JP2003083144A - 走行車両の油温検出装置および油温制御装置 - Google Patents

走行車両の油温検出装置および油温制御装置

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JP2003083144A
JP2003083144A JP2001275016A JP2001275016A JP2003083144A JP 2003083144 A JP2003083144 A JP 2003083144A JP 2001275016 A JP2001275016 A JP 2001275016A JP 2001275016 A JP2001275016 A JP 2001275016A JP 2003083144 A JP2003083144 A JP 2003083144A
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temperature
oil
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JP2001275016A
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Yoshinori Watanabe
芳則 渡辺
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油温センサを用いることなく油温を検出す
る。 【解決手段】 コントローラ1内の油温検出部1Aで
は、車速センサ3により検出された車速Vと回転数線セ
ンサ4により検出されたエンジン回転数Neとによって
ギア比inを演算し、車両走行中のギアポジションを判定
する。コントローラ1には、エンジン回転数Neをパラ
メータとして冷却水とエンジン油の温度差δの関係がギ
アポジション毎に予め設定されており、この関係を用い
て温度差δを算出し、この温度差δに水温センサ2によ
る水温検出値Twを加算して、エンジン油温Toを算出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンやトラン
スミッション内を循環する潤滑油の温度を検出する走行
車両の油温検出装置および潤滑油温の上昇を抑制する油
温制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、潤滑油温の上昇を抑えるため
にエアコンをカットするようにした装置が知られている
(例えば特開平5−44516号公報)。この公報記載
の装置では、エンジン冷却水温、エンジン回転数、車速
がそれぞれ予め設定された所定値以上のときにエアコン
をカットし、エンジン駆動負荷を低減して油温の上昇を
抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の装置では、エンジン冷却水温、エンジン回転
数、車速が所定値以上のときにエアコンをカットするの
で、油温上昇を精度よく抑制することが困難である。す
なわち、例えば冷却水温が所定値をわずかに上回ったと
きと所定値を大きく上回ったときでは油温が異なり、こ
の油温が異なった状態でエアコンカットの条件が成立す
るおそれがある。その結果、油温を一定値以内に精度よ
く抑えることが難しい。また、油温が上限値に達してい
ないにも拘わらずエアコンがカットされるおそれがあ
り、エアコン停止の頻度が増加し、乗員は不快感を感じ
る。
【0004】油温上昇を精度よく抑制するためには、油
温センサを設置して油温を検出し、検出された油温に基
づいてエアコンをカットすることが考えられる。しかし
ながら、この場合には、高価な油温センサを用いるた
め、コスト増となる。
【0005】本発明の目的は、油温センサを用いること
なく油温を検出することができる走行車両の油温検出装
置を提供することにある。本発明の別の目的は、油温セ
ンサを用いることなく油温上昇を精度よく抑制すること
ができる走行車両の油温制御装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】実施の形態を示す図面に
対応づけて説明する。 (1)請求項1の発明による走行車両の油温検出装置
は、原動機冷却水の温度Twを検出する水温検出手段2
と、走行車両のギアポジションを検出するギア検出手段
1,3,4と、原動機回転数Neを検出する回転数検出手
段4と、水温検出手段2により検出された水温Twとギ
ア検出手段1,3,4により検出されたギアポジションと
回転数検出手段4により検出された回転数Neに基づい
て原動機潤滑油の温度Toを算出する算出手段1とを備
えることにより上述した目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の走行車両の
油温検出装置において、算出手段1が、原動機回転数N
eをパラメータとして原動機潤滑油と冷却水の温度差δ
の特性を予めギアポジション毎に設定し、この設定され
た特性を用いて原動機潤滑油の温度Toを算出するもの
である。 (3)請求項3の発明は、請求項1または2に記載の油
温検出装置において、ギア検出手段が、車速を検出する
車速検出手段3と回転数検出手段4とを有し、検出され
た車速Vと回転数Neに基づいてギアポジションを算出
するものである。 (4)請求項4の発明による走行車両の油温制御装置
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油温検出装置
と、油温検出装置により検出された油温Toに応じてエ
アコン6の作動を制御するエアコン制御手段1とを備え
ることにより上述した別の目的を達成する。 (5)請求項5の発明による走行車両の油温制御装置
は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の油温検出装置
と、油温検出装置により検出された油温Toに応じてス
ロットル開度を制御するスロットル開度制御手段1,9
とを備えることにより上述した別の目的を達成する。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が
実施の形態に限定されるものではない。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
る。 (1)請求項1の発明によれば、冷却水温とギアポジシ
ョンと原動機回転数に基づいて原動機潤滑油の温度を算
出するので、油温センサを用いる必要がなく、安価に油
温を検出することができる。 (2)請求項2の発明によれば、原動機回転数をパラメ
ータとしてギアポジション毎に設定された冷却水と潤滑
油の温度差の特性を用いて潤滑油温を算出するので、油
温検出精度もよい。 (3)請求項3の発明によれば、車速とエンジンエンジ
ン回転数に基づいてギアポジションを算出するので、ギ
アポジションを検出するセンサが不要である。 (4)請求項4の発明によれば、油温検出装置により検
出された油温に応じてエアコンの作動を制御するので、
油温センサを用いることなく油温上昇を精度よく抑制す
ることができる。 (5)請求項5の発明によれば、油温検出装置により検
出された油温に応じてスロットル開度を制御するので、
エアコンを作動させたまま、油温上昇を抑制することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】−第1の実施の形態− 図1〜図6により本発明の第1の実施の形態に係わる走
行車両の油温制御装置について説明する。なお、以下で
は6速マニュアル車に適用した場合について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる油温制御装
置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、
コントローラ1には、エンジン冷却水の温度を検出する
水温センサ2と車速を検出する車速センサ3とエンジン
回転数を検出する回転数センサ4が接続されている。こ
れら各センサ2〜4は周知のものであり、その詳細な説
明は省略する。
【0010】コントローラ1は、エンジン内を循環する
エンジン油の温度を演算する油温検出部1Aと、車両に
搭載された空調用コンプレッサ5の駆動を制御する油温
制御部1Bとを有する。油温検出部1Aでは、水温セン
サ2と車速センサ3と回転数センサ4からの入力信号に
基づいて後述するような処理を実行し、現在の油温を演
算して油温計5に出力する。油温制御部1Bでは、この
演算された油温に基づいて後述するような処理を実行
し、コンプレッサ6にオン/オフ信号を出力する。
【0011】図示しないエアコン冷媒用のコンデンサは
エンジン冷却用のラジエータの車両前面側に配置されて
いる。したがって、コンプレッサ6の駆動によりコンデ
ンサが放熱すると、ラジエータ前面側の雰囲気温度が上
昇し、ラジエータを通過する冷却水の温度が上昇する。
コンプレッサ6の停止によりコンデンサの放熱が停止す
ると、ラジエータ前面側の雰囲気温度が低下し、冷却水
温も低下する。そこで、本実施の形態では、油温制御部
1Bにおけるコンプレッサ6の駆動制御によって冷却水
温を調整し、エンジン潤滑油の温度を調整する。
【0012】コントローラ1には、図2に示すように車
両のギア比inとギアポジションとの関係が予め記憶され
るとともに、図3に示すようにエンジン油と冷却水の温
度差δ(油水温差と呼ぶ)を算出する演算式がギアポジ
ション毎に予め設定されている。図2の関係は車両に固
有のものであり、ギアポジションの増加に伴いギア比
(減速比)inが小さくなる。図3の関係は予め実験等に
より求められれる。以下、図3の関係について説明す
る。
【0013】図4は車速と冷却水温、および車速とエン
ジン油温の関係を示す図である。図中、点線は5速走行
時の、実線は6速走行時の温度変化の特性をそれぞれ示
す。冷却水とエンジン油はともにエンジンに導かれるた
め冷却水温とエンジン油温には相関関係があり、図4に
示すように、水温の上昇に伴い油温も上昇している。ま
た、車速の増加に伴い、車体の空気抵抗や駆動部の摺動
抵抗等が上昇してエンジン負荷が増加するため、水温お
よび油温が増加している。さらに、5速走行と6速走行
を比較すると、5速走行の方がギア比inが大きいため、
同一車速でのエンジン回転数、つまりエンジン油の循環
量が大きくなる。その結果、図4に示すように車速の増
加に伴う油温の上昇率は5速走行の方が大きく、高速域
(例えば車速v1)での油水温差δは5速走行の方が6
速走行よりも大きくなっている(δ5>δ6)。
【0014】このように油水温差δの大きさはギアポジ
ションによって異なるため、本実施の形態では、図3に
示すようにギアポジション毎に演算式を設定する。ま
た、油水温差δは主にエンジン回転数によって影響を受
けるため、各演算式はエンジン回転数Neをパラメータ
とする。この場合、各演算式は1次関数で表され、その
傾きはギアポジションが大きいほど小さくなる。この演
算式を用いて後述するようにエンジン油温を推定する。
【0015】図5は、油温検出部1Aで実行される処理
の一例を示すフローチャートである。このフローチャー
トは、例えば図示しないエンジンキースイッチのオンに
よってスタートするプログラムにより実行される。ま
ず、ステップS1で車速センサ2および回転数センサ3
による検出値V,Neをそれぞれ読み込む。次いで、ステ
ップS2で、この読み込まれた車速V、回転数Neを所
定の演算式(in=Ne/V×r×C)に代入し、ギア比i
n1を演算する。ここで、rはタイア半径、Cは単位換算
定数である。次のステップS3では、予め記憶された図
2の関係を用いて、現在のギアポジションinを判定す
る。すなわち、ステップS2で演算されたギア比in1と
図2のギア比inとを比較し、その偏差(in1-in)が最も
小さくなるものを図2のギア比inの中から選択し、この
選択したギア比inに対応するギアポジションを現在のギ
アポジションとして設定する。
【0016】ステップS4では、図3の演算式の中から
現在のギアポジションに対応した演算式を選択し、その
演算式にエンジン回転数Neを代入して油水温差δ、す
なわちエンジン油と冷却水の温度差を求める。次いで、
ステップS5で水温センサ2からの検出値Twに油水温
差δを加算して、エンジン油温Toを算出する。次い
で、ステップS6でこのエンジン油温Toを油温計5に
出力し、リターンする。
【0017】このように油温検出部1Aでは、車速セン
サ3により検出された車速Vと回転数線センサ4により
検出されたエンジン回転数Neとによってギア比inを演
算し、車両走行中のギアポジションを判定する(ステッ
プS1〜ステップS3)。そして、このギアポジション
に対応した演算式により油水温差δを演算し、この油水
温差δに水温センサ2による水温検出値Twを加算して
エンジン油温Toを算出する(ステップS4、ステップ
S5)。これによって、油温センサを用いることなく、
既存のセンサ2〜4を用いて安価に油温Toを検出する
ことができる。この場合、エンジン油温はエンジン回転
数Ne、車速V、冷却水温Twに応じて変化するが、エン
ジン回転数Neをパラメータとしてギアポジション毎に
設定された演算式によって油水温差δを算出するので、
油温検出精度が向上する。また、エンジン回転数Neと
車速Vに基づいてギアポジションを判定するので、ギア
ポジションを検出するポジションセンサも不要である。
もちろん、ポジションセンサを用いてもよい。
【0018】図6は、油温制御部1Bで実行される処理
の一例を示すフローチャートである。このフローチャー
トは、例えば図示しないエアコンスイッチのオン操作に
よってスタートする。まず、ステップS11で油温検出
部1Aで演算されたエンジン油温Toを読み込み、その
油温Toが予め定められた所定値To1以上か否かを判定
する。ここで、所定値To1はエンジン保護のための上限
値(例えば136℃)に設定されている。ステップS1
1が否定、すなわち油温Toが所定値To1未満と判定さ
れるとリターンする。ステップS11が肯定されるとス
テップS12に進み、コンプレッサ6に制御信号を出力
して、コンプレッサ6をオフする。これにより冷却水の
温度が低下し、これに伴いエンジン油温Toも低下す
る。ステップS13ではエンジン油温Toが所定値To2
以下に低下したか否かを判定する。この場合の所定値T
o2は所定値To1よりもわずかに小さい値(例えば130
℃)に設定される。ステップS13が否定されるとステ
ップS12に戻り、同様な処理を繰り返す。ステップS
13が肯定されるとステップS14に進み、コンプレッ
サ6に制御信号を出力してコンプレッサ6をオンし、ス
テップS11に戻る。
【0019】第1の実施の形態に係わる油温制御部1B
の動作を説明する。エアコンスイッチをオンするとコン
プレッサ6が作動する。この状態で、例えばギアを5速
にセットして車両を高速走行させると、エンジンに高負
荷が作用して油温検出部1Aによる油温算出値Toが上
昇する。そして、油温Toが所定値To1(136℃)に
達すると、前述したようにコンプレッサ6がオフされる
(ステップS12)。これによりラジエータ前面の雰囲
気温度が低下して水温が低下し、それに伴い油温が低下
する。その結果、エンジン油温Toを所定値To1以下に
抑えることができ、エンジンが保護される。油温Toが
所定値To2(130℃)以下まで低下すると、コンプレ
ッサ6が自動的にオンされる(ステップS14)。この
場合、所定値To1とTo2との差は小さいため、エアコン
の停止時間は短く、快適性をさほど損なわずに済む。
【0020】以上のように第1の実施の形態では、油温
検出部1Aで演算された油温Toに応じてエアコンをカ
ット(コンプレッサ6をオフ)するので、油温センサ等
を用いることなく、安価にエンジン油温を所定値To1以
下に抑えることができる。この場合、従来のように水温
と車速と回転数がそれぞれ所定値以上のときにエアコン
カットするものでは、水温と車速と回転数が所定値以上
であってもその値が大きく異なるとき、つまり所定値を
わずかに越えたときと所定値を大きく上回ったときでは
エアコンカット時の油温が異なり、エアコンが必要以上
に停止するおそれがある。この点、本実施の形態では、
エンジン油温Toが一定値To1に達したときにコンプレ
ッサ6をオフするので、エアコンの作動停止状態が最小
限に抑えられ、油温の上昇を精度よくかつ効率的に抑制
することができる。
【0021】なお、エンジン冷却水の目標温度を設定
し、冷却水温が目標温度に達したらエアコンカットする
ようにしてもよい。この場合、水温センサ2の検出値T
wが目標温度(例えば115℃)に達したか否かを判定
し、目標温度未満と判定されるとステップS11に進
み、目標温度に達したと判定されるとステップS11を
パスしてステップS12に進むようにすればよい。ま
た、ステップS11でTo≧To1の状態が所定時間継続
した後、コンプレッサ6をオフさせるようにしてもよ
い。これにより、実際の油温の変化に応答性の遅れがあ
っても油温算出値Toと実際の油温とが良好に一致し、
油温を精度よく一定値To1内に抑えることができる。さ
らに、所定値To1をやや低め(例えば120℃)に設定
し、To≧To1が所定時間計測されたとき、すなわち高
速一定走行時にコンプレッサ6をオフするようにしても
よい。
【0022】−第2の実施の形態− 図7、図8を参照して本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異
なるのは、油温制御部1Bの構成である。すなわち、第
1の実施の形態では、コンプレッサ6のオンオフ制御に
よって油温を所定値To1内に制御するようにしたが、第
2の実施の形態では、スロットル開度の制御によって油
温を所定値To1内に制御する。
【0023】図7は、第2の実施の形態に係わる油温制
御装置の構成を示すブロック図である。なお、図1と同
一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を
主に説明する。図7に示すように、コントローラ1には
水温センサ2、車速センサ3、回転数センサ4の他、ア
クセル開度を検出するアクセルセンサ7とスロットル開
度を検出するスロットルセンサ8が接続されている。油
温検出部1Aでは図5と同様な処理が行われ、油温To
が算出される。油温制御部1Bではこの油温算出値To
とアクセルセンサ7とスロットルセンサ8からの信号に
基づいて後述するような処理を実行する。そして、スロ
ットルモータ9に制御信号を出力し、スロットル開度を
制御する。
【0024】図8は、第2の実施の形態に係わる油温制
御部1Bで実行される処理の一例を示すフローチャート
である。まず、ステップS21でアクセルセンサ7から
の信号Tacを読み込み、この信号に対応したスロットル
開度信号Thを設定し、スロットルモータ9に出力す
る。これによりスロットル開度はアクセル開度に応じた
値に制御される。次いで、ステップS22で、油温検出
部1Bで演算された油温Toが所定値To1(136℃)
以内か否かを判定する。ステップS22が否定されると
リターンし、肯定されるとステップS23に進む。ステ
ップS23ではスロットル開度信号Thを毎秒1゜小さ
くしてスロットルモータ9に出力する。これによりエン
ジン出力が低下して、冷却水温が減少し、エンジン油温
が減少する。
【0025】ステップS24では油温Toが所定値To2
(130℃)以下か否かを判定する。ステップS24が
否定されるとステップS23に戻り、油温Toが所定値
To2以下になるまで同様な処理を繰り返す。ステップS
24が肯定されるとステップS25に進み、スロットル
開度信号Thを毎秒1゜大きくしてスロットルモータ9
に出力する。次いで、ステップS26で、スロットル開
度信号Thがアクセル開度信号Tacに等しいか否か、す
なわちスロットル開度信号Thが元の値に戻ったか否か
を判定する。ステップS26が否定されるとステップS
25に戻り、肯定されるとステップS21に戻る。
【0026】第2の実施の形態に係わる油温制御部1B
の動作を説明する。アクセルペダルを操作するとその操
作量に応じてスロットル開度が制御され(ステップS2
1)、エンジンに高負荷が作用してエンジン油温が上昇
する。そして、油温算出値Toが所定値To1に達する
と、スロットル開度が毎秒1゜減少する(ステップS2
3)。これにより、エンジン出力が低下して冷却水温T
wおよびエンジン油温Toが共に低下する。油温Toが所
定値To2以下まで低下すると、スロットル開度が毎秒1
゜増加する(ステップS25)。これによりエンジン出
力が増加する。スロットル開度がアクセルペダルの操作
量に応じた開度に一致すると、スロットル開度の増加が
停止する。これにより、アクセルペダルの操作量に応じ
た速度で車両を走行させることができる。
【0027】このようなに第2の実施の形態では、エン
ジン油温Toに応じてスロットル開度を制御するので、
エンジン油温Toを所定値To1以下に抑えることができ
るとともに、エアコンはカットされず、空調快適性が維
持される。また、スロットル開度を1゜づつ変化させる
ので、エンジン出力の急激な変化を防止することがで
き、運転フィーリングへの悪影響を抑制することができ
る。
【0028】なお、上記実施の形態の油温制御装置は、
6速MT車に適用するようにしたが、高速走行によりエ
ンジン油温が上昇するおそれのある他の車両(例えば5
速MT車)にも、同様に適用することができる。
【0029】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、水温センサ2が水温検出手段を、コントローラ1と
車速センサ3と回転数センサ4がギア比検出手段を、回
転数センサ4が回転数検出手段を、コントローラ1が算
出手段を、車速センサ3が車速検出手段を、コントロー
ラ1がエアコン制御手段を、コントローラ1とスロット
ルモータ9がスロットル開度制御手段を、それぞれ構成
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る走行車両の油
温制御装置の構成を示すブロック図。
【図2】走行車両のギア比とギアポジションとの関係を
示す図。
【図3】エンジン油と冷却水の温度差を算出する演算式
を示す図。
【図4】車速と冷却水温、車速とエンジン油温の関係を
示す図。
【図5】本実施の形態に係わる油温検出部で実行される
処理の一例を示すフローチャート。
【図6】第1の実施の形態に係わる油温制御部で実行さ
れる処理の一例を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る走行車両の油
温制御装置の構成を示すブロック図。
【図8】第2の実施の形態に係わる油温制御部で実行さ
れる処理の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】 1 コントローラ 1A 油温検出
部 1B 油温制御部 2 水温セ
ンサ 3 車速センサ 4 回転数セ
ンサ 6 コンプレッサ 7 アクセル
センサ 8 スロットルセンサ 9 スロット
ルモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 5/00 F01M 5/00 N 3L011 F01P 11/16 F01P 11/16 F02D 29/04 F02D 29/04 B 41/04 310 41/04 310Z G01K 13/02 G01K 13/02 Fターム(参考) 2F056 CL11 3G013 BD10 DA15 EA03 EA04 EA06 3G084 BA05 BA36 DA13 DA27 EB08 EC03 FA05 FA06 FA10 FA20 FA33 3G093 AA01 AA12 BA14 BA24 DA01 DA05 DA06 DB05 DB11 EA09 EB05 EC01 FA04 3G301 JA20 LA01 NC02 PA11Z PE01Z PE08Z PF01Z PF03Z 3L011 AC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機冷却水の温度を検出する水温検出
    手段と、 走行車両のギアポジションを検出するギア検出手段と、 原動機回転数を検出する回転数検出手段と、 前記水温検出手段により検出された水温と前記ギア検出
    手段により検出されたギアポジションと前記回転数検出
    手段により検出された回転数とに基づいて原動機潤滑油
    の温度を算出する算出手段とを備えることを特徴とする
    走行車両の油温検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の走行車両の油温検出装
    置において、 前記算出手段は、前記原動機回転数をパラメータとして
    前記原動機潤滑油と前記冷却水の温度差の特性を予めギ
    アポジション毎に設定し、この設定された特性を用いて
    前記原動機潤滑油の温度を算出することを特徴とする走
    行車両の油温検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の油温検出装置
    において、 前記ギア検出手段は、車速を検出する車速検出手段と前
    記回転数検出手段とを有し、検出された車速と回転数に
    基づいてギアポジションを算出することを特徴とする走
    行車両の油温検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の油
    温検出装置と、 前記油温検出装置により検出された油温に応じてエアコ
    ンの作動を制御するエアコン制御手段とを備えることを
    特徴とする走行車両の油温制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の油
    温検出装置と、 前記油温検出装置により検出された油温に応じてスロッ
    トル開度を制御するスロットル開度制御手段とを備える
    ことを特徴とする走行車両の油温制御装置。
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