JP2003082963A - 開閉体巻き取り装置 - Google Patents

開閉体巻き取り装置

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JP2003082963A
JP2003082963A JP2001319996A JP2001319996A JP2003082963A JP 2003082963 A JP2003082963 A JP 2003082963A JP 2001319996 A JP2001319996 A JP 2001319996A JP 2001319996 A JP2001319996 A JP 2001319996A JP 2003082963 A JP2003082963 A JP 2003082963A
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clutch
opening
winding
clutch device
force
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JP2001319996A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Ogura
義信 小椋
Tokuji Katsurayama
篤司 葛山
Takeshi Tada
武史 多田
Satoyuki Suzuki
聡之 鈴木
Masashi Taniyama
雅司 谷山
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Aisin Kiko Co Ltd
Original Assignee
Aisin Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッタカーテンなどの開閉体のクラッチ装
置を軽く操作することができ、かつ信頼性に優れたシャ
ッタカーテン等の開閉体を提供すること。 【解決手段】 シャッタケース1内部のクラッチ装置1
0と、一端15aをクラッチ装置10に連結され他端1
5bをシャッタ巻き取りパイプ7側部に引き出された第
1リンク15と、前記他端15bと第1リンク固定軸1
6aで連結された操作力軽減装置16と、前記操作力軽
減装置16の第2リンク固定軸16bで第2リンク17
の一端17aを連結され、他端17bに操作つまみ20
を持つ操作ひも18を連結した第2リンク17とから構
成し、操作力軽減装置16は回転軸16cを持ち、第2
リンク固定軸16bと回転軸16cとの距離は、第1リ
ンク固定軸16aと回転軸16cとの距離より大きい構
成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動開閉機によりシャ
ッタ等の開閉体を開閉する開閉体巻き取り装置に関し、
特に手動で操作する為のクラッチ装置を備えた開閉体巻
き取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シャッタ等の巻き取り装置は、電動開閉
機の回転駆動により開閉される。詳しくは、電動開閉機
の回転軸と巻き取り部材が直接連結され、該巻き取り部
材にシャッタが連結されており、前記電動開閉機の回転
で巻き取り部材にシャッタを巻き取り開口部を開放す
る。また、前記電動開閉機の逆回転により、巻き取り部
材からシャッタを繰り出してこの開口部を閉鎖する。
【0003】ところで、電動開閉機にはブレーキが併設
されており、電動開閉機の停止時には、このブレーキが
働き、回転軸を固定してシャッタの落下を防止する構造
となっている。
【0004】しかしながら、電動開閉機の故障あるい
は、停電発生の場合には、ブレーキが作働したままの状
態となる為シャッタが開閉できなくなる。更に、この状
態がシャッタを巻き取ったままの状態で発生すると、シ
ャッタを閉じる事ができず、巻き取り部材内の電動開閉
機の保守が行なえないことがあった。
【0005】また、巻き取り部材に、シャッタを巻き取
る方向に常時付勢された平衡用バネを設ける事により、
シャッタの重量が平衡され、巻き取り方向に対する巻き
取り力を小さな力で行なえるようになっているものもあ
るが、電動開閉機の停止時にシャッタを巻き取るために
は、作動しているブレーキを解除する装置が必要であっ
た。
【0006】この問題を解決するために、例えば特開平
9−88458号公報に示される、電動開閉機と巻き取
り部材との間にクラッチ装置を設け、電動開閉機の回転
を巻き取り部材に対し連結あるいは切断自在とし、一対
のクラッチ板の一方に連結され、装置外部に導出された
ワイヤケーブルを引く事により、クラッチを切断し、巻
き取り部材を回動可能にすることにより開閉体を手動開
閉する事を可能とした巻き取り装置がある。また、クラ
ッチを切断した後、その状態を保持するために、ワイヤ
ケーブルを巻き付ける係止部や、クラッチにラチェット
機構等の一時係止機構を設ける実施例が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラッ
チ装置は電動開閉機の回転力を正確に伝達し、かつクラ
ッチが滑ることによるシャッタの意図しない動作を防止
する為に、バネ等により、クラッチ装置を連結する方向
に付勢力が掛けられている。また、クラッチ装置を切断
操作する際には、クラッチ装置の摺動に伴う摩擦力が掛
かる。したがって、クラッチ装置を切断操作する際に
は、これらのクラッチ装置に掛かる力に相当する操作力
が必要となっていた。
【0008】更に、クラッチの信頼性向上を目的として
クラッチ部の結合力を上げるためには、クラッチ板に対
する付勢力を高く設定する事などが必要となる。また、
大型のシャッタにクラッチ装置を用いる場合には、シャ
ッタの重量に相応したクラッチを使用する為に、クラッ
チ板に対する付勢力を高く設定することや、クラッチ装
置そのものを大型化することが必要となる。が、それに
伴ってクラッチ装置の操作に必要となる操作力が増大す
るために、クラッチ装置の操作性が低下するという問題
を招いている。
【0009】ところで、クラッチ装置を切断状態で保持
するために、人手に依り保持する場合には、ワイヤケー
ブルを保持しつつシャッタを開閉するのは困難であっ
た。そこで、ワイヤケーブルを保持する方法が考案され
ているが、ワイヤケーブルを巻き付ける係止部を用いる
場合には、ワイヤケーブルを引きつつ巻き付ける必要が
あるため、作業が非常に煩雑であった。また、クラッチ
板に一時係止機構を用いる場合には、その機構が複雑な
ものになってしまった。さらに、クラッチ板には常時付
勢力が掛かっているため、係止部あるいは一時係止機構
にはそれに対応した強度が必要であった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、電動開閉機が停止等の状態に関わらず
開閉体を手動で開閉するための操作を容易に行なう事が
できるシャッタ等の巻き取り装置を提供する事を目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
本発明の請求項1のシャッタ等の巻き取り装置は、シャ
ッタ等の開閉体と、該開閉体を巻き取る巻き取り部材
と、該巻き取り部材と連結し駆動を伝達することで前記
開閉体の巻き取り及び繰り出しを行なわせる電動開閉機
と、前記巻き取り部材と該電動開閉機との連結部に配置
され両者を連結あるいは切断自在とするクラッチ装置
と、該クラッチ装置を手動操作する操作部と、を具備
し、前記操作部と前記クラッチ装置との間に設けられ、
回動自在な回転軸と、前記クラッチ装置と連結する第1
固定軸と、前記操作部と連結する第2固定軸とから構成
され、前記回転軸と前記第2固定軸との距離が、前記回
転軸と前記第1固定軸との距離に対して大である操作力
軽減装置を配置した事を特徴とする。
【0012】また、請求項2の開閉体巻き取り装置の操
作力軽減装置は、該操作力軽減装置の回動を制限するロ
ック手段を具備し、該ロック手段で前記操作力軽減装置
を保持することにより、前記操作力軽減装置に連結され
た前記クラッチ装置を切断状態で保持する。
【0013】上記構成の作用を説明すると、前記操作部
を操作する事により、前記第2固定軸に前記回転軸を回
転中心とするモーメントが発生する。発生したモーメン
トは前記回転軸を回転中心として前記第1固定軸に掛か
る。ここで、モーメントとは、力に直向する支点から作
用線までの距離と力の積の事をいうことから、同一のモ
ーメントに対して、力は距離に反比例する。したがっ
て、前記回転軸と前記第2固定軸との距離が、前記回転
軸と前記第1固定軸との距離に対して大である本装置に
おいて、前記第2固定軸に掛かる力は、前記第1固定軸
に掛かる力に比べて小となり、結果として本操作力軽減
装置を用いる事によりクラッチ操作の為の操作力を軽減
する事ができる。更に、前記回転軸と前記第1固定軸と
の距離、及び前記回転軸と前記第2固定軸との距離をそ
れぞれ変更する事により、軽減の割合を変える事ができ
る。
【0014】また、本操作力軽減装置の回動を制限する
ロック手段を具備することにより、クラッチ切断操作を
行った時に、本操作力軽減装置をロックすることができ
る。ここで、前記クラッチ装置は前記操作力軽減装置に
連結されているため、前記ロック手段で本操作力軽減装
置をロックすることにより、前記クラッチ装置をロック
することができる。したがって、本操作力軽減装置にロ
ック手段を具備することにより、人手に依ることなく前
記クラッチ装置を切断状態で保持することができるよう
になるため、シャッタ等の手動開閉をより容易に行うこ
とも可能である。さらに、前記ロック手段を本操作力軽
減装置に設けることにより、前記ロック手段に掛かるク
ラッチへの付勢力が本操作力軽減装置によって軽減され
る。そのため、前記文献に示されているような、クラッ
チ装置にロック手段を設ける場合や、クラッチに一端を
連結されたワイヤを係止具に係止する場合に比べて、ロ
ック手段に必要とされる強度を軽減できる。また、他方
で、クラッチ装置にロック手段を設けることによるクラ
ッチ装置の複雑化を回避することも可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明のシャッタ等の巻き取り
装置の第1の形態を示す断面図である。以下には、開閉
体として複数のスラットからなるシャッタカーテンを例
に説明するが、他にグリルシャッタやロールスクリー
ン、ブラインド等に適用する事もできる。シャッタケー
ス1には、両側にブラケット2a、2bが設けられてい
る。一方のブラケット2aには、モータ3の固定部3a
が固定されている。他方のブラケット2bには、中空上
の固定パイプで構成された固定杆4が固定されている。
モータ3の回転軸3bと固定杆4とは同軸状に配置され
ている。
【0016】このモータ3にはブレーキが内蔵されてお
り、モータ3の非駆動時(停電時も含む)には該ブレー
キが働き、回転軸3bの回動を規制する様になっている
ため、外部から力が掛けられても、回転軸3bが回動す
る事はない。また、モータ3には駆動の際に十分なトル
クを得る為に、減速機が設けられている。
【0017】固定杆4の両端にはベアリングを介して、
巻き取りホイール5a、5bが回動自在に設けられてい
る。また、回転軸3b部分にもベアリング6を介して、
巻き取りホイール5a、5bと同径の巻き取りホイール
5cが回転自在に設けられている。また、モータ3の固
定部3a側部近傍には、巻き取りホイール5と同径の回
転体(リミットリング)3cが設けられており、この回
転体3cは、モータ3駆動時に回転する回転軸3bとは
連結されておらず、回転自在である。
【0018】これら巻き取りホイール5a、5b、5
c、及び回転体3cの外周部分には、シャッタカーテン
8を巻き取る巻き取り部材として中空の巻き取りパイプ
7が固定されている。この巻き取りパイプ7の外周に
は、シャッタカーテン8の一端が連結されている。
【0019】また、固定杆4と、巻き取りホイール5b
との間には、平衡用バネ9が設けられる。この平衡用バ
ネ9は、シャッタカーテン8を巻き上げる際の巻き取り
パイプ7の回転方向に付勢されたねじりバネで構成さ
れ、シャッタの重量を平衡する事により、シャッタカー
テン8の巻き取り繰り出しを軽い力で(後述する電動駆
動時及び手動開閉時のいずれも)行えるようにするもの
である。よって、この平衡用バネ9を設ける事により、
巻き上げ繰り出し時の負荷が軽減されるため、その分モ
ータ3が小型化されている。このように、電動開閉機と
してモータ3を用い、平衡用バネ9を併設した構成によ
って全体を小型簡素化する事ができる。
【0020】次に、図2はクラッチ装置10を示す部分
拡大断面図である。クラッチ装置10は、モータ3の回
転軸3bと巻き取りホイール5aとの間に設けられる。
クラッチ装置10は、回転軸3bの端部にクラッチ板1
1が固定され、クラッチ板11と対向するクラッチ板1
2が巻き取りホイール5aと巻き取りホイール5cとの
間に設けられている。これらクラッチ板11、12の接
合面には、凹部11a、凸部12aが形成されており、
凹凸の嵌め外しによりクラッチ板11、12同士は図3
のように係脱可能になっている。
【0021】このクラッチ板12の外周部12aは巻き
取りパイプ7に固定された保持ホイール13にスプライ
ン結合され、即ち、回転方向には、保持ホイール13と
共に回転し、軸方向には固定の保持ホイール13に対し
移動自在とされている。また、クラッチ板12は、巻き
取りホイール5aとの間に設けられた付勢スプリング1
4により、クラッチ板11方向に常時付勢されている。
【0022】クラッチ板12は、固定杆4内部を貫通す
る第1リンク15の一端15bに連結されており、第1
リンク15を付勢スプリング14の付勢力と逆の方向へ
移動させることにより移動可能となっている。一方、第
1リンク15の他端15aは巻き取りパイプ7の外方に
設けられた操作力軽減装置16の第1リンク固定軸16
aに回動自在に連結されている。
【0023】図4に示す操作力軽減装置16は第1リン
ク固定軸16a、第2リンク固定軸16b、回転軸16
cを持ち、回転軸16cを回転中心に枢支されている。
また、第2リンク固定軸16bには、一端17bに操作
つまみ19を持つ操作ひも18が連結されている第2リ
ンク17の他端17aが回動自在に連結されている。
【0024】ここで、第1リンク固定軸16aと回転軸
16cとの距離は、回転に伴うモーメントを利用する為
に、第2リンク固定軸16bと回転軸16cとの距離よ
り短くなっている。この例では、操作力軽減装置16と
してL字状のプレートからなるベルクランク16dが用
いられており、回転軸16cを回転中心として壁面等に
固着されたブラケット16eに回動自在に枢支されてい
るが、特にこの様な形態である必要はなく、回転に伴う
モーメントを利用できる器具であればどの様な器具でも
良い。
【0025】また、この例では、第1リンク15及び、
第2リンク17には、操作時の剛性感の観点から、棒状
の剛体に連結部を設けたものを用いているが、特にこの
様な形態である必要はなく、単に各部を連結するワイヤ
等の材料を適宜用いて良い。また、第1リンク15は、
クラッチ装置10操作の際に、クラッチ板12の往復運
動及び、操作力軽減装置16の回転運動の影響を受け
る。そこで、好適には、クラッチ板12とリンクの一端
15bとの接続部は、単に固定するのではなく、操作力
軽減装置16の回転運動にも対応できるように接続され
ていると良い。
【0026】まず、シャッタカーテン8を自動開閉する
際の動作について説明する。上記構成によれば、まずク
ラッチ装置10のクラッチ板11及び12は図2のごと
く連結されており、図1において、操作部の開閉スイッ
チ(図示しない)を操作する事により、モータ3の回転
軸3bが対応方向に回転する。このとき、回転軸3bの
回転により、保持ホイール13を介して巻き取りパイプ
7が同方向に回転してシャッタカーテン8が昇降する。
ここで、シャッタカーテン8の昇降時には、平衡用バネ
9の働きにより巻き上げ繰り出し時の負荷が軽減されて
いる。
【0027】次に、クラッチ装置10の手動切断操作に
ついて説明する。上記構成によれば、シャッタカーテン
8がモータ3により開閉可能な通常状態において、まず
操作つまみ19を引く事により、第2リンク固定軸16
bが引かれ、第2リンク固定軸16bに回転軸16cを
回転中心とするモーメントが発生する。該モーメントは
ベルクランク16dを順回転させ、第1リンク固定軸1
6aにおいて、第1リンク15を引く力として作用す
る。ここで、モーメントとは、力に直向する支点から作
用線までの距離と力の積の事をいうことから、同一のモ
ーメントに対して、力は距離に反比例する。よって、回
転軸16cから第1及び第2固定軸の距離関係が、後者
の方が前者より大きい事から、第二リンク固定軸16b
を引く力は、第1リンク固定軸16aを引く力に比べて
小となるため操作力の軽減効果が得られる。さらに、回
転軸16cから第1及び第2固定軸の距離はそれぞれ任
意に変更することができるため、軽減効果の割合を自在
に変えることも可能である。したがって、第1リンク1
5が引かれる事により、その一端15bと接続されたク
ラッチ板12が付勢スプリング14の付勢力に逆らう方
向に移動し、クラッチ板11から離れる為、モータ3と
シャッタカーテン8との連結状態が切断され、モータ3
の状態に関わらず、シャッタカーテン8が自由に開閉可
能となる。ここで、平衡用バネ9はクラッチ装置10の
状態に関わらず、シャッタカーテン8を巻き取る方向に
常時付勢されて平衡状態になっている。したがって、ク
ラッチ装置10を切断しても、シャッタカーテン8が自
重で落下する事はなく、かつ容易に手動開閉する事がで
きる。
【0028】次に、クラッチ装置10の手動連結操作に
ついて説明する。クラッチ装置10の手動切断状態にお
いても、クラッチ板12は、付勢スプリング14により
常時クラッチ板11と連結する方向に付勢されている。
そのため、操作つまみ19を引いた状態を解除すると、
クラッチを切断する方向に作用する力が無くなるため、
付勢スプリング14によって常時クラッチ板11と連結
する方向に付勢されているクラッチ板12は、クラッチ
板11と連結され、それに伴い、一端15bでクラッチ
板12に連結された第1リンク15を引き戻し、第1リ
ンク15に接続されたベルクランク16dに回転軸16
cを中心とするモーメントが、前記クラッチ装置10を
切断するときとは逆向きに発生する。該モーメントはベ
ルクランク16dを逆回転させ、第2リンク固定軸16
bに接続された第2リンク17および、操作ひも18、
操作つまみ19を引き上げる。以上により、各部は前記
通常状態に戻る。したがってモータ3とシャッタカーテ
ン8との連結状態が回復され、シャッタカーテン8はモ
ータ3により開閉可能な通常状態に戻る。
【0029】クラッチ装置10を手動で切断する時にお
いては、例えば付勢スプリング14のクラッチ装置結合
方向への付勢力等がクラッチ板12に掛かっているが、
操作力軽減装置16によりクラッチ板12を操作する為
に必要とされる力は軽減されるので、操作つまみ19を
小さな力で操作し、クラッチ装置10を切断することが
できる。一方、クラッチ装置10を手動で連結する時に
は、付勢スプリング14の付勢力により、クラッチ板1
1、12が衝突し、その衝撃でクラッチ装置10を傷め
る恐れがある。しかし、前記クラッチ装置の手動切断の
時と同様に、操作力軽減装置16によりクラッチ板12
を操作する為に必要となる力は軽減されるので、操作つ
まみ19を小さな力で戻しながら、クラッチ装置10を
連結する際の衝撃を和らげることができる。したがっ
て、この操作力軽減装置16を用いる事により、手動で
クラッチ装置10を連結・切断するどちらの場合におい
ても、操作に必要とする力を軽減することができるよう
になる。
【0030】また、手動でクラッチ操作を行う為に、ク
ラッチ装置10の結合力は手動でクラッチ装置10を切
断できる程度に制限されていたが、操作力軽減装置16
を用いる事によりこの制限が緩和される。そのため、ク
ラッチ装置10を連結する方向に付勢する付勢スプリン
グ14の力を強化したり、クラッチ装置10を大型化し
結合力を強化したりする事により、クラッチ板11、1
2の連結部が滑る事が無くなるので、クラッチ装置10
の信頼性を向上させる事ができる。
【0031】ここで、シャッタ等の開閉体を手動開閉す
るためには、操作つまみを引きながら行うか、操作つま
みを引いたまま係止部に留めて行う必要がある。そこ
で、好適には、クラッチ装置10の手動切断操作を行っ
た時、クラッチ装置10の切断状態を保持できる装置が
あると良い。以下に具体例を挙げる。ベルクランク16
dに設けられた接続部16fに、図8に示すように棒状
の部材を2カ所でL字状に曲げたピン20の一端に設け
た接続部20bを回動自在に取り付け、該ピン20の他
端には案内部材20aを取り付け、ブラケット16eに
は該案内部材20aが摺動するための溝21を設ける。
ここで、溝21は、図4のようにクラッチ装置10が連
結状態にあるときには、案内部材20aは図6内に示す
Aにあり、かつ、図5のようにクラッチ装置10が切断
状態にあるときには、案内部材20aは図6内に示す係
止部Cに一時保持できるように設置する。ここで、案内
部材20aが係止部Cにあるときにはクラッチ装置10
が切断状態にあるため、付勢スプリングによる付勢力が
操作力軽減装置16を介して伝達され、図5においてベ
ルクランク16dを反時計回りに回す力として働くた
め、ベルクランク16dに連結された案内部材20aを
係止部Cに一時保持することができる。上記構成によ
り、クラッチ装置の連結状態において、操作ひも18を
一度操作すると、案内部材20aが図6に示すAからB
を経由してCに至り、案内部材20aが係止部Cに一時
係合することで、クラッチ装置10を切断状態に保持す
る。さらに、もう一度操作ひも18を操作することによ
り、案内部材20aは一時係合状態を解除され、Cから
Dを経由してAに戻り、クラッチ装置は再び連結状態と
なる。このような保持装置を用いることにより、クラッ
チ装置10の切断状態を維持するために操作ひも18を
引き続けたり、前記文献のように係止具に取り付けたり
する必要が無くなるため、シャッタカーテン8の手動開
閉をより容易に行うことができる。さらに、該ロック手
段は操作力軽減装置を介して前記クラッチ装置を保持す
るため、従来のクラッチ装置用の係止具等ほどの強度を
必要としないロック手段を提供することができる。
【0032】また、溝21のA−D断面は図7のような
構造になっているため、案内部材20aはDからA方向
には斜面を徐々に摺動することで移動可能であるが、逆
にAからD方向には、図9に示すように案内部材20a
が溝21の底面の突起に引っかかるため移動不可能であ
る。また、図7のような斜面はDA間だけでなく、A
B、BC、CD間にも同様に設けられているため、溝2
1は案内部材20aがA、D、C、B、Aの順には動か
ないような構造となっている。したがって、案内部材2
0aは、溝21をA、B、C、D、Aの順に動くことが
可能である。また、溝21の底面とピン20が摺動する
際に発生する負荷を利用して、クラッチ板が連結する際
の衝撃を低減するダンパー機能として利用することもで
きる。
【0033】さらに好適には、本発明の操作力軽減装置
16はシャッタ等の開閉装置本体とは分離した形態で構
成することが可能であるため、従来のクラッチ装置を持
つシャッタに操作力軽減装置16を追加することも可能
である。
【発明の効果】
【0034】以上説明したように本発明の開閉体巻き取
り装置は、回転に伴うモーメントを利用する操作力軽減
装置を設けたことにより、シャッタカーテン等のクラッ
チ装置の切断、連結操作を手動で行う際に必要とする力
を軽減することができる。また、操作を行うために必要
な力が軽減されたことにより、クラッチ装置の結合力を
増大することが可能になるため、クラッチ装置の信頼性
を向上することができる。
【0035】また、操作力軽減装置の回動を制限するロ
ック手段を設け、操作力軽減装置に連結されたクラッチ
装置の動きを制限することにより、人手に依ることなく
クラッチ装置を切断状態に保持することができるように
なるため、シャッタカーテンを手動で開閉することがよ
り容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッタ等の巻き取り装置の第1の形
態を示す断面図。
【図2】クラッチ装置10の連結状態を示す部分拡大断
面図。
【図3】クラッチ装置10の切断状態を示す部分拡大断
面図。
【図4】クラッチ装置10が連結時の操作力軽減装置1
6を示す部分拡大断面図。
【図5】クラッチ装置10の切断時の操作力軽減装置1
6を示す部分拡大断面図。
【図6】操作力軽減装置16に設けられた溝21を示す
部分拡大断面図。
【図7】溝21のA−D断面図。
【図8】ピン20の形状を示す側面図。
【図9】溝21のピン20との係合状態を示すA−D断
面図。
【符号の説明】
1…シャッタケース、2a、2b…ブラケット、3…モ
ータ、3a…固定部、3b…回転軸、3c…リミットリ
ング、4…固定杆、5a,5b,5c…ホイール、6…
ベアリング、7…巻き取りパイプ、8…シャッタカーテ
ン、9…巻き取り用バネ、10…クラッチ機構、11…
クラッチ板、11a…凹部、12…クラッチ板、12a
…凸部、13…保持ホイール、14…付勢スプリング、
15…第1リンク、16…操作力軽減装置、16a、1
6b…リンク固定軸、16c…回転軸、16d…ベルク
ランク、16e…ブラケット、16f…接合部、17…
第2リンク、18…操作ひも、19…操作つまみ、20
…ピン、20a…ガイド、20b…接合部、21…溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多田 武史 愛知県幡豆郡吉良町大字友国字池上70番地 6 アイシン機工株式会社内 (72)発明者 鈴木 聡之 愛知県幡豆郡吉良町大字友国字池上70番地 6 アイシン機工株式会社内 (72)発明者 谷山 雅司 愛知県幡豆郡吉良町大字友国字池上70番地 6 アイシン機工株式会社内 Fターム(参考) 2E042 AA01 BA02 CA07 CA08 CA11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ等の開閉体と、該開閉体を巻き
    取る巻き取り部材と、該巻き取り部材と連結し駆動を伝
    達することで前記開閉体の巻き取り及び繰り出しを行な
    わせる電動開閉機と、前記巻き取り部材と該電動開閉機
    との連結部に配置され操作部により両者を連結あるいは
    切断自在とするクラッチ装置とから構成される開閉体巻
    き取り装置において、前記操作部と前記クラッチ装置と
    の間に設けられ、回動自在な回転軸と、前記クラッチ装
    置と連結する第1固定軸と、前記操作部と連結する第2
    固定軸とから構成され、前記回転軸と前記第2固定軸と
    の距離が、前記回転軸と前記第1固定軸との距離に対し
    て大である操作力軽減装置を配置した事を特徴とする開
    閉体巻き取り装置。
  2. 【請求項2】前記操作力軽減装置は、該操作力軽減装置
    の状態を保持するロック手段を具備し、該ロック手段に
    より前記操作力軽減装置に連結された前記クラッチ装置
    を切断状態に保持する請求項1記載の開閉体巻き取り装
    置。
JP2001319996A 2001-09-10 2001-09-10 開閉体巻き取り装置 Pending JP2003082963A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331699U (ja) * 1989-08-07 1991-03-27
JPH11200743A (ja) * 1998-01-19 1999-07-27 Bunka Shutter Co Ltd ブレーキ付電動機のクラッチ解放装置

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