JP2003083593A - カビ抑制方法及び空気調和機 - Google Patents

カビ抑制方法及び空気調和機

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JP2003083593A
JP2003083593A JP2001277182A JP2001277182A JP2003083593A JP 2003083593 A JP2003083593 A JP 2003083593A JP 2001277182 A JP2001277182 A JP 2001277182A JP 2001277182 A JP2001277182 A JP 2001277182A JP 2003083593 A JP2003083593 A JP 2003083593A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気を殺菌し、湿度若しくは温度に応じて除
湿又は暖房を行なうカビ抑制方法及び空気調和機を提供
することを目的とする。 【解決手段】 カビ予防運転を開始し(S71)、正イ
オン及び負イオン、又は負イオンを発生させ(S7
2)、室内の湿度が60%以上の場合(S73で60%
以上)で、外気温度が1℃未満のとき(S74で1℃未
満)は暖房を開始し、外気温度が1℃以上のとき(S7
4で1℃以上)は除湿を開始し(S79)、暖房又は除
湿の開始後は、例えば室内の湿度が50%以下のとき
(S76又はS80で50%以下)、暖房又は除湿を停
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内の空気を殺菌
してカビの発生を抑制するカビ抑制方法、及び、空気を
殺菌する手段を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、室内が高温高湿である場合、細
菌又は微生物等の繁殖が促進されて、カビ(真菌)が発
生し易くなる。そのため、室内を低温低湿に保つことに
よってカビの発生を抑制することができる。また、殺菌
力のある物質を室内に放出することによって殺菌するこ
ともある。特公平3−20655号公報には、オゾンを
用いて殺菌する空調機が開示してあり、特開平4−12
2445号公報には、次亜塩素酸イオンと発生期の酸素
とを用いて殺菌するセラミックス触媒による空気清浄化
方法が開示してあり、特開平5−322218号公報に
は、エタノール水溶液を用いて殺菌する室内空気消毒方
法が開示してあり、特開平6−124号公報には、過酸
化水素水又は次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて殺菌
する室内空気消毒方法が開示してあり、特開平6−23
7980号公報には、塩化エチルを用いて殺菌する室内
空気の殺菌、殺虫方法が開示してある。
【0003】以上のような方法又は装置は強力な殺菌力
を有しており、病院の手術室、又は食品加工室等の特に
無菌を要する室内に好適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カビ予
防を行なうべく室内を低温に保つ場合、温度によっては
人間が寒さを感じ、体調が悪くなる(例えば風邪を引
く)ことがあり、室内を低湿に保つ場合、湿度によって
は人体(特に粘膜)の乾燥、又は病原菌(例えばインフ
ルエンザウィルス)の活性化等を促すことがあり、居住
性が悪化する。また、オゾンはオゾン臭を有し、オゾン
濃度によっては人体に危険であり、エタノール又は次亜
塩素酸イオン等を用いる場合は、面倒なメンテナンス
(例えば薬液の補充)が必要であって、殺菌力よりも安
全性、居住性、又はメンテナンスの容易さ等が要求され
る一般家庭用の空気調和機には不向きである。
【0005】更に、例えば特開2000−300173
号公報には、負イオンを用いて殺菌する保温装置が開示
されており、出願人によって正イオン及び負イオンを用
いて殺菌する空調機器が提案されている(特願2000
−291436、特願2001−148809、及び特
願2001−166118等)。正イオン及び負イオ
ン、又は負イオンを用いて空気中に浮遊している細菌を
殺菌する装置は、正イオン及び負イオンに毒性又は悪臭
等がなく、また、薬液の交換の必要がない等の利点を有
する。
【0006】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、正イオン及び負イオン、又は負イオンを用いて
空気中に浮遊している細菌の殺菌を行ない、室内の湿度
に基づいて、除湿を行なうか否か、又は除湿を停止する
か否かを判断することにより、殺菌及び適宜の除湿によ
って、カビの発生を抑制し、居住性を向上することがで
きるカビ抑制方法を提供することを目的とする。本発明
の他の目的は、正イオン及び負イオン、又は負イオンを
用いて空気中に浮遊している細菌の殺菌を行ない、室内
の湿度及び温度に基づいて、除湿を行なうか否か、又は
除湿を停止するか否かを判断することにより、殺菌及び
適宜の除湿によって、カビの発生を抑制し、居住性を向
上することができるカビ抑制方法を提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、正イオン及び負イオ
ン、又は負イオンを用いて空気中に浮遊している細菌の
殺菌を行ない、室内の湿度及び外気の温度に基づいて、
除湿を行なうか否か、又は除湿を停止するか否かを判断
することにより、殺菌及び適宜の除湿によって、カビの
発生を抑制し、居住性を向上することができるカビ抑制
方法を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、正イオン及び負イオ
ン、又は負イオンを用いて空気中に浮遊している細菌の
殺菌を行ない、室内の湿度及び外気の温度に基づいて、
除湿又は暖房を行なうか否かを判断し、暖房を行なう場
合は、室内の湿度及び温度に基づいて、暖房を停止する
か否かを判断することにより、殺菌及び適宜の暖房によ
って、カビの発生を抑制し、居住性を向上することがで
きるカビ抑制方法を提供することにある。本発明の他の
目的は、正イオン及び負イオン、又は負イオンを用いて
空気中に浮遊している細菌の殺菌を行ない、室内の湿度
及び外気の温度に基づいて、除湿又は暖房を行なうか否
かを判断し、除湿を行なう場合は、室内の湿度及び外気
の温度に基づいて、除湿を停止するか否かを判断するこ
とにより、殺菌及び適宜の除湿によって、カビの発生を
抑制し、居住性を向上することができるカビ抑制方法を
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、湿度60%を除湿又
は暖房を行なうか否かを判断する第1湿度とし、湿度5
0%を除湿又は暖房を止めるか否かを判断する第2湿度
とすることにより、適宜の除湿又は暖房によって、カビ
の発生を抑制し、居住性を向上することができるカビ抑
制方法を提供することにある。本発明の他の目的は、温
度18℃を、除湿を行なうか否か、又は、除湿若しくは
暖房を止めるか否かを判断する室内温度とすることによ
り、適宜の除湿又は暖房によって、カビの発生を抑制
し、居住性を向上することができるカビ抑制方法を提供
することにある。本発明の他の目的は、1℃を、除湿若
しくは暖房を行なうか否か、又は、除湿を止めるか否か
を判断する外気温度とすることにより、適宜の除湿又は
暖房によって、カビの発生を抑制し、居住性を向上する
ことができるカビ抑制方法を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、正イオン及び負イオ
ン、又は負イオンを放出する手段と、湿度に基づいて、
除湿を行なうか否か、又は除湿を停止するか否かを判断
する手段とを備えることにより、殺菌及び適宜の除湿に
よって、カビの発生を抑制し、居住性を向上することが
できる空気調和機を提供することにある。本発明の他の
目的は、正イオン及び負イオン、又は負イオンを放出す
る手段と、湿度及び温度に基づいて、除湿を行なうか否
か、又は除湿を停止するか否かを判断する手段とを備え
ることにより、殺菌及び適宜の除湿によって、カビの発
生を抑制し、居住性を向上することができる空気調和機
を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、正イオン及び負イオ
ン、又は負イオンを放出する手段と、湿度及び2種類の
温度を検知する手段と、湿度及び一方の温度に基づい
て、除湿又は暖房を行なうか否かを判断し、暖房を行な
う場合は、湿度及び他方の温度に基づいて、暖房を停止
するか否かを判断する手段とを備えることにより、殺菌
並びに適宜の除湿及び暖房によって、カビの発生を抑制
し、居住性を向上することができる空気調和機を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、正イオン及び負イ
オン、又は負イオンを放出する手段と、湿度及び2種類
の温度を検知する手段と、湿度及び一方の温度に基づい
て、除湿又は暖房を行なうか否かを判断し、除湿を行な
う場合は、湿度及び一方の温度に基づいて、除湿を停止
するか否かを判断する手段とを備えることにより、殺菌
及び適宜の除湿によって、カビの発生を抑制し、居住性
を向上することができる空気調和機を提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、正イオン及び負イオ
ンを放出する手段を備えることにより、カビの発生を抑
制することができる空気調和機を提供することにある。
本発明の他の目的は、負イオンを放出する手段を備える
ことにより、居住性を向上することができる空気調和機
を提供することにある。本発明の他の目的は、負イオン
を、正イオンより多く放出する手段を備えることによ
り、カビの発生を抑制し、居住性を向上することができ
る空気調和機を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、蒸発器と再熱器とを
用いて除湿手段を構成することにより、室温を低下させ
ることなく除湿することができる空気調和機を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、蒸発器と加熱器とを
用いて除湿手段を構成することにより、室温を低下させ
ることなく除湿することができる空気調和機を提供する
ことにある。本発明の更に他の目的は、除湿剤を用いて
除湿手段を構成することにより、室温を低下させること
なく除湿することができる空気調和機を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカビ抑制方
法は、室内に、正イオン及び負イオンを放出し、又は、
負イオンを放出し、前記室内の空気を殺菌してカビの発
生を抑制するカビ抑制方法において、前記室内の湿度を
検知して、検知した湿度が第1湿度以上である場合は除
湿を行ない、次いで、前記室内の湿度を検知し、検知し
た湿度が前記第1湿度より低い第2湿度以下である場合
は、前記除湿を停止することを特徴とする。
【0015】本発明にあっては、正イオン及び負イオン
は殺菌効果を有するため、室内の湿度にかかわらず正イ
オン及び負イオン、又は負イオンで空気を殺菌して、カ
ビの発生を抑制することができる。また、第1湿度をカ
ビの原因となる細菌又は微生物等の活動が活発化する湿
度とし、第2湿度を、人体が過度に乾燥し、カゼ、イン
フルエンザ等の原因となる細菌の活動が活発化する湿度
とする場合は、第1湿度以上のとき除湿を行なうことに
よって湿度を低減することができ、第1湿度未満のとき
は除湿を行わないことによって過度に湿度が低下するこ
とを防止するため、カビの発生を抑制し、居住性を向上
することができる。更に、除湿開始後、第2湿度以下と
なったとき除湿を停止することによって過度に湿度が低
下することを防止し、第2湿度を超過しているときは、
除湿を継続することによって湿度を低減することができ
るため、カビの発生を抑制し、過度に湿度が低下して居
住性が悪化することを防止することができる。
【0016】本発明に係るカビ抑制方法は、室内に、正
イオン及び負イオンを放出し、又は、負イオンを放出
し、前記室内の空気を殺菌してカビの発生を抑制するカ
ビ抑制方法において、前記室内の湿度及び温度を検知し
て、検知した湿度が第1湿度以上であって検知した温度
が所定の室内温度以上である場合は除湿を行ない、次い
で、前記室内の湿度及び温度を検知し、検知した湿度が
前記第1湿度より低い第2湿度以下である場合、又は、
検知した温度が前記室内温度より所定値低い温度未満と
なった場合は、前記除湿を停止することを特徴とする。
本発明にあっては、正イオン及び負イオンは殺菌効果を
有するため、室内の湿度又は温度にかかわらず正イオン
及び負イオン、又は負イオンで空気を殺菌して、カビの
発生を抑制することができる。
【0017】また、室内の温度が低い場合は、除湿を行
なうことによって人間が肌寒さを感じて居住性が悪化す
る。また、前記温度が低い場合であっても、湿度が高い
場合は人間の体感温度が向上する。更に、前記温度が低
い場合はカビの繁殖力が弱まる。このため、所定の室内
温度を、除湿を行なうことによって人間が肌寒さを感じ
る温度とし、第1湿度をカビの原因となる細菌又は微生
物等の活動が活発化する湿度とし、第2湿度を、人体が
過度に乾燥する湿度とする場合は、第1湿度以上であっ
て前記室内温度以上のとき除湿を行ない、第1湿度未満
又は前記室内温度未満のときは、除湿を行わないことに
よって、湿度を低減しても人間が不快感を覚えない条件
下でカビを防止すべく湿度を低減することができるた
め、居住性を犠牲にすることなくカビの発生を抑制し、
適宜に除湿して居住性を向上することができる。
【0018】更に、除湿開始後、第2湿度以下となった
とき又は前記室内温度より所定値低い温度未満となった
ときは除湿を停止し、第2湿度を超過しているときであ
って前記温度以上であるときは除湿を継続することによ
って、湿度を低減しても人間が不快感を覚えない条件下
でカビを防止すべく湿度を低減することができるため、
居住性を犠牲にすることなくカビの発生を抑制すること
ができる。また、前記室内温度より所定値低い温度未満
となったときに除湿を停止するため、前記室内温度未満
となったときに除湿を停止する場合と異なり、室内の温
度が前記室内温度前後である場合に、室内の温度の僅か
な変化に合わせて除湿の開始と停止とを短時間内に繰り
返すこと(チャタリング)を防止できる。
【0019】本発明に係るカビ抑制方法は、室内に、正
イオン及び負イオンを放出し、又は、負イオンを放出
し、前記室内の空気を殺菌してカビの発生を抑制するカ
ビ抑制方法において、前記室内の湿度、及び外気の温度
を検知して、検知した湿度が第1湿度以上であって検知
した温度が所定の外気温度以上である場合は除湿を行な
い、次いで、前記室内の湿度及び前記外気の温度を検知
し、検知した湿度が前記第1湿度より低い第2湿度以下
である場合、又は検知した温度が前記外気温度より所定
値低い温度未満である場合は、前記除湿を停止すること
を特徴とする。本発明にあっては、正イオン及び負イオ
ンは殺菌効果を有するため、室内の湿度又は外気の温度
にかかわらず正イオン及び負イオン、又は負イオンで空
気を殺菌して、カビの発生を抑制することができる。
【0020】また、外気の温度が低いときはカビの発生
が抑制され、また、除湿を行なうことによって人間が肌
寒さを感じて居住性が悪化する。更に、冷凍サイクルを
用いた除湿手段を備える空気調和機を用いる場合、外気
の温度が低いときは冷凍サイクルの高圧圧力を充分に得
ることができず、冷凍サイクルの信頼性確保が困難とな
る。このため、所定の外気温度を、除湿を行なわないと
きであってもカビの発生が抑制される温度とし、第1湿
度をカビの原因となる細菌又は微生物等の活動が活発化
する湿度とし、第2湿度を、人体が過度に乾燥する湿度
とする場合は、第1湿度以上であって前記外気温度以上
のとき除湿を行ない、第1湿度未満又は前記外気温度未
満のときは、除湿を行わないことによって、湿度を低減
しても人間が不快感を覚えない条件下でカビを防止すべ
く湿度を低減することができるため、居住性を犠牲にす
ることなくカビの発生を抑制し、適宜に除湿して居住性
を向上することができる。
【0021】更に、除湿開始後、第2湿度以下となった
とき又は前記外気温度より所定値低い温度未満となった
ときは除湿を停止し、第2湿度を超過しているときであ
って前記温度以上であるときは除湿を継続することによ
って、湿度を低減しても人間が不快感を覚えない条件下
でカビを防止すべく湿度を低減することができるため、
居住性を犠牲にすることなくカビの発生を抑制し、過度
に湿度が低下して居住性が悪化することを防止すること
ができる。また、前記外気温度より所定値低い温度未満
となったときに除湿を停止するため、前記外気温度未満
となったときに除湿を停止する場合と異なり、外気の温
度が前記外気温度前後である場合に、外気の温度の僅か
な変化に合わせて除湿の開始と停止とを繰り返すこと
(チャタリング)を防止できる。
【0022】本発明に係るカビ抑制方法は、室内に、正
イオン及び負イオンを放出し、又は、負イオンを放出
し、前記室内の空気を殺菌してカビの発生を抑制するカ
ビ抑制方法において、前記室内の湿度、及び外気の温度
を検知して、検知した湿度が第1湿度以上であって検知
した温度が所定の外気温度未満である場合は暖房を行な
い、次いで、前記室内の湿度及び温度を検知し、検知し
た湿度が前記第1湿度より低い第2湿度以下である場
合、又は検知した温度が所定の室内温度以上である場合
は、前記暖房を停止することを特徴とする。本発明にあ
っては、正イオン及び負イオンは殺菌効果を有するた
め、室内の湿度若しくは温度、又は外気の温度にかかわ
らず正イオン及び負イオン、又は負イオンで空気を殺菌
して、カビの発生を抑制することができる。
【0023】また、外気の温度が低い場合は、除湿を行
なわないときであってもカビの発生が抑制され、また、
除湿を行なうことによって人間が肌寒さを感じて居住性
が悪化する。また、空気中に含まれる水分の量(絶対湿
度)が同一であっても、温度が高い場合は、相対湿度が
低くなるため、暖房を行って温度を上げる(相対湿度を
下げる)ことによってカビの発生を抑制することがで
き、また、人間が温かさを感じて居住性が向上する。こ
のため、所定の外気温度を、除湿を行なわないときであ
ってもカビの発生が抑制される温度とし、第1湿度をカ
ビの原因となる細菌又は微生物等の活動が活発化する湿
度とし、第2湿度を、人体が過度に乾燥する湿度とする
場合は、第1湿度以上であって前記外気温度以上のとき
暖房を行ない、第1湿度未満又は前記外気温度未満のと
きは、暖房を行わないことによって、カビの発生を促進
しない条件下で、人間が寒さを感じないよう室温を上げ
ることができるため、カビの発生を抑制し、居住性を向
上することができる。
【0024】更に、外気の温度が低い場合(例えば冬
季)は、外気の温度に比べて室内温度が高すぎるとき、
人間は暑さを感じ、居住性が悪化する。このため、所定
の室内温度を、暖房を行なうことによって人間が暑さを
感じる温度とし、前記室内温度以上となったとき、又は
第2湿度未満となったときは暖房を停止し、第2湿度を
超過しているときであって前記室内温度未満のときは暖
房を継続することによって、居住性を犠牲にすることな
く湿度を低減することができるため、カビの発生を抑制
し、室内の温度が過度に上昇することを防止して居住性
の悪化を防止することができる。
【0025】本発明に係るカビ抑制方法は、前記外気温
度以上である場合は除湿を行ない、次いで、前記室内の
湿度、及び前記外気の温度を検知し、検知した湿度が前
記第1湿度より低い第2湿度以下である場合、又は検知
した温度が前記外気温度より所定値低い温度未満である
場合は、前記除湿を停止することを特徴とする。
【0026】本発明にあっては、所定の外気温度を、除
湿を行なわないときであってもカビの発生が抑制される
温度とし、第1湿度をカビの原因となる細菌又は微生物
等の活動が活発化する湿度とし、第2湿度を、人体が過
度に乾燥する湿度とする場合は、第1湿度以上であって
前記外気温度以上のとき除湿を行ない、第1湿度未満又
は前記外気温度未満のときは、除湿を行わないことによ
って、湿度を低減しても人間が不快感を覚えない条件下
でカビを防止すべく湿度を低減することができるため、
カビの発生を抑制し、適宜に除湿して居住性を向上する
ことができる。
【0027】更に、外気の温度が低い場合(例えば冬
季)は、湿度を高くしたとき、人間は温かさを感じ、ま
た、ある種の病原菌(例えばインフルエンザウイルス)
の活動を抑制できるため、居住性が向上する。このた
め、除湿開始後、前記外気温度より所定値低い温度未満
となったとき、又は第2湿度未満となったときは除湿を
停止して、体感温度を向上し、また、病原菌を不活性化
し、第2湿度を超過しているときであって前記外気温度
を超過しているときは除湿を継続することによって、湿
度を低減しても人間が不快感を覚えない条件下でカビを
防止すべく湿度を低減することができるため、居住性を
犠牲にすることなくカビの発生を抑制することができ
る。
【0028】本発明に係るカビ抑制方法は、前記第1湿
度は60%、前記第2湿度は50%であることを特徴と
する。本発明にあっては、カビの原因となる細菌又は微
生物等の活動が活発化する一般的な湿度を第1湿度(6
0%)とし、人体が過度に乾燥し、カゼ、インフルエン
ザ等の原因となる細菌の活動が活発化する一般的な湿度
を第2湿度(50%)とし、湿度60%以上のとき除湿
又は暖房を行ない、50%以下のとき除湿又は暖房を停
止するという判断を行なうため、適宜の除湿又は暖房に
よって、カビの発生を抑制し、居住性を向上することが
できる。
【0029】本発明に係るカビ抑制方法は、前記室内温
度は18℃であることを特徴とする。本発明にあって
は、除湿を行なうことによって人間が肌寒さを感じ、カ
ビの繁殖力が弱まる一般的な温度であり、また、外気の
温度が低い場合(例えば冬季)に、暖房を行なうことに
よって人間が暑さを感じる一般的な温度として18℃を
用い、18℃以上のとき除湿を行ない、又は除湿を継続
し、また、18℃以上のとき暖房を停止する等の判断を
行なうため、適宜の除湿又は暖房によって、カビの発生
を抑制し、居住性を向上することができる。例えば、室
内の温度が18℃未満のときは除湿を行なわず、湿度に
よる体感温度の向上を優先させる。
【0030】本発明に係るカビ抑制方法は、前記外気温
度は1℃であることを特徴とする。本発明にあっては、
除湿を行なわないときであってもカビの発生が抑制され
る一般的な外気の温度として1℃を用い、1℃以上のと
き除湿を行ない、又は除湿を継続し、また、1℃未満の
とき暖房する等の判断を行なうため、適宜の除湿又は暖
房によって、カビの発生を抑制し、居住性を向上するこ
とができる。
【0031】本発明に係る空気調和機は、正イオン及び
負イオン、又は負イオンを発生させるイオン発生手段
と、発生させた正イオン及び負イオン、又は負イオンを
外部へ放出する手段と、除湿手段とを備える空気調和機
において、湿度検出手段と、前記湿度検出手段が検知し
た湿度に基づいて、除湿を行なうか否かを判断し、除湿
を行なう場合は、前記湿度検出手段が検知した湿度に基
づいて、前記除湿を停止するか否かを判断する手段とを
備えることを特徴とする。
【0032】本発明にあっては、正イオン及び負イオン
を付加した空気、又は負イオンを付加した空気を送風す
ることによって室内を殺菌することができるため、カビ
の発生を抑制することができる。また、湿度検出手段を
用いて、例えば室内の湿度を検知し、検知した湿度に基
づいて、除湿を行なうか否か、又は除湿を停止するか否
かを判断することができるため、適宜の除湿によって、
カビの発生を抑制し、居住性を向上することができる。
【0033】本発明に係る空気調和機は、正イオン及び
負イオン、又は負イオンを発生させるイオン発生手段
と、発生させた正イオン及び負イオン、又は負イオンを
外部へ放出する手段と、除湿手段とを備える空気調和機
において、湿度検出手段と、温度検出手段と、該温度検
出手段が検知した温度及び/又は前記湿度検出手段が検
知した湿度に基づいて、除湿を行なうか否かを判断し、
除湿を行なう場合は、前記温度検出手段が検知した温度
及び/又は前記湿度検出手段が検知した湿度に基づい
て、前記除湿を停止するか否かを判断する手段とを備え
ることを特徴とする。
【0034】本発明にあっては、正イオン及び負イオン
を付加した空気、又は負イオンを付加した空気を送風す
ることによって室内を殺菌することができるため、カビ
の発生を抑制することができる。また、湿度検出手段を
用いて、例えば室内の湿度を検知し、温度検出手段を用
いて室内の温度又は外気の温度を検知し、検知した湿度
及び/若しくは温度に基づいて、除湿を行なうか否か、
又は除湿を停止するか否かを判断することができるた
め、適宜の除湿によって、カビの発生を抑制し、居住性
を向上することができる。
【0035】本発明に係る空気調和機は、正イオン及び
負イオン、又は負イオンを発生させるイオン発生手段
と、発生させた正イオン及び負イオン、又は負イオンを
外部へ放出する手段と、除湿手段と、暖房手段とを備え
る空気調和機において、湿度検出手段と、第1温度検出
手段及び第2温度検出手段と、該第2温度検出手段が検
知した温度及び/又は前記湿度検出手段が夫々検知した
湿度に基づいて、除湿を行なうか暖房を行なうかを判断
し、暖房を行なう場合は、前記第1温度検出手段が検知
した温度及び/又は前記湿度検出手段が夫々検知した湿
度に基づいて、前記暖房を停止するか否かを判断する手
段とを備えることを特徴とする。
【0036】本発明にあっては、正イオン及び負イオン
を付加した空気、又は負イオンを付加した空気を送風す
ることによって室内を殺菌することができるため、カビ
の発生を抑制することができる。また、湿度検出手段を
用いて、例えば室内の湿度を検知し、第1温度検出手段
を用いて室内の温度を検知し、第2温度検出手段を用い
て外気の温度を検知して、検知した湿度、室内の温度、
及び/若しくは外気の温度に基づいて、除湿を行なうか
暖房を行なうかを判断し、暖房を行なった場合は暖房を
停止するか否かを判断することができるため、適宜の除
湿及び暖房によって、カビの発生を抑制し、居住性を向
上することができる。
【0037】本発明に係る空気調和機は、除湿を行なう
場合は、前記第2温度検出手段が検知した温度及び/又
は前記湿度検出手段が夫々検知した湿度に基づいて、前
記除湿を停止するか否かを判断する手段を備えることを
特徴とする。本発明にあっては、正イオン及び負イオン
を付加した空気、又は負イオンを付加した空気を送風す
ることによって室内を殺菌することができるため、カビ
の発生を抑制することができる。また、湿度検出手段を
用いて、例えば室内の湿度を検知し、第2温度検出手段
を用いて外気の温度を検知して、除湿を行なった場合
は、検知した湿度及び/又は温度に基づいて、除湿を停
止するか否かを判断することができるため、適宜の除湿
によって、カビの発生を抑制し、居住性を向上すること
ができる。
【0038】本発明に係る空気調和機は、前記イオン発
生手段は、正イオン及び負イオンを略等量発生させるこ
とを特徴とする。本発明にあっては、例えば電極間に交
流高電圧を印加することによって空気中で放電による電
離現象が発生し、正イオン及び負イオンが同時に生成さ
れ、生成された正イオン及び負イオンは空気中の水分と
反応する。このとき、正イオンとしてH+ (H
2 O)m 、負イオンとしてO2 - (H2 O)n が最も安
定して生成される(m,nは自然数)。H+ (H2 O)
m 及びO2 - (H2 O)n は、空気中に浮遊している細
菌又は微生物を取り囲んで該細菌又は微生物の表面に付
着し、化学反応を起こして、活性種である過酸化水素H
2 2 及び水酸化ラジカル・OHとなる。H2 2 及び
・OHは、極めて強力な活性を示し、該H2 2 及び・
OHによって空気中の浮遊細菌を取り囲んで除去するた
め、カビの発生を抑制することができる。
【0039】本発明に係る空気調和機は、前記イオン発
生手段は、負イオンを発生させることを特徴とする。本
発明にあっては、例えば公知の負イオン発生手段を用い
て、酸素を負イオン化した負イオンを発生させる。該負
イオンには人体の神経沈静作用があるため、居住性を向
上することができる。また、前記負イオンは、大腸菌若
しくは枯草菌等の細菌、又はカビ内部の生理障害を引き
起こすため、カビの発生を抑制することができる。
【0040】本発明に係る空気調和機は、前記イオン発
生手段は、正イオン及び負イオンを、正イオン量が負イ
オン量以下になるよう発生させることを特徴とする。本
発明にあっては、例えば、正イオン及び負イオンを発生
させる正負イオン発生手段と、正イオンを吸着する正イ
オン吸着手段とを備え、正負イオン発生手段によって正
イオン及び負イオンを略等量発生させ、次いで、正イオ
ン吸着手段によって所定量の正イオンを吸着して除去す
る。又は、負イオンを発生させる負イオン発生手段と、
正負イオン発生手段とを備え、正イオン及び負イオンを
略等量発生させる場合は正負イオン発生手段のみを用
い、負イオンのみを発生させる場合は負イオン発生手段
を用い、正イオンと、該正イオンより多量の負イオンを
発生させる場合は正負イオン発生手段と負イオン発生手
段とを併用する。このため、正イオン発生量を略0から
負イオン発生量と略等量まで調節することができるた
め、正イオン及び負イオンの量が略等しいときは殺菌効
果を重視し、負イオンの量が大幅に多いときはリラクゼ
ーション効果を重視して、カビの発生を抑制し、居住性
を向上することができる。
【0041】本発明に係る空気調和機は、冷凍サイクル
を用いた蒸発器及び再熱器を備え、前記蒸発器及び前記
再熱器を用いて前記除湿手段を構成してあることを特徴
とする。本発明にあっては、圧縮機、凝縮器として用い
る熱交換器、再熱器として用いる熱交換器、減圧器(毛
細管及び/又は膨張弁)、及び蒸発器として用いる熱交
換器を備える冷凍サイクルを用い、減圧器で圧力を低下
させた液状の冷媒を蒸発器に送り、該蒸発器で周囲の熱
を吸収させることによって蒸発させる。このとき、蒸発
器に接触した空気が冷却され、また、前記空気中の水分
が蒸発器に結露することによって除湿される。蒸発した
冷媒は、圧縮機によって圧縮され高温高圧の気体状態と
なり、再熱器で放熱することによって凝縮する。このと
き、冷却及び除湿された空気を再熱器に接触させること
によって、前記空気を加熱することができるため、室温
を低下させることなく除湿することができる。
【0042】本発明に係る空気調和機は、冷凍サイクル
を用いた蒸発器、及び加熱器を備え、前記蒸発器及び前
記加熱器を用いて前記除湿手段を構成してあることを特
徴とする。本発明にあっては、圧縮機、凝縮器として用
いる熱交換器、減圧器(毛細管及び/又は膨張弁)、及
び蒸発器として用いる熱交換器を備える冷凍サイクル、
並びに加熱器(例えば電気ヒータ)を用い、減圧器で圧
力を低下させた液状の冷媒を蒸発器に送り、該蒸発器で
周囲の熱を吸収させることによって蒸発させる。このと
き、蒸発器に接触した空気が冷却され、また、前記空気
中の水分が蒸発器に結露することによって除湿される。
次いで、冷却及び除湿された空気を加熱器によって加熱
する。このため、室温を低下させることなく除湿するこ
とができる。
【0043】本発明に係る空気調和機は、前記除湿手段
は、除湿剤を備えることを特徴とする。本発明にあって
は、例えば除湿剤としてゼオライトを用い、該ゼオライ
トを坦持した除湿ロータを備え、該除湿ロータを回転さ
せて、回転する除湿ロータに対し、除湿すべき空気を通
過させて、水分を除湿剤に吸着させるため、室温を低下
させることなく除湿することができる。
【0044】また、吸湿した除湿剤を再生すべく、除湿
剤を加熱する。このとき、除湿剤及び除湿ロータの温度
が上昇するため、除湿ロータに通されて除湿された空気
の温度が上がるため、特に冬季の除湿として好適であ
る。除湿剤から水分を除去して再生するためには、例え
ば、加熱した空気を前記除湿ロータに通して除湿剤から
水分を回収し、このとき生じた高温高湿の空気を室外へ
放出する。又は、水分を回収した高温高湿の空気を放熱
・冷却する(例えば除湿ロータを通過する前の被処理空
気と熱交換させる)ことによって水分を結露させ、結露
水を外部へ排出し、除湿された空気を再び加熱し、再生
空気として循環させ、再利用する。以上のようにして、
除湿ロータは除湿(吸湿)と加熱した空気に温められる
ことによる再生(放湿)とを繰り返す。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。 実施の形態 1.図1は、本発明の実施の形態1に係る
空気調和機のブロック図である。前記空気調和機は、例
えば個人住宅の屋外に設置され、室外機制御部67、冷
凍サイクル部30の圧縮機33、凝縮器341、及び膨
張弁を用いた減圧器312、並びに室外送風機22を有
する室外機11と、前記個人住宅の屋内(空調すべき室
内)に設置され、前記冷凍サイクル部30の蒸発器32
1、再熱器351、キャピラリーチューブを用いた減圧
器311、及び該減圧器311をバイパスする電磁弁3
13、並びに、イオン発生部41、送風ファン21、前
記室内の湿度を検知する湿度センサ51、制御部61、
メモリ62、受信部63、及びタイマ66を有する室内
機12と、室外機11及び室内機12とは別体に設けら
れ、図示しないファンクションキーを有し、ユーザが操
作した前記ファンクションキーに応じて運転指示を送信
するワイヤレスのリモートコントローラ(以下、リモコ
ンと言う)64とを備える。
【0046】制御部61は、前記空気調和機の主制御部
であり、バス65を介して、室外機11内の室外機制御
部67及び室内機12内の所要の各部に夫々接続され、
メモリ62に格納された制御プログラムに従って前記各
部を制御して、リモコン64から送信された所定の運転
開始指示又は運転終了指示(例えば冷房運転開始指示又
は冷房運転終了指示)等の運転指示を受信部63で受信
し、該受信部63が制御部61へ前記運転指示を伝送し
たとき、所定の運転(例えば冷房運転)を実行又は終了
する。室外機制御部67は、前記制御部61と制御信号
を送受信することによって該制御部61に制御されて、
室外機11内の所要の各部を制御する。
【0047】タイマ66は、リモコン64を用いたユー
ザによって前記運転の実行又は終了を行なう時刻を入力
され、又は、所要の時間の経過後に前記運転の実行又は
終了を行なうよう前記時間を入力される。このとき、制
御部61は、前記時刻に、又は、前記時間の経過後に、
前記運転を実行又は終了する。また、制御部61は、前
記制御プログラムに従って、タイマ66を用いて経過時
間を計測し、所定の時間が経過したと判断したとき、所
定の処理を実行する(例えば所定時間の経過毎に湿度セ
ンサ51を用いて湿度を検知する)。
【0048】前記運転指示が、カビ予防運転開始指示で
あった場合、制御部61は、カビの発生を抑制すべく、
殺菌処理、又は、殺菌処理及び除湿処理を行うカビ予防
運転を実行する。除湿処理を行う場合は、制御部61
は、メモリ62に格納された第1湿度(60%)及び第
2湿度(50%)、並びに湿度センサ51が検知した前
記室内の湿度に基づいて、除湿処理を開始するか否か、
又は除湿処理を停止するか否かを判断する。除湿処理を
行わない場合、又は除湿処理を停止する場合は、殺菌処
理のみを行う。リモコン64から送信された所定の運転
終了指示を受信したとき、又は、ユーザがタイマ66に
設定した時刻若しくは経過時間後に、カビ予防運転を終
了する。室内から室内機12内へ取り込まれた被処理空
気は、室内機12内で蒸発器321及び再熱器351に
接触し、次いで、送風ファン21によって室内へ送風さ
れる。
【0049】除湿処理を行う場合、制御部61は、冷凍
サイクル部30を制御して用いる。このとき、電磁弁3
13は閉じ、減圧器312である膨張弁は全開されるよ
うに制御部61又は室外機制御部67によって制御され
る。このため、主として減圧器311が減圧器として作
用し、室内機12の再熱器351と室外機11にある凝
縮器341とが、凝縮器として作用する。また、該室外
機制御部67に制御されて、室外送風機22が駆動され
る。該室外送風機22は外気を吸引し、次いで、吸引さ
れ凝縮器341に接触した外気を、室外に排出する。
【0050】冷凍サイクル部30に用いられている冷媒
は、減圧器311によって減圧され、低圧の液体となっ
て蒸発器321へ送られ、該蒸発器321内で周囲の熱
を吸収して気化する。低圧の気体となった冷媒は圧縮機
33へ送られ、圧縮されて高温高圧の気体となり、凝縮
器341及び再熱器351へ送られる。高温高圧の気体
となった冷媒は、凝縮器341においては、室外送風機
22の吸引力によって室外機11内に取り込まれて凝縮
器341に接触した外気と熱交換され、再熱器351に
おいては、送風ファン21の吸引力によって室内機12
に取り込まれて再熱器351に接触した被処理空気と熱
交換されて、凝縮し、高圧の液体となって、前記減圧器
311へ送られる。凝縮器341で冷媒と熱交換されて
温度が上がった前記外気は、室外送風機22によって室
外機11外部へ排出される。
【0051】蒸発器321に接触した被処理空気は、蒸
発器321内の冷媒が熱を吸収することによって冷却さ
れ、前記被処理空気に含有される水分が蒸発器321の
表面に結露して除湿される。冷却及び除湿された被処理
空気は、再熱器351に接触し、再熱器351内の冷媒
と熱交換することによって加熱され、温度が上昇する。
以上のようにして、被処理空気は冷却されることなく除
湿され、送風ファン21によって室内へ送風される。除
湿処理を行わない場合は、制御部61は冷凍サイクル部
30の運転を行わない。このため、被処理空気は、蒸発
器321に接触しても除湿及び冷却されず、再熱器35
1に接触しても加熱されない。
【0052】殺菌処理を行う場合、制御部61は、イオ
ン発生部41を制御して用いる。このとき被処理空気
は、送風ファン21近傍に設けられたイオン発生部41
によって、室内の空気を殺菌するために充分な量の正イ
オン及び負イオン、又は負イオンを付加され、送風ファ
ン21によって室内へ送風されて、浮遊細菌又は微生物
等を殺菌する。冷房処理を行う場合は、制御部61及び
室外機制御部67は、電磁弁313を開き、膨張弁であ
る減圧器312の開度を制御して、冷凍サイクル部30
を用いる。このとき、電磁弁313によって減圧器31
1がバイパスされて作用しなくなり、該減圧器311の
代わりに減圧器312が作用し、再熱器351が、蒸発
器321と同様に蒸発器として用いられる。
【0053】なお、室内機12は、臭い若しくは煙草の
煙等を検知するガスセンサ、又は光を用いて空気中の塵
埃の状態を検知する光学センサを備えていても良い。こ
の場合、カビ予防運転を行なうとき、制御部61は、ガ
スセンサ又は光学センサの検知結果にかかわらず、殺菌
処理を行なうよう制御する。このとき、制御部61が、
前記検知結果を用いて、臭い、煙、又は塵埃等の量が所
定値より多いと判断した場合は、殺菌効果を重視して正
イオン及び負イオンを略等量発生させ、前記量が所定値
より少ないと判断された場合は、リラクゼーション効果
を重視して負イオンを多く発生させるよう制御しても良
い。
【0054】また、送風ファン21に、送風の吹き出し
上下角度を調節するルーバーが設けられていても良い。
この場合、カビ予防運転を行なうとき、好ましくは制御
部61がルーバーを制御して、送風角度を水平方向に保
つ。また、カビ予防運転を行なうときは、送風ファン2
1を最低回転数で連続運転するのが好ましい。更に、イ
ンバータエアコンのように、圧縮機33が能力可変であ
る場合、除湿処理を行なうときは、圧縮機33に最低周
波数の駆動周波数を印加して、連続運転することが好ま
しい。
【0055】図2は、前記空気調和機のイオン発生部4
1のブロック図である。イオン発生部41は、図示しな
い電極を備え、該電極に所定の交流高電圧が印加される
ことによって正イオン及び負イオンを略等量発生させる
正負イオン発生部41bと、直流高電圧が印加されるこ
とによって負イオンを発生させる負イオン発生部41a
とを有し、制御部61に制御されて、被処理空気に付加
すべき正イオン量を略0から負イオン量以下までの範囲
で調節することができるよう構成されている。例えば、
負イオンのみを発生させる(正イオンを発生させない)
場合は、制御部61は、負イオン発生部41aのみが負
イオンを発生させるよう所定の第1電圧を印加し、正イ
オン及び負イオンを略等量発生させる場合は、正負イオ
ン発生部41bのみが正イオン及び負イオンを発生させ
るよう所定の第2電圧を印加し、正イオン量より負イオ
ン量の方が多くなるよう正イオン及び負イオンを発生さ
せる場合は、第1電圧と第2電圧とを交互に印加するよ
う制御する。
【0056】ユーザは、殺菌効果を重視して前記空気調
和機にカビ防止運転を行なわせたいときは、正イオン及
び負イオンを略等量発生させ、リラクゼーション効果を
重視してカビ防止運転を行なわせたいときは、負イオン
のみ発生させるよう、又は、負イオン量の方が正イオン
量より多くなるようにして正イオン及び負イオンを発生
させるよう、リモコン64の前記ファンクションキーを
用いて設定する。
【0057】図3は、前記イオン発生部41の正負イオ
ン発生部41bに用いられている正負イオン発生素子の
平面図、図4は、図3のV−V線の断面図である。図中
71は、セラミック(例えば純度92%のアルミナ)を
用いてなる平板状の誘電体であり、該誘電体71は、一
面に表面電極72を備える平板状の第1誘電体71a
と、該第1誘電体71aの他面に接着された第2誘電体
71bとを有する。表面電極72は、前記一面に対し、
タングステンを格子状にスクリーン印刷してなり、アル
ミナのコーティング層74で絶縁コートされている。ま
た、第1誘電体71aと第2誘電体71bとの間には内
部電極73が埋設され、該内部電極73は、前記表面電
極72と略平行になるよう、第2誘電体71bの一面に
対し、タングステンを帯状にスクリーン印刷してなる。
表面電極72及び内部電極73は、夫々第2誘電体71
bの他面側に引き出された電極接点72a及び電極接点
73aを備える。
【0058】正負イオン発生素子は、電極接点72a,
73aに、例えばピーク−ピーク値約8.2kV、周波
数約20kHzの交流電圧を印加したとき、正イオン及
び負イオンを夫々略34万個/ccずつ発生させること
ができる。
【0059】図5は、前記空気調和機の制御部61によ
るカビ予防運転の手順を示すフローチャートである。制
御部61は、まず、カビ予防運転を開始するか否かを判
断する(S11)。例えば、ユーザがリモコン64を用
いて、所要のファンクションキーを操作する。前記ファ
ンクションキーがカビ予防運転に対応するファンクショ
ンキーである場合、リモコン64はカビ予防運転開始指
示を室内機12へ向けて送信する。リモコン64から送
信されたカビ予防運転開始指示は、受信部63が受信し
て制御部61へ伝送する。前記カビ予防運転開始指示が
送信された場合は、カビ予防運転を開始すると判断し、
前記カビ予防運転開始指示が送信されない場合は、カビ
予防運転を開始しないと判断する。
【0060】カビ予防運転を開始しないと判断した場合
は(S11でNO)、S11へ戻って、待機し続ける。
カビ予防運転を開始すると判断した場合は、(S11で
YES)、カビ予防運転を開始する。即ち、制御部61
は、送風ファン21を制御して室内への送風を開始する
よう該送風ファン21を回転させ、該送風ファン21の
吸引力で被処理空気を取り込み、該被処理空気を、蒸発
器321、再熱器351、イオン発生部41、及び送風
ファン21へ、順に送り込んで、室内へ送風する(S1
2)。
【0061】カビ予防運転が開始された場合、制御部6
1は、殺菌処理を行うべくイオンの発生を開始するよう
各部を制御する。即ち、イオン発生部41で所要の正イ
オン及び負イオンを発生させて、被処理空気に付加し、
前記正イオン及び負イオンを付加された被処理空気を送
風ファン21で室内へ送風することによって、室内の空
気を殺菌する。又は、イオン発生部41で所要の負イオ
ンを発生させて、被処理空気に付加し、前記負イオンを
付加された被処理空気を送風ファン21で室内へ送風す
ることによって、室内の空気を殺菌する。前記殺菌処理
は、カビ予防運転を終了すると判断するまで継続される
(S13)。
【0062】制御部61は、湿度センサ51を用いて室
内の湿度を検知し、検知した湿度が、第1湿度以上であ
るか否かを判断する(S14)。前記湿度が第1湿度未
満である場合は(S14で60%未満)、カビ予防運転
を終了するか否かを判断する(S15)。カビ予防運転
を終了しない場合は(S15でNO)、S14へ戻る。
前記湿度が第1湿度以上である場合は(S14で60%
以上)、被処理空気の除湿処理を開始するよう冷凍サイ
クル部30を制御する。即ち、被処理空気を蒸発器32
1で冷却及び除湿し、再熱器351で加熱して、冷却さ
れずに除湿された被処理空気となす(S16)。
【0063】次いで、制御部61は、湿度センサ51を
用いて室内の湿度を検知し、検知した湿度が、第2湿度
以下であるか否かを判断する(S17)。前記湿度が第
2湿度を超過している場合は(S17で50%超過)、
カビ予防運転を終了するか否かを判断する(S18)。
カビ予防運転を終了しない場合は(S18でNO)、S
17へ戻る。前記湿度が第2湿度以下である場合は(S
17で50%以下)、冷凍サイクル部30を制御して除
湿処理を停止し(S19)、カビ予防運転を終了するか
否かを判断する(S20)。カビ予防運転を終了しない
場合は(S20でNO)、S14へ戻る。
【0064】S15、S18、及びS20で、例えばタ
イマ66で設定された時間が経過して、カビ予防運転を
終了すると判断した場合は(S15、S18、及びS2
0でYES)、制御部61は各部を制御して、殺菌処理
又は除湿処理等の処理を停止し、カビ予防運転を終了す
る(S21)。なお、タイマ66で設定された時間が経
過していない場合であっても、リモコン64からカビ予
防運転終了指示が送信されたときは、該制御部61は、
カビ予防運転を終了すると判断し、各部を制御して、殺
菌処理又は除湿処理等の処理を停止し、カビ予防運転を
終了する。タイマ66に時間が設定されていない場合
は、前記カビ予防運転終了指示が送信されるまでカビ予
防運転を継続する。
【0065】以上のような空気調和機は、イオン発生部
41を用いて、正イオン及び負イオン、又は負イオンを
被処理空気に付加し、該被処理空気を送風ファン21で
室内へ送風することによって殺菌し、湿度センサ51が
検知した室内の湿度と、第1湿度60%又は第2湿度5
0%とを比べることによって、除湿を行なうか否か、又
は除湿を停止するか否かを判断し、除湿を行なう場合は
冷凍サイクル部30を用いて除湿し、除湿を停止する場
合は冷凍サイクル部30を制御して除湿を停止する。湿
度60%以上のときはカビが発生し易いため除湿し、除
湿の開始後、湿度50%以下のときは乾燥した空気が人
体に悪影響を及ぼさないよう除湿を停止する。即ち、殺
菌及び適宜の除湿によって、カビの発生を抑制し、居住
性を向上することができる。
【0066】また、イオン発生部41は、負イオン発生
部41aと正負イオン発生部41bとを併用して、正イ
オンより多く負イオンを放出するため、イオン発生部4
1が被処理空気に付加する正イオン及び負イオンの量が
略等しいときは殺菌効果を重視して、負イオンの量が大
幅に多いときはリラクゼーション効果を重視して、カビ
の発生を抑制し、居住性を向上することができる。ま
た、冷凍サイクル部30は、蒸発器321で冷却及び除
湿された被処理空気を再熱器351で加熱するため、室
温を低下させることなく除湿することができる。
【0067】実施の形態 2.図6は、本発明の実施の
形態2に係る空気調和機のブロック図である。前記空気
調和機は、屋外に設置され、室外機制御部67、冷凍サ
イクル部30の圧縮機33、凝縮器341、及び膨張弁
を用いた減圧器312、並びに室外送風機22を有する
室外機11と、空調すべき室内に設置され、前記冷凍サ
イクル部30の蒸発器321、並びに電気ヒータを用い
てなる加熱器36、イオン発生部42、送風ファン2
1、前記室内の湿度を検知する湿度センサ51、前記室
内の温度を検知する室内温度センサ52、制御部61、
メモリ62、受信部63、及び、タイマ66を有する室
内機12と、室外機11及び室内機12とは別体に設け
られたリモコン64とを備える。
【0068】リモコン64からカビ予防運転開始指示が
送信された場合、制御部61は、カビの発生を抑制すべ
く、殺菌処理、又は、殺菌処理及び除湿処理を行うカビ
予防運転を実行する。除湿処理を行う場合は、制御部6
1は、メモリ62に格納された第1湿度(60%)及び
第2湿度(50%)、湿度センサ51が検知した前記室
内の湿度、メモリ62に格納された所定室内温度(18
℃)と該所定室内温度より所定値低い室内温度(例えば
18℃より1℃低い17℃)、並びに室内温度センサ5
2が検知した前記室内の温度に基づいて、除湿処理を開
始するか否か、又は除湿処理を停止するか否かを判断す
る。除湿処理を行わない場合、又は除湿処理を停止する
場合は、殺菌処理のみを行う。リモコン64から送信さ
れた所定の運転終了指示を受信したとき、又は、ユーザ
がタイマ66に設定した時刻若しくは経過時間後に、カ
ビ予防運転を終了する。
【0069】室内から室内機12内へ取り込まれた被処
理空気は、室内機12内で蒸発器321及び加熱器36
に接触し、次いで、送風ファン21によって室内へ送風
される。除湿処理を行う場合、制御部61は、冷凍サイ
クル部30及び加熱器36を制御して用いる。また、室
外機制御部67に制御されて、室外送風機22が駆動さ
れる。このとき、冷凍サイクル部30に用いられている
冷媒は、室外機11内に設けられている減圧器312に
よって減圧され、低圧の液体となって室内機12内の蒸
発器321へ送られ、該蒸発器321内で周囲の熱を吸
収して気化する。低圧の気体となった冷媒は室外機11
内に設けられている圧縮機33へ送られ、圧縮されて高
温高圧の気体となり、室外機11内の凝縮器341へ送
られる。高温高圧の気体となった冷媒は、凝縮器341
で、室外送風機22の吸引力によって室外機11内に取
り込まれて凝縮器341に接触した外気と熱交換されて
凝縮し、高圧の液体となって、前記減圧器312へ送ら
れる。
【0070】蒸発器321に接触した被処理空気は、蒸
発器321内の冷媒が熱を吸収することによって冷却さ
れ、前記被処理空気に含有される水分が蒸発器321の
表面に結露して除湿される。冷却及び除湿された被処理
空気は、加熱器36に接触して加熱され、温度が上昇す
る。以上のようにして、被処理空気は冷却されることな
く除湿され、送風ファン21によって室内へ送風され
る。
【0071】除湿処理を行わない場合は、制御部61は
冷凍サイクル部30及び加熱器36を運転しない。この
ため、被処理空気は、蒸発器321に接触しても除湿及
び冷却されず、加熱器36に接触しても加熱されない。
殺菌処理を行う場合、制御部61は、イオン発生部42
を制御して用いる。このとき被処理空気は、送風ファン
21近傍に設けられたイオン発生部42によって、室内
の空気を殺菌するために充分な量の正イオン及び負イオ
ンを付加され、送風ファン21によって室内へ送風され
て、浮遊細菌又は微生物等を殺菌する。
【0072】図7は、前記空気調和機のイオン発生部4
2のブロック図である。イオン発生部42は、電極に所
定の交流高電圧が印加されることによって略等量の正イ
オン及び負イオンを発生させる正負イオン発生素子(図
示せず)を用いてなる正負イオン発生部42aを有し、
制御部61に制御されて、被処理空気に付加すべき所要
量の正イオン及び負イオンを発生させるよう構成されて
いる。その他、実施の形態1に対応する部分には同一符
号を付してそれらの説明を省略する。
【0073】図8は、前記空気調和機の制御部61によ
るカビ予防運転の手順を示すフローチャートである。制
御部61は、まず、カビ予防運転を開始するか否かを判
断する(S31)。カビ予防運転を開始しない場合は
(S31でNO)、S31へ戻って、待機し続ける。カ
ビ予防運転を開始すると判断した場合は、(S31でY
ES)、カビ予防運転を開始する。即ち、制御部61
は、送風ファン21を制御して室内への送風を開始する
よう該送風ファン21を回転させ、該送風ファン21の
吸引力で被処理空気を取り込み、該被処理空気を、蒸発
器321、加熱器36、イオン発生部42、及び送風フ
ァン21へ、順に送り込んで、室内へ送風する(S3
2)。
【0074】カビ予防運転が開始された場合、制御部6
1は、殺菌処理を行うべくイオンの発生を開始するよう
各部を制御する。即ち、イオン発生部42で所要の正イ
オン及び負イオンを発生させて、被処理空気に付加し、
前記正イオン及び負イオンを付加された被処理空気を送
風ファン21で室内へ送風することによって、室内の空
気を殺菌する。前記殺菌処理は、カビ予防運転を終了す
ると判断するまで継続される(S33)。制御部61
は、湿度センサ51を用いて室内の湿度を検知し、検知
した湿度が、第1湿度以上であるか否かを判断する(S
34)。前記湿度が第1湿度未満である場合は(S34
で60%未満)、カビ予防運転を終了するか否かを判断
する(S35)。カビ予防運転を終了しないと判断した
場合は(S35でNO)、S34へ戻る。
【0075】前記湿度が第1湿度以上である場合は(S
34で60%以上)、室内温度センサ52を用いて室内
の温度を検知し、検知した温度が、所定室内温度以上で
あるか否かを判断する(S36)。前記温度が所定室内
温度未満である場合は(S36で18℃未満)、S35
へ行って、カビ予防運転を終了するか否かを判断する。
前記温度が所定室内温度以上である場合は(S36で1
8℃以上)、被処理空気の除湿処理を開始するよう冷凍
サイクル部30及び加熱器36を制御する(S37)。
【0076】次いで、制御部61は、湿度センサ51を
用いて室内の湿度を検知し、検知した湿度が、第2湿度
以下であるか否かを判断する(S38)。前記湿度が第
2湿度を超過している場合は(S38で50%超過)、
室内温度センサ52を用いて室内の温度を検知し、検知
した温度が、所定室内温度より所定値低い室内温度以上
であるか否かを判断する(S39)。検知した温度が前
記室内温度以上である場合は(S39で17℃以上)、
カビ予防運転を終了するか否かを判断する(S40)。
カビ予防運転を終了しないと判断した場合は(S40で
NO)、S38へ戻る。
【0077】前記湿度が第2湿度以下である場合(S3
8で50%以下)、又は、検知した温度が前記室内温度
未満である場合は(S39で17℃未満)、除湿部32
を制御して除湿処理を停止し(S41)、カビ予防運転
を終了するか否かを判断する(S42)。カビ予防運転
を終了しない場合は、(S42でNO)、S34へ戻
る。S35、S40、及びS42で、カビ予防運転を終
了すると判断した場合は(S35、S40、及びS42
でYES)、制御部61は各部を制御して、殺菌処理又
は除湿処理等の処理を停止し、カビ予防運転を終了する
(S43)。
【0078】以上のような空気調和機は、イオン発生部
42を用いて、正イオン及び負イオンを被処理空気に付
加し、該被処理空気を送風ファン21で室内へ送風する
ことによって殺菌し、湿度センサ51が検知した室内の
湿度と、第1湿度60%又は第2湿度50%とを比べ、
また、室内温度センサ52が検知した室内の温度と、所
定室内温度18℃又は該所定室内温度より所定値1℃低
い室内温度17℃とを比べることによって、除湿を行な
うか否か、又は除湿を停止するか否かを判断し、除湿を
行なう場合は冷凍サイクル部30及び加熱器36を用い
て除湿し、除湿を停止する場合は冷凍サイクル部30及
び加熱器36を制御して除湿を停止する。湿度が60%
以上のときであって室内の温度が18℃以上のときは、
カビが発生し易いため除湿し、除湿の開始後、湿度50
%以下のときは乾燥した空気が人体に悪影響を及ぼさな
いように除湿を停止し、また、室内の温度が17℃未満
のときは、人間が肌寒さを感じないように除湿を停止す
る。即ち、殺菌及び適宜の除湿によって、カビの発生を
抑制し、居住性を向上することができる。
【0079】また、イオン発生部42は、正負イオン発
生部42aを用いて、正イオン及び負イオンを略等量放
出するため、殺菌効果を重視して、カビの発生を抑制
し、居住性を向上することができる。また、冷凍サイク
ル部30は、蒸発器321で冷却及び除湿された被処理
空気を加熱器36で加熱するため、室温を低下させるこ
となく除湿することができる。
【0080】実施の形態 3.図9は、本発明の実施の
形態3に係る空気調和機のブロック図、図10は、前記
空気調和機の除湿部37のブロック図である。前記空気
調和機は、屋外に設置され、外気温度センサ53、並び
に図示しない室外機制御部、圧縮機、室外熱交換器、減
圧器、及び室外送風機等を有する室外機11と、空調す
べき室内に設置され、除湿部37、イオン発生部43、
送風ファン21、前記室内の湿度を検知する湿度センサ
51、制御部61、メモリ62、受信部63、及びタイ
マ66、並びに図示しない室内熱交換機等を有する室内
機12と、室外機11及び室内機12とは別体に設けら
れたリモコン64とを備える。
【0081】前記室外機制御部は、制御部61に制御さ
れて室外機11内の各部及び前記室外機制御部を介して
室外機11内の外気温度センサ53を制御する。前記圧
縮機、室外熱交換器、減圧器、及び室内熱交換器等は冷
凍サイクル部であり、該冷凍サイクル部と室外送風機と
は、公知の技術を用いて冷房又は暖房等を行う場合に用
いる。
【0082】リモコン64からカビ予防運転開始指示が
送信された場合、制御部61は、カビの発生を抑制すべ
く、殺菌処理、又は、殺菌処理及び除湿処理を行うカビ
予防運転を実行する。除湿処理を行う場合は、制御部6
1は、メモリ62に格納された第1湿度(60%)及び
第2湿度(50%)、湿度センサ51が検知した前記室
内の湿度、メモリ62に格納された所定外気温度(1
℃)と該所定外気温度より所定値低い外気温度(例えば
1℃より1℃低い0℃)、並びに外気温度センサ53が
検知した外気の温度に基づいて、除湿処理を開始するか
否か、又は除湿処理を停止するか否かを判断する。除湿
処理を行わない場合、又は除湿処理を停止する場合は、
殺菌処理のみを行う。リモコン64から送信された所定
の運転終了指示を受信したとき、又は、ユーザがタイマ
66に設定した時刻若しくは経過時間後に、カビ予防運
転を終了する。
【0083】被処理空気は、室内機12内で除湿部37
を通過し、次いで、送風ファン21によって室内へ送風
される。
【0084】除湿部37は、ゼオライトを用いた除湿剤
37bを坦持した除湿ロータ37aを備え、除湿処理を
行う場合、制御部61に制御されて除湿ロータ37aを
回転させて、回転する除湿ロータ37aに対し、除湿す
べき被処理空気を通過させて、水分を除湿剤37bに吸
着させる。また、吸湿した除湿剤37bを再生すべく、
加熱器37cを用いて加熱した空気を前記除湿ロータ3
7aに通して除湿剤37bから水分を回収する。このと
き生じた高温高湿の空気は、室外へ放出する。又は、前
記空気を別途放熱・冷却する(例えば除湿ロータ37a
を通過する前の被処理空気と熱交換させる)ことによっ
て水分を結露させ、結露水を外部へ排出して循環させ、
再利用して除湿剤37bから水分を回収するよう構成す
る。
【0085】以上のようにして、除湿剤37bは除湿
(吸湿)と加熱した空気に温められることによる再生
(放湿)とを繰り返す。このとき、除湿ロータ37a及
び除湿剤37bの温度が上昇するため、除湿ロータ37
aに通されて除湿された被処理空気の温度が上がる。該
被処理空気は、送風ファン21によって室内へ送風され
る。
【0086】除湿処理を行わない場合は、制御部61は
除湿ロータ37aを回転させず、加熱器37cを運転し
ない。このため、被処理空気が除湿ロータ37aを通過
することによって、飽和するまで水分を吸収した除湿剤
37bが除湿効果を失い、被処理空気が除湿ロータ37
aを通解しても除湿されない。殺菌処理を行う場合、制
御部61は、イオン発生部43を制御して用いる。この
とき被処理空気は、送風ファン21近傍に設けられたイ
オン発生部43によって、室内の空気を殺菌するために
充分な量の負イオンを付加され、送風ファン21によっ
て室内へ送風されて、浮遊細菌又は微生物等を殺菌す
る。なお、除湿処理を行わない場合は被処理空気が除湿
ロータ37aを通過しないよう構成しても良い。
【0087】図11は、前記空気調和機のイオン発生部
43のブロック図である。イオン発生部43は、負イオ
ンを発生させる公知の負イオン発生部43aを有し、制
御部61に制御されて、被処理空気に付加すべき所要量
の負イオンを発生させるよう構成されている。その他、
実施の形態1又は2に対応する部分には同一符号を付し
てそれらの説明を省略する。
【0088】図12は、前記空気調和機の制御部61に
よるカビ予防運転の手順を示すフローチャートである。
制御部61は、まず、カビ予防運転を開始するか否かを
判断する(S51)。カビ予防運転を開始しない場合は
(S51でNO)、S51へ戻って、待機し続ける。カ
ビ予防運転を開始すると判断した場合は、(S51でY
ES)、カビ予防運転を開始する。即ち、制御部61
は、送風ファン21を制御して室内への送風を開始する
よう該送風ファン21を回転させ、該送風ファン21の
吸引力で被処理空気を取り込み、該被処理空気を、除湿
部37、イオン発生部43、及び送風ファン21へ、順
に送り込んで、室内へ送風する(S52)。
【0089】カビ予防運転が開始された場合、制御部6
1は、殺菌処理を行うべくイオンの発生を開始するよう
各部を制御する。即ち、イオン発生部43で所要の負イ
オンを発生させて、被処理空気に付加し、前記負イオン
を付加された被処理空気を送風ファン21で室内へ送風
することによって、室内の空気を殺菌する。前記殺菌処
理は、カビ予防運転を終了すると判断するまで継続され
る(S53)。制御部61は、湿度センサ51を用いて
室内の湿度を検知し、検知した湿度が、第1湿度以上で
あるか否かを判断する(S54)。前記湿度が第1湿度
未満である場合は(S54で60%未満)、カビ予防運
転を終了するか否かを判断する(S55)。カビ予防運
転を終了しないと判断した場合は(S55でNO)、S
54へ戻る。
【0090】前記湿度が第1湿度以上である場合は(S
54で60%以上)、外気温度センサ53を用いて外気
の温度を検知し、検知した温度が、所定外気温度以上で
あるか否かを判断する(S56)。前記温度が所定外気
温度未満である場合は(S56で1℃未満)、S55へ
行って、カビ予防運転を終了するか否かを判断する。前
記温度が所定外気温度以上である場合は(S56で1℃
以上)、除湿部37に送り込まれた被処理空気の除湿処
理を開始するよう除湿部37を制御する(S57)。
【0091】次いで、制御部61は、湿度センサ51を
用いて室内の湿度を検知し、検知した湿度が、第2湿度
以下であるか否かを判断する(S58)。前記湿度が第
2湿度を超過している場合は(S58で50%超過)、
外気温度センサ53を用いて外気の温度を検知し、検知
した温度が、所定外気温度より所定値低い外気温度以上
であるか否かを判断する(S59)。検知した温度が前
記外気温度以上である場合は(S59で0℃以上)、カ
ビ予防運転を終了するか否かを判断する(S60)。カ
ビ予防運転を終了しないと判断した場合は(S60でN
O)、S58へ戻る。
【0092】前記湿度が第2湿度以下である場合(S5
8で50%以下)、又は、前記外気温度が所定外気温度
未満である場合は(S59で0℃未満)、除湿部37を
制御して除湿処理を停止し(S61)、カビ予防運転を
終了するか否かを判断する(S62)。カビ予防運転を
終了しない場合は、(S62でNO)、S54へ戻る。
S55、S60、及びS62で、カビ予防運転を終了す
ると判断した場合は(S55、S60、及びS62でY
ES)、制御部61は各部を制御して、殺菌処理又は除
湿処理等の処理を停止し、カビ予防運転を終了する(S
63)。
【0093】以上のような空気調和機は、イオン発生部
43を用いて、負イオンを被処理空気に付加し、該被処
理空気を送風ファン21で室内へ送風することによって
殺菌し、湿度センサ51が検知した室内の湿度と、第1
湿度60%又は第2湿度50%とを比べ、また、外気温
度センサ53が検知した室内の温度と、所定外気温度1
℃又は該所定外気温度より所定値1℃低い外気温度0℃
とを比べることによって、除湿を行なうか否か、又は除
湿を停止するか否かを判断し、除湿を行なう場合は除湿
部37を用いて除湿し、除湿を停止する場合は除湿部3
7を制御して除湿を停止する。湿度が60%以上のとき
であって外気の温度が1℃以上のときは、カビが発生し
易いため除湿し、除湿の開始後、湿度50%以下のとき
は乾燥した空気が人体に悪影響を及ぼさないように除湿
を停止し、また、温度が1℃未満のときはカビが発生し
難いので、人間が寒さを感じないように除湿を停止す
る。即ち、殺菌及び適宜の除湿によって、カビの発生を
抑制し、居住性を向上することができる。
【0094】また、イオン発生部43は、負イオン発生
部43aを用いて負イオンを放出するため、リラクゼー
ション効果を重視して、カビの発生を抑制し、居住性を
向上することができる。また、除湿部37は、除湿ロー
タ37aが除湿と加熱した空気に温められることによる
再生とを繰り返す。このとき、除湿ロータ37a及び除
湿剤37bの温度が上昇するため、除湿ロータ37aに
通されて除湿された被処理空気の温度が上がる。このた
め、除湿部37を用いた除湿は、冬季の除湿に好適であ
る。
【0095】実施の形態 4.図13は、本発明の実施
の形態4に係る空気調和機のブロック図である。前記空
気調和機は、屋外に設置され、室外機制御部67、外気
温度センサ53、室外送風機22、並びに冷凍サイクル
部30の圧縮機33、室外熱交換器342、四方切換弁
38、及び膨張弁を用いた減圧器312を有する室外機
11と、空調すべき室内に設置され、前記冷凍サイクル
部30の室内熱交換器322,352、キャピラリーチ
ューブを用いた減圧器311、及び該減圧器311をバ
イパスする電磁弁313、並びにイオン発生部44、送
風ファン21、前記室内の湿度を検知する湿度センサ5
1、前記室内の温度を検知する室内温度センサ52、制
御部61、メモリ62、受信部63、及びタイマ66を
有する室内機12と、室外機11及び室内機12とは別
体に設けられたリモコン64とを備える。
【0096】リモコン64からカビ予防運転開始指示が
送信された場合、制御部61は、カビの発生を抑制すべ
く、殺菌処理、殺菌処理及び除湿処理、又は、殺菌処理
及び暖房処理を行うカビ予防運転を実行する。除湿処理
又は暖房処理を行う場合は、制御部61は、メモリ62
に格納された第1湿度(60%)及び第2湿度(50
%)、湿度センサ51が検知した前記室内の湿度、メモ
リ62に格納された所定室内温度(18℃)、室内温度
センサ52が検知した前記室内の温度、メモリ62に格
納された所定外気温度(1℃)と該所定外気温度より所
定値低い外気温度(例えば1℃より1℃低い0℃)、並
びに外気温度センサ53が検知した外気の温度に基づい
て、除湿処理を開始するか否か、除湿処理を停止するか
否か、暖房処理を開始するか否か、又は暖房処理を停止
するか否かを判断する。除湿処理若しくは暖房処理を行
わない場合、又は除湿処理若しくは暖房処理を停止する
場合は、殺菌処理のみを行う。リモコン64から送信さ
れた所定の運転終了指示を受信したとき、又は、ユーザ
がタイマ66に設定した時刻若しくは経過時間後に、カ
ビ予防運転を終了する。
【0097】被処理空気は、室内機12内で室内熱交換
器322及び室内熱交換器352に接触し、次いで、送
風ファン21によって室内へ送風される。
【0098】除湿処理を行う場合、制御部61は、冷凍
サイクル部30を制御して用いる。このとき、電磁弁3
13は閉じ、減圧器312である膨張弁は全開されるよ
うに制御部61又は室外機制御部67によって制御され
る。このため、主として減圧器311が減圧器として作
用し、室内機12の室内熱交換器352と室外機11に
ある室外熱交換器342とが、凝縮器として作用する。
また、冷凍サイクル部30に用いられている冷媒が、圧
縮機33の吐出口、室外熱交換器342、(減圧器31
2)、室内熱交換器352、減圧器311、室内熱交換
器322、及び圧縮機33の吸入口の順に循環するよう
四方切換弁38が切り換えられる。更に、該室外機制御
部67に制御されて、室外送風機22が駆動される。
【0099】前記冷媒は、減圧器311によって減圧さ
れ、低圧の液体となって室内熱交換器322へ送られ、
該室内熱交換器322内で周囲の熱を吸収して気化す
る。低圧の気体となった冷媒は圧縮機33へ送られ、圧
縮されて高温高圧の気体となり、室外熱交換器342及
び室内熱交換器352へ送られる。高温高圧の気体とな
った冷媒は、室外熱交換器342においては、室外送風
機22の吸引力によって室外機11内に取り込まれて室
外熱交換器342に接触した外気と熱交換され、室内熱
交換器352においては、送風ファン21の吸引力によ
って室内機12に取り込まれて室内熱交換器352に接
触した被処理空気と熱交換されて、凝縮し、高圧の液体
となって、前記減圧器311へ送られる。
【0100】室内熱交換器322に接触した被処理空気
は、室内熱交換器322内の冷媒が熱を吸収することに
よって冷却され、前記被処理空気に含有される水分が室
内熱交換器322の表面に結露して除湿される。冷却及
び除湿された被処理空気は、室内熱交換器352に接触
し、室内熱交換器352内の冷媒と熱交換することによ
って加熱され、温度が上昇する。以上のようにして、被
処理空気は冷却されることなく除湿され、送風ファン2
1によって室内へ送風される。室外熱交換器342で冷
媒と熱交換されて温度が上がった前記外気は、室外送風
機22によって室外機11外部へ排出される。除湿処理
を行わない場合は、制御部61は冷凍サイクル部30の
運転を行わない。このため、被処理空気は、室内熱交換
器322に接触しても除湿及び冷却されず、室内熱交換
器352に接触しても加熱されない。
【0101】冷房処理を行う場合は、制御部61及び室
外機制御部67は、電磁弁313を開き、膨張弁である
減圧器312の開度を制御して、冷凍サイクル部30を
用いる。このとき、電磁弁313によって減圧器311
がバイパスされて作用しなくなり、該減圧器311の代
わりに減圧器312が作用することによって、室内熱交
換器352が室内熱交換器322と同様に蒸発器として
用いられる。
【0102】暖房処理を行う場合、制御部61は、冷凍
サイクル部30を制御して用いる。このとき、制御部6
1及び室外機制御部67は、電磁弁313を開き、膨張
弁である減圧器312の開度を制御して、冷凍サイクル
部30を用いるため、電磁弁313によって減圧器31
1がバイパスされて作用しなくなり、該減圧器311の
代わりに減圧器312が作用する。また、冷凍サイクル
部30に用いられている冷媒が、圧縮機33の吐出口、
室内熱交換器322、電磁弁313、室内熱交換器35
2、減圧器312、室外熱交換器342、及び圧縮機3
3の吸入口の順に循環するよう四方切換弁38が切り換
えられる。更に、該室外機制御部67に制御されて、室
外送風機22が駆動される。
【0103】冷媒は、減圧器312によって減圧され、
低圧の液体となって室外熱交換器342へ送られ、該室
外熱交換器342内で、室外送風機22の吸引力によっ
て室外機11内に取り込まれて室外熱交換器342に接
触した外気と熱交換され、周囲の熱を吸収して気化す
る。低圧の気体となった冷媒は圧縮機33へ送られ、圧
縮されて高温高圧の気体となり、室内熱交換器322及
び室内熱交換器352へ送られる。高温高圧の気体とな
った冷媒は、室内熱交換器322及び室内熱交換器35
2内で、送風ファン21の吸引力によって室内機12に
取り込まれて室内熱交換器322及び室内熱交換器35
2に接触した被処理空気と熱交換されて凝縮し、高圧の
液体となって、前記減圧器312へ送られる。
【0104】室内熱交換器322及び室内熱交換器35
2に接触した被処理空気は、室内熱交換器322及び室
内熱交換器352内の冷媒が放熱することによって加熱
され、温度が上昇する。加熱された被処理空気は送風フ
ァン21によって室内へ送風され、室内を暖房する。暖
房処理を行わない場合は、制御部61は冷凍サイクル部
30の運転を行わない。このため、被処理空気は、室内
熱交換器322及び室内熱交換器352に接触しても加
熱されない。殺菌処理を行う場合、制御部61は、イオ
ン発生部44を制御して用いる。このとき被処理空気
は、送風ファン21近傍に設けられたイオン発生部44
によって、室内の空気を殺菌するために充分な量の正イ
オン及び負イオン、又は負イオンを付加され、送風ファ
ン21によって室内へ送風されて、浮遊細菌又は微生物
等を殺菌する。
【0105】図14は、前記空気調和機のイオン発生部
44のブロック図である。イオン発生部44は、正イオ
ン及び負イオンを略等量発生させる正負イオン発生素子
を備える正負イオン発生部44aと、前記正負イオン発
生素子の近傍に配置してあり、接地電極を用いてなる正
イオン吸着部44bとを有する。正負イオン発生部44
aは、制御部61に制御されて、前記正負イオン発生素
子に交流高電圧を印加して正イオン及び負イオンを発生
させ、また、正イオン吸着部44bに負の電荷を与え
る。このとき、正イオン吸着部44bが正イオン吸引電
極として働き、正負イオン発生部44aが発生させた正
イオン及び負イオンの内、所定量の正イオンを吸着して
除去する。
【0106】イオン発生部44は、正イオン吸着部44
bの電極への印加電圧を変化させることによって、正イ
オン吸着部44bが吸着する正イオンの量を調節し、略
等量の正イオン及び負イオン、正イオン及び該正イオン
の量よりも多量の負イオン、又は、負イオンのみを発生
させる。なお、正イオン吸着部44bが複数の電極を有
する場合は、通電させる電極の個数を変化させることに
よって吸着される正イオンの量を調節しても良い。ま
た、正イオン吸着部44bの電極の設置位置を機械的に
変化させることによって、吸着される正イオン量を調節
しても良い。その他、実施の形態1乃至3の何れかに対
応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略す
る。
【0107】図15は、前記空気調和機の制御部61に
よるカビ予防運転の手順を示すフローチャートである。
カビ予防運転では、制御部61は、送風ファン21を制
御して室内への送風を開始するよう該送風ファン21を
回転させ、該送風ファン21の吸引力で被処理空気を取
り込み、該被処理空気を、室内熱交換器322、室内熱
交換器352、イオン発生部44、及び送風ファン21
へ、順に送り込んで、室内へ送風する(S71)。
【0108】カビ予防運転が開始された場合、制御部6
1は、殺菌処理を行うべくイオンの発生を開始するよう
各部を制御する。即ち、イオン発生部44で所要の正イ
オン及び負イオンを発生させて、被処理空気に付加し、
前記正イオン及び負イオンを付加された被処理空気を送
風ファン21で室内へ送風することによって、室内の空
気を殺菌する。又は、イオン発生部44で所要の負イオ
ンを発生させて、被処理空気に付加し、前記負イオンを
付加された被処理空気を送風ファン21で室内へ送風す
ることによって、室内の空気を殺菌する。前記殺菌処理
は、カビ予防運転を終了すると判断するまで継続される
(S72)。制御部61は、湿度センサ51を用いて室
内の湿度を検知し、検知した湿度が、第1湿度以上であ
るか否かを判断し(S73)、前記湿度が第1湿度未満
である場合は(S73で60%未満)、S73へ戻る。
【0109】前記湿度が第1湿度以上である場合は(S
73で60%以上)、外気温度センサ53を用いて外気
の温度を検知し、検知した温度が、所定外気温度以上で
あるか否かを判断する(S74)。前記温度が所定外気
温度未満である場合は(S74で1℃未満)、制御部6
1は暖房処理を開始する(S75)。
【0110】次いで、制御部61は、湿度センサ51を
用いて室内の湿度を検知し、検知した湿度が、第2湿度
以下であるか否かを判断し(S76)、前記湿度が第2
湿度を超過している場合は(S76で50%超過)、室
内温度センサ52を用いて室内の温度を検知し、検知し
た温度が、所定室内温度以上であるか否かを判断する
(S77)。前記温度が室内温度未満である場合は(S
77で18℃未満)、S76へ戻って前記湿度を検知す
る。前記湿度が第2湿度以下である場合(S76で50
%以下)、又は検知した温度が前記温度を超過している
場合は(S77で18℃以上)、暖房処理を停止し(S
78)、S73へ戻る。
【0111】前記外気の温度が所定外気温度以上である
場合は(S74で1℃以上)、除湿処理を開始する(S
79)。次いで、制御部61は、湿度センサ51を用い
て室内の湿度を検知し、検知した湿度が、第2湿度以下
であるか否かを判断し(S80)、前記湿度が第2湿度
を超過している場合は(S80で50%超過)、外気温
度センサ53を用いて外気の温度を検知し、検知した温
度が、所定外気温度より所定値低い外気温度以上である
か否かを判断する(S81)。検知した温度が前記外気
温度以上である場合は(S81で0℃以上)、S80へ
戻って前記湿度を検知する。前記湿度が第2湿度以下で
ある場合(S80で50%以下)、又は、前記外気温度
が前記外気温度未満である場合は(S81で0℃未
満)、除湿処理を停止し(S82)、S73へ戻る。
【0112】なお、リモコン64から送信された運転終
了指示を受信したとき、又は、タイマ66にユーザが設
定した時間が経過したとき等に、制御部61がカビ予防
運転を終了すると判断した場合、該制御部61は各部を
制御して、殺菌処理、暖房処理又は除湿処理等の処理を
停止し、カビ予防運転を終了する。また、タイマ66を
用い、所定の経過時間毎に室内の温度、又は外気の温度
を検知する場合は、室内の温度が所定室内温度前後であ
るとき、又は外気の温度が所定外気温度前後であると
き、各温度の僅かな変化に合わせて暖房若しくは除湿の
開始と停止とを短時間内に繰り返すこと(チャタリン
グ)を防止できる。
【0113】以上のような空気調和機は、イオン発生部
44を用いて、正イオン及び負イオン、又は負イオンを
被処理空気に付加し、該被処理空気を送風ファン21で
室内へ送風することによって殺菌し、湿度センサ51が
検知した室内の湿度と、第1湿度60%又は第2湿度5
0%とを比べ、また、室内温度センサ52が検知した室
内の温度と、所定室内温度18℃とを比べ、更に、外気
温度センサ53が検知した外気の湿度と、所定外気温度
1℃及び該所定外気温度より所定値1℃低い外気温度0
℃とを比べることによって、除湿処理を行なうか暖房処
理を行なうか、暖房処理を停止するか否か、又は除湿処
理を停止するか否かを判断し、除湿処理又は暖房処理を
行なう場合は冷凍サイクル部30を制御して除湿処理又
は暖房処理を行ない、除湿処理又は暖房処理を停止する
場合は冷凍サイクル部30を制御して除湿処理又は暖房
処理を停止する。
【0114】湿度が60%以上のときであって外気の温
度が1℃未満のときは、カビが発生し難いため人間が寒
さを感じないよう暖房することによって相対湿度を低減
し、暖房の開始後、湿度50%以下のときは乾燥した空
気が人体に悪影響を及ぼさないように暖房を停止し、ま
た、室内の温度が18℃以上のときは人間が暑さを感じ
ないように暖房を停止する。また、湿度が60%以上の
ときであって外気の温度が1℃以上のときは、カビが発
生し易いため除湿し、除湿の開始後、湿度50%以下の
ときは除湿を停止し、また、外気の温度が0℃未満のと
きはカビが発生し難いので、人間が肌寒さを感じないよ
うに除湿を停止する。即ち、殺菌及び適宜の除湿によっ
て、カビの発生を抑制し、居住性を向上することができ
る。また、冷凍サイクル部30は、室内熱交換器322
で冷却及び除湿された被処理空気を室内熱交換器352
で加熱するため、室温を低下させることなく除湿するこ
とができる。
【0115】なお、暖房を行なうか除湿を行なうか判断
する場合に、外気の温度だけでなく、室内の温度にも基
づいて判断しても良い。例えば、外気温度が1℃以上で
あっても、室内の温度が10℃未満のときは、人間が寒
さを感じないように、暖房を行なうことによって湿度を
低下させる構成にしても良い。
【0116】
【発明の効果】本発明のカビ抑制方法によれば、正イオ
ン及び負イオン、又は負イオンを用いて空気中に浮遊し
ている細菌の殺菌を行ない、前記細菌を殺菌中に、室内
の湿度に基づいて、除湿を行なうか否か、又は除湿を停
止するか否かを判断することにより、正イオン及び負イ
オンは殺菌効果を有するため、湿度にかかわらず正イオ
ン及び負イオン、又は負イオンで空気を殺菌するため、
カビの発生を抑制することができる。
【0117】また、第1湿度をカビの原因となる細菌又
は微生物等の活動が活発化する湿度とし、第2湿度を、
人体が過度に乾燥し、カゼ、インフルエンザ等の原因と
なる細菌の活動が活発化する湿度とする場合は、第1湿
度以上のとき除湿を行なうことによって湿度を低減する
ことができ、第1湿度未満のときは除湿を行わないこと
によって過度に湿度が低下することを防止するため、カ
ビの発生を抑制し、居住性を向上することができる。更
に、除湿開始後、第2湿度以下となったとき除湿を停止
することによって過度に湿度が低下することを防止し、
第2湿度を超過しているときは、除湿を継続することに
よって湿度を低減することができるため、カビの発生を
抑制し、過度に湿度が低下して居住性が悪化することを
防止することができる。
【0118】また、正イオン及び負イオン、又は負イオ
ンを用いて空気中に浮遊している細菌の殺菌を行ない、
前記細菌を殺菌中に、室内の湿度及び温度に基づいて、
除湿を行なうか否か、又は除湿を停止するか否かを判断
することにより、正イオン及び負イオンは殺菌効果を有
するため、湿度にかかわらず正イオン及び負イオン、又
は負イオンで空気を殺菌するため、カビの発生を抑制す
ることができる。
【0119】また、所定の室内温度を、除湿を行なうこ
とによって人間が肌寒さを感じる温度とし、第1湿度を
カビの原因となる細菌又は微生物等の活動が活発化する
湿度とし、第2湿度を、人体が過度に乾燥する湿度とす
る場合は、第1湿度以上であって前記室内温度以上のと
き除湿を行ない、第1湿度未満又は前記室内温度未満の
ときは、除湿を行わないことによって、湿度を低減して
も人間が不快感を覚えない条件下でカビを防止すべく湿
度を低減することができるため、居住性を犠牲にするこ
となくカビの発生を抑制し、適宜に除湿して居住性を向
上することができる。
【0120】更に、除湿開始後、第2湿度以下となった
とき又は前記室内温度より所定値低い温度未満となった
ときは除湿を停止し、第2湿度を超過しているときであ
って前記温度以上であるときは除湿を継続することによ
って、湿度を低減しても人間が不快感を覚えない条件下
でカビを防止すべく湿度を低減することができるため、
居住性を犠牲にすることなくカビの発生を抑制すること
ができる。
【0121】また、正イオン及び負イオン、又は負イオ
ンを用いて空気中に浮遊している細菌の殺菌を行ない、
前記細菌を殺菌中に、室内の湿度及び外気の温度に基づ
いて、除湿を行なうか否か、又は除湿を停止するか否か
を判断することにより、正イオン及び負イオンは殺菌効
果を有するため、湿度にかかわらず正イオン及び負イオ
ン、又は負イオンで空気を殺菌するため、カビの発生を
抑制することができる。
【0122】また、所定の外気温度を、除湿を行なわな
いときであってもカビの発生が抑制される温度とし、第
1湿度をカビの原因となる細菌又は微生物等の活動が活
発化する湿度とし、第2湿度を、人体が過度に乾燥する
湿度とする場合は、第1湿度以上であって前記外気温度
以上のとき除湿を行ない、第1湿度未満又は前記外気温
度未満のときは、除湿を行わないことによって、湿度を
低減しても人間が不快感を覚えない条件下でカビを防止
すべく湿度を低減することができるため、居住性を犠牲
にすることなくカビの発生を抑制し、適宜に除湿して居
住性を向上することができる。
【0123】更に、除湿開始後、第2湿度以下となった
とき又は前記外気温度より所定値低い温度未満となった
ときは除湿を停止し、第2湿度を超過しているときであ
って前記温度以上であるときは除湿を継続することによ
って、湿度を低減しても人間が不快感を覚えない条件下
でカビを防止すべく湿度を低減することができるため、
居住性を犠牲にすることなくカビの発生を抑制し、過度
に湿度が低下して居住性が悪化することを防止すること
ができる。
【0124】また、正イオン及び負イオン、又は負イオ
ンを用いて空気中に浮遊している細菌の殺菌を行ない、
前記細菌を殺菌中に、室内の湿度及び外気の温度に基づ
いて、除湿又は暖房を行なうか否かを判断し、暖房を行
なう場合は、室内の湿度及び温度に基づいて、暖房を停
止するか否かを判断することにより、正イオン及び負イ
オンは殺菌効果を有するため、湿度にかかわらず正イオ
ン及び負イオン、又は負イオンで空気を殺菌するため、
カビの発生を抑制することができる。
【0125】また、所定の外気温度を、除湿を行なわな
いときであってもカビの発生が抑制される温度とし、第
1湿度をカビの原因となる細菌又は微生物等の活動が活
発化する湿度とし、第2湿度を、人体が過度に乾燥する
湿度とする場合は、第1湿度以上であって前記外気温度
以上のとき暖房を行ない、第1湿度未満又は前記外気温
度未満のときは、暖房を行わないことによって、カビの
発生を促進しない条件下で、人間が寒さを感じないよう
室温を上げることができるため、カビの発生を抑制し、
居住性を向上することができる。
【0126】更に、所定の室内温度を、暖房を行なうこ
とによって人間が暑さを感じる温度とし、前記室内温度
以上となったとき、又は第2湿度未満となったときは暖
房を停止し、第2湿度を超過しているときであって前記
室内温度未満のときは暖房を継続することによって、居
住性を犠牲にすることなく湿度を低減することができる
ため、カビの発生を抑制し、室内の温度が過度に上昇す
ることを防止して居住性の悪化を防止することができ
る。
【0127】また、正イオン及び負イオン、又は負イオ
ンを用いて空気中に浮遊している細菌の殺菌を行ない、
前記細菌を殺菌中に、室内の湿度及び外気の温度に基づ
いて、除湿又は暖房を行なうか否かを判断し、除湿を行
なう場合は、室内の湿度及び外気の温度に基づいて、除
湿を停止するか否かを判断することにより、所定の外気
温度を、除湿を行なわないときであってもカビの発生が
抑制される温度とし、第1湿度をカビの原因となる細菌
又は微生物等の活動が活発化する湿度とし、第2湿度
を、人体が過度に乾燥する湿度とする場合は、第1湿度
以上であって前記外気温度以上のとき除湿を行ない、第
1湿度未満又は前記外気温度未満のときは、除湿を行わ
ないことによって、湿度を低減しても人間が不快感を覚
えない条件下でカビを防止すべく湿度を低減することが
できるため、カビの発生を抑制し、適宜に除湿して居住
性を向上することができる。
【0128】更に、除湿開始後、前記外気温度より所定
値低い温度未満となったとき、又は第2湿度未満となっ
たときは除湿を停止して、体感温度を向上し、また、病
原菌(例えばインフルエンザウイルス)を不活性化し、
第2湿度を超過しているときであって前記外気温度を超
過しているときは除湿を継続することによって、湿度を
低減しても人間が不快感を覚えない条件下でカビを防止
すべく湿度を低減することができるため、居住性を犠牲
にすることなくカビの発生を抑制することができる。
【0129】また、湿度60%を除湿又は暖房を行なう
か否かを判断する第1湿度とし、湿度50%を除湿又は
暖房を止めるか否かを判断する第2湿度とすることによ
り、カビの原因となる細菌又は微生物等の活動が活発化
する一般的な湿度を第1湿度(60%)とし、人体が過
度に乾燥し、カゼ、インフルエンザ等の原因となる細菌
の活動が活発化する一般的な湿度を第2湿度(50%)
とし、湿度60%以上のとき除湿又は暖房を行ない、5
0%以下のとき除湿又は暖房を停止するという判断を行
なうため、適宜の除湿又は暖房によって、カビの発生を
抑制し、居住性を向上することができる。
【0130】また、18℃を、除湿を行なうか否か、又
は、除湿若しくは暖房を止めるか否かを判断する室内温
度とすることにより、除湿を行なうことによって人間が
肌寒さを感じ、カビの繁殖力が弱まる一般的な温度であ
り、また、外気の温度が低い場合(例えば冬季)に、暖
房を行なうことによって人間が暑さを感じる一般的な温
度として18℃を用い、18℃以上のとき除湿を行な
い、又は除湿を継続し、また、18℃以上のとき暖房を
停止する等の判断を行なうため、適宜の除湿又は暖房に
よって、カビの発生を抑制し、居住性を向上することが
できる。
【0131】また、1℃を、除湿若しくは暖房を行なう
か否か、又は、除湿を止めるか否かを判断する外気温度
とすることにより、除湿を行なわないときであってもカ
ビの発生が抑制される一般的な外気の温度として1℃を
用い、1℃以上のとき除湿を行ない、又は除湿を継続
し、また、1℃未満のとき暖房する等の判断を行なうた
め、適宜の除湿又は暖房によって、カビの発生を抑制
し、居住性を向上することができる。
【0132】本発明の空気調和機によれば、正イオン及
び負イオン、又は負イオンを放出する手段と、湿度に基
づいて、除湿を行なうか否か、又は除湿を停止するか否
かを判断する手段とを備えることにより、正イオン及び
負イオンを付加した空気、又は負イオンを付加した空気
を送風することによって室内を殺菌することができるた
め、カビの発生を抑制することができる。また、湿度検
出手段を用いて、例えば室内の湿度を検知し、検知した
湿度に基づいて、除湿を行なうか否か、又は除湿を停止
するか否かを判断することができるため、適宜の除湿に
よって、カビの発生を抑制し、居住性を向上することが
できる。
【0133】また、正イオン及び負イオン、又は負イオ
ンを放出する手段と、湿度及び温度に基づいて、除湿を
行なうか否か、又は除湿を停止するか否かを判断する手
段とを備えることにより、正イオン及び負イオンを付加
した空気、又は負イオンを付加した空気を送風すること
によって室内を殺菌することができるため、カビの発生
を抑制することができる。また、湿度検出手段を用い
て、例えば室内の湿度を検知し、温度検出手段を用いて
室内の温度又は外気の温度を検知し、検知した湿度及び
/若しくは温度に基づいて、除湿を行なうか否か、又は
除湿を停止するか否かを判断することができるため、適
宜の除湿によって、カビの発生を抑制し、居住性を向上
することができる。
【0134】また、正イオン及び負イオン、又は負イオ
ンを放出する手段と、湿度及び2種類の温度を検知する
手段と、湿度及び一方の温度に基づいて、除湿又は暖房
を行なうか否かを判断し、暖房を行なう場合は、湿度及
び他方の温度に基づいて、暖房を停止するか否かを判断
する手段とを備えることにより、正イオン及び負イオン
を付加した空気、又は負イオンを付加した空気を送風す
ることによって室内を殺菌することができるため、カビ
の発生を抑制することができる。
【0135】また、湿度検出手段を用いて、例えば室内
の湿度を検知し、第1温度検出手段を用いて室内の温度
を検知し、第2温度検出手段を用いて外気の温度を検知
して、検知した湿度、室内の温度、及び/若しくは外気
の温度に基づいて、除湿を行なうか暖房を行なうかを判
断し、暖房を行なった場合は暖房を停止するか否かを判
断することができるため、適宜の除湿及び暖房によっ
て、カビの発生を抑制し、居住性を向上することができ
る。
【0136】また、正イオン及び負イオン、又は負イオ
ンを放出する手段と、湿度及び2種類の温度を検知する
手段と、湿度及び一方の温度に基づいて、除湿又は暖房
を行なうか否かを判断し、除湿を行なう場合は、湿度及
び一方の温度に基づいて、除湿を停止するか否かを判断
する手段とを備えることにより、正イオン及び負イオン
を付加した空気、又は負イオンを付加した空気を送風す
ることによって室内を殺菌することができるため、カビ
の発生を抑制することができる。また、湿度検出手段を
用いて、例えば室内の湿度を検知し、第2温度検出手段
を用いて外気の温度を検知して、除湿を行なった場合
は、検知した湿度及び/若しくは温度に基づいて、除湿
を停止するか否かを判断することができるため、適宜の
除湿によって、カビの発生を抑制し、居住性を向上する
ことができる。
【0137】また、正イオン及び負イオンを放出する手
段を備えることにより、例えば電極間に交流高電圧を印
加することによって空気中で放電による電離現象が発生
し、正イオン及び負イオンが同時に生成され、生成され
た正イオン及び負イオンは空気中の水分と反応する。こ
のとき、正イオンとしてH+ (H2 O)m 、負イオンと
してO2 - (H2 O)n が最も安定して生成される
(m,nは自然数)。H+(H2 O)m 及びO2 - (H
2 O)n は、空気中に浮遊している細菌又は微生物を取
り囲んで該細菌又は微生物の表面に付着し、化学反応を
起こして、活性種である過酸化水素H2 2 及び水酸化
ラジカル・OHとなる。H2 2 及び・OHは、極めて
強力な活性を示し、該H2 2 及び・OHによって空気
中の浮遊細菌を取り囲んで除去するため、カビの発生を
抑制することができる。
【0138】また、負イオンを放出する手段を備えるこ
とにより、例えば公知の負イオン発生手段を用いて、酸
素を負イオン化した負イオンを発生させる。該負イオン
には人体の神経沈静作用があるため、居住性を向上する
ことができる。また、前記負イオンは、大腸菌若しくは
枯草菌等の細菌、又はカビ内部の生理障害を引き起こす
ため、カビの発生を抑制することができる。
【0139】また、正イオンより多く負イオンを放出す
る手段を備えることにより、正イオン発生量を略0から
負イオン発生量と略等量まで調節することができるた
め、正イオン及び負イオンの量が略等しいときは殺菌効
果を重視し、負イオンの量が大幅に多いときはリラクゼ
ーション効果を重視して、カビの発生を抑制し、居住性
を向上することができる。
【0140】また、蒸発器と再熱器とを用いて除湿手段
を構成することにより、蒸発器に接触した空気が冷却さ
れ、また、前記空気中の水分が蒸発器に結露することに
よって除湿される。次いで、冷却及び除湿された空気を
再熱器に接触させることにより、前記空気を加熱するこ
とができるため、室温を低下させることなく除湿するこ
とができる。
【0141】また、冷房手段の蒸発器と、加熱器とを用
いて除湿手段を構成することにより、蒸発器に接触した
空気が冷却され、また、前記空気中の水分が蒸発器に結
露することによって除湿される。次いで、冷却及び除湿
された空気を加熱器によって加熱するため、室温を低下
させることなく除湿することができる。
【0142】また、除湿剤を用いて除湿手段を構成する
ことにより、除湿剤を坦持した除湿ロータを備え、該除
湿ロータを回転させて、回転する除湿ロータに対し、除
湿すべき空気を通過させて、水分を除湿剤に吸着させる
ため、室温を低下させることなく除湿することができ
る。更に、吸湿した除湿剤を再生すべく、除湿剤を加熱
する。このとき、除湿剤及び除湿ロータの温度が上昇す
るため、除湿ロータに通されて除湿された空気の温度が
上がるため、特に冬季の除湿として好適である等、本発
明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る空気調和機のブロ
ック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る空気調和機のイオ
ン発生部のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る空気調和機のイオ
ン発生部に用いられている正負イオン発生素子の平面図
である。
【図4】図3のV−V線の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る空気調和機による
カビ予防運転の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る空気調和機のブロ
ック図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係る空気調和機のイオ
ン発生部のブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る空気調和機による
カビ予防運転の手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3に係る空気調和機のブロ
ック図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係る空気調和機の除
湿部のブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る空気調和機のイ
オン発生部のブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る空気調和機によ
るカビ予防運転の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態4に係る空気調和機のブ
ロック図である。
【図14】本発明の実施の形態4に係る空気調和機のイ
オン発生部のブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態4に係る空気調和機によ
るカビ予防運転の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 送風ファン 30 冷凍サイクル部 36 加熱器 37b 除湿剤 41,42,43,44 イオン発生部 51 湿度センサ 52 室内温度センサ 53 外気温度センサ 61 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 1/00 451 F24F 3/14 3/14 F25B 29/00 411A F25B 29/00 411 F24F 1/00 371B Fターム(参考) 3L051 BC02 3L053 BC02 BC03 3L060 AA07 CC02 CC07 DD01 EE25 4C080 AA09 BB05 QQ11 QQ17 QQ20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に、正イオン及び負イオンを放出
    し、又は、負イオンを放出し、前記室内の空気を殺菌し
    てカビの発生を抑制するカビ抑制方法において、 前記室内の湿度を検知して、検知した湿度が第1湿度以
    上である場合は除湿を行ない、次いで、前記室内の湿度
    を検知し、検知した湿度が前記第1湿度より低い第2湿
    度以下である場合は、前記除湿を停止することを特徴と
    するカビ抑制方法。
  2. 【請求項2】 室内に、正イオン及び負イオンを放出
    し、又は、負イオンを放出し、前記室内の空気を殺菌し
    てカビの発生を抑制するカビ抑制方法において、 前記室内の湿度及び温度を検知して、検知した湿度が第
    1湿度以上であって検知した温度が所定の室内温度以上
    である場合は除湿を行ない、次いで、前記室内の湿度及
    び温度を検知し、検知した湿度が前記第1湿度より低い
    第2湿度以下である場合、又は、検知した温度が前記室
    内温度より所定値低い温度未満となった場合は、前記除
    湿を停止することを特徴とするカビ抑制方法。
  3. 【請求項3】 室内に、正イオン及び負イオンを放出
    し、又は、負イオンを放出し、前記室内の空気を殺菌し
    てカビの発生を抑制するカビ抑制方法において、 前記室内の湿度、及び外気の温度を検知して、検知した
    湿度が第1湿度以上であって検知した温度が所定の外気
    温度以上である場合は除湿を行ない、次いで、前記室内
    の湿度及び前記外気の温度を検知し、検知した湿度が前
    記第1湿度より低い第2湿度以下である場合、又は検知
    した温度が前記外気温度より所定値低い温度未満である
    場合は、前記除湿を停止することを特徴とするカビ抑制
    方法。
  4. 【請求項4】 室内に、正イオン及び負イオンを放出
    し、又は、負イオンを放出し、前記室内の空気を殺菌し
    てカビの発生を抑制するカビ抑制方法において、 前記室内の湿度、及び外気の温度を検知して、検知した
    湿度が第1湿度以上であって検知した温度が所定の外気
    温度未満である場合は暖房を行ない、次いで、前記室内
    の湿度及び温度を検知し、検知した湿度が前記第1湿度
    より低い第2湿度以下である場合、又は検知した温度が
    所定の室内温度以上である場合は、前記暖房を停止する
    ことを特徴とするカビ抑制方法。
  5. 【請求項5】 前記外気温度以上である場合は除湿を行
    ない、次いで、前記室内の湿度、及び前記外気の温度を
    検知し、検知した湿度が前記第1湿度より低い第2湿度
    以下である場合、又は検知した温度が前記外気温度より
    所定値低い温度未満である場合は、前記除湿を停止する
    ことを特徴とする請求項4に記載のカビ抑制方法。
  6. 【請求項6】 前記第1湿度は60%、前記第2湿度は
    50%であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか
    に記載のカビ抑制方法。
  7. 【請求項7】 前記室内温度は18℃であることを特徴
    とする請求項2又は4に記載のカビ抑制方法。
  8. 【請求項8】 前記外気温度は1℃であることを特徴と
    する請求項3乃至5の何れかに記載のカビ抑制方法。
  9. 【請求項9】 正イオン及び負イオン、又は負イオンを
    発生させるイオン発生手段と、発生させた正イオン及び
    負イオン、又は負イオンを外部へ放出する手段と、除湿
    手段とを備える空気調和機において、 湿度検出手段と、前記湿度検出手段が検知した湿度に基
    づいて、除湿を行なうか否かを判断し、除湿を行なう場
    合は、前記湿度検出手段が検知した湿度に基づいて、前
    記除湿を停止するか否かを判断する手段とを備えること
    を特徴とする空気調和機。
  10. 【請求項10】 正イオン及び負イオン、又は負イオン
    を発生させるイオン発生手段と、発生させた正イオン及
    び負イオン、又は負イオンを外部へ放出する手段と、除
    湿手段とを備える空気調和機において、 湿度検出手段と、温度検出手段と、該温度検出手段が検
    知した温度及び/又は前記湿度検出手段が検知した湿度
    に基づいて、除湿を行なうか否かを判断し、除湿を行な
    う場合は、前記温度検出手段が検知した温度及び/又は
    前記湿度検出手段が検知した湿度に基づいて、前記除湿
    を停止するか否かを判断する手段とを備えることを特徴
    とする空気調和機。
  11. 【請求項11】 正イオン及び負イオン、又は負イオン
    を発生させるイオン発生手段と、発生させた正イオン及
    び負イオン、又は負イオンを外部へ放出する手段と、除
    湿手段と、暖房手段とを備える空気調和機において、 湿度検出手段と、第1温度検出手段及び第2温度検出手
    段と、該第2温度検出手段が検知した温度及び/又は前
    記湿度検出手段が夫々検知した湿度に基づいて、除湿を
    行なうか暖房を行なうかを判断し、暖房を行なう場合
    は、前記第1温度検出手段が検知した温度及び/又は前
    記湿度検出手段が夫々検知した湿度に基づいて、前記暖
    房を停止するか否かを判断する手段とを備えることを特
    徴とする空気調和機。
  12. 【請求項12】 除湿を行なう場合は、前記第2温度検
    出手段が検知した温度及び/又は前記湿度検出手段が夫
    々検知した湿度に基づいて、前記除湿を停止するか否か
    を判断する手段を備えることを特徴とする請求項11に
    記載の空気調和機。
  13. 【請求項13】 前記イオン発生手段は、正イオン及び
    負イオンを略等量発生させることを特徴とする請求項9
    乃至12の何れかに記載の空気調和機。
  14. 【請求項14】 前記イオン発生手段は、負イオンを発
    生させることを特徴とする請求項9乃至12の何れかに
    記載の空気調和機。
  15. 【請求項15】 前記イオン発生手段は、正イオン及び
    負イオンを、正イオン量が負イオン量以下になるよう発
    生させることを特徴とする請求項9乃至12の何れかに
    記載の空気調和機。
  16. 【請求項16】 冷凍サイクルを用いた蒸発器及び再熱
    器を備え、前記蒸発器及び前記再熱器を用いて前記除湿
    手段を構成してあることを特徴とする請求項9乃至12
    の何れかに記載の空気調和機。
  17. 【請求項17】 冷凍サイクルを用いた蒸発器、及び加
    熱器を備え、前記蒸発器及び前記加熱器を用いて前記除
    湿手段を構成してあることを特徴とする請求項9乃至1
    2の何れかに記載の空気調和機。
  18. 【請求項18】 前記除湿手段は、除湿剤を備えること
    を特徴とする請求項9乃至12の何れかに記載の空気調
    和機。
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