JP2003080836A - 真珠光沢紙 - Google Patents

真珠光沢紙

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JP2003080836A
JP2003080836A JP2001278781A JP2001278781A JP2003080836A JP 2003080836 A JP2003080836 A JP 2003080836A JP 2001278781 A JP2001278781 A JP 2001278781A JP 2001278781 A JP2001278781 A JP 2001278781A JP 2003080836 A JP2003080836 A JP 2003080836A
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JP2001278781A
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Masaya Shibatani
正也 柴谷
Hiroyuki Onishi
弘幸 大西
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色性に優れ、インク滲みや印刷ムラのない
高品位なインクジェット記録物の提供が可能なインクジ
ェット記録用真珠光沢紙を提供すること。 【解決手段】 基材上に、真珠光沢顔料、金属塩及びバ
インダー樹脂を含有する真珠光沢層を設けるか、又は、
基材上に、真珠光沢顔料及びバインダー樹脂を含有する
真珠光沢層と、金属塩を含有する表面処理層とを順次積
層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真珠光沢を有する
インクジェット記録用真珠光沢紙に関し、特に、発色性
に優れ、インク滲みや印刷ムラのない高品位な記録物の
提供が可能なインクジェット記録用真珠光沢紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】真珠光沢紙は、真珠調の表面光沢をもつ
塗工層(真珠光沢層)を有する塗工紙であり、独特の美
しい外観を有し、ポスター、包装材、各種装飾材料等と
して広く用いられている。真珠光沢層は、一般に、真珠
光沢顔料やパール顔料等と呼ばれる天然雲母や酸化チタ
ンコーティング雲母等の偏平形状の微粒子、及びこれを
基材上に固着させるためのバインダー樹脂(接着剤)を
主成分としている。真珠光沢紙に関しては、光沢感や印
刷適性の向上等を目的した改良技術が数多く提案されて
いる(例えば、特公平1−47597号公報、特開平5
−339897号公報、特開平9−49192号公報
等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の真珠光沢紙は、
油性インクを使用するオフセット印刷用に作られてお
り、水性インクを使用するインクジェット記録方法に適
したものではなかった。即ち、従来の真珠光沢紙は多量
のバインダー樹脂を含有しており、インクジェット記録
用インクとして一般的な水性染料インクや水性顔料イン
ク等の水性インクの吸収性に劣るため、これらのインク
を用いて印刷をすると、インクが吸収されずに表面に溢
れる、インク滲みや印刷ムラが発生する、真円のきれい
なドットが形成できない、画像濃度が低い、インク定着
性が悪く地汚れを起こす、乾燥不良による貼り付きが起
こる等の問題が発生し、良好な画像を得ることは出来な
かった。
【0004】従って、本発明の目的は、発色性に優れ、
インク滲みや印刷ムラのない高品位な記録物の提供が可
能なインクジェット記録用真珠光沢紙を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、基材上
に、真珠光沢顔料及びバインダー樹脂を含有する真珠光
沢層を有する真珠光沢紙について種々検討した結果、イ
ンクジェット記録用インクとして一般的な水性インクと
接触した際に、着色剤等のインク成分の分散又は溶解状
態を破壊し、これらを凝集させ得る性質を有する金属塩
を、該真珠光沢紙の最表層中に含有させることにより、
インクジェット記録に好適に用いられる真珠光沢紙が得
られることを知見した。
【0006】本発明は、前記知見に基づきなされたもの
で、基材上に、真珠光沢顔料、金属塩及びバインダー樹
脂を含有する真珠光沢層を有するインクジェット記録用
真珠光沢紙、又は、基材上に、真珠光沢顔料及びバイン
ダー樹脂を含有する真珠光沢層を有し、該真珠光沢層上
に、金属塩を含有する表面処理層を有するインクジェッ
ト記録用真珠光沢紙を提供することにより前記目的を達
成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕実施形態1の真珠
光沢紙1は、図1に示すように、基材2上に真珠光沢層
3を有する。
【0008】基材2としては、特に限定されず、この種
の塗工紙において基材として通常用いられるものと同様
のものを用いることができる。具体的には、上質紙、再
生紙、サイズ処理紙等の紙;アート紙、コート紙、キャ
ストコート紙、樹脂被覆紙、樹脂含浸紙、紙の両面又は
片面をポリエチレン及び/又はチタン等の白色顔料を練
り込んだポリエチレン等のポリオレフィンで被覆した紙
基材等の加工紙;ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムや
シート状プラスチック基材;不織布、布、織物、金属フ
ィルム、金属板;これらを貼り合わせた複合基材等を用
いることができる。表面に凹凸やシボを入れたファンシ
ー紙、意匠紙、色模様紙、エンボス加工紙、あるいはコ
ットン紙のような非木材繊維紙等も好ましく用いられ
る。
【0009】真珠光沢層3は、真珠光沢顔料、金属塩及
びバインダー樹脂を含有する。
【0010】前記真珠光沢顔料としては、塗被層に真珠
調光沢を付与し得るものであればよく、例えば、魚鱗
箔、天然パールエッセンス、天然雲母、塩基性炭酸塩、
オキシ塩化ビスマス、二酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被
覆雲母等の合成雲母及びこれらの変性物等を用いること
ができる。市販のイリオジン、ティミロン、コロロナ
(何れも登録商標、メルク社製)等を用いることもでき
る。
【0011】前記真珠光沢顔料の平均粒子径は、一般の
塗工紙の製造に用いることができる範囲であればよい
が、優れた真珠調の光沢感を得る、下層の隠蔽力を高め
る等の観点から、好ましくは1〜200μm、更に好ま
しくは5〜180μmである。粒子径は、電子顕微鏡に
よる観察、あるいは光散乱法等により測定することがで
きる。
【0012】前記真珠光沢顔料の含有量は、真珠光沢層
3中、好ましくは5〜90重量%、更に好ましくは20
〜80重量%である。含有量が5重量%未満では、真珠
調光沢が不十分であり、90重量%超では、粉落ちや真
珠光沢顔料の脱落等のおそれがある。
【0013】前記金属塩は、水性インクと接触した際
に、着色剤等のインク成分の分散又は溶解状態を破壊
し、これらを凝集させ得る性質を有するものである。本
発明の真珠光沢紙は、このような性質を有する金属塩が
最表層に添加されているので、高い画像濃度、インク滲
みや印刷ムラの抑制等を実現できる。水性インクは、着
色剤である染料又は顔料を水に分散又は溶解させた水性
液で、通常、浸透調整、保湿、粘度調整等のため、各種
溶剤成分や界面活性剤等も含有される。
【0014】前記金属塩としては、金属イオンと、該金
属イオンに結合する陰イオンとから構成され、水に可溶
なものを用いることが好ましい。前記金属イオンとして
は、例えば、K+、Na+、Li+;Ca2+、Cu2+、N
2+、Mg2+、Zn2+、Ba2+、Fe2+、Zr2+;Al
3+、Fe3+、Cr3+、Zr3+;Zr4+等が挙げられる。
特に、該金属イオンがCa2+又はMg2+である金属塩
は、塗被組成物のpH及び得られる印刷物の品質という
2つの観点から、好適な結果を与える。また、前記陰イ
オンとしては、Cl-、NO3 -、I-、Br-、Cl
3 -、CH3COO-、F-、SO4 2-、SO3 2-等が挙げ
られる。特に、硝酸イオン(NO3 -)又はカルボン酸イ
オン(CH3COO-)であることが好ましい。
【0015】前記カルボン酸イオンとしては、炭素数1
〜6の飽和脂肪族モノカルボン酸及び炭素数6〜10の
炭素環式モノカルボン酸からなる群から選ばれる1種又
は2種以上のカルボン酸から誘導されるものが好まし
い。炭素数1〜6の飽和脂肪族モノカルボン酸の好まし
い例としては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ
酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ビバル酸、ヘキサン酸等が
挙げられる。特に蟻酸、酢酸が好ましい。該炭素数1〜
6の飽和脂肪族モノカルボン酸の飽和脂肪族炭化水素基
上の水素原子は水酸基で置換されていてもよく、そのよ
うなカルボン酸の好ましい例としては、乳酸が挙げられ
る。また、炭素数6〜10の炭素環式モノカルボン酸の
好ましい例としては、安息香酸、ナフトエ酸等が挙げら
れ、より好ましくは安息香酸である。
【0016】前記金属塩として特に好ましいものとして
は、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、酢酸カルシウ
ム及び酢酸マグネシウムが挙げられ、これらの群から選
ばれる1種又は2種以上を好ましく用いることができ
る。
【0017】前記金属塩の含有量は、真珠光沢層3中、
好ましくは0.01〜95重量%、更に好ましくは0.
1〜80重量%である。含有量が0.01重量%未満で
は画像濃度の向上、インク滲みや印刷ムラの抑制、イン
ク吸収性の確保等の効果に乏しく、95重量%超では、
真珠光沢感の欠如等のおそれがある。
【0018】前記バインダー樹脂としては、一般の塗工
紙において通常用いられるものを用いることができ、例
えば、ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニ
ルアルコール;酢酸ビニル;澱粉(カチオン変性澱粉含
む);カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導
体;カゼイン;ゼラチン;スチレン−ブタジエン共重合
体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;エチレン−酢
酸ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテックス;ア
クリル酸、アクリル酸エステル、アクリルアミド、アク
リロニトリル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル等
の重合体又は共重合体等のアクリル系共重合体ラテック
ス;スチレン−ブタジエンゴム(SBR);メタクリル
酸−ブタジエンゴム(MBR)等が挙げられ、これらの
1種又は2種以上を用いることができる。これらのバイ
ンダー樹脂は、エマルジョン形態のものを用いることも
できる。これらのうち、特にアクリル樹脂(アクリル酸
及びその誘導体を重合して得られる樹脂)、メタクリル
樹脂(メタクリル酸又はメタクリル酸エステルを重合し
て得られる樹脂)、SBR、MBR及び澱粉からなる群
から選ばれる1種又は2種以上を用いることが、真珠光
沢感の発現及び塗膜強度の点で好ましい。
【0019】前記バインダー樹脂の含有量は適宜調整す
ればよいが、塗膜強度、インク吸収性、光沢感等のバラ
ンスの観点から、真珠光沢層3中、前記真珠光沢顔料1
00重量部に対して10〜500重量部が好ましく、5
0〜300重量部が更に好ましい。
【0020】真珠光沢層3には、必須成分である前記真
珠光沢顔料、前記金属塩及び前記バインダー樹脂の他、
必要に応じ、帯電防止剤、紙力増強剤、耐水化剤、染料
定着剤、蛍光増白剤、防かび剤、防腐剤、界面活性剤、
増粘剤、流動性改良剤、pH調整剤、消泡剤、抑泡剤、
保水剤、硬膜剤、着色染料、着色顔料、顔料分散剤、レ
ベリング剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消光剤、酸化防
止剤等の各種添加剤の1種又は2種以上を含有させるこ
とができる。
【0021】真珠光沢層3の乾燥後の厚みは、好ましく
は0.1〜100μm、更に好ましくは5〜50μmで
ある。該厚みが0.1μm未満では、真珠光沢層3によ
る効果が期待できず、100μm超では、粉落ちの発
生、風合いや質感の低下、コスト高等を招くおそれがあ
る。真珠光沢層3の塗布量としては、乾燥重量で好まし
くは1〜100g/m2、更に好ましくは5〜20g/
2である。
【0022】実施形態1の真珠光沢紙1は、次のように
して製造することができる。先ず、前述の如き各成分
(真珠光沢顔料、金属塩、バインダー樹脂、その他各種
添加剤)を水に分散させて得られる塗被組成物を、基材
2上に、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコ
ーター、ブレードコーター、スライドホッパーコータ
ー、グラビアコーター、フレキソグラビアコーター、カ
ーテンコーター、エクストルージョンコーター、フロー
ティングナイフコーター、コンマコーター、ダイコータ
ー、ゲートロールコーター、サイズプレス装置等の公知
の塗工装置を用いて常法通り塗布し、熱風乾燥機、赤外
線乾燥機等を用いて乾燥させて、真珠光沢層3を形成す
る。必要に応じ、光沢感や表面強度の向上のため、イン
ク吸収能を低下させない程度に、真珠光沢層3にカレン
ダー処理を施してもよい。カレンダー処理とは、スーパ
ーカレンダー、グロスカレンダー等の公知のカレンダー
装置を用い、加圧・加熱したロール間に塗工紙等を通過
させてその表面を平滑化する従来公知の処理方法であ
る。また、塗工面を金属若しくはフィルム等の鏡面に写
し取る方法で、より高い光沢面を得ることができる。こ
の方法は、通常キャストコートと呼ばれる方法である。
【0023】〔実施形態2〕実施形態2の真珠光沢紙1
0は、図2に示すように、基材2上に真珠光沢層11を
有し、該真珠光沢層11上に表面処理層12を有する。
尚、上述の実施形態1と同一の部分には、同一の符号を
付すことにより、その部分の詳細な説明を省略する。
【0024】真珠光沢層11は、前記真珠光沢顔料及び
前記バインダー樹脂を含有する。この真珠光沢層11
は、前記金属塩を含有していない点以外は、上述した実
施形態1に係る真珠光沢層3と同様に構成されている。
【0025】表面処理層12は前記金属塩を含有する。
前記金属塩の含有量は、表面処理層12中、好ましくは
0.01〜95重量%、更に好ましくは0.1〜80重
量%である。
【0026】表面処理層12には、前記金属塩の他、必
要に応じ、帯電防止剤、紙力増強剤、耐水化剤、染料定
着剤、蛍光増白剤、防かび剤、防腐剤、界面活性剤、増
粘剤、流動性改良剤、pH調整剤、消泡剤、抑泡剤、保
水剤、硬膜剤、着色染料、着色顔料、顔料分散剤、レベ
リング剤、紫外線吸収剤、光安定剤、消光剤、酸化防止
剤等の各種添加剤の1種又は2種以上を含有させること
ができる。
【0027】表面処理層12の乾燥後の厚みは、好まし
くは0.1〜100μm、更に好ましくは5〜50μm
である。該厚みが0.1μm未満では、画像濃度の向
上、インク滲みや印刷ムラの抑制、吸収性向上等の効果
に乏しく、100μm超では、粉落ちの発生、風合いや
質感の低下、コスト高等を招くおそれがある。表面処理
層12の塗布量としては、乾燥重量で好ましくは1〜1
00g/m2、更に好ましくは5〜20g/m2である。
【0028】実施形態2の真珠光沢紙10は、実施形態
1の真珠光沢紙1の製造方法と同様に、各種塗工装置を
用いて、基材2上に、真珠光沢層11及び表面処理層1
2を順次積層することにより製造することができる。必
要に応じ、表面処理層12を形成する前に、真珠光沢層
11にカレンダー処理を施してもよく、また、表面処理
層12にカレンダー処理を施してもよい。また、表面処
理層12の形成は、上述したような、各成分を含有した
塗被組成物を各種塗工装置を用いて常法通り塗布する方
法の他、該塗被組成物をインクジェットプリンタの記録
ヘッドのノズルから吐出させる方法により行うこともで
きる。
【0029】本発明の真珠光沢紙は、一般のインクジェ
ット記録用紙と同様にインクジェットプリンタにセット
して使用することができ、水性インクにより文字及び/
又は画像を記録されることにより、発色性に優れ、イン
ク滲みや印刷ムラのない高品位な記録物を提供すること
ができる。本発明の真珠光沢紙は、使用するインクの種
類に拘わらず高品位の記録物を提供できるが、特に水性
顔料インクを使用したインクジェット記録に有効であ
る。
【0030】本発明は、前記実施形態に制限されず、そ
の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、実施形態1において、真珠光沢層3上に、実施
形態2に係る表面処理層12と同様の構成の塗被層を設
けてもよい。また、実施形態1において、真珠光沢層3
は基材2の両面に設けてもよい。同様に、実施形態2に
おいて、真珠光沢層11及び表面処理層12は基材2の
両面にそれぞれ設けてもよい。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の実施例及び本発明の効果を
示す試験例を挙げて、本発明をより具体的に説明する
が、本発明は、斯かる実施例により何等制限されるもの
ではない。
【0032】〔実施例1〕上質紙(商品名「OKプリン
ス上質」、王子製紙製、坪量157g/m2)の片面に、下
記組成の真珠光沢層組成物1を、塗布量が乾燥重量で1
2g/m2となるようにワイヤーバーを用いて塗布し、乾燥
させて真珠光沢層を形成し、真珠光沢紙を製造した。
【0033】 <真珠光沢層組成物1の組成> ・真珠光沢顔料(商品名「iriodin100」、メルク製) 100重量部 ・金属塩 硝酸マグネシウム Mg(NO3)2 15重量部 ・バインダー樹脂(商品名「ボンロン」、三井化学製) 150重量部 ・澱粉(商品名「MS4600」、日本食品加工製) 5重量部 ・水 350重量部
【0034】〔実施例2〕実施例1において、前記上質
紙に代えて、ファンシー紙(商品名「新局紙」、特種製
紙製)を用いた以外は実施例1と同様にして、真珠光沢
紙を製造した。
【0035】〔実施例3〕前記上質紙の片面に、下記組
成の真珠光沢層組成物2を、塗布量が乾燥重量で12g/
m2となるようにワイヤーバーを用いて塗布し、乾燥させ
て真珠光沢層を形成し、次いで、該真珠光沢層上に、硝
酸マグネシウム15%水溶液を、塗布量が乾燥重量で5
g/m2となるようにワイヤーバーを用いて塗布し、乾燥さ
せて表面処理層を形成し、真珠光沢紙を製造した。
【0036】 <真珠光沢層組成物2の組成> ・真珠光沢顔料(商品名「iriodin100」、メルク製) 100重量部 ・バインダー樹脂(商品名「ボンロン」、三井化学製) 150重量部 ・澱粉(商品名「MS4600」、日本食品加工製) 5重量部 ・水 350重量部
【0037】〔比較例1〕実施例1において、前記真珠
光沢層組成物1に代えて、下記組成の真珠光沢層組成物
3を用いた以外は実施例1と同様にして、真珠光沢紙を
製造した。
【0038】 <真珠光沢層組成物3の組成> ・真珠光沢顔料(商品名「iriodin100」、メルク製) 100重量部 ・バインダー樹脂(商品名「ボンロン」、三井化学製) 150重量部 ・澱粉(商品名「MS4600」、日本食品加工製) 5重量部 ・水 350重量部
【0039】〔試験例〕得られた前記各真珠光沢紙又は
これらを用いて下記要領で作成した各記録物について、
白地光沢度、真珠光沢感、発色性、インク吸収性、ドッ
ト真円性、耐擦性をそれぞれ下記方法で評価した。それ
らの結果を下記表1に示す。
【0040】(白地光沢度の測定)前記各真珠光沢紙に
ついて、変角光沢計「GM−3D型」(村上色彩技術研
究所社製)を用いて、JIS Z8741で規定される
光沢度(75度)を測定した。この数値が大きいほど光
沢感に優れることを示す。
【0041】(真珠光沢感の評価)前記各真珠光沢紙の
被印刷面を目視にて観察し、下記評価基準により評価し
た。 <評価基準> A:真珠調光沢感に優れる。 B:真珠調光沢感に劣る。
【0042】(発色性の評価)前記各真珠光沢紙に対
し、インクジェットプリンタ(商品名「MC200
0」、セイコーエプソン製)を用いて、専用インクカー
トリッジ(型番;ブラック:MC1BK01、カラー(6
色):MC5CL01)のうち、C,M,Y,Bkインクによ
りカラーパッチを印刷して、記録物を作成した。このよ
うにして得られた各記録物の印刷面について、グレタグ
マクベス社製の「スペクトロリ−1 SPM−50」を
用いて反射ODを測色し、下記評価基準により評価し
た。 <評価基準> A:C,M,Y,Bkの4色のOD値の合計が7.5を
超える。 B:4色のOD値の合計が7.5〜6.0。 C:4色のOD値の合計が6.0未満(平均でOD値
1.5未満)。
【0043】(インク吸収性の評価)前記各記録物の印
刷面を目視にて観察し、下記評価基準により評価した。 <評価基準> A:インクの滲みや溢れがなく、問題なく使用できる。 B:インクの滲みが多少あるが、実用上問題なし。 C:インクの滲みや溢れがひどく、使用できない。
【0044】(ドットの真円性の評価)前記各記録物の
印刷面について、C,M,Y,Bk4色の中間調領域
を、光学顕微鏡を用いて目視にて観察し、下記評価基準
により評価した。 <評価基準> A:ドットの真円性に優れる。 B:ドットの真円性に欠ける。
【0045】(耐擦性の評価)前記各記録物の印刷面上
に、消しゴム(幅20mm)を傾斜度60で固定し、
該消しゴムの上から1kgの荷重をかけた状態で、該印
刷面上を該消しゴムで10往復擦った後の該印刷面の状
態を目視で観察し、下記評価基準により評価した。 <評価基準> A:印刷面にキズ、ハガレがない。耐擦性良好。 B:印刷面にキズが入る。実用上問題なし。 C:印刷面ハガレが発生する。実用に堪えない。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示す結果から明らかなように、実施
例1〜3の真珠光沢紙は、光沢感及び真珠調光沢感に優
れると共に、発色性、インク吸収性、ドットの真円性及
び耐擦性にも優れており、インクジェット記録用紙とし
て最適である。
【0048】
【発明の効果】本発明のインクジェット記録用真珠光沢
紙によれば、発色性、耐擦性に優れ、インク滲みや印刷
ムラのない高品位なインクジェット記録物を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の真珠光沢紙の断面を図解的に説明
する図である。
【図2】実施形態2の真珠光沢紙の断面を図解的に説明
する図である。
【符号の説明】
1、10 真珠光沢紙 2 基材 3、11 真珠光沢層 12 表面処理層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 FC06 2H086 BA01 BA15 BA21 BA33 BA34 BA35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に、真珠光沢顔料、金属塩及びバ
    インダー樹脂を含有する真珠光沢層を有するインクジェ
    ット記録用真珠光沢紙。
  2. 【請求項2】 前記金属塩が、前記真珠光沢層中に0.
    01〜95重量%含有されている請求項1記載のインク
    ジェット記録用真珠光沢紙。
  3. 【請求項3】 前記真珠光沢層の乾燥後の厚みが0.1
    〜100μmである請求項1又は2記載のインクジェッ
    ト記録用真珠光沢紙。
  4. 【請求項4】 基材上に、真珠光沢顔料及びバインダー
    樹脂を含有する真珠光沢層を有し、該真珠光沢層上に、
    金属塩を含有する表面処理層を有するインクジェット記
    録用真珠光沢紙。
  5. 【請求項5】 前記金属塩が、前記表面処理層中に0.
    01〜95重量%含有されている請求項4記載のインク
    ジェット記録用真珠光沢紙。
  6. 【請求項6】 前記表面処理層の乾燥後の厚みが0.1
    〜100μmである請求項4又は5記載のインクジェッ
    ト記録用真珠光沢紙。
  7. 【請求項7】 前記金属塩が、硝酸マグネシウム、硝酸
    カルシウム、酢酸カルシウム及び酢酸マグネシウムから
    なる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜
    6の何れかに記載のインクジェット記録用真珠光沢紙。
  8. 【請求項8】 前記バインダー樹脂が、アクリル樹脂、
    メタクリル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、メタクリ
    ル酸−ブタジエンゴム及び澱粉からなる群から選ばれる
    1種又は2種以上である請求項1〜7の何れかに記載の
    インクジェット記録用真珠光沢紙。
  9. 【請求項9】 前記バインダー樹脂が、前記真珠光沢層
    中に、前記真珠光沢顔料100重量部に対して10〜5
    00重量部含有されている請求項1〜8の何れかに記載
    のインクジェット記録用真珠光沢紙。
  10. 【請求項10】 水性顔料インクを用いたインクジェッ
    ト記録に使用される請求項1〜9の何れかに記載のイン
    クジェット記録用真珠光沢紙。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れかに記載のイン
    クジェット記録用真珠光沢紙に、水性インクにより文字
    及び/又は画像を記録された記録物。
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