JP2003079461A - 落下防止シート及び棚板等の構造 - Google Patents

落下防止シート及び棚板等の構造

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JP2003079461A JP2001273585A JP2001273585A JP2003079461A JP 2003079461 A JP2003079461 A JP 2003079461A JP 2001273585 A JP2001273585 A JP 2001273585A JP 2001273585 A JP2001273585 A JP 2001273585A JP 2003079461 A JP2003079461 A JP 2003079461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主に書籍本に類似する収納物の落下防止シー
ト及び棚板等の構造を得る。落下防止機能は、地震など
の揺れ及び収納物の特徴を有効に利用して、低コスト化
と高機能化を図る。 【解決手段】 収納物の下にシートを敷設する落下防止
手段において、高摩擦材シートの幅が収納物5の奥行き
設置長さの2/1以下とした落下防止シート1である。
棚板3に敷設する方法は、落下防止シート1を収納物5
の重心より棚4の出し入れ側に敷設して落下防止に使用
する。この構造は揺れを繰り返すと奥に移動しやすい作
用が働き、収納物5の挙動を制御できる。この形態は、
収納物の出し入れ方向で滑り止め層と非滑り止め層を分
割し、出し入れ側に滑り止め層を配設した棚板等を構成
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】発明は、地震等の揺れに対
し、棚に収納された書籍等に類似する収納物の落下を防
止する敷物及び棚板等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、地震や事故等による外力、移動体
内の揺れで棚や家具が揺れると、棚や家具上の本が降る
ように落下する。この棚の収納物の落下を防止する手段
として、次のような手段が提案されている。古くからゴ
ムなどの弾性材が摩擦を発生することが知られている。
このことから、この中から高摩擦係数の物性を持つ素材
をシート状にした落下防止シートがある。このシートを
収納物の下に敷くことで、揺れによる滑り移動を防止す
る敷物として用いる。この落下防止シートは、次のよう
な材質が採用されている。可塑剤で軟化させた樹脂やエ
ラストマーとしては、塩化ビニール系、ポリオレフィン
系、アクリル系、ポリウレタン系、スチレン系からなる
ものがある。そして、ゴムシートとして天然ゴムや合成
ゴム、特殊ゴムからなるものがある。これらの材料をシ
ート状にしたり、基材の表面に塗布等の手段で表出させ
て落下防止シートとする。同様に、本棚や移動棚などの
収納棚の棚板表面に、これら摩擦材を塗布等の手段で層
を設けて落下防止する手段がある。
【0003】これら落下防止シートは、収納物の設置面
(収納物の底面と棚面が接する面)の全面に敷設するこ
とが、最も効果的であると考えられている。そして、設
置面全面に摩擦による摩擦力を発生させ、滑りを阻止す
る構造が好ましいものと考えられている。このため、シ
ートは設置主要面にできる限り合せて敷設される。提供
するシートの形態がテープ状の帯であっても、これを並
べて敷き詰めることを推奨している。
【0004】次に構造的なものとして、棚面に突起物を
固定する手段や棚の入り口下部に棒や板、紐を橋渡しす
る手段が実施されている。この突起物や棒等が収納物の
滑り移動を止めて、落下を防止する。しかし、この手段
は、棚の意匠や出し入れに影響を与えることで、普及さ
せることに課題が多い。例えば、本屋や文具店でこのよ
うな構造にした場合、商品への傷付けや取出しの不便な
どで販売に悪影響を与える。また、一般家庭でもインテ
リアへの影響から好まれない。見場や出し入れの便利さ
の方を重視する状況は、これらの理由である。このた
め、被害に遭った後に実施する傾向にある。結果、後の
祭となる。書籍本の固定手段では、粘着剤は汚れたり紙
をむしり取るため、使用が敬遠されている。現在、書籍
本に細工しない手段では、この2つのタイプの落下防止
手段が実施されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】収納物の落下防止機能
は、収納物の下に敷設する手段が、インテリアや手軽さ
から最も受け入れられ易い。また、本などの紙質の収納
物は、粘着質固定剤では困難であるため、この手段がよ
く適用される。この手段を実施する場合は、棚面のほぼ
全面を敷き詰めるか、棚板表面が高摩擦面となっている
ものを選択する。しかし、この全面を処理することは、
コスト面から次のような問題が生じる。
【0006】摩擦材であるゴム素材を耐候性や接触汚染
などで総合的に評価すると、シリコーン系ゴムなどの高
機能材で実施することが好ましい。しかし、これらの樹
脂は高価であるため、常にコストの問題が発生する。全
面処理では、その量から発生するコストで高機能化を図
ることが困難となる。そして、高価格が普及の妨げとな
る。
【0007】次に、高摩擦材の素材は、安価な塩化ビニ
ール樹脂を筆頭に、環境へ悪影響を与える素材が多い。
また、廃棄処理も極めて困難である。このことから、コ
ストとは別に使用量をできる限り少なくして実施した
い。
【0008】本発明の課題は、主に摩擦材の量を少なく
することである。しかし、防災対策では設置等の利便性
が、その普及に重要な意味を持つ。少なくすることで、
設置に手間がかかる構造や製造コストが過大になること
では解決しない。現実的には、容易にかつ安価に実施で
きる落下防止手段が求められる。地震のような長期に亘
る防災では、確実でも普及定着しなければ意味がない。
【0009】本発明は、主に本(書籍)に類似する収納
物の落下防止シート及び棚板等の構造を開発する。そし
て、落下防止機能は、揺れ及び収納物の特徴を有効に利
用して、低コスト化と高機能化を図る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本棚では一方向から収納
し、この一方向から収納物が落下する。当たり前である
が、摩擦で解決する手段では、この特徴を有効に利用さ
れていない。この利用手段として、全面に敷設するので
はなく、落下側のみに敷設又は処理したことが、本発明
の主な特徴である。この手段は単に少なくしただけでな
く、地震等の揺れの性質を有効に利用できる仕組みがあ
る。
【0011】本発明は、収納物の下に敷設する高摩擦材
からなる落下防止シートにおいて、高摩擦材シートの幅
が収納物の奥行き設置長さの2/1以下とした落下防止
シートである。この高摩擦材の摩擦係数は静摩擦係数で
評価する。静摩擦係数1.0に相当する防滑能力は、加
速度が980galである。そして、震度7は400g
al以上に相当する揺れである。このことから、理論的
に静摩擦係数は400/980=0.41以上が必要と
なる。しかし、収納状態から摩擦が発生する条件は悪く
なる。これを考慮して、対上質紙(印刷用紙A)で0.
6以上の静摩擦係数を有するものを本発明の高摩擦材と
する。
【0012】この落下防止シートの幅は、対象の収納物
との関係から決定されるものであるため、度量的に定義
できない。図2は、収納物と落下防止シート幅の関係図
である。この図は収納棚を側面から見た図である。収納
物が棚面と接する部分の奥行き方向の寸法を、奥行き設
置長さDとすると、落下防止シートの幅WはD/2以下
とする。W=D/2である。本発明は書籍等に類似する
収納物を対象とするため、奥行き設置長さの2/1は重
心の位置となる。現実的かつ好ましい幅は3〜5cmで
ある。但し、これは理想的な摩擦特性の利用を前提とし
た設定であり、条件により幅は広くなる。逆に、防滑が
高機能になれば、幅は狭くできる。
【0013】この落下防止シートは、収納物の下に高摩
擦材からなる落下防止シートを敷設する方法において、
高摩擦材からなる落下防止シートを収納物の重心より落
下方向側に敷設する落下防止方法で用いる。
【0014】次は、落下防止機能のある棚板である。前
記手段は、高摩擦材からなる滑り止めを棚板面上で実施
される。この落下防止機能を面や層として、棚板面に固
着又は定着させる棚板が構成できる。本発明は、滑り止
め層を配設した棚板において、収納物の出し入れ方向で
滑り止め層と非滑り止め層を分割し、収納物の設置面下
で出し入れ側に滑り止め層を配設した棚板である。この
棚板は収納物を置いて収納する板家具の上面も該当す
る。
【0015】次は、収納物の設置面下を収納物の出し入
れ方向で異なる摩擦係数の面に分割し、その静摩擦係数
の差が0.2以上である棚板である。この摩擦係数差が
揺れエネルギーを落下防止に作用させる。常に揺れる移
動体内の棚などに有効である。
【0016】布帛と紙の裁断面とは相性が良く、例えば
極細繊維からなる布帛面に本を立てると滑りが防止でき
る。軽い本では、一般のゴムよりも極細繊維の方が効果
があり、耐候性も優れる。この防滑効果を本発明に利用
する。前記の高摩擦材シートが、片面が1.0デニ−ル
以下の極細繊維を主体とする布帛である高摩擦材シート
とした落下防止シートとする。棚板では、滑り止め層が
1.0デニ−ル以下の極細繊維を主体とする布帛である
滑り止め層とした棚板とする。
【0017】次は、摩擦係数を変化させる表面処理剤に
おいて、摩擦係数を小さくする表面処理剤と摩擦係数を
大きくする表面処理剤からなる落下防止剤である。この
異なる表面処理剤で、既存の棚や家具の収納物設置面を
手軽に表面処理して摩擦係数の差を生じさせる。
【0018】
【作用】次に、本発明の作用を説明する。図8は、収納
物と揺れとの関係図である。この図は本棚4の棚板3に
収納物5(書籍本)を立てた状態である。この状態で矢
印の方向の揺れが作用すると、収納物5と棚板面3aと
の間に摩擦が生じ、この摩擦力は収納物5を重心Gを中
心にして回転させようとする。この力は、揺れ方向では
異なる作用をして、一方は押付け一方は引き上げる力と
なる。この力により、一定に作用していた荷重分力は、
荷重分力Nxと荷重分力Nyに差が生じる。この差は重
心Gが高いほど大きくなる。しかし、ある高さになると
収納物5は転倒する。書籍等に類似するような縦横比率
のものは、大きな地震でも転倒することはなく、滑り移
動を防止する対策を施す。逆に、書籍を横に倒して置く
ような重心Gが低い収納物は、この差が小さい。
【0019】このように、収納物5の荷重は、揺れに対
しては均一な荷重分力とはならない。滑りを防止する摩
擦力は、荷重と摩擦係数の積であるため、荷重の大きい
面で作用させるほうが効果的である。図9は、揺れと落
下防止シートの関係図である。本発明では、この作用関
係から落下防止シート1を出し入れ側(落下方向側)に
敷設した。この状態で図(イ)のように揺れが作用する
と、荷重分力Nxと落下防止シート1の静摩擦係数の積
による摩擦力で滑りを制止する。荷重分力Nyがゼロに
なるような揺れであれば、全面に敷設したことと同じ結
果を得る。このことは、収納物5が棚板3から落下する
ような揺れになるほど、この作用の効果が現れる。
【0020】次に、地震の横揺れは、横方向に繰り返し
て揺れる。この繰り返しの方向は、図(イ)の方向と逆
方向の図(ロ)の方向である。この逆方向の揺れが作用
した状態が、図(ロ)の状態である。この状態では、作
用する摩擦力が収納物5を重心Gを中心にして逆回転さ
せようとする。この作用は、揺れ速度に応じて荷重分力
Nyを急激に増加させる。荷重分力Ny側には落下防止
シート1がないため、通常の摩擦力が発生する。しか
し、この摩擦力では滑りを阻止することはできない。
(落下防止シートがない状態では、落下するものとして
説明している。)このため、収納物5は本棚4の奥へ移
動する。この図(イ)と図(ロ)の揺れを繰り返すと、
収納物5は常に奥へ移動しようする。この移動エネルギ
ーは揺れエネルギーを消費するもので、本棚4には緩衝
作用として働く。そして、本棚4の重心は壁側に移動す
る。理想は、図(イ)の状態で収納物5が落下しない程
度に滑り、図(ロ)の状態で奥に戻ることを繰り返すと
多くのエネルギーを吸収する。重心Gが低い収納物でも
揺れを繰り返していると、除々に摩擦係数の小さい方へ
移動していく。
【0021】落下防止シート1を逆(奥側)に敷設する
と、出し入れ側に移動して落下する。従来の寸足らずの
落下防止シートを奥側に敷設すると、敷設しない時より
かえって落下しやすくなる。また、全面を高摩擦にする
と、単に摩擦による摩擦力で強制的に滑りを止めるだけ
である。この摩擦力が不足していれば、さらに高い高摩
擦シートが要求される。そして、本棚は多少なりとも落
下方向に傾斜するため、収納物は揺れの繰り返しで、高
摩擦面上で落下方向へ移動しやすい。さらに、本作用の
本棚4への緩衝作用は発生しない。
【0022】本発明は、単に落下防止シートをケチった
手段ではなく、このような作用の根拠がある。そして、
滑り防止を効果的に作用させて、全面敷設に匹敵する機
能が得られる。このように、本発明の摩擦面を偏在させ
る効果は、収納物の重心を基準にして設定できる。これ
により、高摩擦材シートの幅は収納物の奥行き設置長さ
の2/1以下が条件となる。現実には、収納物の大きさ
はいろいろなものが混在して収納され、収納物の基準が
定まらない。しかし、幅が2/1を超えると著しく機能
が低下するものではないので、最も大きい収納物を基準
に設計すればよい。また、棚板に滑り止め層を配設する
場合は、棚板幅の2/1を滑り止め層とすることでよ
い。但し、机などでよく実施されている高摩擦材や枠で
周囲の縁取りし、落下を阻止する手段がある。この手段
は、収納物の移動時の加速度や反動で阻止部を突破され
る。本発明は、この手段とは異なり、常に摩擦の大きい
面の上に収納物が載るように各摩擦面を設定する。
【0023】このように、本落下防止手段のシートや棚
板は、奥側の摩擦作用を省くことで地震等の揺れの挙動
を制御して、防止手段に利用することが可能である。こ
の特徴はコストの低減と機能を両立させる。本発明は、
利用環境に合わせ、摩擦シートの特性と収納物の特徴を
考慮して、落下防止シートや棚板等を構成する。
【0024】書籍等に類似するような縦横比率のもの
は、書籍以外にも多く存在する。例えば、ビデオケー
ス、CDケース、タワーケース型コンピュータ、ダンボ
ール、電化製品、小物家具、瓶類などがある。但し、設
置面の狭いコンピュータディスプレイなどは転倒する。
電化製品では、部分的に足などに滑り止めが施してあ
る。本発明の作用原理では、この滑り止めの後部を機能
させないことである。しかし、地震の揺れは前後とは限
らない。このため、書籍のような横移動が阻止できる集
合的収納形態で適用できる。ビデオデッキなどの重心が
低く設置面積の広いものは、後部配線による支持で落下
が防止され、後部の滑り止めを省くものがある。コスト
に余裕のある価格帯のものや落下防止の滑り止め対策
は、4点支持が実施されていることから、本作用の根拠
に基づくものではないように思われる。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0026】図1は、本発明の落下防止シートを敷設し
た状態の斜視図である。これは、本発明の基本的な敷設
形態である。この収納物5は本である。落下防止シート
1は、シリコーンゴムを厚さ0.5mmのシートに成形
して4cmの帯状に裁断した。物性は、硬度が30(J
IS−A)、引張り強さが10MPa、伸びが400%
である。シート表面は鏡面状にして密着性による摩擦特
性を改善する。この落下防止シート1は、本である収納
物5の重心より出し入れ側に敷設する。落下防止シート
1は、収納物5と棚板3に挟まれた状態で、粘着剤等に
よる接着はしていない。この落下防止シート1は、シリ
コーンゴムシートをテープ状(粘着剤は無し)の形態で
需用者に提供する。
【0027】このように、本のような複数のものを立て
て並べる集合体では、落下防止シート1に粘着剤等の定
着機能は不用である。1冊の本を出し入れする場合、他
の本がシートを押さえているため落下防止シート1は移
動しない。これは、本のような収納物の特徴である。本
実施例で採用したシリコーンゴムは、耐候性が良く圧縮
永久歪みが小さい特性があり、落下防止シート1の信頼
性を向上させる。本発明では、シートの量を少なくする
ことが可能であるため、高価で高機能の素材を採用でき
る。高機能であれば、さらに幅を狭くすることが可能で
ある。落下防止シート1を棚板3に固着した場合、高機
能であれば5mm程度まで狭くすることが可能である。
【0028】落下防止シート1の材質は、機能的には既
に高摩擦材として利用されている天然ゴム、ブチルゴ
ム、ポリブタジエンゴムなどの汎用ゴム、ニトリルゴム
などの特殊ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂
が採用できる。防災に関する用品では、長期に亘る機能
維持が性能に求められる。ゴムでは、耐候性や圧縮永久
歪みが性能を左右する重要な項目となる。耐候性の問題
は、主に酸化等による摩擦係数の低下や軟化による収納
物の汚染が発生することである。これを考慮すると、ゴ
ムはシリコーンゴム、アクリルゴム、ポリウレタンゴ
ム、エチレンプロピレン共重合ゴムが好ましい。
【0029】次に、合成樹脂系では、熱可塑性エラスト
マーや軟質化合成樹脂の高摩擦物性を示すものが各種採
用できる。熱可塑性エラストマーは、スチレン系、スチ
レン・ブタジエン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン
系などがある。耐久性、耐摩耗性、低圧縮永久歪み特性
などが優れ、物性が安定している。軟質化合成樹脂は、
軟質アクリル樹脂、軟質塩化ビニル樹脂、軟質ポリオレ
フィン系樹脂などがある。塩化ビニル系はダイオキシン
や環境ホルモンの疑いが強く好ましくない。これらの中
から静摩擦係数値に適合するものを選択して採用する。
【0030】他の落下防止シート1の素材として、各種
の高摩擦布帛が採用できる。これらは防滑を目的に開発
された繊維又は布帛構造で構成された布帛である。例え
ば、ゴム的性質を有するエチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタア
クリル酸メチル共重合体などを表出させた、繊維や糸で
構成された高摩擦布帛が近年提案されている。構造的特
徴のあるものとして、ナイロン繊維を起毛させた(株)
ゼオン社製のゼオマット(商標)がある。また、一般の
繊維からなる布帛をゴムや軟質樹脂で表面処理した高摩
擦布帛がある。このゴムや軟質樹脂は、ポリウレタンゴ
ムなどの前記のゴムや軟質樹脂を表面処理可能な形態に
調製したものを採用している。これらの高摩擦布帛の中
から、本発明に適したシート形態にして採用する。
【0031】次に、前記の本発明の形態を棚板に実施し
た例である。図3は、本発明の棚板の斜視図である。一
般に採用されている普通の棚板3に、落下防止シートと
同機能を有する滑り止め層2を配設した構造である。滑
り止め層2以外が非滑り止め層2aとなり、静摩擦係数
は非滑り止め層2aより滑り止め層2を大きく設定す
る。この棚板は滑り止め層2を配設した側を出し入れ側
として棚を構成する。滑り止め層2は、基材がポリウレ
タンゴムのアクリル系粘着テープを採用し、ポリウレタ
ンゴム面を滑り止めに活用する。これを図のように貼り
付けた構造である。粘着テープの粘着力は低粘着を採用
する。この棚板は均一な大きさの本を収納物と想定して
構成している。
【0032】次に、滑り止め層を塗装で実施した例であ
る。図4は、1/2を滑り止め層とした棚板の斜視図で
ある。棚板3は、製造過程で普通のアクリル系塗料で塗
装する。その後、棚面の幅の1/2を床などの滑り止め
に使用するポリウレタンゴム塗料を塗装する。ポリウレ
タンゴム塗料を塗装した面が滑り止め層2となる。アク
リル系塗料で塗装した面が非滑り止め層2aとなる。こ
の塗装手段は、塗装形状、広さ、厚みが、自由に選択設
計できる。また、意匠化してインテリアの一部に利用で
きる。
【0033】塗装手段では、他に各種ゴム系塗料やコー
ティング剤が採用できる。シリコーン系ではダウコーニ
ング社製のNo.92−009のディスパージョンコー
ティングが優れた機能を示す。また、この素材をフィル
ム状に塗膜成形して、落下防止シートとしても採用でき
る。この手段に用いる床などの防滑技術は確立され、そ
の塗料は容易に入手が可能である。これにより、極めて
安価に高品質の落下防止効果を有する棚板を製作でき
る。また、この塗装手段は、塗装を塗り分けるだけで機
能が利用できる。この構造を各種棚の免震構造と併用す
ることで、落下防止を確実にできる。
【0034】次は、摩擦係数に差を設けることで本作用
を発生させる実施例である。収納物の設置面を収納物の
出し入れ方向で異なる摩擦係数の面に分割し、その静摩
擦係数の差が0.2以上に設定する。図5は、摩擦係数
に差のある棚板の斜視図である。静摩擦係数は、出し入
れ側の面を大きくして高摩擦面6aとする。奥側の面
は、小さくして低摩擦面7aとする。この摩擦差の設定
は、素材の表面物性による手段、表面処理剤による手
段、表面粗さで処理する手段、表面の形状の抵抗を利用
する手段、これらを組合せる手段で実施できる。このよ
うな静摩擦係数に差のある面に本を横に置いて、本が落
下しない程度に揺らしていると、本は低摩擦面側に移動
していく。この移動は差があれば発生し、0.2以下で
も作用する。この実施例では2列で実施したが、2列以
上を異なる摩擦係数面にして、除々に奥側を小さくして
いく手段でも実施できる。虹のように静摩擦係数が変化
する棚板面である。これらの棚の作用は、常に揺れてい
る自動車、船、鉄道車両などの移動体内の収納や運搬台
車の棚板に適している。移動体内の棚面や物の設置面に
設定すると、物が落下する確率が小さくなる。この手段
は、収納ラックなどの網棚にも、線材表面の摩擦係数処
理で容易に実施できる。
【0035】次は、極細繊維を高摩擦材とした実施例で
ある。図6は、片面が極細繊維である落下防止シートの
断面図である。極細繊維層1aの極細繊維の布帛は、鐘
紡(株)製のグッドール(登録商標)を採用した。この
布帛は超極細繊維からなる編布で、表出した繊維は一方
向に配列した状態に編まれている。この繊維配列方向と
滑り方向を直行させて敷設することで、落下方向の防滑
を強くでき、横移動の方を容易する。裏面は、軟質アク
リル樹脂をコーティングして高摩擦面層1bとした構造
である。この構造は足マットなどによく採用される。裏
面は、ポリウレタンゴムコーティングしてもよい。本シ
ート構造は、漫画本や雑誌などに最適な落下防止シート
となる。この落下防止シートは、耐候性に優れ、汚れた
ら洗濯して使用する。他の極細繊維の布帛として、例え
ば織編布では、鐘紡(株)製のザヴィーナ(登録商
標)、東レ(株)製のトレシーミラクルクロス(商標)
などがある。3次元交絡している不織布では、長繊維か
らなる旭化成(株)製のシャレリア(商標)、日本バイ
リーン(株)製のデンキトール(商標)などがある。
【0036】棚板では、片面が粘着剤層を有する極細繊
維の布帛帯を、粘着剤で要所に貼り付ける。この形態の
帯は、既に清掃布帛として市販されている。この清掃布
帛を要所に貼り付けるだけで、容易に本発明の棚板が構
成できる。
【0037】次は、摩擦係数を小さくする表面処理剤と
摩擦係数を大きくする表面処理剤からなる、落下防止剤
の実施例である。本落下防止剤は、棚板などに皮膜又は
層を形成して静摩擦係数を変化させ、この摩擦係数の差
で本作用を発生させるための手段である。摩擦係数を変
化させる表面処理剤は、これを目的とするもの以外にも
多くが存在する。表面処理すれば、処理面の摩擦係数は
必ず変化する。本落下防止剤は、この異なる表面処理剤
で、既存の棚や家具の収納物の設置面を、手軽に表面処
理して摩擦係数の差を生じさせる。落下防止剤を設定す
る場合、落下防止を考慮していない一般の家具や製品に
採用されている棚板の、塗装面と汎用樹脂面が基準とな
る。これらの静摩擦係数は、0.3程度を中心に各種存
在する。この静摩擦係数を基準として落下防止剤を設定
して構成する。対象処理面の摩擦係数が明確であれば、
それを基準とする。
【0038】小さくする表面処理剤は、フッ素系を筆頭
にシリコーン系とパラフィン系などの、主に低摩擦を示
すレジン系の皮膜を定着させるコーティング剤である。
大きくする表面処理剤は、ポリウレタン系、塩化ビニル
系、アクリル系、ポリビニルアルコール系などの、ゴム
や軟質樹脂を定着させるコーティング剤である。定着
は、溶剤を揮発させたり湿気などで架橋反応させたりし
て、主体とした成分を面に定着させる。これらの表面処
理剤から、処理面の静摩擦係数の差が、できる限り大き
くなるものを選択して本落下防止剤とする。
【0039】図7は、落下防止剤で表面処理した棚板の
斜視図である。棚板3のほぼ中心部にマスキングテープ
を貼り、先に奥側を車のワックスに用いられているフッ
素系コーティング剤で表面処理する。この処理した面が
低摩擦処理面7bとなる。その後、出し入れ側を湿気硬
化型ポリウレタンゴムコーティング剤で表面処理する。
この処理した面が高摩擦処理面6bとなる。棚板3の設
置面の静摩擦係数は、出し入れ側を大きく奥側を小さく
することで本発明の作用が働き、落下防止効果が得られ
る。この2種のコーティング剤をチューブなどの容器に
収容して落下防止剤として提供する。表面処理剤の多く
は透明であるため、多少の艶の変化が発生するのみで、
外観には影響を与えない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では次のよ
うな効果がある。 (イ)摩擦材の量を少なくすることができるため、コス
トを低減できる。また、落下防止の機能はゴム材等の物
性に大きく左右される。量を減らすことで高価な優れた
素材が採用でき、高機能の落下防止シートを提供でき
る。これにより、落下防止シートの信頼性が増し、かつ
安価に提供できる。 (ロ)高摩擦面と低摩擦面に分けることで、揺れを利用
して収納物を奥に移動させるメカニズムが利用できる。
この作用は落下の確率を低下させ、収納物の移動による
棚の転倒を回避する。この手段は容易にかつ多くの方法
で実施でき、各種家具や移動体の内装に活用できる。 (ハ)滑り防止を効果的に作用させる手段は、シート面
を少なくして露出防止を可能にする。これにより、容易
に隠すことができインテリア等の見場が改善できる。コ
ーティング手段では外観に影響を与えない。これによ
り、落下防止策の普及が容易になる。 (ニ)非摩擦面を設けることで、これを利用して収納物
の出し入れが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の落下防止シートを敷設した状態の斜視
図。
【図2】収納物と落下防止シート幅の関係図。
【図3】本発明の棚板の斜視図。
【図4】1/2を滑り止め層とした棚板の斜視図。
【図5】摩擦係数に差のある棚板の斜視図。
【図6】片面が極細繊維である落下防止シートの断面
図。
【図7】落下防止剤で表面処理した棚板の斜視図。
【図8】収納物と揺れとの関係図。
【図9】揺れと落下防止シートの関係図。
【符号の説明】
1 落下防止シート 1a 極細繊維層 1b 高摩擦面層 2 滑り止め層 2a 非滑り止め層 3 棚板 3a 棚板面 4 棚 5 収納物 6a 高摩擦面 6b 高摩擦処理面 7a 低摩擦面 7b 低摩擦処理面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納物の下に敷設する高摩擦材からなる落
    下防止シートにおいて、高摩擦材シートの幅が収納物の
    奥行き設置長さの2/1以下としたことを特徴とする落
    下防止シート。
  2. 【請求項2】収納物の下に高摩擦材からなる落下防止シ
    ートを敷設する方法において、高摩擦材からなる落下防
    止シートを収納物の重心より落下方向側に敷設すること
    を特徴とする落下防止方法。
  3. 【請求項3】滑り止め層を配設した棚板において、収納
    物の出し入れ方向で滑り止め層と非滑り止め層を分割
    し、収納物の設置面下で出し入れ側に滑り止め層を配設
    したことを特徴とする棚板。
  4. 【請求項4】収納物の設置面下を収納物の出し入れ方向
    で異なる摩擦係数の面に分割し、その静摩擦係数の差が
    0.2以上であることを特徴とする棚板。
  5. 【請求項5】高摩擦材シートが、片面が1.0デニ−ル
    以下の極細繊維を主体とする布帛である高摩擦材シート
    であることを特徴とする請求項1の落下防止シート。
  6. 【請求項6】滑り止め層が、1.0デニ−ル以下の極細
    繊維を主体とする布帛である滑り止め層であることを特
    徴とする請求項3記載の棚板。
  7. 【請求項7】摩擦係数を変化させる表面処理剤におい
    て、摩擦係数を小さくする表面処理剤と摩擦係数を大き
    くする表面処理剤からなることを特徴とする落下防止
    剤。
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