JP2002257489A - フィン付伝熱体及びその製造方法 - Google Patents

フィン付伝熱体及びその製造方法

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fin
cut
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Chuichi Takahashi
忠一 高橋
Naoshi Wakita
直志 脇田
Takeshi Kaku
健 賀来
Tadaaki Morita
忠昭 森田
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21JFORGING; HAMMERING; PRESSING METAL; RIVETING; FORGE FURNACES
    • B21J5/00Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor
    • B21J5/06Methods for forging, hammering, or pressing; Special equipment or accessories therefor for performing particular operations
    • B21J5/068Shaving, skiving or scarifying for forming lifted portions, e.g. slices or barbs, on the surface of the material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 端部フィンを切り落とす必要がなくて伝熱表
面積を十分に確保できると共に端部に空気が逃げ込む空
きスペースが生じることを回避できて優れた伝熱性能を
確保することができ、かつ送風されてくる空気に対する
通気抵抗を小さくすることのできるフィン付伝熱体及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 伝熱体2の表面に対してフィン3が垂直
状に真っ直ぐに延ばされた構成とする。まず、伝熱体2
の表面を工具で薄く削ることにより伝熱体2の表面から
傾斜状に外方に延びる傾斜フィン10…を多数立ち上げ
た後、これら傾斜フィン10…に対して成形加工を施し
て伝熱体2の表面に対して垂直状に真っ直ぐに延びる態
様のフィン3…に成形して、フィン付伝熱体1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、パソコ
ン、産業機器等の機器の制御部(半導体等)の冷却装置
やペルチェ装置等における放熱フィン等として用いられ
るフィン付伝熱体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、放熱フィンとしては、金属製
の伝熱板の表面をバイト等の工具で薄く削ることで、伝
熱板(100)の表面に外方に向けて延びるフィン(1
01)が多数設けられたものが用いられている(図7、
8参照)。このようなフィンが多数設けられることで、
伝熱面積を大きくすることができるので、伝熱性能を顕
著に向上させることができる。
【0003】ところで、従来、伝熱板の表面を工具で薄
く削ってフィンを形成させた場合には、図7に示すよう
に立ち上げられたフィン(101)の形状はいずれも湾
曲状になっていた。最終製品を得る段階では所定長さに
切断する必要があるが、所定位置で切断した場合には、
図7(イ)に示すように端部のフィン(101a)が伝
熱板の長さ方向の端面から突き出てしまった形態になっ
たり、或いは図7(ロ)に示すように伝熱板の端面に沿
ってフィンがその中間部で切断された場合には、鋭利な
切断部が先端に露出したフィン(101b)が端面位置
に存在した形態となる。
【0004】上記前者の形態ではフィン(101a)が
端面から突出するために製品仕様(サイズ等)に適合し
ないものとなるし、伝熱板(100)をダクトで覆う強
制方式を採用する場合には突出フィン(101a)が邪
魔になって仕様通りの構成とすることができなくなる。
また、後者の形態ではフィン(101b)の先端に鋭利
な切断部が露出するので、組立作業時における安全の確
保が困難になる。
【0005】そこで、フィンが端面から突出したり、鋭
利な切断部が露出しないように、図8に示すような伝熱
板(100)の端面から所定距離だけ中に入った位置ま
での範囲(m)にあるフィンをその根元部から切り落と
した構成を採用することが多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、端面から所定範囲(m)にあるフィンを切
り落とすので、伝熱板に設けられるフィンの枚数が減少
することとなってその分伝熱表面積が減少し、ひいては
伝熱性能が低下するという問題があった。
【0007】また、伝熱板(100)をダクトで覆う強
制方式を採用する場合には、フィンが切り落とされるこ
とで生じた端部の空きスペース(S)に空気が逃げ込み
易いものとなるので、伝熱性能が一層低下してしまうと
いう問題があった。
【0008】更に、フィン(101)の形状が湾曲状で
あるので、伝熱体表面に対してほぼ垂直に送風される空
気に対する通気抵抗が比較的大きなものとなるという問
題もあった。
【0009】この発明は、かかる技術的背景に鑑みてな
されたものであって、端面から所定範囲にあるフィンを
切り落とす必要がなくて伝熱表面積を十分に確保できる
と共に端部に空気が逃げ込む空きスペースが生じること
を回避できて優れた伝熱性能を確保することができ、か
つ送風される空気に対する通気抵抗を小さくすることの
できるフィン付伝熱体及びその製造方法に関する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、フィンが、伝熱体表面
に対して垂直状に真っ直ぐに延ばされた構成とすること
により上記所望のフィン付伝熱体となし得ること、更に
伝熱体の表面を工具で薄く削ることにより傾斜した態様
で外方に延びるフィンを多数立ち上げた後、これらフィ
ンに対して垂直状に真っ直ぐに立ち上げる成形加工を施
すことによって上記所望のフィン付伝熱体を製造できる
ことを見出すに至り、この発明を完成したものである。
【0011】即ち、この発明に係るフィン付伝熱体は、
スカイブ切削加工によって、金属製の伝熱板等の伝熱体
の表面に外方に向けて延びるフィンが多数設けられたフ
ィン付伝熱体において、前記フィンが、伝熱体表面に対
して垂直状に真っ直ぐに延ばされていることを特徴とす
るものである。
【0012】フィンが伝熱体表面に対して垂直状に真っ
直ぐに延ばされているから、端面からフィンが突出する
ことがなく、従って端面から所定範囲にあるフィンを切
り落とす必要がないので、伝熱表面積を十分に確保し得
て伝熱性能に優れたものとなる。また、端面から所定範
囲にあるフィンを切り落とす必要がないので、端部に空
気が逃げ込む空きスペースを生じることがなく、これに
より伝熱性能が一層向上するものとなる。更に、フィン
が垂直状に真っ直ぐに延ばされているから、入射される
空気に対する通気抵抗が小さい。
【0013】また、この発明に係るフィン付伝熱体の製
造方法は、金属製の伝熱板等の伝熱体の表面を工具で薄
く削ることにより、伝熱体の表面から外方に向けて傾斜
状に延びる傾斜フィンを多数立ち上げる工程と、前記傾
斜フィンに対して成形加工を施すことにより、前記フィ
ンを伝熱体表面に対して垂直状に真っ直ぐに延びる態様
で立ち上げる工程とを包含することを特徴とするもので
ある。
【0014】成形加工によって傾斜フィンを伝熱体表面
に対して垂直状に真っ直ぐに延ばすので、端面からフィ
ンが突出することがなく、従って端面から所定範囲にあ
るフィンを切り落とす必要がないので、フィンにおける
伝熱表面積を十分に確保し得て優れた伝熱性能を有する
伝熱体が得られる。また、端面から所定範囲にあるフィ
ンを切り落とす必要がないので、端部に空気が逃げ込む
空きスペースを生じることがなく、これにより伝熱性能
を一層向上させることができる。更に、フィンが垂直状
に真っ直ぐに延ばされているから、送風される空気に対
する通気抵抗を小さくすることができる。
【0015】なお、この明細書において、「垂直状
に」、「真っ直ぐに」という語は、本発明の効果を同等
に達成できる範囲で多少の傾斜や曲がりが許容される意
味で用いる。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態に係るフィ
ン付伝熱体を図1(ハ)に示す。このフィン付伝熱体
(1)は、熱交換器の放熱フィンとして用いられるもの
であって、アルミニウム等の金属製の板状の伝熱体
(2)の表面に多数のフィン(3)…がスカイブ切削加
工によって立ち上げ状に形成されたものであり、これら
フィン(3)…が、伝熱体(2)表面に対して垂直状に
真っ直ぐに延ばされているのが特徴である。
【0017】上記構成のフィン付伝熱体(1)は、フィ
ン(3)…が伝熱体(2)の表面に対して垂直状に真っ
直ぐに延ばされているから、端面からフィンが突出する
ことがない。従って端面から所定範囲にあるフィンを切
り落とすことを要しないから、伝熱表面積を十分に確保
することができ、優れた伝熱性能を備えたものとなる。
また、端面から所定範囲にあるフィンを切り落とす必要
がないので、端部に空気が逃げ込む空きスペースを生じ
ることがなく、これにより伝熱性能を一層向上させるこ
とができる。更に、フィン(3)…が垂直状に真っ直ぐ
に延ばされているから、送風されてくる空気(G)に対
する通気抵抗を小さくすることができるし、また所定長
さに切断する際にフィンが切断されて鋭利な切断部が露
出するようなこともないので組立作業時等における安全
性を十分に確保できる。
【0018】上記実施形態のフィン付伝熱体(1)は、
例えば以下に説明する第1〜第3の製造方法で製造でき
る。第1製造方法について説明すると、まず、図2に示
すように、アルミニウム等の金属製の板状の伝熱体
(2)の表面にバイト(15)等の工具を薄く削り入れ
ることによって、図1(イ)に示すように伝熱体(2)
の表面から外方に向けて湾曲した態様で延びる湾曲状傾
斜フィン(10)…を多数立ち上げる。次に、これら湾
曲状傾斜フィン(10)…に対して成形加工を施すこと
によって、図1(ロ)に示すように湾曲状傾斜フィン
(10)…を伝熱体(2)表面に対して垂直状に真っ直
ぐに延びる態様に成形する。次いで、所定長さに切断す
ることにより、図1(ハ)に示すフィン(3)…付の伝
熱体(1)を得る。
【0019】なお、前記成形加工方法としては、湾曲状
傾斜フィン(10)…を伝熱体(2)表面に対して垂直
状に真っ直ぐに延びる態様に成形できるものであれば特
に限定されず、例えば、くし歯状治具により矯正する方
法等が挙げられる。
【0020】次に、第2の製造方法について説明する。
まず、アルミニウム等の金属製の板状の伝熱体(2)の
表面にバイト(16)等の工具を薄く削り入れることに
よって、図3(イ)に示すように、伝熱体(2)の表面
から外方に向けて傾斜状に直線的に延びる傾斜フィン
(11)…を多数立ち上げる。この際、図6に示すよう
に、削り起こされたフィン(11)…の先端部等が、バ
イト(16)等の切削工具等の他の部材に接触しないよ
うにフィン(11)…の切削加工を行うことによって、
フィン(11)…を直線状に削り起こすことが可能とな
る。
【0021】次いで、図3(ロ)に示すように、傾斜フ
ィン(11)…の間の各空隙にプレート(20)…をそ
れぞれ挿入配置せしめて、これらプレート(20)…に
対して例えば(図面右から左方向に)外力を加えること
でプレート(20)…を起立させることによって、図3
(ハ)に示すように直線状の傾斜フィン(11)…を伝
熱体(2)表面に対して垂直状に起こした後、これらプ
レート(20)…を取り除くことによって、図3(ニ)
に示すようなフィン(3)…が伝熱体(2)表面に対し
て垂直状に真っ直ぐに延びる態様に成形されたフィン付
伝熱体(1)を得ることができる。
【0022】なお、上記図3に示す方法では、直線状の
傾斜フィン(11)…の間の各空隙にプレート(20)
…をそれぞれ配置せしめて、多数の傾斜フィン(11)
…を一度に纏めて垂直状に立ち上げ成形するものとして
いるが、例えば図4に示すように傾斜フィン(11)を
1枚づつ順に起こして垂直状に成形するものとしても良
い。即ち、図4(ロ)に示すように、隣り合う一対の傾
斜フィン(11a)(11b)の間の空隙にプレート
(20)を配置せしめて、該プレート(20)に対して
例えば(図面右から左方向に)外力を加えることでプレ
ート(20)…を起立させることによって、図4(ハ)
に示すように直線状の傾斜フィン(11a)を伝熱体
(2)表面に対して垂直状に起こした後、図4(ニ)に
示すように前記プレート(20)を抜いてこれを隣の空
隙に挿入配置せしめ、以下前記同様の操作によって隣の
傾斜フィン(11b)も垂直状に起こし、このようにし
て傾斜フィン(11)…を1枚づつ順に起こして伝熱体
(2)表面に対して垂直状のフィン(3)…に成形する
ものとしても良い。
【0023】次に、第3の製造方法について説明する。
まず、図5(イ)に示すように、アルミニウム等の金属
製の板状の伝熱体(2)の表面にバイト(16)等の切
削工具を薄く削り入れることによって、伝熱体(2)の
表面から外方に向けて傾斜状に直線的に延びる傾斜フィ
ン(11)を立ち上げる。この際、前記同様に、削り起
こされた傾斜フィン(11)の先端部等が、バイト(1
6)等の切削工具等の他の部材に接触しないようにフィ
ン(11)の切削加工を行うことによって、傾斜フィン
(11)を直線状に削り起こすことが可能となる(図6
参照)。
【0024】次いで、削り入れた状態にある切削工具の
切削刃(40)の尖端(40a)を支点(不動点)にし
て切削刃(40)を起立させていくことによって、図5
(ロ)に示すように直線状の傾斜フィン(11)を伝熱
体(2)表面に対して垂直状に起こす。この時、図5
(イ)(ロ)に示すように、傾斜フィン(11)の根元
部の面に対して切削刃(40)の先端部の切削上面(4
0b)を当接させた状態で、前記切削刃(40)の起立
操作を行うものとすれば、フィン(11)をその根元部
から鋭く立ち上げて伝熱体(2)表面に対して垂直状に
起こすことが可能となる、即ち根元部から鋭く垂直状に
立ち上がって真っ直ぐに延ばされたフィン(3)を形成
させることが可能となる。
【0025】そして、これら図5(イ)及び(ロ)に示
す一連の成形操作を順次行っていった後、所定長さに切
断することによって、図1(ハ)に示すような多数のフ
ィン(3)…が伝熱体(2)表面に対して垂直状に真っ
直ぐに延びる態様に成形されたフィン付伝熱体(1)を
得ることができる。
【0026】上記第1〜第3製造方法における一連の操
作は、自動化して行われるのが一般的である。
【0027】上述の第1〜第3製造方法によって製造さ
れたフィン付伝熱体(1)は、押出法により製造された
ものと比べて、トング比が高いものとなる(例えばトン
グ比30)し、フィン(10)の厚さを薄くできる利点
がある。例えば押出法により製造する場合にはフィン厚
さは薄くできても1.0mm程度であるのに対し、上記
第1〜第3製造方法によって製造する場合にはフィン厚
さを0.2mm程度にまで薄く成形することが可能であ
る。
【0028】なお、この発明のフィン付伝熱体(1)
は、上記例示の製造方法によって製造されるものに特に
限定されるものではない。
【0029】
【実施例】次にこの発明の具体的実施例について比較例
との対比において説明する。
【0030】<実施例1>この発明の第1製造方法に基
づいて図1(ハ)に示すアルミニウム製のフィン付熱伝
板を作製した。この伝熱板のサイズは、幅80mm、長
さ100mm、厚さ5mmであり、該伝熱板の片面に高
さ30mmのフィンが垂直状に突設されたものである。
前面風速2m/秒、60W入力(Ta(外気温度)=4
0℃)の条件で熱コンダクタンスは2393W/Kであ
った。
【0031】<比較例1>従来品である図8に示す構成
からなるアルミニウム製のフィン付伝熱板を実施例1と
同等サイズで作製し、前記と同様の条件で熱コンダクタ
ンスを測定したところ2212W/Kであった。
【0032】従って、実施例1のフィン付伝熱板は、比
較例1の従来品と比較して伝熱性能が約8%向上してい
ることが認められた。即ち、同一体積(容積)で比較し
て実施例1のフィン付伝熱板の方が約8%伝熱性能が向
上していた。
【0033】
【発明の効果】この発明のフィン付伝熱体は、フィンが
伝熱体表面に対して垂直状に真っ直ぐに延ばされている
から、端面からフィンが突出することがなく、従って端
部フィンを切り落とす必要がなく、伝熱表面積を十分に
確保できるので伝熱性能に優れたものとなる。また、端
部フィンを切り落とす必要がないので、端部に空気が逃
げ込む空きスペースを生じることがなく、これにより伝
熱性能が一層向上される。更に、フィンが垂直状に真っ
直ぐに延ばされているから、送風されてくる空気に対す
る通気抵抗が小さくなる上に、空気の流れが各部で均一
になって安定した伝熱性能を確保できる。
【0034】この発明に係るフィン付伝熱体の製造方法
は、伝熱体の表面を工具で薄く削ることにより傾斜フィ
ンを多数立ち上げるので生産性に優れている。また、成
形加工によって傾斜フィンを伝熱体表面に対して垂直状
に真っ直ぐに延ばすので、端面からフィンが突出するこ
とがなく、従って端部のフィンを切り落とす必要がない
ので、伝熱表面積を十分に確保し得て優れた伝熱性能を
有する伝熱体を製造できる。また、端部フィンを切り落
とす必要がないので、端部に空気が逃げ込む空きスペー
スを生じることがなく、これにより伝熱性能を一層向上
させることができる。更に、フィンが垂直状に真っ直ぐ
に延ばされているから、送風されてくる空気に対する通
気抵抗を小さくできる上に、空気の流れが各部で均一に
なって安定した伝熱性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1製造方法の一例を工程順次に従
って示す図であって、(イ)はバイトで薄く削って伝熱
体表面に湾曲状傾斜フィンを立ち上げた状態を、(ロ)
は垂直状に真っ直ぐに立ち上げる成形加工を施した状態
を、(ハ)は所定位置で切断した状態をそれぞれ示す。
【図2】湾曲状の傾斜フィンを立ち上げ成形する工程の
概略説明図である。
【図3】この発明の第2製造方法の一例を工程順次に従
って示す図であって、(イ)はバイトで薄く削って伝熱
体表面に直線状傾斜フィンを立ち上げた状態を、(ロ)
は傾斜フィン間の空隙にプレートを配置せしめた状態
を、(ハ)は垂直状に真っ直ぐに延びる態様に成形した
状態を、(ニ)はプレートを取り除いた状態をそれぞれ
示す。
【図4】この発明の第2製造方法の変形例を工程順次に
従って示す図であって、(イ)はバイトで薄く削って伝
熱体表面に直線状傾斜フィンを立ち上げた状態を、
(ロ)は隣り合う一対の傾斜フィン間の空隙にプレート
を配置せしめた状態を、(ハ)は垂直状に真っ直ぐに延
びる態様に成形した状態を、(ニ)は隣の空隙にプレー
トを配置せしめた状態をそれぞれ示す。
【図5】この発明の第3製造方法の一例を工程順次に従
って示す図であって、(イ)は伝熱体表面に直線状傾斜
フィンを立ち上げた状態を、(ロ)は切削刃の起立によ
ってフィンを垂直状に真っ直ぐに延びる態様に成形した
状態をそれぞれ示す。
【図6】直線状の傾斜フィンを立ち上げ成形する工程の
概略説明図である。
【図7】従来例を示す側面図であり、(イ)はフィンが
端面から突出した例、(ロ)は端部のフィンの先端に鋭
利な切断部が露出した例をそれぞれ示す。
【図8】従来の端部フィンを切除した形態のフィン付伝
熱体を示す側面図である。
【符号の説明】
1…フィン付伝熱体 2…伝熱体 3…フィン 10…湾曲状の傾斜フィン 11…直線状の傾斜フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀来 健 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 森田 忠昭 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BA04 BA24 BB06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スカイブ切削加工によって、金属製の伝
    熱板等の伝熱体の表面に外方に向けて延びるフィンが多
    数設けられたフィン付伝熱体において、 前記フィンが、伝熱体表面に対して垂直状に真っ直ぐに
    延ばされていることを特徴とするフィン付伝熱体。
  2. 【請求項2】 金属製の伝熱板等の伝熱体の表面を工具
    で薄く削ることにより、伝熱体の表面から外方に向けて
    傾斜状に延びる傾斜フィンを多数立ち上げる工程と、 前記傾斜フィンに対して成形加工を施すことにより、前
    記フィンを伝熱体表面に対して垂直状に真っ直ぐに延び
    る態様で立ち上げる工程とを包含することを特徴とする
    フィン付伝熱体の製造方法。
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