JP2003084219A - 光変調装置及びこれを用いた電子写真装置 - Google Patents

光変調装置及びこれを用いた電子写真装置

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JP2003084219A
JP2003084219A JP2001281002A JP2001281002A JP2003084219A JP 2003084219 A JP2003084219 A JP 2003084219A JP 2001281002 A JP2001281002 A JP 2001281002A JP 2001281002 A JP2001281002 A JP 2001281002A JP 2003084219 A JP2003084219 A JP 2003084219A
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electrode
light
curvature
concave surface
optical modulator
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JP2001281002A
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Seiichi Kato
静一 加藤
Takeshi Nanjo
健 南條
Koichi Otaka
剛一 大高
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迷光の問題がなくせ、反射した光をある程度
集光し、次段への伝達の効率を向上させることができる
光変調装置を提供する。 【解決手段】 梁1、電極を兼ねる反射面8と電極3間
に電圧を印加することにより、梁1と反射面8に作用す
る静電力が発生し、梁1が電極3側に撓む静電アクチュ
エータ構造である。基板2の空隙5の底部に曲率を持つ
凹面6があり、その上に電極3が形成されている。空隙
5を介し梁1と梁1上の反射面8と電極3を兼ねる金属
薄膜がある。基板2上の電極3と梁1の電極3間に電圧
を印加し、梁1を対向電極3側に当接させる。梁1の反
射面8が変位し、入射した光の反射方向を偏向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光投影システムに
用いる光変調装置及びこれを電子写真プロセスにおける
光書き込みデバイスとして用いた電子写真装置に関し、
特に光スイッチデバイスの構成及び製法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】静電力
を利用した光スイッチデバイスとしては、片持ち梁を静
電力で撓ませて光の反射方向を変えてスイッチするデバ
イス、及びそれを用いた光変調システムがK.E.Pe
tersenにより1977年に発表されている(Ap
plied Physics Letters、第31
巻、第8号、521〜523頁)。またD.M.Blo
omが回折格子を静電力で駆動して光スイッチする素子
を発表している(Optics Letters、第7
巻、第9号、688〜690頁)。さらに特願平9−5
01292号公報、特願平9−501613号公報、特
願平9−501293号公報にも同種の開示がある。
【0003】凹面形状により反射光を集光する関連する
発明として、梁を円筒状に変形する方法が特開2000
−2842号公報にダニエル・ゲルバートらにより提案
されている。
【0004】これら技術で、梁上の鏡面に光を照射する
場合、梁面で有効に光を反射させるためには集光する
が、入射光の開口数NAにしたがって反射光は広がる。
そのため、等倍結像素子に入射する光は、等倍結像光学
素子の入射口の開口を広くしないとすべての光を伝達で
きない。開口を広くすることは、コンパクトな光学系で
は難しく、等倍結像系での光損失の原因であった。
【0005】本発明は、反射面に曲率のある凹面を用い
ることで、反射した光をある程度集光し、光変調素子の
次段への伝達の効率を向上させようとするものである。
特開2000−2842号公報の技術では、梁が凹面鏡
になるが浮いており、梁の曲率や変位の制御が難しい問
題がある。電圧が増加すると「pull−in」と呼ば
れる現象があり、梁が対向電極に当接する問題もある。
OFF状態でも同様の方向に光が反射するので迷光が生
じやすい。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
光変調装置は、上記目的を達成するために、入射光を変
調する光変調装置であって、基板上に形成された電極
と、該電極に空隙を介して対向するように光反射面を有
する梁を保持し、該梁を静電力で変形させ、該梁の変形
を上記基板電極への当接により規制して、上記光反射面
に入射する入射光束の反射方向を変えることで変調する
光変調装置において、上記梁が当接して上記光反射面が
曲率を持つ凹面形状になることを特徴とする。
【0007】同請求項2に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1の光変調装置において、上記電極
を形成する上記基板表面が曲率を持つ凹面であることを
特徴とする。
【0008】同請求項3に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1の光変調装置において、上記電極
が上面に絶縁膜を有し、該絶縁膜が曲率をもつ凹面状で
あることを特徴とする。
【0009】同請求項4に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1の光変調装置において、上記電極
の導体膜厚分布が曲率を持つ凹面状であることを特徴と
する。
【0010】同請求項5に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1の光変調装置において、上記光反
射面の曲率を持つ凹面を上記梁と平行方向に形成してあ
ることを特徴とする。
【0011】同請求項6に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項3の光変調装置において、上記光反
射面の曲率を持つ凹面を上記梁と垂直方向に形成してあ
ることを特徴とする。
【0012】同請求項7に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1ないし6のいずれかの光変調装置
において、傾斜の異なる2つ以上の斜面で上記空隙の底
部を構成し、上記2つの斜面の傾斜にそれぞれ曲率を持
たせてなることを特徴とする。
【0013】同請求項8に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1ないし7のいずれかの光変調装置
において、上記梁が片持ち梁であることを特徴とする。
【0014】同請求項9に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項1ないし7のいずれかの光変調装置
において、上記梁が両端保持梁であることを特徴とす
る。
【0015】同請求項10に係るものは、上記目的を達
成するために、請求項1ないし9のいずれかの光変調装
置において、上記梁に平行方向または垂直方向の凹面断
面が円形曲線でないことを特徴とする。
【0016】同請求項11に係るものは、上記目的を達
成するために、請求項1ないし10のいずれかの光変調
装置を用いた電子写真装置で、書きこみ系に等倍結像系
がないことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態及び実施例】以下本発明の実施の形
態及び実施例を図面を参照して説明する。図1は本発明
に係る光変調装置の第1の実施形態の構造を示す平面図
(A)とX−X断面図(B)である。本実施形態装置の
光変調素子は、静電アクチュエータと反射面からなって
いる。図中1は梁、2は梁を保持する基板、3は梁2を
駆動する対向電極、4は電極3を保護する絶縁膜、5は
基板2と両端を固定した梁2の間に形成した空隙であ
る。梁1、反射面(電極を兼ねる)8と電極3間に電圧
を印加することにより、梁1と反射面8に作用する静電
力が発生し、梁1が電極3側に撓む。これらにより静電
アクチュエータ構造になっている。
【0018】そして、基板2の空隙5の底部に曲率を持
つ凹面6があり、その上に電極3が形成されている。さ
らに空隙5を介し梁1と梁1上の反射面8と電極3を兼
ねる金属薄膜がある。基板2上の電極3と梁1の電極3
間に電圧を印加し、梁1を対向電極3側に当接させる。
梁1の反射面8は図2(A)のON状態のように変位
し、入射した光の反射方向を偏向する。本構造では、電
極3を曲率を持つ凹面にすることで、当接した梁1は電
極3の表面に沿うため、反射面8が曲率を持つ凹面にな
り、反射光を集光させる。すなわち、梁1に集光機能を
設けることで、梁1の反射面8に集光した入射光が反射
で広がるのを緩和する。なお図2(B)はOFF状態を
示す。
【0019】梁1の幅16μm、長さ50μm、梁間隔
20μm、空隙5の最大深さ3μm、曲率半径3mm、
焦点距離は1.5mmで、対向電極3の膜厚は150n
m、絶縁膜4の膜厚200nm、梁1の厚み50nm、
反射面の厚み40nmとした。Si基板上の凹面の中央
で25nm薄くすることで曲率半径3mmとした。
【0020】図3は本発明に係る光変調装置の第2の実
施形態の構造を示す断面図(AはON状態、BはOFF
状態)であり、対向電極上の絶縁膜に曲率を持つ凹面6
を形成した例である。なお以下の実施形態では第1実施
形態と同様の部分には同一の符号を付すに止め、重複す
る説明は省略する。梁1、反射面8と電極3間に電圧を
印加することにより梁1、反射面8に作用する静電力が
発生し、梁1が電極3側に撓み、対向電極3側に当接
し、反射面の曲率を決める構造は同様である。
【0021】梁1の幅16μm、長さ50μm、梁間隔
20μm、空隙5の最大深さ3μm、曲率半径3mm、
焦点距離は1.5mmで、対向電極3の膜厚150n
m、絶縁膜4の膜厚200nm、絶縁膜4の膜厚を凹面
の中央部分で25nm薄くし、曲率半径3mmとした。
梁1の厚み50nm、反射面の厚み40nmとした。
【0022】図4は本発明に係る光変調装置の第3の実
施形態の構造を示す断面図(AはON状態、BはOFF
状態)であり、対向電極に曲率を持つ凹面6を形成した
例である。梁1、反射面8と電極3間に電圧を印加する
ことにより梁1、反射面8に作用する静電力が発生し、
梁1が電極3側に撓み、対向電極3側に当接し、反射面
の曲率を決める構造は同様である。
【0023】梁1の幅16μm、長さ50μm、梁間隔
20μm、空隙5の最大深さ3μm、曲率半径3mm、
焦点距離は1.5mmで、対向電極3の膜厚200n
m、金属薄膜、例えばTiN膜の膜厚を凹面の中央部分
で25nm薄くし、曲率半径3mmとした。絶縁膜の膜
厚200nm、梁1の厚み50nm、反射面の厚み40
nmとした。
【0024】図5は本発明に係る光変調装置の第4の実
施形態の構造を示す断面図(AはON状態、BはY−Y
断面)であり、梁1に平行方向に曲率をもつ凹面がある
場合と、梁1に垂直方向に曲率を持つ凹面がある場合の
例である。Y−Y断面が梁1に垂直方向である。梁1、
反射面8と電極3間に電圧を印加することにより、梁
1、反射面8に作用する静電力が発生し、梁1が電極3
側に撓み、対向電極3側に当接し、反射面8の曲率を決
める構造は同様である。
【0025】梁1の幅16μm、長さ50μm、梁間隔
20μm、空隙5の最大深さ3μm、梁1に平行な断面
の曲率半径3mm、焦点距離は1.5mmとし、梁1に
垂直なY−Y断面の曲率半径を2mm、焦点距離を1m
mとした。対向電極3の膜厚は150nm、絶縁膜の膜
厚200nm、梁1の厚み50nm、反射面の厚み40
nmとした。
【0026】図6は本発明に係る光変調装置の第5の実
施形態の構造を示す断面図(AはON状態、BはOFF
状態)であり、2つ以上の傾斜がある場合に2ヶ所に曲
率を持つ凹面を形成した例を示す。斜面の一方は使用す
るがもう一方の斜面からの反射光は遮光する必要があ
る。遮光する斜面の反射光(図B中に点線で示したも
の)も集光することができ、遮光が容易な構造となって
いる。利用する反射光に対応する凹面を6A、遮光する
反射光に対応する凹面を6Bとする。梁1、反射面8と
電極3間に電圧を印加することにより、梁1、反射面8
に作用する静電力が発生し、梁1が電極3側に撓み、対
向電極3側に当接し、反射面8の曲率を決める構造は同
様である。
【0027】梁1の幅16μm、長さ50μm、梁間隔
20μm、空隙5の最大深さ3μm、凹面6Aの曲率半
径3mm、焦点1.5mm、凹面6Bの曲率2mm、焦
点距離を1mmとした。対向電極3の膜厚は150n
m、絶縁膜の膜厚150nm、梁1の厚み50nm、反
射面の厚み40nmとした。
【0028】図7は本発明に係る光変調装置の第6の実
施形態の構造を示す断面図(AはON状態、BはOFF
状態)であり、梁1を片持ち梁にした例である。梁1、
反射面8と電極3間に電圧を印加することにより、梁
1、反射面8に作用する静電力が発生し、梁1が電極3
側に撓み、対向電極3側に当接し、反射面8の曲率を決
める構造は同様である。
【0029】梁1の幅16μm、長さ50μm、梁間隔
20μm、空隙5の最大深さ3μm、曲率半径3mm、
焦点距離1.5mm、対向電極3の膜厚150nm、絶
縁膜の膜厚200nm、梁1の厚み100nm、反射面
の厚み40nmとした。Si基板上の凹面の中央で25
nm薄くすることで曲率半径3mmを得た。
【0030】片持ち梁では梁の変形が容易で伸び率の制
限が無いので、偏向角や曲率を大きくすることができ
る。しかし、片持ち梁では変位の復元時に安定しないた
め、高速な駆動には向かない。両端保持梁では、復元が
安定しており、100KHzを超える高速の駆動が可能
である。
【0031】図8は本発明に係る光変調装置の第7の実
施形態の構造を示す断面図、図9、図10は同じく断面
図及び平面図である。図中11は熱酸化膜、12は犠牲
層である。梁1に平行な凹面断面を非円曲線、例えば放
物曲線とし、反射面に集光した光が反射する際の広がり
をさらに抑えることができるようにしている。放物面鏡
は球面凹面鏡に比較し、球面収差がないことが知られて
いる。非円曲線として楕円曲線を使用することも可能で
ある。また、曲率を持つ凹面の焦点距離より近い間隔で
本実施形態の素子を用いた光変調装置と次の光学系の受
光部を置くことで、本装置の反射面に集光した入射光
を、反射の際に広がりを有効に抑制できる。
【0032】本実施形態の構造は図1の実施形態とまっ
たく同様である。凹面の形状をSi基板のエッチングで
使用する階調のあるフォトマスクを用いたフォトリソグ
ラフィで制御することができる。放物面を形成すること
は階調を放物曲線にすることで容易に作成でき、焦点距
離を2mmにした。梁1の幅16μm、長さ50μm、
梁間隔20μm、空隙5の最大深さ3μm、対向電極3
の膜厚150nm、絶縁膜の膜厚200nm、梁1の厚
み50nm、反射面の厚み40nmとした。
【0033】次に本実施形態の光変調装置の製造工程に
ついて説明する。なおこの製造方法は、図1、図3ない
し図7に示す全種類の素子とも同様に製作できる。製造
工程の例として基板に凹面を形成し、梁を両端保持にし
た場合(図1の例)を図8ないし図10に示す。
【0034】図8(A):半導体プロセス用Siウエハ
のようなSi基板2に有機フォトレジストで空隙となる
溝をパターン形成する。SF6ガスのRIE(リアクテ
ィブ・イオン・エッチング)でドライエッチングして溝
を掘る。溝に傾斜を形成する場合、フォトマスクに階調
を設け、フォトリソグラフィを行うことで有機レジスト
パターンの厚さ方向に傾斜を形成する。RIEを行う
と、フォトマスクの階調にしたがった構造がSi基板2
の溝に転写される。溝が深い場合はRIEの際に基板温
度を−40℃程度以下の低温にすることで側面への広が
りを抑制できる。次に基板2と個別電極を絶縁するため
酸化し、溝を1μm程度の熱酸化膜11で覆う。 図8(B):例えばTiNなどの導体薄膜をスパッタ法
で成膜する。個別電極パターンを有機レジストのフォト
リソグラフィでパターンニングし、Cl2ガスでRIE
によりエッチングして個別電極3を形成する。電極に凹
面を形成する場合(図5の例)は、電極のパターン形成
時に階調のあるフォトマスクで有機レジストに凹面を形
成しエッチングを行うことで製作できる。絶縁膜4とな
るSiNをSiH4とNH3の混合ガスの熱CVD法で
形成する。また、絶縁膜4に凹面を形成する場合(図4
の例)は、この時点で階調のあるフォトマスクでフォト
リソグラフィを行い凹面のレジスト形状を製作し、絶縁
膜をエッチングすることで形成できる。 図8(C):犠牲層12となるポリシリコンをSiH4
ガスの熱CVDを635℃で行い成膜する。 図8(D):CMP(ケミカル・メカニカル・ポリシン
グ)技術を用い研磨して平坦化する。 図8(E):SiH4とNH3の混合ガスの熱CVD法
で梁1となるSiN膜13を成膜する。 図9(F1、F2):梁1の平面形状を有機レジストの
フォトリソグラフィでパターンニングし、CHF3のR
IEでエッチングしSiNの梁の形状を製作する。この
ようにして梁1を形成する。空隙に埋められた犠牲層1
2がエッチング用のスリット14により露出する。この
工程で片持ち梁のパターンを使用すれば図6のような形
状が得られる。 図9(G1、G2):鏡材となる金属薄膜、例えばAl
をスパッタ法で成膜し、フォトリソグラフィで有機レジ
ストをパターンニングし、Cl2ガスのRIEでエッチ
ングし鏡8を形成する。 図10(H1、H2):フォトリソグラフィで個別電極
パッドのパターンを有機レジストで形成し、CHF3の
RIEでSINをエッチングし、個別電極パッド9を開
口する。 図10(I):TMAH(テトラメチル・アンモニウム
・ハイドレイド)により犠牲層酸化膜をスリット14を
介しエッチングし除去し犠牲層を除去する。梁は犠牲層
がなくなったので空間に浮きスリット7で分離され、空
隙が完成される。
【0035】図11(A)に等倍結像光学系を用いた場
合を、図9(B)に本発明の光変調装置による等倍結像
光学系を用いない電子写真装置用の書きこみ装置を示
す。図中20は感光体ドラム、21は等倍結像系、22
は光変調素子、23は光源、24は遮光層である。本発
明の光変調装置を電子写真装置の書きこみ系に応用した
場合、等倍結像光学系21を使用しなくても、光変調装
置22の反射光が集光されるため感光体ドラム20に直
接書きこみができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係る光変調装置は、以上説明
してきたように、梁は当接状態で曲率が決まり、形状が
安定であり、また当接状態で曲率が決まるので、空隙底
部の電極表面形状で曲率設計ができ、反射の方向がOF
F状態と異なるので、従来のような迷光の問題がなくせ
る。また反射面に曲率のある凹面を用いることで、反射
した光をある程度集光し、光変調素子の次段への伝達の
効率を向上させることができる。
【0037】請求項2に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、空隙底部の基板に凹面を形成すること
で、反射面に曲率のある凹面を用い、反射した光をある
程度集光し光変調素子の次段への伝達の効率を向上させ
ることができる。
【0038】請求項3に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、対向電極上の絶縁膜に凹面を形成するこ
とで、反射面に曲率のある凹面を用い、反射した光をあ
る程度集光し光変調素子の次段への伝達の効率を向上さ
せることができる。
【0039】請求項4に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、対向電極の導体薄膜の膜厚分布を曲率を
持つ凹面にすることで、反射面に曲率のある凹面を用
い、反射した光をある程度集光し光変調素子の次段への
伝達の効率を向上させることができる。
【0040】請求項5に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、梁に平行方向に曲率をもつ凹面を反射面
に形成することで、梁の平行方向で反射した光をある程
度集光し光変調素子の次段への伝達の効率を向上させる
ことができる。
【0041】請求項6に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、梁に垂直方向に曲率を持つ凹面を形成す
ることで、梁に平行方向と垂直方向に曲率の異なる凹面
を形成することができ、反射光の断面形状を調整でき
る。
【0042】請求項7に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、空隙の底部、すなわち対向電極表面が傾
斜の異なる2つ以上の斜面で構成される場合、二つの斜
面に曲率を持たせることで、遮光する側の斜面からの反
射光も集光でき、遮光が容易になる。
【0043】請求項8に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、片持ち梁にしたことで偏向角を大きくす
ることができる。
【0044】請求項9に係る光変調装置は、以上説明し
てきたように、両端保持梁にしたことで、復元時に安定
になり高速の駆動が可能となる。
【0045】請求項10に係る光変調装置は、以上説明
してきたように、梁に平行方向または垂直方向の電極断
面凹面形状が非円曲線例えば放物線であることで、集光
の効率を向上できる。
【0046】請求項11に係る電子写真装置は、以上説
明してきたように、等倍結像光学系を設けなくても感光
体に集光でき、光学設計が容易になりかつコストの低減
を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光変調装置の第1の実施形態の構
造を示す平面図(A)とX−X断面図(B)である。
【図2】同ON状態の断面図(A)とOFF状態の断面
図(B)である。
【図3】本発明に係る光変調装置の第2の実施形態の構
造を示す断面図である。
【図4】本発明に係る光変調装置の第3の実施形態の構
造を示す断面図である。
【図5】本発明に係る光変調装置の第4の実施形態の構
造を示す断面図である。
【図6】本発明に係る光変調装置の第5の実施形態の構
造を示す断面図である。
【図7】本発明に係る光変調装置の第6の実施形態の構
造を示す断面図である。
【図8】本発明に係る光変調装置の第7の実施形態の構
造を示す断面図である。
【図9】同断面図及び平面図である。
【図10】同断面図及び平面図である。
【図11】等倍結像光学系を用いた場合(A)、本発明
の光変調装置による等倍結像光学系を用いない場合
(B)の電子写真装置用の書きこみ装置を示す概念図で
ある。
【符号の説明】
1 梁 2 基板 3 対向電極 4 絶縁膜 5 空隙 6、6A、6B 凹面 7 浮きスリット 8 反射面 11 熱酸化膜 12 犠牲層 20 感光体ドラム 21 等倍結像系 22 光変調素子 23 光源 24 遮光層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 27/18 G02B 7/18 Z G03G 15/04 B41J 3/21 V Fターム(参考) 2C162 AE21 AE28 AH43 FA06 FA07 FA09 FA49 2H041 AA16 AB14 AC06 AZ02 2H042 DA01 DA12 DA20 DA22 DC02 DC08 DD06 DD09 DD10 DD11 DE00 2H043 CA01 CB01 CD04 CE01 2H076 AB21 AB61

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を変調する光変調装置であって、
    基板上に形成された電極と、該電極に空隙を介して対向
    するように光反射面を有する梁を保持し、該梁を静電力
    で変形させ、該梁の変形を上記基板電極への当接により
    規制して、上記光反射面に入射する入射光束の反射方向
    を変えることで変調する光変調装置において、上記梁が
    当接して上記光反射面が曲率を持つ凹面形状になること
    を特徴とする光変調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の光変調装置において、上記電
    極を形成する上記基板表面が曲率を持つ凹面であること
    を特徴とする光変調装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の光変調装置において、上記電
    極が上面に絶縁膜を有し、該絶縁膜が曲率をもつ凹面状
    であることを特徴とする光変調装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の光変調装置において、上記電
    極の導体膜厚分布が曲率を持つ凹面状であることを特徴
    とする光変調装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の光変調装置において、上記光
    反射面の曲率を持つ凹面を上記梁と平行方向に形成して
    あることを特徴とする光変調装置。
  6. 【請求項6】 請求項3の光変調装置において、上記光
    反射面の曲率を持つ凹面を上記梁と垂直方向に形成して
    あることを特徴とする光変調装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの光変調装
    置において、傾斜の異なる2つ以上の斜面で上記空隙の
    底部を構成し、上記2つの斜面の傾斜にそれぞれ曲率を
    持たせてなることを特徴とする光変調装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかの光変調装
    置において、上記梁が片持ち梁であることを特徴とする
    光変調装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし7のいずれかの光変調装
    置において、上記梁が両端保持梁であることを特徴とす
    る光変調装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかの光変調
    装置において、上記梁に平行方向または垂直方向の凹面
    断面が円形曲線でないことを特徴とする光変調装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかの光変
    調装置を用いた電子写真装置で、書きこみ系に等倍結像
    系がないことを特徴とする電子写真装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100802387B1 (ko) * 2006-08-29 2008-02-13 주식회사제4기한국 네로우 커플 방식의 고밀도 플라즈마 세정장치
JP2009520350A (ja) * 2005-12-15 2009-05-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 集束させるミクロ構造のアレイを備えた分析デバイス

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