JP2003082102A - オルガノオキシ基またはヒドロキシル基を有するシロキサンの製造方法 - Google Patents

オルガノオキシ基またはヒドロキシル基を有するシロキサンの製造方法

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JP2003082102A JP2001271750A JP2001271750A JP2003082102A JP 2003082102 A JP2003082102 A JP 2003082102A JP 2001271750 A JP2001271750 A JP 2001271750A JP 2001271750 A JP2001271750 A JP 2001271750A JP 2003082102 A JP2003082102 A JP 2003082102A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ケイ素−水素結合を有する鎖状シロキサ
ンまたは環状シロキサンと、ヒドロキシル基を有する化
合物とを、触媒量のカルボニル配位子含有ルテニウム錯
体の存在下に反応させることを特徴とするオルガノオキ
シ基またはヒドロキシル基を有するシロキサンの製造方
法。 【効果】 本発明によれば、ケイ素上にオルガノオキシ
基またはヒドロキシル基を有するシロキサン類を、副反
応を抑制しながら高収率で簡便に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、反応性有機ケイ素
化合物として、変性シリコーンとして、あるいはその原
料として用いることができ、工業的に有用な化合物であ
るオルガノオキシ基またはヒドロキシル基を有する、鎖
状あるいは環状シロキサンの製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ケイ
素原子に結合したアルコキシ基やアリーロキシ基などの
オルガノオキシ基を有する有機ケイ素化合物は、その加
水分解性を利用してシランカップリング剤や表面処理剤
として、あるいは加水分解・脱水縮合反応によるオリゴ
マーやポリマーの合成原料として広範に利用されてい
る。特にシリコーンポリマーにアルコキシ基を導入した
反応性のシリコーン類は、室温硬化型(RTV)シリコ
ーンゴムや剥離紙用シリコーンをはじめ、各種変性シリ
コーンの原料として用いられている有用な材料である。 【0003】一方、ケイ素原子に結合したヒドロキシル
基を有する有機ケイ素化合物は、ケイ素原子に結合した
アルコキシ基を有する有機ケイ素化合物よりもさらに反
応性が高い。そのためRTVシリコーンゴムや剥離紙用
シリコーンに加えて、繊維用の撥水処理剤にも用いられ
ている。 【0004】アルコキシ基をケイ素原子上に導入する方
法としては、ケイ素−ハロゲン結合を有する有機ケイ素
化合物を前駆体として、これにアルコールを反応させる
のが最も一般的である。ここで、多くの場合、シロキサ
ン類は、ジクロロジメチルシラン等のアルキルクロロシ
ランを加水分解させた後、脱水縮合させて製造されるも
のである。従って、ケイ素−塩素結合を分子内の特定の
位置に有するシロキサン類を、アルキルクロロシランの
部分加水分解によって高収率で高選択的に得ることは本
質的に困難な場合が多く、ゆえにそれを原料としたアル
コキシシロキサンの製造は非効率的である。 【0005】また、アルキルクロロシランの代わりに、
ジメトキシジメチルシラン等のアルキルアルコキシシラ
ン類を原料として、酸性またはアルカリ性条件下で加水
分解および縮合を行わせる方法も一般的である。この方
法でアルコキシ基やヒドロキシル基を含有するシロキサ
ンを製造することは可能であるが、生成物は種々のシロ
キサンの混合物であり、シロキサンの分子量やアルコキ
シ基、ヒドロキシル基の位置などを精密に制御すること
は不可能であった。さらに、加水分解性や原料調達の容
易さから、アルコキシ基の種類はメトキシ基やエトキシ
基に限られるという問題もあった。 【0006】ケイ素上にアルコキシ基を導入する別法と
して、ケイ素−水素結合を持つケイ素化合物とアルコー
ルを用い、金属アルコキシド等を触媒として脱水素アル
コキシ化する方法が挙げられる。原料となるケイ素−水
素結合を持つシロキサン類は、メチルジクロロシラン等
のケイ素−水素結合を持つアルキルクロロシランの加水
分解・縮合や、それらと他のアルキルクロロシランの共
加水分解・縮合によって得ることができる。しかし、ナ
トリウムメトキシドに代表される金属アルコキシドを触
媒としてアルコキシ化を行う場合、反応が遅く、触媒が
多量に必要である。さらに副反応としてシロキサンの不
均化が起こり、収率よく目的物を得ることはできなかっ
た。 【0007】また、トリアルキルシランのアルコキシ化
触媒として、活性炭担持パラジウムを用いる方法が報告
されている(Bull.Chem.Soc.Jpn.,
1989年62巻2111−2113ページ)。この方
法では多量の触媒が必要である上に、反応終了後、ろ過
した触媒は発火する危険性があり、工業的なプロセスに
は不向きである。触媒には白金等の遷移金属化合物を用
いることもできるが、これもまた活性が低い。 【0008】さらに、ルイス酸であるトリス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボランを触媒として、ヒドロシラン類
とアルコールとを脱水素縮合反応させる方法が報告され
ている(J.Org.Chem.1999年64巻48
87−4892ページ)。しかし、この方法では、シロ
キサン結合はルイス酸によって開裂し、不均化反応が起
こるため、シロキサンのアルコキシ化には適用できな
い。 【0009】Tetrahedron Letters
1994年35巻8413−8414ページ、および
特開平7−82276号公報には、フッ化テトラブチル
アンモニウムを触媒として用いるアルコールとトリアル
キルシランの脱水素反応が報告されている。この方法で
は室温で種々の官能基の存在下に反応が進行する利点が
ある。しかしながら、反応基質としてトリアルキルシラ
ンの代わりにシロキサンを用いると、不均化反応が進行
するため目的物は収率よく得られない。 【0010】ロジウム錯体(RhCl(PPh33)を
触媒とする、ポリメチルヒドロシロキサンとアルコール
あるいは置換フェノール類との反応例も報告されており
(Tetrahedron Letters 1999
年40巻4123−4126ページおよびOrgano
metallics 2001年20巻2725−27
29ページ)、これらは不均化や再分配反応がないとさ
れている。しかし、この方法では触媒コストが高く、工
業的に実施するには問題があった。 【0011】酸やアルカリに敏感なヒドロキシル基をケ
イ素上に導入するのはさらに困難である。一般に、平衡
化反応を用いてヒドロキシル基を有するポリシロキサン
が製造されている。つまり、ジクロロジメチルシランに
適当な条件で水を加えると、両末端にヒドロキシル基を
持つ鎖状のシロキサンが得られる。しかし、平衡化法で
は単一の化合物としてこれを得ることはできず、また、
より複雑な構造のヒドロキシル基含有シロキサンを得る
ことは平衡化法では困難である。対応するクロロシロキ
サンやアルコキシシロキサンの加水分解による方法は、
上述したように原料を調製することが難しいため、不可
能であった。 【0012】アルコキシ化と同様にケイ素−水素結合を
有するシロキサンを用いて、亜鉛やスズ系の触媒による
水との反応によりヒドロキシル基を導入する方法もあ
る。しかし、比較的多量の触媒添加と高温での反応が必
要であり、そのためケイ素上のヒドロキシル基の間で脱
水縮合が起こる問題があった。 【0013】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、アルコキシ基、アリーロキシ基などのオルガノオキ
シ基やヒドロキシル基を有する鎖状あるいは環状シロキ
サンを、副反応を抑制しながら高収率で簡便に製造する
方法を提供することを目的とする。 【0014】 【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、下記一般式(1)で示されるケイ素−水素結合を
有する鎖状シロキサンまたは下記一般式(2)で示され
るケイ素−水素結合を有する環状シロキサンと、下記一
般式(3)で表されるヒドロキシル基を有する化合物と
を、触媒量のカルボニル配位子含有ルテニウム錯体の存
在下に反応させることにより、下記一般式(4)または
(5)で表されるオルガノオキシ基またはヒドロキシル
基を有するシロキサンが、高収率で、かつ簡便に得られ
ることを見出し、本発明をなすに至った。 【0015】従って、本発明は、下記一般式(1)で示
されるケイ素−水素結合を有する鎖状シロキサンまたは
下記一般式(2)で示されるケイ素−水素結合を有する
環状シロキサンと、下記一般式(3)で表されるヒドロ
キシル基を有する化合物とを、触媒量のカルボニル配位
子含有ルテニウム錯体の存在下に反応させることを特徴
とする、下記一般式(4)または(5)で表されるオル
ガノオキシ基またはヒドロキシル基を有するシロキサン
の製造方法を提供する。 【0016】 【化5】 【0017】[式中、R1,R2,R3,R6,R7および
8は、同一でも異なっていてもよく、それぞれ炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル
基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数3〜10のシ
クロアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素
数7〜10のアラルキロキシ基、炭素数6〜10のアリ
ーロキシ基、炭素数3〜10のシクロアルキロキシ基、
トリメチルシロキシ基、または水素原子より独立に選ば
れる置換基を表す。R4は炭素数1〜10のアルキル
基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10の
アリール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、また
は下記一般式(6)で表される置換シリル基から選択さ
れる置換基を表す。 【0018】 【化6】 【0019】(ただし、R9〜R11は、同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリ
ール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1
〜10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキロキ
シ基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数3〜1
0のシクロアルキロキシ基、または水素原子より独立に
選ばれる置換基を表す。)R5は炭素数1〜10のアル
キル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜1
0のアリール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、
炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラ
ルキロキシ基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素
数3〜10のシクロアルキロキシ基、水素原子、または
下記一般式(7)で表される置換シリロキシ基から選択
される置換基を表す。 【0020】 【化7】 【0021】(ただし、R12〜R14は、同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリ
ール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1
〜10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキロキ
シ基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数3〜1
0のシクロアルキロキシ基、または水素原子より独立に
選ばれる置換基を表す。)Rは、炭素数1〜20の脂肪
族不飽和結合を含まない炭化水素基、または水素原子を
表す。R’は、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7
〜10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリール基、
炭素数3〜10のシクロアルキル基、または下記一般式
(8)で表される置換シリル基を表す。 【0022】 【化8】 【0023】(ただし、R9およびR10は、上記式
(6)で定義したものと同じであり、Aは上記式(6)
のR11と同じ置換基、またはRO−(Rは炭素数1〜2
0の脂肪族不飽和結合を含まない炭化水素基、または水
素原子を表す)で表されるアルコキシ基、アリーロキシ
基もしくはヒドロキシル基を表す。)m,xは0または
1以上の整数、n,yは1以上の整数を表し、xとyの
和は3以上である。] 【0024】以下、本発明について、さらに詳しく説明
する。本発明のオルガノオキシ基またはヒドロキシル基
を有するシロキサンの製造方法は、下記一般式(1)で
示されるケイ素−水素結合を有する鎖状シロキサン、ま
たは下記一般式(2)で示されるケイ素−水素結合を有
する環状シロキサンと、下記一般式(3)で表されるヒ
ドロキシル基を有する化合物とを、触媒量のカルボニル
配位子含有ルテニウム錯体の存在下に反応させることに
より、下記一般式(4)または(5)で表されるオルガ
ノオキシ基またはヒドロキシル基を有するシロキサンが
得られるものである。 【0025】 【化9】【0026】上記一般式(1),(2),(4)および
(5)において、R1〜R3およびR 6〜R8は、同一でも
異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜10のアルキ
ル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10
のアリール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭
素数1〜10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラル
キロキシ基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数
3〜10のシクロアルキロキシ基、トリメチルシロキシ
基、または水素原子より独立に選ばれる置換基を表す。 【0027】これら置換基R1〜R3およびR6〜R8の具
体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、イソブチル基、2−メチルブ
チル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、イソヘキシ
ル基、イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、1,1−
ジメチルプロピル基、テキシル基、シクロプロピル基、
シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、4−tert−ブチルシクロヘ
キシル基、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メ
チルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,4−ジメ
チルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5
−ジメチルフェニル基、メシチル基、1−ナフチル基、
2−ナフチル基、ベンジル基、α−フェネチル基、β−
フェネチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基、ペンチロキシ基、ヘキシロキシ基、ヘ
プチロキシ基、オクチロキシ基、ノニロキシ基、デシロ
キシ基、イソブチロキシ基、2−メチルブトキシ基、イ
ソペンチロキシ基、ネオペンチロキシ基、イソヘキシロ
キシ基、2−プロポキシ基、2−ブトキシ基、3−ブト
キシ基、2−ペンチロキシ基、3−ペンチロキシ基、
1,1−ジメチルプロポキシ基、テキシロキシ基、シク
ロプロピロキシ基、シクロブチロキシ基、シクロペンチ
ロキシ基、シクロヘキシロキシ基、シクロヘプチロキシ
基、4−tert−ブチルシクロヘキシロキシ基、フェ
ノキシ基、2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノ
キシ基、4−メチルフェノキシ基、2,4−ジメチルフ
ェノキシ基、3,4−ジメチルフェノキシ基、3,5−
ジメチルフェノキシ基、メシチロキシ基、1−ナフチロ
キシ基、2−ナフチロキシ基、ベンジロキシ基、α−フ
ェネチロキシ基、β−フェネチロキシ基、トリメチルシ
ロキシ基等が挙げられる。 【0028】上記一般式(1)において、R4は炭素数
1〜10のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル
基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数3〜10のシ
クロアルキル基、または下記一般式(6)で表される置
換シリル基から選択される置換基を表す。 【0029】 【化10】 【0030】(ただし、R9〜R11は、同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリ
ール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1
〜10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキロキ
シ基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数3〜1
0のシクロアルキロキシ基、または水素原子より独立に
選ばれる置換基を表す。) 【0031】式(1)におけるR4の具体例としては、
1〜R3およびR6〜R8の具体例として挙げたもののほ
か、エチルジメチルシリル基、プロピルジメチルシリル
基、ブチルジメチルシリル基、sec−ブチルジメチル
シリル基、tert−ブチルジメチルシリル基、イソブ
チルジメチルシリル基、ペンチルジメチルシリル基、ヘ
キシルジメチルシリル基、テキシルジメチルシリル基、
ヘプチルジメチルシリル基、オクチルジメチルシリル
基、ノニルジメチルシリル基、デシルジメチルシリル
基、ベンジルジメチルシリル基、α−フェネチルジメチ
ルシリル基、β−フェネチルジメチルシリル基、フェニ
ルジメチルシリル基、4−メチルフェニルジメチルシリ
ル基、3−メチルフェニルジメチルシリル基、2−メチ
ルフェニルジメチルシリル基、ナフチルジメチルシリル
基、シクロプロピルジメチルシリル基、シクロブチルジ
メチルシリル基、シクロペンチルジメチルシリル基、シ
クロヘキシルジメチルシリル基、シクロヘプチルジメチ
ルシリル基、4−tert−ブチルシクロヘキシルジメ
チルシリル基、ジエチルメチルシリル基、メチルジフェ
ニルシリル基、ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、
ジプロピルシリル基、ジイソプロピルシリル基、ジブチ
ルシリル基、ジ−sec−ブチルシリル基、ジ−ter
t−ブチルシリル基、ジイソブチルシリル基、ジフェニ
ルシリル基、トリエチルシリル基、トリプロピルシリル
基、トリイソブチルシリル基、トリイソプロピルシリル
基、トリフェニルシリル基、トリヘキシルシリル基、ト
リオクチルシリル基、テキシルジイソプロピルシリル
基、オクチルジイソプロピルシリル基、オクチルジイソ
ブチルシリル基、tert−ブチルジフェニルシリル
基、エトキシジメチルシリル基、プロポキシジメチルシ
リル基、2−プロポキシジメチルシリル基、ブトキシジ
メチルシリル基、sec−ブトキシジメチルシリル基、
tert−ブトキシジメチルシリル基、イソブチロキシ
ジメチルシリル基、ペンチロキシジメチルシリル基、ヘ
キシロキシジメチルシリル基、フェノキシジメチルシリ
ル基、4−メチルフェノキシジメチルシリル基、3−メ
チルフェノキシジメチルシリル基、2−メチルフェノキ
シジメチルシリル基、ヘプチロキシジメチルシリル基、
オクチロキシジメチルシリル基、ノニロキシジメチルシ
リル基、デシロキシジメチルシリル基、ベンジロキシジ
メチルシリル基、ナフチロキシジメチルシリル基、シク
ロプロピロキシジメチルシリル基、シクロブチロキシジ
メチルシリル基、シクロペンチロキシジメチルシリル
基、シクロヘキシロキシジメチルシリル基、シクロヘプ
チロキシジメチルシリル基、4−tert−ブチルシク
ロヘキシロキシジメチルシリル基等が挙げられる。 【0032】上記一般式(1)および(4)において、
5は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜10の
アラルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数3
〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜10のアルコキ
シ基、炭素数7〜10のアラルキロキシ基、炭素数6〜
10のアリーロキシ基、炭素数3〜10のシクロアルキ
ロキシ基、水素原子、または下記一般式(7)で表され
る置換シロキシ基から選択される置換基を表す。 【0033】 【化11】 【0034】(ただし、R12〜R14は、同一でも異なっ
ていてもよく、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、
炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリ
ール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1
〜10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキロキ
シ基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数3〜1
0のシクロアルキロキシ基、または水素原子より独立に
選ばれる置換基を表す。) 【0035】式(1)および(4)におけるR5の具体
例としては、R1〜R3およびR6〜R 8の具体例として挙
げたもののほか、エチルジメチルシロキシ基、プロピル
ジメチルシロキシ基、ブチルジメチルシロキシ基、se
c−ブチルジメチルシロキシ基、tert−ブチルジメ
チルシロキシ基、イソブチルジメチルシロキシ基、ペン
チルジメチルシロキシ基、ヘキシルジメチルシロキシ
基、テキシルジメチルシロキシ基、ヘプチルジメチルシ
ロキシ基、オクチルジメチルシロキシ基、ノニルジメチ
ルシロキシ基、デシルジメチルシロキシ基、ベンジルジ
メチルシロキシ基、α−フェネチルジメチルシロキシ
基、β−フェネチルジメチルシロキシ基、フェニルジメ
チルシロキシ基、4−メチルフェニルジメチルシロキシ
基、3−メチルフェニルジメチルシロキシ基、2−メチ
ルフェニルジメチルシロキシ基、ナフチルジメチルシロ
キシ基、シクロプロピルジメチルシロキシ基、シクロブ
チルジメチルシロキシ基、シクロペンチルジメチルシロ
キシ基、シクロヘキシルジメチルシロキシ基、シクロヘ
プチルジメチルシロキシ基、4−tert−ブチルシク
ロヘキシルジメチルシロキシ基、ジエチルメチルシロキ
シ基、メチルジフェニルシロキシ基、ジメチルシロキシ
基、ジエチルシロキシ基、ジプロピルシロキシ基、ジイ
ソプロピルシロキシ基、ジブチルシロキシ基、ジ−se
c−ブチルシロキシ基、ジ−tert−ブチルシロキシ
基、ジイソブチルシロキシ基、ジフェニルシロキシ基、
トリエチルシロキシ基、トリプロピルシロキシ基、トリ
イソブチルシロキシ基、トリイソプロピルシロキシ基、
トリフェニルシロキシ基、トリヘキシルシロキシ基、ト
リオクチルシロキシ基、テキシルジイソプロピルシロキ
シ基、オクチルジイソプロピルシロキシ基、オクチルジ
イソブチルシロキシ基、tert−ブチルジフェニルシ
ロキシ基、エトキシジメチルシロキシ基、プロポキシジ
メチルシロキシ基、2−プロポキシジメチルシロキシ
基、ブトキシジメチルシロキシ基、sec−ブトキシジ
メチルシロキシ基、tert−ブトキシジメチルシロキ
シ基、イソブチロキシジメチルシロキシ基、ペンチロキ
シジメチルシロキシ基、ヘキシロキシジメチルシロキシ
基、ヘプチロキシジメチルシロキシ基、オクチロキシジ
メチルシロキシ基、ノニロキシジメチルシロキシ基、デ
シロキシジメチルシロキシ基、ベンジロキシジメチルシ
ロキシ基、α−フェネチロキシジメチルシロキシ基、β
−フェネチロキシジメチルシロキシ基、フェノキシジメ
チルシロキシ基、4−メチルフェノキシジメチルシロキ
シ基、3−メチルフェノキシジメチルシロキシ基、2−
メチルフェノキシジメチルシロキシ基、ナフチロキシジ
メチルシロキシ基、シクロプロピロキシジメチルシロキ
シ基、シクロブチロキシジメチルシロキシ基、シクロペ
ンチロキシジメチルシロキシ基、シクロヘキシロキシジ
メチルシロキシ基、シクロヘプチロキシジメチルシロキ
シ基、4−tert−ブチルシクロヘキシロキシジメチ
ルシロキシ基等が挙げられる。 【0036】また、上記式(3)〜(5)において、R
は、炭素数1〜20の脂肪族不飽和結合を含まない炭化
水素基、または水素原子を表し、脂肪族不飽和結合を含
まない炭化水素基として具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル
基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘ
プタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、エイコ
シル基、2−ブチル基、2−ペンチル基、2−ヘキシル
基、2−ヘプチル基、2−オクチル基、2−エチルヘキ
シル基、2−ノニル基、2−デシル基、2−ウンデシル
基、2−ドデシル基、2−テトラデシル基、2−ヘキサ
デシル基、イソブチル基、2−メチルブチル基、イソペ
ンチル基、イソヘキシル基、イソプロピル基、sec−
ブチル基、tert−ブチル基、2−ペンチル基、3−
ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、テキシル
基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、1−メチルシクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、4−tert−ブチルシクロヘ
キシル基、フェニル基、2−メチルフェニル基、3−メ
チルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,4−ジメ
チルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5
−ジメチルフェニル基、メシチル基、1−ナフチル基、
2−ナフチル基、ベンジル基、α−フェネチル基、β−
フェネチル基等が挙げられる。 【0037】上記式(4)において、R’は、炭素数1
〜10のアルキル基、炭素数7〜10のアラルキル基、
炭素数6〜10のアリール基、炭素数3〜10のシクロ
アルキル基、または下記一般式(8)で表される置換シ
リル基を表す。 【0038】 【化12】 【0039】(ただし、R9およびR10は、上記式
(6)で定義したものと同じであり、Aは上記式(6)
のR11と同じ置換基またはRO−(Rは炭素数1〜20
の脂肪族不飽和結合を含まない炭化水素基、または水素
原子を表す)で表されるアルコキシ基、アリーロキシ基
もしくはヒドロキシル基を表す。) 【0040】式(1)、(2)、(4)及び(5)にお
いて、mおよびxは、0または1以上の整数、好ましく
は0または1〜50の整数であり、nおよびyは1以上
の整数、好ましくは1〜50の整数である。またxとy
の和は3以上であり、好ましくは3〜10である。 【0041】本発明の製造方法において、上記一般式
(1)あるいは(2)で表されるシロキサンと、水やア
ルコールといった上記一般式(3)で表されるヒドロキ
シル基を有する化合物とを反応させる際のモル比は、特
に限定されるものではなく、任意であるが、式(1)あ
るいは(2)で表されるシロキサンが有するケイ素−水
素結合のモル数に対して1当量以上、好ましくは1.5
〜3当量の式(3)で表される化合物を用いて反応を行
うことが望ましい。また、本発明においては、式(3)
で表される化合物を反応溶媒として用いることもでき
る。 【0042】本反応は無溶媒で行うことができ、これは
単位容積あたりの目的物収量を最大にできるため、また
基質濃度を高めて反応速度を向上させるために好まし
い。また、上述のごとく、式(3)のヒドロキシル基含
有化合物を過剰に用いて溶媒とすることもできる。さら
に、反応基質の相溶性が低い場合には、ジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等
のエーテル系溶媒や、ヘキサン、イソオクタン、トルエ
ン等の炭化水素系溶媒等を用いて反応を行うことが好ま
しい。これら溶媒の使用量は任意であるが、好ましくは
式(1)または式(2)で表されるシロキサンに対して
体積比で1〜5倍量である。 【0043】本発明の製造方法において、式(1)また
は(2)で示されるケイ素−水素結合を有するシロキサ
ンと、式(3)で示されるヒドロキシル基を有する化合
物との反応は、触媒量のカルボニル配位子含有ルテニウ
ム錯体の存在下に行うものである。 【0044】ここで、カルボニル配位子を有するルテニ
ウム錯体としては、ルテニウムカルボニル、ジクロロト
リカルボニルルテニウムダイマー、ジクロロジカルボニ
ルビス(トリフェニルフォスフィン)ルテニウム等が挙
げられ、触媒コストの観点から、これらの中でもルテニ
ウムカルボニルの使用が最も好ましい。ルテニウムカル
ボニル錯体としては、ルテニウムペンタカルボニル、ジ
ルテニウムノナカルボニル、トリルテニウムドデカカル
ボニル等が知られているが、中でも空気中で安定であ
り、取り扱いの容易なトリルテニウムドデカカルボニル
の使用が好ましい。 【0045】カルボニル配位子含有ルテニウム錯体の添
加量は、反応基質中のケイ素−水素結合のモル数に対し
てルテニウム原子換算で、通常1×10-4〜10モル
%、好ましくは5×10-3〜1モル%である。 【0046】本発明の製造方法において、基質の添加順
序は任意であり、式(1)または式(2)で表されるシ
ロキサン、およびルテニウム錯体を反応器に仕込み、式
(3)で表される化合物をフィードする方法、ルテニウ
ム錯体と式(3)で表される化合物を反応器に仕込み、
式(1)または式(2)で表されるシロキサンをフィー
ドする方法等様々な形態での実施が可能である。反応温
度は、通常0〜150℃の範囲で行われるが、低温では
反応進行が遅くなり、高温では触媒の失活が速くなるの
で20〜120℃がより好ましい。 【0047】上記方法により得られた式(4)および式
(5)で表されるシロキサンは、反応混合物から蒸留に
よって単離することができる。沸点が高くて蒸留ができ
ない場合、もしくは生成物の熱安定性が低い場合には、
残存する原料や溶媒を減圧留去する、あるいは活性炭や
シリカゲル、アルミナ、フロリジルなどを用いてルテニ
ウム化合物を吸着またはろ過除去する等の方法で精製す
ることができる。 【0048】 【実施例】以下、実施例および比較例を示し、本発明を
具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限され
るものではない。 【0049】[実施例1]シクロヘキシロキシペンタメ
チルジシロキサンの合成 滴下ロート、還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた20
0mL四つ口フラスコを窒素置換した。フラスコ内にシ
クロヘキサノール10.0g(0.10mol)および
トリルテニウムドデカカルボニル(Ru3(CO)12
Strem Chemicals製)2.1mg(3.
3μmol)を仕込み、80℃で1時間加熱撹拌した。
得られた黄色の溶液に、滴下ロートからペンタメチルジ
シロキサン14.8g(0.10mol)を1時間20
分かけて滴下した。滴下に伴い、内温は最高101℃ま
で上昇し、発泡がみられた。滴下終了後、84℃で1時
間、94〜99℃で3時間加熱撹拌を続けたところ、ペ
ンタメチルジシロキサンが消失したことがガスクロマト
グラフィー(GC)により確認された。反応混合物を室
温に冷却し、減圧蒸留した。沸点が72〜74℃/0.
9kPaである無色透明の留分21.9gが得られ、質
量(MS)分析および核磁気共鳴(NMR)スペクトル
によりシクロヘキシロキシペンタメチルジシロキサンで
あることが確認された。単離収率は88.7%であっ
た。1 HNMR(CDCl3、CHCl3標準):δ(pp
m)3.71−3.62(1H,m),1.82−1.
79(2H,m),1.75−1.68(2H,m),
1.54−1.49(1H,m),1.36−1.10
(5H,m),0.09(9H,s),0.06(6
H,s)13 C{1H}NMR(CDCl3、CDCl3標準):δ
(ppm)70.6,35.9,25.5,24.4,
1.8,−0.229 Si{1H}NMR(CDCl3、TMS内部標準):
δ(ppm)7.2,−14.3 EI−MS:m/z246(M+),231,203,
149,147,133 【0050】[実施例2]ヒドロキシペンタメチルジシ
ロキサンの合成 滴下ロート、還流冷却器(−15℃ブライン冷媒)、温
度計、撹拌機を備えた200mL四つ口フラスコを窒素
置換した。フラスコ内にイオン交換水3.6g(0.2
0mol)、トリルテニウムドデカカルボニル(Ru3
(CO)12、Strem Chemicals製)2.
1mg(3.3μmol)およびジエチルエーテル20
mLを仕込み、還流下1時間加熱撹拌した。得られた二
層の溶液を撹拌しながら、滴下ロートからペンタメチル
ジシロキサン14.8g(0.10mol)を還流下3
時間かけて滴下した。滴下に伴い、内温は33℃から4
3℃まで上昇した。滴下終了後、還流下で6時間加熱撹
拌を続けたところ、ペンタメチルジシロキサンの反応率
は92%であることがガスクロマトグラフィー(GC)
により確認された。トリルテニウムドデカカルボニル
1.1mg(1.7μmol)を加えてさらに6時間加
熱還流下に反応を続けると、反応率は99%以上に達し
た。反応混合物を室温に冷却し、減圧蒸留した。沸点が
52〜54℃/2.4kPaである無色透明の留分1
4.2gが得られ、質量(MS)分析および核磁気共鳴
(NMR)スペクトルによりヒドロキシペンタメチルジ
シロキサンであることが確認された。単離収率は86.
4%であった。1 HNMR(CDCl3、CHCl3標準):δ(pp
m)2.70(1H,s),0.10(6H,s),
0.09(9H,s)13 C{1H}NMR(CDCl3、CDCl3標準):δ
(ppm)1.8,0.429 Si{1H}NMR(CDCl3、TMS内部標準):
δ(ppm)8.2,−10.5 EI−MS:m/z149([M−Me]+),75 【0051】[実施例3]3−プロポキシ−1,1,
1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンの合
成 滴下ロート、還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた20
0mL四つ口フラスコを窒素置換した。フラスコ内に1
−プロパノール12.0g(0.20mol)およびト
リルテニウムドデカカルボニル(Ru3(CO)12、S
trem Chemicals製)21.3mg(33
μmol)を仕込み、80℃で1時間加熱撹拌した。得
られた赤オレンジ色の溶液を撹拌しながら、滴下ロート
から1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシ
ロキサン22.3g(0.10mol)を82〜88℃
で3時間かけて滴下した。滴下に伴い、発熱と発泡が観
察された。滴下終了後、1,1,1,3,5,5,5−
ヘプタメチルトリシロキサンの反応率は100%である
ことがガスクロマトグラフィー(GC)により確認され
た。反応混合物を室温に冷却し、減圧蒸留した。沸点が
78℃/2.0kPaである無色透明の留分25.3g
が得られ、質量(MS)分析および核磁気共鳴(NM
R)スペクトルにより3−プロポキシ−1,1,1,
3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサンであるこ
とが確認された。単離収率は90.2%であった。1 HNMR(CDCl3、CHCl3標準):δ(pp
m)3.60(2H,t,J=6.6Hz),1.61
−1.49(2H,m),0.89(3H,t,J=
7.4Hz),0.11(18H,s),0.03(3
H,s)13 C{1H}NMR(CDCl3、CDCl3標準):δ
(ppm)63.8,25.6,10.3,1.6,−
3.729 Si{1H}NMR(CDCl3、TMS内部標準):
δ(ppm)8.1,−57.1 EI−MS:m/z265([M−Me]+),22
3,221,207,191,73,43 【0052】[実施例4]プロポキシトリス(トリメチ
ルシロキシ)シランの合成 滴下ロート、還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた20
0mL四つ口フラスコを窒素置換した。フラスコ内に1
−プロパノール6.0g(0.10mol)およびトリ
ルテニウムドデカカルボニル(Ru3(CO)12、St
rem Chemicals製)10.7mg(1.7
μmol)を仕込み、80℃で1時間加熱撹拌した。得
られたオレンジ色の溶液を撹拌しながら、滴下ロートか
らトリス(トリメチルシロキシ)シラン14.8g
(0.05mol)を81〜93℃で2時間かけて滴下
した。滴下終了後、トリス(トリメチルシロキシ)シラ
ンの反応率は3.0%であることがガスクロマトグラフ
ィー(GC)により確認された。99〜100℃で2時
間加熱撹拌を続けると、反応率は13%となった。トリ
ルテニウムドデカカルボニル10.7mgを加えて98
〜104℃で14時間反応を続けたところ、反応率は9
9%以上となった。反応混合物を室温に冷却し、減圧蒸
留した。沸点が88〜89℃/1.2kPaである無色
透明の留分15.5gが得られ、質量(MS)分析およ
び核磁気共鳴(NMR)スペクトルによりプロポキシト
リス(トリメチルシロキシ)シランであることが確認さ
れた。単離収率は91.8%であった。1 HNMR(CDCl3、CHCl3標準):δ(pp
m)3.60(2H,t,J=6.6Hz),1.61
−1.49(2H,m),0.90(3H,t,J=
7.4Hz),0.11(27H,s)13 C{1H}NMR(CDCl3、CDCl3標準):δ
(ppm)64.6,25.5,10.3,1.529 Si{1H}NMR(CDCl3、TMS内部標準):
δ(ppm)9.2,−98.4 EI−MS:m/z339([M−Me]+),28
1,73,43 【0053】[実施例5]tert−アミロキシペンタ
メチルジシロキサンの合成 滴下ロート、還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた20
0mL四つ口フラスコを窒素置換した。フラスコ内にt
ert−アミルアルコール9.7g(0.11mol)
およびトリルテニウムドデカカルボニル(Ru3(C
O)12、Strem Chemicals製)21.3
mg(33μmol)を仕込み、100℃で1時間加熱
撹拌した。得られた赤オレンジ色の溶液に、滴下ロート
からペンタメチルジシロキサン14.8g(0.10m
ol)を97〜103℃で2時間かけて滴下した。滴下
終了後、100℃で1時間加熱撹拌を続けたところ、ペ
ンタメチルジシロキサンが消失した。反応混合物を室温
に冷却し、減圧蒸留した。沸点が81〜83℃/6.7
kPaである無色透明の留分19.8gが得られ、質量
(MS)分析および核磁気共鳴(NMR)スペクトルに
よりtert−アミロキシペンタメチルジシロキサンで
あることが確認された。単離収率は84.4%であっ
た。1 HNMR(CDCl3、CHCl3標準):δ(pp
m)1.49(2H,q,J=7.4Hz),1.22
(6H,s),0.88(3H,t,J=7.4H
z),0.09(9H,s),0.05(6H,s)13 C{1H}NMR(CDCl3、CDCl3標準):δ
(ppm)74.5,37.1,29.1,8.7,
2.0,1.829 Si{1H}NMR(CDCl3、TMS内部標準):
δ(ppm)6.4,−20.0 EI−MS:m/z219([M−Me]+),23
4,205,149,147,133,73,43 【0054】[実施例6]1,3−ジプロポキシ−1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサンの合成 滴下ロート、還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた20
0mL四つ口フラスコを窒素置換した。フラスコ内に1
−プロパノール18.0g(0.30mol)およびト
リルテニウムドデカカルボニル(Ru3(CO)12、S
trem Chemicals製)10.7mg(17
μmol)を仕込み、80℃で1時間加熱撹拌した。得
られたオレンジ色の溶液を撹拌しながら、滴下ロートか
ら1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン13.4
g(0.10mol)を81〜88℃で1.5時間かけ
て滴下した。滴下終了後、83℃で0.5時間加熱撹拌
を続けたところ、反応は完結した。反応混合物のGC分
析(TCD)によれば、全反応生成物にしめる目的物
1,3−ジプロポキシ−1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサンの割合は77.2%であった。反応混合物
を室温に冷却し、減圧蒸留した。沸点が84.5〜86
℃/2.1kPaである無色透明の留分15.3gが得
られ、質量(MS)分析および核磁気共鳴(NMR)ス
ペクトルにより1,3−ジプロポキシ−1,1,3,3
−テトラメチルジシロキサンであることが確認された。
単離収率は61.1%であった。1 HNMR(CDCl3、CHCl3標準):δ(pp
m)3.60(4H,t,J=6.6Hz),1.61
−1.49(4H,m),0.88(6H,t,J=
7.4Hz),0.09(12H,s)13 C{1H}NMR(CDCl3、CDCl3標準):δ
(ppm)63.9,25.7,10.2,1.6,−
1.129 Si{1H}NMR(CDCl3、TMS内部標準):
δ(ppm)−12.7 EI−MS:m/z235([M−Me]+),19
1,151,133 【0055】[比較例1]1,3−ジプロポキシ−1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサンの合成(フッ化
テトラブチルアンモニウム触媒) 滴下ロート、還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた20
0mL四つ口フラスコを窒素置換した。フラスコ内に1
−プロパノール9.0g(0.15mol)、フッ化テ
トラブチルアンモニウムの1.0mol/LTHF溶液
1mL(1mmol)およびN−メチルピロリドン25
mLを仕込み、撹拌しながら、滴下ロートから1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン6.7g(0.05
mol)を室温で1時間かけて滴下した。発熱と発泡が
観察され、内温が36℃に達したところで水浴で冷却し
た。滴下終了後、0.5時間水冷下で撹拌を続けたとこ
ろ、反応は完結した。反応混合物のGC分析(TCD)
によれば、全反応生成物にしめる目的物1,3−ジプロ
ポキシ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの
割合は28.8%であった。主生成物はジメチルジプロ
ポキシシラン(29.4%)であった。 【0056】[比較例2]1,3−ジプロポキシ−1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサンの合成(ナトリ
ウムメトキシド触媒) 滴下ロート、還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた10
0mL四つ口フラスコを窒素置換した。フラスコ内に1
−プロパノール9.0g(0.15mol)およびナト
リウムメトキシド27mg(0.5mmol)を仕込
み、室温で1時間撹拌した。得られた無色透明溶液を撹
拌しながら、滴下ロートから1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサン6.7g(0.05mol)を室温で
1時間かけて滴下した。発熱と発泡が観察され、内温が
40℃に達したところで水浴で冷却した。滴下終了後、
13時間水冷下で撹拌を続けたところ、反応は完結し
た。反応混合物のGC分析(TCD)によれば、全反応
生成物にしめる目的物1,3−ジプロポキシ−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサンの割合は23.4%
であった。主生成物はジメチルジプロポキシシラン(4
1.1%)であった。 【0057】[実施例7]1,3−ジフェノキシ−1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサンの合成 滴下ロート、還流冷却器(−15℃ブライン冷媒)、温
度計、撹拌機を備えた200mL四つ口フラスコを窒素
置換した。フラスコ内にフェノール28.2g(0.3
0mol)およびトリルテニウムドデカカルボニル(R
3(CO)12、Strem Chemicals製)
10.7mg(17μmol)を仕込み、80℃で1時
間加熱撹拌した。得られた黄オレンジ色の溶液を撹拌し
ながら、滴下ロートから1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサン13.4g(0.10mol)を80〜9
1℃で1.5時間かけて滴下した。滴下終了後、76〜
81℃で0.5時間加熱撹拌を続けたところ、反応は完
結した。反応混合物を室温に冷却し、減圧蒸留した。沸
点が114〜115℃/0.1kPaである無色透明の
留分22.4gが得られ、質量(MS)分析および核磁
気共鳴(NMR)スペクトルにより1,3−ジフェノキ
シ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンである
ことが確認された。単離収率は70.3%であった。1 HNMR(CDCl3、CHCl3標準):δ(ppm)
7.24(4H,dd,J=8.6Hz,7.5H
z),6.99(2H,tt,J=7.5Hz,1.2
Hz),6.90(4H,dd,J=8.6Hz,1.
2Hz),0.26(12H,s)13 C{1H}NMR(CDCl3、CDCl3標準):δ
(ppm)154.3,129.4,121.7,12
0.0,−0.5729 Si{1H}NMR(CDCl3、TMS内部標準):
δ(ppm)−12.6 EI−MS:m/z318([M]+),303,22
5,209 【0058】 【発明の効果】本発明によれば、加水分解性基を持つ反
応性有機ケイ素化合物として、あるいは変性シリコーン
ポリマー等として工業的に有用な、ケイ素上にオルガノ
オキシ基またはヒドロキシル基を有するシロキサン類
を、副反応を抑制しながら高収率で簡便に製造できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるケイ素−水
    素結合を有する鎖状シロキサンまたは下記一般式(2)
    で示されるケイ素−水素結合を有する環状シロキサン
    と、下記一般式(3)で表されるヒドロキシル基を有す
    る化合物とを、触媒量のカルボニル配位子含有ルテニウ
    ム錯体の存在下に反応させることを特徴とする、下記一
    般式(4)または(5)で表されるオルガノオキシ基ま
    たはヒドロキシル基を有するシロキサンの製造方法。 【化1】 [式中、R1,R2,R3,R6,R7およびR8は、同一で
    も異なっていてもよく、それぞれ炭素数1〜10のアル
    キル基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜1
    0のアリール基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、
    炭素数1〜10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラ
    ルキロキシ基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素
    数3〜10のシクロアルキロキシ基、トリメチルシロキ
    シ基、または水素原子より独立に選ばれる置換基を表
    す。R4は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜1
    0のアラルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素
    数3〜10のシクロアルキル基、または下記一般式
    (6)で表される置換シリル基から選択される置換基を
    表す。 【化2】 (ただし、R9〜R11は、同一でも異なっていてもよ
    く、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜
    10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭
    素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜10のア
    ルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキロキシ基、炭素
    数6〜10のアリーロキシ基、炭素数3〜10のシクロ
    アルキロキシ基、または水素原子より独立に選ばれる置
    換基を表す。)R5は炭素数1〜10のアルキル基、炭
    素数7〜10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリー
    ル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜
    10のアルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキロキシ
    基、炭素数6〜10のアリーロキシ基、炭素数3〜10
    のシクロアルキロキシ基、水素原子、または下記一般式
    (7)で表される置換シリロキシ基から選択される置換
    基を表す。 【化3】 (ただし、R12〜R14は、同一でも異なっていてもよ
    く、それぞれ炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜
    10のアラルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭
    素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜10のア
    ルコキシ基、炭素数7〜10のアラルキロキシ基、炭素
    数6〜10のアリーロキシ基、炭素数3〜10のシクロ
    アルキロキシ基、または水素原子より独立に選ばれる置
    換基を表す。)Rは、炭素数1〜20の脂肪族不飽和結
    合を含まない炭化水素基、または水素原子を表す。R’
    は、炭素数1〜10のアルキル基、炭素数7〜10のア
    ラルキル基、炭素数6〜10のアリール基、炭素数3〜
    10のシクロアルキル基、または下記一般式(8)で表
    される置換シリル基を表す。 【化4】 (ただし、R9およびR10は、上記式(6)で定義した
    ものと同じであり、Aは上記式(6)のR11と同じ置換
    基、またはRO−(Rは炭素数1〜20の脂肪族不飽和
    結合を含まない炭化水素基、または水素原子を表す)で
    表されるアルコキシ基、アリーロキシ基もしくはヒドロ
    キシル基を表す。)m,xは0または1以上の整数、
    n,yは1以上の整数を表し、xとyの和は3以上であ
    る。]
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