JP2003083016A - 内燃機関のバルブ駆動装置 - Google Patents

内燃機関のバルブ駆動装置

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JP2003083016A
JP2003083016A JP2001271861A JP2001271861A JP2003083016A JP 2003083016 A JP2003083016 A JP 2003083016A JP 2001271861 A JP2001271861 A JP 2001271861A JP 2001271861 A JP2001271861 A JP 2001271861A JP 2003083016 A JP2003083016 A JP 2003083016A
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valve
housing
drive device
internal combustion
combustion engine
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JP2001271861A
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Tatsuo Iida
達雄 飯田
Takashi Deo
隆志 出尾
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】リフトセンサの出力信号に基づいて電磁式アク
チュエータを制御することにより弁体を駆動するように
した内燃機関のバルブ駆動装置において、リフトセンサ
のセンシング部の配線を短くして耐ノイズ性を向上す
る。 【解決手段】バルブ駆動装置は、吸気バルブ又は排気バ
ルブとして機能する弁体17を電磁力を用いて駆動する
アクチュエータ31と、弁体17のリフト量を検出する
リフトセンサ41とを備える。リフトセンサ41は、弁
体17と一体に往復動するセンサコア42と、ハウジン
グ46に保持されたセンシングコイル43とを備え、セ
ンサコア42の移動に応じた信号をセンシングコイル4
3から出力する。さらに、センシングコイル43の出力
信号を増幅する入力処理部44をハウジング46内に組
込むことにより、センシングコイル43及び入力処理部
44間の配線45を短くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気バ
ルブ又は排気バルブを電磁力により駆動するバルブ駆動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブと
して機能する弁体を、アクチュエータの電磁力を用いて
駆動するバルブ駆動装置が知られている。このバルブ駆
動装置が搭載された内燃機関では、弁体、特に排気バル
ブとして機能する弁体の動作が、運転状態に応じて変化
する機関負荷から影響を受け、作動音を発したり多くの
電力を消費したりするおそれがある。これらの作動音及
び消費電力を抑制しつつバルブ駆動装置のアクチュエー
タを作動させるためには、弁体にかかる負荷を正確に把
握してアクチュエータを制御する必要がある。そこで、
例えば、特開2000−130125公報には、弁体の
リフト量を検出するリフトセンサをアクチュエータに設
置し、そのリフトセンサの出力信号に基づきアクチュエ
ータに対する通電を制御する技術が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記バルブ
駆動装置では、リフトセンサの微小な出力信号とノイズ
とを区別するために、リフトセンサの出力信号を入力す
る入力処理部を設け、同出力信号を入力処理部で増幅す
ることが行われる。しかし、入力処理部は、通常、アク
チュエータから遠く離れたところに配置されるため、リ
フトセンサのセンシング部と入力処理部との間の配線が
長くなる。これにともないノイズが配線に畳重しやすく
なり、入力処理部でノイズが増幅されるおそれがあり、
その結果、耐ノイズ性が低下する。
【0004】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、リフトセンサのセンシング
部の配線を短くして耐ノイズ性を向上できる内燃機関の
バルブ駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明では、内燃機関の吸気バルブ又は排気
バルブとして機能する弁体を電磁力を用いて駆動するア
クチュエータと、前記弁体のリフト量を検出するリフト
センサとを有し、前記リフトセンサの出力信号に基づい
て前記アクチュエータを制御するようにした内燃機関の
バルブ駆動装置において、前記リフトセンサのセンシン
グ部を保持するハウジング内に、前記センシング部の出
力信号を入力するための入力処理部を設けている。
【0006】上記の構成によれば、バルブ駆動装置の作
動に際し弁体が変位すると、その移動量であるリフト量
がリフトセンサのセンシング部によって検出される。こ
のセンシング部の出力信号は入力処理部に入力されて、
増幅される。ここで、入力処理部は、センシング部を保
持するハウジング内に設けられている。すなわち、セン
シング部及び入力処理部はともにハウジングに設けられ
ている。このため、ハウジング及び入力処理部を結ぶ配
線が短くなるように配策することが可能である。この配
線の短縮にともないノイズが配線に畳重しにくくなり、
耐ノイズ性が向上する。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記内燃機関は複数の弁体を有して
おり、そのうちの2つ以上の弁体について、各弁体に対
応するセンシング部のそれぞれが共通のハウジングに保
持されるとともに、各センシング部に対応する入力処理
部のそれぞれが前記ハウジングに組込まれているとす
る。
【0008】上記の構成によれば、バルブ駆動装置の作
動に際し、内燃機関の複数の弁体のうち2つ以上の弁体
について各弁体が変位すると、そのリフト量が、共通の
ハウジングに保持され、かつ各弁体に対応したセンシン
グ部によって検出される。このセンシング部の出力信号
は、前記ハウジングに組込まれ、かつ各センシング部に
対応した入力処理部に入力されて、増幅される。従っ
て、弁体毎のセンシング部及び入力処理部をハウジング
とともに一体に構成することができるようになり、バル
ブ駆動装置の小型化及び低コスト化を図ることができ
る。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記ハウジング内には、冷却
用の媒体を流すための流路が設けられているとする。上
記の構成によれば、ハウジング内に設けられた流路を冷
却用の媒体が流れると、通電によりリフトセンサや入力
処理部で発生した熱と媒体との間で熱交換が行われる。
この熱交換によりリフトセンサ、入力処理部等の熱が媒
体に奪われ、それらの過熱が抑制される。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれか1つに記載の発明において、前記ハウジング
は磁気遮蔽材料により形成されているとする。上記の構
成によれば、バルブ駆動装置では電磁力によって弁体が
駆動される。このとき、コイルに電流が流れることによ
り磁界が発生するが、その磁束は磁気遮蔽材料によって
形成され、かつ入力処理部を囲んだハウジング内に集中
しやすい。その分、入力処理部が外部の磁束から受ける
影響を少なくすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内燃機関のバルブ
駆動装置を具体化した一実施形態について、図1〜図3
に基づき説明する。
【0012】図1に示すように、複数の気筒を有する内
燃機関のシリンダヘッド12において、気筒毎の燃焼室
13には、吸気通路の一部又は排気通路の一部をなすポ
ート14が連通している。ポート14の燃焼室13側の
端部には弁座(バルブシート)15が設けられている。
シリンダヘッド12には気筒毎に所定数のバルブガイド
16が固定されている。これらのバルブガイド16に
は、吸気バルブ又は排気バルブとして機能する弁体17
の弁軸17aが軸方向(図1の上下方向)へ往復動可能
に支持されている。そして、弁体17が下方へ移動して
弁座15から離座することにより、ポート14が燃焼室
13に導通された状態(開弁状態)となる。反対に、弁
体17が上方へ移動して弁座15に着座することによ
り、ポート14と燃焼室13とが遮断された状態(閉弁
状態)となる。
【0013】上述した弁体17を駆動するために、シリ
ンダヘッド12にはバルブ駆動装置18が設けられてい
る。バルブ駆動装置18は、ロアスプリング21、本体
ケース22、アーマチャ軸26、アッパスプリング2
9、アクチュエータ31、リフトセンサ41等を備えて
いる。より詳しくは、各弁体17の弁軸17aの上端部
にはロアリテーナ19が装着されている。ロアリテーナ
19及び弁体17はロアスプリング21により、閉弁方
向である上方へ常に付勢されている。本体ケース22
は、シリンダヘッド12に固定されたアクチュエータボ
ディ23と、そのアクチュエータボディ23に取付けら
れた上下一対のフランジ24と、上側のフランジ24上
に配置されたアッパキャップ25とを備えている。
【0014】アーマチャ軸26は非磁性材料によって形
成されており、アクチュエータボディ23及び上下両フ
ランジ24を貫通している。アーマチャ軸26上には、
軟磁性材料からなるアーマチャ27が接合されている。
アーマチャ軸26の上端部はアッパキャップ25内に入
り込んでおり、その上端部にアッパリテーナ28が取付
けられている。アッパリテーナ28及びアーマチャ軸2
6はアッパスプリング29により常に下方へ付勢されて
おり、この付勢によりアーマチャ軸26が弁軸17aに
接触している。アッパスプリング29によるアッパリテ
ーナ28の付勢方向は、弁体17の開弁方向(図1の下
方)と同じである。
【0015】アクチュエータ31は、電磁力を利用する
ことにより、前記ロアスプリング21及びアッパスプリ
ング29の付勢力に抗して弁体17を駆動する。アクチ
ュエータ31は、上側のフランジ24を介してアクチュ
エータボディ23に組付けられたアッパコアアセンブリ
32と、下側のフランジ24を介してアクチュエータボ
ディ23に組付けられたロアコアアセンブリ33とを備
えている。これらのアッパ及びロアのコアアセンブリ3
2,33は互いに同一構成を有しており、アーマチャ2
7を挟んで上下対称となるように配置されている。そこ
で、一方(ロアコアアセンブリ33)の構成についての
み説明し、他方(アッパコアアセンブリ32)について
は説明を省略する。
【0016】図3に示すように、ロアコアアセンブリ3
3はコア、永久磁石36及び電磁コイル37を備えてい
る。コアはその内側に位置するインナコア34と、外側
に位置するアウタコア35とに分けられている。これら
のインナコア34及びアウタコア35は、磁性材料であ
る鉄心材によって形成されている。両コア34,35
は、互いに離間した状態でフランジ24に固定されてお
り、磁気的には互いに絶縁されている。インナコア34
とフランジ24の底部との間には滑り軸受38が取付け
られており、この滑り軸受38によってアーマチャ軸2
6が摺動可能に支持されている。
【0017】永久磁石36は円環状をなしており、イン
ナコア34及びアウタコア35間の下部に配置されてい
る。永久磁石36は、内周側と外周側とで極(S極、N
極)が異なるように分極されている。また、電磁コイル
37は、インナコア34及びアウタコア35間におい
て、永久磁石36から上方へ離間した箇所に配置されて
いる。このようにして、ロアコアアセンブリ33がアク
チュエータボディ23に保持されている。
【0018】ところで、本実施形態では、弁体17とア
ーマチャ軸26との間にラッシュアジャスタ39が装着
されている。この装着箇所は、アーマチャ軸26の往復
動を弁体17に伝達する往復動伝達部分に相当する。ラ
ッシュアジャスタ39は、弁体17とシリンダヘッド1
2との間の熱膨張差や、弁座15の着座面の摩耗に起因
する弁体17とアーマチャ軸26との相対変位を吸収す
ることにより、両者17,26間に隙間が生ずるのを防
止するためのものである。
【0019】さらに、各弁体17の変位量(リフト量)
を検出するリフトセンサ41が設けられている。リフト
センサ41としては、例えば電磁誘導式、差動トランス
式等と呼ばれるタイプが用いられている。具体的には、
リフトセンサ41は、弁体17毎にそれぞれ設けられた
センサコア42及びセンシングコイル43を備えてい
る。センサコア42はラッシュアジャスタ39の周りに
非接触状態で配置されている。センサコア42は、ロウ
付け等の方法によってロアリテーナ19上に接合されて
いる。ロウ付けでは、被接合材であるセンサコア42及
びロアリテーナ19よりも融点の低い金属又は合金が溶
融され、この金属又は合金が被接合材間の隙間に満たさ
れ、被接合材が相互に接合される。センシングコイル4
3はセンシング部として機能するものであり、センサコ
ア42の周囲に移動不能に配置されている。リフトセン
サ41では、センサコア42がロアリテーナ19ととも
に往復動すると、その移動量(リフト量)に応じた信号
がセンシングコイル43から出力される。
【0020】また、各センシングコイル43の側方近傍
には入力処理部44が設けられている。各入力処理部4
4は、センシングコイル43の出力信号を増幅するため
の入力回路を有する基板からなる。そして、センシング
コイル43と入力処理部44とは配線45によって接続
されている。
【0021】前述した吸気バルブ(又は排気バルブ)と
して機能する弁体17毎のリフトセンサ41及び入力処
理部44は、共通のハウジング46に組込まれており、
このハウジング46とともに1つのアセンブリ(組立
体)を構成している。より詳しくは、図2及び図3に示
すように、下側のフランジ24よりも下方には、弁体1
7の配列方向(図3では紙面と直交する方向)に細長い
ハウジング46が配置されている。このハウジング46
は、前述したアクチュエータ31からリフトセンサ41
が受ける磁束の影響を小さくする観点からは、アルミニ
ウム等の磁気遮蔽材料によって形成されることが好まし
い。
【0022】ハウジング46には弁体17に対応して孔
47があけられており、各孔47に弁体17、アーマチ
ャ軸26、ラッシュアジャスタ39等が挿通されてい
る。ハウジング46には、その上方からケース48が組
付けられている。ケース48には弁体17毎に収容部4
9が下方へ突出形成されており、この収容部49が対応
する孔47に嵌入されている。各収容部49内には、前
記センサコア42から離間した状態でセンシングコイル
43(図2では1つのみ図示)が収容されている。この
ようにして、収容部49内のセンシングコイル43は、
ケース48及びハウジング46を介してシリンダヘッド
12に保持されている。
【0023】一方、ハウジング46には、各孔47につ
ながり、かつハウジング46上面において開口した凹部
51が形成されている。各凹部51には前述した入力処
理部44が配置されている。そして、収容部49の壁部
には開口(図示略)があけられており、この開口に通さ
れた配線45によって、センシングコイル43と入力処
理部44とが接続されている。
【0024】さらに、ハウジング46の一方(図2の略
右方)の端部には集中コネクタ52が取付けられてい
る。集中コネクタ52は、ハウジング46に組込まれた
バスバー53(図2、図3では二点鎖線で図示)によっ
て各入力処理部44に接続されている。バスバー53で
は、各入力処理部44と集中コネクタ52とを接続する
手段として、電線に代えて細長い棒状の金属板が用いら
れている。これらの入力処理部44毎の金属板は互いに
離間した状態で合成樹脂によってモールドされている。
なお、集中コネクタ52は、マイクロコンピュータを備
えた電子制御装置(図示略)に接続されている。
【0025】また、ハウジング46内において、前記凹
部51の近傍には冷却用の媒体を流すための流路54が
形成されている。媒体は、リフトセンサ41や入力処理
部44を冷すことのできる流体であればよく、例えば、
内燃機関を冷却するために用いられる既存の冷却水や、
内燃機関の各部を潤滑するために用いられる既存の潤滑
油等が好適である。この場合、既存の冷却水路や潤滑油
路の一部を分岐し、これをハウジング46内の流路54
に接続する。また、前述した既存の媒体に代えて、新た
に冷媒を用いてもよい。さらに、既存の媒体、特に潤滑
油の温度が高い場合には、その媒体が流路54内に流入
するよりも前に、同媒体の温度を調整(低下)しておく
ことが有効である。
【0026】上記のように構成されたバルブ駆動装置1
8では、アッパ及びロアの両コアアセンブリ32,33
の電磁コイル37に通電されない場合には、アーマチャ
27は、アッパ及びロアの両スプリング29,21間の
中立位置に、すなわち、両コアアセンブリ32,33間
の略中央に維持される。上側の電磁コイル37への通電
により吸引電流が流れると、アーマチャ27に対し上方
へ向かう電磁力が作用する。この電磁力により、アーマ
チャ27がアッパコアアセンブリ32に向けて変位す
る。アーマチャ27が上側のインナコア34及びアウタ
コア35に当接する位置まで変位すると、弁体17が弁
座15に着座し閉弁状態となる。
【0027】上側の電磁コイル37への通電により開放
電流が流れると、アーマチャ27は、アッパスプリング
29の付勢力により開弁方向、すなわち、ロアコアアセ
ンブリ33に向けて変位し始める。アーマチャ27が開
弁方向に所定量変位した時点で、下側の電磁コイル37
に通電されると、アーマチャ27に対しロアコアアセン
ブリ33に向かう電磁力が発生する。アーマチャ27が
下側のインナコア34及びアウタコア35に当接する位
置まで変位すると、弁体17は全開状態となる。弁体1
7がこの全開状態に保持された後、下側の電磁コイル3
7への通電により開放電流が流れると、アーマチャ27
を全開状態に保持するための磁気吸引力が消滅する。こ
のため、アーマチャ27は、ロアスプリング21の付勢
力により、閉弁方向(アッパコアアセンブリ32に向か
う方向)に変位し始める。従って、アッパ及びロアの両
コアアセンブリ32,33の電磁コイル37に交互に励
磁電流が流されるように通電を制御することにより、弁
体17が開閉駆動される。
【0028】上記バルブ駆動装置18では、アーマチャ
27がインナコア34及びアウタコア35に接近するに
つれて、アーマチャ27に作用するアッパ及びロアのス
プリング29,21の付勢力が大きくなる。このため、
アーマチャ27をスプリング29,21の付勢力に抗し
てインナコア34及びアウタコア35に吸引及び保持す
るには、アーマチャ27とアッパコアアセンブリ32と
の間、及び、アーマチャ27とロアコアアセンブリ33
との間に大きな吸引力を作用させることが必要である。
【0029】これに対し、本実施形態ではコアがインナ
コア34とそのインナコア34を取囲むアウタコア35
とに分けられ、両コア34,35間に永久磁石36が配
置されている。このため、アーマチャ27がコア34,
35の近傍へ変位すると、アーマチャ27に対し、コア
34,35側に引寄せられる向きの磁気吸引力が作用す
る。従って、コアアセンブリ32,33に、アーマチャ
27を保持するための保持電流を流すことが不要とな
り、その分、消費電力が低減される。
【0030】なお、上記した電磁コイル37に対する通
電制御は、リフトセンサ41のセンシングコイル43か
ら出力され、かつ入力処理部44の入力回路によって増
幅された出力信号に基づいて行われる。すなわち、バル
ブ駆動装置18の作動に際し各弁体17が往復動する
と、各リフトセンサ41のセンサコア42が弁体17と
一体で変位し、その変位に応じた信号がセンシングコイ
ル43から出力される。この出力信号は配線45を通じ
て入力処理部44に入力され、増幅される。この増幅さ
れた信号は、バスバー53の棒状金属板及び集中コネク
タ52を介して電子制御装置に送られる。電子制御装置
では、前記のように増幅された弁体リフト量についての
信号に基づき、弁体17にかかる負荷が正確に把握さ
れ、その負荷に基づき電磁コイル37に対する通電が制
御される。従って、弁体17、特に排気バルブ側の弁体
17の動作は、内燃機関の運転状態に応じて変化する機
関負荷から影響を受けやすい。しかし、上記のようにリ
フトセンサ41の出力信号に基づき(弁体17の実際の
動きに応じて)通電制御が行われることにより、前記機
関負荷の影響を受けにくくなり、アクチュエータ31の
作動音及び消費電力が低減される。
【0031】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
効果が得られる。 (1)吸気バルブ(又は排気バルブ)として機能する弁
体17の全てに共通のハウジング46を用い、このハウ
ジング46に、弁体17毎のセンシングコイル43及び
入力処理部44を組込んでいる。このため、入力処理部
をアクチュエータから遠く離れた箇所に設置した従来技
術に比べ、センシングコイル43と入力処理部44とを
つなぐ配線45が短くなるように配策することが可能で
ある。この短縮にともないノイズが配線45に畳重しに
くくなる。ノイズが入力処理部44で増幅されにくくな
り、微小な出力信号のみを増幅することができ、耐ノイ
ズ性が向上する。その結果、各弁体17にかかる負荷を
正確に把握してアクチュエータ31を精度よく制御する
ことができる。
【0032】特に、ハウジング46においてセンシング
コイル43の側方近傍に凹部51を設け、ここに入力処
理部44を配置しているため、センシングコイル43と
入力処理部44との間隔が狭まる。このため、センシン
グコイル43及び入力処理部44間の配線45を一層短
くし、上記の耐ノイズ性を効果的に高めることができ
る。
【0033】(2)バルブ駆動装置18の作動に際し、
各弁体17が往復動してセンサコア42が変位すると、
そのリフト量が、共通のハウジング46に保持され、か
つ各弁体17に対応したセンシングコイル43によって
検出される。このセンシングコイル43の出力信号は、
共通のハウジング46に組込まれ、かつ各センシングコ
イル43に対応した入力処理部44で増幅される。従っ
て、弁体17毎のセンシングコイル43及び入力処理部
44をハウジング46とともに一体に構成することがで
きるようになり、バルブ駆動装置18の小型化及び低コ
スト化を図ることができる。
【0034】特に、本実施形態では、吸気バルブ(又は
排気バルブ)として機能する弁体17の全てにつき1つ
のハウジング46を用いているため、内燃機関につき吸
気側と排気側とでそれぞれ1つずつ(計2つ)のハウジ
ング46ですむ。このため、ハウジング46のシリンダ
ヘッド12への組付け性が向上する。
【0035】(3)ハウジング46内に、冷却水、潤滑
油等といった冷却用媒体の流路54を設けている。この
ため、通電によりリフトセンサ41や入力処理部44の
入力回路で熱が発生しても、媒体との間で熱交換が行わ
れる。この熱交換によりリフトセンサ41、入力回路等
の熱が媒体に奪われるため、それらの過熱を抑制するこ
とができる。これにともないバルブ駆動装置18のさら
なる小型化及び低コスト化を図ることができる。また、
ハウジング46の温度上昇を抑制できることから、出力
特性が温度の影響を受けやすいリフトセンサ41であっ
ても、温度によってリフトセンサ41の特性が変化する
のを抑制できる。
【0036】(4)バルブ駆動装置18では、アクチュ
エータ31の電磁力によって弁体17が駆動される。こ
のとき、電磁コイル37に電流が流れることにより磁界
が発生するが、その磁束は磁気遮蔽材料によって形成さ
れ、かつ入力処理部44を囲んだハウジング46内に集
中しやすい。その分、凹部51内に侵入する磁束が少な
くなり、入力処理部44が外部の磁束から受ける影響を
少なくすることができる。
【0037】(5)リフトセンサ41は弁体17のリフ
ト量を検出するものであるため、そのセンサコア42は
弁体17、アーマチャ軸26、又はそれらと一体に往復
動する部品に設置される必要がある。従って、この条件
を満たす箇所であれば、センサコア42が弁体17と一
緒に変位するため、リフトセンサ41によってリフト量
を検出できる。しかし、例えば、センサコア42がアー
マチャ軸26の上端部に設置された場合には、それにと
もなってセンシングコイル43等がアッパキャップ25
等に取付けられることとなるため、バルブ駆動装置18
の全高が高くなるおそれがある。
【0038】これに対し、本実施形態では、センサコア
42の設置箇所を、弁体17の上端部に位置するロアリ
テーナ19としている。この設置箇所は、弁体17とア
クチュエータ31(アーマチャ軸26)との間である。
このため、バルブ駆動装置18の高さに影響を与えるこ
となくセンサコア42を配置することができる。
【0039】(6)バルブ駆動装置18において、ロア
リテーナ19の近傍、特に周囲には他の部品が設置され
ていない。このため、リフトセンサ41の組付けに際
し、センサコア42の配策を比較的容易に行うことがで
きる。
【0040】(7)センサコア42をロウ付けによりロ
アリテーナ19に接合している。このため、センサコア
42及びロアリテーナ19が異種材料によって形成され
ていても、それらを溶融させることなく、比較的低コス
トで確実に接合させることができる。
【0041】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。 ・ロアリテーナ19及びセンサコア42を同一材料で一
体成形してもよい。この材料としては、検出性能確保及
び軽量化を両立させる観点からは、例えばアルミニウム
等の金属をマトリックスとする複合材料、いわゆる金属
基複合材料(MMC)が好適である。
【0042】・センサコア42をロアリテーナ19とは
異なる箇所に取付けてもよい。例えば、図4に示すよう
に、ラッシュアジャスタ39の周囲にセンサコア42を
配置し、そのセンサコア42の一部(図4では上端部)
をラッシュアジャスタ39の外周部に固定してもよい。
【0043】・本発明は、弁体17及びアーマチャ軸2
6間にラッシュアジャスタ39を設けていないタイプの
バルブ駆動装置にも適用可能である。 ・ロアコアアセンブリ33とセンシングコイル43及び
センサコア42との間に、磁気遮蔽材料によって形成さ
れた磁気シールドを設けてもよい。その一例を図4に示
す。この図4では、ケース48における収容部49の上
端開口部に内方へ膨出する突部55を形成し、これを磁
気シールドとしている。この場合、突部55はケース4
8と一体に形成されてもよいし、ケース48とは別に設
けられてもよい。
【0044】・前記実施形態では、吸気側と排気側とで
それぞれ1つずつのハウジング46を用いたが、この数
を増やしてもよい。例えば、内燃機関の複数の気筒を2
つ以上のグループに分け、各グループ毎にハウジング4
6を1つずつ用いてもよい。この場合のハウジング46
の数はグループ数と同じになる。
【0045】その他、前記各実施形態から把握できる技
術的思想について、それらの効果とともに記載する。 (A)請求項1〜4のいずれか1つに記載の内燃機関の
バルブ駆動装置において、前記アクチュエータは、アー
マチャ軸を電磁力により往復動させ、その往復動を前記
弁体に伝達して駆動するものであり、前記リフトセンサ
は、前記アーマチャ軸と前記弁体との往復動伝達部分の
近傍に設けられている。
【0046】(B)上記(A)に記載の内燃機関のバル
ブ駆動装置において、前記リフトセンサはセンサコア
と、そのセンサコアの変位に応じた信号を出力するセン
シングコイルとを備えており、前記センサコアは前記往
復動伝達部分に取付けられている。
【0047】上記(A)又は(B)の構成によれば、バ
ルブ駆動装置の高さに影響を与えることなくリフトセン
サを配置することができる。 (C)請求項2に記載の内燃機関のバルブ駆動装置にお
いて、前記吸気バルブとして機能する弁体の全てについ
て1つのハウジングが用いられ、前記排気バルブとして
機能する弁体の全てについて1つのハウジングが用いら
れている。
【0048】上記の構成によれば、内燃機関に用いられ
るハウジングの数が少なくてすみ、そのハウジングの組
付け性が向上する。 (D)請求項1〜4、上記(A)〜(C)のいずれか1
つに記載の内燃機関のバルブ駆動装置において、前記ハ
ウジング内の入力処理部は前記センシング部の側方近傍
に配置されている。
【0049】上記の構成によれば、入力処理部及びセン
シング部の間隔を狭くし、両者をつなぐ配線をより一層
短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブ駆動装置の一実施形態について
その構成を示す部分断面図。
【図2】ハウジング、ケース、センシングコイル等の一
部を省略して示す分解斜視図。
【図3】図1におけるリフトセンサ及びその近傍の部分
断面図。
【図4】別の実施形態におけるリフトセンサ及びその近
傍の部分断面図。
【符号の説明】 17…弁体、18…バルブ駆動装置、31…アクチュエ
ータ、41…リフトセンサ、43…センシングコイル
(センシング部)、44…入力処理部、54…流路。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB08 AB16 CA12 DA34 DA36 DA38 DA42 DA45 DA66 DA83 GA00 GA04 GA36 3G084 AA03 BA23 DA20 EA01 EA04 EA11 EB12 EC01 EC03 FA00 3G092 AA11 AA13 DA01 DA02 DA07 DF05 DG09 EA01 EA02 EB05 EB07 EC01 FA44 HA12X HA12Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブとし
    て機能する弁体を電磁力を用いて駆動するアクチュエー
    タと、前記弁体のリフト量を検出するリフトセンサとを
    有し、前記リフトセンサの出力信号に基づいて前記アク
    チュエータを制御するようにした内燃機関のバルブ駆動
    装置において、 前記リフトセンサのセンシング部を保持するハウジング
    内に、前記センシング部の出力信号を入力するための入
    力処理部を設けることを特徴とする内燃機関のバルブ駆
    動装置。
  2. 【請求項2】前記内燃機関は複数の弁体を有しており、
    そのうちの2つ以上の弁体について、各弁体に対応する
    センシング部のそれぞれが共通のハウジングに保持され
    るとともに、各センシング部に対応する入力処理部のそ
    れぞれが前記ハウジングに組込まれている請求項1に記
    載の内燃機関のバルブ駆動装置。
  3. 【請求項3】前記ハウジング内には、冷却用の媒体を流
    すための流路が設けられている請求項1又は2に記載の
    内燃機関のバルブ駆動装置。
  4. 【請求項4】前記ハウジングは磁気遮蔽材料により形成
    されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の内燃機
    関のバルブ駆動装置。
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