JP2003083007A - タービンにおける温度調節機構 - Google Patents

タービンにおける温度調節機構

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JP2003083007A
JP2003083007A JP2002061028A JP2002061028A JP2003083007A JP 2003083007 A JP2003083007 A JP 2003083007A JP 2002061028 A JP2002061028 A JP 2002061028A JP 2002061028 A JP2002061028 A JP 2002061028A JP 2003083007 A JP2003083007 A JP 2003083007A
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cooling
temperature
turbine
opening
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JP2002061028A
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Takeshi Kitamura
剛 北村
Kenichiro Takeishi
賢一郎 武石
Takashi Nakano
隆 中野
Shin Nishimoto
西本  慎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービン上下の温度を調節してハウジングの
反りを抑えることにより、シール部におけるクリアラン
スを小さくすることを可能として性能向上を図る。 【解決手段】 ハウジング2の周面に、ハウジング2の
両側方から上方にわたって周方向に沿い、かつ両側方及
び上方が開口された冷却流路14を形成する。冷却流路
14の側方側の流入口12aをシャッタ板18によって
開閉可能とする。冷却流路14の上方側の流出口12b
を、閉塞プラグ19の着脱により開閉可能とする。蒸気
タービンの運転停止後にシャッタ板18を引き上げると
ともに閉塞プラグ19を取り外すことにより、流入口1
2a及び流出口12bを開口させ、冷却流路14内にて
自然対流を生じさせて空気を流し、ハウジング2の上部
側を冷却して上下の温度差を抑え、温度差によるハウジ
ング2の反りを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転時に高温とな
る蒸気タービン等のタービンにおける温度調節機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、蒸気タービンは、ハウジング
によって形成された車室内に回転軸が設けられた構造と
されており、回転軸回りに、高圧タービン部や低圧ター
ビン部が設けられ、これら各タービン部に蒸気が送り込
まれ、回転軸が回転されるようになっている。図15に
示すように、この種の蒸気タービンの車室1を形成する
ハウジング2は、下部ハウジング3及び上部ハウジング
4から構成されており、これら下部ハウジング3及び上
部ハウジング4のフランジ5同士をボルト締結すること
により一体化されるようになっている。また、これら下
部ハウジング3及び上部ハウジング4からなるハウジン
グ2には、その外周面に断熱材6が設けられ、運転中に
おける内部の熱の放散が抑えられるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構造の
蒸気タービンでは、運転の停止後、自然対流によりハウ
ジング2の上方側よりも下方側が先に冷えるため、上下
に温度差が生じて下方側が収縮し、僅かに上方へ反って
しまう。このため、高圧タービン部と低圧タービン部と
の間に設けられたラビリンスシール等のシール部と回転
軸とが接触することによる再運転時における不具合を考
慮して、下方側におけるシール部と回転軸とのクリアラ
ンスを大きくせざるを得ず、このため、この部分におけ
るシール性能が低下してしまう。つまり、運転停止後に
おけるハウジング2の反りによりシール性能が低下して
しまうため、タービンの性能向上に限度があるのが現状
であった。
【0004】上記のようなハウジング2の反りを低減さ
せるために、運転停止後に、先に冷えるハウジング2の
下方側を加熱するパネルヒータを、下部ハウジング3の
下方に設けたり、あるいは、運転停止後に、上部ハウジ
ング4へコンプレッサによって圧縮した空気を吹き付け
て冷却させたりしてハウジング2の上下の温度差をなく
す技術が考えられているが、これらの場合、設備が大掛
かりとなってコストが嵩むばかりか、多大な電力や労力
を要するという問題があった。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、上下の温度を調節してハウジングの反りを抑える
ことにより、シール部における回転軸とのクリアランス
を小さくしてタービンの性能向上を図ることが可能なタ
ービンにおける温度調節機構を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載のタービンにおける温度調節機構
は、断熱材によって覆われたハウジング内に回転軸が回
転可能に支持され、運転時に高温となるタービンの運転
停止後における温度調節機構であって、前記ハウジング
には、その周面に、両側方から上方にわたって周方向に
沿い、かつ両側方及び上方が開口された冷却流路が形成
され、該冷却流路の側方側の開口部及び上方側の開口部
が開閉可能とされ、運転停止後に前記開口部が開口され
ることにより、前記冷却流路内にて自然対流を生じさせ
て前記ハウジングの上部側を冷却する温度調節部を有す
ることを特徴としている。
【0007】このように、運転停止後に、冷却流路の側
方の開口部及び上方の開口部を開口させると、冷却流路
内にて自然対流が生じて側方の開口部から上方の開口部
へ向かって空気が流れてハウジングの上部側が冷却され
るので、ハウジングの上下での温度差が抑えられ、これ
により、上下の温度差によるハウジングの反りが確実に
防止される。したがって、ハウジングの反りを考慮して
回転軸と回転軸の周囲に設けられるシール部とのクリア
ランスを大きくとる必要がなくなる。これにより、シー
ル性能が大幅に向上され、タービンの性能が大幅に高め
られる。
【0008】また、単に、ハウジングの周面に冷却流路
を形成して、開口部を開閉させる機構であるので、従来
のように、ハウジングの下方側をパネルヒータによって
加熱させたり、あるいは、コンプレッサからの圧縮空気
をハウジングの上方側へ吹き付けて上下の温度差を抑え
たりする場合と比較して、設備が簡略であり、また、電
力、労力もほとんど必要なく、極めて低コストにて、上
下の温度調節を行うことが可能となる。
【0009】また、請求項2に記載のタービンにおける
温度調節機構は、断熱材によって覆われたハウジング内
に回転軸が回転可能に支持され、運転時に高温となるタ
ービンの運転停止後における温度調節機構であって、前
記ハウジングには、その周面に、両側方から上方にわた
って周方向に沿い、かつ両側方及び上方が開口された冷
却流路が形成され、該冷却流路の側方側の開口部及び上
方側の開口部が開閉可能とされ、さらに前記側方側の開
口部には前記冷却流路内へ外気を導くための冷却空気導
入管が備えられており、運転停止後に前記開口部が開口
されることにより、前記冷却空気導入管から前記冷却流
路内へ導入された外気に自然対流を生じさせて前記ハウ
ジングの上部側を冷却する温度調節部を有することを特
徴とする。
【0010】このタービンにおける温度調節機構は、ハ
ウジングに設けられた冷却流路内へ外気を導くための冷
却空気導入管を備えている。このため、冷却空気導入管
の入口をタービンから離れた位置に配置することができ
るので、タービン近傍の温度の高い空気を導入すること
なく、温度の低い空気を冷却流路に導入することができ
る。これによって、冷却流路内で生ずる自然対流熱伝達
の効率が高くなるので、冷却性能が向上し、よりハウジ
ングの上下で生ずる温度差を小さく抑えることができ
る。その結果、上下の温度差によるハウジングの反りを
さらに確実に防止できる。またハウジングの反りを考慮
して設ける回転軸と回転軸の周囲に設けられるシール部
とのクリアランスもさらに小さくできるので、シール性
能をさらに改善して、タービンの性能をより向上させる
ことができる。
【0011】ここで、請求項3に記載のタービンにおけ
る温度調節機構のように、前記冷却空気導入管を二重管
としてもよい。このようにすれば、外管と内管との間に
形成される空間の存在によって外気と内部を流れる空気
との断熱効果を高くできる。これによって、空気導入管
内を流れる空気の温度上昇を抑えることができるため、
冷却流路における冷却効率をより高くできる。
【0012】また、請求項4に記載のタービンにおける
温度調節機構は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
タービンにおける温度調節機構において、前記温度調節
部が、前記ハウジングの軸方向に間隔をあけて複数設け
られていることを特徴としている。つまり、複数の温度
調節部がハウジングの軸方向に間隔をあけて設けられて
いるので、運転停止後に、ハウジングの上部全体が満遍
なく冷却される。
【0013】また、請求項5に記載のタービンにおける
温度調節機構は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
タービンにおける温度調節機構において、前記冷却流路
は、複数の流路が前記ハウジングの径方向に向かって積
層されることによって構成されることを特徴とする。
【0014】このタービンにおける温度調節機構では、
複数の流路をハウジングの径方向に向かって積層させる
ことによって冷却流路を構成する。このため、ハウジン
グに最も近い流路に積層されている流路内の空気が自然
対流することによって、ハウジングに最も近い流路が冷
却される。これによって、ハウジングに最も近い流路の
壁面温度をより低くできるので、ハウジングの表面から
ハウジングに最も近い流路の壁面へ向かう輻射伝熱も促
進される。その結果、冷却流路の冷却性能をより向上さ
せることができる。
【0015】この冷却流路は、請求項6に記載のタービ
ンにおける温度調節機構のように、一側面側が開口さ
れ、且つ軸方向に垂直な断面がコ字状に形成された第一
冷却セルの開口側を前記ハウジングの周面に当接させて
固定し、さらに軸方向に垂直な断面が矩形状に形成され
た筒状の第二冷却セルを前記第一冷却セルに積層して構
成してもよい。
【0016】このようにすると、第一冷却セルと第二冷
却セルとが接触する面積を大きくできるので、それだけ
第一冷却セルから第二冷却セルへ効率よく熱を移動させ
ることができる。その結果、第一冷却セルの壁面温度を
より効率的に低くすることができるので、ハウジングの
表面から第一冷却セルの壁面へ向かう輻射量もより大き
くなる。これによって、第一冷却セルにおける冷却性能
をさらに高くできる。また、第一および第二冷却セルは
金属の押し出し加工や曲げ加工によって容易に製造でき
るので、製造コストも小さくできる。
【0017】また、請求項7に記載のタービンにおける
温度調節機構は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
タービンにおける温度調節機構において、前記冷却流路
が、一側面側が開口されて断面視コ字状に形成された冷
却セルの開口側を前記ハウジングの周面に当接させて固
定することにより形成されていることを特徴としてい
る。すなわち、単に、断面コ字状の冷却セルをハウジン
グの周面に当接させて固定させることにより冷却流路と
した簡略的な構造であるので、低コストにて良好な冷却
効果が得られる。
【0018】また、請求項8に記載のタービンにおける
温度調節機構は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
タービンにおける温度調節機構において、前記冷却流路
が、断面視矩形状に形成された筒状の冷却セルを前記ハ
ウジングの周面に当接させて固定することにより形成さ
れていることを特徴としている。つまり、単に、断面矩
形状の筒状の冷却セルをハウジングの周面に当接させて
固定させることにより冷却流路とした簡略的な構造であ
るので、低コストにて良好な冷却効果が得られる。
【0019】また、請求項9に記載のタービンにおける
温度調節機構は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
タービンにおける温度調節機構において、前記冷却流路
が、前記ハウジングの周面に、周方向に沿って形成され
た複数の突条の上端部に板状の冷却セルを当接させて固
定することにより形成されていることを特徴としてい
る。このように、単に、ハウジングの周面に形成された
複数の突条の上端部に板状の冷却セルを当接させて固定
することにより冷却流路とした簡略的な構造であるの
で、低コストにて良好な冷却効果が得られる。
【0020】また、請求項10に記載のタービンにおけ
る温度調節機構は、請求項6〜9のいずれか1項に記載
のタービンにおける温度調節機構において、さらに、前
記冷却セルと前記ハウジングの周面との間には断熱手段
が設けられていることを特徴とする。この断熱手段によ
って、ハウジング上部から冷却セルに向かう熱伝導を低
減できる。これによって、タービン運転後における冷却
セルの壁面における温度上昇を抑制して、当該壁面から
内部の空気に伝わる熱量を少なくできる。また、冷却セ
ルの壁面における温度上昇が抑制できるので、ハウジン
グの上部から冷却セルの壁面へ向かう輻射伝熱も促進で
きる。これらの作用によって、冷却セルの冷却性能をよ
り向上させることができる。
【0021】また、請求項11に記載のタービンにおけ
る温度調節機構は、請求項1〜10のいずれか1項に記
載のタービンにおける温度調節機構において、前記冷却
流路の開口部を開閉させる制御弁と、前記ハウジングの
上部及び下部の温度をそれぞれ検出する温度検出手段
と、該温度検出手段からの検出結果に基づき、前記ハウ
ジングの温度差が所定値に達した時点にて前記制御弁を
制御して前記冷却流路の開口部を開口させる制御手段と
を有することを特徴としている。
【0022】すなわち、運転停止後に、ハウジングの上
下にて温度差が生じ、その温度差が所定値に達すると、
制御手段が制御弁を制御して冷却流路の開口部を開口さ
せるものであるので、運転停止後におけるハウジングの
上下の温度差が自動的に抑えられる。
【0023】また、請求項12に記載のタービンにおけ
る温度調節機構は、請求項11に記載のタービンにおけ
る温度調節機構において、前記制御手段が、前記制御弁
を制御することにより、前記開口部の開度を調節するこ
とを特徴としている。このように、制御手段が、制御弁
を制御することにより、冷却流路の開口部の開度が調節
されて自然対流によって冷却流路内を流れる冷却空気の
流量を調節するものであるので、ハウジングの上下の温
度差を抑える温度調節を、よりきめ細かく行うことが可
能となり、さらに温度差を小さくできる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、この発明
につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実
施の形態によりこの発明が限定されるものではない。ま
た、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容
易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれ
る。なお、従来技術と同一構造部分には、同一符号を付
して説明を省略する。ここで、本発明に係るタービンに
おける温度調節機構は、蒸気タービン、ガスタービンあ
るいは軸流式の空気圧縮機その他の、タービンを備え且
つ温度上昇の大きいターボ機械に適用できる。
【0025】図1は、本発明の実施の形態1に係るター
ビンにおける温度調節機構の構成及び構造を説明するハ
ウジングの概略断面図である。また、図2は、本発明の
実施の形態1に係るタービンにおける温度調節機構の構
成及び構造を説明する断熱材を取り外した状態のハウジ
ングの概略斜視図である。図1及び図2において、符号
11は、温度調節機構を構成する温度調節部である。こ
の温度調節部11は、ハウジング2を構成する上部ハウ
ジング4に設けられたものである。
【0026】この温度調節部11は、上部ハウジング4
の周面に沿ってかつ側方側から上方側へ向かって一対ず
つ設けられた冷却セル12を有しており、側方側の開口
部分は流入口12aとされ、上方側は上部ハウジング4
の上端部分にて上方へ屈曲されて開口され、この開口部
分が流出口12bとされている。
【0027】図3は、本発明の実施の形態1に係るター
ビンにおける温度調節機構を構成する冷却セルの断面図
である。この冷却セル12は、図3に示すように、断面
コ字状に形成されており、この冷却セル12の開口側を
上部ハウジング4の周面に固定することにより、上部ハ
ウジング4の周面に、冷却セル12によって囲われた冷
却流路14が形成されている。
【0028】この冷却セル12には、その開口側の縁部
に、長手方向へわたって固定片15が形成されている。
そして、この固定片15を上部ハウジング4の外周面に
ビス16によって留め付けることにより、冷却セル12
が上部ハウジング4の周面に固定される。ここで、図3
(b)に示す温度調節部11aのように、冷却セル12
の固定片15と上部ハウジング4との間に、断熱手段で
ある断熱シート50を設けることが好ましい。この断熱
シート50によって、上部ハウジング4から冷却セル1
2に対する熱伝導を低減できるので、タービン運転後に
おける冷却セル12の壁面における温度上昇を抑制でき
る。これによって、冷却セル12内における空気の昇温
を抑制できる。また、冷却セル12の壁面における温度
上昇が抑制できるので、上部ハウジング4と冷却セル1
2の壁面との間の輻射伝熱も促進できる。これらの作用
によって、冷却セル12の冷却性能がより向上する。こ
こで、断熱シート50には、例えば高温用のパッキン材
料と同じ材質の物が使用できる。
【0029】図4は、本発明の実施の形態1に係るター
ビンにおける温度調節機構に適用できる他の断熱手段を
示す説明図である。図4(a)に示す温度調節部11b
のように、断熱シート50の代わりに、真空にひいた空
間51を持つ板状の部材52を断熱手段として使用して
もよい。さらに、他の断熱手段としては、図4(b)に
示す温度調節部11cのように、固定片15の部分に真
空にひいた空間53を形成するものがある。真空の空間
を形成すると、自然対流による熱伝達がほとんど発生し
ないので、それだけ断熱効率を高くすることができる。
【0030】ここで、この発明に適用できる他の冷却セ
ルの例について説明する。図5は、本発明のタービンに
おける温度調節機構を構成する冷却セルの他の例を説明
する冷却セルの断面図である。図6は、本発明のタービ
ンにおける温度調節機構を構成する冷却セルのもう一つ
の例を説明する冷却セルの断面図である。温度調節部1
1dに備えられる冷却セル12としては、上述した断面
コ字状に限らず、図5に示すような断面矩形状の箱形と
し、上部ハウジング4の周面に密着固定しても良い。こ
の場合には、矩形の冷却セル12と上部ハウジング4と
の間に、断熱手段である断熱シート50(図3(b)参
照)等を設けることができる。
【0031】さらに、図6に示すように、上部ハウジン
グ4の周面に、周方向へ沿って複数の突条41を形成
し、これら突条41の端部に、周方向へ沿って板状の冷
却セル42をビス止めして固定し、温度調節部11eに
備えられる冷却流路14を形成しても良い。この場合に
は、板状の冷却セル42と突条41との間に断熱手段で
ある断熱シート50(図3(b)参照)等を設けること
ができる。
【0032】上記図5、図6の構造の場合も、簡略的な
構造であるので、低コストにて良好な冷却効果を得るこ
とができる。なお、上記の冷却流路14では、その幅寸
法を増減させることにより、極めて容易に、自然対流に
よって流れる空気の流量を調節することができる。ま
た、冷却流路14の設置場所としては、特に高温となる
場所が適しており、蒸気タービンの場合は、蒸気流入口
近傍が好ましい。
【0033】上部ハウジング4には、ビス16の螺合が
可能なネジ穴が形成されている。また、ビス16による
固定箇所には、周方向へわたって断熱性を有するシール
材20が塗布されており、このシール材20によって冷
却セル12が上部ハウジング4の周面に密閉された状態
に取り付けられている。上記冷却セル12には、その流
入口12a近傍における上部に、スリット17が形成さ
れており、このスリット17には、その上部側からシャ
ッタ板18が挿脱されて、流入口12aが開閉されるよ
うになっている。
【0034】また、流出口12bには、着脱可能な閉塞
プラグ19が設けられている。この閉塞プラグ19は、
流出口12bに嵌合可能な一対の嵌合部21がプラグ板
22に設けられたもので、このプラグ板22の外面側に
は、断熱材23が貼り付けられている。そして、この閉
塞プラグ19を流出口12bへ着脱させることにより、
冷却セル12の流出口12bが開閉されるようになって
いる。なお、上記冷却セル12の外周側にも断熱材6が
設けられている。
【0035】図7は、本発明の実施の形態1に係るター
ビンにおける温度調節機構による温度調節について説明
するハウジングの概略断面図である。図8は、本発明の
実施の形態1に係るタービンにおける温度調節機構によ
る温度調節について説明する断熱材を取り外した状態の
ハウジングの概略斜視図である。上記構造の温度調節部
11を有する蒸気タービンにおいて、運転を停止させた
後に上部ハウジング4の温度を冷却する手順について説
明する。
【0036】この場合には、蒸気タービンの運転終了後
に、温度調節部11の冷却セル12の流入口12a側に
設けられたシャッタ板18を引き上げるとともに、流出
口12bを閉塞している閉塞プラグ19を取り外す。こ
のようにすると、図7及び図8に示すように、冷却セル
12の流入口12a及び流出口12bが開口され、この
冷却セル12内の冷却流路14では、自然対流によって
流入口12aから流入した空気が流出口12b側へ向か
って流れ、この流出口12bから外部へ放出される。
【0037】したがって、この温度調節部11では、冷
却流路14内を流れる空気によって上部ハウジング4が
冷却され、下部ハウジング3との温度差が抑えられ、上
下の温度差によるハウジング2の反りが確実に防止され
る。その後、蒸気タービンの運転を再開させる場合は、
冷却セル12の流入口12a及び流出口12bを、シャ
ッタ板18及び閉塞プラグ19によって閉鎖する。この
ようにすると、流入口12aから流入されて冷却流路1
4を通り、流出口12bから流出する空気の自然対流が
なくなり、上部ハウジング4における冷却が解除された
通常運転モードとなる。
【0038】このように、上記実施形態例のタービンに
おける温度調節機構によれば、運転停止後に、冷却流路
14の側方の流入口12a及び上方の流出口12bを開
口させると、冷却流路14内にて自然対流が生じて流入
口12aから流出口12bへ向かって空気が流れてハウ
ジング2の上部側が冷却されるので、ハウジング2の上
下での温度差が抑えられ、これにより、上下の温度差に
よるハウジング2の反りを確実に防止することができ
る。したがって、ハウジング2の反りを考慮して回転軸
と回転軸の周囲に設けられるシール部とのクリアランス
を大きくとる必要がなくなる。これにより、シール性能
を大幅に向上させて、タービンの性能を高めることがで
きる。例えば、この発明に係るタービンにおける温度調
節機構によって、上記クリアランスの設定をより小さく
改善した場合には、ある蒸気タービンにおいては、効率
を0.2%程度向上させることができる。
【0039】また、この発明に係るタービンにおける温
度調節機構は、単にハウジング2の周面に冷却流路14
を形成して、流入口12a、流出口12bを開閉させ、
冷却流路14内における空気の自然対流を利用して熱伝
達を促進させる機構である。このため、従来のように、
ハウジング2の下方側をパネルヒータによって加熱させ
たり、あるいは、コンプレッサからの圧縮空気をハウジ
ング2の上方側へ吹き付けたりして上下の温度差を抑え
る場合と比較して、設備が簡略であり、また、電力、労
力もほとんど必要なく、極めて低コストにて、上下の温
度調節を行うことができる。
【0040】さらに、単に、断面コ字状の冷却セル12
をハウジング2の周面に当接させて固定することにより
冷却流路14とした簡略的な構造であるので、低コスト
にて良好な冷却効果を得ることができる。なお、温度調
節部11は、タービンの大きさや容量に応じて、ハウジ
ング2軸方向に間隔をあけて複数設置しても良い。この
ように、軸方向に間隔をあけて温度調節部11を複数設
けることにより、ハウジング2の上部全体を満遍なく冷
却させることができる。
【0041】(実施の形態2)図9は、この発明の実施
の形態2に係るタービンにおける温度調節機構の構成及
び構造を説明するハウジングの概略断面図である。ま
た、図10は、本発明の実施の形態2に係るタービンに
おける温度調節機構の構成及び構造を説明する断熱材を
取り外した状態のハウジングの概略斜視図である。この
タービンにおける温度調節機構は、上記タービンにおけ
る温度調節機構と略同一の構成であるが、冷却流路14
へ空気を送るための空気導入管60を、当該冷却流路1
4の流入口12aへ設けた点が異なる。その他の構成は
実施の形態1と同様なのでその説明を省略すると共に、
同一の構成要素には同一の符号を付する。なお、実施の
形態1において説明した温度調節部11a〜11eは、
いずれもこの実施の形態2に係るタービンにおける温度
調節機構に対して適用することができる。
【0042】この発明の実施の形態2に係る温度調整部
11fはつぎのように構成される。タービンの上部ハウ
ジング4上に設けられている冷却セル12の流入口12
aには、この冷却セル12へ空気を導入するための空気
導入管60が取り付けられている。そして、この空気導
入管60の空気取入れ口60aがタービンの上部ハウジ
ング4からある程度離れた場所に位置するように、空気
導入管60が配置されている。これは、タービンから離
れた位置に空気取入れ口60aを設けることによって、
タービンの周囲における温度の高い空気ではなく、温度
の低い空気を冷却セル12内へ導入して、冷却効率を高
くするためである。また、冷却セル12の流入口12a
近傍は断熱材6(図10では図示省略)で覆われてお
り、この部分から大気中へ逃げるタービンの熱を低減す
る。これによって、タービンの効率低下を抑えることが
できる。
【0043】ここで、60bは空気取入れ口60aに開
閉手段として設けられたキャップである。例えば、ター
ビン運転中のように冷却セル12に対する空気の導入が
不要な場合には、この開閉手段(キャップ)60bで空
気取入れ口60aを閉じて、冷却セル12内に流れ込む
空気を阻止する。なお、キャップの代わりに、図示はし
ないがバタフライ弁や締切り弁等を開閉手段60bとし
て使用してもよい。
【0044】ここで、空気導入管60はあまり径が小さ
いと、圧力損失が高くなって冷却セル12へ導入される
空気量が低減するので、圧力損失を考慮してある程度の
寸法を持った管を使用することが望ましい。冷却セル1
2の寸法にもよるが、内径がおよそ80mm以上あれば
圧力損失はほぼ問題にならない程度まで小さくできる。
また、空気導入管60は、曲がり部が多くなったり、曲
がり部の曲率が小さくなったりすると圧力損失が大きく
なるので、曲がり部はできるだけ少なく、また、曲がり
部の曲率はできるだけ大きくすることが望ましい。な
お、空気導入管60の断面内形状は特に限定されず、円
形、矩形その他の形状を適用できる。
【0045】また、空気導入管60には通常の管をその
まま使用することもできるが、空気導入管60の外部か
ら流入する熱を低減するために、空気導入管60を断熱
材で覆ってもよい。さらに、空気導入管60の断熱性能
を向上させるために、図10(b)に示すような二重管
を空気導入管61として使用することもできる。このよ
うにすると、外管と内管との間に形成される空間に存在
する空気によってさらに断熱効果を高くできる。これに
よって、空気導入管61内を流れる空気の温度上昇を抑
えることができるため、冷却セル12における冷却効率
をより高くできる。また、外管と内管との間に形成され
る空間に水等の冷却媒体を流して、内管内を流れる空気
を冷却してもよい。このようにすると、より温度の低い
空気を冷却セル12に導入できるので、冷却効率をさら
に高くできる。
【0046】さらに、空気導入管61の外管と内管との
間に形成される空間を真空に引いてもよい。このように
すると、自然対流の影響を極めて小さくできるので、さ
らに断熱効果を高くできる。これによって、空気導入管
61を通過する外気の温度上昇をさらに小さくできるの
で、冷却セル12における冷却効率をさらに高くでき
る。なお、タービンのハウジング2近傍の外気温度が高
い領域のみ空気導入管を二重管としてもよい。このよう
にすると、空気導入管全体を二重管で構成しなくともよ
いので、その分製造コストを低減できる。
【0047】このタービンにおける温度調節機構は、冷
却セル12へ空気を導入する空気導入管60が設けられ
ているため、タービンから離れた場所における温度の低
い空気をこの空気導入管60から冷却セル12へ導入で
きる。これによって、より冷却セル12の冷却効率をさ
らに高くして、ハウジングの変形をより小さく抑えるこ
とができる。その結果、上部ハウジング4とタービン軸
等とのクリアランスをより小さくできるので、作動流体
の漏れをより少なくしてタービン効率を高くできる。ま
た、空気導入管60によって温度の低い空気を冷却セル
12へ導入するので、冷却セル12の流入口12aを開
口させる必要がなくなる。その結果、流入口12a付近
を断熱材6で覆うことができるため、この部分からの熱
の逃げを小さく抑えてタービン効率をさらに高くでき
る。
【0048】(実施の形態3)図11は、本発明の実施
の形態3に係るタービンにおける温度調節機構の構成及
び構造を説明するハウジングの概略断面図である。この
例では、温度調節部11を構成する冷却セル12の流入
口12a及び流出口12bを、シャッタ板17及び閉塞
プラグ19に代えて、電磁制御弁(制御弁)31a、3
1bによって開閉するようになっている。そして、これ
ら電磁制御弁31a、31bには、それぞれ制御部(制
御手段)32が接続されており、この制御部32によっ
て開閉制御が行われるようになっている。
【0049】また、ハウジング2には、その上部及び下
部に、それぞれ温度センサ(温度検出手段)33a、3
3bが設けられており、ハウジング2の上部及び下部の
温度が検出されるようになっている。これら温度センサ
33a、33bは、制御部32に接続されており、これ
ら温度センサ33a、33bからの検出信号が制御部3
2へ送信されるようになっている。また、制御部32に
は、蒸気タービンの運転及び停止を行うタービン起動/
停止スイッチ34が接続されており、蒸気タービンのO
N/OFF状態が制御部32にて検出されるようになっ
ている。
【0050】上記構成の温度調節部11によれば、ター
ビン起動/停止スイッチ34からの信号によって、制御
部32が蒸気タービンの運転が停止されたことを検出す
ると、この制御部32は、温度センサ33a、33bか
らの検出信号に基づいて、ハウジング2の上下における
温度を監視する。そして、ハウジング2の下方側が自然
対流によって先に冷却されだすことによりハウジング2
の上下にて温度差が生じ、その温度差が所定値に達する
と、制御部32は、電磁制御弁31a、31bに制御信
号を出力し、冷却セル12の流入口12a及び流出口1
2bを開口させる。
【0051】このようにすると、冷却セル12内の冷却
流路14では、自然対流によって流入口12aから流入
した空気が流出口12b側へ向かって流れ、この流出口
12bから外部へ放出し、これにより、この温度調節部
11では、冷却流路14内を流れる空気によって自動的
に冷却され、上部ハウジング4が冷却され、下部ハウジ
ング3との温度差が抑えられ、上下の温度差によるハウ
ジング2の反りが確実に防止される。
【0052】その後、蒸気タービンの運転を再開させる
べく、タービン起動/停止スイッチ34がONされる
と、制御部32から電磁制御弁31a、31bへ制御信
号が出力され、これら電磁制御弁31a、31bが駆動
される。これによって、冷却セル12の流入口12a及
び流出口12bが閉鎖され、流入口12aから流入され
て冷却流路14を通り、流出口12bから流出する空気
の自然対流がなくなり、上部ハウジング4における冷却
が解除された通常運転モードとされる。
【0053】なお、この例では、制御部32によって電
磁制御弁31a、31bを開閉させるように制御させた
が、この電磁制御弁31a、31bの開度を制御し、冷
却セル12内を流れる冷却空気の流量を調節してハウジ
ング2の上下の温度差を抑えるようにしても良いことは
勿論である。このようにすると、ハウジング2の上下の
温度差を抑える温度調節を、よりきめ細かく行うことが
でき、さらに温度差を小さくすることができる。なお、
実施の形態1または2で開示したタービンにおける温度
調節機構は、それぞれ単独で、あるいは両者を組み合わ
せて、実施の形態3に係るタービンにおける温度調節機
構に対して適用することができる。
【0054】(実施の形態4)図12は、この発明の実
施の形態4に係るタービンにおける温度調節機構を示す
説明図である。このタービンにおける温度調節機構は、
実施の形態1に係るタービンにおける温度調節機構と略
同一の構成であるが、流路を構成する冷却セルを、ハウ
ジング2の径方向に複数積層した点が異なる。その他の
構成は実施の形態1と同様なのでその説明を省略すると
共に、同一の構成要素には同一の符号を付する。なお、
実施の形態1〜3で開示したタービンにおける温度調節
機構は、それぞれ単独で、あるいは2以上を組み合わせ
て、実施の形態4に係るタービンにおける温度調節機構
に適用することができる。
【0055】このタービンにおける温度調節機構は、流
路を構成する第一冷却セル70と、同じく流路を構成す
る第二冷却セル71とを積層して冷却流路を構成した温
度調節部11gを備えている。第一冷却セル70は、上
記実施の形態1における冷却セル12(図3参照)と同
様の構造であり、断面コ字状に形成した冷却セル12の
開口部を上部ハウジング4の周面に固定してある。な
お、固定片85と上部ハウジング4との間には、実施の
形態1に係るタービンの温度調節機構と同様に、上部ハ
ウジング4から第一冷却セル70への熱伝導を低減する
ための断熱手段である断熱シート50(図3(b)参
照)等を設けてもよい。このようにすると、第一冷却セ
ル70自体の温度上昇を抑えることができるので、第一
冷却セル70内部における空気の温度上昇を抑制して、
さらに冷却効率を高くできる。
【0056】断面が矩形状に形成された筒状の第二冷却
セル71には、外断面および内断面が矩形状の角パイプ
を使用する。第二冷却セル71は、第一冷却セル70の
外周形状に沿って曲げてある。この角パイプは第一冷却
セル70に重ねてある。この温度調節機構を備えた蒸気
タービンの運転が停止した後は、冷却空気流入口14a
側に設けられたシャッタ板18を引き上げるとともに、
冷却空気流出口14bを閉塞している閉塞プラグ19を
取り外す。すると、第一冷却セル70および第二冷却セ
ル72内に外気が導入されて、自然対流によって冷却空
気流入口14aから冷却空気流出口14bへ向かって空
気が流れる。
【0057】このタービンにおける温度調節機構では、
第二冷却セル71を第一冷却セル70に積層させている
ため、第一冷却セル70が第二冷却セル71と接してい
る部分から第二冷却セル71側へ熱が移動する。第二冷
却セル71側へ移動した熱は、第二冷却セル71の壁面
から、当該セル内を流れる空気に移動し、この熱を受け
取って昇温した空気は自然対流によって冷却空気流出口
14bから外部へ排出される。これによって、第一冷却
セル70の壁面温度をより低くでき、同時に上部ハウジ
ング4から第一冷却セル70の壁面へ向かう輻射伝熱も
促進できる。これらの作用によって、第一冷却セル70
の冷却性能がより向上する。なお、ここでは二つの冷却
セルを積層した場合について説明したが、冷却セルの個
数は二つに限られるものではない。タービンの寸法や冷
却流路の寸法によって、積層する冷却セルの個数は適宜
選択できる。また、冷却流路を構成する冷却セルの軸方
向に垂直な断面形状は矩形に限定されるものではない
が、伝熱性能や製造のし易さを考慮すると、当該断面形
状は矩形が好ましい。
【0058】図13は、実施の形態4に適用できる他の
冷却セルの構成を示す説明図である。実施の形態4に係
るタービンにおける温度調節機構に適用できる第一冷却
セル70は断面コ字状に限られない。同図(a)に示す
温度調節部11hのように、第一冷却セル70を断面矩
形状の箱形とし、上部ハウジング4の周面に密着固定す
る。そして、この第一冷却セル70には断面矩形の角パ
イプである第二冷却セル71を積層してもよい。このと
きには、固定部材79とビス16とによって第一冷却セ
ル70と第二冷却セル71とを上部ハウジング4に固定
する。
【0059】また、同図(b)に示す温度調節部11i
のように、断面コ字状に形成した第二冷却セル71の開
口部を、断面矩形の角パイプである第一冷却セル70の
外周に向けて取り付けて、両者を積層させてもよい。な
お、このときには第二冷却セル71と第一冷却セル70
との継ぎ目にシール材20を塗布して、第二冷却セル7
1内の気密を保つようにすることが望ましい。このとき
も、固定部材79とビス16とによって第一冷却セル7
0と第二冷却セル71とを上部ハウジング4に固定す
る。
【0060】さらに、図13(c)に示す温度調節部1
1jのように、断面コ字状の第一冷却セル70と第二冷
却セル71とを用い、第一冷却セル70の開口部を上部
ハウジング4に向けてビス16で固定する。そして、第
二冷却セル71の開口部を第一冷却セルの外周に向け、
第二冷却セル71の側面からビス16によって第一冷却
セル70に取り付けて両者を積層させてもよい。
【0061】図14は、ハウジングに形成された突条に
よって実施の形態4に係るタービンにおける温度調節機
構を構成した例を示す説明図である。同図(a)に示す
温度調節部11kのように、上部ハウジング4の周面に
は、その周方向へ沿って複数の突条41が形成されてい
る。そして、これら突条41の端部に、第二冷却セル7
1である断面矩形状の角パイプが積層してある。この角
パイプが第二冷却セル71となり、第二冷却セル71で
ある角パイプの壁面と突条41の壁面とで囲まれた空間
が第一冷却セル70となる。このとき、第一冷却セル7
0内の気密を保つため、突条41と第二冷却セル71で
ある角パイプとの継ぎ目にシール材20を塗布するとよ
い。
【0062】また、図14(b)に示す温度調節部11
lのように、突条先端部41aに段部を設け、ここに第
二冷却セル71である断面矩形状の角パイプを積層す
る。そして、突条41の側面からビス16によって第二
冷却セル71である角パイプを突条41に固定してもよ
い。なお、第一冷却セル70内の気密を保つため、第二
冷却セル71である角パイプと突条41との継ぎ目には
シール材20を塗布することが好ましいのは上述した通
りである。このような構成にすると、第二冷却セル71
である角パイプの位置決めがしやすくなるので製造が容
易になり、また、保守・点検の手間も軽減できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のタービン
における温度調節機構(請求項1)では、運転停止後
に、冷却流路の側方の開口部及び上方の開口部を開口さ
せるようにした。このため、冷却流路内にて自然対流が
生じて側方の開口部から上方の開口部へ向かって空気が
流れてハウジングの上部側が冷却されるので、ハウジン
グの上下での温度差が抑えられ、これにより、上下の温
度差によるハウジングの反りを確実に防止することがで
きる。
【0064】したがって、ハウジングの反りを考慮して
回転軸と回転軸回りに設けられるシール部とのクリアラ
ンスを大きくとる必要がなくされ、これにより、シール
性能を大幅に向上させて、タービンの性能を大幅に高め
ることができる。また、単に、ハウジングの周面に冷却
流路を形成して、開口部を開閉させる機構であるので、
従来のように、ハウジングの下方側をパネルヒータによ
って加熱させたり、あるいは、コンプレッサからの圧縮
空気をハウジングの上方側へ吹き付けたりして上下の温
度差を抑える場合と比較して、設備が簡略であり、ま
た、電力、労力もほとんど必要なく、極めて低コストに
て、上下の温度調節を行うことができる。
【0065】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項2)では、ハウジングに設けられた冷却流
路内へ外気を導くための冷却空気導入管を備えたので、
冷却空気導入管の入口をタービンから離れた位置に配置
することができる。これによって、タービン近傍の温度
の高い空気を導入することなく、温度の低い空気を冷却
流路に導入することができ、冷却流路内で生ずる自然対
流熱伝達の効率が高くなる。その結果、冷却流路の冷却
性能が向上し、よりハウジングの上下で生ずる温度差を
小さく抑えて、上下の温度差によるハウジングの反りを
さらに確実に防止できる。
【0066】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項3)では、前記冷却空気導入管を二重管と
したので、外管と内管との間に形成される空間の存在に
よって外気と内部を流れる空気との断熱効果を高くでき
る。その結果、空気導入管内を流れる空気の温度上昇を
抑えることができるため、冷却流路における冷却効率を
より高くできる。
【0067】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項4)では、複数の温度調節部をハウジング
の軸方向に間隔をあけて設たので、運転停止後に、ハウ
ジングの上部全体を満遍なく冷却させることができる。
【0068】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項5)では、複数の流路をハウジングの径方
向に向かって積層させることによって冷却流路を構成し
た。これによって、ハウジングに最も近い流路の壁面温
度をより低くできるので、ハウジング表面からハウジン
グに最も近い流路の壁面へ向かう輻射伝熱も促進され
る。その結果、冷却流路の冷却性能をより向上させるこ
とができる。
【0069】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項6)では、前記冷却流路を、一側面側が開
口され、且つ軸方向に垂直な断面がコ字状に形成された
第一冷却セルの開口側を前記ハウジングの周面に当接さ
せて固定し、さらに軸方向に垂直な断面が矩形状に形成
された筒状の第二冷却セルを前記第一冷却セルに積層し
て構成した。これによって、第一冷却セルと第二冷却セ
ルとが接触する面積を大きくできるので、それだけ伝熱
性能が向上し、第一冷却セルの壁面温度をより効率的に
低くすることができる。その結果、ハウジング表面から
第一冷却セルの壁面へ向かう輻射伝熱をより促進できる
ので、第一冷却セルにおける冷却性能をさらに高くでき
る。
【0070】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項7)では、単に、断面コ字状の冷却セルを
ハウジングの周面に当接させて固定させることにより簡
略的な構造で冷却流路を構成したので、低コストにて良
好な冷却効果を得ることができる。
【0071】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項8)では、単に、断面矩形状の筒状の冷却
セルをハウジングの周面に当接させて固定させることに
より、簡略的な構造で冷却流路を構成したので、低コス
トにて良好な冷却効果を得ることができる。
【0072】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項9)では、単に、ハウジングの周面に形成
された複数の突条の上端部に板状の冷却セルを当接させ
て固定することにより簡略的な構造で冷却流路を構成し
たので、低コストにて良好な冷却効果を得ることができ
る。
【0073】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項10)では、冷却セルとハウジングの周面
との間に断熱手段を設けた。この断熱手段によって、ハ
ウジングの上部から冷却セルに向かう熱伝導を低減でき
るので、冷却セル内における空気の温度上昇を抑えるこ
とができる。また、冷却セルの壁面における温度上昇が
抑制できるので、ハウジングの上部から冷却セルの壁面
へ向かう輻射伝熱も促進できる。これらの作用によっ
て、冷却セルの冷却性能をより向上させることができ
る。
【0074】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項11)では、運転停止後に、ハウジングの
上下にて温度差が生じ、その温度差が所定値に達する
と、制御手段が制御弁を制御して冷却流路の開口部を開
口させるようにしたので、運転停止後におけるハウジン
グの上下の温度差を自動的に抑えることができる。
【0075】また、本発明のタービンにおける温度調節
機構(請求項12)では、制御手段が、制御弁を制御す
ることにより、冷却流路の開口部の開度が調節されて自
然対流によって冷却流路内を流れる冷却空気の流量を調
節するようにしたので、ハウジングの上下の温度差を抑
える温度調節を、よりきめ細かく行うことができ、さら
に温度差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るタービンにおける
温度調節機構の構成及び構造を説明するハウジングの概
略断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るタービンにおける
温度調節機構の構成及び構造を説明する断熱材を取り外
した状態のハウジングの概略斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るタービンにおける
温度調節機構を構成する冷却セルの断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るタービンにおける
温度調節機構に適用できる他の断熱手段を示す説明図で
ある。
【図5】本発明のタービンにおける温度調節機構を構成
する冷却セルの他の例を説明する冷却セルの断面図であ
る。
【図6】本発明のタービンにおける温度調節機構を構成
する冷却セルのもう一つの例を説明する冷却セルの断面
図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るタービンにおける
温度調節機構による温度調節について説明するハウジン
グの概略断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るタービンにおける
温度調節機構による温度調節について説明する断熱材を
取り外した状態のハウジングの概略斜視図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係るタービンにおけ
る温度調節機構の構成及び構造を説明するハウジングの
概略断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2に係るタービンにおけ
る温度調節機構の構成及び構造を説明する断熱材を取り
外した状態のハウジングの概略斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るタービンにおけ
る温度調節機構の構成及び構造を説明するハウジングの
概略断面図である。
【図12】この発明の実施の形態4に係るタービンにお
ける温度調節機構を示す説明図である。
【図13】実施の形態4に適用できる他の冷却セルの構
成を示す説明図である。
【図14】ハウジングに形成された突条によって実施の
形態4に係るタービンにおける温度調節機構を構成した
例を示す説明図である。
【図15】蒸気タービンを構成するハウジングの構造を
説明するハウジングの概略断面図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 6 断熱材 11 温度調節部 12、42 冷却セル 12a 流入口(開口部) 12b 流出口(開口部) 14 冷却流路 16 ビス 31a、31b 電磁制御弁(制御弁) 32 制御部(制御手段) 33a、33b 温度センサ(温度検出手段) 41 突条 50 断熱シート 60、61 空気導入管 60a 空気取入れ口 60b 開閉手段(キャップ、バタフライ弁、締切り
弁) 70 第一冷却セル 71 第二冷却セル 79 固定部材
フロントページの続き (72)発明者 中野 隆 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 西本 慎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材によって覆われたハウジング内に
    回転軸が回転可能に支持され、運転時に高温となるター
    ビンの運転停止後における温度調節機構であって、 前記ハウジングには、その周面に、両側方から上方にわ
    たって周方向に沿い、かつ両側方及び上方が開口された
    冷却流路が形成され、該冷却流路の側方側の開口部及び
    上方側の開口部が開閉可能とされ、運転停止後に前記開
    口部が開口されることにより、前記冷却流路内にて自然
    対流を生じさせて前記ハウジングの上部側を冷却する温
    度調節部を有することを特徴とするタービンにおける温
    度調節機構。
  2. 【請求項2】 断熱材によって覆われたハウジング内に
    回転軸が回転可能に支持され、運転時に高温となるター
    ビンの運転停止後における温度調節機構であって、 前記ハウジングには、その周面に、両側方から上方にわ
    たって周方向に沿い、かつ両側方及び上方が開口された
    冷却流路が形成され、該冷却流路の側方側の開口部及び
    上方側の開口部が開閉可能とされ、さらに前記側方側の
    開口部には前記冷却流路内へ外気を導くための冷却空気
    導入管が備えられており、運転停止後に前記開口部が開
    口されることにより、前記冷却空気導入管から前記冷却
    流路内へ導入された外気に自然対流を生じさせて前記ハ
    ウジングの上部側を冷却する温度調節部を有することを
    特徴とするタービンにおける温度調節機構。
  3. 【請求項3】 さらに、前記冷却空気導入管は二重管で
    あることを特徴とする請求項2に記載のタービンにおけ
    る温度調節機構。
  4. 【請求項4】 前記温度調節部が、前記ハウジングの軸
    方向に間隔をあけて複数設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のタービンにおけ
    る温度調節機構。
  5. 【請求項5】 前記冷却流路は、複数の流路が前記ハウ
    ジングの径方向に向かって積層されることによって構成
    されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のタービンにおける温度調節機構。
  6. 【請求項6】 前記冷却流路は、一側面側が開口され、
    且つ軸方向に垂直な断面がコ字状に形成された第一冷却
    セルの開口側を前記ハウジングの周面に当接させて固定
    し、さらに軸方向に垂直な断面が矩形状に形成された筒
    状の第二冷却セルを前記第一冷却セルに積層して構成し
    たことを特徴とする請求項5に記載のタービンにおける
    温度調節機構。
  7. 【請求項7】 前記冷却流路は、一側面側が開口されて
    断面視コ字状に形成された冷却セルの開口側を前記ハウ
    ジングの周面に当接させて固定することにより形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のタービンにおける温度調節機構。
  8. 【請求項8】 前記冷却流路は、断面視矩形状に形成さ
    れた筒状の冷却セルを前記ハウジングの周面に当接させ
    て固定することにより形成されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のタービンにおける
    温度調節機構。
  9. 【請求項9】 前記冷却流路は、前記ハウジングの周面
    に、周方向に沿って形成された複数の突条の上端部に板
    状の冷却セルを当接させて固定することにより形成され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載のタービンにおける温度調節機構。
  10. 【請求項10】 さらに、前記冷却セルと前記ハウジン
    グの周面との間には断熱手段が設けられていることを特
    徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載のタービン
    における温度調節機構。
  11. 【請求項11】 前記冷却流路の開口部を開閉させる制
    御弁と、前記ハウジングの上部及び下部の温度をそれぞ
    れ検出する温度検出手段と、該温度検出手段からの検出
    結果に基づき、前記ハウジングの温度差が所定値に達し
    た時点にて前記制御弁を制御して前記冷却流路の開口部
    を開口させる制御手段とを有することを特徴とする請求
    項1〜10のいずれか1項に記載のタービンにおける温
    度調節機構。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記制御弁を制御す
    ることにより、前記開口部の開度を調節することを特徴
    とする請求項11に記載のタービンにおける温度調節機
    構。
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