JP2003077717A - 希土類磁石用合金塊、その製造方法および焼結磁石 - Google Patents

希土類磁石用合金塊、その製造方法および焼結磁石

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JP2003077717A JP2001266278A JP2001266278A JP2003077717A JP 2003077717 A JP2003077717 A JP 2003077717A JP 2001266278 A JP2001266278 A JP 2001266278A JP 2001266278 A JP2001266278 A JP 2001266278A JP 2003077717 A JP2003077717 A JP 2003077717A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】R−T−B系磁石用合金において、Rの濃度の
低い成分側に移行すると、R‐リッチ相の存在割合が減
少するため、磁石に焼結させるときの高密度化が期待で
きなくなることと、保持力の向上が期待できなくなる可
能性がある問題を解決する。 【解決手段】Nd、Pr、Dyのいずれか一種以上の元
素を合計で11.8〜15.2原子%、Bを5.6〜
7.9原子%含有するR−T−B系磁石用合金(RはY
を含む希土類元素のうち少なくとも1種、TはFeを主
成分とし1部をCo,Ni等で置換してもよい。)であ
って、鋳造のままの状態で長さ100μm以上のR−リ
ッチ相が断面内で実質的に見当たらない希土類磁石用合
金塊。溶湯31を回転体5に受け、該回転体の回転によ
って溶湯を飛散させ、その飛散した溶湯を、内面が凹又
は/及び凸状な非平滑面をもつ回転する円筒状鋳型4の
内面で堆積凝固7させる希土類磁石溶合金塊の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は希土類磁石用合金、
特にR−T−B系磁石用合金およびその製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁石用合金としてNd−Fe−B
系合金がその高特性から急激に生産量を伸ばしており、
HD(ハードディスク)用、MRI(磁気共鳴映像法)
用あるいは、各種モーター用等に使用されている。通常
は、Ndの一部をPr、Dy等他の希土類元素で置換し
たもの(Rと表記する。)、および/またはFeの一部
をCo、Ni等他の遷移元素で置換したもの(Tと表記
する。)が一般的であり、Nd−Fe−B系合金を含
め、R−T−B系合金と総称されている。
【0003】R−T−B系合金は、磁化作用に寄与する
強磁性相R214Bを主相とする結晶と、非磁性で希土
類元素の濃縮した低融点のR−リッチ相を結晶粒界に持
つ合金で、活性な金属であることから一般に真空又は不
活性ガス中にて溶解され、金型に鋳造されてきた。この
合金鋳塊は、粉砕され3μm(FSSS:フィッシャー
サブシーブサイザーでの測定)程度の粉体とした後、磁
場中でプレス成形され、焼結炉で約1000〜1100
℃の高温にて焼結され、その後必要に応じ熱処理、機械
加工され、耐食のためのメッキをされ磁石化されるのが
普通である。
【0004】このR−リッチ相は、以下の点で重要な役
割を担っている。 1)融点が低く、焼結時に液相となり、磁石の高密度
化、従って磁化の向上に寄与する。 2)粒界の凹凸を無くし、逆磁区のニュークリエーショ
ンサイトを減少させ保持力を高める。 3)主相を磁気的に絶縁することから保持力を高める。
従ってR−リッチ相の分散状態が悪いと磁石としての特
性に影響するため、均一であることが重要となる。最終
的な磁石としてのR―リッチ相の分布は、原料用合金塊
の組織に大きく影響される。すなわち、金型にて鋳造さ
れた場合、冷却速度が遅いため往々にして結晶粒が大き
くなる。この結果、粉砕した時の粒が結晶粒径よりはる
かに細かくなり、金型鋳造ではR−リッチ相はほとんど
が結晶粒界に凝集し粒内に無いため、R−リッチ相を含
まない主相のみの粒とR−リッチ相のみの粒とが別々に
存在し均一な混合がしにくくなる。
【0005】金型鋳造でのもう一つの問題は、冷却速度
が遅いため初晶としてγ―Feが生成しやすくなること
である。γ―Feは約910℃以下では、α―Feに変
態する。この変態したα―Feは、磁石製造時の粉砕効
率の悪化をもたらし、焼結後も残存すれば磁気特性の低
下をもたらす。そこで金型にて鋳造したインゴットの場
合は、高温で長時間にわたる均質化処理によるα―Fe
の消去が必要となってくる。
【0006】これらを解決するため、金型鋳造方法より
速い冷却速度で鋳造する方法として、ストリップキャス
ティング法(SC法と略す。)が紹介され実際の工程に
て使用されている。これは内部が水冷された銅ロール上
に溶湯を流し、0.1〜0.9mm程度の薄帯を鋳造す
ることにより、急冷凝固させるものであり、結晶組織を
微細化させ、R−リッチ相が微細に分散した組織を有す
る合金を生成させるものであり、合金内のR−リッチ相
が微細に分散しているため、粉砕、焼結後のR−リッチ
相の分散性も良好となり、磁気特性向上に成功してい
る。(特開平5−222488号公報、特開平5−29
5490号公報)しかし、この方法においてもRの割合
(%)が低下するに従ってα−Feの発生は避けがた
く、例えばNd−Fe−Bの3元合金では、Ndが28
質量%以下では、α−Feの発生が見られるようにな
る。このα−Feは、磁石製造工程において粉砕性を著
しく阻害する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
遠心鋳造法を改良し、回転する鋳型の内側に配置した、
往復運動し複数のノズルを備えた箱型のタンディッシュ
を介して、溶湯を回転鋳型の内側に堆積凝固させる方法
(Centrifugal Casting:以下CC
法と略す。)と装置を発明した。(特開平08−130
78号公報、特開平08−332557号公報。)
【0008】CC法では既に堆積凝固したインゴットの
上に次の溶湯が順次注がれ、追加鋳造されたその溶湯は
鋳型が1回転する間に凝固するため、凝固速度を速める
ことができる。しかし、このCC法でもRの濃度の低い
合金を製造しようとすると、高温域の冷却速度が遅いた
めα−Feの生成はさけられないという問題がある。
【0009】α−Feの生成をさけるためには、CC法
で凝固冷却速度を速めればよい。本発明者らは溶湯の堆
積速度をより小さくすることにより、α−Feの発生を
抑制することを可能とした。これにより、磁石として磁
化特性を上げるための手段としてR成分の割合の低い側
での鋳造塊が得られるようになった。しかし、Rの濃度
の低い成分側に移行すると、R‐リッチ相の存在割合が
減少するため、磁石に焼結させるときの高密度化が期待
できなくなることと、保持力の向上が期待できなくなる
可能性がある。このため、更なる磁石特性を得るために
は、より急冷凝固を行いR−リッチ相の微細均一な分布
が必要であることが想定された。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の遠心鋳
造法について改良を重ね、溶湯の供給速度を抑えかつ鋳
型面の冷却速度を上げる方法を考案し、これをおこなう
ことによって従来見られない微細で均一なR−リッチ相
の分布を持つ鋳塊が得られ、これを用いた焼結磁石は高
磁化特性を発揮することを確認した。すなわち本発明
は、 1)Nd、Pr、Dyのいずれか一種以上の元素を合計
で11.8〜15.2原子%、Bを5.6〜7.9原子
%含有するR−T−B系磁石用合金(RはYを含む希土
類元素のうち少なくとも1種、TはFeを主成分とし1
部をCo,Ni等で置換してもよい。)であって、鋳造
のままの状態で長さ100μm以上のR−リッチ相が断
面内で実質的に見当たらないことを特徴とする希土類磁
石用合金塊。 2)Nd、Pr、Dyのいずれか一種以上の元素を合計
で11.8〜15.2原子%、Bを5.6〜7.9原子
%含有するR−T−B系磁石用合金(RはYを含む希土
類元素のうち少なくとも1種、TはFeを主成分とし1
部をCo,Ni等で置換してもよい。)であって、鋳造
のままの状態で長さ50μm以下のR−リッチ相が分散
している領域が断面内で50%以上であることを特徴と
する希土類磁石用合金塊。 3)Nd、Pr、Dyのいずれか一種以上の元素を合計
で11.8〜15.2原子%、Bを5.6〜7.9原子
%含有するR−T−B系磁石用合金(RはYを含む希土
類元素のうち少なくとも1種、TはFeを主成分とし1
部をCo,Ni等で置換してもよい。)であって、鋳造
のままの状態でアスペクト比20以上のR―リッチ相が
断面内にて実質的に見当たらないことを特徴とする希土
類磁石用合金塊。 4)長軸方向の結晶粒径が1000μm以上の領域が5
%以上、R−リッチ相の間隔が平均10μm以下である
前記1)乃至3)のいずれか1項に記載の希土類磁石用
合金塊。 5)α−Feが実質的に無いことを特徴とする前記1)
乃至4)のいずれか1項に記載の希土類磁石用合金塊。 6)前記1)乃至5)のいずれか1項に記載の希土類磁
石用合金塊を原料として製造した焼結磁石。 7)溶湯を回転体に受け、該回転体の回転によって溶湯
を飛散させ、その飛散した溶湯を、内面が凹又は/及び
凸状の非平滑面をもつ回転する円筒状鋳型の内面で堆積
凝固させる遠心鋳造方法にて鋳造した前記1)乃至5)
のいずれか1項に記載の希土類磁石用合金塊。 8)回転体の回転軸と円筒状鋳型の回転軸とが傾斜角θ
をなす前記7)に記載の遠心鋳造方法によって鋳造した
希土類磁石用合金塊。 9)溶湯を回転体に受け、該回転体の回転によって溶湯
を飛散させ、その飛散した溶湯を、内面が凹又は/及び
凸状な非平滑面をもつ回転する円筒状鋳型の内面で堆積
凝固させることを特徴とする希土類磁石用合金塊の製造
方法。 10)回転体の回転軸と円筒状鋳型の回転軸とが傾斜角
θをなすことを特徴とする前記9)に記載の希土類磁石
用合金塊の製造方法。 11)希土類磁石用合金がR−T−B系磁石用合金であ
ることを特徴とする前記9)または10)に記載の希土
類磁石用合金塊の製造方法。 である。
【0011】
【発明の実施の形態】例えばNd−Fe−B系の従来の
SC法により鋳造された鋳塊(Nd30.0質量%)の
断面をSEM(走査電子顕微鏡)にて観察した時の反射
電子像を図1に示す。白い部分が、Nd−リッチ相で
(RがNdになっているためR−リッチ相をNd−リッ
チ相と呼ぶ。)、その形状は凝固方向(左:ロール面側
から右:自由面側)に向って棒状に一部は繋がって延び
ているものと点状に散在しているものがある。棒状のも
のの長手方向は、ほぼ結晶の粒界や粒内でも結晶の成長
方向に伸びている。これらは、鋳造後の熱処理にて若干
消失あるいは分断されるが、鋳造時の影響がそのままの
形態で残っており、点状、棒状のものが不均一に分布し
ている。これは、SC法にて鋳造したNd−Fe−B系
合金鋳塊の一般的な断面組織をあらわしている。
【0012】本発明の鋳塊(Nd30.0質量%)の断
面写真を図9に示す。本発明の鋳塊における特徴は、N
d−リッチ相がほとんど点状に均一に分散していること
である。この点状のNd−リッチ相は、ほとんどのもの
が大きさが最長巾で50μm以下であり、かつ従来のS
C材に見られるような線状、棒状のものがほとんど見当
たらず長さ100μm以上のNd−リッチ相は実質的に
見当たらない。
【0013】ここで、「実質的に見当たらない」という
意味は、次のようにして鋳塊の断面観察から確認でき
る。
【0014】鋳塊断面を研磨し、SEMにて断面の任意
の視野を400倍にて観察し、その視野中に長手方向で
100μm以上の棒状のNd−リッチ相を探す。この
時、ランダムな10視野にて視野内に100μm以上の
Nd−リッチ相が見られないものが9視野以上であるレ
ベルのものである。
【0015】さらに、本発明の鋳塊は、細かい点状のN
d−リッチ相が点在しており、断面のSEM観察で50
μm以下の長さのNd−リッチ相のみで占められている
組織の領域が50%以上を占めている。これは400倍
のSEMにて観察した写真を任意に10枚撮った場合、
写真中に50μmを超える長さのNd−リッチ相が見ら
れないものは5枚以上であると言い換えられる。
【0016】本発明の鋳塊の特徴は、棒状のR−リッチ
相が少ないことである。より厳密に言えば、アスペクト
20以上のR−リッチ相が「実質的にみられない」こと
である。この測定についても、「実質的にみられない」
とは同様に研磨した断面をSEMにて1000倍で観察
し、同一視野内にアスペクト比20以上のものが存在す
る視野がランダムな10視野中1視野以下程度のレベル
を言う。
【0017】また、本発明の鋳塊は、断面の結晶粒の長
軸方向の長さが1000μm以上の領域が5%以上であ
ることにより結晶配向性がよいことが特徴であり、かつ
R−リッチ相間隔が平均10μm以下であることにより
粉砕後の焼結性もよい。R−リッチ相間隔は、断面SE
Mにより観察し、鋳造厚さ方向と直角方向のR−リッチ
相間隔を、画像処理あるいは写真上からの手測定により
平均したものである。
【0018】また、本発明の鋳塊は、Rが化学量論組成
付近まで実質的にα―Feが発生しない。ここで「実質
的にα―Feが発生しない」というのは、鋳塊の任意の
断面の任意の視野で10視野にてα―Feが存在するか
どうかを確認した場合9割以上の視野で見つからない程
度の状態をいう。SEMの反射電子線像では、α―Fe
はデンドライト状に黒く見える。
【0019】本発明の合金塊は、次のような方法にて製
造できる。図2は、本発明の希土類磁石用合金塊の製造
に用いる装置の1例であり、これを用いて説明する。
【0020】通常、希土類合金は、その活性な性質なた
め真空または不活性ガスの部屋1の中でルツボ3にて溶
解される。溶湯31は、湯道6により回転軸をRとした
回転体5に受け、該回転体5の回転によって溶湯を円筒
状の鋳型4の内壁に飛散させる。回転体は、回転軸をR
として回転する物質であり、注がれた溶湯を周囲に飛散
させる機能を有する物体であり、円盤、上に角度を持つ
カップ状、下に角度を持つコーン状等にて飛散させられ
るが、図で示すような容器状で側面に複数の孔部を有す
る形状(回転受け容器)が好ましい。
【0021】このような回転体や回転体の内部に溶湯が
注がれた場合、溶湯は回転による力や遠心力により、回
転体の周囲に飛散させられる。この場合、回転体の熱容
量を小さくすることによって溶湯を回転体上で凝固させ
ず、円筒上鋳型の内壁にて堆積凝固させることができ
る。図2では、鋳型が水平に置かれているが、垂直に置
いても、傾斜させておいても回転体との位置関係を一定
に保てばなんら問題はない。
【0022】回転体5の回転軸と鋳型4の回転軸は、あ
る角度θをもたせることにより堆積面を鋳型の長手方向
全体に広げることができ、それによって溶湯の堆積速度
をコントロールすることが出来る。この角度をつけるこ
とにより、溶湯を大きな面積範囲にばら撒くことができ
結果的に凝固速度を大きくすることができる。溶湯を鋳
型内全体にばら撒くには、上述の角度をつける方法以外
に、鋳型又は回転体を鋳型回転軸方法に前後させること
によっても同様の効果が得られる。
【0023】なお、回転体と鋳型は同一方向に回転速度
をずらして回転させることが好ましい。反対方向に回転
させると、溶湯が鋳型に衝突する際に鋳型に乗らずに飛
散するスプラッシュ現象が発生し易くなり、歩留りの低
下を招く。また、回転体と鋳型の回転速度が同じである
と鋳型上の同一面に線状に堆積することになり、鋳型前
面に広がらない。従ってあまり両者の回転速度が近いこ
とも避けるべきで、通常は、両者の回転速度の差は少な
くとも10%以上、望ましくは20%以上差をつけるべ
きである。
【0024】回転体の回転数は、溶湯の遠心力により溶
湯が鋳型の内壁面に衝突するような条件を選ぶ必要があ
る。また、鋳型の回転数は、堆積凝固した鋳塊が落下し
ないように1G以上の遠心力を与えるとともに、遠心力
を増すことにより溶湯を鋳型内壁へ押し付けることで冷
却効果を増すことができる。
【0025】本発明の特徴は、更にこの回転する鋳型4
の内面を凹又は凸あるいは、それらの組合せによる非平
滑面にすることにより鋳型の冷却面積を増すことで冷却
能を上げ冷却速度を上げていることである。内面の凹又
は凸は、例えば図3のように曲面でも良いが図4、図
5、図6のように直線的に角度のついた溝のほうが、溶
湯が鋳型面に当った瞬間の凝固収縮による鋳型面からの
ずれによる離れを防ぎ、鋳型との密着性を上げ熱伝導の
低下を防ぐ意味で好ましい。なお、凹凸の深さは、鋳型
体積、鋳型表面積、比熱等を勘案して設計することが必
要であるが、0.5mm〜数mmが適当である。浅過ぎ
ると冷却効果が小さくなり、所望の組織が得られなくな
り、深すぎると鋳造後の鋳造品の剥離に手間がかかる。
また、回転体から飛来してくる溶湯の大きさと溝形状、
大きさとの関係も大切であり、飛来する溶湯が大きい場
合凹凸の溝巾が狭すぎ、深すぎると、溶湯が溝に完全に
入らず鋳型と堆積溶湯との間にギャップを生じ冷却を損
なうことがあるので注意を要する。鋳型の材質は、Cu
が熱伝導率から見て好ましいが、Feでも問題はない。
【0026】従来の鋳造法では柱状晶的に伸びていた結
晶に沿ってR−リッチ相も晶出していたため、R−リッ
チ相が棒状に伸びていた。また、この柱状晶の方向がば
らばらであることも手伝ってR−リッチ相の分布は不均
一であったが、上記の鋳型内面の冷却能の向上により凝
固速度が上がることによって、本発明の組織は、等軸晶
となりやすく、かつR−リッチ相の晶出が細かくなるこ
とから棒状のものがほとんど少なく、分布も均一性を増
すこととなったと考えられる。
【0027】本鋳造法は、鋳型にて堆積し凝固過程にあ
る溶湯の上に更に後から溶湯が追加され、冷却のための
熱の伝達は鋳造された鋳塊を通して行われるため無限に
厚い鋳塊を作ることは不可能であり、通常は数十mm厚
さが限度であり、好ましくは、1〜10mm程度であ
る。1mm未満であまり薄すぎると後の磁石製造工程の
ハンドリングが面倒となる。10mmを超えると鋳型と
反対面側における冷却能が落ちてくる。
【0028】本鋳造法にて製造したR−T−B系磁石用
合金塊から粉砕、成型、焼結することにより、高特性の
異方性磁石を製造することができる。粉砕は、通常、水
素解砕、中粉砕、微粉砕の順で行なわれ、3μm(FS
SS)程度の粉体にされる。
【0029】ここで、水素解砕は、前工程の水素吸蔵工
程と後工程の脱水素工程に分けられる。水素吸蔵工程で
は、267hPa〜50000hPaの圧力の水素ガス
雰囲気で、主に合金塊のR−リッチ相に水素を吸蔵さ
せ、この時に生成されるR−水素化物によりR−リッチ
相が体積膨張することを利用して、合金塊自体を微細に
割ることまたは無数の微細な割れ目を生じさせる。この
水素吸蔵は常温〜600℃程度の範囲で実施されるが、
R−リッチ相の体積膨張を大きくして効率良く割るため
には、常温〜100℃程度の範囲で実施することが好ま
しい。好ましい処理時間は1時間以上である。この水素
吸蔵工程により生成したR−水素化物は大気中では不安
定であり酸化され易いため、200〜600℃程度で
1.33hPa以下真空中に保持する脱水素処理を行な
うことが好ましい。この処理により、大気中で安定なR
-水素化物に変化させることができる。好ましい処理時
間は30分以上である。水素吸蔵後から焼結までの各工
程で酸化防止のための雰囲気管理がなされている場合
は、脱水素処理を省くこともできる。なお、この水素解
砕をせずに中粉砕、微粉砕することもできる。
【0030】中粉砕とは、合金片をアルゴンガスや窒素
ガスなどの不活性ガス雰囲気中で、例えば500μm以
下まで粉砕することである。このための粉砕機には、例
えばブラウンミル粉砕機がある。本発明の水素解砕した
合金片の場合、既に微細に割れている、または内部に無
数の微細な割れ目が生じているため、この中粉砕を省略
することもできる。
【0031】微粉砕とは、3μm(FSSS)程度まで
粉砕することである。このための粉砕機には、例えばジ
ェットミル装置がある。この場合、粉砕時の雰囲気はア
ルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気とする。
これらの不活性ガス中に2質量%以下、好ましくは1質
量%以下の酸素を混入させてもよい。このことにより粉
砕効率が向上するとともに、粉砕後の粉体の酸素濃度が
1000〜10000ppmとなり耐酸化性が向上す
る。また、焼結時の異常粒成長を抑制することもでき
る。
【0032】磁場成型時に粉体と金型内壁との摩擦を低
減し、また粉体どうしの摩擦も低減させて配向性を向上
させるため、粉体にはステアリン酸亜鉛等の潤滑剤を添
加することが好ましい。好ましい添加量は0.01〜1
質量%である。添加は微粉砕前でも後でもよいが、磁場
中成形前に、アルゴンガスや窒素ガスなどの不活性ガス
雰囲気中でV型ブレンダー等を用いて十分に混合するこ
とが好ましい。
【0033】3μm(FSSS)程度まで粉砕された粉
体は、磁場中成型機でプレス成型される。金型は、キャ
ビティ内の磁界方向を考慮して、磁性材と非磁性材を組
み合わせて作製される。成型圧力は0.5〜2t/cm
2が好ましい。成型時のキャビティ内の磁界は5〜20
kOeが好ましい。また、成型時の雰囲気はアルゴンガ
スや窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気が好ましいが、上
述の耐酸化処理した粉体の場合、大気中でも可能であ
る。
【0034】焼結は、1000〜1100℃で行なわれ
る。焼結温度に到達する前に潤滑剤と、微粉中の水素は
完全に除去しておく必要がある。潤滑剤の好ましい除去
条件は、1.33×10-2hPaの真空中またはAr減
圧フロー雰囲気中、300〜500℃で30分以上保持
することである。また、水素の好ましい除去条件は、
1.33×10-2hPa以下の真空中、700〜900
℃で30分以上保持することである。焼結時の雰囲気は
アルゴンガス雰囲気または1.33×10-2hPa以下
の真空雰囲気が好ましい。保持時間は1時間以上が好ま
しい。
【0035】焼結後、保磁力向上のため、必要に応じて
500〜650℃で熱処理することができる。好ましい
雰囲気はアルゴンガス雰囲気または真空雰囲気である。
好ましい保持時間は30分以上である。
【0036】なお、本鋳造方法は、R−T−B系磁石用
合金に限らず、例えばニッケル水素電池の負極用のミッ
シュメタル−Ni合金等の希土類合金にも適用でき、本
法の急冷凝固により、Mn等の偏析を解消できる。
【0037】
【実施例】(実施例1)合金組成が、Nd:30.0質
量%、B:1.00質量%、Co:1.0質量%、A
l:0.30質量%、Cu:0.10質量%、残部鉄に
なるように、金属ネオジウム、フェロボロン、コバル
ト、アルミニウム、銅、鉄を配合し、アルミナ坩堝を使
用して、アルゴンガス1気圧雰囲気中で、高周波溶解炉
で溶解し、溶湯を図2に示す装置で鋳造を行った。鋳型
は、内径500mm、長さ500mmで、鋳型内面は図
7に示す深さ1mm、底部の巾5mmの溝が3mm間隔
で彫られている。回転受け容器は、直径2mmの孔部を
周囲に8個配置した内径250mmのものである。回転
受け容器の回転軸と鋳型の回転軸との角度θは、25°
で、鋳型内壁への平均溶湯体積速度を0.01cm/秒
の条件とした。鋳型の回転数は、遠心力が10Gになる
ように、189rpmに設定し、回転受け容器の回転速
度は535rpmとし、溶湯に約40Gの遠心力を加え
た。得られた合金塊の厚さは、円筒状鋳型の中央部で6
〜8mm、両端部近傍の最も厚い部分で11〜13mm
であった。断面のミクロ組織は、電子顕微鏡にて反射電
子像を観察した。それらの結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】(実施例2)合金組成が、Nd28.0質
量%、B:1.00質量%、Co:1.0質量%、A
l:0.30質量%、Cu:0.10質量%、残部鉄に
なるように、金属ネオジウム、フェロボロン、コバル
ト、アルミニウム、銅、鉄を配合し、アルミナ坩堝を使
用して、アルゴンガス1気圧雰囲気中で、高周波溶解炉
で溶解し、溶湯を図2に示す装置で鋳造を行った。鋳
型、回転受け容器の寸法は、実施例1と同じであるが、
鋳型内面は、平滑であり、鋳型の回転数は、遠心力が1
5Gになるように、231rpmに設定した。回転受け
容器は、実施例と同じ条件にて実施した。この結果を、
上記の表1に示した。
【0040】(比較例1)実施例1と同様の組成の合金
を配合し、実施例1と同様に溶解し、同様の鋳造装置に
て鋳造を行った。ただし、この場合の鋳型内面は、なん
ら凹凸は無く、表面は、事前に平滑にサンドペーパー2
40番にて研磨された。また、鋳型の回転は、2.5G
となるような回転数とした。
【0041】この鋳造で得られた合金塊は、円筒状鋳型
の中央部で7〜8mm、両端部近傍の最も厚い部分で1
2〜13mmであった。これを実施例1と同様に断面の
反射電子像の観察を行った。この結果を上記の表1に示
す。
【0042】(比較例2)実施例1と同様の組成となる
よう配合し、溶解を1気圧のアルゴン雰囲気下で行い、
図8に示すようなSC法の鋳造装置を用いて鋳造を行っ
た。この水冷銅ロール23の外径は400mm、周速度
は1m/sとし、平均厚さ0.32mmのフレーク状の
合金塊を得た。得られた合金塊の断面の組織を反射電子
線像で観察した。この結果を、上記の表1に示す。
【0043】(実施例3)本実施例3では、焼結磁石を
作製した例を示す。実施例1で得られた合金片を水素解
砕、中粉砕、微粉砕の順に粉砕した。水素解砕工程の前
工程である水素吸蔵工程の条件は、100%水素雰囲
気、大気圧で1時間保持とした。水素吸蔵反応開始時の
金属片の温度は25℃であった。また後工程である脱水
素工程の条件は、0.13hPaの真空中、500℃で
1時間保持とした。中粉砕にはブラウンミル装置を用
い、水素解砕した粉末を100%窒素雰囲気中で425
μm以下まで粉砕した。この粉に、ステアリン酸亜鉛粉
末を0.07質量%添加し、100%窒素雰囲気中でV
型ブレンダーで十分混合した後、ジェットミル装置で
3.2μm(FSSS)まで微粉砕した。粉砕時の雰囲
気は、4000ppmの酸素を混合した窒素雰囲気中と
した。その後、再度、100%窒素雰囲気中でV型ブレ
ンダーで十分混合した。得られた粉体の酸素濃度は25
00ppmであった。またこの粉体の炭素濃度の分析か
ら、粉体に混合されているステアリン酸亜鉛粉末は0.
05質量%であると計算された。次に、得られた粉体を
100%窒素雰囲気中で横磁場中成型機でプレス成型し
た。成型圧力は1.2t/cm2であり、金型のキャビテ
ィ内の磁界は15kOeとした。得られた成型体を、
1.33×10-5hPaの真空中、500℃で1時間保
持し、次いで1.33×10-5hPa真空中、800℃
で2時間保持した後、1.33×10-5hPa真空中、
1060℃で2時間保持して焼結させた。焼結密度は
7.5g/cm3以上であり十分な大きさの密度となっ
た。さらに、この焼結体をアルゴン雰囲気中、540℃
で1時間熱処理した。直流BHカーブトレーサーでこの
焼結体の磁気特性を測定した結果を表2に示す。また、
この焼結体の断面を鏡面研磨し、この面を偏光顕微鏡で
観察したところ、結晶粒の大きさは平均で15〜20μ
mであり、ほぼ均一の大きさであった。
【0044】(比較例3、4)本比較例3、比較例4で
は、比較例1、比較例2で得られた合金片をそれぞれ、
実施例3と同様の方法で粉砕して、3.3μm(FSS
S)の大きさの粉体を得た。粉体の酸素濃度は2600
ppmであった。これらの粉体を使って、実施例3と同
様の方法で磁場中成型、焼結し、異方性磁石を作製し
た。得られた焼結体の磁気特性を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2より、実施例3で作製した磁石と比較
して、比較例3で作製した磁石は、保磁力(iHc)が
2kOe以上低い。これは、Rリッチ相の分散状況が悪
いためであると思われる。また、比較例4で作製した磁
石は、Brが0.15kG低い。これは、本発明の合金
よりも結晶配向性が悪いためであると思われる。
【0047】
【発明の効果】本発明の希土類磁石用合金塊は、従来見
られないR−リッチ相の細かさと均一性をもち、本合金
塊から製造した焼結磁石は、従来の磁石より高特性を発
現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のSC法による合金塊の断面組織の一例を
示す。
【図2】本発明の希土類磁石用合金塊の製造に用いる装
置の一例を示す。
【図3】本発明の鋳型内面の断面図の一例を示す。
【図4】本発明の鋳型内面の断面図の一例を示す。
【図5】本発明の鋳型内面の断面図の一例を示す。
【図6】本発明の鋳型内面の断面図の一例を示す。
【図7】本発明の鋳型内面の断面図の一例を示す。
【図8】従来のSC法の鋳造装置の一例を示す。
【図9】本発明の希土類磁石合金塊の断面組織の一例を
示す。
【符号の説明】
1 溶解チャンバー 2 鋳造チャンバー 3 るつぼ 31 溶湯 4 円筒状回転鋳型 L 円筒状鋳型の回転軸 5 回転体(回転受け容器) R 回転体(回転受け容器)の回転軸 6 湯道 7 インゴット 8 鋳型駆動機構 9 回転体(回転受け容器)回転駆動機構 10 回転体の回転モーター 21 るつぼ 22 タンディッシュ 23 水冷銅ロール 24 ストリップ状合金塊
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 忠直 埼玉県秩父市大字下影森1505番地 昭和電 工株式会社秩父生産・技術統括部内 Fターム(参考) 5E040 AA04 CA01 NN01 NN06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Nd、Pr、Dyのいずれか一種以上の元
    素を合計で11.8〜15.2原子%、Bを5.6〜
    7.9原子%含有するR−T−B系磁石用合金(RはY
    を含む希土類元素のうち少なくとも1種、TはFeを主
    成分とし1部をCo,Ni等で置換してもよい。)であ
    って、鋳造のままの状態で長さ100μm以上のR−リ
    ッチ相が断面内で実質的に見当たらないことを特徴とす
    る希土類磁石用合金塊。
  2. 【請求項2】Nd、Pr、Dyのいずれか一種以上の元
    素を合計で11.8〜15.2原子%、Bを5.6〜
    7.9原子%含有するR−T−B系磁石用合金(RはY
    を含む希土類元素のうち少なくとも1種、TはFeを主
    成分とし1部をCo,Ni等で置換してもよい。)であ
    って、鋳造のままの状態で長さ50μm以下のR−リッ
    チ相が分散している領域が断面内で50%以上であるこ
    とを特徴とする希土類磁石用合金塊。
  3. 【請求項3】Nd、Pr、Dyのいずれか一種以上の元
    素を合計で11.8〜15.2原子%、Bを5.6〜
    7.9原子%含有するR−T−B系磁石用合金(RはY
    を含む希土類元素のうち少なくとも1種、TはFeを主
    成分とし1部をCo,Ni等で置換してもよい。)であ
    って、鋳造のままの状態でアスペクト比20以上のR―
    リッチ相が断面内にて実質的に見当たらないことを特徴
    とする希土類磁石用合金塊。
  4. 【請求項4】長軸方向の結晶粒径が1000μm以上の
    領域が5%以上、R−リッチ相の間隔が平均10μm以
    下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の希土類
    磁石用合金塊。
  5. 【請求項5】α−Feが実質的に無いことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の希土類磁石用合
    金塊。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の希
    土類磁石用合金塊を原料として製造した焼結磁石。
  7. 【請求項7】溶湯を回転体に受け、該回転体の回転によ
    って溶湯を飛散させ、その飛散した溶湯を、内面が凹又
    は/及び凸状の非平滑面をもつ回転する円筒状鋳型の内
    面で堆積凝固させる遠心鋳造方法にて鋳造した請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載の希土類磁石用合金塊。
  8. 【請求項8】回転体の回転軸と円筒状鋳型の回転軸とが
    傾斜角θをなす請求項7に記載の遠心鋳造方法によって
    鋳造した希土類磁石用合金塊。
  9. 【請求項9】溶湯を回転体に受け、該回転体の回転によ
    って溶湯を飛散させ、その飛散した溶湯を、内面が凹又
    は/及び凸状な非平滑面をもつ回転する円筒状鋳型の内
    面で堆積凝固させることを特徴とする希土類磁石用合金
    塊の製造方法。
  10. 【請求項10】回転体の回転軸と円筒状鋳型の回転軸と
    が傾斜角θをなすことを特徴とする請求項9に記載の希
    土類磁石用合金塊の製造方法。
  11. 【請求項11】希土類磁石用合金がR−T−B系磁石用
    合金であることを特徴とする請求項9または10に記載
    の希土類磁石用合金塊の製造方法。
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