JP2006214997A - 車両用静電容量式センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】単純な構造で安全性の高い車両用静電容量式センサを提供することにある。
【解決手段】センサ本体10が、絶縁性の樹脂材料からなる絶縁部11に送信電極20A、受信電極20B、およびシールド電極23を埋め込むことにより一体化したものであるから、単純な構造で安全性の高い車両用液位センサを提供することができる。また、測定部12の一端に、この測定部12よりも径大に形成されて測定部12の一端を塞ぐように接続部13が設けられているから、センサ本体10の燃料タンクTへの取り付け、落下防止が容易である。さらに、測定部12の上端位置には空洞部12Aと外部空間とを連通する通風孔16が設けられ、測定部12の下端位置側面には、燃料Fを流出入させる切り欠き溝17が設けられているから、測定部12の内外で液位に差が生じることを回避できる。加えて、制御回路基板30のスルーホール44に各電極20、23の接続タブ22A、22B、25が直接に半田付けされているから、部品点数を削減できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両の燃料タンク内の燃料の残量を検知するための静電容量式センサに関する。
例えば、タンク内における液体の残量を監視するための液位センサとしては、静電容量式のものが知られている(特許文献1)。この静電容量式センサは、液体中に浸漬される一対の電極を備えている。液体の液位が変化すると、液体と空気との誘電率の差によって、一対の電極間の静電容量が変化するから、この静電容量の変化に基づいて液面レベルの変化を検知することができる。
特開2004−205445公報
ところが、上記のような静電容量式センサを、自動車等の燃料タンクにおける残量検知のために使用する場合には、電極と発振回路あるいは検出回路との間を接続するリード線等をタンク外へ引き出す必要がある。しかし、燃料であるガソリンは可燃性の液体であるから、このガソリンがリード線の引き出し部からタンク外へ漏れることのないように充分な配慮が必要である。このため、センサの取り付け構造は複雑にならざるを得ず、製造工程の煩雑化、およびコストの増大を招いていた。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、単純な構造で安全性の高い車両用静電容量式センサを提供することにある。
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係る車両用静電容量式センサは、一対の電極を備えて車両の燃料タンクに設置されるセンサ本体と、前記一対の電極間に交流信号を印加する発振部と、前記一対の電極間の静電容量に基づいて前記燃料タンク内の燃料の残量を検出する検出部とを備えた車両用静電容量式センサであって、前記センサ本体には、絶縁性材料により形成されるとともに内部に前記燃料が流入可能な空洞部を備えて前記燃料タンク内に設置される絶縁部が設けられ、前記一対の電極が互いに前記空洞部を挟むようにして前記絶縁部に埋め込まれることにより前記絶縁部と一体化されていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用静電容量式センサであって、前記センサ本体には前記燃料タンクの外部に露出する接続部が設けられ、前記一対の電極に設けられて前記発振部および前記検知部と接続可能な端子部が前記接続部から突出されるとともに、前記発振部および前記検出部を構成する回路基板に前記端子部が接続されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の車両用静電容量式センサであって、前記センサ本体が筒状に形成されるとともにその軸方向が上下方向を向くようにして燃料タンク内に配される測定部を備え、前記接続部が前記測定部の軸方向から見てこの測定部よりも幅広に形成されて前記測定部の一端を塞ぐように設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用静電容量式センサであって、前記測定部の上端位置には、前記空洞部と外部空間とを連通する通風孔が設けられていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の車両用静電容量式センサであって、前記測定部の下端位置側面には、前記空洞部と外部空間との間で前記燃料の流出入を許容する燃料流路が設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、一対の電極を備えて車両の燃料タンクに設置され、前記一対の電極間の静電容量に基づいて前記燃料タンク内の燃料の残量を検出する車両用静電容量式センサに使用されるセンサ本体であって、絶縁性材料により形成されるとともに内部に前記燃料が流入可能な空洞部を備えて前記燃料タンクの内部に設置される絶縁部が設けられ、前記一対の電極が互いに前記空洞部を挟むようにして前記絶縁部に埋め込まれることにより前記絶縁部と一体化されていることを特徴とする。
請求項1および請求項6の発明によれば、電極と絶縁部とが一体化されているから、各電極を個別に燃料タンクにセットする場合に比べて燃料タンクへの取り付けが容易である。また、電極が絶縁部により固定されているから車両走行時にセンサ本体が振動しても電極の破損や短絡などの事故が起こるおそれがない。また、電極が絶縁部によって覆われており、燃料に直接に接触しないため、電極の腐食を防止できる。さらに、センサ本体を燃料タンク内に挿入するためのただ一つの開口部のみで液漏れを考えれば良いから、各電極からリード線等を個別に引き出す場合と比較して、簡易な液漏れ防止構造で安全性を確保できる。加えて、このようなセンサ本体は例えばインサート成形等により容易に形成可能であるから、センサを安価かつ簡易な方法で供給することができる。
請求項2の発明によれば、回路基板に電極の端子部が接続されているから、電極の端子部と回路基板とをつなぐリード線等が不要となり、部品点数を削減できる。また、センサ本体と回路基板とを一体に取り扱うことができるから取り扱いが容易である。
なお、回路基板はかならずしも発振部および検出部を構成する全ての回路や電子部品等が1枚の基板に実装されるものでなくてもよく、発振部および検出部の一部を構成する回路基板であってもよい。
請求項3の発明によれば、電極を埋め込んだ測定部の一端に、この測定部よりも大きく形成されて測定部の一端を塞ぐように接続部が設けられている。このような構成によれば、燃料タンクに測定部の通過を許容するが接続部の通過を許容しない大きさの開口部を設けておき、この開口部から測定部を差し込んで、タンクの外側から接続部を固定することにより、容易にセンサ本体を燃料タンクに取り付けできる。また、センサ本体が燃料タンク内に落下することを防止できる。
請求項4の発明によれば、測定部の上端位置に、空洞部と外部空間とを連通する通風孔が設けられている。ここで、燃料タンク内において燃料の液位が上下動すると、空洞部内の液位も上下動するのであるが、このとき、液面よりも上方の空間に空気が容易に流出入できない構造であると、空洞部内の液位が外部の液位の上下動に円滑に追従できないおそれがある。しかし、本発明では、通風孔によって空洞部内への空気の流出入が行なわれるから、測定部の内外で液位に差が生じることを回避できる。
請求項5の発明によれば、測定部の下端位置側面には、空洞部に燃料を流出入させる燃料流路が設けられている。このような構成によれば、測定部の内部と外部との間での燃料の流出入が円滑に行なわれるから、空洞部内の液位が外部の液位の上下動に円滑に追従する。これにより、測定部の内外で液位に差が生じることを回避できる。特に、燃料タンクの液量が少なくなっても精度よく測定を行なうために、測定部の下端部がタンク底面ぎりぎりまで下げられている場合に効果的である。
以下、本発明を具体化した実施形態について、図1〜図7を参照しつつ詳細に説明する。
図1には、本実施形態の車両用静電容量式センサ1(以下、単に「センサ1」と称する)の原理ブロック図を示す。このセンサ1には、燃料タンクT内に設置される一対の電極(送信電極20Aおよび受信電極20B)とこの電極を埋め込んだ絶縁部11とを備えたセンサ本体10、この電極に交流信号を印加するためのクロック回路41および分周回路33、上記電極間の電圧を検波するための検波回路31、検波回路31から出力された電圧を平滑化する平滑回路32、および平滑回路32から出力された出力電圧に基づいて燃料タンクT内の燃料Fの残量を算出するCPU(中央演算装置)35が備えられている。クロック回路41および分周回路33が本発明の発振部を構成し、検波回路31、平滑回路32およびCPU35が本発明の検出部を構成する。
図2には、本実施形態のセンサ1が燃料タンクTに取り付けられた様子を示す。なお、このセンサ1が取り付けられる燃料タンクTは、図2には概略化して示すが、自動車用として鋼鉄または樹脂により形成された周知の形状のものである。そして、その上面には、センサ1のセンサ本体10を取り付けるための取付孔Hが設けられている。また、この取付孔Hの周囲には、センサ本体10をビス止めするためのビス孔Sが、後述するセンサ本体10のビス孔14と整合する位置に複数設けられている(図4を併せて参照)。
このセンサ1には、車両(図示せず)の燃料タンクT内に設置されるセンサ本体10と、このセンサ本体10に接続された制御回路基板30(本発明の回路基板に該当する)とが備えられている(図3〜図5参照)。センサ本体10は、絶縁性の樹脂材料からなる絶縁部11と送信電極20A、受信電極20B、およびシールド電極23とがインサート成形により一体化されたものである。
絶縁部11には、筒状の測定部12と、この測定部12の一端側の開口を塞ぐ接続部13とが備えられている。測定部12は、例えばポリエチレン樹脂により、燃料タンクTにおける取付孔Hの孔径よりもやや小さな外径を有する略円筒状に形成されており、その軸方向の長さは燃料タンクTの高さにほぼ等しい長さとされている。
この測定部12の一端部(燃料タンクTに取り付けられたときに上側となる端部)において、端縁よりもやや下側の位置には、測定部12内部の空洞部12Aと外部空間とを連通する通風孔16が貫通形成されている。一方、測定部12の他端(燃料タンクTに取り付けられたときに上側となる端部)側には、下縁部から上方にU字状の切り込みが入れられることにより切り欠き溝17(本発明の燃料流路に該当する)が形成されている。
この測定部12の上端部には、この測定部12よりも径大に形成されて測定部12と同軸の円盤状に形成された接続部13が、測定部12の開口を塞ぐようにして設けられている。接続部13の外径は燃料タンクTにおける取付孔Hの孔径よりも大きくされており、センサ本体10の測定部12を燃料タンクT内に挿入すると、この接続部13が取付孔Hの孔縁に引っかかって止まるようになっている。この接続部13において測定部12の外周縁よりも外側に張り出した領域には、センサ本体10を燃料タンクTにビス止めするための複数のビス孔14、および後述の電装カバー50を接続部13にビス止めするための複数のネジ穴15が、同一円周上に等間隔で設けられている。
このセンサ本体10と一体化された電極は、一対の送信電極20A、受信電極20Bとシールド電極23とからなる。送信電極20Aおよび受信電極20Bは、上下方向(測定部12の軸方向に沿った方向)に長い金属板を測定部12の円周方向に沿う半円状に湾曲させた形状をなし、測定部12の内周縁よりもやや外側の位置に、互いに周方向に間隔を空けて配されている(図6を併せて参照)。この送信電極20Aおよび受信電極20Bの下端部は測定部12の下端よりも僅かに上方位置にまで達するとともに、その上端部は接続部13の上面から上方に突出して端子部21A、21Bとされている。この端子部21A、21Bの突出端には、接続タブ22A、22Bが上方に向かって延設されている。
一方、シールド電極23は、金属により測定部12の外周よりもやや小さな径をなすとともに軸方向の長さが測定部12よりもやや短い円筒状に形成されている。このシールド電極23は、測定部12と同軸となるようにしてこの測定部12内に埋め込まれ、2つの電極20A、20Bの周囲を囲っている。このシールド電極23の上端縁からは細長い板状の端子部24が上方へ向かって延設されており、その上端部は接続部13の上面から上方へ突出している。そして、この端子部24の突出端からは、接続タブ25が上方に向かって延設されている。
接続部13の上面中央位置には、制御回路基板30が取り付けられている。この制御回路基板30の上面には図示しない導電路が形成され、検波回路31、平滑回路32、クロック回路41が設けられるとともに、分周回路33、平滑回路32からの信号をデジタル変換するためのA/D変換回路34、CPU(中央演算装置)35、CPU35からの信号をアナログ変換するためのD/A変換回路36、外部機器との接続のためのI/Oポート37、ROM(読み出し専用メモリ)38およびRAM(ランダム・アクセス・メモリ)39を備えたシングルチップマイクロコンピュータ40が搭載されている。分周回路33はクロック回路41と電気的に接続されている。また、ROM38には検波回路31および平滑回路32を経て出力された出力電圧に基づいて燃料タンクT内の燃料Fの残量を算出するためのプログラム、算出した残量をあらかじめ決定したしきい値と比較して警告を発するか否かを判断するためのプログラム等が書き込まれている。一方、RAM39には出力電圧の値等が一時的に書き込まれるようになっている。さらに、D/A変換回路36は、図示しない外部接続端子に電気的に接続され、この外部接続端子からケーブルを介して、燃料Fの残量を示すメータ42と接続されている。また、I/Oポート37は、図示しないコネクタおよびケーブルを介して警告ランプ43と接続されている。
この制御回路基板30には、導電路と接続されたスルーホール44が設けられている。そして、このスルーホール44には、送信電極20A、受信電極20B、およびシールド電極23の接続タブ22A、22B、25が挿入されて半田付けにより接続されている。これにより、制御回路基板30が接続部13に固定されるとともに、送信電極20A、受信電極20B、およびシールド電極23がそれぞれ制御回路基板30の分周回路33、検波回路31、グランド層(図示せず)と電気的に接続される。
この制御回路基板30を取り付けた接続部13の上面は、電装カバー50によって覆われている。電装カバー50は、下方に開口されて内部に制御回路基板30を収容可能な円形の浅皿容器状に形成された基板収容部51と、この基板収容部51における開口部の周縁から外周方向に向かって張り出されたフランジ部52とを備えている。このフランジ部52の外径は、接続部13の外径とほぼ等しくされている。このフランジ部52には、センサ本体10を燃料タンクTにビス止めするためのビス18を挿通するための複数のビス孔54、および電装カバー50を接続部13にビス止めするための複数のネジ穴55が、それぞれ接続部13のビス孔14およびネジ穴15と整合する位置に設けられている。この電装カバー50は、基板収容部51内に制御回路基板30を収容し、電装カバー50側と接続部13側のビス孔14、54、ネジ穴15、55がそれぞれ整合するようにして接続部13の上面に重ねられ、ネジ53によって接続部13に止め付けられる。
また、センサ本体10において接続部13の下面側には、パッキン60が取り付けられている。このパッキン60は、例えばゴム材により、その外径が接続部の外径とほぼ等しく、内径が測定部12の外径とほぼ等しい円環状に形成されている。このパッキン60には、センサ本体10を燃料タンクTにビス止めするためのビス18を挿通するための複数のビス孔61が、接続部13のビス孔14と整合する位置に設けられている。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
このセンサ1を燃料タンクTに取り付ける際には、まず、センサ本体10にパッキン60を取り付けた状態で、接続部13側が上方を向く姿勢で測定部12を燃料タンクTの取付孔Hから差し込み、接続部13の下面側に取り付けられたパッキン60が取付孔Hの孔縁外面に当接するまで押し込む。そして、接続部13を電装カバー50およびパッキン60とともに燃料タンクTにビス止めする。このようにして、センサ本体10は、接続部13が燃料タンクTの外面に露出し、測定部12がその軸方向を上下方向を向けて燃料タンクT内に垂下された状態で燃料タンクTに固定される。そして、パッキン60により取付孔Hからの燃料漏れが防止される。センサ本体10が燃料タンクTに固定された状態では、測定部12の下端が燃料タンクTの底面に近い位置まで達しており、したがって、送信電極20Aおよび受信電極20Bの下端が燃料タンクTの底面に近い位置まで達している。また、燃料タンクT内の燃料Fが測定部12の下端から空洞部12A内へ流入する。
車両の走行等により燃料タンクT内の燃料Fの量が減少すると、燃料タンクT内での燃料Fの液位が下降する。このとき、上側の通風孔16を通って空気が空洞部12Aの内部に流入し、下側の切り欠き溝17を通って燃料Fが空洞部12Aの外に流出することによって、空洞部12A内の液位も燃料タンクT内の液位と同レベルまで下降する。また、給油等によって燃料タンクT内の燃料Fの量が増大すると、燃料タンクT内での燃料Fの液位が上昇する。このとき、上側の通風孔16を通って空気が空洞部12Aの外部に流出し、下側の切り欠き溝17を通って燃料Fが空洞部12Aの内部に流入することによって空洞部12A内の液位も燃料タンクT内の液位と同レベルまで上昇する。このようにして、空洞部12A内の液位が常に燃料タンクT内の燃料Fの液位と同レベルに保たれる。
このセンサ1により燃料タンクT内における燃料Fの残量を検知しようとする際には、クロック回路41からの高周波信号を分周回路33により分周して送信電極20Aに印加する。送信電極20Aと受信電極20Bとの間の静電容量は、この2つの電極20A、20B間の燃料Fの液位、すなわち空洞部12A内部の燃料Fの液位に対応して変化するため、送信電極20A−受信電極20B間の電位差も燃料Fの液位に対応して変化する。受信電極20Bからの出力信号は検波回路31において直流電圧に変換され、平滑回路32において平滑化された後、A/D変換回路34においてデジタル信号に変換される。デジタル変換された信号(出力電圧値)はCPU35によって読み取られる。
CPU35では、出力電圧値に基づいて燃料Fの残量を算出する。図7に示すように出力電圧値と燃料Fの残量には相関性があるから、CPU35では、例えばあらかじめ定められた計算式等に出力電圧値を代入することによって残量を計算することができる。算出された残量の値はD/A変換回路36によってアナログデータに変換されてメータ42に出力される。あるいは、CPU35において算出された残量の値をあらかじめ記憶させたしきい値と比較して、このしきい値を下回った場合に警告ランプ43を点灯し、燃料切れの警告を行なうこともできる。
以上のように本実施形態によれば、センサ本体10が、絶縁性の樹脂材料からなる絶縁部11に送信電極20A、受信電極20Bおよびシールド電極23を埋め込むことにより一体化したものである。このような構成によれば、各電極20、23を個別に燃料タンクTにセットする場合に比べて燃料タンクTへの取り付けが容易である。また、各電極20、23が絶縁部11により固定されているから、車両走行時にセンサ本体10が振動しても電極20、23の破損や短絡などの事故が起こるおそれがない。また、電極20、23が絶縁部11によって覆われており、燃料Fに直接に接触しないため、電極20、23の腐食を防止できる。さらに、センサ本体10を燃料タンクT内に挿入するための取付孔Hの部分のみで燃料Fの液漏れを考えれば良いから、簡易な液漏れ防止構造で安全性を確保できる。加えて、このようなセンサ本体10はインサート成形等により容易に形成可能であるから、センサ1を安価かつ簡易な方法で供給することができる。
また、測定部12の一端に、この測定部12よりも径大に形成されて測定部12の一端を塞ぐように接続部13が設けられている。一方、燃料タンクTには測定部12よりも径大で接続部13よりも径小の取付孔Hを設けてあり、この取付孔Hから測定部12を差し込んで、燃料タンクTの外側から接続部13を固定することにより、センサ本体10を燃料タンクTに取り付ける。このような構成によれば、センサ本体10の燃料タンクTへの取り付け、また、センサ本体10の燃料タンクT内への落下防止を容易に行なうことができる。
さらに、測定部12の上端位置には空洞部12Aと外部空間とを連通する通風孔16が設けられ、測定部12の下端位置側面には、燃料Fを流出入させる切り欠き溝17が設けられている。ここで、燃料タンクT内において燃料Fの液位が上下動すると、空洞部12A内の液位も上下動するのであるが、このとき、液面よりも上方の空間に空気が容易に流出入できない構造であると、空洞部12A内の液位が外部の液位の上下動に円滑に追従できない場合がある。また、燃料タンクTの液量が少なくなっても精度よく測定を行なうために、測定部12の下端部が燃料タンクTの底面ぎりぎりまで下げられているから、測定部12の下端縁と燃料タンクTの底面との隙間が少なく、空洞部内の液位が外部の液位の上下動に円滑に追従できないことがある。しかし、本実施形態では、燃料タンクT内での燃料Fの液位の上下に伴って、測定部12の内部と外部との間で、上側の通風孔16を通って空気の流出入が、下側の切り欠き溝17を通って燃料Fの流出入が円滑に行なわれるから、空洞部12A内の液位が外部の液位の上下動に円滑に追従する。これにより、測定部12の内外で液位に差が生じることを回避できる。
加えて、制御回路基板30のスルーホール44に各電極20、23の接続タブ22A、22B、25が半田付けされているから、接続タブ22A、22B、25と制御回路基板30とをつなぐリード線等が不要となり、部品点数を削減できる。また、センサ本体10と制御回路基板30とを一体に取り扱うことができるから取り扱いが容易である。
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。その他、本発明の技術的範囲は、均等の範囲にまで及ぶものである。
(1)上記実施形態によれば、測定部12は円筒状に形成されていたが、測定部は内部に燃料Fが流入可能な空洞を設けた形状であれば良く、例えば角筒状であっても良い。また、接続部の形状についても上記実施形態の限りではなく、例えば矩形状に形成されていても良い。
(2)上記実施形態によれば、絶縁部11はポリエチレン樹脂により形成されていたが、絶縁部11の材質としては、絶縁性であり、かつ燃料によって腐食されないものであれば特に制限はない。
(3)上記実施形態によれば、燃料流路は切り欠き溝であったが、例えば測定部の側壁を貫通する一方、下端縁に開口のない孔部であっても良い。
(4)上記実施形態によれば、制御回路基板30にはシングルチップマイクロコンピュータ40が搭載されているが、必ずしもシングルチップマイクロコンピュータを使用する必要はなく、回路基板上に必要な回路等が適切に構成されていれば良い。
本実施形態の車両用静電容量式センサの原理ブロック図 センサが燃料タンクに取り付けられた様子を示す概略図 センサの分解斜視図 センサの側断面図−1 センサの側断面図−2 センサの断面図 センサにより検出された出力電圧と燃料の残量との関係を示すグラフ
符号の説明
1…車両用静電容量式センサ
10…センサ本体
11…絶縁部
12…測定部
12A…空洞部
13…接続部
16…通風孔
17…切り欠き溝(燃料流路)
20A…送信電極(電極)
20B…受信電極(電極)
21…端子部
30…制御回路基板(回路基板)
31…検波回路(検出部)
32…平滑回路(検出部)
33…分周回路(発振部)
35…CPU(検出部)
41…クロック回路(発振部)
F…燃料
T…燃料タンク

Claims (6)

  1. 一対の電極を備えて車両の燃料タンクに設置されるセンサ本体と、前記一対の電極間に交流信号を印加する発振部と、前記一対の電極間の静電容量に基づいて前記燃料タンク内の燃料の残量を検出する検出部とを備えた車両用静電容量式センサであって、
    前記センサ本体には、絶縁性材料により形成されるとともに内部に前記燃料が流入可能な空洞部を備えて前記燃料タンク内に設置される絶縁部が設けられ、前記一対の電極が互いに前記空洞部を挟むようにして前記絶縁部に埋め込まれることにより前記絶縁部と一体化されていることを特徴とする車両用静電容量式センサ。
  2. 前記センサ本体には前記燃料タンクの外部に露出する接続部が設けられ、
    前記一対の電極に設けられて前記発振部および前記検知部と接続可能な端子部が前記接続部から突出されるとともに、
    前記発振部および前記検出部を構成する回路基板に前記端子部が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用静電容量式センサ。
  3. 前記センサ本体が筒状に形成されるとともにその軸方向が上下方向を向くようにして燃料タンク内に配される測定部を備え、
    前記接続部が前記測定部の軸方向から見てこの測定部よりも幅広に形成されて前記測定部の一端を塞ぐように設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用静電容量式センサ。
  4. 前記測定部の上端位置には、前記空洞部と外部空間とを連通する通風孔が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の車両用静電容量式センサ。
  5. 前記測定部の下端位置側面には、前記空洞部と外部空間との間で前記燃料の流出入を許容する燃料流路が設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の車両用静電容量式センサ。
  6. 一対の電極を備えて車両の燃料タンクに設置され、前記一対の電極間の静電容量に基づいて前記燃料タンク内の燃料の残量を検出する車両用静電容量式センサに使用されるセンサ本体であって、
    絶縁性材料により形成されるとともに内部に前記燃料が流入可能な空洞部を備えて前記燃料タンクの内部に設置される絶縁部が設けられ、前記一対の電極が互いに前記空洞部を挟むようにして前記絶縁部に埋め込まれることにより前記絶縁部と一体化されていることを特徴とするセンサ本体。
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