JP2003082898A - 遠隔施解錠機能付き什器 - Google Patents

遠隔施解錠機能付き什器

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JP2003082898A
JP2003082898A JP2001275003A JP2001275003A JP2003082898A JP 2003082898 A JP2003082898 A JP 2003082898A JP 2001275003 A JP2001275003 A JP 2001275003A JP 2001275003 A JP2001275003 A JP 2001275003A JP 2003082898 A JP2003082898 A JP 2003082898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵等を持参することなく、且つ鍵穴に鍵を差
し込む等の解錠操作を行うことなしに解錠できるように
すること。 【解決手段】 少なくとも内部に収容部を有するととも
に、該収容部へのアプローチを規制する規制部1’と、
該規制部1’の開放を抑止する施解錠手段28と、リモ
ート端末3、8からの少なくとも指令信号を非接触にて
受信し得る非接触通信手段26と、前記非接触通信手段
26における指令信号の受信に基づいて前記施解錠手段
28の少なくとも解錠を実施する制御を行う制御手段2
9と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、施錠することが
可能な什器に係り、特にメカニカルで煩雑な作業を省略
して、これら什器の解錠を可能とした遠隔施解錠機能付
き什器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、施錠することが可能な什器の解錠
方法としては、その什器の鍵をもって什器に出向き、鍵
を鍵穴に差し込んで解錠することにより実施されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように什器の解錠
に際しては、鍵を持参するとともに、その鍵を鍵穴に差
し込んで解錠操作を実施する必要があり、什器に荷物や
書類を収納する際には、これら荷物を持った状態にて前
記解錠操作を行うことになるため、これら解錠操作が行
い難いばかりか、鍵を什器に持参する必要があることか
ら、これら鍵等が紛失し易いという問題があった。
【0004】よって、本発明は上記した問題点に着目し
てなされたもので、従来のように個別の鍵等を什器に持
参することなく、且つ鍵穴に鍵を差し込む等の解錠操作
を行うことなく什器の解錠を実施することのできる遠隔
施解錠機能付き什器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記した問題を解決する
ために、本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、少なくと
も内部に収容部を有するとともに、該収容部へのアプロ
ーチを規制する規制部材と、該規制部材の開放を抑止す
る施解錠手段と、リモート端末から発信される指令信号
を非接触にて受信し得る非接触通信手段と、前記非接触
通信手段における指令信号の受信に基づいて前記施解錠
手段の少なくとも解錠を実施する制御を行う制御手段
と、を備えることを特徴としている。この特徴によれ
ば、前記リモート端末から指令信号が送信されること
で、該指令信号が前記非接触通信手段にて受信されて、
前記制御手段により該指令信号の受信に基づいて施解錠
手段の解錠制御が実施されるようになるため、従来のよ
うに鍵等を什器に持参することなく、且つ鍵穴に鍵を差
し込む等の解錠操作を行うことなく什器の解錠を実施す
ることができる。
【0006】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、前記
制御手段は、前記リモート端末から送信される指令信号
の前記非接触通信手段による受信に基づき前記施解錠手
段を施錠する制御を行うことが好ましい。このようにす
れば、前記リモート端末を用いて解錠のみならず、施錠
を遠隔にて行うことができる。
【0007】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、各什
器に固有に付与された什器識別符号を記憶する記憶部を
有し、前記制御手段は、前記指令信号とともに送信され
てくる什器識別符号が前記記憶部に登録されている識別
符号と一致した場合において、前記解錠制御或いは施錠
制御を実施することが好ましい。このようにすれば、複
数の什器が並列設置されている場合においても、リモー
ト端末より送信された什器識別符号に合致する什器の制
御手段のみが前記解錠制御或いは施錠制御を実施するよ
うになるため、所望の什器のみの解錠又は施錠を実施す
ることができる。
【0008】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、解錠
或いは施錠が許諾された解錠許諾者のリモート端末に予
め該リモート端末を特定し得るように付与された端末識
別符号を登録できる解錠許諾端末記憶部を備え、前記制
御手段は、前記指令信号とともに前記リモート端末より
送信されてくる前記端末識別符号を前記解錠許諾端末記
憶部に登録されている端末識別符号と比較し、該比較が
一致した場合において前記解錠制御或いは施錠制御を実
施することが好ましい。このようにすれば、予め解錠許
諾された許諾者のみが施解錠を実施することができるよ
うになり、セキュリティ性を向上できるばかりか、同一
のリモート端末の端末識別符号を複数の什器の解錠許諾
端末記憶部に登録することで、什器毎に個別のリモート
端末を所有する必要がなく、同一のリモート端末にて複
数の什器の施解錠を実施することができる。
【0009】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、前記
制御手段は、前記解錠制御或いは施錠制御を実施した場
合において、該施錠或いは解錠に関する情報を、前記非
接触通信手段を介して各什器の施錠管理を行う管理装置
に送信する制御を行なうことが好ましい。このようにす
れば、前記管理装置にて各什器の施解錠の履歴を把握す
ることができる。
【0010】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、前記
施錠或いは解錠に関する情報は、指令信号を送信した前
記リモート端末の端末識別符号を含むことが好ましい。
このようにすれば、前記管理装置にて各什器の施解錠を
指示したリモート端末を特定することができる。
【0011】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、機械
的構造の鍵を挿入可能な鍵受付部を有し、該鍵受付部に
鍵を挿入して操作することにより前記施解錠手段の現状
の施解錠状態を強制的に変更できるようになっているこ
とが好ましい。このようにすれば、前記制御手段に不具
合等が生じても、鍵を用いて施解錠を実施することがで
きる。
【0012】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、前記
施解錠手段により施解錠状態を報知する状態報知部を備
えることが好ましい。このようにすれば、什器の施解錠
状態を遠方からでも簡便に把握することができる。
【0013】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、前記
状態報知部や施解錠手段や非接触通信手段並びに制御手
段の動作に必要な電力を蓄える蓄電手段を備えることが
好ましい。このようにすれば、電力供給用の配線を架設
する必要がなく、什器の設置やレイアウトの変更を容易
に実施できる。
【0014】本発明の遠隔施解錠機能付き什器は、前記
非接触通信手段による非接触通信が、所定周波数の電磁
波を用いた無線通信であることが好ましい。このように
すれば、無線通信は指向性を有しないため、什器の配置
やレイアウトの自由度を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。
【0016】(実施例)図1は、本実施例の遠隔施解錠
機能付き什器を用いた什器解錠システムが導入されたオ
フィスを示す図であり、図2は、本実施例の什器解錠シ
ステムの構成を示す図であり、図3は、本実施例の遠隔
施解錠機能付き什器である書庫に設けられた什器ユニッ
ト2を示す外観図であり、図4は、本実施例の什器ユニ
ット2の構成を示すブロック図であり、図5並びに図6
は、本実施例において用いた第1のリモート端末として
の無線通信装置3の外観並びに構成を示すブロック図で
あり、図7並びに図8は、前記本実施例において用いた
第2のリモート端末としてのリモコンの外観図並びに構
成を示すブロック図である。
【0017】まず、本実施例の什器解錠システムは、図
1に示すように、遠隔施解錠機能付き什器として書庫1
を用いたシステムとされており、これら遠隔施解錠機能
付き什器である書庫1が、オフィスを囲むように、並設
配置されている。
【0018】本実施例の什器解錠システムが適用された
オフィス内には、各事務机毎に1台のコンピュータ5が
設置されているとともに、これら各コンピュータ5はイ
ーサネット(登録商標)ケーブル6と図示しないスイッ
チハブとを介してIEEE802.3/100base
Tの通信規格により双方向のデータ通信可能に接続さ
れ、ローカルエリアネットワーク(LAN)が形成され
ている。
【0019】また、前記ローカルエリアネットワーク
(LAN)には、各書庫1に設けられている各什器ユニ
ット2と微弱電波による双方向の無線データ通信を行う
無線通信装置3が接続されているとともに、各書庫1に
設けられている各什器ユニット2への施解錠許諾者の登
録や登録削除等の管理を行うための管理(ユーティリテ
ィ)プログラムが組み込まれた管理コンピュータ4が接
続されており、各コンピュータ5や管理コンピュータ4
から前記無線通信装置3にアクセスすることで、図10
に示すように該無線通信装置3から配信される施解錠画
面上において所定の内容を入力することで、各コンピュ
ータ5や管理コンピュータ4にて所望の書庫1の解錠を
実施することができるようになっており、これらコンピ
ュータ5や管理コンピュータ4にて第1のリモート端末
である無線通信装置3の送信操作手段が形成されてい
る。
【0020】また、本実施例では、図2に示すように、
前記各事務机毎に設けられたコンピュータ5や管理コン
ピュータ4の他に、前記各書庫1の各什器ユニット2と
微弱電波による無線データ通信を行って、予め施解錠許
諾者のリモート端末として登録されている各什器ユニッ
ト2の施解錠が可能なリモコン8も使用できるようにな
っており、後述するように、各什器ユニット2の携帯電
話装着部23(図3参照)に装着不能な携帯電話の所持
者や、携帯電話の不所持者には該リモコン8が貸与され
て、該リモコン8を使用して書庫1の施解錠を実施でき
るようになっている。
【0021】まず、本実施例に用いた遠隔施解錠機能付
き什器である書庫1並びに該書庫1に設けられている前
記什器ユニット2について説明すると、書庫の内部は書
類等を収納可能な収納部(図示略)とされており、該収
納部を塞ぐようにその前面が開閉自在とされた規制部材
としての開閉扉1’が設けられていて、該開閉扉1’の
枢支辺と対向する開放辺の略中央位置には、図3に示す
ような什器ユニットが設けられている。
【0022】この本実施例に用いた什器ユニット2の前
面には、解錠ランプ24と施錠ランプ25とが設けられ
ており、前記コンピュータ5やリモコン8等からの解錠
信号の送信によって解錠ランプ24が点灯されている状
態において、取手21に手をかけて手前に引くことで、
開閉扉1’を開くことができるようになっている。
【0023】また、本実施例においては、什器ユニット
2の不具合や電池切れ等によりコンピュータ5やリモコ
ン8等による解錠不可となっても解錠を実施できるよう
にするために、シリンダ鍵による施解錠を実施可能とす
るためのシリンダ鍵挿入部22が設けられている。
【0024】また、前記解錠ランプ24と施錠ランプ2
5の下部位置には、携帯電話7を装着するための携帯電
話装着部23が設けられており、該携帯電話装着部23
に予め什器ユニット2に登録されている施解錠許諾者
が、自分の携帯電話7を装着することにより、携帯電話
の電話番号による照合が実施されて解錠が実施されるよ
うになっている。
【0025】この什器ユニット2の内部には、図4に示
すように、前記解錠ランプ24と施錠ランプ25に加え
て、その内部に電磁ソレノイド(図示略)を有し、該電
磁ソレノイドを付勢することにより係止片の出没を実施
して施錠/解錠を行う施錠ユニット28と、前記無線通
信装置3や前記リモコン8との微弱電波による双方向の
無線データ通信を行うための非接触通信手段であるブル
ートゥースユニット26と、該ブルートゥースユニット
26における前記無線通信装置3や前記リモコン8から
の解錠指示や施錠指示の受信に基づいて前記施錠ユニッ
ト28の施解錠の制御を行うとともに、不揮発性の内部
メモリ27’に登録されている解錠許諾登録者が携行す
る第2のリモート端末であるリモコン8の端末識別符号
としてのブルートゥースユニットID(BT−ID)並
びに携帯電話番号の照合等の処理を行う制御手段として
の制御マイコン(MPU)27と、前記携帯電話装着部
23内部に設けられ、携帯電話7の下部位置に設けられ
た外部接続コネクタ(図示略)と嵌合することで、前記
制御マイコン(MPU)27と携帯電話7とのデータの
授受が可能となる接続コネクタ29と、充電が可能な2
次電池30と、が設けられている。
【0026】このように、本実施例の什器ユニット2に
は2次電池が搭載されていて、各部の付勢を該2次電池
にて実施するようになっているとともに、前記接続コネ
クタ29の電源ピンに2次電池が接続されていて、携帯
電話7を前記携帯電話装着部23に装着する毎に2次電
池に充電が実施されるようになっている。また、夜間等
に携帯電話に類似した形状の専用のバッテリーパック
(図示略)を前記携帯電話装着部23に装着すること
で、前記2次電池への充電を実施できるようになってお
り、このようにすることは、書庫1の設置において電源
線等の架設を必要としないことから設置やレイアウト変
更を容易とすることができることから好ましいが、本発
明はこれに限定されるものではなく、電源線を架設して
各什器ユニット2に給電するようにしても良い。
【0027】また、本実施例では前記のように、非接触
通信手段として2.4GHz帯の微弱電波による双方向
の無線データ通信を実施可能なブルートゥースユニット
26を用いており、該ブルートゥースユニット26には
各ブルートゥースユニットに固有のブルートゥースユニ
ットID(BT−ID)が内部ROM26’に登録され
ていて、互いのブルートゥースユニット同士にてブルー
トゥースユニットID(BT−ID)を交換し合うこと
で、送信データにブルートゥースユニットID(BT−
ID)を付加することにより、所望のブルートゥースユ
ニットとのみデータの送受信ができるようになってい
る。
【0028】このように、微弱無線を用いて非接触通信
を行うようにすることは、ダイポールアンテナ等を用い
ることで電波の放射方向があらゆる平面方向にほぼ均質
に出力することができ、指向性を有しないようにできる
ことから、書庫1や前記無線通信装置3の配置位置や前
記リモコン8の現在位置等を向き或いはレイアウトを気
にすることなく実施でき、配置の自由度を向上できるこ
とから好ましいとともに、電波出力の小さな微弱電波に
よるピコセルを形成することで、必要以上に大きなセル
が形成されて、他の部署の什器や書庫を認識してしまう
等の問題を排除できるようになることから好ましいが、
本発明はこれに限定されるものではなく、これら非接触
通信としては、赤外線等の電波以外の非接触通信方式を
使用しても良い。
【0029】また、本実施例では、電波出力を微弱にす
るとともに、電波の送受信モジュールを前記リモコン8
に搭載するために小型のものとする必要があり、これら
送受信モジュールの各種アナログデバイスがチップ化さ
れて小型のモジュールとして入手可能であることから、
2.4GHz帯を使用するブルートゥース方式を用いて
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、これ
ら使用する無線の帯域や方式等は適宜に選択すれば良
い。
【0030】このブルートゥースユニット26は、図4
に示すように、アンテナコイル20並びに前記制御マイ
コン(MPU)27に接続されており、該ブルートゥー
スユニット26にて受信された電波の復調データが制御
マイコン(MPU)27に出力されるとともに、該制御
マイコン(MPU)27からブルートゥースユニット2
6に出力されたデータが、変調されて所定のプロトコル
に基づいて送信されるようになっている。
【0031】この制御マイコン(MPU)27の内部に
は、前記記憶部並びに解錠許諾端末記憶部としての不揮
発性の内部メモリ27’が搭載されていて、該内部メモ
リ27’には、該制御マイコン(MPU)27が実施す
る各種の制御プログラムが記憶されているとともに、施
解錠許諾者が所持する端末の識別符号(端末ID)、具
体的には、全ての書庫1の解錠が可能な前記無線通信装
置3のBT−ID(後述する特別IDも含む)や、施解
錠許諾者の携帯電話の電話番号や施解錠許諾者のリモコ
ン8のBT−IDが登録されるとともに、接続されてい
る前記ブルートゥースユニット26の内部ROM26’
に登録されているBT−IDも、什器識別符号である自
局IDとして登録するようになっており、前記記憶部が
該内部メモリ27’にて形成されている。
【0032】また、本実施例では前述のように、シリン
ダ鍵挿入部22を設け、該シリンダ鍵挿入部22に対応
するシリンダ錠を挿入して解錠操作を行うことで、前記
施錠ユニット28における解錠を実施できるようになっ
ており、このようにシリンダ錠によっても施解錠可能と
することは、什器ユニット2の不具合や前記2次電池3
0の電池切れ等により施解錠が不能となっても、施解錠
を実施できることから好ましいが、本発明はこれに限定
されるものではない。
【0033】次いで、これら各書庫1に設けられた前記
什器ユニット2と微弱電波による双方向の無線通信を行
う第1のリモート端末である前記無線通信装置3につい
て説明すると、本実施例の無線通信装置3は、図5に示
すように、その上部にダイポールアンテナ32を備える
箱状の筐体31を有し、その前面には、各種の通信状況
や稼働状況等が表示される情報表示部33と各種インジ
ケータランプ34が設けられているとともに、該筐体3
1の背面には前記イーサネットケーブル6が接続されて
いて、無線通信装置3が前記ローカルエリアネットワー
ク(LAN)を介して各コンピュータ5並びに管理コン
ピュータ4とデータ通信可能に接続されている。
【0034】この筐体31の内部には、図6に示すよう
に、前記各種インジケータランプ34を点灯駆動するた
めのドライバ41と、前記イーサネットケーブル6を介
して各コンピュータ5並びに管理コンピュータ4とデー
タ通信をIEEE802.3/100baseTの通信
規格により実施するための通信部38と、前記情報表示
部33を構成する液晶パネル35並びに該液晶パネル3
5の表示制御を行う液晶ドライバ36と、前記ダイポー
ルアンテナ32に接続されて前記各書庫1の什器ユニッ
ト2に搭載されている各ブルートゥースユニット26
と、微弱電波による双方向の無線通信を行うブルートゥ
ースユニット37と、その時点の日付並びに時刻情報を
出力可能なリアルタイムクロック(RTC)43と、こ
れら各部に接続され、前記LANにて接続されているコ
ンピュータ5や管理コンピュータ4へ後述する施錠設定
画面や施解錠指示画面並びに解錠履歴画面を配信する各
種配信処理や、解錠や施錠指示を受け付けて指示された
書庫1のブルートゥースユニット26に対して所定の施
錠或いは解錠指示を含む送信データを送信する送信処理
や、各什器ユニット2より送信されてくる解錠又は施錠
履歴を受信してその什器番号(鍵番号)に対応付けてそ
の時刻並びに施解錠方法を履歴登録する履歴収集処理を
行う制御手段としての制御マイコン(MPU)40と、
該制御マイコン(MPU)40が各種処理に使用可能な
RAM39と、前記施錠設定画面にて受け付けた各種設
定内容や収集した施解錠履歴等のデータが記憶される不
揮発性のEEPROM42と、が設けられている。
【0035】また、前記ブルートゥースユニット37に
は、前記什器ユニット2内部に搭載されているブルート
ゥースユニット26と同様に、その内部にブルートゥー
スユニットID(BT−ID)が記憶されている内部R
OM37’が設けられており、各什器ユニット2のブル
ートゥースユニット26への送信時には、該ブルートゥ
ースユニットID(BT−ID)が送信データに付加さ
れて送信されるとともに、前記制御マイコン(MPU)
40の内部には、該制御マイコン(MPU)40が実行
可能なオペレーションシステム(OS)プログラムであ
るリナックス(Linux)と該OS上にて動作可能な
制御プログラムが記憶された内部ROM40’が設けら
れている。
【0036】このように、本実施例では無線通信装置3
がサーバ機能を有するリナックス(Linux)OSを
搭載していることにより、LAN接続されている各コン
ピュータ5から該無線通信装置3にアクセスすること
で、図10に示すような施解錠指示画面が配信され、該
画面にて施解錠したい書庫(什器)の番号や自分が所有
する携帯電話の番号と暗証番号とを入力することで各机
毎に設置されたコンピュータ5から、つまり利用者は自
分に割り当てられたコンピュータ5から施解錠操作を実
施できるようになっており、これら各コンピュータ5
(管理コンピュータ4を含む)にて第1のリモート端末
である無線通信装置3の操作手段が形成されている。
【0037】また、前記管理コンピュータ4のみには、
前記無線通信装置3における各種設定を実施するための
管理(ユーティリティ)プログラムがインストールされ
ており、該ユーティリティプログラムを起動して無線通
信装置3にアクセスすることにより、図9に示す施錠設
定画面が配信され、該画面上において、各書庫1毎の施
解錠許諾者の登録内容の確認や、現在の施解錠の状況等
を確認できるとともに、該画面下部に設けられている
「新規登録」や「登録変更」を選択することで、新規許
諾者の登録並びに既に登録されている許諾者の登録内容
の変更や削除を実施できるようになっている。
【0038】次いで、第2のリモート端末である前記リ
モコン8を図7並びに図8を用いて説明すると、本実施
例に用いたリモコン8は、図7に示すような略前方後円
状で比較的小型且つ薄型の樹脂筐体81を用いることで
携行を可能としているとともに、その上面には施錠ボタ
ン82と解錠ボタン83とが設けられている。
【0039】この樹脂筐体81の内部には、図8に示す
ように、各書庫1の前記什器ユニット2に搭載されてい
るブルートゥースユニット26との無線通信を行うため
のブルートゥースユニット84と、該ブルートゥースユ
ニット84に接続されたコイルアンテナ87が内蔵され
ており、該ブルートゥースユニット84には、該ブルー
トゥースユニット84に固有に付与されたブルートゥー
スユニットID(BT−ID)を記憶する内部ROM8
4’が設けられていて、該ブルートゥースユニットID
(BT−ID)が送信データに付与されて送信される。
【0040】また、このブルートゥースユニット84に
はコントローラ85が接続されており、該コントローラ
85が前記施錠ボタン82或いは解錠ボタン83が操作
されることにより、該操作に基づく施錠指示又は解錠指
示の送信要求を前記ブルートゥースユニット84に出力
することで、該施錠コマンド或いは解錠コマンドにブル
ートゥースユニットID(BT−ID)が付加されてブ
ルートゥースユニット84にてコイルアンテナ87から
送信される。
【0041】尚、図8中の86は、前記ブルートゥース
ユニット84並びにコントローラ85を付勢するための
蓄電手段であるボタン電池であり、該ボタン電池86は
交換可能とされている。
【0042】以下、本実施例の什器解錠システムの運用
状況について以下に説明する。まず、本実施例の什器解
錠システムでは、前記管理コンピュータ4において前記
ユーテリティプログラムを起動して前記無線通信装置3
にアクセスし、図9に示す施錠設定画面を表示させる。
【0043】次いで、該画面の下部に設けられている
「鍵検索」の選択操作部を入力することで、前記無線通
信装置3からは前記ユーティリティプログラムに予め登
録されている全ての什器ユニット2のブルートゥースユ
ニット26との交信を可能とする特別IDが送信される
ことで、該特別IDを受信した各ブルートゥースユニッ
ト26から該ブルートゥースユニット26のブルートゥ
ースユニットID(BT−ID)が返信されるようにな
っており、該無線通信装置3が交信可能な範囲に存在す
る全ての什器ユニット2のブルートゥースユニット26
からブルートゥースユニットID(BT−ID)を入手
していき、入手した各ブルートゥースユニットID(B
T−ID)を鍵番号1、鍵番号2…と順次登録してい
く。
【0044】次いで、各鍵番号に対応する「呼び出し」
を選択入力することで、前記無線通信装置3からは、送
信先(什器)IDとして選択入力された鍵番号に該当す
るブルートゥースユニットID(BT−ID)と、送信
元(端末)IDとしては前記特別IDと、コマンドとし
て呼び出しコマンドとが、図12に示すような送信デ一
夕パケットとして構成されて送信されることで、送信先
(什器)IDに合致するブルートゥースユニットID
(BT−ID)が付与されたブルートゥースユニット2
6を有する什器ユニット2の解錠ランプ24と施錠ラン
プ25が点滅点灯されるようになっており、これら点滅
点灯により、選択した鍵番号の書庫1が設置されている
全ての書庫1の内、どの書庫1であるかを確認すること
ができるようになっているとともに、設置されている全
ての書庫1が登録されているか、不必要な書庫1が登録
されていなかを把握、確認することができるようになっ
ている。
【0045】この際、未登録の書庫1が存在する場合に
は、電波が届いていないことが考えられることから、前
記無線通信装置3の配置位置やロケーションを変更して
再度「鍵検索」を実施していき、不必要な書庫1が登録
されている場合には「削除」を選択して登録を削除す
る。
【0046】このようにして全ての書庫1の登録が完了
した後、各書庫1を解錠することのできる施解錠許諾者
を各書庫毎(鍵番号毎)に登録していく。これら登録に
際しては、本実施例では、前記什器ユニット2の携帯電
話装着部23に装着が可能な携帯電話7を所有する許諾
者の場合は、該許諾者の氏名とともに該許諾者の携帯電
話7の電話番号と暗証番号を登録し、前記什器ユニット
2の携帯電話装着部23に装着が可能な携帯電話7を所
有しない許諾者の場合は、前記リモコン8を貸与し、該
リモコン8に搭載されているブルートゥースユニット8
4のブルートゥースユニットID(BT−ID)を登録
する。
【0047】これら全ての登録が完了して「終了」を選
択すると、該設定内容が前記無線通信装置3のEEPR
OM42に登録されるとともに、各鍵番号に対応付けて
登録されているブルートゥースユニットID(BT−I
D)が付与されたブルートゥースユニット26に対して
登録された端末識別符号である携帯電話番号とリモコン
8に搭載されているブルートゥースユニット84のブル
ートゥースユニットID(BT−ID)とが送信され
て、該送信された携帯電話番号とブルートゥースユニッ
トID(BT−ID)とが前記内部メモリ27’に登録
されることで、施解錠許諾者が自分が所持する携帯電話
7やリモコン8を使用して許諾された書庫1の什器ユニ
ット2の解錠/施錠を実施できるようになる。
【0048】まず、リモコン8にて施解錠を実施する場
合について説明すると、施錠する場合には前記施錠ボタ
ン82を抑圧操作し、解錠したい場合には前記解錠ボタ
ン83を抑圧操作する。
【0049】該操作に基づいて、該リモコン8に搭載さ
れているブルートゥースユニット84からは、図12に
示すような送信データパケットが送信され、該送信デー
タは受信可能範囲にある全ての什器ユニット2により受
信される。尚、リモコン8からの送信データパケットに
おいては、送信先(什器)IDのデータには「0101
……」の不定データが付与されていて、送信先(什器)
は特定しないようになっている。
【0050】これら送信データを受信した什器ユニット
2の前記制御マイコン(MPU)27が実施する制御動
作を、図13の処理フローに基づいて説明すると、該送
信データの受信はステップS2にて検出されてS3へ進
んで前記送信データ中の送信先(什器)IDの抽出を行
う。
【0051】次いで、S4に進んで該抽出した送信先
(什器)IDが前記内部メモリ27’に登録されている
自局のブルートゥースユニットID(BT−ID)と一
致するかの判断が実施される。この際、前記リモコン8
からの送信の場合には、送信先(什器)IDとして前記
不定データが送信されてくることから、比較が一致する
ことはなく、一義的にS5へ進んで送信元(端末)ID
の抽出を行う。
【0052】該抽出した送信元(端末)IDが前記内部
メモリ27’に登録されている施解錠許諾者の端末ID
(ブルートゥースユニットID(BT−ID))と一致
した場合にはS14へ進み、一致しない場合にはS1へ
戻って携帯電話7の装着待ち或いは送信データの受信待
ち状態となる。
【0053】前記S6の比較結果が一致である場合に
は、S14の受信コマンドが解錠か否かの判定を実施
し、談判定が一致した場合にはS15に進んで、施錠ユ
ニット28に解錠指示を出力して解錠を行うとともに、
施錠ランプ25を消灯し解錠ランプ24を点灯した後、
解錠を実施した旨の所定データを前記無線通信装置3に
送信し(S16)、S1へ戻る。
【0054】また、前記S14において受信コマンドが
解錠でないと判定した場合にはS17に進み、受信コマ
ンドが施錠か否かの判定を実施し、施錠である場合には
S18に進んで、施錠ユニット28に施錠指示を出力し
て施錠を行うとともに、施錠ランプ25を点灯し解錠ラ
ンプ24を消灯した後、施錠を実施した旨の所定データ
を前記無線通信装置3に送信し(S19)、S1へ戻
る。
【0055】また、リモコン8からの送信ではあり得な
いが、前記S17において受信コマンドが施錠でないと
判定した場合には、前記施錠ランプ25と解錠ランプ2
4とを所定時間に渡り点滅点灯した後(S20)、S1
へ戻るようになっており、この機能は、前記無線通信装
置3からの前記呼ぴ出しに対応する処理である。
【0056】このように、リモコン8にて施錠ボタン8
2或いは解錠ボタン83を操作することで、該リモコン
8の端末IDであるブルートゥースユニットID(BT
−ID)が登録された全ての什器ユニット2の解錠が一
斉に実施されるようになり、これら端末IDを複数の什
器ユニット2に登録しておくことで、1つのリモコン8
にて複数の書庫1の解錠を実施できるようになってい
る。
【0057】次いで、携帯電話7を用いて解錠を行う場
合について説明すると、施解錠許諾者は自分が許諾者と
して登録されている什器ユニット2の前記携帯電話装着
部23に携帯電話を装着する。
【0058】この携帯電話7の装着は、図13のフロー
図におけるステップS1にて検出されてS7へ進み、該
装着された携帯電話7へ電話番号の出力要求を送出して
該携帯電話7の電話番号を入手する。
【0059】次いで、該入手した電話番号はS8におい
て前記内部メモリ27’に登録されている端末ID(登
録番号)との比較を実施し、該比較が一致した場合には
S9へ進んで前記施錠ユニット28に解錠指示を出力し
て解錠を実施するとともに、施錠ランプ25を消灯し解
錠ランプ24を点灯した後、携帯電話による解錠を実施
した旨の所定データを前記無線通信装置3に送信し(S
10)、S11へ進み、前記S8の判定が不一致である
場合には、S1へ戻る。
【0060】この状態にて許諾者は前記取手21に手を
掛けて開閉扉1’を開き、内部に収容されているものを
取り出したり、内部に新たな物品や書類を収納すること
ができる。
【0061】これら作業が終了した場合に、許諾者は開
閉扉1’を閉じた後、前記携帯電話装着部23に装着し
ている携帯電話7を抜き取る。この携帯電話7の抜き取
りは、図13のフロー図におけるステップS11にて検
出され、該検出に基づきS12へ進んで、施錠ユニット
28に施錠指示を出力して施錠を行うとともに、施錠ラ
ンプ25を点灯し解錠ランプ24を消灯した後、施錠を
実施した旨の所定データを前記無線通信装置3に送信し
(S13)、S1へ戻るようになっており、予め登録さ
れた電話番号の携帯電話7を装着することで、施解錠を
実施できるようになっている。
【0062】これら携帯電話7や前記リモコン8による
施解錠の履歴は、前述のように、解錠或いは施錠を実施
する毎に、各什器ユニット2から前記無線通信装置3に
対して、什器IDとしてのブルートゥースユニットID
(BT−ID)と、解錠或いは施錠を許諾した端末ID
と解錠又は施錠を示す所定データから成る施解錠履歴を
送信することで、該施解錠履歴がその受信時刻とともに
対応する書庫1の鍵番号に対応する施解錠履歴として前
記登録され、前記EEPROM42に記憶される。これ
ら登録された各書庫1毎の施解錠履歴は、前記ユーティ
リティプログラムの起動時において管理コンピュータ4
に配信される図9に示す施錠設定画面において、各書庫
1毎に設けられている「履歴」の項目を選択操作するこ
とで、図11に示すように解錠日付と解錠時刻並びに施
錠時刻と、受信した端末IDから特定される解錠者並び
に解錠がリモコン8、携帯電話7、コンピュータ5、鍵
のいずれにて実施されたかを示す解錠方法等が表示され
るようになっている。
【0063】また、本実施例では、前述のように携帯電
話7を登録した許諾者は、自分の携帯電話を逐次持参す
ることが必要なため、これら携帯電話を書庫1の位置ま
で携行せずに自分の席にて所望の書庫1の施錠を解除し
たい場合には、自分に割り当てられている机に設けられ
ている前記コンピュータ5から、前記ローカルエリアネ
ットワーク(LAN)を通じて前記無線通信装置3にア
クセスする。
【0064】該アクセスに基づき、無線通信装置3から
は図10に示す施解錠指示画面が配信され、該配信され
た施解錠指示画面において解錠或いは施錠したい書庫1
の番号(鍵番号)を選択し、自分の携帯電話番号を入力
するとともにパスワードを入力するとともに、解錠或い
は施錠を選択することで、前記図9に示す施錠設定画面
にて選択指定された書庫1の番号(鍵番号)に対応付け
て登録されている許諾者の端末IDと暗証番号に、入力
された携帯電話番号とパスワードが一致するかの照合が
実施され、照合が一致した場合には図12に示す送信デ
ータパケットにおいて、送信先(什器)IDとして選択
された書庫1の番号(鍵番号)に対応付けて登録されて
いるブルートゥースユニットID(BT−ID)が、送
信元(端末)IDとしては前述の特別IDが使用された
送信データパケットが送信される。
【0065】この送信データは、全ての什器ユニット2
にて受信されて、図13に示すステップS2にて検出さ
れて該送信データ中の送信先(什器)IDが自局のブル
ートゥースユニットID(BT−ID)に一致するか否
かの判定が各什器ユニット2にて実施されることで、自
局のブルートゥースユニットID(BT−ID)に一致
する什器ユニット2のみが、送信データに付与されてい
る施錠コマンド或いは解錠コマンドに基づき施錠又は解
錠を実施する。
【0066】このように、本実施例では、各コンピュー
タ5或いは管理コンピュータ4から施錠或いは解錠した
い什器を指定して、所望の什器のみの施解錠を実施でき
るようになっており、このようにすることは、通常にお
いて書庫1は本実施例のように、複数の書庫1が並設さ
れる場合が多いことから、施解錠を行いたい書庫1のみ
を選択して施解錠することは、セキュリティの面からも
有用性が高いが、本発明はこれに限定されるものではな
く、前記リモコン8のように、該リモコン8の端末ID
が登録されている全ての書庫1の施解錠が一斉に実施さ
れるようにしても良い。
【0067】以上、本実施例のようにすれば、前記リモ
コン8やコンピュータ5並びに携帯電話7を用いて鍵の
挿入等の操作を実施することなく施解錠を実施できるよ
うになり、利用者の利便性を大幅に向上できる。
【0068】以上、本発明の実施例を図面に基づき説明
してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や
追加があっても本発明に含まれることは言うまでもな
い。
【0069】例えば、前記実施例では、ブルートゥース
ユニット37を搭載した無線通信装置3を各コンピュー
タ5や管理コンピュータが共用し得るように、LAN接
続した形態をとっているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、各コンピュータ5無にブルートゥースユ
ニットを搭載して、各コンピュータ5から直接各什器ユ
ニット2に対し施解錠指示を送信するようにしても良
い。
【0070】また、前記実施例では、リモコン8を単体
のものとしているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば携帯電話にブルートゥースユニットを搭
載することで、該携帯電話をリモコンとして使用できる
ようにしても良い。
【0071】また、前記実施例では、什器として書庫を
用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、これら什器としては施解錠手段を有する引き出し
等を備えた事務机等の什器も含まれ、内部に収容部を有
して該収容部を閉鎖可能な扉や引き出し等の規制部材
と、これら扉や引き出し等の規制部材の開放を抑止する
施解錠手段を有する什器であれば、本発明を適用できる
ことは言うまでもない。
【0072】また、前記実施例では、各什器に固有に付
与された什器識別符号としてブルートゥースユニットに
固有に付与されたブルートゥースユニットID(BT−
ID)を用いているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、これら什器識別符号としては、什器を識別可
能なものであれば使用することができる。
【0073】また、前記実施例では、各什器ユニット2
の制御マイコン(MPU)27の内部メモリ27’に施
解錠許諾者が所持する端末の識別符号(端末ID)とし
て全ての書庫1の解錠が可能な前記無線通信装置3のB
T−ID(後述する特別IDも含む)や、施解錠許諾者
の携帯電話の電話番号や施解錠許諾者のリモコン8のB
T−IDが登録されるようになっており、該登録された
リモート端末によってのみ施解錠を実施できるようにな
っているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0074】また、これら端末の識別符号(端末ID)
の各什器ユニット2への登録を、前記管理コンピュータ
4より非接触にて実施できるようになっているが、本発
明はこれに限定されるものではなく、これら登録を各リ
モート端末を用いて実施できるようにしたり、非接触で
はなく、接続ケーブル等を接続したり、前記携帯電話装
着部23に記録媒体等を装着して登録を実施するように
しても良い。
【0075】また、前記実施例では、前記什器ユニット
2が施解錠を実施する毎に、該施解錠の実施を前記無線
通信装置3へ送信するようになっているが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、これら履歴を内部にて記
憶しておき、所定期間毎に外部に送信或いは出力するよ
うにしても良い。
【0076】また、前記実施例では、点灯により施錠或
いは解錠の状況を報知する解錠ランプ24と施錠ランプ
25とを設けているが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、これら解錠ランプ24と施錠ランプ25を適
宜に省く構成としても良い。
【0077】また、これら状態報知部の形態としては、
前記解錠ランプ24と施錠ランプ25とを設けること
は、発光により遠隔にても施解錠状態を確認できること
から好ましいが、本発明はこれに限定されるものではな
く、各管理コンピュータ5より各什器の施解錠状態を確
認できるようにして状態報知を行うようにしても良く、
これら状態報知部の形態は適宜に選択すれば良い。
【0078】
【発明の効果】本発明は次の効果を奏する。 (a)請求項1の発明によれば、前記リモート端末から
指令信号が送信されることで、該指令信号が前記非接触
通信手段にて受信されて、前記制御手段により該指令信
号の受信に基づいて施解錠手段の解錠制御が実施される
ようになるため、従来のように鍵等を什器に持参するこ
となく、且つ鍵穴に鍵を差し込む等の解錠操作を行うこ
となく什器の解錠を実施することができる。
【0079】(b)請求項2の発明によれば、前記リモ
ート端末を用いて解錠のみならず、施錠を遠隔にて行う
ことができる。
【0080】(c)請求項3の発明によれば、複数の什
器が並列設置されている場合においても、リモート端末
より送信された什器識別符号に合致する什器の制御手段
のみが前記解錠制御或いは施錠制御を実施するようにな
るため、所望の什器のみの解錠又は施錠を実施すること
ができる。
【0081】(d)請求項4の発明によれば、予め解錠
許諾された許諾者のみが施解錠を実施することができる
ようになり、セキュリティ性を向上できるばかりか、同
一のリモート端末の端末識別符号を複数の什器の解錠許
諾端末記憶部に登録することで、什器毎に個別のリモー
ト端末を所有する必要がなく、同一のリモート端末にて
複数の什器の施解錠を実施することができる。
【0082】(e)請求項5の発明によれば、前記管理
装置にて各什器の施解錠の履歴を把握することができ
る。
【0083】(f)請求項6の発明によれば、前記管理
装置にて各什器の施解錠を指示したリモート端末を特定
することができる。
【0084】(g)請求項7の発明によれば、前記制御
手段に不具合等が生じても、鍵を用いて施解錠を実施す
ることができる。
【0085】(h)請求項8の発明によれば、什器の施
解錠状態を遠方からでも簡便に把握することができる。
【0086】(i)請求項9の発明によれば、電力供給
用の配線を架設する必要がなく、什器の設置やレイアウ
トの変更を容易に実施できる。
【0087】(j)請求項10の発明によれば、無線通
信は指向性を有しないため、什器の配置やレイアウトの
自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における什器解錠システムが導
入されたオフィスを示す図である。
【図2】本発明の実施例における什器解錠システムの主
な構成を示す図である。
【図3】本発明の実施例に用いた什器ユニットを示す外
観図である。
【図4】本発明の実施例に用いた什器ユニットの構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例に用いた無線通信装置3の外観
斜視図である。
【図6】本発明の実施例に用いた無線通信装置3の構成
を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施例に用いたリモコンの外観斜視図
である。
【図8】本発明の実施例に用いたリモコンの構成を示す
ブロック図である。
【図9】本発明の実施例に用いた管理コンピュータに配
信される施錠設定画面を示す図である。
【図10】本発明の実施例に用いた各コンピュータに配
信される施解錠指示画面を示す図である。
【図11】本発明の実施例に用いた管理コンピュータに
配信される解錠履歴画面を示す図である。
【図12】本発明の実施例においてリモコン或いは無線
通信装置3から送信される送信データパケットの構成を
示す図である。
【図13】本発明の実施例において什器ユニットの制御
マイコンが実施する主な処理内容を示すフロー図であ
る。
【符号の説明】
1 什器 1’ 開閉扉 2 什器ユニット 3 無線通信装置 4 管理コンピュータ 5 コンピュータ 6 イーサネットケーブル 7 携帯電話 8 リモコン 20 アンテナコイル 21 取手 22 シリンダ鍵挿入部 23 携帯電話装着部 24 解錠ランプ 25 施錠ランプ 26 ブルートゥースユニット 26’ 内部ROM 27 制御マイコン(MPU) 27’ 内部メモリ 28 施錠ユニット 29 接続コネクタ 30 2次電池 31 筐体 32 ダイポールアンテナ 33 情報表示部 34 各種インジケータランプ 35 液晶パネル 36 液晶ドライバ 37 ブルートゥースユニット 37’ 内部ROM 38 通信部 39 RAM 40 制御マイコン(MPU) 41 ドライバ 42 EEPROM 43 リアルタイムクロック(RTC) 81 樹脂筐体 82 施錠ボタン 83 解錠ボタン 84 ブルートゥースユニット 85 コントローラ 86 ボタン電池 87 コイルアンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E250 AA13 AA16 BB05 BB08 BB30 BB33 BB43 BB46 BB47 BB55 BB59 BB61 BB65 CC20 CC26 CC27 CC29 DD01 DD06 EE02 EE03 EE11 FF05 FF23 FF24 FF25 FF27 FF33 FF34 FF35 FF36 FF38 GG06 GG12 5K048 BA53 DB01 DC01 EA16 EB02 HA04 HA06 5K101 KK11 LL01 LL11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも内部に収容部を有するととも
    に、該収容部へのアプローチを規制する規制部材と、該
    規制部材の開放を抑止する施解錠手段と、リモート端末
    から発信される指令信号を非接触にて受信し得る非接触
    通信手段と、前記非接触通信手段における指令信号の受
    信に基づいて前記施解錠手段の少なくとも解錠を実施す
    る制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする遠
    隔施解錠機能付き什器。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記リモート端末から
    送信される指令信号の前記非接触通信手段による受信に
    基づき前記施解錠手段を施錠する制御を行う請求項1に
    記載の遠隔施解錠機能付き什器。
  3. 【請求項3】 各什器に固有に付与された什器識別符号
    を記憶する記憶部を有し、前記制御手段は、前記指令信
    号とともに送信されてくる什器識別符号が前記記憶部に
    登録されている識別符号と一致した場合において、前記
    解錠制御或いは施錠制御を実施する請求項1または2に
    記載の遠隔施解錠機能付き什器。
  4. 【請求項4】 解錠或いは施錠が許諾された解錠許諾者
    のリモート端末に予め該リモート端末を特定し得るよう
    に付与された端末識別符号を登録できる解錠許諾端末記
    憶部を備え、前記制御手段は、前記指令信号とともに前
    記リモート端末より送信されてくる前記端末識別符号を
    前記解錠許諾端末記憶部に登録されている端末識別符号
    と比較し、該比較が一致した場合において前記解錠制御
    或いは施錠制御を実施する請求項1〜3のいずれかに記
    載の遠隔施解錠機能付き什器。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記解錠制御或いは施
    錠制御を実施した場合において、該施錠或いは解錠に関
    する情報を、前記非接触通信手段を介して各什器の施錠
    管理を行う管理装置に送信する制御を行なう請求項1〜
    4のいずれかに記載の遠隔施解錠機能付き什器。
  6. 【請求項6】 前記施錠或いは解錠に関する情報は、指
    令信号を送信した前記リモート端末の端末識別符号を含
    む請求項1〜5のいずれかに記載の遠隔施解錠機能付き
    什器。
  7. 【請求項7】 機械的構造の鍵を挿入可能な鍵受付部を
    有し、該鍵受付部に鍵を挿入して操作することにより前
    記施解錠手段の現状の施解錠状態を強制的に変更できる
    ようになっている請求項1〜6に記載の遠隔施解錠機能
    付き什器。
  8. 【請求項8】 前記施解錠手段により施解錠状態を報知
    する状態報知部を備える請求項1〜7のいずれかに記載
    の遠隔施解錠機能付き什器。
  9. 【請求項9】 前記状態報知部や施解錠手段や非接触通
    信手段並びに制御手段の動作に必要な電力を蓄える蓄電
    手段を備える請求項1〜8のいずれかに記載の遠隔施解
    錠機能付き什器。
  10. 【請求項10】 前記非接触通信手段による非接触通信
    が、所定周波数の電磁波を用いた無線通信である請求項
    1〜9のいずれかに記載の遠隔施解錠機能付き什器。
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