JP2003078720A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2003078720A
JP2003078720A JP2001263895A JP2001263895A JP2003078720A JP 2003078720 A JP2003078720 A JP 2003078720A JP 2001263895 A JP2001263895 A JP 2001263895A JP 2001263895 A JP2001263895 A JP 2001263895A JP 2003078720 A JP2003078720 A JP 2003078720A
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一博 本多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート読取位置をブック有効読取範囲の内側に
設置することにより装置の小型化を図るとともに、ブッ
ク読取時に、原稿サイズを認識することなく、必要に応
じてシート読取位置の非画像の読取を防止することがで
きる。 【解決手段】原稿固定型の画像読取時の読取可能範囲内
に原稿搬送型の画像読取箇所が設置されている画像形成
装置において、ユーザは、原稿固定型の画像読取時の読
取可能範囲全体に対応した第1の最大読取領域、およ
び、読取可能範囲から原稿搬送型の画像読取箇所の領域
を除いた第2の最大読取領域のいずれか一方を選択する
ことができる。但し、自動原稿搬送装置の非装着時また
は開放時には自動的に第1の最大読取領域が選択され
る。出力画像サイズ(およびズーム倍率)に対応した読
取領域を、前記選択された最大読取領域と比較し、両者
の小さい方を最終的な読取領域とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャ
ナ、ファクシミリ機、複写機等の原稿の画像を読み取る
機能を有する画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、原稿を読み取る方式には、CCD
のような読取光学系を移動して原稿を走査するブック読
取方式と、読取光学系を固定して原稿を移動させながら
読み取るシート読取方式がある。
【0003】ブック読取方式では、プラテンガラス上に
原稿を載置し、読取光学系がプラテンガラス下を走査す
ることで原稿を読み取る。この方式は、本などの厚みの
ある原稿を読み取る際等に使用される。
【0004】シート読取方式は、読取光学系をプラテン
ガラス下の所定位置へ移動後、固定し、自動原稿搬送装
置(ADF)の搬送系によって原稿を移動させながら読
取を行う。この方式は、原稿がシート状のものに制限さ
れるが、複数枚の原稿を連続して読み取ることができ
る。
【0005】また、複写機に使用される読取装置では、
原稿に対して指定された複写倍率で縮小・拡大処理を実
施して画像形成部に出力する変倍複写機能が用意されて
いる場合がある。この機能は、原稿と記録用紙とが異な
るサイズである場合に使用されることが多い。
【0006】さらに、複写機では原稿のサイズによって
自動的に記録用紙の選択や、複写倍率の選択を行うた
め、原稿サイズ認識手段を備えているものがある。その
ためのよく知られている方法として、プラテンガラス下
に反射型の光学センサを配置し、センサの出力によって
原稿サイズを識別するものがある。このような装置で
は、原稿サイズ認識手段によって識別された原稿サイズ
に従って決められた領域のみを読み取って、領域の外側
は白画像とする。これは原稿の端部やその他の有効でな
い画像が有効な画像とともに画像形成部に出力されるの
を回避するために用いられる。
【0007】前記ADFでは、原稿を移動しながら読取
を行うために原稿をプラテンガラスの所定位置へと送り
出し、原稿の読取中は読取光学系と原稿面との距離を一
定に保つ必要がある。このため、プラテンガラスから一
定の距離にプラテンローラを配置し、前記距離を一定に
保つよう構成された装置が知られている。このプラテン
ローラの副走査方向の位置がシート読取方式での読取光
学系の固定位置となる(以後、シート読取位置と呼
ぶ)。
【0008】ブック読取時にはプラテンガラス上に原稿
を載置するため、原稿は場合によって浮きが生じたり読
取領域に対して原稿が小さい場合に原稿の外側の領域で
外光を読み取る。浮きはその程度や装置の構成によって
ピントずれを生じ、また、外光はよく黒と認識されるこ
とがある。これらを防ぐため、ブック読取装置には白色
シートを伴う原稿カバーを用意しているものが多い。
【0009】前記したシート読取位置には、プラテンロ
ーラが配置されるため、白色シートで覆うことが困難な
ことから、シート読取位置をブック有効読取範囲(読取
可能範囲)の外とする装置がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
読取位置をブック有効読取範囲の外とする場合、シート
読取に必要なプラテンガラスの面積をブック有効読取範
囲の外側に確保する必要があるため、その分装置サイズ
を大きくせざるを得ない。
【0011】また、シート読取位置をブック有効読取範
囲の内とする場合、プラテンローラ位置は白色シートで
覆うことができないため、原稿の浮きが生じたときや原
稿が読取領域に対し小さいときは、余った領域がローラ
などの非白画像となって出力される場合がある。例え
ば、読取領域を、出力画像やズーム倍率から算出する方
式の場合、シート読取位置をブック有効読取範囲の内側
の端部付近とすると、読取領域が端部付近まで達しない
ときは前記のような非画像は映りこまないものの、読取
領域が端部付近に達するときは非画像の映りこみはさけ
られない。
【0012】一方、読取領域を原稿サイズ認識手段によ
って算出する方式では、原稿の置かれている領域のみを
正確に読み取り、その外側を白画像で補完することで非
画像の映り込みを回避できるが、前記したように、認識
にはそのための専用の装置を必要とするほか、そのため
のスペースも必要である。
【0013】したがって、本発明の目的は、シート読取
位置をブック有効読取範囲の内側に設置することにより
装置の小型化を図るとともに、ブック読取時に、原稿サ
イズを認識することなく、必要に応じてシート読取位置
の非画像の読取を防止することができる画像形成装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による画像読取装
置は、原稿固定型の画像読取時の読取可能範囲内に原稿
搬送型の画像読取箇所が設置された画像読取装置であっ
て、原稿固定型の画像読取時の読取可能範囲全体に対応
した第1の最大読取領域、および、前記読取可能範囲か
ら前記原稿搬送型の画像読取箇所の領域を除いた第2の
最大読取領域のいずれか一方を選択する最大読取領域選
択手段と、少なくとも出力画像サイズに対応した読取領
域を仮決定する読取領域仮決定手段と、この仮決定され
た読取領域と前記選択された第1または第2の最大読取
領域とを比較し、両者の小さい方を最終的な読取領域と
する読取領域決定手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】前記第2の最大領域は、前記読取可能範囲
から前記原稿搬送型の画像読取箇所の領域を除いたもの
であり、前記第1の読取可能範囲より小さい。前記仮決
定された読取領域は、本発明が適用されない場合の通常
の読取領域である。この通常の読取領域が、前記選択さ
れた第1または第2の最大読取領域より小さいときに
は、そのまま通常の読取領域が最終的な読取領域として
採用されるが、大きいときには、前記選択された第1ま
たは第2の最大読取領域が最終的な読取領域として採用
される。ここで意味があるのは、より小さい第2の最大
読取領域が設定されているときである。この場合、仮決
定された読取領域が第2の最大読取領域を越える領域の
画像の読取が行われないので、原稿が第2の最大読取領
域を越えないサイズの場合に非画像部分が画像出力に映
り込む弊害を防止することができる。
【0016】装置にズーム変倍機能が備わっている場合
には、前記読取領域仮決定手段は、前記出力画像サイズ
に対してズーム倍率を加味して前記読取領域の仮決定を
行うことが好ましい。
【0017】前記出力画像サイズは、コピー機能利用時
の記録用紙サイズであり、また、ファクス機能利用時の
原稿サイズである。
【0018】ユーザが操作情報を入力する操作部をさら
に備え、前記最大読取領域選択手段は、前記操作部から
入力されたユーザの操作情報に基づいて前記第1および
第2の最大読取領域のいずれか一方を選択することが好
ましい。これによりユーザが原稿のサイズに応じて、読
取領域の制限の適用/非適用を自身で決定することがで
きる。
【0019】前記原稿搬送型の画像読取時に原稿を搬送
するとともに前記原稿固定型の画像読取時に開閉可能な
原稿搬送装置を備える場合、この原稿搬送装置の開閉状
態を検知する開閉検知手段とをさらに備え、前記最大読
取領域選択手段は、前記原稿搬送装置が開放されている
ことを前記開閉検知手段が示しているときには前記第1
の最大読取領域を選択することが好ましい。
【0020】また、前記原稿搬送型の画像読取時に原稿
を搬送するとともに前記原稿固定型の画像読取時に開閉
可能な原稿搬送装置をオプションとして備える場合、そ
れが装着されているか否かを示すスイッチ手段をさらに
備え、前記最大読取領域選択手段は、前記原稿搬送装置
が装着されていないことを前記スイッチ手段が示してい
るときには、前記第1の最大読取領域を選択することが
好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。
【0022】まず、図1に本実施の形態に係る画像読取
装置の概略構成を示す。この画像読取装置は、単体で用
いることもできるが、記録部を備えた複写機やファクシ
ミリ(FAX)機の一部として利用することもできる。
本実施の形態では、FAX機能を備えた複写機を例とし
て画像形成装置について説明する。
【0023】この画像読取装置は、ブック状原稿が載置
される第1の原稿読取領域を備えたプラテンガラス10
2aを有する読取装置本体102と、このプラテンガラ
ス102a上のシート読取箇所(画像読取箇所)に定め
られた第2の原稿読取領域にシート原稿を搬送する原稿
搬送手段としての自動原稿搬送装置(ADF)101と
を備えている。
【0024】ブック読取時にプラテンガラス102a上
に載置する原稿は本などの厚手のブック原稿に限定され
るものではなく、単票紙等の薄手のシート原稿117で
あってもよい。
【0025】第1の原稿読取領域はプラテンガラス10
2aのほぼ全面であり、プラテンガラス左端部には、ブ
ック状原稿等の位置決めを行うための突当て基準板11
8が設けられている。
【0026】プラテンガラス102aの下方には、ブッ
ク状原稿またはシート原稿117を読取ることが可能な
読取光学系としてコンタクトセンサ103が設けられて
いる。ブック読取持に、コンタクトセンサ103は、ス
テッピングモータ115と駆動伝達ベルト114により
左右に移動するよう駆動され、原稿を走査して読み取る
ような構成となっている。
【0027】また、第2の原稿読取領域はプラテンガラ
ス102aの端部付近に第1の原稿読取領域と重ねて設
けられ、この第2の原稿読取領域の下方位置103eに
コンタクトセンサ103を固定配置し、自動原稿搬送装
置101によってシート原稿121を第2の原稿読取領
域へ一枚ずつ順次搬送させて原稿画像の読取を行うよう
に構成されている。より具体的には、自動原稿送り装置
101上面にはシート状の原稿121を複数枚載置する
ことができるように構成されたシート原稿載置台101
dがあり、このシート原稿121を搬送ローラ101a
で分離して、搬送を行い、プラテンローラ101bでプ
ラテンガラス102aに押圧しながら原稿排紙ローラ1
01cに搬送して原稿排紙トレイ101eに排出する。
プラテンローラ101b下部位置103eにはコンタク
トセンサ103が移動して来て、押圧された原稿を読み
取る。
【0028】自動原稿搬送装置101には、ブック原稿
等をプラテンガラス102aに密着させるための原稿密
着面が白色素材で覆われている圧接部材(圧板)116
が取り付けられている。この圧板116は圧板弾性材お
よび圧板白地により構成される。この圧板白地が第1の
原稿読取領域の一部を覆う背景部材を構成する。
【0029】コンタクトセンサ103は原稿の照明源で
あるLEDアレイ103aを備え、照明されたプラテン
ガラス102a上の原稿の反射光をセルフォックレンズ
103cにより集光しCCD等の読取素子103bに結
像させる構成になっている。コンタクトセンサ103は
焦点深度が比較的短いため、圧板白地はプラテンガラス
102a上に密着していることが望ましく、また読取プ
ラテンローラ101bとプラテンガラス101aとの隙
間は小さいことが望ましい。読取プラテンローラ101
bの下を原稿が通過できるよう、この領域は、ADF1
01を閉じているときでもプラテンガラス102aが露
出している。すなわち、この領域は圧板116がプラテ
ンガラス102aを覆う領域外となっている。
【0030】なお、コンタクトセンサ103より読み取
られた情報は、読取装置の外部へ送出される。本装置が
読取装置単体である場合には、所定のインタフェースを
介して外部に(例えばパーソナルコンピュータ)に送出
される。また、複写機の一部として用いられる場合、読
み取られた情報は、図示しない画像形成部(たとえばレ
ーザビームプリンタ)に送られ、カセット給紙部又は手
差し給紙部から給紙される記録媒体である記録紙上に所
定の手順で画像を形成する。ファクシミリ機の一部とし
て用いられる場合には、読み取られた情報は送信部に送
られ、所定の符号化および変調処理を経て、通信回線へ
送出される。ファクシミリ機におけるコピー動作利用時
は原理的に複写機の場合と同じである。
【0031】図2は、図1の読取装置の指示手段として
の操作部の外観を示している。この操作部は、ユーザが
読取モード等の情報を入力して読取動作を指示するため
のものである。尚、この操作部は、キャンセルキー2、
スタートキー3、プラスキー4、ズーム倍率キー5、マ
イナスキー7、読取モード選択キー8、テンキー9等の
各種のキーを含むキーボードや、各種情報を表示するた
めの表示部1等を有している。
【0032】図3は、図1の読取装置の動作を制御する
制御部の構成を示すブロック図である。CPU、RO
M、RAM等を含むコントローラ10を中心として、こ
れに、図2で前述した指示手段としての操作部11、読
取手段としての読取ユニット20(読取装置本体102
に対応)、ADF装着スイッチ(SW)21、ADF開
閉センサ25、ホームポジション(HP)センサ26、
自動原稿搬送装置を駆動するADFモータ15およびコ
ンタクトセンサを移動させるためのブックモータ16
(図1の115に対応)等が接続されている。ADF装
着スイッチ21は、ADF101がオプションとして装
着される場合に、装着の有無情報を入力するためのスイ
ッチである。ADF開閉センサ25は、ADF101が
装着されている場合にADF101の開閉状態を検知す
るセンサである。
【0033】以下、このような装置の本実施の形態にお
ける動作について詳細に説明する。
【0034】図4に、本実施の形態において、ブック読
取時にコンタクトセンサ103が実際に移動する読取領
域を決定するための各種パラメータを定めたテーブルを
示す。読取領域は、読取モード、読取領域(L)の算出
式(出力画像サイズおよびズーム倍率を反映)、ADF
装着情報、ADF開閉情報、領域設定情報、および最大
読取領域(ML)から決定される。
【0035】読取領域Lの算出式は、 L=出力画像サイズ×(100/倍率(%)) である。ここでの「出力画像サイズ」は、読取モードが
コピーの場合には、操作部より指定された記録用紙サイ
ズ(長さ)を示し、読取モードがファクスでは、同様に
操作部より指定された原稿サイズ(長さ)を示す。例え
ば、コピー時の倍率100%(等倍)の場合には読取領
域Lは記録用紙サイズと同じである。すなわち、記録用
紙サイズの長さだけコンタクトセンサが原稿を走査す
る。50%の場合、記録用紙サイズの2倍の長さが読取
領域Lとなる。これは、記録用紙サイズの2倍の長さ分
コンタクトセンサが原稿を走査して、それを半分に縮小
することを意味する。但し、次に説明するように、この
式の結果Lは仮の読取領域であり、これが直ちに実際の
(最終的な)読取領域となる訳ではない。
【0036】「領域設定」とは、コピーモード利用時の
最大読取領域MLを決定するための一条件であり、「制
限あり」と「制限なし」のいずれかをユーザが操作部よ
り指定する。制限ありの場合、この例では、最大読取領
域MLを通常の356mmから330mmに制限する。
図1から分かるように、第1の最大読取領域356mm
は、原稿突当て基準板118を基準とした有効読取領域
の実際の距離であり、第2の最大読取領域330mm
は、原稿突当て基準板118の位置から圧板116が途
切れる位置までの距離である。実際の読取領域は、上記
テーブルの算出式から求められる読取領域Lに対して最
大読取領域MLを越えないという条件がつく。
【0037】図4のテーブルの内容を盛り込んだ読取領
域Lの算出フローの一例を図5に示す。
【0038】まず、読取モードがCOPYかFAXかを
判断する(S11)。COPYの場合には、出力画像サ
イズを表す変数OUT_LENGTHに記録用紙サイズPAPER_LENG
THの値を代入する(S12)。FAXの場合には、OUT_
LENGTHに原稿サイズDOC_LENGTHの値を代入する(S1
3)。このようにして求めたOUT_LENGTHの値に(100
/倍率(%))を掛けた結果を読取領域Lに代入する
(S14)。
【0039】ついで、図4で説明した各種条件に応じ
て、最大読取領域MLを決定する(S15)。この詳細
については図6により後述する。この決定された最大読
取領域MLと、ステップS14で求めた読取領域Lとを
比較し(S16)。LがML以下であれば、Lをそのま
ま最終的な読取領域とする。しかし、LがMLを越える
場合にはMLの値をLに代入する(S17)。すなわ
ち、両者の小さい方を最終的な読取領域とする。これに
より実際の読取領域を最大読取領域MLに制限する。
【0040】図6に、図5のステップS15の最大読取
領域ML決定の詳細処理フローの一例を示す。
【0041】まず、読取モードを確認し(S151)、
FAXであれば、最大読取領域MLにDOC_LENGTHの値を
代入する(S157)。COPYであれば、ADF装着
スイッチ21の状態に基づいてADF装着の有無を判断
する(S152)。ADFが装着されない場合には、A
DF装着箇所まで圧板が延びたカバー(図示せず)を利
用できるので、MLに、予め定めた定数FULL_LENGTH
(ここでは356mm)を代入する(S155)。AD
Fが装着されている場合には、ADF開閉センサ25の
出力に基づいてADF開閉状態を判断する(S15
3)。開状態であれば、プラテンローラ101b部分の
映り込みはあり得ない(外光を読むにしても、それは、
ユーザが承知の上である)ので、MLには、前記定数FU
LL_LENGTH(ここでは356mm)を代入する(S15
5)。閉状態であれば、「領域設定」の内容を確認する
(S154)。領域設定の内容が「制限なし」であれ
ば、MLには、前記定数FULL_LENGTHを代入する(S1
55)。「制限あり」であれば、MLには、予め定めた
定数WB_LENGTH(ここでは330mm)を代入する(S
156)。ここで、WB_LENGTHは圧板116の長さに相
当している。
【0042】このように、最大読取領域MLには、コピ
ー利用時には各種条件にしたがって、FULL_LENGTH(3
56mm)またはWB_LENGTH(330mm)のいずれか
が選択される。FAX利用時には、そのときの原稿サイ
ズDOC_LENGTHが設定される。
【0043】図5のステップS14で求められた仮の読
取領域Lが最大読取領域MLより大きいときには、実際
の読取領域がMLに制限されるので、「領域設定」を
「制限あり」にしてMLを圧板の範囲に制限しておくこ
とにより、原稿が圧板長さより短い場合に圧板の外側の
領域の画像が出力画像に映り込むことを防止できる。
【0044】ただし、原稿サイズが圧板外の範囲まで延
びた大判の原稿を等倍でコピーする場合などにも「領域
設定」が「制限あり」に設定されていれば、ADF閉鎖
状態では図6のステップS156が実行され、MLが圧
板長さに制限されてしまう。その結果、図5のステップ
S16でL>MLとなり、実際の読取領域がMLとな
る。これは、圧板からはみ出した原稿部分が読まれない
ことを意味する。このような事態に対処するために、圧
板からはみ出した原稿全体を読み取りたい場合には、ユ
ーザは「領域設定」を「制限なし」に設定する。
【0045】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、領域設定を「制限なし」にすることで、最大領域で
画像を読み取ることが可能であるため、最大読取領域一
杯の原稿の画像が欠けることなく読み込める。一方、領
域設定を「制限あり」にすることで、圧板長さより短い
原稿について画像縮小してコピーを行う場合などに圧板
白地の途切れた位置の非白画像が出力画像に含まれない
ようにすることができる。つまり、プラテンローラなど
の不要な画像部分が出力画像内に映り込むことを防止す
ることができる。
【0046】なお、読取装置の出荷時の「領域設定」の
デフォルト設定は、仕向国に応じて変えるようにしても
よい。例えば、リーガルサイズなどの大判のコピーの使
用頻度が高い国についてはデフォルト設定を「制限な
し」にし、そうでない国についてはデフォルト設定を
「制限あり」にする。
【0047】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明の請求の範囲内において種々の変
形、変更が可能である。例えば、実施の形態ではFAX
機能を備えた複写機について説明したが、本発明におい
てFAX機能は必須ではない。また、記録部のない読取
装置単体にも本発明は適用可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、シート読取位置をブッ
ク有効読取範囲の内側に設置することにより装置の小型
化を図ることができるのみならず、ブック読取時に、原
稿サイズを認識することなく、必要に応じてシート読取
位置の非画像の読取を防止することができる。したがっ
て、原稿サイズを認識するための特別な手段を設ける必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略
構成を示す側断面図である。
【図2】図1の読取装置の指示手段としての操作部の外
観を示す図である。
【図3】図1の読取装置の動作を制御する制御部の構成
を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態において、ブック読取時に
コンタクトセンサが実際に移動する読取領域を決定する
ための各種パラメータを定めたテーブルを示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態における読取領域の算出フ
ローの一例を示すフローチャートである。
【図6】図5のステップS15の最大読取領域ML決定
の詳細処理フローの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…コントローラ 11…操作部 15…ADFモータ 16…ブックモータ 20…読取ユニット 21…ADF装着スイッチ(SW) 25…ADF開閉センサ 26…ホームポジション(HP)センサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿固定型の画像読取時の読取可能範囲内
    に原稿搬送型の画像読取箇所が設置された画像読取装置
    であって、 原稿固定型の画像読取時の読取可能範囲全体に対応した
    第1の最大読取領域、および、前記読取可能範囲から前
    記原稿搬送型の画像読取箇所の領域を除いた第2の最大
    読取領域のいずれか一方を選択する最大読取領域選択手
    段と、 少なくとも出力画像サイズに対応した読取領域を仮決定
    する読取領域仮決定手段と、 この仮決定された読取領域と前記選択された第1または
    第2の最大読取領域とを比較し、両者の小さい方を最終
    的な読取領域とする読取領域決定手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記読取領域仮決定手段は、前記出力画像
    サイズに対してズーム倍率を加味して前記読取領域の仮
    決定を行うことを特徴とする請求項1記載の画像読取装
    置。
  3. 【請求項3】前記出力画像サイズは、コピー機能利用時
    の記録用紙サイズであることを特徴とする請求項1また
    は2記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記出力画像サイズは、ファクス機能利用
    時の原稿サイズであることを特徴とする請求項1または
    2記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】ユーザが操作情報を入力する操作部をさら
    に備え、 前記最大読取領域選択手段は、前記操作部から入力され
    たユーザの操作情報に基づいて前記第1および第2の最
    大読取領域のいずれか一方を選択することを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
  6. 【請求項6】前記原稿搬送型の画像読取時に原稿を搬送
    するとともに前記原稿固定型の画像読取時に開閉可能な
    原稿搬送装置と、 この原稿搬送装置の開閉状態を検知する開閉検知手段と
    をさらに備え、 前記最大読取領域選択手段は、前記原稿搬送装置が開放
    されていることを前記開閉検知手段が示しているときに
    は前記第1の最大読取領域を選択することを特徴とする
    請求項1記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】前記原稿搬送型の画像読取時に原稿を搬送
    するとともに前記原稿固定型の画像読取時に開閉可能な
    原稿搬送装置が装着されているか否かを示すスイッチ手
    段をさらに備え、 前記最大読取領域選択手段は、前記原稿搬送装置が装着
    されていないことを前記スイッチ手段が示しているとき
    には、前記第1の最大読取領域を選択することを特徴と
    する請求項1記載の画像読取装置。
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