JP2005150479A - 放熱器付パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

放熱器付パッケージおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 パッケージに一体に高さがほぼ等しい肉薄の放熱フィンを有する放熱器を形成することにより、均一な放熱効果を得ることができる放熱器付パッケージ及びその形成方法を提供する。
【解決手段】 金属板10の一方面側10aに形成した凹部2内に電子部品5が収納されると共に、他方面10b側に放熱器3を設けたパッケージ1は、金属板10の他方面10bに突出形成した凸部11を複数回ほぼ同じ削り代で肉薄に削り起こすことにより複数枚の放熱フィン3aを起立させた放熱部3が一体に形成され、複数枚の放熱フィン3aの各頂部により形成される仮想平面と、上記金属板の他方面とがほぼ平行に形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金属板に電子部品を収納するための凹部を形成した、キャビティ型のパッケージに放熱器を一体に形成した放熱器付パッケージおよびに関する。
半導体集積回路やハイブリッド回路等に代表される電子部品のパッケージの小型化、高密度化が進んでいる。この結果、上記半導体集積回路の発熱量が増加することから、パッケージには放熱のための放熱器を接合すると共に、必要に応じて冷却ファンにより強制冷却を行っている。
図6は、従来一般に実用に供している放熱手段を示している。即ち、キャビティ型のパッケージ100は金属素材からなり、剛性を有すると共に、後述する配線基板等との熱膨張係数がマッチングし、しかも、ヒートスプレッダとして必要な熱伝導率が良好であり、かつ、塑性加工が可能な金属素材として、銅合金或いはステンレス鋼、またはアルミニウムが採用される。
パッケージ100の一方面100a側には、略四角形の凹部101が形成されている。さらに、凹部101の底面には、所定の板厚とした底板102が形成され、全体としてキャビティ型に形成している。さらに、パッケージ100の一方面100aには、TABやフレキシブルプリント基板、或いは通常のプリント基板等からなる配線基板103が接着剤等により接着固定されている。
また、パッケージ100の一方面100aに形成した凹部101には、半導体集積回路104のチップが収納される。半導体集積回路104は凹部101の底板102に面接合状態で接着剤により固定されている。そして、半導体集積回路ICの上面に設けた多数の端子と配線基板PBに形成された端子部とは、ボンディングワイヤ105によって電気的に接続される。さらに、パッケージ100の凹部101に封止剤106を注入し、半導体集積回路ICと上記ボンディングワイヤ105を封止している。
上記配線基板103にはハンダボール107が配設され、図示しない電子装置の回路基板に形成された端子部と熱溶解によって電気的に接続される。一方、半導体集積回路104が動作中に発生する熱は、ヒートスプレッダとして機能するパッケージ100に伝達することにより放熱される。さらに、この熱はパッケージ100に接合された放熱器110に伝達され、外方に放熱される。この放熱器110は、アルミニウム等の熱伝導率が良好な金属材からなり、多数の板状の放熱フィン111を突出形成した一般に周知の構造となっている。そして、上記パッケージ100と放熱器110とは、熱伝導性を有する接着シート112によって接合している。
しかしながら、上記従来の放熱器110は、放熱フィン111が肉厚に形成されていることから期待する放熱性能が得られないため、必要な放熱効果を得るためには、放熱器自体を大型化する必要がある。さらに、パッケージ100と放熱器110との間には接着シート112が介在しているために、この接着シート112が熱的抵抗となって、パッケージ100の熱が十分に放熱器110に伝達されない問題がある。
一般に、放熱器の放熱効果を高めるためには、放熱フィンを肉薄に形成することが良いとされている。しかし、この種の放熱器は、通常安価な加工方法としてアルミニウム材を引き抜き加工によって形成するため、放熱フィンの肉厚を薄くするには限界があり、理想とされる0.2mm以下程度の肉薄な放熱フィンは形成が困難である。一方、パッケージ100と放熱器110とは別体の部品であり、両者を接合するための接着シート102は不可避的なものであって、この接着シート112による熱抵抗と上記放熱器自体の放熱効果の限界から、従来のパッケージの放熱手段は全体的に非効率にならざるを得なかった。
そこで、本出願人は、特開2001−127201(特許文献1)において、電子部品を収納する凹部を形成した金属板の他方面に、金属板の表面を肉薄に削ぐことによって複数枚の放熱フィンを一体に起立形成した放熱器付パッケージを提案した。この放熱器付パッケージは、金属板の他方面側を削ぎ刃により肉薄に削ぐと共に、基端部を残して所定角度に起立させて1個目の放熱フィンを一体形成した後、この1個目の放熱フィンを削いだ部分の表面側を上記削ぎ刃により肉薄に削ぐと共に基端部を残して所定角度に起立させて2個目の放熱フィンを形成し、この工程をn回繰り返すことにより、金属板にn個の放熱フィンを形成するようにしている。
ところが、特許文献1に示す放熱器付パッケージにおける放熱フィンの形成方法は、上記削ぎ刃を金属板の他方面と平行に移動させて放熱フィンを順次削ぐので、この削ぎ刃によって削がれる削ぎ代が次第に短くなるために、2個目以降の放熱フィンの高さが順次低くなり、全体としての形状が略蒲鉾型または三角型に形成される。このように放熱フィンの高さが各々異なるために、電子部品の発熱位置と放熱フィンの位置が異なり、十分な放熱ができない問題が生ずる。また、放熱フィンが略蒲鉾型または三角型といった複雑な形状のために、無駄なスペースが生ずることから、このパッケージが組み込まれる機器の小型化、薄型化に対して障害となる問題があった。
特開2001−102782号公報
本発明が解決しようとする課題は、パッケージに一体に高さがほぼ等しい肉薄の放熱フィンを有する放熱器を形成することにより、均一な放熱効果を得ることができる放熱器付パッケージ及びその形成方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に載の発明は、金属板の一方面側に形成した凹部内に電子部品が収納されると共に、他方面側に放熱器を設けたパッケージであって、上記金属板の他方面に突出形成した凸部を複数回ほぼ同じ削り代で肉薄に削り起こすことにより複数枚の放熱フィンを起立させた放熱部が一体に形成され、複数枚の上記放熱フィンの各頂部により形成される仮想平面と、上記金属板の他方面とがほぼ平行に形成されていることを要旨とする。
また、請求項2に記載の発明は、上記金属板の他方面に突出形成される凸部は、上記金属板の一方面側に形成する凹部の肉の移行によって形成されることを要旨とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、金属板の一方面側に電子部品を収納するための凹部が形成されると共に、他方面側に放熱器が形成される放熱器付パッケージの形成方法であって、このパッケージは、所定の板厚を有する金属板の一方面側からプレス等により上記板厚より浅い寸法とした上記凹所を押圧形成するときに、上記凹所の肉を上記金属板の他方面側に移行させて凸部を突出形成する凸部形成工程と、上記他方面に対して所定角度傾斜させて所定寸法移動する削り起こし刃により、上記凸部を肉薄に削り起こすと共に基端部残して所定角度に起立させて第1の放熱フィンを一体形成した後、上記放熱フィンよりも後退させた位置から上記削り起こし刃を上記第1の放熱フィンを形成したときとほぼ同じ削り代寸法を移動させて上記凸部を肉薄に削り起こすと共に、基端部残して所定角度に起立させて放熱フィンを形成する工程を複数回繰り返し、上記金属板に複数の放熱フィンを形成する放熱フィン形成工程とを少なくとも有することを要旨とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、上記削り起こし刃により上記凸部を肉薄に削り起こして上記放熱フィンを形成するとき、上記削り起こし刃の先端を上記金属板の他方面まで移動して、上記放熱フィンを上記他方面から起立形成したことを要旨とする。
また、請求項5に記載の発明は、左右一対に設けられた上記削り起こし刃を上記凸部の両側から左右対称に移動させて左右同時に一対の上記放熱フィンを形成することを要旨とする。
本発明によれば、上記金属板の他方面に突出形成した凸部を複数回ほぼ同じ削り代で肉薄に削り起こされた複数枚の放熱フィンは、放熱フィンの各頂部のより形成される仮想平面が金属板の他方面とほぼ平行に形成されているので、放熱フィンが形成された部分の放熱効果を均一にすることができる。また、
複数枚の放熱フィンによって構成された放熱器を一体に形成したパッケージの形状が、略立方体となるので、小型化、薄型化される機器へのパッケージの組み込みが容易となり、しかも、設計の自由度を大きくすることが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、金属板の一方面側に形成される凹部の肉の移行によって、他方面に突出形成される凸部を利用して複数枚の放熱フィンを形成することにより放熱器を構成するので、通常は除去される凸部を有効利用することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、金属板の一方面側からプレス等により凹所を押圧形成するときに、上記凹所の肉を金属板の他方面側に移行させて凸部を突出形成し、この凸部を所定角度傾斜させた削り起こし刃により肉薄に削り起こして放熱フィンを起立形成し、以後、削り起こし刃をほぼ同じ削り代寸法で移動させて放熱フィンを起立形成する工程を複数回繰り返すことによって、パッケージに放熱器を一体に形成することができる。このとき、削り起こし刃により削り起こす削り代寸法をほぼ同じにしているので、ほぼ同じ高さの放熱フィンを形成することができる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、放熱フィンを金属板の他方面から起立形成するので、放熱フィンの高さを最大限に高くすることが可能となる。この結果、放熱フィンの表面積を大きくなって、効率を高めることが可能となる。
また、請求項5に記載の発明によれば、左右一対に設けられた削り起こし刃を凸部の両側から左右対称に移動させて左右同時に一対の放熱フィンを形成するので、左右対称の放熱フィンを効率良く形成することが可能となる。
放熱器付パッケージは、金属板の一方面側に電子部品が収納される凹部が形成され、他方面側には複数枚の放熱フィンを起立させた放熱部が一体に形成されている。この放熱部は、金属板の一方面側に凹部を形成するときに他方面に突出形成される凸部を肉薄に削り起こすことにより起立された複数枚の放熱フィンによって構成されている。これらの放熱フィンは、各頂部により形成される仮想平面と、金属板の他方面とがほぼ平行に形成されている。このように、金属板の他方面側にほぼ等しい高さの複数枚の放熱フィンを形成する方法は、金属板の他方面側に対して傾斜させた所定の移動角度で削り起こし刃を移動させて凸部を肉薄に削り起こすことにより、基端部残して所定角度に起立させて第1の放熱フィンを形成する。次に、第1の放熱フィンよりも後退させた位置から、削り起こし刃を上記移動角度、かつ第1の放熱フィンを形成したときとほぼ同じ削り代寸法を移動させて凸部を肉薄に削り起こすことにより、基端部残して所定角度に起立させた第2の放熱フィンを形成する。以後も同様に、削り起こし刃を移動させる削り代寸法が同じになるようにして凸部を肉薄に削り起こす工程を複数回繰り返すことにより、複数枚の放熱フィンが起立形成される。これらの放熱フィンは、削り起こし刃による削り代寸法を同じに設定しているので、ほぼ等しい高さに形成される。そして、金属板の他方面側に突出形成された凸部は、複数枚の放熱フィンが起立形成された放熱部に様態が変化され、放熱器付のパッケージが形成される。
以下、本発明によるパッケージを図面に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1及び図3および図4は、本発明にかかる放熱器付パッケージを適用した半導体集積回路用パッケージの一例を示している。
パッケージ1は金属素材からなり、剛性を有すると共に、後述する配線基板等との熱膨張係数がマッチングし、しかも、ヒートスプレッダとして必要な熱伝導率が良好であり、かつ、塑性加工が可能な金属素材として、銅合金或いはステンレス鋼、またはアルミニウムが採用される。
パッケージ1は一方面1a側に略四角形の凹部2が形成され、凹部2の底面には、所定の板厚とした底板1cを形成し、全体としてキャビティ型に形成されている。さらに、パッケージ1の他方面1b側には、上記凹部2にほぼ対応する位置に、複数枚の放熱フィン3aを有する放熱器3が一体に形成されている。これら複数枚の放熱フィン3aは、各頂部により形成される仮想平面とパッケージ1の他方面1bとがほぼ平行に形成されている。この放熱器3は、後述するように、パッケージ1の一方面1a側に凹部2を形成することによって突出形成される凸部11を肉薄に削ぐことによって放熱フィン3aを起立成形したものであり、略四角形の薄板状に形成された放熱フィン3aをパッケージ1の他方面1bから所定の角度で起立形成させている。図3および図4に示した実施例においては、複数の放熱フィン3aを中央から二分して左右対称に構成している。
また、放熱フィン3aは、金属板の表面を削ぐことによって形成するため、板厚を極めて薄くすることが可能であるが、パッケージ1における放熱フィン3aとしては、0.8mm乃至0.01mm程度の板厚が好適である。このように、放熱器3をパッケージ1と一体に形成したので、パッケージ1の熱を直接放熱器3に伝えることができ、熱伝達ロスを大幅に向上させることができる。さらに、放熱フィン3aの厚さを肉薄に形成しているので、理想的な放熱器の形態に近づけることができ、放熱効率を大幅に向上させる特徴がある。
一方、パッケージ1の一方面1aには、TABやフレキシブルプリント基板、或いは通常のプリント基板等からなる配線基板4が接着剤等により接着固定されている。さらに、パッケージ1に形成した凹部2には、半導体集積回路5のチップが収納され、凹部2の底板1cに面接合状態で接着剤により固定されている。この半導体集積回路5と上記配線基板4とは、図示しないボンディングワイヤによって電気的に接続される。また、パッケージ1の凹部2には封止剤6を注入することにより、半導体集積回路5と上記ボンディングワイヤを封止している。そして、半導体集積回路5が収納されたパッケージ1を図示しない電子装置の回路基板とは、上記配線基板4の端子を電子装置の回路基板に電気的に接続される。
次に、放熱器付パッケージ1の形成方法を図1および図2により説明する。図2(A)は、パッケージ1として形成される金属板10を示し、素材は、銅合金やステンレス鋼或いはアルミニウム等が選択される。図2(B)は押圧工程を示している。金属板10は、図示しないプレス機に設置されたダイ20に対して位置決めした状態で載置した後、この金属板10の一方面10a側から上記プレス機に装着されたパンチ21からなる押圧具を押圧することによって凹所2を形成する。この凹所2の深さは、前述した半導体集積回路5のチップの形状によって設定される。尚、図2に示す凹所2は四角形としているが、他の多角形や円形等任意の形状に形成しても良い。
このように、凹所2を形成することにより、金属板10の他方面10b側には凹所2の金属が移行し、凹所2の深さとほぼ等しい高さhの凸部11が突出形成される。この凸部11の外形寸法Luは、凹所2の開口側寸法Ldよりもやや小さい相似形としている。このような寸法関係は、凸部11が金属板10から切断することなく、常に連結状態を保持するためである。尚、このような連結状態を保持する手段としては、パンチからなる押圧具の先端部を先端に至るに従って細くなるようなテーパ部を形成してもよい。このように構成することにより、凹所2を形成したときに、押圧具の先端部がダイ20の角部と離間するため、凸部3が金属板10から切断することなく、常に連結状態が保持できる。
図1(A)乃至(D)は、放熱器3の放熱フィン3aの形成工程を示している。即ち、上述したように、金属板10の一方面側10aに凹部2を形成するときに他方面10bに突出形成された凸部11を、削り起こし刃22の移動によって肉薄に削り起こすことにより、基端部残して所定角度に起立させて第1の放熱フィン3a−1を形成する。次に、第1の放熱フィン3a−1よりも後退させた位置から、削り起こし刃22を第1の放熱フィン3a−1を形成したときとほぼ同じ削り代寸法を移動させて凸部3を肉薄に削り起こすことにより、基端部残して所定角度に起立させた第2の放熱フィン3a−2を形成する。以後も同様に、削り起こし刃22を同じ削り代寸法になるようにして凸部3を肉薄に削り起こす工程をn回繰り返すことにより、n枚の放熱フィン3aが起立形成される。以下、この放熱フィン3aの形成工程について詳細に説明する。
図1(A)は、金属板10の他方面10bに突出形成された凸部11を削り起こし刃22によって削り起こす当初の状態を示している。削り起こし刃22は、凸部11の両側に各々配設され、金属板10の他方面10bに対して1度乃至20度の傾斜角度θで傾斜させている。この傾斜角度θは、金属板10の材質によって変えること望ましいが、適宜の角度に設定することによって、放熱フィン3aの高さを変えることもできる。
まず、左右一対の削り起こし刃22の刃先を、図1(A)に示す対称の位置に当接する。この位置は、所定の高さの放熱フィン3aを形成するために必要な削り寸法が得られる位置に設定される。そして、図示しない駆動装置により、一対の削り起こし刃22を上記傾斜角度θを保ちながら、この角度θと同じ1度乃至20度の所定の移動角度で、一対の削り起こし刃22の刃先が凸部11の高さh1とほぼ同じ寸法の深さdとなる中央位置まで移動させることによって、図1(B)に示すように、凸部3の中央に左右一対の第1の放熱フィン3a−1が起立形成される。このように放熱フィン3aを形成するとき、削り起こし刃22の圧力によって、底板1cが変形することがある。このため、金属板10の一方面10a側に、凹部2に嵌合する突台23aを有する保持台23を配設して、変形を防止することが望ましい。
この工程に用いられる削り起こし刃22は、底面に対してほぼ30度から80度の角度に形成した斜面を有し、かつ、その幅は上記凸部11の幅寸法と同じかそれ以上に設定している。また、一対の削り起こし刃22の刃先を深さdまで移動することによって、金属板10の他方面10bまでほぼ到達することになる。さらに、削り起こし刃22が傾斜した方向から凸部11に進入するので、第1の放熱フィン3a−1の先端が鋭利に形成される。ところが、図示のように、第1の放熱フィン3a−1の先端がカーリングするので略円筒状に形成される。このため、作業者等が上方から放熱フィン3に接触しても円筒状の部分に接するために、怪我を負わせることが未然に防止される。
1個目の放熱フィン3a−1を起立形成した後に、図1(C)に示すように、2個目の放熱フィン3a−2を起立形成する。この2個目の放熱フィン3a−2は、1個目の放熱フィン3a−1を形成するために削いだ跡部分に形成される。つまり、左右一対の削り起こし刃22を距離L1だけ後退させた位置に削り起こし刃22を当接する。この位置は、2個目の放熱フィン3a−2を1個目の放熱フィン3a−1と同じ高さに形成するために、必要な削り代cが得られ、しかも、削り起こし刃22の移動距離L2が同じになるように設定される。そして、一対の削り起こし刃22を上記傾斜角度θを保ちながら、この角度θと同じ移動角度で、一対の削り起こし刃22を移動距離L2だけ移動させ、刃先が凸部11の高さh1とほぼ同じ寸法の深さdとなる位置まで移動させる。これにより、削り起こし刃22が凸部11を削り起こし、1個目の放熱フィン3a−1からほぼ距離L1だけ後退した位置に基端部が凸部11に連結された状態となった左右一対の2個目の放熱フィン3a−2が形成される。
3個目からn個目の放熱フィン3aは、1つ前に形成した放熱フィン3aを形成するために削り起こした跡部分に対し、上述した2個目の放熱フィン3a−2と同様に順次形成し、n個目の放熱フィン形成工程が終了したときには、図1(D)に示すように、金属板10の他方面10b側にほぼ高さが等しいn個の放熱フィン3aが距離L1のピッチで形成される。このように起立形成されたn個の放熱フィン3aは、高さがほぼ等しいので、各放熱フィン3aの頂部によって形成される仮想平面が、金属板10の他方面10bとがほぼ平行に形成される。しかし、凸部11を残さないようにn個目の放熱フィン3a−nを起立形成すると、凸部11の端部では削り代cを得ることができても、削り起こし刃22の移動距離L3が若干短くなるために、放熱フィン3a−nが若干低く形成される。
上記放熱フィン3aは、削り起こし刃22の刃部の形状や表面摩擦の大きさ、或いは、金属板10の材質によってカーリングすることがある。放熱フィン3aを大きくカーリングさせることによって、略半円筒状の放熱フィン3aを形成することもできる。また、削り起こし刃22の刃部の表面摩擦によっては、基端部の板厚が厚く、高さが低い放熱フィン3aが形成されることがある。このように、放熱フィン3aは、削り起こし刃22の形態等によって各種の形状に変化させることが可能である。ほぼ平坦な放熱フィン3aが必要なときには、削り起こし刃22の下流に刃部と平行なガイドを設置し、このガイドと刃部13aとの間に放熱フィン3aを進入させることによりカーリングの発生を防止することができる。
以上のように、複数の放熱フィン3aを、金属板10の他方面側10bに対して削り起こし刃22によって順次肉薄に削り起こすことにより、放熱効果が良好な高さのほぼ等しい肉薄の放熱フィン3aが形成された放熱器3をパッケージ1に一体に形成することができる。このように、放熱器3の放熱フィン3aは、各頂部により形成される仮想平面が、金属板10の他方面10bとがほぼ平行に形成されるように高さをほぼ等しくしているので、パッケージ1の凹部2に収納した電子部品から発生する熱を放熱器3から均一的に放熱することが可能となる。
尚、上記金属板10は、フープ状の金属板を使用することができ、この場合は、図2に示す凹部2および凸部11はフープ状の金属板に連続して形成される。また、フープ状の金属板から所定の個数の凹部2および凸部11を形成した後に切断した状態で放熱器3の放熱フィン3aを形成するようにしても良い。このような場合には、図1(D)に示すように、放熱フィン3aを形成した後に、金属板10の外周を所定の大きさに切断することにより、図3に示す放熱器付のパッケージ1が完成する。その後は、必要に応じてメッキ等の表面処理が施される。
図5は、放熱器の変形例を示し、放熱器30の放熱フィン30aを全て同じ方向に傾斜させて起立させている。この例においても放熱フィン30aの形成方法は前述の図1に示した方法と同様に削り起こし刃22を用いて形成している。図1と相違する点は、1個の削り起こし刃22を使用していることである。
即ち、金属板10の他方面10b側に突出形成した凸部11の一方側に削り起こし刃22を当接すると共に、図示しない駆動装置によって、削り起こし刃22の傾斜角度θと同じ移動角度で、削り起こし刃22の刃先が凸部11の基端面である金属板10の他方面10bとほぼ同一面となる深さまで移動させることによって、凸部11の図示左端側に第1の放熱フィン30a−1が起立形成される。この放熱フィン30a−1を形成するとき、削り起こし刃22の圧力によって底板1cが変形することがあるために、前述した実施例と同様に、金属板10の一方面10a側に、凹部2に嵌合する突台23aを有する保持台23を配設して変形を防止することが望ましい。
凸部11の図示左端側に1個目の放熱フィン30a−1を起立形成した後に、2個目の放熱フィン30a−2を起立形成する。この2個目の放熱フィン30a−2は、前述した実施例と同様に、1個目の放熱フィン30a−1を形成するために削いだ跡部分に形成され、削り起こし刃22を後退させた位置に当接する。この位置は、2個目の放熱フィン30a−2を1個目の放熱フィン30a−1と同じ高さに形成するために、必要な削り代が得られ、しかも、削り起こし刃22の移動距離が同じになるように設定される。そして、削り起こし刃22を上記傾斜角度θを保ちながら、この角度θと同じ移動角度で同じ移動距離を移動させ、刃先が金属板10の他方面10bとほぼ同一面となる深さまで移動することにより、削り起こし刃22が凸部11を削り起こし、1個目の放熱フィン30a−1から後退した位置に基端部が凸部11に連結された状態となった2個目の放熱フィン30a−2が形成される。
3個目からn個目の放熱フィン30a−nは、1つ前に形成した放熱フィンを形成するために削り起こした跡部分に対し、上述した2個目の放熱フィン30a−2と同様に順次形成し、n個目の放熱フィン30a−nの形成が終了したときには、図5に示すように、金属板10の他方面10b側にほぼ高さが等しいn個の放熱フィン30aが形成される。このように起立形成されたn個の放熱フィン30aは、高さがほぼ等しいので、各放熱フィン30aの頂部によって形成される仮想平面が、金属板10の他方面10bとがほぼ平行に形成される。しかし、凸部11を残さないようにn個目の放熱フィン30a−nを起立形成すると、凸部11の端部では削り代を得ることができても、削り起こし刃22の移動距離が若干短くなるために、放熱フィン30a−nが若干低く形成される。
尚、前述した実施例1と同様に、上記金属板10に放熱フィン30aを形成した後に、金属板10の外周を所定の大きさに切断することによって放熱器付のパッケージ1が完成する。その後は、必要に応じてメッキ等の表面処理が施される。
以上説明した各実施例において、金属板を位置決め固定した状態で、削り起こし刃を移動させることによって、放熱フィンを起立形成するようにしたが、反対に、削り起こし刃を固定し、金属板を移動させることによって放熱フィンを形成するようにしても良く、金属板と削り起こし刃が相対的に移動することによって、放熱フィンを起立形成することができる。また、削り起こし刃は、先端の刃部をナイフエッジ状に形成しなくとも、金属板の材質等によって先端を面取りしても良い。さらに、削り起こし刃の刃先を金属板の他方面とほぼ同一面となる深さまで移動させるようにしたが、刃先を金属板の中間まで移動させることにより、低い放熱フィンを形成するようにしても良い。このように、本発明はこれら実施例に限定されることなく本発明を逸脱しない範囲において種々変更できる。
本発明は、半導体集積回路等の電子部品を収納するパッケージに適用可能である。
(A)乃至(D)は、本発明にかかる第1の実施例による放熱器付パッケージの形成工程を示す説明図である。 (A)(B)は、金属板に凹部および凸部を形成する工程を示す説明図である。 本発明にかかる放熱器付パッケージを示す斜視図である。 本発明にかかる放熱器付パッケージに電子部品を収納した状態を示す断面図である。 本発明にかかる第2の実施例による放熱器付パッケージの形成工程を示す説明図である。 従来の電子部品を収納したパッケージを示す断面図である。
符号の説明
1 パッケージ
2 凹部
3 放熱器
3a 放熱フィン
3a−1 1個目の放熱フィン
3a−2 2個目の放熱フィン
3a−n n個目の放熱フィン
5 半導体集積回路(電子部品)
10 金属板
10a 一方面
10b 他方面
11 凸部
θ 傾斜角度
L1 後退距離
L2 移動距離

Claims (5)

  1. 金属板の一方面側に形成した凹部内に電子部品が収納されると共に、他方面側に放熱器を設けたパッケージであって、
    上記金属板の他方面に突出形成した凸部を複数回ほぼ同じ削り代で肉薄に削り起こすことにより複数枚の放熱フィンを起立させた放熱部が一体に形成され、
    複数枚の上記放熱フィンの各頂部により形成される仮想平面と、上記金属板の他方面とがほぼ平行に形成されていることを特徴とする放熱器付パッケージ。
  2. 上記金属板の他方面に突出形成される凸部は、上記金属板の一方面側に形成する凹部の肉の移行によって形成される請求項1に記載の放熱器付パッケージ。
  3. 金属板の一方面側に電子部品を収納するための凹部が形成されると共に、他方面側に放熱器が形成される放熱器付パッケージの形成方法であって、
    このパッケージは、所定の板厚を有する金属板の一方面側からプレス等により上記板厚より浅い寸法とした上記凹所を押圧形成するときに、上記凹所の肉を上記金属板の他方面側に移行させて凸部を突出形成する凸部形成工程と、
    上記他方面に対して所定角度傾斜させて所定寸法移動する削り起こし刃により、上記凸部を肉薄に削り起こすと共に基端部残して所定角度に起立させて第1の放熱フィンを一体形成した後、上記放熱フィンよりも後退させた位置から上記削り起こし刃を上記第1の放熱フィンを形成したときとほぼ同じ削り代寸法を移動させて上記凸部を肉薄に削り起こすと共に、基端部残して所定角度に起立させて放熱フィンを形成する工程を複数回繰り返し、上記金属板に複数の放熱フィンを形成する放熱フィン形成工程とを少なくとも有することを特徴とする放熱器付パッケージの形成方法。
  4. 上記削り起こし刃により上記凸部を肉薄に削り起こして上記放熱フィンを形成するとき、上記削り起こし刃の先端を上記金属板の他方面まで移動して、上記放熱フィンを上記他方面から起立形成した請求項3に記載の放熱器付パッケージの形成方法。
  5. 左右一対に設けられた上記削り起こし刃を上記凸部の両側から左右対称に移動させて左右同時に一対の上記放熱フィンを形成する請求項3および4に記載の放熱器付パッケージの形成方法。

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JP2012028361A (ja) * 2010-07-20 2012-02-09 Furukawa Sky Kk ヒートシンク

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