形成される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第一の実施例の説
明図、図2は本発明の第二の実施例の説明図図3は本発
明の第三の実施例の説明図である。図中、1はシールデ
ィスペンサ、2はシールパターン、3は基板、4はシー
ル材、11はノズル、21は注入口、31は反射層、3
2は溶媒層である。 〔実施例1〕図1(A)において、シールディスペンサ
1のノズル11は図示してない駆動手段によって基板3
上に描かれるシールパターン2に倣って駆動するように
なっている。あるいは、ノズル11が固定されていて、
基板3を図示してないXYテーブルに載置してX−Y方
向に移動させてシールパターン2を描くようにしてもよ
い。
【0028】また、図5に示したように、ギャップセン
サ12の受光量によってシリンダ13がZ方向に微動
し、ノズル11の吐出口と基板3の表面のギャップが調
整されるようになっている。つまり、受光量が増加する
とギャップが狭まったと判断してノズル11が基板3か
ら離反し、受光量が減少するとギャップが拡がったと判
断してノズル11が基板3に接近するようになってい
る。
【0029】実際には、例えば、シールパターン2をC
F(カラーフィルタ)基板上に設けた場合には、シール
パターン2の横切る導出端子のパターンピッチが細かい
ので、ギャップセンサ12が感応しない。従って、細か
いピッチでノズル11の吐出口と基板3の表面のギャッ
プが変動してシール材4の塗布量が変化することはな
い。つまり、意図的に基板3の表面の反射率を変える処
理を行わなければ、受光量が変動してギャップが変化
し、シールパターン2の塗布量が大きく変化することは
ない。
【0030】ノズル11から吐出するシール材4には熱
硬化型あるいは紫外線硬化型のエポキシ系樹脂などが用
いられる。シール材4の粘度は、例えば、5〜8×10
4 cpであり、ノズル11と基板3との相対的な描画速
度は、例えば、40〜70mm/sである。また、シール材
4の塗布量は、例えば、5000〜7000μm2 の断
面が描けるように調整する。さらに、シールパターン2
の幅は、例えば、1〜1.5mm幅になるように調整す
る。液晶の封入が滴下注入法の場合には、液晶とシール
材4が未硬化の時点で接触するために、紫外線硬化型と
熱硬化型を併用した粘度が50〜100×104 cpの
高粘度のシール材4が用いられる。
【0031】図1(B)において、液晶の注入口21は
シール材4の塗布を途切らせて形成する必要がある。そ
こで、注入口21の部位に、例えばCr、Niなどの反
射率の大きな反射層31を被着しておく。そうすると、
シールディスペンサ1のギャップセンサは、反射層31
の上に来ると受光量の増大を検知してノズル11が基板
3に接近したと判断する。
【0032】その結果、ノズル11が基板3からクロス
ハッチした矢印のように離反するように駆動される。そ
うすると、ノズル11から吐出しているクロスハッチし
たシール材4が持ち上がってシールパターン2が途切れ
る。反射層31が途切れれば受光量が減少するのでギャ
ップセンサはノズル11が基板3から離れたと判断す
る。そして、ノズル11が基板3に接近するように動作
する。
【0033】こうしてシールパターン2を形成された一
対の基板3を接合して液晶表示パネルが形成され、その
液晶表示パネルによって液晶表示装置が構成される。 〔実施例2〕図2(A)において、シールパターン2の
塗布始めと塗布終りの重なる部位においては、何らの調
整も行わなければ少なくともシール材4の塗布量は2倍
になり、基板同士を貼り合わせる際にシール材4が多過
ぎて不具合を生じる。そこで、ノズル11を基板3に接
近させると塗布量が少なくなる現象を活かして、図示し
てないが基板3に反射率を落とす処理、例えば着色樹脂
を被着しておく。
【0034】そうすると、塗布始めと塗布終りの塗布始
めの部位では、ノズル11が基板3に接近して塗布量が
調整される。さらに、シールパターン2が一回りした後
の塗布終りに際しては、塗布始めのシール材4の厚み分
だけ、ノズル11と基板3とのギャップが減るので、塗
布量がクロスハッチで図示したように減少する。この実
施例2は、滴下注入法を行うに際して、シールパターン
に注入口がなく閉ループになっている場合に適用すると
好都合である。 〔実施例3〕図3(A)において、液晶の注入口21に
するためにシール材4の塗布を途切らせる部位に、例え
ば、MEK(メチルエチルケトン)のようなシール材4
に対して親和性の低い溶媒層32を塗布しておく。そし
て、このシール材4に対して親和性の低い溶媒層32の
上を通過するようにシール材4の塗布を行うと、図3
(B)に示したように、シール材4が弾かれて途切れ、
液晶の注入口21を形成することができる。
【0035】この実施例3は、真空注入法を行うために
注入口を具えたシールパターンを形成する際の、塗布始
めと塗布終りに適用すると好都合である。こゝでは、ギ
ャップセンサについては具体的に記載しなかったが、発
光・受光の素子を具え、受光量を検知してノズルと基板
とのギャップを調整を行うものであり、種々の変形が可
能である。また、シール材の材料や粘度、描画速度、シ
ール材の塗布量やパターン幅などは一義的に決まるもの
ではなく、用途に応じて種々の変形が可能である。
【0036】さらに、例示しなかったが、真空注入法に
よって液晶を注入する方法で排気口を形成する際にも、
注入口と同様の方法が適用できる。
【0037】
【発明の効果】従来のシールパターンの形成において
は、ノズルと基板のギャップが一定になるようにギャッ
プセンサを作動させていたが、本発明ではこのギャップ
をギャップセンサの受光量に応じて変動させるようにし
ている。それは、シール材の塗布がギャップ一定でノズ
ルの吐出量を制御するよりも、ギャップの変動によって
塗布量を制御する方が微調整が容易であることに基づ
く。
【0038】こうして、本発明によれば、今後ますます
塗布量を減らすことを指向しているシールパターンの形
成に対して、シール材の塗布量の微調整を可能にしたこ
とによる寄与が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例の説明図である。
【図2】 本発明の第二の実施例の説明図である。
【図3】 本発明の第三の実施例の説明図である。
【図4】 液晶表示素子の一例の構成断面図である。
【図5】 シール材を塗布するシールディスペンサの一
構成例である。
【図6】 基板上に描かれたシールパターンの一例であ
る。
【符号の説明】
1 シールディスペンサ 11はノズル、 2 シールパターン 21 注入口 3 基板 31 反射層 3
2 溶媒層 4 シール材
フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 MA03Z NA42 QA12 QA14 4D075 AC08 AC93 DA06 DB13 DC24 EA39 4F041 AA05 AB01 BA27 BA34 4F042 AA06 AB00 BA12 CB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールパターンを介して一対の基板が接
    合され、形成された間隙に液晶が充てんされ形成された
    液晶表示パネルを有する液晶表示装置であって、 該シールパターンは、シールディスペンサによって塗布
    されるものであり、 該シールディスペンサは、下端部に該シール材を吐出す
    るノズルを有するシリンダと、該基板を載置し、該シー
    ルパターンに倣って移動させるXYテーブルと、ギャッ
    プセンサとを有するものであり、 該ギャップセンサは、発光素子と受光素子とを有し、該
    発光部から出射し、該基板の表面で反射して受光部に入
    射した光の光量に対応して該基板と該ノズルの先端との
    ギャップの大小を判断するものであり、 該シリンダは、該ギャップセンサの判断した光量が一定
    になるように該基板と垂直なZ方向に微動し、変動した
    該ギャップに応じてシール材の塗布量を調整するもので
    あることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 シールパターンを介して一対の基板を接
    合し、形成された間隙に液晶を充てんして形成される液
    晶表示パネルの製造方法であって、 該シールパターンは、シールディスペンサによって塗布
    されたものであり、 該シールディスペンサは、下端部に該シール材を吐出す
    るノズルを有するシリンダと、該基板を載置し、該シー
    ルパターンに倣って移動させるXYテーブルと、ギャッ
    プセンサとを有するものであり、 該ギャップセンサは、発光素子と受光素子とを有し、該
    発光部から出射し、該基板の表面で反射して受光部に入
    射した光の光量に対応して該基板と該ノズルの先端との
    ギャップの大小を判断し、 該シリンダは、該ギャップセンサの判断した光量が一定
    になるように該基板と垂直なZ方向に微動し、変動した
    該ギャップに応じてシール材の塗布量を調整することを
    特徴とする液晶表示パネルの製造装置。
  3. 【請求項3】 シールパターンを介して一対の基板を接
    合し、形成された間隙に液晶を充てんして形成される液
    晶表示パネルの製造方法であって、 該シールパターンをシールディスペンサによって塗布す
    る工程を含み、 該シールディスペンサは、該シール材が貯留され、下端
    部に該シール材を吐出するノズルを有するシリンダと、
    該基板を載置し、該シールパターンに倣って移動させる
    XYテーブルと、ギャップセンサとを有するものであ
    り、 該ギャップセンサは、発光素子と受光素子とを有し、該
    発光部から出射し、該基板の表面で反射して受光部に入
    射した光の光量に対応して該基板と該ノズルの先端との
    ギャップの大小を判断し、 該シリンダは、該ギャップセンサの判断した光量が一定
    になるように該基板と垂直なZ方向に微動し、変動した
    該ギャップに応じてシール材の塗布量を調整することを
    特徴とする液晶表示パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 該シールパターンの注入口の位置に高反
    射膜を設けて該受光部に入射する光量を増やし、該シリ
    ンダを該基板から離反させて該シールパターンを途切ら
    せることを特徴とする請求項3記載の液晶表示パネルの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 該シールパターンの注入口の位置に該シ
    ール材に親和性の低い溶媒を塗布し、該シール材を弾か
    せて該シールパターンを途切らせることを特徴とする請
    求項3記載の液晶表示パネルの製造方法。
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