JP2003081726A - 防藻剤 - Google Patents

防藻剤

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JP2003081726A
JP2003081726A JP2001278348A JP2001278348A JP2003081726A JP 2003081726 A JP2003081726 A JP 2003081726A JP 2001278348 A JP2001278348 A JP 2001278348A JP 2001278348 A JP2001278348 A JP 2001278348A JP 2003081726 A JP2003081726 A JP 2003081726A
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water
algae
algicide
hydrotalcite
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JP2001278348A
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Shigeo Miyata
宮田茂男
Yayoi Miyata
宮田弥生
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KAISUI KAGAKU KENKYUSHO KK
Sea Water Chemical Institute Inc
Original Assignee
KAISUI KAGAKU KENKYUSHO KK
Sea Water Chemical Institute Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ハイドロタルサイト類、およびその焼成物系防
藻剤の欠点である、長い日数使っていると、経時的に水
へのZnイオンの溶出が増え、適正なレベルを超えて、
水中生物に悪影響を与えるレベルに達する問題を克服
し、より防藻効果の高い新規な防藻剤の提供。 【解決手段】(A)Zn系ハイドロタルサイト類、およ
び/またはその焼成酸化物固溶体、および(B)合成ケ
イ酸アルミニウムを有効成分として含有することを特徴
とする防藻剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は藻の発生抑制剤に関
する。さらに詳しくは、魚とか動物のペット用水槽、ビ
ル屋上水槽、空調水、水泳プール、池、湖、河川、堀、
海等で発生する藻類の発生抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、観賞魚等の水槽は夏などの陽射
しが強い時期では約1週間で藻が発生し、しかもその後
急速に増殖し、水槽が黒緑色になり汚く人に感じさせ、
魚も見えなくなる。したがって頻繁に水槽を掃除し、水
を入れ替える必要がある。その手間と費用が大変であ
る。発生した藻は外観を悪くするだけでなく例えば、ビ
ルの空調水では、通水抵抗の増加になったり、目詰まり
の原因となったりする。さらに湖、池等に発生するアオ
コは酸欠状態を作り、魚等の生物を死に至らしめる。ま
た、海に発生する藻類である赤潮は、毒素を放出して魚
を死亡させ、海を一層汚染させる。したがって、以上の
如き藻の発生による種々の問題を解決できる無毒、また
は無毒に近い物質で簡単に、しかも効果的に藻を抑制で
きる防藻剤の開発が待望されている。しかしながら、今
までこの様な要望に応えられる防藻剤は無かった。
【0003】その様な背景にあって、本発明者等は鋭意
研究を行った結果、Zn系ハイドロタルサイト類、およ
び/またはその焼成物が特に有効であることを発見し
た。(特開平11−180808公報) しかしながら、これらZn系化合物は良好な防藻効果を
示すが、経時的に、水に溶出するZnイオン量が増加
し、数週間で水中に生息する魚とかの生物に悪影響を与
えるレベル(約2ppm)に達する場合があることが新
しく判ってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記Zn系
ハイドロタルサイト類防藻剤が経時的にZnイオンの溶
出が増加する問題を解決し、安全性をより高めると共に
防藻効果、および水の浄化をさらに向上することのでき
る、新規な防藻剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は(A)下記式
(1)で表されるZn系ハイドロタルサイト類、および
/または下記式(2)で表される該Zn系ハイドロタル
サイト類の焼成酸化物固溶体と、
【化1】 (但し、式中、M3+はAl,Fe等の三価金属を示
し、An−はn価のアニオンを示し、xおよびmは、そ
れぞれ0<x<0.4、0≦m≦3の範囲の数を示す)
【化2】 (但し、式中、M3+とxは式(1)と同義であり、a
は格子欠陥量を示す)
【0006】(B)下記式(3)で表される合成ケイ酸
アルミニウム
【化3】 (但し、式中、yおよびzは、それぞれ1<y<15、
1<z<10の範囲の数を示す)を有効成分として含有
することを特徴とする防藻剤を提供する。
【0007】さらに本発明は、上記(A)および(B)
成分に加えて、(C)成分として、活性炭を追加混合す
ることを特徴とする、主として有機性汚濁物質を吸着除
去することにより、より浄化された水質を維持できる防
藻剤を提供する。
【0008】さらにまた、上記(A),(B),(C)
成分を約0.5〜10mmに造粒することを特徴とす
る、通水抵抗が低減され、使用性が良好な防藻剤を提供
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で用いる式(1)の化合物
は、従来公知のZn系ハイドロタルサイト類である。M
3+はAl,Fe以外にも、種々の三価金属を用いるこ
とができるが、経済性、白色性、無毒性等の諸要求を考
慮すると、Alが最も好ましい。
【0010】An−はCl、NO 、CO 2−
SO 2−、PO 3−、酒石酸イオン、クエン酸イオ
ン等、いかなるアニオンも使用できるが、経済性、白色
性、無毒性、防藻性等を考慮して、CO 2−、SO
2−、Cl等が好ましい。M3+はZnを置換して固
溶している構造をしており、M3+の固溶量xの範囲は
0<x<0.4であり、防藻性能から好ましくは0.0
1≦x≦0.2、特には0.04≦x≦0.15であ
る。
【0011】式(1)の化合物の製造は、水溶性のZn
とM3+水溶液にアルカリを加えて、pHを約6以上で
共沈させる等の公知の方法で製造できる。(例えば、特
開昭55−80445)
【0012】式(2)の化合物は式(1)の化合物を約
300℃以上、好ましくは約400〜900℃で焼成す
ることにより、製造することができる。この物質はZn
OにM3+が固溶した構造をしており、M3+の格子サ
イトの一部がカチオン欠陥として存在し、電気的中性を
保っていると考えられる。xの範囲は式(1)の場合と
同じである。好ましいxの範囲は0.01≦x≦0.
2、特には0.04≦x≦0.15である。
【0013】式(3)の化合物は、組成的にはケイ酸ア
ルミニウムであり、構造的(X線回析パターン)には無
定形、またはそれに近い。この物質はSiOの一部を
Alで置換しており、その結果、カチオン交換性があ
り、弱酸性を示す。yは広い範囲、1<y<15で変え
ることができるが、好ましくは3≦y≦10である。
【0014】式(3)の合成ケイ酸アルミニウムは、前
記Zn系ハイドロタルサイト類、特に式(2)の酸化物
タイプの水へのZnイオンの溶出に対し、その捕捉に有
効に作用することを本発明者は発見した。すなわち、溶
出したZnイオンの濃度が約1ppm以上になると、該
ケイ酸アルミニウムはZnイオンをカチオン交換的に効
率良く捕捉する。その結果、式(1)および/または式
(2)のZn系ハイドロタルサイト類の欠点であるZn
イオン濃度の経時的上昇を阻止することに成功した。さ
らに、式(3)の合成ケイ酸アルミニウムは、生物が放
出するアンモニアを吸着除去することから水の富栄養化
を防ぎ、前記式(1)および式(2)のZn系化合物の
防藻効果をさらに高める相乗効果を発見した。
【0015】本発明が優れているその理由は、生物およ
びエサから来る、主としてアンモニアとリン酸が原因で
起こる水の富栄養化が、藻の発生と増殖を促進する。式
(1)および式(2)のZn系化合物はリン酸の吸着に
優れており、式(3)の化合物はアンモニアの除去性に
優れているため、防藻性が一層向上すると考えられる。
【0016】さらに、本発明防藻剤は水のpHを中性付
近に保つ機能もあることを発見した。
【0017】式(3)の化合物の製造は、水ガラス(1
号、2号、3号等)と、硫酸アルミニウム、塩化アルミ
ニウム等の水溶性アルミニウムのpHを約4以上に保っ
て、共沈させることにより実施することができる。
【0018】式(1)、(2)および(3)の化合物
に、さらに(C)活性炭を加えることにより、有機性の
汚濁物質をも除去できる。その結果、水質をよりクリー
ンに保つことができ、外観上も透明性が向上し好まし
い。
【0019】本発明で用いる成分(A)、(B)および
(C)の水に対する添加量は、約0.001〜5%、好
ましくは約0.01〜0.5%である。
【0020】本発明で用いる成分(A)、(B)および
(C)は使用適性の点から、約0.5mm〜10mmの
長径の球形とか直方体、円柱等に造粒されたものを用い
るのが好ましい。粉末であると水を濁らせたり、魚等が
誤って飲み込んだり、フィルターに目詰まりを起こした
り、掃除時の手間がかかる等の問題が発生しやすくな
る。これに対し上記の造粒物を用いると、カラムとかネ
ット等に充填して使用することができ、手間が省け回収
も容易である。
【0021】以下、実施例に基づき本発明をより詳細に
説明する。
【0022】
【実施例1】アクリル製水槽に塩素を除去した水道水1
0リットルを入れ、水中ポンプで循環させた。ポンプの
排水口の下にフィルターを敷き、さらにその下に長径が
約3mmの円柱状に造粒したZn系ハイドロタルサイト
類:Zn0.88Al0.1 2−aO,1gと、長径が
約1.5mmの円柱状に造粒したケイ酸アルミニウム:
9SiO・Al・ZHO(Z≒3),5gを
大きさ95×70mmのポリプロピレン/ポリエステル
/レーヨン、混紡の布袋に入れた。この水槽を光が射し
込む部屋の南側の窓に近接して置いた。
【0023】藻が発生して、水がわずかに緑色に変化す
るまでの日数を毎日目視で観察し測定すると共に、3週
間後に水をサンプリングしてpH、PO、NH、お
よびZnイオン濃度を測定した。pHはpHメーターを
用い、リン酸イオンはPOとしてJISのK0102
−46.1法により、アンモニアはNH としてJI
SのK0102−42.2法により、Znイオンは原子
吸光法により、それぞれ測定した。その結果を表1に示
す。
【0024】
【実施例2】実施例1において、Zn系ハイドロタルサ
イト類として長径を約4mmに造粒した、ほぼ球状の:
Zn0.92Al0.08(OH)(CO
0.04・mHO[m=4〜5](ZnOを一部含ん
でいる)を5g用いる以外は実施例1と同様に行った。
その結果を表1に示す。
【0025】
【実施例3】実施例2において、防藻剤として、さらに
5gの長径約1.5mmの粒状活性炭を追加する以外は
実施例1と同様に行った。その結果を表1に示す。
【0026】
【比較例1】実施例1において、防藻剤として、ケイ酸
アルミニウムを用いない以外は、実施例1と同様に行っ
た。その結果を表1に示す。
【0027】
【比較例2】実施例1において、防藻剤を全く用いない
以外は実施例1と同様に行った。その結果を表1に示
す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、Zn系ハイドロタルサ
イト類系防藻剤の欠点である、経時的にZnイオンの水
への溶出が増加し、適正値を超える問題を解決できる。
しかも、防藻効果がZn系ハイドロタルサイト類よりさ
らに向上する。さらに、水質に好適な中性付近のpHを
維持する働きも付加できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記式(1)で表されるZn系ハイ
    ドロタルサイト類、および/または下記式(2)で表さ
    れるその焼成酸化物固溶体 【化1】 (但し、式中、M3+はAl、Fe等の三価金属を示
    し、An−はn価のアニオンを示し、xおよびmは、そ
    れぞれ0<x<0.4、0≦m≦3の範囲の数を示す) 【化2】 (但し、式中、M3+とxは式(1)と同義であり、a
    は格子欠陥量を示す)、および(B)下記式(3)で表
    される合成ケイ酸アルミニウム 【化3】 (但し、式中、yおよびzは、それぞれ1<y<15、
    1<z<10の範囲の数を示す)を有効成分として含有
    することを特徴とする防藻剤。
  2. 【請求項2】請求項1の式(1)および(2)におい
    て、M3+がAlである請求項1記載の防藻剤。
  3. 【請求項3】活性炭をさらに含有することを特徴とする
    請求項1記載の防藻剤。
  4. 【請求項4】請求項1の式(1)〜(3)で表される有
    効成分および、活性炭が長径で約0.1〜10mmの大
    きさに造粒されていることを特徴とする請求項1および
    3記載の防藻剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110078186A (zh) * 2019-05-17 2019-08-02 上海大学 一种双功能纳米除藻材料的制备方法与应用

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