JP2003078978A - 音声入力システム - Google Patents

音声入力システム

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JP2003078978A
JP2003078978A JP2001268881A JP2001268881A JP2003078978A JP 2003078978 A JP2003078978 A JP 2003078978A JP 2001268881 A JP2001268881 A JP 2001268881A JP 2001268881 A JP2001268881 A JP 2001268881A JP 2003078978 A JP2003078978 A JP 2003078978A
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call
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speaker
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JP2001268881A
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English (en)
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Naoki Takada
直樹 高田
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構造で、設置や操作が容易であり、話
者の邪魔にならず安全な音声入力システムを提供する。 【解決手段】 本体部11、取付部材12、移動部材1
3により通話ユニット10を構成する。本体部11に、
駆動源となるモータ14、モータ14の駆動力を移動部
材13に伝達するギヤ機構15、移動部材13の回動端
を検知する下降検知スイッチ16を備える。取付部材1
2をヘッドレスト18のアーム部19に取り付け可能に
設ける。移動部材13を、その一端を本体部11に回動
可能に設けることによって、直立した待機位置と、運転
者の顔に隣接するように倒れる使用位置との間を移動可
能に構成する。移動部材13に、使用位置に倒れた場合
に、運転者の口の近傍に来る位置にマイクロフォン20
を設け、耳の近傍に来る位置にスピーカ21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、携帯電話
やPHSなどの移動体電話を車内で使用する場合に、運
転者がハンズフリーで通話でき、運転の邪魔にならない
音声入力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の運転者が、運転中に携帯電話や
PHSなどの移動体電話を手で持って使用することは、
安全性の点から望ましくない。そこで、運転者が運転中
であっても、移動体電話を手で持たずに通話ができるハ
ンズフリーシステムが開発されている。かかるハンズフ
リーシステムは、移動体電話に接続されるマイクロフォ
ン、スピーカを、車内に別々に設置するタイプと、イヤ
ホンを使ったタイプに大きく分けられる。
【0003】前者のタイプのハンズフリーシステムは、
図9に示すように、マイクロフォン1や通話スイッチ2
をハンドル3やフロントガラスの支柱4等に固定し、ス
ピーカをダッシュボード6やアームレスト(図示せず)
に固定する。これに対して、後者のタイプのハンズフリ
ーシステムは、図10に示すように、移動体電話7に接
続されたイヤホン8aとマイクロフォン8bを有し、常
時又は使用時に、イヤホンを耳に付け、スイッチ8cを
切り替えて使用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のタイ
プのハンズフリーシステムは、スピーカ、マイクロフォ
ン等を耳や口の近くに設置するのが困難なため、相手の
声が聞き取り難くく、音量を上げるとハウリングが発生
しやすかった。また、デザイン的にもあまり良いもので
はなかった。さらに、オーディオ用のスピーカを適用す
ることによって、音質を改善したタイプのものもある
が、他の同乗車にほぼ筒抜けで聞こえてしまうという問
題もあった。一方、後者のタイプでは、常時耳にイヤホ
ンを付けておくのは不快であり、使用時にのみ付けると
すると、車を一旦停止させなければならない。また、コ
ードが邪魔になりやすいという問題もある。
【0005】これに対処するため、特開平8−3243
54号公報、特開平10−341278号公報に示すよ
うなハンズフリーシステムが提案されている。これらの
ハンズフリーシステムは、運転席のヘッドレストに設け
られているので、マイクロフォンやスピーカが口や耳の
近くにある。このため、相手の声が聞き取り易く、他の
同乗車に筒抜けで聞こえてしまうということがない。し
かし、前者のハンズフリーシステムは、ヘッドレスト脇
に移動体電話本体を保持する必要があるため不安定であ
り、走行中の振動の影響を受け易く、運転者の動きや視
界の邪魔になりやすい。また、ヘッドレストの側面にね
じ等によって直接取り付けるため、ヘッドレストが傷み
易い。一方、後者のハンズフリーシステムは、ヘッドレ
ストから手動で引き出して使用する必要があるため、運
転者の手間がかかる。また、ヘッドレスト内に、ハンズ
フリーシステムを収納するための特別な構造が必要とな
るため、既存の車両への取付は困難である。
【0006】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
簡素な構造で、設置や操作が容易であり、話者の邪魔に
ならず安全な音声入力システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明である音声入力システムは、音
声入力手段を備えた移動部材と、前記移動部材を、前記
音声入力手段が話者の口の近傍に来る使用位置と話者の
口から離れる待機位置との間で移動させる駆動手段とを
有することを特徴とする。以上のような請求項1記載の
発明では、移動部材が駆動手段によって移動することに
より、自動的に話者の口の近傍に音声入力部が来るの
で、話者の手間がかからずに、簡単に音声入力ができ
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の音
声入力システムにおいて、前記駆動手段の作動を制御す
る制御手段を備えたことを特徴とする。以上のような請
求項2記載の発明では、例えば、話者が音声入力したい
時には移動部材が使用位置に来て、話者が音声入力を終
えた場合には、移動部材が待機位置に戻るように、制御
手段によって駆動手段を制御することによって、話者が
引き出したり戻したりという操作をする手間がかから
ず、話者の邪魔にもならない。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の音声入力システムにおいて、前記音声入力手
段は、移動体電話に接続可能に設けられていることを特
徴とする。以上のような請求項3記載の発明では、移動
体電話の通話に用いることができるので、操作の手間が
かからず、安全なハンズフリーシステムを構成すること
ができる。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載の音
声入力システムにおいて、前記制御手段によって制御さ
れる前記駆動手段が、前記移動体電話の着信時に前記移
動部材を使用位置に移動させるように、前記移動体電話
の着信を検知する着信検知手段を備えたことを特徴とす
る。以上のような請求項4記載の発明では、移動体電話
の着信時には、移動部材が自動的に使用位置に来るの
で、話者は特別な操作をしなくても通話することができ
る。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項3又は請求
項4記載の音声入力システムにおいて、前記制御手段に
よって制御される前記駆動手段が、前記移動体電話の通
話終了時に前記移動部材を待機位置に移動させるよう
に、前記移動体電話による通話終了を検知する通話終了
検知手段を備えたことを特徴とする。以上のような請求
項5記載の発明では、移動体電話による通話が終了した
場合には、移動部材が自動的に待機位置に戻るので、話
者の邪魔にならない。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項3記載の音
声入力システムにおいて、前記音声入力手段を介した前
記移動体電話による通話を制御する通話制御手段を有す
ることを特徴とする。以上のような請求項6記載の発明
では、例えば、話者が通話したい時には移動体電話を通
話可能状態として、話者が通話を終えた場合には、通話
可能状態を自動的に停止させることによって、話者によ
る操作負担を軽減できる。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の音声入力システムにおいて、前記移
動部材は、前記使用位置にあるときに話者の耳近傍に来
る位置に、音声出力手段を備えていることを特徴とす
る。以上のような請求項7記載の発明では、使用時に
は、音声出力手段が話者の耳の近傍にあるので、会話内
容を他者に聞かれる心配がなく、プライバシーが守られ
る。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項2〜7のい
ずれか1項に記載の音声入力システムにおいて、前記音
声入力手段から入力された音声に応じて、前記制御手段
が前記駆動手段の作動を制御するように、前記音声入力
手段から入力された音声を認識する音声認識手段を有す
ることを特徴とする。以上のような請求項8記載の発明
では、音声認識機能を活用することによって、音声入力
手段を介して動作指示を行なうことができる。例えば、
移動体電話の通話に用いた場合には、電話番号の入力な
どを、音声によって行なうことが可能となり、話者が手
で入力する手間がかからない。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれか1項に記載の音声入力システムにおいて、前記移
動部材は、話者が着座する座席の一部に設けられている
ことを特徴とする。以上のような請求項9記載の発明で
は、例えば、車両の運転席に設けることによって、運転
者の手間がかからず、安全なハンズフリーシステムを実
現することができる。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
音声入力システムにおいて、前記座席は、ヘッドレスト
を有する車両の運転席であり、前記ヘッドレストを支持
するアーム部に取り付け可能な取付部を有することを特
徴とする。以上のような請求項10記載の発明では、ヘ
ッドレストを支持するアーム部に取り付けることができ
るので、ヘッドレスト等を特別な構造とする必要がな
く、種々のタイプの車両に適用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態(以下
「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照して具体的に
説明する。なお、本実施形態のうち情報処理に関する部
分は、典型的には、コンピュータをソフトウェアで制御
することで実現される。この場合のソフトウェアは、コ
ンピュータのハードウェアを物理的に活用することで本
発明の作用効果を実現するものであり、また、従来技術
との共通部分には従来技術も適用される。但し、この場
合のハードウェアやソフトウェアの種類や構成、ソフト
ウェアで処理する範囲などは各種変更可能であるため、
以下の説明では、本発明及び実施形態の各機能を実現す
る仮想的回路ブロックを用いる。
【0018】[第1の実施形態] [構成]まず、第1の実施形態を説明する。本実施形態
は、図1〜図4に示すように、自動車に搭載してハンズ
フリーシステムを実現するための通話ユニット10と、
その制御部40によって構成されている。 [通話ユニットの構成]まず、通話ユニット10につい
て説明する。すなわち、図1に示すように、通話ユニッ
ト10は、本体部11と、本体部11に設けられた取付
部材12及び移動部材13によって構成されている。本
体部11は、図2に示すように、駆動源となるモータ1
4と、モータ14の駆動力を移動部材13に伝達するギ
ヤ機構15と、移動部材13の回動端を検知する下降検
知スイッチ16を備えている。取付部材12は、図1に
示すように、運転席17のヘッドレスト18の脇に本体
部11が直立するように、ヘッドレスト18のアーム部
19に取り付け可能に設けられている。取付部材12
は、例えば、図3に示すように、アーム部19が円筒形
状の場合には、円弧状の湾曲部が設けられた2枚のプレ
ート12aを有し、その湾曲部がアーム部19を挟むよ
うにして、ボルト12bによって締め付け固定されてい
る。
【0019】移動部材13は、図2に示すように、その
一端が本体部11に回動可能に設けられることによっ
て、直立した待機位置と、運転者の顔に隣接するように
倒れる使用位置との間を移動可能に構成されている。こ
の移動部材13には、使用位置に倒れた場合に、運転者
の口の近傍に来る位置にマイクロフォン20が設けら
れ、耳の近傍に来る位置にスピーカ21が設けられてい
る。また、移動部材13には、ギヤ機構15の回動が伝
達されるギヤ22が設けられている。
【0020】[制御部の構成]次に、通話ユニット10
を制御する制御部40の構成を説明する。すなわち、図
4に示すように、制御部40は、各部の動作を制御する
主制御部41を中心に、通話制御部42、着信検知部4
3、自動着信スイッチ44、通話スイッチ45、ドライ
バ46、通話終了検知部47、音声認識部48を備えて
いる。通話制御部42は、制御部40に接続される電話
機49(携帯電話、PHS等の移動体電話を含む)を、
マイクロフォン20及びスピーカ21によって通話でき
るように制御する手段である。電話機49を接続するた
めのユニット等の設置場所は、特定の位置に限定するも
のではなく、ダッシュボード上、アームレスト上など、
自由に設定可能である。
【0021】着信検知部43は、電話機49の着信音が
鳴っている状態を検知する手段である。自動着信スイッ
チ44は、自動的に着信するか否かを切り替えるスイッ
チである。通話スイッチ45は、電話機49を手動で通
話可能状態とするためのスイッチである。自動着信スイ
ッチ44及び通話スイッチ45の設置場所は、特定の位
置に限定するものではなく、運転者が容易に手の届く位
置、例えば、ハンドルやアームレストなど、自由に設定
可能である。ドライバ46は、主制御部41からの指令
に基づいて、モータ14を駆動させる手段である。通話
終了検知部47は、電話機49が通話終了状態となった
ことを検知する手段である。音声認識部48は、あらか
じめメモリ等に設定された情報に基づいて、マイクロフ
ォン20からの電話番号や相手先名称の入力音声を認識
する手段である。主制御部41は、音声認識部48によ
る認識結果に応じて、あらかじめ設定された指示を行な
うことができる。さらに、制御部40には、留守番電話
を録音するための録音装置50、モータ14等のための
電源51が接続されている。なお、通話ユニット10と
制御部40との接続、電話機49と制御部40との接続
は、有線であっても無線であってもよい。
【0022】[作用]以上のような構成を有する本実施
形態の作用を、図5のフローチャートに従って説明す
る。 [着信処理]まず、着信処理を説明する。すなわち、電
話機49の着信音が鳴ると、着信検知部43がこれを検
知する(ステップ501)。この着信音は、スピーカ2
1から流れるように設定してもよい。このとき、運転者
があらじめ自動着信スイッチをONとしている場合には
(ステップ502)、主制御部41からの指令に基づい
て、ドライバ46がモータ14を作動させるので、移動
部材13が回動してマイクロフォン20が下降する(ス
テップ504)。そして、移動部材13が回動端に来る
と、下降検知スイッチ16がONとなるので(ステップ
505)、主制御部41からの指令に基づいて、ドライ
バ46がモータ14を停止させるとともに、通話制御部
42が、マイクロフォン20とスピーカ21を介した電
話機49による通話をONとする(ステップ506)。
【0023】これにより、発信者と運転者による通話が
行なわれる(ステップ507)。このとき、マイクロフ
ォン20は運転者の口の近傍にあり、スピーカ21は運
転者の耳の近傍にある。従って、運転者が話した声は、
マイクロフォン20及び電話機49を介して発信者側の
電話機に伝達される。また、発信者側の声は、その電話
機を介して電話機49に伝達され、スピーカ21によっ
て再生されて、運転者が聞くことができる。そして、運
転者が通話スイッチ45をOFFとすることによって通
話を終了させた場合には、主制御部41からの指令によ
って、通話制御部42がマイクロフォン20による通話
をOFFとするとともに、ドライバ46がモータ14を
作動させるので、移動部材13が回動してマイクロフォ
ン20が上昇し、元の位置で停止する(ステップ50
9)。
【0024】運転者が通話スイッチをOFFとしなくて
も、相手方が電話を切った場合には、これが通話終了検
知部47によって検知され、上記と同様の終話処理が自
動的に行なわれる(ステップ511)。つまり、主制御
部41からの指令によって、通話制御部42がマイクロ
フォン20による通話をOFFとするとともに、ドライ
バ46がモータ14を作動させるので、移動部材13が
回動してマイクロフォン20が上昇し、元の位置で停止
する。
【0025】電話機49の着信音が鳴っても(ステップ
501)、自動着信スイッチをOFFとしていた場合に
は(ステップ502)、運転者は手動で通話スイッチを
ONとすることによって(ステップ503)、上記のス
テップ504以降の処理が行なわれる。また、自動着信
スイッチをOFFとしていて(ステップ502)、運転
者が通話スイッチをONとしなかった場合には(ステッ
プ504)、主制御部41からの指令によって、録音装
置50による留守録音が行なわれる(ステップ51
0)。
【0026】[発信処理]次に、発信処理を説明する。
まず、運転者が通話スイッチをONにすると(ステップ
512)、主制御部41からの指令に基づいて、ドライ
バ46がモータ14を作動させるので、移動部材13が
回動してマイクロフォン20が下降する(ステップ51
3)。そして、移動部材13が回動端に来ると、下降検
知スイッチ16がONとなるので(ステップ514)、
主制御部41からの指令によって、通話制御部42が、
マイクロフォン20及びスピーカ21を介した電話機4
9による通話をONとするとともに、音声認識部48に
よる音声認識をONとする(ステップ515)。
【0027】運転者が、相手先の電話番号若しくはあら
かじめメモリに記憶された名前を読み上げると、音声認
識部48による音声認識が行なわれる(ステップ51
6)。そして、主制御部41からの指令に基づいて、通
話制御部42は電話機49から相手方へ電話をかける
(ステップ517)。相手方が電話に出ると、発信者と
運転者による通話が行なわれる(ステップ507)。そ
の後の処理は、ステップ508以降と同様となる。
【0028】[効果]以上のような本実施形態によれ
ば、ヘッドレスト18の脇に、小型且つ簡素な構造の通
話ユニット10が設けられており、使用時のみ自動的に
回動して運転者の頭部の脇に倒れてくる。このため、運
転者の動きや視界の邪魔になりにくく、使用時の運転者
の手間もかからず、安全に通話ができる。
【0029】また、取付部材12をヘッドレスト18の
アーム部19に取り付けるだけで、通話ユニット10を
車内に簡単に設置できるので、ヘッドレスト18等を傷
めたり、特別な構造を設ける必要がない。従って、汎用
性が高く、様々なタイプの車両に設置することができ
る。しかも、アーム部19を上下動させたり、取付部材
12の取付高を変えたりすることによって、非常に簡単
にマイクロフォン20及びスピーカ21の位置調節を行
なうことができるので、どのような運転者にも適用でき
る。
【0030】また、ヘッドレスト18は運転席17のシ
ート幅に比べて狭く、そのためにシートの上部にできる
空間を利用して、通話ユニット10が配設されているの
で、シートと一体感があって美観を損ねることがない。
従って、例えば、純正の車両システムの一部として、通
話ユニット10を含めて一体的にデザインすることによ
って、より洗練された車内空間を演出することができ
る。
【0031】また、通話中は、スピーカ21が話者の耳
元にあるため、今までの外付けスピーカやオーディオ用
スピーカを利用したハンズフリーシステムのように、他
の同乗者に聞かれる心配がなく、プライバシーが守られ
る。さらに、小音量で聞き取ることができるため、ハウ
リングの心配もない。
【0032】[第2の実施形態] [構成]次に、第2の実施の形態を、図6及び図7を参
照して説明する。なお、通話ユニット10の構成は、上
記の第1の実施形態と同様である。すなわち、本実施形
態は、図6に示すように、車載用のナビゲーションシス
テム60に接続され、マイクロフォン20から音声入力
されたコマンド(命令)に応じて、ナビゲーションシス
テム60から出力される制御信号により、制御可能に設
けられている。具体的な構成としては、例えば、ナビゲ
ーションシステム60は、マイクロフォン20及びスピ
ーカ21が接続された音声入出力部61と、音声入出力
部61からの信号に基づいて音声を認識する音声認識部
62と、音声認識部62において認識された音声に応じ
た制御信号を生成し、制御部40に出力する制御信号出
力部63を備えている。その他のナビゲーションシステ
ム60の構成は、一般的なものと同様であるため、説明
を省略する。
【0033】[作用]以上のような本実施形態の作用
を、図7のフローチャートに従って説明する。なお、図
7は、発信する場合の処理について示す。すなわち、運
転者が通話スイッチをONにすると(ステップ70
1)、主制御部41からの指令に基づいて、ドライバ4
6がモータ14を作動させるので、移動部材13が回動
してマイクロフォン20が下降する(ステップ70
2)。そして、移動部材13が回動端に来ると、下降検
知スイッチ16がONとなるので(ステップ703)、
主制御部41からの指令によって、通話制御部42が、
マイクロフォン20及びスピーカ21を介した電話機4
9による通話をONとするとともに、音声認識部48に
よる音声認識をONとする(ステップ704)。
【0034】運転者が、相手先の電話番号若しくはあら
かじめメモリに記憶された名前を読み上げると、音声認
識部48による音声認識が行なわれる(ステップ70
5)。そして、主制御部41からの指令に基づいて、通
話制御部42は電話機49から相手方へ電話をかける
(ステップ706)。相手方が電話に出ると、発信者と
運転者による通話が行なわれる(ステップ707)。
【0035】そして、運転者が「終了」という音声を発
して、これがマイクロフォン20から入力されると、ナ
ビゲーションシステム60の音声認識部62による音声
認識が行なわれ、制御信号出力部63から、「終了」に
応じた制御信号が出力される。すると、主制御部41か
らの指令によって、通話制御部42がマイクロフォン2
0による通話をOFFとするとともに、ドライバ46が
モータ14を作動させるので、移動部材13が回動して
マイクロフォン20が上昇し、元の位置で停止する(ス
テップ709)。運転者が「終了」を音声入力しなくて
も、相手方が電話を切った場合には、これが通話終了検
知部47によって検知され、上記の第1の実施形態と同
様の終話処理が自動的に行なわれる(ステップ71
0)。
【0036】[効果]以上のような本実施形態によれ
ば、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、
ナビゲーションシステムによるコマンドの音声認識機能
を活用して、運転者の手動操作等の負担をさらに軽減す
ることすることができるので、使い勝手が向上する。
【0037】[他の実施形態]なお、本発明は、上記の
ような実施形態に限定されるものではない。例えば、プ
ライバシーの問題等がなければ、スピーカを通話ユニッ
トではなく、他の箇所に設けたり、カーオーディオ用等
の車内に設置されたスピーカに代用させることも可能で
ある。また、通話ユニットの移動部材は、回転式でなく
てもよい。例えば、図8に示すように、スライド式に移
動するものであってもよい。また、移動部材の設置位置
は、ヘッドレスト以外であってもよい。例えば、天井に
取り付けられた移動部材が、運転者の頭部近傍に回動若
しくは昇降するように構成してもよい。
【0038】また、本発明を、ナビゲーションシステム
自体の機能を操作するためのハンズフリーの音声入力手
段として利用することもできる。ナビゲーションシステ
ム操作用と、電話機による通話用を兼用させることもで
き、この場合には、いずれを優先させるかは自由に設定
可能であり、切り替えスイッチ等によって手動で切り替
え可能な構成とすることもできる。また、本発明は、車
載用に限定されるものではなく、例えば、鉄道車両、航
空機や船舶などの運転者用、電話交換手用など、あらゆ
る種類の音声入力手段として用いることができる。ま
た、電話機としては、電話専用機器の他、電話機能を備
えた種々のコンピュータ(パーソナルコンピュータ、モ
バイル通信機器、PDA等)を使用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のような本発明によれば、簡素な構
造で、設置や操作が容易であり、話者の邪魔にならず安
全な音声入力システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における通話ユニット
を示す正面図である。
【図2】図1の通話ユニットを示す透視側面図である。
【図3】図1の通話ユニットの取付部材を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施形態における制御部の構成
例を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に着信処理及び発信処
理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態における制御部の構成
例を示す機能ブロック図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における発信処理の手
順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施形態における通話ユニットを
示す側面図である。
【図9】従来のハンズフリーシステムの一例を示す外観
図である。
【図10】従来のハンズフリーシステムの他の一例を示
す外観図である。
【符号の説明】
1,8b,20…マイクロフォン 2…通話スイッチ 3…ハンドル 4…支柱 6…ダッシュボード 7…移動体電話 8a…イヤホン 8c…スイッチ 10…通話ユニット 11…本体部 12…取付部材 12a…プレート 12b…ボルト 13…移動部材 14…モータ 15…ギヤ機構 16…下降検知スイッチ 17…シート 18…ヘッドレスト 19…アーム部 21…スピーカ 22…ギヤ 40…制御部 41…主制御部 42…通話制御部 43…着信検知部 44…自動着信スイッチ 45…通話スイッチ 46…ドライバ 47…通話終了検知部 48…音声認識部 49…電話機 60…ナビゲーションシステム 61…音声入出力部 62…音声認識部 63…制御信号出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/04 H04R 1/00 318A 1/725 328A H04Q 7/32 G10L 3/00 551J H04R 1/00 318 511 328 551A 551Q H04B 7/26 V Fターム(参考) 5D015 DD02 KK01 5D017 AC02 AE01 BB04 5K023 AA09 BB18 EE16 5K027 AA16 HH03 HH20 5K067 AA34 BB03 BB04 EE02 FF38 KK17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声入力手段を備えた移動部材と、 前記移動部材を、前記音声入力手段が話者の口の近傍に
    来る使用位置と話者の口から離れる待機位置との間で移
    動させる駆動手段と、 を有することを特徴とする音声入力システム。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段の作動を制御する制御手段
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の音声入力シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記音声入力手段は、移動体電話に接続
    可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の音声入力システム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段によって制御される前記駆
    動手段が、前記移動体電話の着信時に前記移動部材を使
    用位置に移動させるように、前記移動体電話の着信を検
    知する着信検知手段を備えたことを特徴とする請求項3
    記載の音声入力システム。
  5. 【請求項5】 前記制御手段によって制御される前記駆
    動手段が、前記移動体電話の通話終了時に前記移動部材
    を待機位置に移動させるように、前記移動体電話による
    通話終了を検知する通話終了検知手段を備えたことを特
    徴とする請求項3又は請求項4記載の音声入力システ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記音声入力手段を介した前記移動体電
    話による通話を制御する通話制御手段を有することを特
    徴とする請求項3記載の音声入力システム。
  7. 【請求項7】 前記移動部材は、前記使用位置にあると
    きに話者の耳近傍に来る位置に、音声出力手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記
    載の音声入力システム。
  8. 【請求項8】 前記音声入力手段から入力された音声に
    応じて、前記制御手段が前記駆動手段の作動を制御する
    ように、前記音声入力手段から入力された音声を認識す
    る音声認識手段を有することを特徴とする請求項2〜7
    のいずれか1項に記載の音声入力システム。
  9. 【請求項9】 前記移動部材は、話者が着座する座席の
    一部に設けられていることを特徴とする請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の音声入力システム。
  10. 【請求項10】 前記座席は、ヘッドレストを有する車
    両の運転席であり、 前記ヘッドレストを支持するアーム部に取り付け可能な
    取付部を有することを特徴とする請求項9記載の音声入
    力システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105931451A (zh) * 2016-06-24 2016-09-07 南京紫米网络科技有限公司 一种基于声波抖抖编码技术的语音控制传感器
JP2019073174A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 矢崎総業株式会社 ヘッドレストシステム

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CN105931451B (zh) * 2016-06-24 2021-12-07 南京紫米网络科技有限公司 一种基于声波编码的语音控制传感器
JP2019073174A (ja) * 2017-10-17 2019-05-16 矢崎総業株式会社 ヘッドレストシステム

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