JP2003083935A - オイル検出装置 - Google Patents

オイル検出装置

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JP2003083935A
JP2003083935A JP2001383366A JP2001383366A JP2003083935A JP 2003083935 A JP2003083935 A JP 2003083935A JP 2001383366 A JP2001383366 A JP 2001383366A JP 2001383366 A JP2001383366 A JP 2001383366A JP 2003083935 A JP2003083935 A JP 2003083935A
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一幸 堀江
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    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/02Arrangements of lubricant conduits
    • F01M2011/028Arrangements of lubricant conduits for lubricating balance shafts

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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化できるとともに検出精度を向上させる
ことのできるオイル検出装置1を提供する。 【解決手段】 第1、第2電極10、20の筒状周壁の
一部に下端方向へ突出た凸形状の第1、第2凸部10
a、20aを各々形成させ、この第1、第2凸部10
a、20aの各々と支持部材16とを接続させる。この
第1、第2凸部10a、20aは、互いに周方向にその
支持部材16との接続位置をずらして第1、第2凸部1
0a、20aが支持部材16へ支持される支持接続面1
6bにおける第1、第2凸部10a、20a間の沿面距
離を延長させて配設させる。それにより、延長させた第
1、第2凸部10a、20a間に導電性異物の付着に対
する両電極10、20間の絶縁抵抗の低下を抑制させ、
オイル検出装置1を小型化できるとともに劣化センサと
してのセンサ出力を安定させて検出精度を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルの劣化程度
を検出するオイル検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に使用される油圧制御用または潤
滑用のオイルは、使用されるに従い異物が混入したり経
時変化することにより、酸性度またはアルカリ度を示す
PH値が変化する。このPH値が酸性側へ変化するとい
うことはオイルが劣化していることを表わしている。従
って、このオイルの劣化程度を検出できればオイルの交
換時期を知ることができる。そこで、本発明者は、オイ
ルの劣化程度を検出するオイル検出装置として、オイル
の劣化を示すPH値に関わらず電位がほぼ一定な基準電
極とPH値により電位が変化する比較電極とを内外2重
の筒状電極とし、この両電極を組合わせて構成されたも
のとして特願2001−46530号公報に記載のオイ
ル検出装置を出願した。このオイル検出装置は、上記し
た両電極を接触させることなく電気絶縁樹脂製の支持部
材にその筒状形状の各電極の各々の下端部をその全周に
渡り支持部材と接続支持させて取付けている。このよう
に構成されるオイル検出装置は、オイルパンに収容され
たオイル中に両電極を浸漬させることで両電極の電位差
変化を検知してオイル劣化程度を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オイル検出装置は、オ
イルパン等への取付け時の配慮からオイル検出装置の径
方向寸法を小さくすることが望まれている。つまり、特
願2001−46530号公報に記載のオイル検出装置
を構成する内外2重の筒状電極双方の径寸法を小さく形
成させることが要求されている。このことは、両電極間
が支持部材へ取付けられる際の両電極間の沿面(支持部
材の外表面)距離を短くさせることとなる。しかし、沿
面距離が短くなると支持部材の外表面に導電性異物が付
着した際には、両電極の絶縁抵抗を低下させることとな
る。つまり、劣化センサとしてのセンサ出力を不安定に
させ検出精度が低下することになる。
【0004】本発明の目的は上記の点に鑑み、小型化で
きるとともに検出精度を向上させることが可能な、オイ
ルの劣化程度を検出するオイル検出装置を提供すること
にある。
【0005】本発明の他の目的は、オイルの劣化程度に
加えオイルの残量を検出するオイル検出装置での、双方
の検出性能をともに向上させることのできるオイル検出
装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1記載のオイル検出装置による
と、第1、第2電極の筒状周壁の一部に下端方向へ突出
た凸形状の第1、第2凸部を各々形成させる。そして、
この第1、第2凸部の各々と支持部材とを接続させて第
1、第2電極の各々が支持部材に取付けられる構造とす
る。このように構成させた第1、第2凸部は、互いに周
方向にその支持部材との接続位置をずらして第1、第2
凸部の支持部材の面における第1、第2凸部間の沿面距
離を延長させて配設されることを特徴とする。
【0007】それにより、内外2重の筒状電極双方の径
寸法を大きく形成することなく、第1、第2電極の支持
部材への両取付け部間における沿面距離を延長させて配
設できる。つまり、第1、第2電極の各々の下端部をそ
の全周に渡り支持部材と接続支持させた場合に比較し
て、上記した第1、第2凸部を設ける構成配置にするこ
とにより支持部材への両取付け部間における沿面距離を
大きくできる。この沿面距離の延長により、支持部材の
外表面に導電性異物が付着した際の第1、第2電極間の
絶縁抵抗の低下を抑制させて劣化センサとしてのセンサ
出力を安定させる。よって、小型化できるとともに検出
精度を向上させることが可能な、オイルの劣化程度を検
出するオイル検出装置を提供できる。
【0008】本発明の請求項2の記載によると、第1、
第2電極をその外周側より全周にわたり取囲む第1壁部
を有する第1測定室を備える。そして、第1、第2電極
の支持部材への支持接続面の周方向における第1壁部に
は、オイルパンに収容させたオイルの第1測定室への流
出入を可能させるオイル流出入部を設けることを特徴と
する。
【0009】それにより、オイル流出入部を通じてオイ
ルパンに収容させたオイルが流出入する際、オイル流出
入部が支持接続面の周方向に設けられていることから支
持接続面に接するようにオイルが流れる。よって、この
オイル流れの作用により、第1、第2電極の支持部材へ
の支持接続面周辺に異物が堆積しようとする場合の堆積
を抑制することが可能となる。つまり、堆積異物が原因
により第1、第2電極の両電極を支持接続面周辺にて絶
縁抵抗を低下させることなく、劣化センサとしてのセン
サ出力の検出精度を向上させることができる。
【0010】本発明の請求項3の記載によると、オイル
流出入部は、支持接続面よりも下方位置に設けることを
特徴とする。
【0011】それにより、支持接続面周辺に堆積しよう
とする異物は、第1、第2電極周辺に留まることなく支
持接続面よりも下方位置に設けたオイル流出入部に落ち
込むように移動する。このように、堆積異物を支持接続
面周辺に滞留することを抑制するので、堆積異物が原因
により第1、第2電極の両電極を支持接続面周辺にて絶
縁抵抗を低下させることがない。
【0012】本発明の請求項4の記載によると、オイル
流出入部は、その開口部を形成する下方面に第1測定室
の内部から外部に向けて下方に勾配する傾斜部を形成す
ることを特徴とする。
【0013】それにより、オイル流出入部に導出された
異物が上記した傾斜部により外部に排出されやすくな
り、異物がオイル流出入部に滞留するのを抑制すること
ができる。
【0014】本発明の請求項5の記載によると、オイル
流出入部は、第1壁部の周方向に分散させて複数個配設
されることを特徴とする。
【0015】それにより、オイル流出入部が周方向に分
散させて複数個配設されることから、第1、第2電極の
両電極を支持接続面周辺からオイル流出入部を通じ外部
への流出経路距離が短く設定され、かつ流出することの
できる開口面積を増やせるので、支持接続面周辺に滞留
しようとする堆積異物が排出されやすい。
【0016】本発明の請求項6の記載によると、第1、
第2電極が配設される第1測定室と、残量センサが配設
される第2測定室とが個別に形成される。そして、第1
測定室を形成する第1壁部に第1孔部を形成させてオイ
ルパンに収容させたオイルを第1孔部を通じて第1測定
室に臨ませ、第2測定室を形成する第2壁部に第2孔部
を形成させて第1測定室に臨ませたオイルを第2孔部を
通じて第2測定室に臨ませる構成とする。また、第1孔
部の第1開口横断面は、第2孔部の第2開口横断面より
も面積が大きく形成されるようにした。
【0017】それにより、劣化センサとしての第1、第
2電極は、各々の開口横断面が第2孔部よりも大きく形
成される第1孔部を有する第1測定室に配置される。つ
まり、オイルパンに収容されたオイルの劣化状況を迅速
に検知可能に、これらオイルを第1孔部を通じて第1、
第2電極に臨ませ、第1、第2電極とオイルとの接触機
会を増加させるので、劣化センサとしての検出性能を向
上させる。
【0018】また、残量センサは、第1孔部よりも小さ
く形成された第2孔部を通じてオイルが第2測定室に臨
まれて、この第2測定室に配設される。よって、第1測
定室臨ませたオイルの一部が第2測定室に臨まれ、かつ
第2孔部によりオイルの第2測定室への流動が制限され
ることとなる。これにより、オイルパン内のオイル液面
の過渡的な変動が生じても、この過渡的なオイルレベル
の変動に追従することなく第2測定室のオイル液面を安
定させ、残量センサが正確なオイルレベルを検出でき
る。つまり、残量センサとしての検出性能を向上させる
ことができる。
【0019】本発明の請求項7の記載によると、第2孔
部は、オイルパンの揺動時におけるオイルパンに収容さ
れたオイル臨界面レベルの変化速度よりも第2測定室に
収容されたオイル臨界面レベルの変化速度が所望する程
度に遅くなるように、第2開口横断面の面積が調整され
る。
【0020】この第1、第2測定室のオイル臨界面レベ
ルの変化速度を調整するように第2開口横断面の面積を
調整させることにより、第2開口横断面を通過するオイ
ル流通が調整されることから第2測定室のオイル液面を
安定させ、残量センサが正確なオイルレベルを検出でき
る。つまり、残量センサとしての検出性能を向上させる
ことができる。
【0021】本発明の請求項8の記載によると、オイル
の温度を検出可能な温度センサを有し、この温度センサ
は、第2測定室の内部における第2孔部の近傍位置に配
設されるようにした。これにより、温度センサは、第1
測定室を通過した直後の第2測定室の上記場所に配置さ
れるので、第1、第2測定室における温度を兼用して検
出可能となる。つまり、1個の温度センサからの信号を
用いて、劣化センサおよび残量センサの双方のセンサの
出力値の温度補正に共用でき、オイル検出装置の小型化
および低コスト化に貢献できる。
【0022】本発明の請求項9の記載によると、温度セ
ンサは、残量センサが実装される基板と同基板に実装さ
れるので、温度センサを配設するための取付けスペース
を別個に確保する必要がなくオイル検出装置の小型化に
貢献できる。
【0023】本発明の請求項10の記載によると、支持
部材は、外部との間で電気信号の伝達を行うように内部
の電気接続部と接続されるターミナルを保持するコネク
タ部を備える。そして、コネクタ部は、前記した内部側
におけるコネクタ部よりターミナルが突出する近傍位置
において、コネクタ部とターミナルとの両者が互いに保
持された界を経由して外部よりの異物侵入を封止する封
止材を添着させて保持させる窪み状の添着保持空間部を
有することを特徴とする。
【0024】それにより、添着保持空間部が前記した内
部側に設けられることから、封止材を欠損させる行為が
内部側まで及ばなくなり封止材の添着を安定して維持で
きる。また、この添着保持空間部は、窪み状であること
から封止材の添着保持を安定させる効果がある。
【0025】本発明の請求項11の記載によると、支持
部材は、自本体より突出して柱状に形成され、残量セン
サを支持する柱状体と、この柱状体と略同軸、かつその
外周側に環状空間部である第1測定室を介し本体部より
突出して環状に形成される環状体とを有する。また、環
状体は、自らの一部であって上方に開放端を有する開口
部を形成させて、この開口部をオイル流出入部の一部と
して構成させるとともに、開口部が柱状体と対向するよ
うに少なくとも2ヶ所配設される。そして、開口部の開
口幅寸法L1は、柱状体の幅寸法L2に対し、L1>L
2となるように設定されて、柱状体および環状体を形成
する型の抜き方向が確保され、本体部を含む柱状体およ
び環状体が一体成形されることを特徴とする。
【0026】それにより、型の抜き方向が確保できるよ
うに開口部の開口幅寸法L1と柱状体の幅寸法L2とが
L1>L2となるように設定されることから、本体部を
含む柱状体および環状体が一体成形でき、部品点数を増
やさず製造コストを低減できる。なお、上記した開口部
は、オイル流出入部であって、型の抜き方向の確保のた
めに別途に構成させる部分ではないので、筐体強度等の
設計制約に左右されずに設けることができる。
【0027】本発明の請求項12の記載によると、オイ
ルパン内にて既定されるオイル下限レベルのオイル液面
状態時に、第1電極および第2電極の双方の構造体の全
てがオイルに浸漬される配置構成とした。ここで、第
1、第2電極間の各々は、オイルにその構造体の全てが
浸漬されることで、第1、第2電極の各々は、オイルの
劣化程度に応じた電位容量を最大に発生させることでで
きる。よって、オイル下限レベルのオイル液面状態時に
第1電極および第2電極の双方の構造体の全てがオイル
に浸漬される配置構成とすれば、第1、第2電極間の電
位差を安定させ、オイルの劣化検出精度を向上させるこ
とのできるオイル検出装置が提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の複数の実施形態を
図に基づいて説明する。
【0029】(第1実施形態)本発明の第1実施形態で
あるオイル検出装置を、図1、図2、図3および図4に
示す。図1は、本発明の第1実施形態によるオイル検出
装置の一部を示す断面図である。図2は、図1に示した
オイル検出装置のA−A線断面図である。図3は、図1
に示したオイル検出装置のB−B線断面図である。図4
は、本発明の第1実施形態によるオイル検出装置を示す
断面図である。
【0030】オイル検出装置1は、例えば車両等のオイ
ルパンに取付けられ、油圧制御用または潤滑用に用いら
れるオイルの劣化程度を検出する装置であって、このオ
イル検出装置1を構成する電極の構成を工夫して小型化
できるとともに検出精度を向上させることのできる技術
に関する。
【0031】第1電極10および第2電極20は、円筒
状に形成されている。第2電極20は、第1電極10の
外側に位置するように筒状両電極10、20双方の径寸
法を異ならせて、両電極10、20がほぼ同軸上に配置
される。両電極10、20の一方は、オイルの劣化を示
すPH値に係わらず電位がほぼ変化しない金属で形成さ
れ、他方の電極は、 PH値により電位が変化する金属
で形成されている。両電極10、20間に生ずる電位差
とオイルの劣化程度とを対応させて劣化検出する原理で
ある。両電極10、20は、オイルパン等に収容された
オイル中に浸漬されている。
【0032】図3に示すように、第1電極10および第
2電極20は、径方向外側および内側に延び、互いに接
触せず隣接するフィン12、22が設けられる。また、
周方向に隣接するフィン12とフィン12の間、および
フィン22とフィン22の間には、各々連通孔11、2
1が設けられる。この連通孔11、21は、両電極1
0、20間の周囲にオイルを滞在させず、オイルと両電
極10、20との接触機会を増加させている。
【0033】図4に示すように、支持部材16には、両
電極10、20と電気的に接続しているターミナル17
が埋設されている。カバー15は、支持部材16と結合
し、両電極10、20を覆っている。カバー15には、
オイルがカバー15の内外を流通するように連通孔15
aが形成されている。
【0034】図1、および図2に示すように、両電極1
0、20の筒状周壁の一部に下端方向へ突出た凸形状の
第1、第2凸部10a、20aを各々形成させる。本実
施形態では、第1、第2凸部10a、20aを各々3個
形成させている。この形成させた第1、第2凸部10
a、20aの一部(最下端部)を電気絶縁樹脂製の支持
部材16に接着剤16aで固定させる。第1、第2凸部
10a、20aの接着支持による両電極10、20の支
持部材16への固定後は、その円筒形状の各電極10、
20の各々の下端をその全周に渡り支持部材16と接続
支持させていない。つまり、支持部材16と接続支持さ
れない両電極10、20の筒状周壁の下端部20bは、
両電極10、20が支持部材16へ支持される面(以
下、支持接続面と呼称する。)16bとの間に所定寸法
(図1中LA)を有している。
【0035】また、図2に示すように、第1、第2凸部
10a、20aの支持部材16への固定にあたり、第
1、第2凸部10a、20aが互いに周方向にその支持
部材16との接続位置をずらして配置される。つまり、
両電極10、20の円筒中心点aと第1凸部10aの端
部および第2凸部20aの端部の各々を結ぶ各線が成す
角度θを設ける。それにより、第1、第2凸部10a、
20aの支持部材16の支持接続面16bにおける第
1、第2凸部10a、20a間の沿面距離Lbを延長さ
せる。なお、図2中のLa寸法は、両電極10、20の
各々の下端をその全周に渡り支持部材16と接続支持さ
せた場合の支持部材16の支持接続面16bにおける両
電極10、20間の沿面距離である。この両沿面距離L
a、Lbは、La<Lbの関係にある。
【0036】上述した第1、第2凸部10a、20a間
における沿面距離Lbは、3組(本形態の例)の第1、
第2凸部10a、20aの間におけるいずれの部分にお
いても確保できるように形成される。詳述すると、第1
電極10の第1凸部10a間にて相互に形成される支持
部材16と接触しない部分である隙間の大きさ(周囲長
さ)は、第2電極20の第2凸部20a(支持部材16
と接触する)の周囲長さよりも長く形成させる。そし
て、第1、第2凸部10a、20aの各々の周端部を結
ぶ距離、つまり上記した沿面距離Lbを形成させてい
る。
【0037】このように、内外2重の筒状両電極10、
20双方の径寸法を大きく形成することなく、両電極1
0、20の支持部材16への両取付け部間における沿面
距離Lbを延長させて配設できる。この沿面距離Lbの
延長により、支持部材16の外表面に導電性異物が付着
した際の両電極10、20間の絶縁抵抗の低下を抑制さ
せて劣化センサとしてのセンサ出力を安定させる。特
に、オイル検出装置1を第1、第2電極10、20が直
立する状態(図4に示す)にオイルパンに取付け固定さ
れて支持部材16の外表面に導電性異物が沈殿付着しや
すい場合に、その沿面距離Lbを延長させて上記した効
果をより発揮する。よって、小型化できるとともに検出
精度を向上させることが可能な、オイルの劣化程度を検
出するオイル検出装置1を提供できる。
【0038】(第2実施形態)本発明の第2実施形態で
あるオイル検出装置1Aを、図5、図6、図7および図
9に示す。図5は、本発明の第2実施形態によるオイル
検出装置1Aを示す断面図である。図6は、図5に示し
たオイル検出装置1AのC−C線断面図である。図7
は、図5に示したオイル検出装置1Aの支持部材周辺の
部分拡大断面図である。図9は、図5に示したオイル検
出装置1Aのオイルパンへの実装状態を示す断面図であ
る。
【0039】第1実施形態と実質的に同一構成部品に同
一符号を付し、説明を省略する。なお、本実施形態のオ
イル検出装置1Aは、第1実施形態のオイル検出装置1
に対し、オイルの残量を検出する機能を加えて、オイル
の劣化検出および残量検出の双方の検出性能を共に向上
させることのできる技術に関する。
【0040】オイル検出装置1Aは、オイルパンに収容
させたオイルの劣化程度を検出可能な円筒状の劣化セン
サを構成する第1、第2電極10、20と同オイルの残
量を検出可能な残量センサ51の双方を備える。なお、
残量センサ51とは、オイルの液面レベルを検出する機
能を有し、オイルパンの形状からオイル残量の算出も可
能である。
【0041】第1、第2電極10、20を配設する第1
測定室30と残量センサ51を配設する第2測定室40
とは、個別に形成される。支持部材26と結合されて劣
化センサおよび残量センサ51の各々を覆うように第
1、第2測定室30、40を一体形成するカバー25を
備える。詳細には、柱状の第2測定室40の外周側に輪
状(リング状)の第1測定室30を配置させる構成とす
る。
【0042】第1測定室30を形成する第1壁部25d
に第1孔部25aを形成させてオイルパンに収容させた
オイルを第1孔部25aを通じて第1測定室30に臨ま
せ、第2測定室40を形成する第2壁部25eに第2孔
部25bを形成させて第1測定室30に臨ませたオイル
を第2孔部25bを通じて第2測定室40に臨ませる構
成とする。
【0043】なお、第1孔部25aにおけるオイル流れ
(方向)X1と略直交する第1開口横断面は、第2孔部
25bにおけるオイル流れ(方向)X3と略直交する第
2開口横断面よりも大きく形成させる。つまり、第2孔
部は、オイルパンの揺動時におけるオイルパンに収容さ
れたオイル臨界面レベルの変化速度よりも第2測定室に
収容されたオイル臨界面レベルの変化速度が所望する程
度に遅くなるように、第2開口横断面の大きさが調整さ
れる。
【0044】また、第2孔部25bは、第1孔部25a
の下方、つまり支持部材の上端面26a近傍位置に形成
される。図5中の25cは、第2測定室40内へのオイ
ル入出をスムーズに行わせる孔である。なお、図6に示
すように、支持部材26に切欠き部26bを形成させ
て、第2測定室40内へのオイル通路を形成させてい
る。
【0045】オイルの劣化検出は、オイルパンに収容さ
せたオイルを大きく形成させた第1孔部25aを通じて
第1測定室30に臨ませることで、オイル流れX1が第
1、第2電極10、20に形成させた連通孔11、21
(図3参照)を充分に通過および接触させる。よって、
オイルパンに収容されたオイルの劣化状況を迅速に検知
可能となり、劣化センサとしての検出性能を向上させ
る。
【0046】第1孔部25aを通過するオイル流れとし
ては、直進するオイル流れX1と曲折して第2孔部25
bに向かうオイル流れX2とが発生する。この曲折する
第1孔部25aを通過したオイル流れX2の一部は、第
1孔部25aよりも小さく形成された第2孔部25bを
通過することで第2測定室40へのオイル流れ量が制限
されたオイル流れX3となる。これにより、オイルパン
内のオイル液面の過渡的な変動が生じても、この過渡的
なオイルレベルの変動に追従することなく第2測定室4
0のオイル液面を安定させ、オイルの検出が正確に行わ
れる。つまり、残量センサ51の検出性能を向上させる
ことができる。
【0047】残量センサ51は、オイルに侵漬される部
分の比率に応じた出力値が取出し可能となる板状に細長
く形成された検出体が基板50に沿って実装されてい
る。基板50は、一端が支持部材26の一部に固定され
ている。また、基板50には、オイルの温度を検出可能
な温度センサ52が実装されている。この温度センサ5
2は、第2測定室40の内部における第2孔部25bの
近傍位置、かつ第2孔部25bを通過して第2測定室4
0に臨ませるオイル流れX3が当接する位置に配設され
ている。
【0048】これにより、温度センサ52は、第1測定
室30を通過した直後の第2測定室40の上記場所に配
置されるので、第1、第2測定室30、40における温
度を兼用して検出可能となる。つまり、1個の温度セン
サ52からの信号を用いて、劣化センサおよび残量セン
サ51の双方のセンサの出力値の温度補正に共用でき、
オイル検出装置1Aの小型化に貢献できる。また、温度
センサ52は、残量センサ51が実装される基板50と
同基板に実装されるので、温度センサ52を配設するた
めの取付けスペースを別個に確保する必要がなくオイル
検出装置1Aの小型化に貢献できる。
【0049】なお、温度センサは、図8に示すように、
基板50に実装させることなく支持部材26の一部に直
接に支持固定させる配置構成としてもよい。なお、支持
部材26一部に直接に支持固定される温度センサ52A
は、第2測定室40に臨ませるオイル流れX3が当接す
る位置に配設される。
【0050】図9に示すように、オイルパン60内にて
既定されるオイル下限レベル(図9中のB)のオイル液
面状態時に、第1電極10および第2電極20の双方の
構造体の全てがオイルに浸漬される配置構成とする。こ
こで、第1、第2電極10、20間の各々は、オイルに
その構造体の全てが浸漬されることで、第1、第2電極
10、20の各々は、オイルの劣化程度に応じた電位容
量を最大に発生させることでできる。よって、オイル下
限レベルBのオイル液面状態時に両電極10、20の双
方の構造体の全てがオイルに浸漬される配置構成とすれ
ば、両電極10、20間の電位差を安定させオイルの劣
化検出精度を向上させることができる。
【0051】(第3実施形態)本発明の第3実施形態で
あるオイル検出装置1Bを、図10、図11、図12、
図13、および図14に示す。図10は、本発明の第3
実施形態によるオイル検出装置1Bを示す断面図であ
る。図11は、図11に示すオイル検出装置1BのA−
A線断面図である。図12は、図11に示すオイル検出
装置1BのB部詳細図である。図13は、図11に示す
オイル検出装置1BをC方向から見た部分矢視図であ
る。図14は、図11に示すオイル検出装置1BのD部
詳細図である。
【0052】第2実施形態と実質的に同一構成部品に同
一符号を付し、説明を省略する。なお、本実施形態のオ
イル検出装置1Bは、第2実施形態のオイル検出装置1
Aに対し、第1、第2電極10、20の支持部材26へ
の支持接続面26c周辺に異物が堆積するのを抑制でき
るオイル流出入部を設け、このオイル流出入部の配設に
より形成される開口部の開口幅寸法を工夫して支持部材
26の一体成型を可能とする技術に関する。
【0053】オイル検出装置1Bにおける第1壁部25
dには、第1、第2電極10、20の支持部材26への
支持接続面16bの周方向位置であって、オイルパンに
収容させたオイルの第1測定室30への流出入を可能と
させるオイル流出入部70を設ける。このオイル流出入
部70は、支持接続面16bよりも下方位置に設け、そ
の開口部を形成する下方面に第1測定室30の内部から
外部に向けて下方に勾配する傾斜部70aを形成する
(図12および図13参照)。また、オイル流出入部7
0は、第1壁部25dの周方向に分散させて複数ヶ所に
配設する。詳細には、周方向にかけて略均等となる配置
間隔にて4ヶ所配設する。
【0054】支持部材26は、柱状体26Aと環状体2
6Bとを有する。柱状体26Aは、支持部材26の本体
部より突出して柱状に形成され、残量センサ51を支持
する。環状体26Bは、この柱状体26Aと略同軸、か
つその外周側に環状空間部である第1測定室30を介し
支持部材26の本体部より突出して環状に形成される。
この環状体26Bは、カバー25と支持部材26側との
両者を固設するために用いられる。本実施形態では、カ
バー25の下端部と環状体26Bとをスナップフィット
結合させている。
【0055】また、環状体26Bは、自らの一部であっ
て上方に開放端を有する開口部を形成させて、この開口
部をオイル流出入部70の一部として構成させる。つま
り、オイル流出入部70は、カバー25と支持部材26
の両者の接合部周辺に形成される。詳細には、オイル流
出入部70は、カバー25の下端面25f(図12参
照)と環状体26Bの開口部から外周方向に向けて支持
部材26に溝部を形成させた部分とにより構成される。
前記したカバー25および環状体26Bを含む支持部材
26は、請求項2に記載の第1壁部25dを構成してい
る。なお、オイル流出入部70は、上記した構成に限ら
ず、カバー25と支持部材26との接合位置等の両者2
5、26の連結構成が変更されて、カバー25あるいは
支持部材26に単独に形成することも可能である。
【0056】図12は、オイル流出入部70の開口部を
形成する下方面に形成される傾斜部70aの詳細を示し
ている。そして、傾斜部70aの傾斜角度θは、0°以
上の角度に設定されて、オイル流出入部70に導出され
た異物が上記した傾斜部70aにより外部に排出されや
すくし、異物がオイル流出入部70に滞留するのを抑制
している。本実施形態では、傾斜角度θは約10°に設
定されている。なお、上記した下方面の全面に傾斜部7
0aを設定する以外に、図示しないが下方面の一部に傾
斜部70aを設定する構成としてもよい。
【0057】上述した構成のオイル流出入部70を設け
ることにより、以下に記載の効果が得られる。オイル流
出入部70を通じてオイルパンに収容させたオイルが流
出入する際、オイル流出入部70が支持接続面26cの
周方向に設けられていることから支持接続面26cに接
するようにオイルが流れる。よって、このオイル流れの
作用により、第1、第2電極10、20の支持部材26
への支持接続面26c周辺に異物が堆積しようとする場
合の堆積を抑制することが可能となる。つまり、堆積異
物が原因により第1、第2電極10、20の両電極を支
持接続面26c周辺にて絶縁抵抗を低下させることな
く、劣化センサとしてのセンサ出力の検出精度を向上さ
せることができる。
【0058】また、支持接続面26c周辺に堆積しよう
とする異物は、第1、第2電極10、20周辺に留まる
ことなく支持接続面26cよりも下方位置に設けたオイ
ル流出入部70に落ち込むように移動する。このよう
に、堆積異物を支持接続面26c周辺に滞留することを
抑制するので、堆積異物が原因により第1、第2電極1
0、20の両電極を支持接続面26c周辺にて絶縁抵抗
を低下させることがない。
【0059】さらに、オイル流出入部70が周方向に分
散させて複数ヶ所設されることから、第1、第2電極1
0、20の両電極を支持接続面26c周辺からオイル流
出入部70を通じ外部へのオイル流出経路距離が短く設
定され、かつこの流出することのできる開口面積を増や
せるので、支持接続面26c周辺に滞留しようとする堆
積異物が排出されやすい。
【0060】図14は、図11に示すオイル検出装置1
BのD部詳細図であり、電気信号の伝達を行うコネクタ
部26Cとターミナル17との互いに保持された界を経
由して外部よりの異物侵入を封止する技術について、以
下説明する。支持部材26は、外部との間で電気信号の
伝達を行うように内部80の電気接続部と接続されるタ
ーミナル17を保持するコネクタ部26Cを備える。そ
して、コネクタ部26Cは、内部80側におけるコネク
タ部26Cよりターミナル17が突出する近傍位置にお
いて、コネクタ部26Cとターミナル17との両者が互
いに保持された界を経由して外部よりの異物侵入を封止
する封止材81を添着保持させる窪み状の添着保持空間
部82を有する。
【0061】封止材81は、電気接続部として内部80
に実装された回路基板84との接続を容易とさせるよう
に折り曲げられたのちのターミナル17が内部80側よ
りコネクタ部26Cに挿入され、両者17、26Cが互
いに保持されたのちに添着保持空間部82に向けて添着
される。この添着保持空間部82への封止材81の添着
によって異物(水等)侵入を封止でき、回路基板84等
の電気回路での漏電を防止している。なお、上記した内
部80側にて折り曲げられたターミナル17は、外部よ
りの引き抜きを防いでおり、ターミナル17とコネクタ
部26Cとの互いの保持を安定させている。
【0062】封止材81としては、防湿用ゲル、あるい
は樹脂接着剤等が用いられ、これら封止材81が内部側
に設けられていることから封止材81を欠損させる行為
が内部側まで及ばなくなり封止材81の添着を安定維持
している。また、この添着保持空間部82は、窪み状で
あることから封止材81の添着保持を安定させる効果が
ある。なお、図14中の84は、内部80空間を外部よ
り気密保持する蓋部である。
【0063】次に、オイル流出入部70の配設により形
成される開口部の開口幅寸法を工夫して支持部材26の
一体成形を可能とさせた点について、図15および図1
6を用いて以下説明する。図15は、型抜き方向を考慮
された型の一部、およびその型を用いて成形される支持
部材を示す説明図である。図16は、図15に示した型
により支持部材の一部が成形される状態を示す説明図で
ある。
【0064】柱状体26A、およびオイル流出入部70
が形成されてなる環状体26Bとを有する支持部材26
は、オイル流出入部70の一部として構成させた環状体
26Bの開口部の開口幅寸法L1と柱状体26Aの径寸
法L2との寸法関係が、L1>L2となるように設定さ
れる。また、上記した開口部が柱状体26Aと対向する
ように少なくとも2ヶ所配設されることにより、柱状体
26Aおよび環状体26Bを形成する型90、91の抜
き方向が確保され、本体部を含む柱状体26Aおよび環
状体26Bが一体成形される。
【0065】なお、本発明の実施にあたり、オイル流出
入部70を複数ヶ所(4ヶ所)配設させたがこれに限ら
ず、1ヶ所のみ配設される場合であってもよい。この場
合、オイル流出入部の開口形状、大きさ等が工夫される
ことにより、本来の設置目的である支持接続面26c周
辺に異物が堆積しようとする場合の堆積を抑制すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるオイル検出装置の
一部を示す断面図である。
【図2】図1に示したオイル検出装置のA−A線断面図
である。
【図3】図1に示したオイル検出装置のB−B線断面図
である。
【図4】本発明の第1実施形態によるオイル検出装置を
示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるオイル検出装置を
示す断面図である。
【図6】図5に示したオイル検出装置のC−C線断面図
である。
【図7】図5に示したオイル検出装置の支持部材周辺の
部分拡大断面図である。
【図8】図7に示したオイル検出装置の変形例による部
分断面図である。
【図9】図5に示したオイル検出装置のオイルパンへの
実装状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるオイル検出装置
を示す断面図である。
【図11】図11に示すオイル検出装置のA−A線断面
図である。
【図12】図11に示すオイル検出装置のB部詳細図で
ある。
【図13】図11に示すオイル検出装置をC方向から見
た部分矢視図である。
【図14】図11に示すオイル検出装置のD部詳細図で
ある。
【図15】型抜き方向を考慮された型の一部、およびそ
の型を用いて成型される支持部材を示す説明図である。
【図16】図15に示した型により支持部材の一部が成
型される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1A、1B オイル検出装置 10 第1電極 10a 第1凸部 26 支持部材 16b 支持接続面 17 ターミナル 20 第2電極 20a 第2凸部 25a 第1孔部 25b 第2孔部 25d 第1壁部 25e 第2壁部 26A 柱状体 26B 環状体 26C コネクタ部 30 第1測定室 40 第2測定室 50 基板 51 残量センサ 52、52A 温度センサ 60 オイルパン 70 オイル流出入部 70a 傾斜部(オイル流出入部の開口部を形成する下
方面) 81 封止材 82 添着保持空間部 90、91 型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/00 G01N 33/30 33/30 27/46 341M 353Z Fターム(参考) 2G060 AA06 AE30 AE31 AF15 AG11 FA01 FA10 FA15 HC02 HC10 3G015 BL07 CA07 EA29

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の第1電極と、前記第1電極の外周
    側に前記第1電極とほぼ同軸上に配置されている筒状の
    第2電極と、 前記第1、第2電極が取付けられ絶縁材より形成されて
    なる支持部材とを備え、 前記第1、第2電極間の電位差によりオイルの劣化を検
    出するオイル検出装置であって、 前記支持部材へ取付けられる前記第1、第2電極の筒状
    周壁の一部に下端方向へ突出た凸形状の第1、第2凸部
    を各々形成させ、 前記第1、第2凸部の各々と前記支持部材とを接続させ
    て前記第1、第2電極の各々が前記支持部材に取付けら
    れる構造とし、 前記第1、第2凸部は、互いに周方向にその前記支持部
    材との接続位置をずらして前記第1、第2凸部の前記支
    持部材の面における前記第1、第2凸部間の沿面距離を
    延長させて配設されることを特徴とするオイル検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1、第2電極をその外周側より全
    周にわたり取囲む第1壁部を有する第1測定室を備え、 前記第1、第2電極の前記支持部材への支持接続面の周
    方向における前記第1壁部には、オイルパンに収容させ
    たオイルの前記第1測定室への流出入を可能させるオイ
    ル流出入部を設けることを特徴とする請求項1に記載の
    オイル検出装置。
  3. 【請求項3】 前記オイル流出入部は、前記支持接続面
    よりも下方位置に設けることを特徴とする請求項2に記
    載のオイル検出装置。
  4. 【請求項4】 前記オイル流出入部は、その開口部を形
    成する下方面に前記第1測定室の内部から外部に向けて
    下方に勾配する傾斜部を形成することを特徴とする請求
    項2または請求項3に記載のオイル検出装置。
  5. 【請求項5】 前記オイル流出入部は、前記第1壁部の
    周方向に分散させて複数個配設されることを特徴とする
    請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のオイル
    検出装置。
  6. 【請求項6】 筒状の第1電極と、前記第1電極の外周
    側に前記第1電極とほぼ同軸上に配置されている筒状の
    第2電極と、 前記第1、第2電極が取付けられ絶縁材より形成されて
    なる支持部材と、 前記第1電極の内側にオイル残量を検出する残量センサ
    とを備え、 前記第1、第2電極間の電位差によるオイル劣化の検出
    機能と前記残量センサによるオイル残量の検出機能の双
    方の検出機能を有するオイル検出装置であって、 前記第1、第2電極が配設される第1測定室と、前記残
    量センサが配設される第2測定室とを個別に形成させ、 前記第1測定室を形成する第1壁部に第1孔部を形成さ
    せて、オイルパンに収容させたオイルを前記第1孔部を
    通じて前記第1測定室に臨ませ、 前記第2測定室を形成する第2壁部に第2孔部を形成さ
    せて、前記第1測定室に臨ませたオイルを前記第2孔部
    を通じて前記第2測定室に臨ませ、 前記第1孔部の第1開口横断面は、前記第2孔部の第2
    開口横断面よりも面積が大きく形成されることを特徴と
    するオイル検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第2孔部は、前記オイルパンの揺動
    時における前記オイルパンに収容されたオイル臨界面レ
    ベルの変化速度よりも前記第2測定室に収容されたオイ
    ル臨界面レベルの変化速度が所望する程度に遅くなるよ
    うに、前記第2開口横断面の面積が調整されることを特
    徴とする請求項6に記載のオイル検出装置。
  8. 【請求項8】 オイルの温度を検出可能な温度センサを
    有し、 前記温度センサは、前記第2測定室の内部における前記
    第2孔部の近傍位置に配設されることを特徴とする請求
    項6または請求項7に記載のオイル検出装置。
  9. 【請求項9】 前記温度センサは、前記残量センサが実
    装される基板と同基板に実装されることを特徴とする請
    求項8に記載のオイル検出装置。
  10. 【請求項10】 前記支持部材は、外部との間で電気信
    号の伝達を行うように内部の電気接続部と接続されるタ
    ーミナルを保持するコネクタ部を備え、 前記コネクタ部は、前記内部側における前記コネクタ部
    より前記ターミナルが突出する近傍位置に、前記コネク
    タ部と前記ターミナルとの両者が互いに保持された界を
    経由して外部よりの異物侵入を封止する封止材を添着さ
    せて保持させる窪み状の添着保持空間部を有することを
    特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記
    載のオイル検出装置。
  11. 【請求項11】前記支持部材は、自本体より突出して柱
    状に形成され、前記残量センサを支持する柱状体と、 前記柱状体と略同軸、かつその外周側に環状空間部であ
    る前記第1測定室を介し前記本体部より突出して環状に
    形成される環状体とを有し、 前記環状体は、自らの一部であって上方に開放端を有す
    る開口部を形成させて該開口部を前記オイル流出入部の
    一部として構成させるとともに、前記開口部が前記柱状
    体と対向するように少なくとも2ヶ所配設され、 前記開口部の開口幅寸法L1は、前記柱状体の幅寸法L
    2に対し、L1>L2となるように設定されて、前記柱
    状体および前記環状体を形成する型の抜き方向が確保さ
    れ、前記本体部を含む前記柱状体および前記環状体が一
    体成形されることを特徴とする請求項1ないし請求項1
    0のいずれか1項に記載のオイル検出装置。
  12. 【請求項12】 オイルパン内にて既定されるオイル下
    限レベルのオイル液面状態時に、前記第1電極および前
    記第2電極の双方の構造体の全てがオイルに浸漬される
    配置構成としたことを特徴とする請求項1ないし請求項
    11のいずれか1項に記載のオイル検出装置。
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