JP3724420B2 - オイル検出装置 - Google Patents

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルの劣化程度を検出するオイル検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両等に使用される油圧制御用または潤滑用のオイルは、使用されるに従い異物が混入したり経時変化することにより、酸性度またはアルカリ度を示すPH値が変化する。このPH値が酸性側へ変化するということはオイルが劣化していることを表わしている。従って、このオイルの劣化程度を検出できればオイルの交換時期を知ることができる。そこで、本発明者は、オイルの劣化程度を検出するオイル検出装置として、オイルの劣化を示すPH値に関わらず電位がほぼ一定な基準電極とPH値により電位が変化する比較電極とを内外2重の筒状電極とし、この両電極を組合わせて構成されたものとして特願2001−46530号公報に記載のオイル検出装置を出願した。このオイル検出装置は、上記した両電極を接触させることなく電気絶縁樹脂製の支持部材にその筒状形状の各電極の各々の下端部をその全周に渡り支持部材と接続支持させて取付けている。このように構成されるオイル検出装置は、オイルパンに収容されたオイル中に両電極を浸漬させることで両電極の電位差変化を検知してオイル劣化程度を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
オイル検出装置は、オイルパン等への取付け時の配慮からオイル検出装置の径方向寸法を小さくすることが望まれている。つまり、特願2001−46530号公報に記載のオイル検出装置を構成する内外2重の筒状電極双方の径寸法を小さく形成させることが要求されている。このことは、両電極間が支持部材へ取付けられる際の両電極間の沿面(支持部材の外表面)距離を短くさせることとなる。しかし、沿面距離が短くなると支持部材の外表面に導電性異物が付着した際には、両電極の絶縁抵抗を低下させることとなる。つまり、劣化センサとしてのセンサ出力を不安定にさせ検出精度が低下することになる。
【0004】
本発明の目的は上記の点に鑑み、小型化できるとともに検出精度を向上させることが可能な、オイルの劣化程度を検出するオイル検出装置を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、オイルの劣化程度に加えオイルの残量を検出するオイル検出装置での、双方の検出性能をともに向上させることのできるオイル検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1記載のオイル検出装置によると、第1、第2電極の筒状周壁の一部に下端方向へ突出た凸形状の第1、第2凸部を各々形成させる。そして、この第1、第2凸部の各々と支持部材とを接続させて第1、第2電極の各々が支持部材に取付けられる構造とする。このように構成させた第1、第2凸部は、互いに周方向にその支持部材との接続位置をずらして第1、第2凸部の支持部材の面における第1、第2凸部間の沿面距離を延長させて配設されることを特徴とする。
【0007】
それにより、内外2重の筒状電極双方の径寸法を大きく形成することなく、第1、第2電極の支持部材への両取付け部間における沿面距離を延長させて配設できる。つまり、第1、第2電極の各々の下端部をその全周に渡り支持部材と接続支持させた場合に比較して、上記した第1、第2凸部を設ける構成配置にすることにより支持部材への両取付け部間における沿面距離を大きくできる。この沿面距離の延長により、支持部材の外表面に導電性異物が付着した際の第1、第2電極間の絶縁抵抗の低下を抑制させて劣化センサとしてのセンサ出力を安定させる。よって、小型化できるとともに検出精度を向上させることが可能な、オイルの劣化程度を検出するオイル検出装置を提供できる。
【0008】
本発明の請求項2の記載によると、第1、第2電極をその外周側より全周にわたり取囲む第1壁部を有する第1測定室を備える。そして、第1、第2電極の支持部材への支持接続面の周方向における第1壁部には、オイルパンに収容させたオイルの第1測定室への流出入を可能させるオイル流出入部を設けることを特徴とする。
【0009】
それにより、オイル流出入部を通じてオイルパンに収容させたオイルが流出入する際、オイル流出入部が支持接続面の周方向に設けられていることから支持接続面に接するようにオイルが流れる。よって、このオイル流れの作用により、第1、第2電極の支持部材への支持接続面周辺に異物が堆積しようとする場合の堆積を抑制することが可能となる。つまり、堆積異物が原因により第1、第2電極の両電極を支持接続面周辺にて絶縁抵抗を低下させることなく、劣化センサとしてのセンサ出力の検出精度を向上させることができる。
【0010】
本発明の請求項3の記載によると、オイル流出入部は、支持接続面よりも下方位置に設けることを特徴とする。
【0011】
それにより、支持接続面周辺に堆積しようとする異物は、第1、第2電極周辺に留まることなく支持接続面よりも下方位置に設けたオイル流出入部に落ち込むように移動する。このように、堆積異物を支持接続面周辺に滞留することを抑制するので、堆積異物が原因により第1、第2電極の両電極を支持接続面周辺にて絶縁抵抗を低下させることがない。
【0012】
本発明の請求項4の記載によると、オイル流出入部は、その開口部を形成する下方面に第1測定室の内部から外部に向けて下方に勾配する傾斜部を形成することを特徴とする。
【0013】
それにより、オイル流出入部に導出された異物が上記した傾斜部により外部に排出されやすくなり、異物がオイル流出入部に滞留するのを抑制することができる。
【0014】
本発明の請求項5の記載によると、オイル流出入部は、第1壁部の周方向に分散させて複数個配設されることを特徴とする。
【0015】
それにより、オイル流出入部が周方向に分散させて複数個配設されることから、第1、第2電極の両電極を支持接続面周辺からオイル流出入部を通じ外部への流出経路距離が短く設定され、かつ流出することのできる開口面積を増やせるので、支持接続面周辺に滞留しようとする堆積異物が排出されやすい。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
【0029】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態であるオイル検出装置を、図1、図2、図3および図4に示す。図1は、本発明の第1実施形態によるオイル検出装置の一部を示す断面図である。図2は、図1に示したオイル検出装置のA−A線断面図である。図3は、図1に示したオイル検出装置のB−B線断面図である。図4は、本発明の第1実施形態によるオイル検出装置を示す断面図である。
【0030】
オイル検出装置1は、例えば車両等のオイルパンに取付けられ、油圧制御用または潤滑用に用いられるオイルの劣化程度を検出する装置であって、このオイル検出装置1を構成する電極の構成を工夫して小型化できるとともに検出精度を向上させることのできる技術に関する。
【0031】
第1電極10および第2電極20は、円筒状に形成されている。第2電極20は、第1電極10の外側に位置するように筒状両電極10、20双方の径寸法を異ならせて、両電極10、20がほぼ同軸上に配置される。両電極10、20の一方は、オイルの劣化を示すPH値に係わらず電位がほぼ変化しない金属で形成され、他方の電極は、 PH値により電位が変化する金属で形成されている。両電極10、20間に生ずる電位差とオイルの劣化程度とを対応させて劣化検出する原理である。両電極10、20は、オイルパン等に収容されたオイル中に浸漬されている。
【0032】
図3に示すように、第1電極10および第2電極20は、径方向外側および内側に延び、互いに接触せず隣接するフィン12、22が設けられる。また、周方向に隣接するフィン12とフィン12の間、およびフィン22とフィン22の間には、各々連通孔11、21が設けられる。この連通孔11、21は、両電極10、20間の周囲にオイルを滞在させず、オイルと両電極10、20との接触機会を増加させている。
【0033】
図4に示すように、支持部材16には、両電極10、20と電気的に接続しているターミナル17が埋設されている。カバー15は、支持部材16と結合し、両電極10、20を覆っている。カバー15には、オイルがカバー15の内外を流通するように連通孔15aが形成されている。
【0034】
図1、および図2に示すように、両電極10、20の筒状周壁の一部に下端方向へ突出た凸形状の第1、第2凸部10a、20aを各々形成させる。本実施形態では、第1、第2凸部10a、20aを各々3個形成させている。この形成させた第1、第2凸部10a、20aの一部(最下端部)を電気絶縁樹脂製の支持部材16に接着剤16aで固定させる。第1、第2凸部10a、20aの接着支持による両電極10、20の支持部材16への固定後は、その円筒形状の各電極10、20の各々の下端をその全周に渡り支持部材16と接続支持させていない。つまり、支持部材16と接続支持されない両電極10、20の筒状周壁の下端部20bは、両電極10、20が支持部材16へ支持される面(以下、支持接続面と呼称する。)16bとの間に所定寸法(図1中LA)を有している。
【0035】
また、図2に示すように、第1、第2凸部10a、20aの支持部材16への固定にあたり、第1、第2凸部10a、20aが互いに周方向にその支持部材16との接続位置をずらして配置される。つまり、両電極10、20の円筒中心点aと第1凸部10aの端部および第2凸部20aの端部の各々を結ぶ各線が成す角度θを設ける。それにより、第1、第2凸部10a、20aの支持部材16の支持接続面16bにおける第1、第2凸部10a、20a間の沿面距離Lbを延長させる。なお、図2中のLa寸法は、両電極10、20の各々の下端をその全周に渡り支持部材16と接続支持させた場合の支持部材16の支持接続面16bにおける両電極10、20間の沿面距離である。この両沿面距離La、Lbは、La<Lbの関係にある。
【0036】
上述した第1、第2凸部10a、20a間における沿面距離Lbは、3組(本形態の例)の第1、第2凸部10a、20aの間におけるいずれの部分においても確保できるように形成される。詳述すると、第1電極10の第1凸部10a間にて相互に形成される支持部材16と接触しない部分である隙間の大きさ(周囲長さ)は、第2電極20の第2凸部20a(支持部材16と接触する)の周囲長さよりも長く形成させる。そして、第1、第2凸部10a、20aの各々の周端部を結ぶ距離、つまり上記した沿面距離Lbを形成させている。
【0037】
このように、内外2重の筒状両電極10、20双方の径寸法を大きく形成することなく、両電極10、20の支持部材16への両取付け部間における沿面距離Lbを延長させて配設できる。この沿面距離Lbの延長により、支持部材16の外表面に導電性異物が付着した際の両電極10、20間の絶縁抵抗の低下を抑制させて劣化センサとしてのセンサ出力を安定させる。特に、オイル検出装置1を第1、第2電極10、20が直立する状態(図4に示す)にオイルパンに取付け固定されて支持部材16の外表面に導電性異物が沈殿付着しやすい場合に、その沿面距離Lbを延長させて上記した効果をより発揮する。よって、小型化できるとともに検出精度を向上させることが可能な、オイルの劣化程度を検出するオイル検出装置1を提供できる。
【0038】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態であるオイル検出装置1Aを、図5、図6、図7および図9に示す。図5は、本発明の第2実施形態によるオイル検出装置1Aを示す断面図である。図6は、図5に示したオイル検出装置1AのC−C線断面図である。図7は、図5に示したオイル検出装置1Aの支持部材周辺の部分拡大断面図である。図9は、図5に示したオイル検出装置1Aのオイルパンへの実装状態を示す断面図である。
【0039】
第1実施形態と実質的に同一構成部品に同一符号を付し、説明を省略する。なお、本実施形態のオイル検出装置1Aは、第1実施形態のオイル検出装置1に対し、オイルの残量を検出する機能を加えて、オイルの劣化検出および残量検出の双方の検出性能を共に向上させることのできる技術に関する。
【0040】
オイル検出装置1Aは、オイルパンに収容させたオイルの劣化程度を検出可能な円筒状の劣化センサを構成する第1、第2電極10、20と同オイルの残量を検出可能な残量センサ51の双方を備える。なお、残量センサ51とは、オイルの液面レベルを検出する機能を有し、オイルパンの形状からオイル残量の算出も可能である。
【0041】
第1、第2電極10、20を配設する第1測定室30と残量センサ51を配設する第2測定室40とは、個別に形成される。支持部材26と結合されて劣化センサおよび残量センサ51の各々を覆うように第1、第2測定室30、40を一体形成するカバー25を備える。詳細には、柱状の第2測定室40の外周側に輪状(リング状)の第1測定室30を配置させる構成とする。
【0042】
第1測定室30を形成する第1壁部25dに第1孔部25aを形成させてオイルパンに収容させたオイルを第1孔部25aを通じて第1測定室30に臨ませ、第2測定室40を形成する第2壁部25eに第2孔部25bを形成させて第1測定室30に臨ませたオイルを第2孔部25bを通じて第2測定室40に臨ませる構成とする。
【0043】
なお、第1孔部25aにおけるオイル流れ(方向)X1と略直交する第1開口横断面は、第2孔部25bにおけるオイル流れ(方向)X3と略直交する第2開口横断面よりも大きく形成させる。つまり、第2孔部は、オイルパンの揺動時におけるオイルパンに収容されたオイル臨界面レベルの変化速度よりも第2測定室に収容されたオイル臨界面レベルの変化速度が所望する程度に遅くなるように、第2開口横断面の大きさが調整される。
【0044】
また、第2孔部25bは、第1孔部25aの下方、つまり支持部材の上端面26a近傍位置に形成される。図5中の25cは、第2測定室40内へのオイル入出をスムーズに行わせる孔である。なお、図6に示すように、支持部材26に切欠き部26bを形成させて、第2測定室40内へのオイル通路を形成させている。
【0045】
オイルの劣化検出は、オイルパンに収容させたオイルを大きく形成させた第1孔部25aを通じて第1測定室30に臨ませることで、オイル流れX1が第1、第2電極10、20に形成させた連通孔11、21(図3参照)を充分に通過および接触させる。よって、オイルパンに収容されたオイルの劣化状況を迅速に検知可能となり、劣化センサとしての検出性能を向上させる。
【0046】
第1孔部25aを通過するオイル流れとしては、直進するオイル流れX1と曲折して第2孔部25bに向かうオイル流れX2とが発生する。この曲折する第1孔部25aを通過したオイル流れX2の一部は、第1孔部25aよりも小さく形成された第2孔部25bを通過することで第2測定室40へのオイル流れ量が制限されたオイル流れX3となる。これにより、オイルパン内のオイル液面の過渡的な変動が生じても、この過渡的なオイルレベルの変動に追従することなく第2測定室40のオイル液面を安定させ、オイルの検出が正確に行われる。つまり、残量センサ51の検出性能を向上させることができる。
【0047】
残量センサ51は、オイルに侵漬される部分の比率に応じた出力値が取出し可能となる板状に細長く形成された検出体が基板50に沿って実装されている。基板50は、一端が支持部材26の一部に固定されている。また、基板50には、オイルの温度を検出可能な温度センサ52が実装されている。この温度センサ52は、第2測定室40の内部における第2孔部25bの近傍位置、かつ第2孔部25bを通過して第2測定室40に臨ませるオイル流れX3が当接する位置に配設されている。
【0048】
これにより、温度センサ52は、第1測定室30を通過した直後の第2測定室40の上記場所に配置されるので、第1、第2測定室30、40における温度を兼用して検出可能となる。つまり、1個の温度センサ52からの信号を用いて、劣化センサおよび残量センサ51の双方のセンサの出力値の温度補正に共用でき、オイル検出装置1Aの小型化に貢献できる。また、温度センサ52は、残量センサ51が実装される基板50と同基板に実装されるので、温度センサ52を配設するための取付けスペースを別個に確保する必要がなくオイル検出装置1Aの小型化に貢献できる。
【0049】
なお、温度センサは、図8に示すように、基板50に実装させることなく支持部材26の一部に直接に支持固定させる配置構成としてもよい。なお、支持部材26一部に直接に支持固定される温度センサ52Aは、第2測定室40に臨ませるオイル流れX3が当接する位置に配設される。
【0050】
図9に示すように、オイルパン60内にて既定されるオイル下限レベル(図9中のB)のオイル液面状態時に、第1電極10および第2電極20の双方の構造体の全てがオイルに浸漬される配置構成とする。ここで、第1、第2電極10、20間の各々は、オイルにその構造体の全てが浸漬されることで、第1、第2電極10、20の各々は、オイルの劣化程度に応じた電位容量を最大に発生させることでできる。よって、オイル下限レベルBのオイル液面状態時に両電極10、20の双方の構造体の全てがオイルに浸漬される配置構成とすれば、両電極10、20間の電位差を安定させオイルの劣化検出精度を向上させることができる。
【0051】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態であるオイル検出装置1Bを、図10、図11、図12、図13、および図14に示す。図10は、本発明の第3実施形態によるオイル検出装置1Bを示す断面図である。図11は、図11に示すオイル検出装置1BのA−A線断面図である。図12は、図11に示すオイル検出装置1BのB部詳細図である。図13は、図11に示すオイル検出装置1BをC方向から見た部分矢視図である。図14は、図11に示すオイル検出装置1BのD部詳細図である。
【0052】
第2実施形態と実質的に同一構成部品に同一符号を付し、説明を省略する。なお、本実施形態のオイル検出装置1Bは、第2実施形態のオイル検出装置1Aに対し、第1、第2電極10、20の支持部材26への支持接続面26c周辺に異物が堆積するのを抑制できるオイル流出入部を設け、このオイル流出入部の配設により形成される開口部の開口幅寸法を工夫して支持部材26の一体成型を可能とする技術に関する。
【0053】
オイル検出装置1Bにおける第1壁部25dには、第1、第2電極10、20の支持部材26への支持接続面16bの周方向位置であって、オイルパンに収容させたオイルの第1測定室30への流出入を可能とさせるオイル流出入部70を設ける。このオイル流出入部70は、支持接続面16bよりも下方位置に設け、その開口部を形成する下方面に第1測定室30の内部から外部に向けて下方に勾配する傾斜部70aを形成する(図12および図13参照)。また、オイル流出入部70は、第1壁部25dの周方向に分散させて複数ヶ所に配設する。詳細には、周方向にかけて略均等となる配置間隔にて4ヶ所配設する。
【0054】
支持部材26は、柱状体26Aと環状体26Bとを有する。柱状体26Aは、支持部材26の本体部より突出して柱状に形成され、残量センサ51を支持する。環状体26Bは、この柱状体26Aと略同軸、かつその外周側に環状空間部である第1測定室30を介し支持部材26の本体部より突出して環状に形成される。この環状体26Bは、カバー25と支持部材26側との両者を固設するために用いられる。本実施形態では、カバー25の下端部と環状体26Bとをスナップフィット結合させている。
【0055】
また、環状体26Bは、自らの一部であって上方に開放端を有する開口部を形成させて、この開口部をオイル流出入部70の一部として構成させる。つまり、オイル流出入部70は、カバー25と支持部材26の両者の接合部周辺に形成される。詳細には、オイル流出入部70は、カバー25の下端面25f(図12参照)と環状体26Bの開口部から外周方向に向けて支持部材26に溝部を形成させた部分とにより構成される。前記したカバー25および環状体26Bを含む支持部材26は、請求項2に記載の第1壁部25dを構成している。なお、オイル流出入部70は、上記した構成に限らず、カバー25と支持部材26との接合位置等の両者25、26の連結構成が変更されて、カバー25あるいは支持部材26に単独に形成することも可能である。
【0056】
図12は、オイル流出入部70の開口部を形成する下方面に形成される傾斜部70aの詳細を示している。そして、傾斜部70aの傾斜角度θは、0°以上の角度に設定されて、オイル流出入部70に導出された異物が上記した傾斜部70aにより外部に排出されやすくし、異物がオイル流出入部70に滞留するのを抑制している。本実施形態では、傾斜角度θは約10°に設定されている。なお、上記した下方面の全面に傾斜部70aを設定する以外に、図示しないが下方面の一部に傾斜部70aを設定する構成としてもよい。
【0057】
上述した構成のオイル流出入部70を設けることにより、以下に記載の効果が得られる。オイル流出入部70を通じてオイルパンに収容させたオイルが流出入する際、オイル流出入部70が支持接続面26cの周方向に設けられていることから支持接続面26cに接するようにオイルが流れる。よって、このオイル流れの作用により、第1、第2電極10、20の支持部材26への支持接続面26c周辺に異物が堆積しようとする場合の堆積を抑制することが可能となる。つまり、堆積異物が原因により第1、第2電極10、20の両電極を支持接続面26c周辺にて絶縁抵抗を低下させることなく、劣化センサとしてのセンサ出力の検出精度を向上させることができる。
【0058】
また、支持接続面26c周辺に堆積しようとする異物は、第1、第2電極10、20周辺に留まることなく支持接続面26cよりも下方位置に設けたオイル流出入部70に落ち込むように移動する。このように、堆積異物を支持接続面26c周辺に滞留することを抑制するので、堆積異物が原因により第1、第2電極10、20の両電極を支持接続面26c周辺にて絶縁抵抗を低下させることがない。
【0059】
さらに、オイル流出入部70が周方向に分散させて複数ヶ所設されることから、第1、第2電極10、20の両電極を支持接続面26c周辺からオイル流出入部70を通じ外部へのオイル流出経路距離が短く設定され、かつこの流出することのできる開口面積を増やせるので、支持接続面26c周辺に滞留しようとする堆積異物が排出されやすい。
【0060】
図14は、図11に示すオイル検出装置1BのD部詳細図であり、電気信号の伝達を行うコネクタ部26Cとターミナル17との互いに保持された界を経由して外部よりの異物侵入を封止する技術について、以下説明する。支持部材26は、外部との間で電気信号の伝達を行うように内部80の電気接続部と接続されるターミナル17を保持するコネクタ部26Cを備える。そして、コネクタ部26Cは、内部80側におけるコネクタ部26Cよりターミナル17が突出する近傍位置において、コネクタ部26Cとターミナル17との両者が互いに保持された界を経由して外部よりの異物侵入を封止する封止材81を添着保持させる窪み状の添着保持空間部82を有する。
【0061】
封止材81は、電気接続部として内部80に実装された回路基板84との接続を容易とさせるように折り曲げられたのちのターミナル17が内部80側よりコネクタ部26Cに挿入され、両者17、26Cが互いに保持されたのちに添着保持空間部82に向けて添着される。この添着保持空間部82への封止材81の添着によって異物(水等)侵入を封止でき、回路基板84等の電気回路での漏電を防止している。なお、上記した内部80側にて折り曲げられたターミナル17は、外部よりの引き抜きを防いでおり、ターミナル17とコネクタ部26Cとの互いの保持を安定させている。
【0062】
封止材81としては、防湿用ゲル、あるいは樹脂接着剤等が用いられ、これら封止材81が内部側に設けられていることから封止材81を欠損させる行為が内部側まで及ばなくなり封止材81の添着を安定維持している。また、この添着保持空間部82は、窪み状であることから封止材81の添着保持を安定させる効果がある。なお、図14中の84は、内部80空間を外部より気密保持する蓋部である。
【0063】
次に、オイル流出入部70の配設により形成される開口部の開口幅寸法を工夫して支持部材26の一体成形を可能とさせた点について、図15および図16を用いて以下説明する。図15は、型抜き方向を考慮された型の一部、およびその型を用いて成形される支持部材を示す説明図である。図16は、図15に示した型により支持部材の一部が成形される状態を示す説明図である。
【0064】
柱状体26A、およびオイル流出入部70が形成されてなる環状体26Bとを有する支持部材26は、オイル流出入部70の一部として構成させた環状体26Bの開口部の開口幅寸法L1と柱状体26Aの径寸法L2との寸法関係が、L1>L2となるように設定される。また、上記した開口部が柱状体26Aと対向するように少なくとも2ヶ所配設されることにより、柱状体26Aおよび環状体26Bを形成する型90、91の抜き方向が確保され、本体部を含む柱状体26Aおよび環状体26Bが一体成形される。
【0065】
なお、本発明の実施にあたり、オイル流出入部70を複数ヶ所(4ヶ所)配設させたがこれに限らず、1ヶ所のみ配設される場合であってもよい。この場合、オイル流出入部の開口形状、大きさ等が工夫されることにより、本来の設置目的である支持接続面26c周辺に異物が堆積しようとする場合の堆積を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるオイル検出装置の一部を示す断面図である。
【図2】図1に示したオイル検出装置のA−A線断面図である。
【図3】図1に示したオイル検出装置のB−B線断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるオイル検出装置を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるオイル検出装置を示す断面図である。
【図6】図5に示したオイル検出装置のC−C線断面図である。
【図7】図5に示したオイル検出装置の支持部材周辺の部分拡大断面図である。
【図8】図7に示したオイル検出装置の変形例による部分断面図である。
【図9】図5に示したオイル検出装置のオイルパンへの実装状態を示す断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるオイル検出装置を示す断面図である。
【図11】図11に示すオイル検出装置のA−A線断面図である。
【図12】図11に示すオイル検出装置のB部詳細図である。
【図13】図11に示すオイル検出装置をC方向から見た部分矢視図である。
【図14】図11に示すオイル検出装置のD部詳細図である。
【図15】型抜き方向を考慮された型の一部、およびその型を用いて成型される支持部材を示す説明図である。
【図16】図15に示した型により支持部材の一部が成型される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、1A、1B オイル検出装置
10 第1電極
10a 第1凸部
26 支持部材
16b 支持接続面
17 ターミナル
20 第2電極
20a 第2凸部
25a 第1孔部
25b 第2孔部
25d 第1壁部
25e 第2壁部
26A 柱状体
26B 環状体
26C コネクタ部
30 第1測定室
40 第2測定室
50 基板
51 残量センサ
52、52A 温度センサ
60 オイルパン
70 オイル流出入部
70a 傾斜部(オイル流出入部の開口部を形成する下方面)
81 封止材
82 添着保持空間部
90、91 型

Claims (5)

  1. 筒状の第1電極と、前記第1電極の外周側に前記第1電極とほぼ同軸上に配置されている筒状の第2電極と、
    前記第1、第2電極が取付けられ絶縁材より形成されてなる支持部材とを備え、
    前記第1、第2電極間の電位差によりオイルの劣化を検出するオイル検出装置であって、
    前記支持部材へ取付けられる前記第1、第2電極の筒状周壁の一部に下端方向へ突出た凸形状の第1、第2凸部を各々形成させ、
    前記第1、第2凸部の各々と前記支持部材とを接続させて前記第1、第2電極の各々が前記支持部材に取付けられる構造とし、
    前記第1、第2凸部は、互いに周方向にその前記支持部材との接続位置をずらして前記第1、第2凸部の前記支持部材の面における前記第1、第2凸部間の沿面距離を延長させて配設されることを特徴とするオイル検出装置。
  2. 前記第1、第2電極をその外周側より全周にわたり取囲む第1壁部を有する第1測定室を備え、
    前記第1、第2電極の前記支持部材への支持接続面の周方向における前記第1壁部には、オイルパンに収容させたオイルの前記第1測定室への流出入を可能させるオイル流出入部を設けることを特徴とする請求項1に記載のオイル検出装置。
  3. 前記オイル流出入部は、前記支持接続面よりも下方位置に設けることを特徴とする請求項2に記載のオイル検出装置。
  4. 前記オイル流出入部は、その開口部を形成する下方面に前記第1測定室の内部から外部に向けて下方に勾配する傾斜部を形成することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のオイル検出装置。
  5. 前記オイル流出入部は、前記第1壁部の周方向に分散させて複数個配設されることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のオイル検出装置。
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