JP2003082605A - 道路トンネルの防振構造 - Google Patents

道路トンネルの防振構造

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JP2003082605A
JP2003082605A JP2001274091A JP2001274091A JP2003082605A JP 2003082605 A JP2003082605 A JP 2003082605A JP 2001274091 A JP2001274091 A JP 2001274091A JP 2001274091 A JP2001274091 A JP 2001274091A JP 2003082605 A JP2003082605 A JP 2003082605A
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tunnel
roadbed
slab
vibration
concrete paving
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JP2001274091A
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Minoru Suzuki
実 鈴木
Akira Yoshikawa
明 吉川
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル内の通過車両による騒音や振動が地
上まで伝わるのを防止する。 【解決手段】 コンクリート舗装版7を囲むように、コ
ンクリート舗装版7とその下方の路盤6との間、並びに
コンクリート舗装版7とその側方の排水部9との間に、
それぞれ緩衝材8,10を介在させる。このようにコン
クリート舗装版7を、路盤6等他の部材から完全に縁を
切ることによって、コンクリート舗装版7から直接道路
トンネルの躯体に振動等が伝わるのを防止でき、このた
め、トンネル内の振動等が地上まで伝わるのを回避で
き、騒音も押さえられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内の通過
車両による振動、およびそれに起因する騒音を低減する
ための道路トンネルの防振構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路トンネルは、人里離れた山間
部等では山岳トンネル、都市部では騒音・振動等の大き
い主要道路の直下での開削トンネルが主流であった。そ
のため、自動車走行による騒音・振動があまり問題にな
らず、これら振動等に対する対策があまりとられていな
いのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、住宅
が建つ民地を借地しその下方に土被りを浅くした状態で
道路トンネルを築造することが計画されている。この場
合、トンネル内の通過車両による振動ができるだけ地上
まで伝わらないようにする工夫が必要となる。このよう
な問題に対処するものとして、トンネルの覆工厚を厚く
することにより、音による振動を直接低減し、また、車
両自体の振動をトンネル重量を増加することにより低減
することが提案されているが、この場合、一部の超低周
波振動に対して低減効果が少ないばかりでなく、道路と
して要求される内空断面積が予め定められており、例え
ば、シールド機によるトンネル掘削法では、この掘削断
面の増加は、トンネル掘削径の増加につながり、シール
ド機の価格アップを引き起こし、ひいては工事費全体の
大幅な増加につながるおそれがあった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、簡単な構成かつローコス
トで、トンネル内の通過車両による振動が地上まで伝わ
るのを防止でき、騒音が押さえられる、道路トンネルの
防振構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明では、コンクリート舗装版と路
盤との間に緩衝材を介在させたことを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明では、コンクリート舗
装版を囲むように、コンクリート舗装版とその下方の路
盤との間、並びにコンクリート舗装版とその側方の構造
物との間に、それぞれ緩衝材を介在させたことを特徴と
している。
【0007】請求項3に係る発明では、コンクリート舗
装版の下の路盤と路床との間に緩衝材を介在させたこと
を特徴としている。
【0008】この発明によれば、道路表層と路床との間
に緩衝材を介在させたため、通過車両によって道路表層
に振動が生じる場合でも、該振動が路床にまで伝わるの
を低減できる。この結果、トンネル内の通過車両による
騒音や振動が地上までは伝わりにくくなる。その結果、
振動に起因して、地上の物が揺れる時に発生する音、あ
るいはその物の共鳴音や唸り等の騒音も押さえられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明にかか
る道路トンネルの防振構造の実施の形態を説明する。図
1は本発明にかかる防振構造を備える道路トンネルの断
面図である。この図において符号1は互いに対をなす左
側の道路トンネル本体1Aと右側の道路トンネル本体B
からなるシールド道路トンネルである。左右の道路トン
ネル本体1A、1Bは、それぞれ主構成部分が多数の円
弧状のセグメント2をトンネルの周方向および軸方向に
接合してなるもので、その内側表面には吸音材を兼ねた
耐火板3が付設されている。
【0010】道路トンネル本体1A、1Bは左右対称で
ある。説明の便宜上、ここでは左側の道路トンネル本体
1Aについてのみ説明し、右側の道路トンネル本体1B
については、左側の道路トンネル本体の構成要素と同一
構成要素には同一符号を付し、それらの説明を省略す
る。
【0011】図2に示すように、道路トンネル本体1A
の下部には、下側から順に流動化処理土からなる路床
5、粒度調整砕石等の砕石からなる路盤6,セメントコ
ンクリとやアスファルトコンクリート等のコンクリート
舗装版7が敷設されている。そして、コンクリート舗装
版7とその下方の路盤6との間には緩衝材8が介在さ
れ、また、コンクリート舗装版7とその側方の排水部9
との間にも緩衝材10が介在されている。つまり、コン
クリート舗装版7を囲むように、コンクリート舗装版7
とその下方の路盤6との間、並びにコンクリート舗装版
7とその側方にある構造物(この場合は排水部9)との
間には、それぞれ緩衝材8、10が介在されており、コ
ンクリート舗装版7の振動が直接、路盤6や路床5に伝
わらないようになっている。
【0012】ここで、前記緩衝材8、10としては、例
えば防振ゴムの他、発泡スチロール、発泡ウレタン、発
泡ポリスチレン等がシート状あるいはボード状に成形さ
れたものが用いられる。これらの合成樹脂シート状ある
いはボード状の部材は、防振効果を有する他、軽量で比
較的安価であり、取り扱い性にも優れる利点がある。ま
た、緩衝材8、10の厚さは、コンクリート舗装版7の
重量やトンネル内の通過車両の種類等によっても異なる
が、一般的には15mm〜40mm程度のものが用いら
れる。
【0013】また、コンクリート舗装版7には、道路ト
ンネル本体1A、1Bの軸線方向に沿って伸縮目地が設
けられるが、この伸縮目地部分にも緩衝材が介在される
(図示略)。この伸縮目地部分に介在される緩衝材は、
強度やコスト等の面からアスファルト系の目地材を用い
るのが好ましい。なお、図1、図2中11は、排水部9
の外方に設けられる路肩コンクリート部である。
【0014】次に、上記構成の道路トンネルの防振構造
の作用について説明する。トンネル内を車両が通過する
ときに、これら通過車両のタイヤとの接触、摩擦あるい
は衝突によって、コンクリート舗装版7に振動が発生す
る。この振動は騒音源にもなるが、このうち振動は、直
接路盤6や路床5を介して道路トンネル本体1A、1B
の躯体に伝わり、そこからさらに地山Gを介して地上ま
で伝わるおそれがある。このとき、土被りが浅いときに
は、振動が地山Gであまり減衰されず、比較的大きなエ
ネルギー状態のまま地上にまで伝わるので問題になる。
【0015】ここでは、コンクリート舗装版7を囲むよ
うに、コンクリート舗装版7とその下方の路盤6との間
並びにコンクリート舗装版7とその側方の排水部9との
間に、それぞれ緩衝材8、10を介在させており、コン
クリート舗装版7は、いわば、周囲の部材に対して縁を
切った状態で配置されている。したがって、コンクリー
ト舗装版7に生じる振動は、直接、周囲の路盤6や排水
部9に伝達されることはなく、これら緩衝材8、10を
介して伝達される。このため、コンクリート舗装版7の
振動は、大幅に減衰された状態で路盤6や排水部9へ伝
達され、この結果、地上へはほとんど伝わらない。この
ため、たとえ、トンネルの土被りが浅い場合でも、トン
ネル内の振動が地上まで伝わることは問題にならない。
【0016】また、トンネル内の通過車両から生じる騒
音やコンクリート舗装版7の振動に伴う騒音が直接、空
気を介して、道路トンネル本体1A、1Bの躯体に伝わ
るこことも懸念されるが、この場合には、道路トンネル
本体1A、1Bの内周面に吸音材を兼ねた耐火板3を貼
り付けてあり、この耐火板3が空気を介して道路トンネ
ル本体1A、1Bの躯体に騒音が伝わるのを低減する。
この結果、騒音がトンネル内の空気を介して、道路トン
ネル本体1A、1Bの躯体に伝わるのを低減することが
でき、この点においても、トンネル内の騒音等が地上ま
で伝わるのを防止できる。ちなみに、耐火板3が吸音機
能をあまり有しない場合には、耐火板とは別に吸音材を
トンネル内周側に貼り付けてもよい。
【0017】なお、上記した実施の形態はあくまで本発
明の例示であり、実施の際には必要に応じて発明の趣旨
を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、
コンクリート舗装版をセメントコンクリート舗装版とす
れば、コンクリート舗装版は本来耐久性に優れるので、
メンテナンス性に優れ、経済的に有利である。
【0018】また、前述した実施の形態では、緩衝材
8、10を、コンクリート舗装版7とその下方の路盤6
との間並びにコンクリート舗装版7とその側方の排水部
9との間に介在させているが、これに限られることな
く、これらの構成とは別に、あるいはこれらの構成に加
えて、緩衝材を、路盤6と路床5との間に介在させても
よいし、路盤6中に適宜間隔をあけて幾重に重ねて配置
してもよい。コンクリート舗装版7と路盤6との間に緩
衝材8を介在させる場合、コンクリート舗装版の裏面が
比較的フラットであるため敷設面積が少なくて済むこと
から経済的に有利であるが、緩衝材8の材料によっては
熱に弱いものもある。例えば、合成樹脂シート状部材等
である。このように熱に弱い緩衝材を、コンクリート舗
装版7と路盤6との間に介在させる場合、例えば、トン
ネル内が火事になれば、コンクリート舗装版7の下面も
相当な高温になるため、緩衝材8自体が損傷されるおそ
れがある。しかしながら、緩衝材8の設置位置を予め深
くし、例えば、路床5と路盤6の間に介在させるように
すれば、たとえトンネル内が火事になったときでも、緩
衝材8が熱によって損傷されるのを未然に回避できる
し、振動低減効果も落ちるものではない。また、コンク
リート舗装版7と路盤6の間、並びに路盤6と路床5と
の間の双方に緩衝材を介在させるようにすれば、防振等
の効果はより高まる。
【0019】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば、コンク
リート舗装版とその下方の路盤との間に緩衝材を介在さ
せたため、通過車両によって道路表層に振動が生じる場
合でも、該振動が路盤にまで伝わるのを低減でき、この
結果、たとえ、トンネルの土被りが浅い場合でも、トン
ネル内の振動がトンネル躯体を通じて地上まで伝わると
いった問題が生じるのを回避できる。つまり、簡単な構
成かつローコストで、トンネル内の振動等が地上まで伝
わるのを回避でき、騒音も押さえられる。
【0020】請求項2にかかる発明によれば、コンクリ
ート舗装版を囲むように、コンクリート舗装版とその下
方の路盤との間並びにコンクリート舗装版とその側方の
構造物との間にそれぞれ緩衝材を介在させてあるため、
コンクリート舗装版を路盤等他の部材と完全に縁を切る
ことができ、このため、トンネル内の振動等が地上まで
伝わるのをより一層回避できる。
【0021】請求項3にかかる発明によれば、路盤と路
床との間に緩衝材を介在させるため、緩衝材の設置深さ
が深くなるので、火災等による熱損傷を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の道路トンネルの防振構造の実施の形
態を示す断面図である。
【図2】 同実施の形態の一部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 シールド道路トンネル 1A、1B 道路トンネル本体 3 耐火板 5 路床 6 路盤 7 コンクリート舗装版(道路表層) 8、10 緩衝材 9 排水部(構造物) 11 路肩部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D051 AA06 AF01 AF03 AG01 AG12 AG13 AG18 AH02 DA11 DC09 EA02 EA06 EB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート舗装版と路盤との間に緩衝
    材を介在させたことを特徴とする道路トンネルの防振構
    造。
  2. 【請求項2】 コンクリート舗装版を囲むように、コン
    クリート舗装版とその下方の路盤との間、並びにコンク
    リート舗装版とその側方の構造物との間に、それぞれ緩
    衝材を介在させたことを特徴とする道路トンネルの防振
    構造。
  3. 【請求項3】 コンクリート舗装版の下の路盤と路床と
    の間に緩衝材を介在させたことを特徴とする道路トンネ
    ルの防振構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005083184A1 (ja) * 2004-03-01 2005-09-09 Jfe Civil Engineering & Construction Corp. 打設材打設方法
CN115772829A (zh) * 2022-12-09 2023-03-10 广东众强建设工程有限公司 一种隔振沥青路面及其施工方法

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