JP2003078081A - 放熱器の形成方法 - Google Patents
放熱器の形成方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放熱フィンの表面積を大きくする
ことにより、放熱効果を高める 【解決手段】 金属板11の表面に板状の放熱フ
ィン14を一体形成した放熱器10は、金属板11から
中心仮想面CFに対して各々所定角度傾斜させた2つの
斜面12,13を形成する工程と、2つの斜面12,1
3に対し一対の削ぎ工具17を開放端方向に向けて中心
仮想面CFとほぼ平行に移動させることにより2つの斜
面12,13の表面を削ぎ起こして板状の放熱フィン1
4を一体に起立形成した後、一対の削ぎ工具17の間隔
を狭くすると共に、中心仮想面CFとほぼ平行に移動さ
せて放熱フィン14の被加工面19を含め2つの斜面1
2,13の表面を削ぎ起こすことにより放熱フィン14
を一体に起立形成するフィン形成工程とからなり、この
フィン形成工程を複数回繰り返して金属板11の2つの
斜面12,13に各々複数枚の放熱フィン14を形成す
る
ことにより、放熱効果を高める 【解決手段】 金属板11の表面に板状の放熱フ
ィン14を一体形成した放熱器10は、金属板11から
中心仮想面CFに対して各々所定角度傾斜させた2つの
斜面12,13を形成する工程と、2つの斜面12,1
3に対し一対の削ぎ工具17を開放端方向に向けて中心
仮想面CFとほぼ平行に移動させることにより2つの斜
面12,13の表面を削ぎ起こして板状の放熱フィン1
4を一体に起立形成した後、一対の削ぎ工具17の間隔
を狭くすると共に、中心仮想面CFとほぼ平行に移動さ
せて放熱フィン14の被加工面19を含め2つの斜面1
2,13の表面を削ぎ起こすことにより放熱フィン14
を一体に起立形成するフィン形成工程とからなり、この
フィン形成工程を複数回繰り返して金属板11の2つの
斜面12,13に各々複数枚の放熱フィン14を形成す
る
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路等
の電子部品等に設けられ、この電子部品等から生ずる熱
を効率的に放熱するための放熱器に関し、詳しくは、金
属板に板状の放熱フィンを一体に形成した放熱器の形成
方法に関する。
の電子部品等に設けられ、この電子部品等から生ずる熱
を効率的に放熱するための放熱器に関し、詳しくは、金
属板に板状の放熱フィンを一体に形成した放熱器の形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報機器の小型化に伴い、半導体
集積回路やハイブリッド回路等に代表される電子部品の
パッケージも小型化、高密度化が進んでいる。この結
果、上記半導体集積回路の発熱量が増加することから、
パッケージには放熱のための放熱器を接合させて配設す
ると共に、必要に応じて冷却ファンにより強制冷却を行
っている。
集積回路やハイブリッド回路等に代表される電子部品の
パッケージも小型化、高密度化が進んでいる。この結
果、上記半導体集積回路の発熱量が増加することから、
パッケージには放熱のための放熱器を接合させて配設す
ると共に、必要に応じて冷却ファンにより強制冷却を行
っている。
【0003】図8は、従来一般に実用に供されている放
熱手段を示している。即ち、パッケージ1は金属素材か
らなり、剛性を有すると共に、ヒートスプレッダとして
良好な熱伝導率を有し、かつ、塑性加工が可能な金属素
材として、銅合金或いはステンレス鋼、またはアルミニ
ウムが採用される。
熱手段を示している。即ち、パッケージ1は金属素材か
らなり、剛性を有すると共に、ヒートスプレッダとして
良好な熱伝導率を有し、かつ、塑性加工が可能な金属素
材として、銅合金或いはステンレス鋼、またはアルミニ
ウムが採用される。
【0004】パッケージ1の一方面1a側には、フレキ
シブルプリント基板、或いは通常のプリント基板等から
なる配線基板3が接着剤等により装着されていて、その
中央部には略四角形の凹部2が形成されている。この凹
部2には、半導体集積回路5のチップが収納されてい
る。半導体集積回路5は凹部2の底面に面接合状態で接
着剤等により固定されている。半導体集積回路5の上面
に設けた多数の端子と配線基板3に形成された端子部と
が、ボンディングワイヤ7によって電気的に接続されて
いる。さらに、パッケージ1の凹部2内、半導体集積回
路5およびボンディングワイヤ7は絶縁性樹脂によって
封止されている。上記配線基板3にはハンダボール9が
配設され、図示しない電子装置の回路基板に形成された
端子部と熱溶着によって電気的に接続される。
シブルプリント基板、或いは通常のプリント基板等から
なる配線基板3が接着剤等により装着されていて、その
中央部には略四角形の凹部2が形成されている。この凹
部2には、半導体集積回路5のチップが収納されてい
る。半導体集積回路5は凹部2の底面に面接合状態で接
着剤等により固定されている。半導体集積回路5の上面
に設けた多数の端子と配線基板3に形成された端子部と
が、ボンディングワイヤ7によって電気的に接続されて
いる。さらに、パッケージ1の凹部2内、半導体集積回
路5およびボンディングワイヤ7は絶縁性樹脂によって
封止されている。上記配線基板3にはハンダボール9が
配設され、図示しない電子装置の回路基板に形成された
端子部と熱溶着によって電気的に接続される。
【0005】一方、上記パッケージ1の他方面1bには
放熱器100が接合されている。従って、半導体集積回
路5が動作中に発生する熱は、まずヒートスプレッダと
して機能するパッケージ1に伝達させて放熱し、さら
に、この熱を放熱器100に伝達して外方に放熱する。
放熱器100はアルミニウム等の熱伝導率が良好な金属
材を押し出し加工や鋳造加工によって形成され、ベース
102上には多数の櫛歯状の放熱フィン101をほぼ垂
直に立設している。
放熱器100が接合されている。従って、半導体集積回
路5が動作中に発生する熱は、まずヒートスプレッダと
して機能するパッケージ1に伝達させて放熱し、さら
に、この熱を放熱器100に伝達して外方に放熱する。
放熱器100はアルミニウム等の熱伝導率が良好な金属
材を押し出し加工や鋳造加工によって形成され、ベース
102上には多数の櫛歯状の放熱フィン101をほぼ垂
直に立設している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、放熱器の放熱
効率は、放熱器全体の表面積にほぼ比例する。従って、
図8に示す放熱器100の放熱効果を高めるためには、
放熱フィン101を多数形成して表面積を大きくする必
要がある。しなしながら、限られた大きさのベース10
2上に多数個の放熱フィン101を形成する場合には、
放熱フィン101自体の肉厚を薄くすると共に配列間隔
を狭くしなければならない。ところが、押し出し成型や
鋳造等の加工方法によれば、加工可能な板厚に限界があ
り、理想的な放熱効果を有する放熱器を得ることは困難
であった。
効率は、放熱器全体の表面積にほぼ比例する。従って、
図8に示す放熱器100の放熱効果を高めるためには、
放熱フィン101を多数形成して表面積を大きくする必
要がある。しなしながら、限られた大きさのベース10
2上に多数個の放熱フィン101を形成する場合には、
放熱フィン101自体の肉厚を薄くすると共に配列間隔
を狭くしなければならない。ところが、押し出し成型や
鋳造等の加工方法によれば、加工可能な板厚に限界があ
り、理想的な放熱効果を有する放熱器を得ることは困難
であった。
【0007】本発明は以上のような従来方法の問題点を
解決するためになされたもので、放熱フィンの表面積を
大きくすることにより、放熱効果を高めることができる
放熱器の形成方法を提供することを目的とする。
解決するためになされたもので、放熱フィンの表面積を
大きくすることにより、放熱効果を高めることができる
放熱器の形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかる請求項1に記載の放熱器の形成方法
は、金属板の表面に板状の放熱フィンを一体形成した放
熱器であって、上記金属板から中心仮想面に対して各々
所定角度傾斜させた2つの斜面を形成する工程と、上記
2つの斜面に対し一対の削ぎ工具を開放端方向に向けて
上記中心仮想面とほぼ平行に移動させて上記2つの斜面
の表面を削ぎ起こすことにより板状の放熱フィンを一体
に起立形成した後、上記一対の削ぎ工具の間隔を狭くす
ると共に、上記中心仮想面とほぼ平行に移動させて上記
放熱フィンの被加工面を含め上記2つの斜面の表面を削
ぎ起こすことにより板状の放熱フィンを一体に起立形成
するフィン形成工程とからなり、このフィン形成工程を
複数回繰り返して金属板の上記2つの斜面に各々複数枚
の放熱フィンを形成することを特徴としている。
に、本発明にかかる請求項1に記載の放熱器の形成方法
は、金属板の表面に板状の放熱フィンを一体形成した放
熱器であって、上記金属板から中心仮想面に対して各々
所定角度傾斜させた2つの斜面を形成する工程と、上記
2つの斜面に対し一対の削ぎ工具を開放端方向に向けて
上記中心仮想面とほぼ平行に移動させて上記2つの斜面
の表面を削ぎ起こすことにより板状の放熱フィンを一体
に起立形成した後、上記一対の削ぎ工具の間隔を狭くす
ると共に、上記中心仮想面とほぼ平行に移動させて上記
放熱フィンの被加工面を含め上記2つの斜面の表面を削
ぎ起こすことにより板状の放熱フィンを一体に起立形成
するフィン形成工程とからなり、このフィン形成工程を
複数回繰り返して金属板の上記2つの斜面に各々複数枚
の放熱フィンを形成することを特徴としている。
【0009】かかる請求項1に記載の発明によれば、金
属板を屈曲形成等により所定角度傾斜させた2つの斜面
を形成し、中心仮想面とほぼ平行に一対の削ぎ工具を移
動させて2つの斜面の表面を各々削ぎ起こすと、2つの
斜面同時に肉薄な放熱フィンが容易に形成され、生産性
が向上する。また、実質的に以前に形成した放熱フィン
の被加工面を削ぎ起こすので、各放熱フィン間のピッチ
を小さくすることが可能となる。
属板を屈曲形成等により所定角度傾斜させた2つの斜面
を形成し、中心仮想面とほぼ平行に一対の削ぎ工具を移
動させて2つの斜面の表面を各々削ぎ起こすと、2つの
斜面同時に肉薄な放熱フィンが容易に形成され、生産性
が向上する。また、実質的に以前に形成した放熱フィン
の被加工面を削ぎ起こすので、各放熱フィン間のピッチ
を小さくすることが可能となる。
【0010】また、本発明の請求項2に記載の放熱器の
形成方法は、削ぎ起こした放熱フィンが摺動する削ぎ工
具の刃面の摩擦係数を変えて上記放熱フィンの板厚を変
えることを特徴としている。
形成方法は、削ぎ起こした放熱フィンが摺動する削ぎ工
具の刃面の摩擦係数を変えて上記放熱フィンの板厚を変
えることを特徴としている。
【0011】かかる請求項2に記載の発明によれば、削
ぎ工具の刃面の摩擦係数を変えることにより、削ぎ起こ
した放熱フィンが刃面の摩擦係数によって肉の停滞状態
が異なり、刃面の摩擦係数が大きい場合には肉の停滞が
大きく放熱フィンが比較的厚い板厚になり、摩擦係数が
小さい場合には肉の停滞が小さく比較的臼井板厚に形成
され、削ぎ工具の刃面の摩擦係数を変えることで、任意
の板厚の放熱フィンが得られる。
ぎ工具の刃面の摩擦係数を変えることにより、削ぎ起こ
した放熱フィンが刃面の摩擦係数によって肉の停滞状態
が異なり、刃面の摩擦係数が大きい場合には肉の停滞が
大きく放熱フィンが比較的厚い板厚になり、摩擦係数が
小さい場合には肉の停滞が小さく比較的臼井板厚に形成
され、削ぎ工具の刃面の摩擦係数を変えることで、任意
の板厚の放熱フィンが得られる。
【0012】また、本発明の請求項3に記載の放熱器の
形成方法は、金属板の2面の表面を削ぎ工具により削ぎ
起こし、金属板に連結する基端部の板厚を厚くすると共
に、先端部を薄く形成したことを特徴としている。
形成方法は、金属板の2面の表面を削ぎ工具により削ぎ
起こし、金属板に連結する基端部の板厚を厚くすると共
に、先端部を薄く形成したことを特徴としている。
【0013】かかる請求項3に記載の発明によれば、金
属板に連結する基端部の板厚を厚く形成するので、金属
板との連結面積が大きくなり、放熱フィンへの熱伝導効
率が高まる。放熱フィンの先端部を薄く形成するので、
熱が内部に留保することなく放熱され、放熱効果が高め
られる。
属板に連結する基端部の板厚を厚く形成するので、金属
板との連結面積が大きくなり、放熱フィンへの熱伝導効
率が高まる。放熱フィンの先端部を薄く形成するので、
熱が内部に留保することなく放熱され、放熱効果が高め
られる。
【0014】また、本発明の請求項4に記載の放熱器の
形成方法は、金属板の一面から押圧パンチにより押圧し
て他面に中心仮想面に対して所定角度をもたせた2面を
有する突起を形成し、この突起の2面に一対の削ぎ工具
によって板状の放熱フィンを一体に起立形成したことを
特徴としている。
形成方法は、金属板の一面から押圧パンチにより押圧し
て他面に中心仮想面に対して所定角度をもたせた2面を
有する突起を形成し、この突起の2面に一対の削ぎ工具
によって板状の放熱フィンを一体に起立形成したことを
特徴としている。
【0015】かかる請求項4に記載の発明によれば、金
属板に中心仮想面に対して所定角度をもたせた2面を有
する突起を形成し、この突起の2面に一対の削ぎ工具に
よって板状の放熱フィンを形成すると、金属板に任意の
位置に放熱器を形成することが可能となる。また、金属
板に複数個の放熱器を形成することにより放熱効率を個
数に比例して高められる。
属板に中心仮想面に対して所定角度をもたせた2面を有
する突起を形成し、この突起の2面に一対の削ぎ工具に
よって板状の放熱フィンを形成すると、金属板に任意の
位置に放熱器を形成することが可能となる。また、金属
板に複数個の放熱器を形成することにより放熱効率を個
数に比例して高められる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
施の形態を詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明における第1の実施形態に
かかる放熱器の形成方法を示す工程図である。この形成
方法によって、図2に示す放熱器10が形成される。こ
の放熱器10は、まず、放熱器10の構成について説明
する。
かかる放熱器の形成方法を示す工程図である。この形成
方法によって、図2に示す放熱器10が形成される。こ
の放熱器10は、まず、放熱器10の構成について説明
する。
【0018】放熱器10に使用する金属素材は、塑性加
工が可能であり、しかも熱伝導率が良好な金属素材とし
て、例えば、アルミニウム合金、銅合金あるいはステン
レス鋼等から選択される。そして、このような所定の板
厚を有する金属素材により、放熱器10は金属板11の
左右両面に傾斜した2つの斜面12、13を備えた略々
山形状に形成されている。
工が可能であり、しかも熱伝導率が良好な金属素材とし
て、例えば、アルミニウム合金、銅合金あるいはステン
レス鋼等から選択される。そして、このような所定の板
厚を有する金属素材により、放熱器10は金属板11の
左右両面に傾斜した2つの斜面12、13を備えた略々
山形状に形成されている。
【0019】さらに、放熱器10の左右2つの斜面1
2、13には、図1に示す形成方法により、その稜線と
平行、かつ金属板11と同じ幅に形成された複数枚の放
熱フィン14が金属板11と一体に形成されている。各
放熱フィン14の基端部は金属板11に連結され、先端
側の自由端は金属板11から離間させるように、ほぼ同
一角度に突出している。
2、13には、図1に示す形成方法により、その稜線と
平行、かつ金属板11と同じ幅に形成された複数枚の放
熱フィン14が金属板11と一体に形成されている。各
放熱フィン14の基端部は金属板11に連結され、先端
側の自由端は金属板11から離間させるように、ほぼ同
一角度に突出している。
【0020】放熱フィン14は、金属板11の表面を裾
野方向に削ぎ起こすことによって形成していることか
ら、フィン自体の板厚を薄くすることが可能である。例
えば、小型電子部品に使用する放熱器の放熱フィンとし
ては0.5mm乃至0.1mm程度の板厚が好適であ
る。なお、各放熱フィン14の板厚については、各々同
一の厚さであっても、また、各々異なった厚さに形成し
ても良い。
野方向に削ぎ起こすことによって形成していることか
ら、フィン自体の板厚を薄くすることが可能である。例
えば、小型電子部品に使用する放熱器の放熱フィンとし
ては0.5mm乃至0.1mm程度の板厚が好適であ
る。なお、各放熱フィン14の板厚については、各々同
一の厚さであっても、また、各々異なった厚さに形成し
ても良い。
【0021】次に、図1を参照しながら放熱器10の形
成方法を説明する。図1(A)は、かかる放熱器10に
加工される金属板11を示している。この金属板11は
前述した素材からなり、上述した放熱器10を形成する
ために必要な板厚、長さ及び幅を有している。
成方法を説明する。図1(A)は、かかる放熱器10に
加工される金属板11を示している。この金属板11は
前述した素材からなり、上述した放熱器10を形成する
ために必要な板厚、長さ及び幅を有している。
【0022】図1(B)は屈曲工程を示し、プレス機等
により、上記金属板11を略山形状に屈曲形成して左右
一対の2つの斜面12、13を形成する。この2つの斜
面12、13は、略山形状の金属板11の中心を通る中
心仮想面CFに対して各々所定の傾斜角度θとしてい
る。因みに、図1(B)の例では約10度傾斜させてい
る。この傾斜角度θは、後述する放熱フィン14の高さ
により適宜に決めるが、およそ5〜30度程度が好まし
い。
により、上記金属板11を略山形状に屈曲形成して左右
一対の2つの斜面12、13を形成する。この2つの斜
面12、13は、略山形状の金属板11の中心を通る中
心仮想面CFに対して各々所定の傾斜角度θとしてい
る。因みに、図1(B)の例では約10度傾斜させてい
る。この傾斜角度θは、後述する放熱フィン14の高さ
により適宜に決めるが、およそ5〜30度程度が好まし
い。
【0023】図1(C)は、略山形状の金属板11の先
端外側部分に中心仮想面CFと平行な平面15を形成す
る予備工程を示している。この工程は、二点鎖線で示す
左右一対のカッター16を図示下方に向けて下降するこ
とにより、金属板11の先端外側部分を除去し、左右一
対の2つの斜面12、13に平面15を形成する。予備
工程は、次のフィン形成工程において、複数の放熱フィ
ン14の形状を同一に形成するために平面15を設けて
いる。この平面15と斜面12、13との角度は、上記
傾斜角度θとなる。一方、平面15を形成しない場合に
は、金属板11の先端外側部分の肉が移動し、略々円柱
状の塊を形成することになる。尚、この予備工程は省略
することができる。また、カッター16は、後述する削
ぎ工具を使用してもよい。
端外側部分に中心仮想面CFと平行な平面15を形成す
る予備工程を示している。この工程は、二点鎖線で示す
左右一対のカッター16を図示下方に向けて下降するこ
とにより、金属板11の先端外側部分を除去し、左右一
対の2つの斜面12、13に平面15を形成する。予備
工程は、次のフィン形成工程において、複数の放熱フィ
ン14の形状を同一に形成するために平面15を設けて
いる。この平面15と斜面12、13との角度は、上記
傾斜角度θとなる。一方、平面15を形成しない場合に
は、金属板11の先端外側部分の肉が移動し、略々円柱
状の塊を形成することになる。尚、この予備工程は省略
することができる。また、カッター16は、後述する削
ぎ工具を使用してもよい。
【0024】図1(D)乃至(F)は、放熱フィン14
を形成するフィン形成工程を示している。図1(D)
は、金属板11に形成られた左右一対の2つの斜面1
2、13に各々第1の放熱フィン14−1を形成する工
程を示している。
を形成するフィン形成工程を示している。図1(D)
は、金属板11に形成られた左右一対の2つの斜面1
2、13に各々第1の放熱フィン14−1を形成する工
程を示している。
【0025】放熱フィン14を形成するための左右一対
の削ぎ工具17は、各々の先端に所定の角度に傾斜した
刃面17aが左右対象に形成され、これら一対の削ぎ工
具17は図示しないプレス機の可動側に固定している。
更に、一対の削ぎ工具17は中心仮想面CFと平行に一
体に上下動するよう構成されている。また、一対の削ぎ
工具17の間隔は、前述した予備工程において形成され
た平面15の間隔よりも狭く、平面15に対して各々削
ぎ代gをとれる間隔に設定している。一方、略山形状に
形成された金属板11は、略山形状に形成されたダイ1
8に載置し、主として金属板11が下方に移動しないよ
うに固定している。
の削ぎ工具17は、各々の先端に所定の角度に傾斜した
刃面17aが左右対象に形成され、これら一対の削ぎ工
具17は図示しないプレス機の可動側に固定している。
更に、一対の削ぎ工具17は中心仮想面CFと平行に一
体に上下動するよう構成されている。また、一対の削ぎ
工具17の間隔は、前述した予備工程において形成され
た平面15の間隔よりも狭く、平面15に対して各々削
ぎ代gをとれる間隔に設定している。一方、略山形状に
形成された金属板11は、略山形状に形成されたダイ1
8に載置し、主として金属板11が下方に移動しないよ
うに固定している。
【0026】そして、金属板11をダイ18に位置決め
して載置固定した後に、一対の削ぎ工具17を矢示の方
向に下降すると、一対の削ぎ工具17が平面15の上流
側の斜面12、13に各々当接した後に削ぎ起こされ、
削ぎ工具17が所定の位置まで下降すると、削ぎ工具1
7の刃面17aにほぼ沿うように左右一対の2つの面1
2、13に各々第1の放熱フィン14−1が形成され
る。
して載置固定した後に、一対の削ぎ工具17を矢示の方
向に下降すると、一対の削ぎ工具17が平面15の上流
側の斜面12、13に各々当接した後に削ぎ起こされ、
削ぎ工具17が所定の位置まで下降すると、削ぎ工具1
7の刃面17aにほぼ沿うように左右一対の2つの面1
2、13に各々第1の放熱フィン14−1が形成され
る。
【0027】このように放熱フィン14−1を形成する
とき、図4(A)に示すように、まず、削ぎ工具17が
前述した予備工程によって形成された平面15よりも上
流側の斜面12、13から削ぎ起こす。この斜面の部分
は肉薄のため、削ぎ工具17の移動により、図4(B)
に示すように、削ぎ工具17の移動方向にカーリング
し、放熱フィン14−1の先端外方に略シリンドリカル
状の円弧面14aが形成される。このように、放熱フィ
ン14−1の先端に円弧面14aを形成すると、放熱器
10を製造する過程、または、放熱器10を他の機器等
に組立る作業時に作業者が放熱フィンに接触しても、円
弧面14aのために切り傷等の危害が未然に回避され、
安全性を高めることができる特徴がある。
とき、図4(A)に示すように、まず、削ぎ工具17が
前述した予備工程によって形成された平面15よりも上
流側の斜面12、13から削ぎ起こす。この斜面の部分
は肉薄のため、削ぎ工具17の移動により、図4(B)
に示すように、削ぎ工具17の移動方向にカーリング
し、放熱フィン14−1の先端外方に略シリンドリカル
状の円弧面14aが形成される。このように、放熱フィ
ン14−1の先端に円弧面14aを形成すると、放熱器
10を製造する過程、または、放熱器10を他の機器等
に組立る作業時に作業者が放熱フィンに接触しても、円
弧面14aのために切り傷等の危害が未然に回避され、
安全性を高めることができる特徴がある。
【0028】続いて削ぎ工具17を移動すると、上記平
面15が削ぎ工具17の刃面17aに沿うように摺動し
ながら削ぎ起こされる。このとき、削ぎ工具17の刃面
17aの摩擦によって肉の摺動がやや停滞することか
ら、削ぎ起こし寸法よりも小さくなると共に、放熱フィ
ン14−1の基端部に肉が停滞するので、基端部の板厚
が厚く、先端に至るに従って薄く形成される。逆に、刃
面17aの摩擦係数を小さくすると、削ぎ起こされた肉
が刃面17aを円滑に摺動するので、肉の停滞が少なく
なり、放熱フィン14−1の板厚が削ぎ代gとほぼ等し
くなり、高さも大きくなる。このように、放熱フィン1
4−1の板厚や高さは、削ぎ工具17の刃面17aの摩
擦係数によって影響を受けることから、刃面17aの摩
擦係数を変化することによって、放熱フィン14−1の
板厚や高さを変えることができる。
面15が削ぎ工具17の刃面17aに沿うように摺動し
ながら削ぎ起こされる。このとき、削ぎ工具17の刃面
17aの摩擦によって肉の摺動がやや停滞することか
ら、削ぎ起こし寸法よりも小さくなると共に、放熱フィ
ン14−1の基端部に肉が停滞するので、基端部の板厚
が厚く、先端に至るに従って薄く形成される。逆に、刃
面17aの摩擦係数を小さくすると、削ぎ起こされた肉
が刃面17aを円滑に摺動するので、肉の停滞が少なく
なり、放熱フィン14−1の板厚が削ぎ代gとほぼ等し
くなり、高さも大きくなる。このように、放熱フィン1
4−1の板厚や高さは、削ぎ工具17の刃面17aの摩
擦係数によって影響を受けることから、刃面17aの摩
擦係数を変化することによって、放熱フィン14−1の
板厚や高さを変えることができる。
【0029】図1(E)は、、金属板11に形成られた
左右一対の2つの斜面12、13に各々第2の放熱フィ
ン14−2を形成する工程を示している。第2の放熱フ
ィン14−2を形成するに先立ち、一対の削ぎ工具17
の間隔は、上記第1の放熱フィン14−1を形成した平
坦な被加工面19間の間隔よりも狭く、被加工面19に
対して各々削ぎ代gをとれる間隔に設定する。
左右一対の2つの斜面12、13に各々第2の放熱フィ
ン14−2を形成する工程を示している。第2の放熱フ
ィン14−2を形成するに先立ち、一対の削ぎ工具17
の間隔は、上記第1の放熱フィン14−1を形成した平
坦な被加工面19間の間隔よりも狭く、被加工面19に
対して各々削ぎ代gをとれる間隔に設定する。
【0030】しかる後に、一対の削ぎ工具17を矢示の
方向に下降すると、一対の削ぎ工具17が被加工面19
の上流側の斜面12、13に各々当接した後、この斜面
及び被加工面19を削ぎ起こし、削ぎ工具17を所定の
位置まで下降すると、削ぎ工具17の刃面17aにほぼ
沿うように左右一対の2つの斜面12、13に各々第2
の放熱フィン14−2が形成される。上記放熱フィン1
4−1との間隔は、削ぎ工具17の停止位置で決まり、
任意の間隔に設定可能である。好ましくは、放熱フィン
14の基端部における板厚寸法の1〜3倍程度の間隔に
設定がよい。
方向に下降すると、一対の削ぎ工具17が被加工面19
の上流側の斜面12、13に各々当接した後、この斜面
及び被加工面19を削ぎ起こし、削ぎ工具17を所定の
位置まで下降すると、削ぎ工具17の刃面17aにほぼ
沿うように左右一対の2つの斜面12、13に各々第2
の放熱フィン14−2が形成される。上記放熱フィン1
4−1との間隔は、削ぎ工具17の停止位置で決まり、
任意の間隔に設定可能である。好ましくは、放熱フィン
14の基端部における板厚寸法の1〜3倍程度の間隔に
設定がよい。
【0031】このとき、削ぎ工具17の削ぎ起こし開始
位置は、前述した放熱フィン14−1を形成過程と同様
に、被加工面19よりも上流側の斜面12、13に設定
している。この結果、削ぎ工具17の移動により、図4
(B)に示すように削ぎ工具17の移動方向にカーリン
グし、放熱フィン14−2の先端外方に略シリンドリカ
ル状の円弧面14aが形成される。
位置は、前述した放熱フィン14−1を形成過程と同様
に、被加工面19よりも上流側の斜面12、13に設定
している。この結果、削ぎ工具17の移動により、図4
(B)に示すように削ぎ工具17の移動方向にカーリン
グし、放熱フィン14−2の先端外方に略シリンドリカ
ル状の円弧面14aが形成される。
【0032】以上のように、一対の削ぎ工具17の間隔
を、直前に形成した放熱フィンの被加工面19間の間隔
よりも狭く、かつ、被加工面19に対して各々削ぎ代g
をとれる間隔に設定すること、削ぎ工具17の削ぎ起こ
し開始位置を、被加工面19よりも上流側の斜面12、
13に設定し、この斜面及び被加工面19を削ぎ工具1
7によって削ぎ起こす順次繰り返すことにより7枚の板
状の放熱フィン14−1〜7が金属板11の左右一対の
斜面12、13に形成される。
を、直前に形成した放熱フィンの被加工面19間の間隔
よりも狭く、かつ、被加工面19に対して各々削ぎ代g
をとれる間隔に設定すること、削ぎ工具17の削ぎ起こ
し開始位置を、被加工面19よりも上流側の斜面12、
13に設定し、この斜面及び被加工面19を削ぎ工具1
7によって削ぎ起こす順次繰り返すことにより7枚の板
状の放熱フィン14−1〜7が金属板11の左右一対の
斜面12、13に形成される。
【0033】最終の放熱フィン14−7は、図1(F)
に示すように、一対の削ぎ工具17の間隔を、直前の放
熱フィン14−6を形成した平坦な被加工面19間の間
隔よりも狭く、被加工面19に対して各々削ぎ代gをと
れる間隔に設定し、一対の削ぎ工具17を矢示の方向に
所定位置まで下降することにより、先の放熱フィンと同
様に形成される。
に示すように、一対の削ぎ工具17の間隔を、直前の放
熱フィン14−6を形成した平坦な被加工面19間の間
隔よりも狭く、被加工面19に対して各々削ぎ代gをと
れる間隔に設定し、一対の削ぎ工具17を矢示の方向に
所定位置まで下降することにより、先の放熱フィンと同
様に形成される。
【0034】上記放熱フィン14−7を形成した後、金
属板11の斜面12、13には、ほぼ被加工面19のみ
が残存し、金属板11の上部には略コ字状の残余部20
が残る。この残余部20は、用途に応じて図示しない機
器の発熱個所に連結固定するようにしても良い。また、
用途によっては、図3に示すように、残余部20を切断
するなどの加工を施し、用途に応じた放熱器10の形状
にすることもできる。
属板11の斜面12、13には、ほぼ被加工面19のみ
が残存し、金属板11の上部には略コ字状の残余部20
が残る。この残余部20は、用途に応じて図示しない機
器の発熱個所に連結固定するようにしても良い。また、
用途によっては、図3に示すように、残余部20を切断
するなどの加工を施し、用途に応じた放熱器10の形状
にすることもできる。
【0035】図5(A)(B)は、削ぎ工具の刃面の角
度による放熱フィンの形状の変化を示している。図5
(A)は、一対の削ぎ工具21の刃面21aの角度を鋭
角に形成した場合であり、刃面21aの摺動摩擦は、図
2に示した削ぎ工具17よりも減少する。この結果、削
ぎ工具21の刃面21aの摩擦による肉の停滞が少ない
ので、削ぎ工具21によって削ぎ起こされる放熱フィン
22は、前述した削ぎ代gよりもやや厚い板厚で、しか
も全体的に大きな曲率でカーリングする。尚、放熱フィ
ン22の先端は、前述した例と同様に、削ぎ工具21の
削ぎ起こし開始位置を、被加工面19よりも上流側の斜
面12、13に設定することにより、略シリンドリカル
状の円弧面が形成される。
度による放熱フィンの形状の変化を示している。図5
(A)は、一対の削ぎ工具21の刃面21aの角度を鋭
角に形成した場合であり、刃面21aの摺動摩擦は、図
2に示した削ぎ工具17よりも減少する。この結果、削
ぎ工具21の刃面21aの摩擦による肉の停滞が少ない
ので、削ぎ工具21によって削ぎ起こされる放熱フィン
22は、前述した削ぎ代gよりもやや厚い板厚で、しか
も全体的に大きな曲率でカーリングする。尚、放熱フィ
ン22の先端は、前述した例と同様に、削ぎ工具21の
削ぎ起こし開始位置を、被加工面19よりも上流側の斜
面12、13に設定することにより、略シリンドリカル
状の円弧面が形成される。
【0036】図5(B)は、削ぎ工具23の刃面23a
の角度を鈍角に形成した例であり、刃面23aの摺動摩
擦は、前述の削ぎ工具17よりも増加する。この結果、
削ぎ工具23の刃面23aの摩擦による肉の停滞が多い
ので、削ぎ工具23により削ぎ起こされる放熱フィン2
4は、前述した削ぎ代gより厚い板厚となる。また、厚
くなることからカーリング現象が抑制され、全体的にほ
ぼ平面状になる。尚、放熱フィン24の先端は、前述し
た例と同様に、削ぎ工具21の削ぎ起こし開始位置を、
被加工面19よりも上流側の斜面12、13に設定する
ことにより、略シリンドリカル状の円弧面14aが形成
される。このように、削ぎ工具の刃面の角度を変えるこ
とにより、刃面の摺動摩擦が変化し、この結果、放熱フ
ィンの板厚や高さを変えることができる。
の角度を鈍角に形成した例であり、刃面23aの摺動摩
擦は、前述の削ぎ工具17よりも増加する。この結果、
削ぎ工具23の刃面23aの摩擦による肉の停滞が多い
ので、削ぎ工具23により削ぎ起こされる放熱フィン2
4は、前述した削ぎ代gより厚い板厚となる。また、厚
くなることからカーリング現象が抑制され、全体的にほ
ぼ平面状になる。尚、放熱フィン24の先端は、前述し
た例と同様に、削ぎ工具21の削ぎ起こし開始位置を、
被加工面19よりも上流側の斜面12、13に設定する
ことにより、略シリンドリカル状の円弧面14aが形成
される。このように、削ぎ工具の刃面の角度を変えるこ
とにより、刃面の摺動摩擦が変化し、この結果、放熱フ
ィンの板厚や高さを変えることができる。
【0037】尚、前述の例においては、放熱フィン1
4、22、24はカーリング現象が生ずる。放熱フィン
を平坦に形成する場合は、削ぎ工具の刃面の下流に刃面
と平行なガイド(図示せず)を設置し、このガイドと刃
面との間に削ぎ起こされる放熱フィンを進入させること
により、矯正させながらカーリングを防止することがで
きる。また、削ぎ工具の刃面は、中心仮想面CFに対し
て所定の角度を持たせる必要はなく、中心仮想面CFに
対して直角に形成してもよい。また、削ぎ工具の刃面
は、必ずしも平面にする必要はなく、凹面または凸面で
あってもよい。
4、22、24はカーリング現象が生ずる。放熱フィン
を平坦に形成する場合は、削ぎ工具の刃面の下流に刃面
と平行なガイド(図示せず)を設置し、このガイドと刃
面との間に削ぎ起こされる放熱フィンを進入させること
により、矯正させながらカーリングを防止することがで
きる。また、削ぎ工具の刃面は、中心仮想面CFに対し
て所定の角度を持たせる必要はなく、中心仮想面CFに
対して直角に形成してもよい。また、削ぎ工具の刃面
は、必ずしも平面にする必要はなく、凹面または凸面で
あってもよい。
【0038】図6は、放熱器10が加工される金属板1
1を二つ折り状に屈曲形成した例を示している。図1に
示した例では、屈曲工程によって金属板11を略台形の
山形状に屈曲形成しているが、本実施態様においては二
つ折り状に屈曲形成して左右に一対の2つの斜面12、
13を形成している。そして、この2つの斜面12、1
3は、屈曲した金属板11の中心を通る中心仮想面CF
に対して各々等しい所定の傾斜角度としている。
1を二つ折り状に屈曲形成した例を示している。図1に
示した例では、屈曲工程によって金属板11を略台形の
山形状に屈曲形成しているが、本実施態様においては二
つ折り状に屈曲形成して左右に一対の2つの斜面12、
13を形成している。そして、この2つの斜面12、1
3は、屈曲した金属板11の中心を通る中心仮想面CF
に対して各々等しい所定の傾斜角度としている。
【0039】以上のように形成された金属板11の2つ
の斜面12、13に対し、前述した図1(C)乃至
(F)の各工程と同様に、順次一対の削ぎ工具17を矢
示の方向に下降する工程を順次繰り返すことにより、複
数の放熱フィン14を形成する。この結果、金属板11
の上部には残余部20が形成されるが、この残余部20
は用途に応じて適宜に残存させるか、または、切除され
る。この例における残余部20は、前述の例における残
余部よりは小さいので材料費が削減できる。
の斜面12、13に対し、前述した図1(C)乃至
(F)の各工程と同様に、順次一対の削ぎ工具17を矢
示の方向に下降する工程を順次繰り返すことにより、複
数の放熱フィン14を形成する。この結果、金属板11
の上部には残余部20が形成されるが、この残余部20
は用途に応じて適宜に残存させるか、または、切除され
る。この例における残余部20は、前述の例における残
余部よりは小さいので材料費が削減できる。
【0040】図7は金属板に放熱器を一体に形成した例
を示している。金属板30は塑性加工が可能であり、し
かも熱伝導率が良好な、例えばアルミニウム、銅或いは
ステンレスなどの平板状に形成された金属素材から選択
される。この金属板30は、一面から押圧パンチ(図示
せず)により押圧し、他面に中心仮想面CFに対して所
定角度をもたせた2つの斜面32、33を有する突起3
1を一体に形成する。この突起31は、実質的に図1
(B)で示したものと同様の形状に形成する。
を示している。金属板30は塑性加工が可能であり、し
かも熱伝導率が良好な、例えばアルミニウム、銅或いは
ステンレスなどの平板状に形成された金属素材から選択
される。この金属板30は、一面から押圧パンチ(図示
せず)により押圧し、他面に中心仮想面CFに対して所
定角度をもたせた2つの斜面32、33を有する突起3
1を一体に形成する。この突起31は、実質的に図1
(B)で示したものと同様の形状に形成する。
【0041】しかる後、突起31の2つの斜面32、3
3に板状の複数の放熱フィン34を一体に起立形成す
る。即ち、前述した図1(C)乃至(F)の各工程と同
様に、一対の削ぎ工具17を下降する工程を順次繰り返
し、個々に放熱フィンを形成することにより、複数の放
熱フィン34を形成する。
3に板状の複数の放熱フィン34を一体に起立形成す
る。即ち、前述した図1(C)乃至(F)の各工程と同
様に、一対の削ぎ工具17を下降する工程を順次繰り返
し、個々に放熱フィンを形成することにより、複数の放
熱フィン34を形成する。
【0042】この例のように、金属板30に突起31を
一体に形成する場合は、放熱フィン14の形成工程に先
立ち、図1(C)に示すような予備工程を施すことがで
きない。従って、初めに一対の削ぎ工具17を下降する
と、突起31の基端部分外側に肉が移動し、略々円柱状
の塊35が形成される。そして、塊35の形成により2
つの斜面32、33には平坦な中心仮想面CFと平行な
被加工面(図示せず)が形成される。
一体に形成する場合は、放熱フィン14の形成工程に先
立ち、図1(C)に示すような予備工程を施すことがで
きない。従って、初めに一対の削ぎ工具17を下降する
と、突起31の基端部分外側に肉が移動し、略々円柱状
の塊35が形成される。そして、塊35の形成により2
つの斜面32、33には平坦な中心仮想面CFと平行な
被加工面(図示せず)が形成される。
【0043】次に、一対の削ぎ工具17を上記被加工面
よりも上流側の斜面32、33から削ぎ起こし、さら
に、削ぎ工具17の移動により上記被加工面を所定の削
ぎ代をもって削ぎ起こし、所定の板厚と高さの第1の放
熱フィンを形成する。その後、一対の削ぎ工具17の間
隔を狭くすると共に、第1の放熱フィンの形成によって
形成された被加工面の上流側の斜面32、33から一対
の削ぎ工具17によって削ぎ起こし、第2の放熱フィン
を形成する。このようにして、順次一対の削ぎ工具17
の間隔を狭くすると共に斜面32、33及び上記被加工
面を削ぎ起こす工程を繰り返して、図7に示すような複
数の板状の放熱フィン34を形成する。
よりも上流側の斜面32、33から削ぎ起こし、さら
に、削ぎ工具17の移動により上記被加工面を所定の削
ぎ代をもって削ぎ起こし、所定の板厚と高さの第1の放
熱フィンを形成する。その後、一対の削ぎ工具17の間
隔を狭くすると共に、第1の放熱フィンの形成によって
形成された被加工面の上流側の斜面32、33から一対
の削ぎ工具17によって削ぎ起こし、第2の放熱フィン
を形成する。このようにして、順次一対の削ぎ工具17
の間隔を狭くすると共に斜面32、33及び上記被加工
面を削ぎ起こす工程を繰り返して、図7に示すような複
数の板状の放熱フィン34を形成する。
【0044】以上のように第1の放熱器36を形成した
後、第2の放熱器37を同様に形成する。また、金属板
30に第3、第4の放熱器を形成する場合には、個々に
形成する。このように1個以上の放熱器を形成した金属
板30には、図示しない半導体集積回路を収納したパッ
ケージ等の放熱を必要とする発熱素子等を搭載し、金属
板30を介して放熱器から放熱して発熱素子等を冷却す
る。
後、第2の放熱器37を同様に形成する。また、金属板
30に第3、第4の放熱器を形成する場合には、個々に
形成する。このように1個以上の放熱器を形成した金属
板30には、図示しない半導体集積回路を収納したパッ
ケージ等の放熱を必要とする発熱素子等を搭載し、金属
板30を介して放熱器から放熱して発熱素子等を冷却す
る。
【0045】以上説明した実施形態において、放熱フィ
ンを全て同じ寸法に形成する例を示したが、例えば、複
数の放熱フィンの先端が中心仮想面と平行になるよう
に、個々の放熱フィンの寸法を異ならせて形成してもよ
い。このとき、寸法の調整は、削ぎ工具の移動寸法によ
って任意に設定できる。また、放熱フィンを金属板の2
つの斜面の幅と同じに形成するようにしたが、金属板の
幅よりも狭くして、任意に位置に部分的に形成したり、
或いは、放熱フィンを2列に分割して形成するようにし
てもよい。さらに、金属板にリブを設ける等、適宜の形
状に形成してもよい。さらにまた、金属板を略台形状に
屈曲形成するとき、上部の台の部分を広くして2つの斜
面を離間させるようにしてもよく、この台部分に種々の
発熱素子を搭載することができる等、本発明はこれら実
施形態に限定されることなく本発明を逸脱しない範囲に
おいて種々変更できる。
ンを全て同じ寸法に形成する例を示したが、例えば、複
数の放熱フィンの先端が中心仮想面と平行になるよう
に、個々の放熱フィンの寸法を異ならせて形成してもよ
い。このとき、寸法の調整は、削ぎ工具の移動寸法によ
って任意に設定できる。また、放熱フィンを金属板の2
つの斜面の幅と同じに形成するようにしたが、金属板の
幅よりも狭くして、任意に位置に部分的に形成したり、
或いは、放熱フィンを2列に分割して形成するようにし
てもよい。さらに、金属板にリブを設ける等、適宜の形
状に形成してもよい。さらにまた、金属板を略台形状に
屈曲形成するとき、上部の台の部分を広くして2つの斜
面を離間させるようにしてもよく、この台部分に種々の
発熱素子を搭載することができる等、本発明はこれら実
施形態に限定されることなく本発明を逸脱しない範囲に
おいて種々変更できる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明にかかる放熱
器の形成方法は、金属板を屈曲形成等により所定角度傾
斜させた2つの斜面を形成し、中心仮想面とほぼ平行に
一対の削ぎ工具を移動させて2つの斜面の表面を各々削
ぎ起こすので、同時に2対の肉薄な放熱フィンを形成す
ることができ、生産性が向上する。また、実質的に以前
に形成した放熱フィンの被加工面を削ぎ起こすので、各
放熱フィン間のピッチを小さくすることが可能となる。
さらに、肉薄の放熱フィンを一体に形成したので十分な
放熱面積を確保することができ、コンパクトなサイズで
あっても放熱効果の高い放熱器を安価に提供することが
できる。
器の形成方法は、金属板を屈曲形成等により所定角度傾
斜させた2つの斜面を形成し、中心仮想面とほぼ平行に
一対の削ぎ工具を移動させて2つの斜面の表面を各々削
ぎ起こすので、同時に2対の肉薄な放熱フィンを形成す
ることができ、生産性が向上する。また、実質的に以前
に形成した放熱フィンの被加工面を削ぎ起こすので、各
放熱フィン間のピッチを小さくすることが可能となる。
さらに、肉薄の放熱フィンを一体に形成したので十分な
放熱面積を確保することができ、コンパクトなサイズで
あっても放熱効果の高い放熱器を安価に提供することが
できる。
【図1】(A)乃至(F)は、本発明による放熱器の形
成方法を示す工程説明図である。
成方法を示す工程説明図である。
【図2】本発明による放熱器の一実施形態を示す斜視図
である。
である。
【図3】本発明による放熱器を後加工による形態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】(A)(B)は、放熱フィンの削ぎ起こし状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図5】(A)(B)は、本発明による他の削ぎ起こし
形態を示す正面図である。
形態を示す正面図である。
【図6】本発明による放熱器の他の実施形態を示す説明
図である。
図である。
【図7】本発明のさらに他の実施形態にかかる放熱器を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】従来の放熱器を用いたパッケージ構造を示す断
面図である。
面図である。
10 放熱器
11 金属板
12,13 2つの斜面
14 放熱フィン
14a 円弧面
17 削ぎ工具
19 被加工面
CF 中心仮想面
g 削ぎ代
θ 傾斜角度
Claims (4)
- 【請求項1】 金属板の表面に板状の放熱フィンを一体
形成した放熱器であって、上記金属板から中心仮想面に
対して各々所定角度傾斜させた2つの斜面を形成する工
程と、上記2つの斜面に対し一対の削ぎ工具を開放端方
向に向けて上記中心仮想面とほぼ平行に移動させて上記
2つの斜面の表面を削ぎ起こすことにより板状の放熱フ
ィンを一体に起立形成した後、上記一対の削ぎ工具の間
隔を狭くすると共に、上記中心仮想面とほぼ平行に移動
させて上記放熱フィンの被加工面を含め上記2つの斜面
の表面を削ぎ起こすことにより板状の放熱フィンを一体
に起立形成するフィン形成工程とからなり、このフィン
形成工程を複数回繰り返して金属板の上記2つの斜面に
各々複数枚の放熱フィンを形成することを特徴とする放
熱器の形成方法。 - 【請求項2】 削ぎ起こした放熱フィンが摺動する削ぎ
工具の刃面の摩擦係数を変えて上記放熱フィンの板厚を
変える請求項1に記載の放熱器の形成方法。 - 【請求項3】 金属板の2つの斜面の表面を削ぎ工具に
より削ぎ起こし、金属板に連結する基端部の板厚を厚く
すると共に、先端部を薄く形成した請求項1に記載の放
熱器の形成方法。 - 【請求項4】 金属板の一面から押圧パンチにより押圧
して他面に中心仮想面に対して所定角度をもたせた2つ
の斜面を有する突起を形成し、この突起の2つの斜面に
一対の削ぎ工具によって板状の放熱フィンを一体に起立
形成した請求項1に記載の放熱器の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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CN107755501A (zh) * | 2017-10-09 | 2018-03-06 | 无锡市普尔换热器制造有限公司 | 一种新型钛合金翅片成型工艺 |
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- 2001-09-05 JP JP2001269575A patent/JP2003078081A/ja active Pending
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