JP2003083489A - ホース継手接続構造及び接続方法 - Google Patents
ホース継手接続構造及び接続方法Info
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Abstract
ル性を確保することが可能なホース継手接続構造及びそ
の接続方法を提供する。 【解決手段】筒状の継手本体2の外周接続面2aに、少
なくとも即効性接着剤からなる第1シール材4と熱硬化
性接着剤からなる第2シール材5とを継手長手方向に沿
って並設し、その第1シール材4と第2シール材5上に
ホースHを接続した構造になっている。
Description
造及び接続方法に関し、更に詳しくは、継手とホースの
接着シール性を改善するようにしたホース継手接続構造
及び接続方法に関する。
ース継手とこの継手に接続されるホースは、筒状の継手
本体の外周接続面にシール材を介してホースを接続し、
そのホース外周側からソケットでホース接続部を加締め
る構造になっている。継手本体とホースとの間の接着シ
ール性を確保する上記シール材は、未加硫ゴムを主成分
とし、ホース内を流れる高温高圧の冷媒により加熱され
ることで、ゴムが加硫して継手本体の外周接続面とホー
スとを接着させるようにしている。
されて接着性を有するまでには時間がかかるため、それ
までの間に接続部分から冷媒漏れを起こす危険があると
いう問題があった。そこで、上述した未加硫ゴムを主成
分とする熱硬化性接着剤からなるシール材に代えて、即
効性接着剤からなるシール材を使用することが考えられ
るが、即効性接着剤はその成分上、熱に弱い性質を有す
るため、上記のような高温の冷媒が使用される場所で用
いると、接着シール性が時間の経過と共に次第に損なわ
れるという問題がある。
とホースを接続した初期段階から接着シール性を確保す
ることが可能なホース継手接続構造及び接続方法を提供
することにある。
明のホース継手接続構造は、筒状の継手本体の外周接続
面に、少なくとも即効性接着剤からなる第1シール材と
熱硬化性接着剤からなる第2シール材とを継手長手方向
に沿って並設し、前記第1シール材と第2シール材上に
ホースを接続してなることを特徴とする。
状の継手本体の外周接続面に、少なくとも即効性接着剤
と熱硬化性接着剤とを継手長手方向に沿って並設するよ
うに塗布し、前記即効性接着剤と熱硬化性接着剤が塗布
された前記外周接続面にホースを接続することを特徴と
する。
ル材と熱硬化性接着剤からなる第2シール材とを継手長
手方向に沿って区分配置してホースを接続するようにし
たので、接続初期段階では即効性接着剤からなる第1シ
ール材がホースと継手本体の外周接続面との間における
接着シール性を発揮し、流体の漏洩を遮断する。
て接着シール性が低下する段階で、熱硬化性接着剤から
なる第2シール材が次第に熱硬化して接着シール性を高
め、第1シール材の接着シール性悪化を補う。
ール性が失われた段階においては、完全に熱硬化した第
2シール材により高い接着シール性が確保される。
から接着シール性を確保することができる。
手本体の外周接続面に沿って塗り分ければよいため、塗
布工程が煩雑化することがない。
の図面を参照しながら詳細に説明する。
例を示す。この接続構造におけるホース継手1は、ゴム
製のホースHを接続するための金属製の継手本体2と、
継手本体2に接続されたホースHを保持するための金属
製のソケット3を備えている。
側が流体の通路になっている。継手本体2の一端側(ホ
ース接続側)がホースHを接続する外周接続面2aにな
っている。外周接続面2aは、接続されたホースHを抜
け難くするため、節状の凹凸面になっている。
端部3aが継手本体2の径大部2bに加締固定されてい
る。他端部3aに続くソケット本体3bが、外周接続面
2aに対向して配置されている。ソケット本体3bの内
周面には、接続されたホースHを把持するための把持爪
部3cが突設してある。
継手本体2の外周接続面2aに、即効性接着剤からなる
第1シール材4と熱硬化性接着剤からなる第2シール材
5とが継手長手方向に沿って並設され、これら第1シー
ル材4と第2シール材5上にホースHを接続した構造に
なっている。第1シール材4が外周接続面2aのホース
接続側に配置され、第2シール材5が第1シール材4よ
り反ホース接続側の外周接続面2aに配置されている。
ホースHは、ソケット本体3bにより外周接続面2aに
強固に加締固定されている。
着剤であればいずれの接着剤であってもよく、例えば、
アクリル酸ジエステル系接着剤のような一液無溶剤性の
即乾性の接着剤を好ましく用いることができる。熱硬化
性接着剤としては、従来公知のものが使用でき、例え
ば、熱の吸収により次第に接着シール性を発揮する未加
硫ゴムを主成分とする接着剤が好ましく使用できる。
接続するには、継手本体2の外周接続面2aに、第1シ
ール材4を構成する即効性接着剤と第2シール材5を構
成する熱硬化性接着剤とを、即効性接着剤がホース接続
側にとなるようにして、継手長手方向に沿って並設する
ように塗布する。塗布する際には、スプレーやスポンジ
などを用いて、径大部2bに隣接する反ホース接続側に
先ず熱硬化性接着剤を塗り、次いでホース接続側に即効
性接着剤を塗布するのがよい。
化性接着剤が塗布された外周接続面2aに接続する。そ
して、ソケット本体3bを加締める。これによりホース
Hが外周接続面2aに強固に加締固定される。
接続面2aとの間に、即効性接着剤からなる第1シール
材4と熱硬化性接着剤からなる第2シール材5とを並設
したので、例えば、高温高圧冷媒が使用される空調装置
などで用いた際には、図2に示すように、継手1とホー
スHを接続した初期段階では、即効性接着剤Aからなる
第1シール材4の高い接着力によりホースHと継手本体
2の外周接続面2aとの間の接着シール性を確保するこ
とができる。
着シール性が時間の経過と共に低下する段階では、熱硬
化性接着剤Bからなる第2シール材5が次第に接着シー
ル性を増し、第1シール材4の接着シール性低下を補
う。そして、第1シール材4の接着シール性が損なわれ
た段階では、第2シール材5の高い接着力により接着シ
ール性が確保される。従って、継手1とホースHを接続
した初期段階から長期にわたって接着シール性の確保が
可能になる。
手本体2の外周接続面2aに沿って塗り分ければよいた
め、塗布工程が煩雑になることがない。
ール材5は、上述したように即効性接着剤からなる1シ
ール材4をホース接続側に、熱硬化性接着剤からなる第
2シール材5を反ホース接続側に配置するのが、以下の
理由により好ましい。
側に熱硬化性接着剤からなる第2シール材5を配置して
いると、まだ接着しないシール材5と外周接続面2aと
の間に高圧流体が浸入してシール材5を押し広げるよう
にして奥に進む。その状態でシール材5が乾燥硬化する
と、そこに微小な隙間が生じる恐れがあり、反ホース接
続側に配置した即効性接着剤からなる1シール材4の接
着シール性が損なわれた際に、その隙間から流体漏れを
生じる危険がある。
る第1シール材4をホース接続側にすることで、接着シ
ール性を発揮した第1シール材4により外周接続面2a
間への流体の浸入が阻止され、第1シール材4の接着シ
ール性が損なわれた時には第2シール材5が接着シール
性を発揮しているので、流体漏れを生じる恐れがない。
5を用いた例を示したが、必要に応じて2種類以上のシ
ール材を継手長手方向に沿って順次配置してもよく、少
なくとも即効性接着剤からなる第1シール材4と熱硬化
性接着剤からなる第2シール材5とを並設するものであ
ればよい。
る車両などの空調装置におけるホース継手接続構造とし
て好ましく用いることができるが、それに限定されず、
流体を搬送する際のホース継手接続構造として種々の用
途に使用できる。
からなる第1シール材と熱硬化性接着剤からなる第2シ
ール材とを継手長手方向に沿って並設してホースを接続
するので、継手とホースを接続した初期段階から接着シ
ール性を確保することができる。
部分断面図である。
接着剤からなる第2シール材の接着力の推移を示すグラ
フ図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状の継手本体の外周接続面に、少なく
とも即効性接着剤からなる第1シール材と熱硬化性接着
剤からなる第2シール材とを継手長手方向に沿って並設
し、前記第1シール材と第2シール材上にホースを接続
してなるホース継手接続構造。 - 【請求項2】 前記第1シール材を前記外周接続面のホ
ース接続側に配置する一方、前記第2シール材を前記第
1シール材より反ホース接続側に配置する請求項1に記
載のホース継手接続構造。 - 【請求項3】 筒状の継手本体の外周接続面に、少なく
とも即効性接着剤と熱硬化性接着剤とを継手長手方向に
沿って並設するように塗布し、前記即効性接着剤と熱硬
化性接着剤が塗布された前記外周接続面にホースを接続
するホース継手接続方法。
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2001
- 2001-09-13 JP JP2001277872A patent/JP4665366B2/ja not_active Expired - Fee Related
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