JP2003028333A - 電磁駆動バルブ - Google Patents

電磁駆動バルブ

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JP2003028333A
JP2003028333A JP2001213165A JP2001213165A JP2003028333A JP 2003028333 A JP2003028333 A JP 2003028333A JP 2001213165 A JP2001213165 A JP 2001213165A JP 2001213165 A JP2001213165 A JP 2001213165A JP 2003028333 A JP2003028333 A JP 2003028333A
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outer core
flange
inner core
driven valve
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JP2001213165A
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Tatsuo Iida
達雄 飯田
Takashi Deo
隆志 出尾
Hiroyuki Hattori
宏之 服部
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】インナコアからの熱引けを向上させて、温度上
昇にともなう電磁力の低下を抑制することのできる電磁
駆動バルブを提供する。 【解決手段】電磁駆動バルブ19はコア、電磁コイル4
1及び永久磁石55を備える。コアは、内側に位置する
インナコア42と、そのインナコア42を取囲むアウタ
コア47とからなる。電磁コイル41及び永久磁石55
は、それぞれインナコア42及びアウタコア47間に配
置される。このように構成された電磁駆動バルブ19で
は、電磁コイル41による電磁力に加え永久磁石55に
よる吸引力がアーマチャに作用することにより、弁体が
駆動される。電磁駆動バルブ19は、さらに非磁性材料
からなり、かつインナコア42及びアウタコア47をア
ッパヘッド13に機械的に固定する熱伝達部材として、
アルミニウム製のフランジ34を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気バ
ルブ又は排気バルブを構成する機構として好適な電磁駆
動バルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、内燃機関の吸気バルブ又は排気
バルブとして、カムシャフトの回転に基づいて開閉駆動
されるバルブに代えて、電磁力によって開閉駆動される
電磁駆動バルブを採用することが考えられている。こう
した電磁駆動バルブは、吸気バルブ又は排気バルブとし
て機能する弁体、弁体と一体に変位するアーマチャ、ア
ーマチャを中立位置に付勢する一対のスプリング、及び
アーマチャの変位方向に配設される一対の電磁石を備え
る。電磁石は電磁コイル及びコアからなる。この電磁駆
動バルブでは、電磁コイルへの通電により励磁電流が流
れると、アーマチャに対し電磁石に向かう電磁力が作用
する。従って、一対の電磁石に交互に励磁電流が流され
ることにより、弁体が開閉駆動される。
【0003】ところで、上記構成の電磁駆動バルブでは
アーマチャが電磁石に接近するにつれて、アーマチャに
作用するスプリングの付勢力が大きくなる。このため、
アーマチャをスプリングの付勢力に抗して電磁石に吸引
及び保持するには、アーマチャと電磁石との間に大きな
吸引力を作用させることが必要となる。この要求を満た
す一方法として、アーマチャを電磁石に吸引及び保持す
る際に励磁電流を増加させることが考えられるが、反
面、消費電力の増大を招いてしまう。
【0004】そこで、例えば特開平11−350929
号公報では、電磁石を構成するコアを、インナコアとそ
のインナコアを取囲むアウタコアとに分け、両コアの間
に永久磁石を配置することが提案されている。この電磁
駆動バルブによると、アーマチャがコアに接近すると、
アーマチャに対し、コア側に引寄せられる向きの磁気吸
引力が作用する。このため、電磁コイルに、アーマチャ
を保持するための保持電流を流すことが不要となり、そ
の分、消費電力の低減を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載された電磁駆動バルブは、前述したように電磁石に
より消費電力を低減できる構造を有しているものの、通
電により電磁石の構成部品で発生した熱が逃げやすい構
造とはなっていない。具体的には、アウタコアにフラン
ジ部が形成されて、このフランジ部においてアウタコア
がハウジング(シリンダヘッド)に取付けられるととも
に、インナコアが永久磁石を介してアウタコアに取付け
られる構造となっている。この構造では、例えばアウタ
コアで発生した熱はフランジ部を介してハウジングに伝
わり、シリンダヘッド内を流れる冷却水等によって冷却
される。しかし、インナコアで発生した熱は、熱伝導率
の低い永久磁石を介してアウタコアやシリンダヘッドに
伝達されることから、インナコアからの熱引けが悪い。
そのため、インナコアの温度が高くなり、発熱エネルギ
による損失が増大して電磁力が低下する。そして、この
低下にともない電磁石による吸引力が少なくなって効率
が低下する問題がある。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、インナコアからの熱引けを
向上させて、温度上昇にともなう電磁力の低下を抑制す
ることのできる電磁駆動バルブを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明では、インナコア及びそのインナコア
を取囲むアウタコアからなるコアと、前記インナコア及
び前記アウタコア間にそれぞれ配置された電磁コイル及
び永久磁石とを備え、前記電磁コイルによる電磁力に加
え前記永久磁石による吸引力をアーマチャに作用させる
ことにより、弁体を駆動するようにした電磁駆動バルブ
において、非磁性材料からなり、前記インナコア及び前
記アウタコアを機械的に固定する熱伝達部材をさらに備
えている。
【0008】ここで、インナコア及びアウタコアは、磁
気的には互いに絶縁され、機械的にはある位置関係で固
定される必要がある。請求項1に記載の発明では非磁性
材料からなる熱伝達部材が用いられ、前記機械的固定が
この熱伝達部材によって行われる。このため、インナコ
アに発生する熱は熱伝達部材を介して伝達されることと
なる。従って、インナコアに発生する熱が熱伝導率の低
い永久磁石を介して伝達される従来の構造に比べ、イン
ナコアでの熱が熱伝達部材を介して伝達されやすくな
り、インナコアからの熱引けが向上する。このようにし
てインナコアの温度を上がりにくくし、電磁石による吸
引力の低下を抑制することができる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記熱伝達部材はアルミニウム製の
フランジにより構成され、前記インナコア及び前記アウ
タコアはそれぞれ前記フランジを介してハウジングに固
定されているとする。
【0010】ここで、アウタコアにフランジ部を形成し
て、このフランジ部においてコアをハウジングに固定す
る従来の構造では、フランジ部が形成される分、アウタ
コアが大きくなる。これにともない、比重が大きくかつ
比較的高価な鉄心材の使用量も多くなる。これに対し、
請求項2に記載の発明では、従来のフランジ部に相当す
る箇所が、コアとは別体のフランジにより構成され、し
かもそのフランジが、鉄心材よりも比重が小さく、かつ
鉄心材よりも価格の低いアルミニウムによって形成され
ている。このため、鉄心材の使用量を必要最小限に抑え
て、電磁駆動バルブの軽量化及び低コスト化を図ること
ができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記アウタコアはパイプ材を加工す
ることにより形成されているとする。上記の構成によれ
ば、アウタコアの材料としてパイプ材が用いられる。パ
イプ材が予め管状をなしていることから、同パイプ材に
少ない加工を施すだけで、インナコア、電磁コイル及び
永久磁石を取囲み得るアウタコアを形成することができ
る。このため、アウタコアの材料としてバルク材(塊)
を用いる場合に比べ、そのアウタコアを低いコストで形
成することができる。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記アウタコアは板材を加工するこ
とにより形成されているとする。上記の構成によれば、
アウタコアの材料として板材が用いられる。この板材に
対し塑性加工の一種である曲げ加工を施すことにより、
管状体を形成することができる。さらに、この管状体に
適宜加工を施すことにより、インナコア、電磁コイル及
び永久磁石を取囲み得るアウタコアを形成することがで
きる。このため、アウタコアの材料としてバルク材
(塊)を用いる場合に比べ、そのアウタコアを低いコス
トで形成することができる。
【0013】なお、アウタコアがスリットを有するもの
である場合、請求項3に記載の発明では、パイプ材の一
部を切削する等してスリットを入れるための加工が必要
となる。これに対し、請求項4に記載の発明では、板材
の両端間に間隙が生ずるように同板材を曲げ加工するだ
けでよく、曲げ加工の後で、スリットを入れるための加
工を新たに行わなくてすむ。
【0014】請求項5に記載の発明では、請求項2〜4
のいずれか1つに記載の発明において、前記インナコア
及び前記アウタコアはロウ付けにより前記フランジに固
定されているとする。
【0015】上記の構成によれば、インナコア及びアウ
タコアのフランジへの固定に際し、ロウ付けが行われ
る。被接合材であるインナコア、アウタコア及びフラン
ジよりも融点の低い金属又は合金が溶融され、被接合材
間の隙間に満たされ、被接合材が相互に接合される。従
って、インナコア及びアウタコアと、フランジとが互い
に異なる金属材料によって形成されているにもかかわら
ず、それらを溶融させることなく、比較的低いコストで
確実に接合させることができる。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項2〜4
のいずれか1つに記載の発明において、前記フランジ及
び前記コアの一方は、他方に設けられた凹部に対し塑性
変形により入り込んでおり、この凹部への入り込みによ
り前記コアが前記フランジに固定されているとする。
【0017】上記の構成によれば、コアのフランジへの
固定に際し、フランジ及びコアの一方に対し例えば外力
が加えられることにより、その一部が塑性変形し、他方
に設けられた凹部に入り込む。この凹部への入り込みに
より、コアがフランジに係止される。従って、この場合
にも請求項5に記載の発明と同様にして、コアを異種金
属からなるフランジに対し比較的低いコストで確実に固
定することができる。
【0018】請求項7に記載の発明では、請求項2〜4
のいずれか1つに記載の発明において、前記フランジ
は、前記インナコア及び前記アウタコアの少なくとも一
部を取囲んだ状態で鋳造により形成されているとする。
【0019】上記の構成によれば、アルミニウム製フラ
ンジの形成に際しては、鋳型の所定の箇所にインナコア
及びアウタコアをそれぞれ配置した状態で、溶融金属を
その鋳型に流し込む。鋳型内に溶融金属を満たした後、
その溶融金属を冷却により凝固させると、インナコア及
びアウタコアの少なくとも一部を取囲んだ状態のフラン
ジが一体に形成される。このようにして、インナコア及
びアウタコアと一体となったフランジを比較的低いコス
トで形成することができる。
【0020】請求項8に記載の発明では、請求項1〜7
のいずれか1つに記載の発明において、前記アウタコア
には、その内外を連通させるスリットが形成されてお
り、前記電磁コイルの配線が前記スリットを通して前記
アウタコアの外部に引出されているとする。
【0021】上記の構成によれば、スリットは、アウタ
コアにおいて磁束の変化によって誘導される渦電流の発
生量を低減する。このスリットと電磁コイルの配線を引
出す箇所とが合致されることにより、本来、渦電流の発
生量を減らすために設けられたスリットが、配線の引出
し用間隙を兼ねることとなる。このため、配線の引出し
用のスリットを新たに設けなくてもすむ。これにともな
い電磁駆動バルブの構造を簡素化するとともに、コスト
の低減を図ることができる。
【0022】また、フランジにインナコア及びアウタコ
アを固定した後に、電磁コイルの配線をアウタコアのス
リットに通すことにより、それらのインナコア及びアウ
タコア間に電磁コイルを組付けることが可能となる。従
って、コアをフランジに固定する場合において、電磁コ
イルの組付けに際し、その電磁コイルの耐熱性を考慮し
なくてもすむ。特に、請求項5に記載の発明でのロウ付
け、及び請求項7に記載の発明での鋳造では、コアの固
定に際し熱の発生をともなうが、このような場合であっ
ても、熱の影響を受けることなく電磁コイルを組付ける
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁駆動バルブを
内燃機関に適用した一実施形態について、図面に基づき
説明する。
【0024】図1に示すように、内燃機関10のシリン
ダヘッド12は、ハウジングとしてのアッパヘッド13
とロアヘッド14とを備えている。ロアヘッド14に
は、吸気通路の一部又は排気通路の一部をなすポート1
5が形成され、その燃焼室16側の端部に弁座(バルブ
シート)17が設けられている。アッパヘッド13及び
ロアヘッド14には、吸気バルブ又は排気バルブとして
機能する弁体18を有する電磁駆動バルブ19が取付け
られている。ポート15は、弁体18が下方へ移動して
弁座17から離座することにより燃焼室16と導通(開
弁)状態となり、弁体18が弁座17に着座することに
より燃焼室16と遮断(閉弁)状態となる。
【0025】ロアヘッド14の内部には、弁体18の弁
軸18aを軸方向に摺動可能に保持するバルブガイド2
1が固定されている。弁軸18aの上端部にはロアリテ
ーナ22が取付けられている。ロアヘッド14とロアリ
テーナ22との間であって弁軸18aの周りには、ロア
スプリング23が圧縮状態で配置されており、このロア
スプリング23により弁体18が、閉弁方向である上方
へ常に付勢されている。
【0026】弁軸18aと同一軸線上には、非磁性材料
からなるアーマチャ軸24が配置されている。アーマチ
ャ軸24の上端部にはアッパリテーナ25が取付けられ
ている。アッパヘッド13上にはアッパキャップ26が
ボルト27により締結されている。アッパキャップ26
内に配置された座部28とアッパリテーナ25との間に
は、アッパスプリング29が圧縮状態で配置されてい
る。このアッパスプリング29によってアッパリテーナ
25が常に下方へ付勢され、アーマチャ軸24の下端が
弁軸18aの上端に接触している。アッパスプリング2
9によるアッパリテーナ25の付勢方向は、弁体18の
開弁方向(図1の下方)と同じである。
【0027】アーマチャ軸24上には、軟磁性材料によ
って形成されたアーマチャ30が接合されている。アー
マチャ30の上方には第1コアアセンブリ31が配設さ
れ、下方には第2コアアセンブリ32が配設されてい
る。これらのコアアセンブリ31,32は互いに同一構
成を有しており、アーマチャ30を挟んで上下対称とな
るように配置されている。そこで、一方(第2コアアセ
ンブリ32)の構成についてのみ説明し、他方(第1コ
アアセンブリ31)については説明を省略する。
【0028】第2コアアセンブリ32は電磁石33及び
フランジ34を備えている。フランジ34は、電磁石3
3とアッパヘッド13との間に介在して、同電磁石をア
ッパヘッド13に機械的に固定するための中間部材とし
て用いられるとともに、電磁石33で発生した熱をアッ
パヘッド13等へ逃がすための熱伝達部材として用いら
れている。図2及び図3に示すように、フランジ34は
底部35及び一対の挟持部36を備えており、その全体
が、非磁性材料であるアルミニウム(アルミニウム合金
を含む)によって形成されている。アルミニウムは、鉄
心材に比べて軽く、熱伝導率に優れるという特性を有し
ている。底部35は、アーマチャ軸24よりも若干径の
大きな孔35aを、自身の中心部分に有している。各挟
持部36は、底部35上において孔35aを挟んで相対
向する箇所に位置している。各挟持部36の内面36a
は、孔35aを中心とする円周の一部をなすように円弧
状に形成されている。
【0029】挟持部36には挿通孔37があけられてお
り、下方からこの挿通孔37に通されたボルト38がア
ッパヘッド13のねじ孔39に螺合されることによっ
て、フランジ34がアッパヘッド13に締結されてい
る。なお、第1コアアセンブリ31のフランジ34は、
前述したアッパキャップ取付け用のボルト27によって
アッパヘッド13に締結されている(図1参照)。
【0030】電磁石33はコア及び電磁コイル41を備
えている。さらに、コアはその内側に位置するインナコ
ア42と、外側に位置し、かつインナコア42を取囲む
筒状のアウタコア47とに分けられている。インナコア
42は、所定の径を有する大径部43と、その大径部4
3の上側に一体に形成され、かつ大径部43よりも若干
径の小さな小径部44とからなり、全体が磁性材料であ
る鉄心材によって形成されている。これら大径部43及
び小径部44は、アーマチャ軸24よりも若干径の大き
な孔45を自身の中心部分に有している。そして、イン
ナコア42は、孔45を底部35の孔35aに合致させ
た状態で、フランジ34に機械的に固定されている。ま
た、インナコア42と底部35との間には滑り軸受46
が取付けられており、この滑り軸受46によってアーマ
チャ軸24が摺動可能に支持されている。
【0031】アウタコア47はインナコア42と同様
に、大径部48とその上側に一体に形成された小径部4
9とからなり、全体が磁性材料である鉄心材によって形
成されている。アウタコア47はインナコア42と同程
度の高さを有している。大径部48は、挟持部36の内
面36aと略同一の外径を有するとともに、その挟持部
36と同程度の高さを有している。アウタコア47は、
インナコア42の略全体を収容し得る収容孔51を有し
ている。
【0032】また、アウタコア47は、図2及び図4に
示すように、収容孔51とアウタコア47の外部とを連
通させるスリット52を有している。スリット52は、
アウタコア47において磁束の変化によって誘導される
渦電流の発生量を低減するためのものである。すなわ
ち、仮にアウタコア47にスリット52がないものとす
ると、そのアウタコア47には軸線を中心とする円に沿
って渦電流が流れる。これに対しスリット52が設けら
れていると、そのスリット部分が空隙となっていること
から渦電流が流れにくくなる。この場合、渦電流は図4
において矢印で示すように、スリット52で流れの向き
を反転させる。この反転により、渦電流の流れる経路5
7が、スリット52のない場合よりも長く(約2倍)な
る。それにともない電気抵抗が増大(約2倍)し、その
結果、渦電流の発生量が減って磁気特性が向上する。そ
して、大径部48が両挟持部36によって挟み込まれた
状態で、アウタコア47がフランジ34に機械的に固定
されている。
【0033】上記のようにインナコア42及びアウタコ
ア47がフランジ34に固定された状態では、両コア4
2,47は互いに離間し、磁気的には互いに絶縁されて
いる。この離間により、図3に示すように、アウタコア
47における収容孔51の壁面とインナコア42の大径
部43との間に、略円環状をなす下部環状空間54が形
成される。また、同収容孔51の壁面とインナコア42
の小径部44との間に、略円環状をなす上部環状空間5
3が形成される。これら上下両環状空間53,54は互
いにつながっている。
【0034】下部環状空間54には、円環状をなし、か
つ大径部43と略同一高さの永久磁石55が配置されて
いる。永久磁石55は、内周側と外周側とで極(S極、
N極)が異なるように分極されている。また、電磁コイ
ル41は、上部環状空間53において、永久磁石55か
ら上方へ離間した箇所に配置されている。電磁コイル4
1は、例えば上部環状空間53に上方から圧入されて所
定の高さに係止されている。そして、電磁コイル41の
多くの部分は、上部環状空間53に注入された合成樹脂
40によって被覆されている。また、電磁コイル41と
小径部44との間に入り込んだ合成樹脂40、及び電磁
コイル41と収容孔51の壁面との間に入り込んだ合成
樹脂40は、電磁コイル41を両コア42,47に接着
する機能も発揮している。電磁コイル41の配線41a
は、スリット52を通してアウタコア47の外部に引出
されている。なお、本実施形態では、図2に示すように
フランジ34の挟持部36にもスリット36bが形成さ
れており、前記配線41aがこのスリット36bを通し
てフランジ34の外部へ引出されている。
【0035】上記のように構成された第2コアアセンブ
リ32においては、アウタコア47の形成に際し、パイ
プ材又は板材を材料として用い、これらの材料を加工す
ることが望ましい。例えば、適切な径、厚みを有するパ
イプ材を用いた場合、加工前の段階で、既に収容孔51
及び大径部48に相当する箇所が存在している。このこ
とから、バルク材(塊)を用いた場合とは異なり、わず
かな加工を施すだけで収容孔51や大径部48が形作ら
れる。さらに、パイプ材に切削加工、研削加工等を施す
ことにより小径部49やスリット52を形成すると、所
望の形状を有するアウタコア47が得られる。
【0036】また、適切な厚みを有する板材を用いた場
合、その板材に対し塑性加工の一種である曲げ加工を施
すことにより、所望の径の管状体が形成される。この場
合には、板材を湾曲させて管状にする加工が必要となる
ものの、わずかな加工を施すだけで収容孔51や大径部
48が形作られる。その後は、パイプ材を用いた場合と
同様に、管状体に対し切削加工等を施すことにより小径
部49等を形成すると、所望の形状を有するアウタコア
47が得られる。なお、板材を用いた場合には、その両
端がわずかに離れるようにして曲げ加工することにより
スリット52が得られる。すなわち、曲げ加工の段階で
スリット52が形成される。このため、パイプ材を用い
た場合には必要となるスリット形成のための専用の加工
が、板材を用いた場合には不要となる。
【0037】インナコア42及びアウタコア47のフラ
ンジ34に対する固定方法としては、例えばロウ付けが
挙げられる。ロウ付けでは、被接合材であるインナコア
42、アウタコア47及びフランジ34よりも融点の低
い金属又は合金が溶融され、この金属又は合金が被接合
材間の隙間に満たされ、被接合材が相互に接合される。
インナコア42のフランジ34に対するロウ付けの箇所
としては、例えば大径部43の下面と底部35との間が
挙げられる。このインナコア42のロウ付けの場合、ア
ウタコア47がインナコア42にロウ付けされる前に行
われることが望ましい。アウタコア47がインナコア4
2のロウ付け作業の妨げとならないようにするためであ
る。また、アウタコア47のフランジ34に対するロウ
付けの箇所としては、例えば大径部48の外周面と挟持
部36の内面36aとの間、大径部48の下面と底部3
5との間等が挙げられる。
【0038】また、別の固定方法として、メタルフロー
と呼ばれる方法が挙げられる。この方法では、インナコ
ア42におけるフランジ34との接触面、及びアウタコ
ア47におけるフランジ34との接触面に凹部56を予
め設けておき、ここにフランジ34の一部を塑性変形に
より入り込ませる。前者の接触面としては、底部35に
接触する箇所である大径部43の下面が挙げられる。後
者の接触面としては、挟持部36に接触する箇所である
大径部48の外周面と、底部35に接触する箇所である
大径部48の下面とが挙げられる。図2及び図3は、大
径部48の外周面に、凹部56として、周方向に延びる
溝を形成した例を示している。
【0039】なお、フランジ34の塑性変形は、例えば
インナコア42又はアウタコア47を所定の箇所に配置
した状態で、フランジ34に対し外力を加えることによ
り生ずる。所定の箇所に配置された状態とは、インナコ
ア42の場合、大径部43が底部35に接触した状態を
いう。また、アウタコア47の場合、大径部48が挟持
部36及び底部35に接触した状態をいう。図3に示す
ように、アウタコア47における大径部48の外周面に
凹部56が設けられている場合には、例えば、挟持部3
6の上面又は下面の所定の箇所に外力を加える。この外
力により、挟持部36において凹部56に対応する箇所
が塑性変形して、その凹部56内に入り込む。
【0040】さらに、別の固定手段として、インナコア
42及びアウタコア47の少なくとも一部を取囲んだ状
態で、フランジ34を鋳造により成形する方法が挙げら
れる。この方法では、鋳型にインナコア42及びアウタ
コア47を配置した状態で、溶融金属をその鋳型に流し
込む。鋳型内を溶融金属で満たした後、その溶融金属を
冷却により凝固させる。この凝固により、インナコア4
2及びアウタコア47の一部を取囲んだ状態のフランジ
34が一体に成形される。この方法では、インナコア4
2とフランジ34との結合力を高めるために、インナコ
ア42においてフランジ34との接触箇所である大径部
43の下面を予め粗面(凹凸面を含む)にしておくこと
が望ましい。同様に、アウタコア47とフランジ34と
の結合力を高めるために、アウタコア47においてフラ
ンジ34との接触箇所である大径部48の外周面や下面
を予め粗面(凹凸面を含む)にしておくことが望まし
い。特に、アウタコア47の場合、大径部48の外周面
を粗面にすることが、アウタコア47をフランジ34に
抜け落ち不能に係止するうえで有効である。
【0041】上記のように構成された電磁駆動バルブ1
9では、図1において両コアアセンブリ31,32の電
磁コイル41に通電されない場合には、アーマチャ30
は、アッパスプリング29及びロアスプリング23の中
立位置に、すなわち、両電磁石33の略中央に維持され
る。上側の電磁コイル41への通電により吸引電流が流
れると、アーマチャ30に対し上側の電磁石33に向か
う電磁力が作用する。この電磁力により、アーマチャ3
0が上側の電磁石33に向けて変位する。アーマチャ3
0が上側のインナコア42及びアウタコア47に当接す
る位置まで変位すると、弁体18が弁座17に着座し閉
弁状態となる。
【0042】上側の電磁コイル41への通電により開放
電流が流れると、アーマチャ30は、アッパスプリング
29の付勢力により開弁方向、すなわち、下側の電磁石
33に向けて変位し始める。アーマチャ30が開弁方向
に所定量変位した時点で、下側の電磁コイル41に通電
されると、アーマチャ30に対し下側の電磁石33に向
かう電磁力が発生する。アーマチャ30が下側のインナ
コア42及びアウタコア47に当接する位置まで変位す
ると、弁体18は全開状態となる。弁体18がこの全開
状態に保持された後、下側の電磁コイル41への通電に
より開放電流が流れると、アーマチャ30を全開状態に
保持するための磁気吸引力が消滅する。このため、アー
マチャ30は、ロアスプリング23の付勢力により、閉
弁方向(上側の電磁石33に向かう方向)に変位し始め
る。従って、両コアアセンブリ31,32の電磁コイル
41に交互に励磁電流が流されるように通電を制御する
ことにより、弁体18が開閉駆動される。
【0043】ところで、上記電磁駆動バルブ19では、
アーマチャ30がインナコア42及びアウタコア47に
接近するにつれて、アーマチャ30に作用するアッパス
プリング29又はロアスプリング23の付勢力が大きく
なる。このため、アーマチャ30をスプリング29,2
3の付勢力に抗してインナコア42及びアウタコア47
に吸引及び保持するには、アーマチャ30と上側の電磁
コイル41との間、及び、アーマチャ30と下側の電磁
コイル41との間に大きな吸引力を作用させることが必
要である。
【0044】これに対し、本実施形態ではコアがインナ
コア42とそのインナコア42を取囲むアウタコア47
とに分けられ、両コア42,47間に永久磁石55が配
置されている。このため、アーマチャ30がコア42,
47の近傍へ変位すると、アーマチャ30に対し、コア
42,47側に引寄せられる向きの磁気吸引力が作用す
る。従って、電磁コイル41に、アーマチャ30を保持
するための保持電流を流すことが不要となり、その分、
消費電力が低減される。
【0045】各電磁コイル41への通電にともない、同
電磁コイル41、インナコア42及びアウタコア47で
熱が発生する。電磁コイル41で発生した熱の一部と、
アウタコア47で発生した熱は、アッパヘッド13に直
接伝達されるか、又はフランジ34を介してアッパヘッ
ド13に伝達される。また、電磁コイル41で発生した
熱の一部と、インナコア42で発生した熱との多くは、
フランジ34を介してアッパヘッド13に伝達される。
そして、これらの熱と、アッパヘッド13の冷却通路を
流れる冷却水との間で熱交換が行われ、電磁石33の各
構成部品の温度上昇が抑制される。
【0046】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
効果が得られる。 (1)非磁性材料からなり、かつインナコア42及びア
ウタコア47を機械的に固定する熱伝達部材としてアル
ミニウム製のフランジ34を設け、これを電磁駆動バル
ブ19の一構成部品として用いている。換言すると、磁
束を通す必要のある箇所(インナコア42及びアウタコ
ア47に相当する箇所)のみを磁性材料によって形成
し、同箇所を固定し、かつ熱を逃がすための箇所(フラ
ンジ34に相当する箇所)を熱伝達効率の高いアルミニ
ウムによって形成している。
【0047】このため、従来のインナコアに発生する熱
が熱伝導率の低い永久磁石を介して伝達されていたのに
比べ、本実施形態ではインナコア42での熱がフランジ
34を介して伝達されやすくなり、インナコア42から
の熱引けが向上し、インナコア42の温度が上がりにく
くなる。その結果、電磁石33による吸引力の低下を抑
制し、その低下抑制分だけ低消費電力化を図ることがで
きる。
【0048】(2)インナコア42及びアウタコア47
をフランジ34に機械的に固定しているため、このフラ
ンジ34をアッパヘッド13に締結することにより、フ
ランジ34のアッパヘッド13への固定と略同時に、両
コア42,47のアッパヘッド13への固定を行うこと
ができる。
【0049】(3)アウタコアにフランジ部を形成し
て、このフランジ部においてコアをハウジングに固定す
る従来の構造では、フランジ部が形成される分、アウタ
コアが大きくなる。これにともない、比重が大きく、か
つ比較的高価な鉄心材の使用量も多くなる。これに対
し、本実施形態では、従来のフランジ部に相当する箇所
を、コア42,47とは別体のフランジ34によって構
成し、しかもそのフランジ34を、鉄心材よりも比重が
小さく、かつ鉄心材よりも廉価なアルミニウムによって
形成している。このため、鉄心材の使用量を必要最小限
に抑えて、電磁駆動バルブ19の軽量化及び低コスト化
を図ることができる。
【0050】(4)アウタコア47の材料としてパイプ
材を用いる場合には、パイプ材に少ない加工を施すだけ
で、所望の形状を有するアウタコア47を形成すること
ができる。従って、アウタコア47の材料としてバルク
材(塊)を用いる場合に比べ製造工程を簡略化して、ア
ウタコア47を低いコストで形成することができる。
【0051】(5)アウタコア47の材料として板材を
用いる場合には、板材を曲げ加工することにより管状体
を形成し、これに対し適宜加工を施すことにより、所望
の形状を有するアウタコア47を形成することができ
る。このため、上記(4)と同様にして、アウタコア4
7の材料としてバルク材(塊)を用いる場合に比べ、そ
のアウタコア47を低いコストで形成することができ
る。
【0052】また、アウタコア47の材料としてパイプ
材を用いる場合には、そのパイプ材の一部を切削する等
のスリットを入れるための加工が必要となる。これに対
し、板材を用いる場合には、その板材の両端間に所定の
隙間(スリット)が生ずるように同板材を曲げ加工する
だけでよい。従って、曲げ加工の後で、スリットを入れ
るための加工を新たに行わなくてすむ。
【0053】(6)インナコア42及びアウタコア47
をフランジ34に対しロウ付けにより固定する場合に
は、両コア42,47及びフランジ34が異種金属によ
って形成されているにもかかわらず、それらを溶融させ
ることなく、比較的低コストで確実に接合させることが
できる。
【0054】(7)フランジ34の一部を、インナコア
42又はアウタコア47に設けられた凹部56に対し塑
性変形により入り込ませる場合には、両コア42,47
をフランジ34に係止することができる。従って、この
場合にも、上記(6)と同様にして、比較的低コストで
両コア42,47をフランジ34に確実に固定すること
ができる。
【0055】特に、アウタコア47を一対の挟持部36
によって挟み込む構造にあっては、その内面36aがア
ウタコア47の外周面に接触するだけでは、アウタコア
47が軸方向へ動き得る。これに対し、挟持部36の一
部を、アウタコア47の外周面の凹部56に対し塑性変
形により入り込ませる場合には、その入り込んだ部分
が、アウタコア47の前記軸方向の動きを規制する。こ
のため、アウタコア47をフランジ34に対し、効果的
に抜け落ち不能に係止することができる。
【0056】(8)インナコア42及びアウタコア47
の少なくとも一部を取囲んだ状態で、フランジ34を鋳
造により形成する場合には、上記(6)と同様にして、
比較的低いコストでインナコア42及びアウタコア47
をフランジ34に固定することができる。また、両コア
42,47のフランジ34に対する固定と、フランジ3
4の成形とを同時に行うことができる。そのため、フラ
ンジ34を形成した後に、このフランジ34に両コア4
2,47を固定する場合に比べて、さらに低コスト化を
図ることができる。
【0057】(9)電磁コイル41及び永久磁石55の
耐熱性は、インナコア42、アウタコア47及びフラン
ジ34の耐熱性よりも低い。このため、インナコア42
及びアウタコア47の固定の際に熱をともなう場合に
は、それらのコア42,47をフランジ34に固定した
後に、電磁コイル41及び永久磁石55を組付けること
が望ましい。
【0058】この点に関し、本実施形態ではアウタコア
47に、その内外を連通させるスリット52を形成し、
電磁コイル41の配線41aをスリット52を通して径
方向へ引出すようにしている。このため、配線41aを
スリット52に通すことにより、フランジ34にインナ
コア42及びアウタコア47を固定した後に、両コア4
2,47間に電磁コイル41を組付けることが可能とな
る。従って、電磁コイル41の組付けに際し、その電磁
コイル41の耐熱性を考慮しなくてもすむ。よって、上
記(6)のロウ付け及び上記(8)の鋳造では、コア4
2,47の固定に際し熱の発生をともなうが、このよう
な場合であっても、熱の影響を受けることなく、電磁コ
イル41を組付けることができる。
【0059】なお、永久磁石55には電磁コイル41と
は異なり配線がないため、前記のように配線を引出す必
要はない。このため、永久磁石55の組付けに際して
は、インナコア42及びアウタコア47をフランジ34
に固定した後、永久磁石55を圧入等の手段によって、
下部環状空間54に配置すればよい。
【0060】(10)上記(9)に関連するが、スリッ
ト52と配線41aを引出す箇所を合致させることによ
り、本来、渦電流の発生量を減らすために設けられてい
るスリット52を、配線41aの引出し用隙間として利
用している。この場合、スリット52が配線引出し用間
隙を兼ねるため、この隙間を新たに設けなくてもすむ。
これにともない電磁駆動バルブ19の構造の簡素化を図
るとともに、コストの低減を図ることができる。
【0061】(11)第2コアアセンブリ32のインナ
コア42及びアウタコア47には、第1コアアセンブリ
31の滑り軸受46から滴下する潤滑油が流入する場合
がある。これに対し、スリット52は、前記のように流
入した潤滑油をドレンするための通路として機能する。
このため、ドレン通路をアウタコア47に新たに設けな
くてもすむ。この点においても、電磁駆動バルブ19の
構造の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
【0062】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。 ・アウタコア47におけるスリット52の数を2つ以上
に変更してもよい。 ・前記実施形態におけるインナコア及びアウタコアとし
て、磁性材料からなる薄板を厚さ方向に積層した積層コ
アを用いてもよい。
【0063】・フランジ34は、非磁性材料であり、か
つ熱伝達率の高い材料によって形成される必要がある。
従って、これらの要件を満たす材料であれば、アルミニ
ウム以外の材料が、フランジ34の材料として用いられ
てもよい。
【0064】・前記実施形態では、一対の挟持部36に
よってアウタコア47を挟み込む構造としたが、フラン
ジ34に凹部を設け、ここにアウタコア47を嵌合する
構造としてもよい。
【0065】・前記実施形態では、インナコア42及び
アウタコア47に凹部を設け、フランジ34の一部を塑
性変形によりこの凹部に入り込ませたが、これとは逆
に、フランジ34に凹部を設け、コア42,47の一部
を塑性変形によりこの凹部に入り込ませてもよい。
【0066】・フランジ34の形状は、インナコア42
及びアウタコア47との固定ができるものであれば特に
限定されない。従って、フランジ34の形状を、例えば
両コア42,47の上面を除く、略全体を包み込むよう
な筒状に変更してもよい。
【0067】・前記実施形態ではフランジ34をアッパ
ヘッド13に直接固定する構成としたが、アッパヘッド
13に取付けられた他の部材をハウジングとし、フラン
ジ34をこのハウジングに固定するようにしてもよい。
すなわち、フランジ34をこの他の部材を介してアッパ
ヘッド13に間接的に固定してもよい。
【0068】その他、前記各実施形態から把握できる技
術的思想について、それらの効果とともに記載する。 (A)請求項6に記載の電磁駆動バルブにおいて、前記
フランジは、前記アウタコアの側面に接触して同アウタ
コアを保持する挟持部を備えており、前記アウタコアが
前記挟持部により挟み込まれた状態で、同挟持部の一部
が塑性変形により、前記アウタコアの側面に設けられた
凹部に入り込んでいる。
【0069】上記の構成によれば、挟持部の凹部への入
り込みにより、挟持部により挟み込まれた状態のアウタ
コアを、挟持部間に効果的に抜け落ち不能に係止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁駆動バルブの一実施形態について
その構成を示す部分断面図。
【図2】第2コアアセンブリの分解斜視図。
【図3】図1における第2コアアセンブリ及びその近傍
の部分拡大断面図。
【図4】アウタコアにおけるスリットの作用を説明する
ための概略平面図。
【符号の説明】
13…アッパヘッド、18…弁体、19…電磁駆動バル
ブ、30…アーマチャ、34…フランジ、41…電磁コ
イル、41a…配線、42…インナコア、47…アウタ
コア、52…スリット、55…永久磁石、56…凹部。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 7/16 R (72)発明者 服部 宏之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G018 AB09 BA38 CA12 DA37 DA38 DA42 DA69 DA81 DA85 GA17 GA24 GA37 GA38 3H106 DA07 DA25 DB02 DB12 DB26 DB32 DD09 EE32 EE48 GA02 KK17 5E048 AB01 AD07 CA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インナコア及びそのインナコアを取囲むア
    ウタコアからなるコアと、 前記インナコア及び前記アウタコア間にそれぞれ配置さ
    れた電磁コイル及び永久磁石と を備え、前記電磁コイルによる電磁力に加え前記永久磁
    石による吸引力をアーマチャに作用させることにより、
    弁体を駆動するようにした電磁駆動バルブにおいて、 非磁性材料からなり、前記インナコア及び前記アウタコ
    アを機械的に固定する熱伝達部材をさらに備えることを
    特徴とする電磁駆動バルブ。
  2. 【請求項2】前記熱伝達部材はアルミニウム製のフラン
    ジにより構成され、前記インナコア及び前記アウタコア
    はそれぞれ前記フランジを介してハウジングに固定され
    ている請求項1に記載の電磁駆動バルブ。
  3. 【請求項3】前記アウタコアはパイプ材を加工すること
    により形成されている請求項2に記載の電磁駆動バル
    ブ。
  4. 【請求項4】前記アウタコアは板材を加工することによ
    り形成されている請求項2に記載の電磁駆動バルブ。
  5. 【請求項5】前記インナコア及び前記アウタコアはロウ
    付けにより前記フランジに固定されている請求項2〜4
    のいずれか1つに記載の電磁駆動バルブ。
  6. 【請求項6】前記フランジ及び前記コアの一方は、他方
    に設けられた凹部に対し塑性変形により入り込んでお
    り、この凹部への入り込みにより前記コアが前記フラン
    ジに固定されている請求項2〜4のいずれか1つに記載
    の電磁駆動バルブ。
  7. 【請求項7】前記フランジは、前記インナコア及び前記
    アウタコアの少なくとも一部を取囲んだ状態で鋳造によ
    り形成されている請求項2〜4のいずれか1つに記載の
    電磁駆動バルブ。
  8. 【請求項8】前記アウタコアには、その内外を連通させ
    るスリットが形成されており、前記電磁コイルの配線が
    前記スリットを通して前記アウタコアの外部に引出され
    ている請求項1〜7のいずれか1つに記載の電磁駆動バ
    ルブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014165359A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Shindengen Mechatronics Co Ltd ソレノイド

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JP2014165359A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Shindengen Mechatronics Co Ltd ソレノイド

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