JP2003082181A - 防振用ゴム組成物 - Google Patents

防振用ゴム組成物

Info

Publication number
JP2003082181A
JP2003082181A JP2001276372A JP2001276372A JP2003082181A JP 2003082181 A JP2003082181 A JP 2003082181A JP 2001276372 A JP2001276372 A JP 2001276372A JP 2001276372 A JP2001276372 A JP 2001276372A JP 2003082181 A JP2003082181 A JP 2003082181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
metal fitting
weight
added
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001276372A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Sugiura
隆典 杉浦
Naruaki Takamatsu
成亮 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2001276372A priority Critical patent/JP2003082181A/ja
Publication of JP2003082181A publication Critical patent/JP2003082181A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い摩擦係数を有する防振用ゴム組成物、特
にゴム圧入式トーショナルダンパーのゴム弾性体として
摩擦係数の増加により滑り始めトルクが向上し、剪断力
によるズレを防止することができる防振用ゴム組成物を
提供する。 【解決手段】 無極性のゴム材料であるエチレン・プロ
ピレン・ジエンゴムを基本ゴム成分とし、これに極性を
有する高分子材料としてアクリルゴム、クロロプレンゴ
ム、又はニトリルゴムを添加し、更にパーオキサイドを
添加する。無極性のゴム材料100重量部に対して極性
を有する高分子材料を5〜100重量部、両者の合計1
00重量部に対してパーオキサイドを5〜15重量部含
む。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、防振用のゴム組成
物に係わり、特にゴム圧入式トーショナルダンパーに用
いるゴム弾性体として好適な高い摩擦係数を有する防振
用ゴム組成物に関するものである。 【0002】 【従来の技術】自動車等のガソリンエンジンやディーゼ
ルエンジンでは、ピストンの往復運動をクランク軸の回
転運動に変換して車輪に伝達するが、このクランク軸に
は回転に伴って捩り振動(回転方向の振動)が生じる。
このような捩り振動が増大すると、クランク軸が捩り共
振を起こしたり、騒音を発生する等の不具合が生じるこ
ととなる。 【0003】そこで、クランク軸等の回転軸にトーショ
ナルダンパーを取り付け、捩り振動を低減することが行
われている。このトーショナルダンパーは、一般的に、
回転軸に取り付けるための環状内側金具と、環状内側金
具の外側に同軸的に配置された環状マス金具と、この環
状内側金具と環状マス金具の間に固定された環状のゴム
弾性体とからなっている。 【0004】このような構造を有するトーショナルダン
パーは、ゴム弾性体のばね定数と環状マス金具の質量と
によって定まる一定の捩り方向の固有振動数を有し、そ
の共振による振動吸収効果により、特定の回転数域にお
ける捩り振動を低減することができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】かかるトーショナルダ
ンパーには、その製造方法によって、ゴム加硫接着式ト
ーショナルダンパーと、ゴム圧入式トーショナルダンパ
ーとがある。ゴム加硫接着式トーショナルダンパーは、
同軸的に配置された環状内側金具と環状マス金具との間
にゴム弾性体を加硫接着により固定したものであり、性
能的には優れているが、製造が面倒で且つ高価である。 【0006】一方、ゴム圧入式トーショナルダンパー
は、同軸的に配置された環状内側金具と環状マス金具と
の間に、予め環状に成形したゴム弾性体を軸方向の片側
から圧入嵌合することによって製造される。そのため、
ゴム加硫接着式トーショナルダンパーに比較して安価に
提供できるという利点がある。 【0007】しかしながら、このゴム圧入式トーショナ
ルダンパーにおいては、ゴム弾性体と環状内側金具及び
環状マス金具との結合が圧入時のゴムの圧縮反力による
摩擦抵抗に依存しているため、ゴム弾性体と環状内側金
具及び環状マス金具との間での滑り始めトルク(滑りが
発生する時の入力トルク値)が低く、大きな剪断力が加
わるとズレが生じるという欠点があった。 【0008】ゴム圧入式トーショナルダンパーの滑り始
めトルクを向上させ、ゴム弾性体と環状内側金具及び環
状マス金具との間でのズレを防止する方法として、従来
から、ゴム弾性体と環状内側金具及び環状マス金具との
間を接着剤で固定させたり、ゴム弾性体と環状内側金具
及び環状マス金具との接触面積を大きくして摩擦力を高
めることが行われている。 【0009】しかし、接着剤でゴム弾性体と環状内側金
具及び環状マス金具とを固定する方法では、製造工程が
長くなるうえ、接着剤に含まれる溶剤の揮散などにより
作業環境が悪化するという不都合があった。また、ゴム
弾性体と環状内側金具及び環状マス金具との接触面積を
大きくして摩擦力を高める場合には、製品サイズが必然
的に大きくなるため、製品寸法が制約され、また性能も
低下しやすいという問題があった。 【0010】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたものであり、高い摩擦係数を有する防振用ゴム
組成物、特にゴム圧入式トーショナルダンパーのゴム弾
性体として用いたとき、滑り始めトルクを向上させて、
環状内側金具及び環状マス金具との間の剪断力によるズ
レを防止できる防振用ゴム組成物を提供することを目的
とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供する防振用ゴム組成物は、無極性のゴ
ム材料であるエチレン・プロピレン・ジエンゴムを基本
ゴム成分とし、これに極性を有する高分子材料としてア
クリルゴム、クロロプレンゴム、又はニトリルゴムを添
加し、更にパーオキサイドを添加した防振用ゴム組成物
において、前記無極性のゴム材料100重量部に対して
前記極性を有する高分子材料を5〜100重量部、前記
無極性のゴム材料と極性を有する高分子材料の合計10
0重量部に対して前記パーオキサイドを5〜15重量部
含むことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】一般に、ゴム圧入式トーショナル
ダンパーのゴム弾性体としては、従来からニトリルゴム
(NBR)が使用されていたが、熱劣化により滑り始め
トルクが低下しやすいという欠点があった。そのため現
在では、耐熱性に優れているエチレン・プロピレン・ジ
エンゴム(EPDM)が広く使用されている。しかしな
がら、EPDMからなるゴム弾性体は摩擦係数が低いた
め、環状内側金具及び環状マス金具との間で滑りが生じ
やすい。 【0013】本発明の防振用ゴム組成物は、基本ゴム成
分としての無極性のゴム材料と、極性を有する高分子材
料とからなる。無極性のゴム材料に極性を有する高分子
材料を添加することによって、EPDMに比べて摩擦係
数が30〜40%向上することが判明した。従って、本
発明のゴム組成物をゴム圧入式トーショナルダンパーの
ゴム弾性体として用いたとき、その摩擦係数が顕著に上
昇するため、滑り始めトルクが向上し、環状内側金具及
び環状マス金具との間の剪断力によるズレを防止するこ
とができる。 【0014】本発明のゴム組成物の基本的ゴム成分とな
る無極性のゴム材料としては、従来から防振用ゴム材料
として使用されている無極性ゴムを使用できるが、ゴム
圧入式トーショナルダンパーのゴム弾性体として一般的
に使用されているエチレン・プロピレン・ジエンゴム
(EPDM)が最も好ましい。 【0015】また、極性を有する高分子材料としては、
極性基を有する高分子物質、例えばゴム、エラストマ
ー、樹脂などを使用することができる。極性を有する高
分子材料の好ましい例としては、アクリルゴム(AC
M)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NB
R)があり、本発明ではこれらのうちの1種又は2種以
上を組合わせて使用する。 【0016】無極性のゴム材料と極性を有する高分子材
料の割合は、無極性のゴム材料100重量部に対して、
極性の高分子材料を5〜100重量部の範囲とすること
が好ましい。無極性のゴム材料100重量部に対する極
性の高分子材料の割合が、5重量部未満では摩擦係数の
上昇が不十分であり、逆に100重量部を超えるとゴム
材料の物性が極度に低下するからである。 【0017】更に、本発明の防振用ゴム組成物では、基
本ゴム成分としての無極性のゴム材料と極性を有する高
分子材料に加え、加硫剤としてパーオキサイドを使用す
る。パーオキサイドの添加量は、無極性のゴム材料と極
性を有する高分子材料の合計100重量部に対して5〜
15重量部の範囲が好ましい。この添加量が5重量部未
満では、ゴムの架橋密度が低いため十分なゴム強度が得
られず、また永久圧縮歪が大きくなるためゴム圧入式ト
ーショナルダンパーのゴム弾性体として不適当である。
また、パーオキサイドが15重量部を超えると、ゴムの
架橋密度が高くなり、ゴム破断伸びが低下してしまうた
め圧入時に不良が発生しやすくなり好ましくない。 【0018】尚、本発明のゴム組成物には、必要に応じ
て、カーボンブラックなどの充填剤のほか、通常使用さ
れている可塑剤や老化防止剤などの各種添加剤を加える
ことができる。また、ゴム成分の加硫は、硫黄を用いて
もよいが、過酸化物による加硫が好ましい。 【0019】 【実施例】エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPD
M)とアクリルゴム(ACM)にパーオキサイド(P
O)を混合し、加硫してゴム弾性体を得た。その際、下
記表1に示す種々の組成のゴム組成物を調整し、各試料
について得られたゴム弾性体からなるテストピースを作
製した。尚、従来例として、EPDMをパーオキサイド
で加硫したゴム弾性体からなるテストピースも作製し
た。 【0020】得られた各試料のテストピースを用いて、
各ゴム弾性体の特性を評価した。即ち、それぞれゴム強
度(TB)、ゴム破断伸び(EB)、ゴム硬度(Hs)
を測定すると共に、120℃×240時間の条件で圧縮
永久歪(C.Set)を測定し、更に室温(23℃)に
おける摩擦係数を測定した。得られた結果を、下記表1
に併せて示した。 【0021】 【表1】 【0022】上記表1の結果から分るように、本発明の
試料2〜5は、従来例の試料7〜9に比べて、摩擦係数
が大幅に向上している。試料1は、EPDMとACMの
合計100重量部に対して加硫剤のPOが5重量部未満
であるため、十分なゴム強度(TB)が得られず、更に
は永久圧縮歪(C.Set)も大きいため、ゴム圧入式
トーショナルダンパーのゴム弾性体として不適当であ
る。また、試料6は、POが15重量部を超えているた
め、ゴムの架橋密度が高くなり、ゴム破断伸び(EB)
が低下してしまい、ゴム圧入時に不良が発生しやすい。 【0023】 【発明の効果】本発明によれば、高い摩擦係数を有する
防振用ゴム組成物を提供することができ、この防振用ゴ
ム組成物をゴム圧入式トーショナルダンパーのゴム弾性
体として用いたとき、圧入時の不良発生を抑えると共
に、環状内側金具及び環状マス金具との間において、摩
擦係数の増加により滑り始めトルクの向上を達成し、剪
断力によるズレを防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 15/08 F16F 15/08 D Fターム(参考) 3J048 AA01 BD04 EA07 4J002 AC072 AC092 BB151 BG032 EK006 FD146 GM00

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 無極性のゴム材料であるエチレン・プロ
    ピレン・ジエンゴムを基本ゴム成分とし、これに極性を
    有する高分子材料としてアクリルゴム、クロロプレンゴ
    ム、又はニトリルゴムを添加し、更にパーオキサイドを
    添加した防振用ゴム組成物において、前記無極性のゴム
    材料100重量部に対して前記極性を有する高分子材料
    を5〜100重量部、前記無極性のゴム材料と極性を有
    する高分子材料の合計100重量部に対して前記パーオ
    キサイドを5〜15重量部含むことを特徴とする防振用
    ゴム組成物。
JP2001276372A 2001-09-12 2001-09-12 防振用ゴム組成物 Pending JP2003082181A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276372A JP2003082181A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 防振用ゴム組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001276372A JP2003082181A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 防振用ゴム組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003082181A true JP2003082181A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19101082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001276372A Pending JP2003082181A (ja) 2001-09-12 2001-09-12 防振用ゴム組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003082181A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005057046A1 (ja) * 2003-12-12 2005-06-23 Honda Motor Co., Ltd. ダンパ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005057046A1 (ja) * 2003-12-12 2005-06-23 Honda Motor Co., Ltd. ダンパ
CN100439747C (zh) * 2003-12-12 2008-12-03 本田技研工业株式会社 减震器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160153542A1 (en) Vibration damping device
WO2018109994A1 (ja) トーショナルダンパ
KR20190075916A (ko) 댐퍼 고무 부재 및 토셔널 댐퍼
CN110678669A (zh) 扭转减振器
JPH06103058B2 (ja) 耐バースト性に優れたトーショナルダンパー
JP2003082181A (ja) 防振用ゴム組成物
CA2531287A1 (en) Damper
JPH06200096A (ja) 防振ゴム組成物
KR20170125234A (ko) 다이나믹 댐퍼에 적용되는 방진 고무 조성물
Wang et al. Engine isolate mount elastomers
JP4012358B2 (ja) トーショナルダンパ及びその製造方法
EP0063029A1 (en) Vibration-insulating rubber composition
KR20020058139A (ko) 자동차용 플라스틱 댐퍼 풀리 허브용 고무재
JP2938517B2 (ja) 振動減衰材料
KR0177580B1 (ko) 진동 흡수 고무 조성물
JP2902088B2 (ja) 振動減衰材料
JPH0428784A (ja) 振動減衰材料
JP2000220688A (ja) エンジンマウントインシュレータ
JP2004307622A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物
JP2005009551A (ja) トーショナルダンパ
JPS631979B2 (ja)
KR100410857B1 (ko) 장기 내노화성 엔진 마운팅용 고무 조성물
JPH0797483A (ja) 防振ゴム組成物
JP2003161340A (ja) 防振ゴムおよび防振装置
JP2971501B2 (ja) ゴムと金属との複合体