JP2003083380A - 油圧緩衝器およびブラダの定着方法 - Google Patents

油圧緩衝器およびブラダの定着方法

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JP2003083380A
JP2003083380A JP2001276393A JP2001276393A JP2003083380A JP 2003083380 A JP2003083380 A JP 2003083380A JP 2001276393 A JP2001276393 A JP 2001276393A JP 2001276393 A JP2001276393 A JP 2001276393A JP 2003083380 A JP2003083380 A JP 2003083380A
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cylinder
bladder
shock absorber
hydraulic shock
gas
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JP2001276393A
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Yoshiro Toiyama
義郎 問山
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラダで画成されるガス室を有する気液分離
型の油圧緩衝器において、ガス室におけるガス圧を高低
調整し得るようにする。 【解決手段】 ピストンロッド2を出没可能に挿通させ
るシリンダ1とこのシリンダ1の外周側に配在の外筒3
との間に形成されてシリンダ1内と連通するリザーバー
室Rにブラダ4で画成されるガス室Gが外筒の外周に配
設されたガス封入バルブ6を介して油圧緩衝器の外部に
連通可能とされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラダを利用し
て気液分離型とされる油圧緩衝器の改良に関し、また、
ブラダを油圧緩衝器における所定位置に定着させるに際
してのブラダの定着方法に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】たとえば、図4に示す気液分
離型の油圧緩衝器は、横倒しにしても、また、倒立使用
しても、液体たる油中に気体たるエアーが混入されない
から、シリンダ1に対してピストンロッド2が出没する
その伸縮作動時に、たとえば、減衰バルブによる設定通
りの安定した減衰力の発生を期待できる。
【0003】そして、この図4に示すところでは、気液
を分離する方策として、複筒構造を構成するシリンダ1
と外筒3との間に形成されるリザーバザー室Rにブラダ
4で画成されるガス室Gを有するとしている。
【0004】このとき、ブラダ4の図中で上下となる端
部、すなわち、上端部4aおよび下端部4bは、それぞ
れの外周に介装された締付リング5でシリンダ1の外周
に密着状態に定着されていて、ガス室Gに封入されたガ
ス圧の抜け、すなわち、ガス室Gにおけるガス圧を保持
するとしている。
【0005】それゆえ、この油圧緩衝器にあっては、シ
リンダ1内にピストンロッド2が没入する圧縮作動時に
シリンダ1内で余剰となるピストンロッド2の浸入体積
分に相当する量の油がリザーバー室Rに流入することか
ら、ブラダ4で画成されたガス室Gが収縮されることに
なり、このとき、ばね力が発揮されて、油圧緩衝器の圧
縮作動時における衝撃を緩和し得ることになる。
【0006】しかしながら、上記した油圧緩衝器にあっ
て、ガス室Gは、ブラダ4がシリンダ1の外周に保持さ
れることで形成されるとしており、しかも、油圧緩衝器
の外部と遮断されているから、ガス室Gにおけるガス圧
は、良くても当初の封入時の状態に維持されるのみで、
高低調整し得ないことになる。
【0007】その結果、たとえば、この油圧緩衝器を塔
載する車両の利用状況からして、ガス圧を高くしたり、
あるいは、低くしたりできず、その結果、搭乗者にあっ
て、好ましい乗り心地を追求し得なくする不具合があ
る。
【0008】また、ガス室Gにおけるガス圧を低くし得
ないから、内部部品を交換するとしても、ガス圧によっ
て油が油圧緩衝器外に流出される不具合があり、このこ
とをして、内部部品の交換を不能にするのと同等の不具
合がある。
【0009】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、第一に、
ブラダで画成されるガス室を有して気液分離型とされる
場合に、ガス室におけるガス圧を高低調整し得るように
して、その汎用性の向上を期待するのに最適となる油圧
緩衝器を提供することで、第二には、このようなブラダ
を利用した気液分離型の油圧緩衝器を形成する際の利用
に最適となるブラダの定着方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、まず、この発明による油圧緩衝器の構成を、基
本的には、ピストンロッドを出没可能に挿通させるシリ
ンダとこのシリンダの外周側に配在される外筒との間に
シリンダ内と連通するリザーバー室を形成すると共に、
このリザーバー室にブラダで画成されるガス室を有して
なる油圧緩衝器において、ブラダが端部をシリンダの外
周に介装されたガイドによって外筒の内周に密着状態に
定着させて外筒との間にガス室を画成する一方で、この
ガス室がガス封入バルブを介して油圧緩衝器の外部に連
通可能とされてなるとする。
【0011】そして、上記した構成において、より具体
的には、ガイドがシリンダの外周に対向する内周に油の
通過を許容する通路を有すると共に、外筒の内周に対向
する外周にリブ状に形成されたブラダの端部を嵌装させ
る凹溝を有してなるとする。
【0012】また、この発明によるブラダの定着方法の
構成を、シリンダの外周にシリンダの軸線方向に適宜の
間隔を有して一対となるガイドを固定状態に介装し、こ
の一対のガイドにブラダの端部をそれぞれ連繋させる状
態にしてシリンダの外周にブラダを介装し、シリンダの
外周にブラダを介装した状態のシリンダを外筒内に挿通
してブラダの両端部を外筒に内周に密着状態に定着させ
るとする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施形態に基づ
いて、この発明を説明するが、まず、この発明による油
圧緩衝器にあっても、基本的には、前記した図4に示す
従来の油圧緩衝器と同様の構成を有している。
【0014】それゆえ、以下に図示するところにあっ
て、その構成が従来の油圧緩衝器と同様となるところに
ついては、図中に同一の符号を付するのみとして、要す
る場合を除き、その詳しい説明を省略する。
【0015】すなわち、まず、この発明にあっても、図
1に示すように、ピストンロッド2を出没可能に挿通さ
せるシリンダ1とこのシリンダ1の外周側に配在の外筒
3との間にシリンダ1内と連通するリザーバー室Rを形
成している。
【0016】このとき、図示しないが、シリンダ1内に
はピストンロッド2に連設されたピストンが摺動可能に
収装されていて、このピストンによってシリンダ1内に
ロッド側室とピストン側室を画成している。
【0017】そして、このロッド側室とピストン側室が
ピストンに配在の減衰バルブ(図示せず)を介して連通
するときに、および、ピストン側室がシリンダ1のボト
ム部側端部1aの内側に配在のベースバルブ(図示せ
ず)を介してリザーバー室Rに連通するときに、所定の
減衰力が発生するとしている。
【0018】また、この発明にあっても、図1に示すよ
うに、リザーバー室Rにブラダ4で画成されるガス室G
を有するが、このガス室Gは、この発明では、油圧緩衝
器を構成する外筒3の内周にブラダ4を定着させること
で形成されるとしている。
【0019】すなわち、この発明にあって、ガス室Gを
形成するには、まず、シリンダ1の外周にシリンダ1の
軸線方向に適宜の間隔を有して一対となるガイド7を固
定状態に介装する。
【0020】このとき、ガイド7は、その内周に、図2
に示すように、周方向に複数本となる縦溝7aを有して
おり、この縦溝7aが油の通過を許容する通路になると
している。
【0021】つぎに、上記の一対のガイド7に、すなわ
ち、シリンダ1の外周に固定状態に介装された一対のガ
イド7にブラダ4の端部をそれぞれ連繋させる状態にし
てシリンダ1の外周にブラダ4を介装する。
【0022】このとき、ガイド7は、図3(A),
(B)に示すように、その外周に凹溝7bを有してお
り、この凹溝7bにリブ状に形成されたブラダ4の端部
を嵌装させるとしている。
【0023】そして、ブラダ4を介装した状態のシリン
ダ1を外筒3内に押し込むように挿通してブラダ4の両
端部4a,4bを外筒3に内周に密着状態に定着させる
とする。
【0024】このとき、ブラダ4の端部と外筒3との間
で、また、ブラダ4の端部とガイド7における凹溝7b
との間でそれぞれシール機能が発揮されることになり、
このシール機能の発揮によって、特に、ガス室Gにおけ
るガス圧が抜けるのを阻止し得ることになる。
【0025】このことからすれば、ガイド7は、上記し
たシール機能を発揮する限りにおいて、鉄材からなると
して良いのはもちろんのこと、軟性に富むアルミ材や合
成樹脂材からなるとして、外筒3の内周やブラダ4に対
するシール性をより得易いようにしても良い。
【0026】また、図3(B)に示すように、ガイド7
において、外筒3の内周に接触することになるランド部
7cにシール7dを配在して、より一層のシール性の向
上を図るとしても良いことはもちろんであり、このこと
は、図示しないが、ガイド7における上端部4aにおい
ても同様である。
【0027】ちなみに、ガイド7は、上記の凹溝7bを
有しながらブラダ4の端部を外筒3の内周に密着させる
限りには、絶対的にランド部7bの外周を外筒3の内周
に接触する状態に維持する(図1参照)必要はなく、た
とえば、図3(A)に示すように、外筒3の内周に接触
し得ない長さに設定するとしても良い。
【0028】このことは、図示しないが、ガイド7にお
ける上端部4aにおいても同様であり、この場合には、
ガイド7の配在下に外周側にブラダ4を介装した状態の
シリンダ1を外筒3内に押し込むときに、ガイド7が外
筒3の内周を齧ることを危惧しなくて済む点で有利とな
る。
【0029】以上のようにして形成されるガス室Gは、
この発明にあって、ガス封入バルブ6を介して油圧緩衝
器の外部に連通されるとしており、図示するところで
は、このガス封入バルブ6が外筒3の外周に配設されて
なるとしている。
【0030】すなわち、図示するところでは、ブラダ4
と共にガス室Gを形成する外筒3には、内外周側の連通
を許容する孔3aが形成されてなるとし、この孔3aに
外筒3の外周に配設のガス封入バルブ6が連通するとし
ている。
【0031】それゆえ、この発明にあっては、ガス封入
バルブ6を開閉操作することで、また、その際のガス圧
の給排でガス室Gにおけるガス圧を高低調整し得ること
になる。
【0032】このことからすれば、ガス封入バルブ6
は、図示しないが、別の場所、たとえば、外筒3および
シリンダ1の上端開口を閉塞しながら軸芯部にピストン
ロッド2を貫通させる軸封部材たるキャップに、あるい
は、外筒3の下端部を構成してシリンダ1の下端を閉塞
するようになるボトム部に配設されるとしても良い。
【0033】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明にあって
は、ガス封入バルブを開閉操作することで、また、その
際のガス圧の給排でガス室におけるガス圧を高低調整し
得ることになり、その結果、車両の利用状況からガス圧
を高くしたり、あるいは、低くしたりして、搭乗者をし
て、好ましい乗り心地を追求し得ると共に、内部部品の
交換時にガス圧によって油を油圧緩衝器外に流出させる
不具合を回避でき、内部部品の交換を容易にし得ること
になり、その汎用性の向上を期待するのに最適となる。
【0034】そして、請求項2の発明にあっては、リザ
ーバー室における油の流れを阻害せずしてブラダの正常
な伸縮を期待でき、また、ブラダの端部が外筒の内周に
定着することを確実に保障し得ることになる。
【0035】また、請求項3の発明にあっては、ブラダ
を外筒の内周に確実に定着し得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による油圧緩衝器を一部破断して示す
正面図である。
【図2】図1のX−X線位置で示す拡大横断面図であ
る。
【図3】(A),(B)は、共にブラダの一端部たる下
端部とガイドとの連繋部分を拡大して示す部分縦断面図
である。
【図4】従来例としての油圧緩衝器を図1と同様に示す
図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a ボトム部側端部 2 ピストンロッド 3 外筒 3a 孔 4 ブラダ 4a 上端部 4b 下端部 6 ガス封入バルブ 7 ガイド 7a 通路たる縦溝 7b 凹溝 7c ランド部 7d シール G ガス室 R リザーバー室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンロッドを出没可能に挿通させる
    シリンダとこのシリンダの外周側に配在される外筒との
    間にシリンダ内と連通するリザーバー室を形成すると共
    に、このリザーバー室にブラダで画成されるガス室を有
    してなる油圧緩衝器において、ブラダが端部をシリンダ
    の外周に介装されたガイドによって外筒の内周に密着状
    態に定着させて外筒との間にガス室を画成する一方で、
    このガス室がガス封入バルブを介して油圧緩衝器の外部
    に連通可能とされてなることを特徴とする油圧緩衝器
  2. 【請求項2】 ガイドがシリンダの外周に対向する内周
    に油の通過を許容する通路を有すると共に、外筒の内周
    に対向する外周にリブ状に形成されたブラダの端部を嵌
    装させる凹溝を有してなる請求項1に記載の油圧緩衝器
  3. 【請求項3】 シリンダの外周にシリンダの軸線方向に
    適宜の間隔を有して一対となるガイドを固定状態に介装
    し、この一対のガイドにブラダの端部をそれぞれ連繋さ
    せる状態にしてシリンダの外周にブラダを介装し、シリ
    ンダの外周にブラダを介装した状態のシリンダを外筒内
    に挿通してブラダの両端部を外筒に内周に密着状態に定
    着させることを特徴とするブラダの定着方法
JP2001276393A 2001-09-12 2001-09-12 油圧緩衝器およびブラダの定着方法 Pending JP2003083380A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012002283A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Kyb Co Ltd 流体圧緩衝器
JP2012193824A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Kyb Co Ltd 複筒型液圧緩衝器

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