JP2003075289A - 排ガス利用予熱器を有する蓄熱体加熱式風洞装置および風洞装置におけるバーナ制御方法 - Google Patents

排ガス利用予熱器を有する蓄熱体加熱式風洞装置および風洞装置におけるバーナ制御方法

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JP2003075289A
JP2003075289A JP2001264176A JP2001264176A JP2003075289A JP 2003075289 A JP2003075289 A JP 2003075289A JP 2001264176 A JP2001264176 A JP 2001264176A JP 2001264176 A JP2001264176 A JP 2001264176A JP 2003075289 A JP2003075289 A JP 2003075289A
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Takashi Fujinaga
隆 藤永
Shinko Ota
真弘 太田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の風洞装置の課題はバーナによる蓄熱
体加熱ガスの温度を経済的に高温に上昇させることにあ
る。 【解決手段】 気体供給源と、容器の内部に蓄熱体が設
けられ気体供給源から送り出された気体を通して蓄熱体
により加熱する加熱器と、燃料を燃焼させてその燃焼ガ
スを蓄熱体加熱ガスとして加熱器に送り込んで蓄熱体を
加熱するバーナと、このバーナに燃料を供給する燃料供
給管路と、バーナに空気を供給する空気供給管路と、加
熱器における蓄熱体加熱ガスを排ガスとして排出するガ
ス排出管路と、空気供給管路の一部とガス排出管路の一
部が組合されてガス排出管路を流れる蓄熱体加熱ガスの
熱により空気供給管路を流れる空気を加熱する予熱器と
を具備し、空気供給管路を流れる空気の流量を所定の値
に保持して燃料流量調節弁の駆動により燃料供給管路を
流れる燃料の流量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素添加燃焼や別
途熱源によるバーナ空気予熱をすることなく1500℃
以上に加熱された空気を流すことが可能な排ガス利用予
熱器を有する蓄熱体加熱式風洞装置およびこの風洞装置
におけるバーナ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】風洞装置はトンネル内部に人工的に高速
の気流を発生させる装置で、主として航空機に関する模
型を置いて空気力学および空力研究の実験を行なうため
に用いられている。この風洞装置では、マッハ数が4以
上の超音速の気流を発生させる場合には、空気が液化す
ることを防止するために空気を加熱している。
【0003】風洞装置では貯気槽から吹出された高圧の
空気を整流筒で整流してノズルから測定カート(風洞)
に供給して気流を発生させているが、加熱された気流を
発生させる機能を備えた風洞装置では貯気槽と整流筒と
の間に蓄熱体加熱器を設けて空気を加熱している。蓄熱
体加熱器を用いるのは、事前に必要な熱を蓄熱体に蓄え
ていき、瞬時に効率良く放熱することができるため、空
気加熱に必要な時間当りのエネルギーを極めて小さく抑
えることができ、且つ安定して空気を加熱できるからで
ある。
【0004】従来、この加熱された空気を用いた気流を
発生させる風洞装置として図4に示すものがある。図4
は従来の風洞装置の構成を模式的に示す図である。
【0005】図4において1は高圧の空気を溜める貯気
槽で、加熱器2へ向けて空気が送り出される。加熱器2
は容器3の内部に蓄熱体4を設けたもので、貯気槽1か
ら送り出された高圧の空気を容器3の一端部から他端部
へ流して蓄熱体4から放出される熱により空気を加熱す
る。加熱器2で加熱された高圧の空気は整流用部材を備
えた整流筒5を通って整流された後、ノズル6から測定
カート7に吹き出されて気流を形成する。測定カート7
では実験対象とする模型を置いて実験を行なう。空気は
さらに拡散筒8と消音塔9を流れる。
【0006】加熱器2の容器3の他端部にはバーナ10
が設けられ、このバーナ10で燃焼されたガスは蓄熱体
加熱用の加熱ガスとして容器3の内部を流れて蓄熱体4
を加熱した後に容器3の一端部から煙突18を通って排
出される。バーナ10には、燃料の一例である燃料ガス
(都市ガス)を供給するとともに、ガスの流量を調節す
る流量調節弁12を備えた燃料ガス供給管路11と、ブ
ロワ14の駆動によって空気を供給する空気供給管路1
3とが接続されており、このブロワ14はインバータ盤
15により回転を制御して空気の流量調節を行なう。ま
た、蓄熱体4を1500℃以上の高温に加熱する場合に
は、バーナ10には、酸素を供給するとともに酸素の流
量を調節する流量調節弁17を備えた酸素供給管路16
が接続されている。加熱器2の内部には蓄熱体加熱用の
加熱ガスの温度を検出する温度センサTが設けられてい
る。なお、図中Cは制御回路で、これは温度センサTか
らの温度情報を受けて流量調節弁12、ブロワ14(イ
ンバータ盤15)および流量調節弁17の駆動を制御し
て、バーナ10への燃料ガス、空気および酸素の供給流
量を調節する。
【0007】また、図4には記載されていないが、畜熱
体4を1500℃以上の高温に加熱する手段として、ブ
ロワ14からの空気供給ラインに電気式の空気加熱器を
設けて、空気を所定の温度まで予熱する方式もある。
【0008】この風洞装置においてバーナ10による蓄
熱体加熱ガス(燃焼ガス)の温度を制御する方法に図5
の線図を参照して説明する。図5は従来の風洞装置のバ
ーナにおける蓄熱体加熱ガス温度と、燃料ガス、空気お
よび酸素供給流量との関係を示す線図である。
【0009】バーナ10の蓄熱体加熱ガス温度が150
0℃未満である場合には、ブロワ14の駆動によりバー
ナ10に供給するために空気供給管路13を流す空気の
流量を一定にし、流量調節弁12によりバーナ10に供
給するためにガス供給管路11を流れる燃料ガスの流量
を蓄熱体加熱ガス温度の上昇に応じて順次増大させて行
く。
【0010】蓄熱体加熱ガス温度が1500℃を超えた
場合には、蓄熱体加熱ガス温度の上昇に応じて空気供給
管路13を流す空気の流量を減少させてゆくとともに、
燃料ガスの流量を蓄熱体加熱ガス温度の上昇に応じて順
次増大させて行き、さらに流量調節弁17により酸素供
給管路16を通してバーナ10への酸素供給を開始し、
酸素の流量を順次増大させて行くことにより高温の蓄熱
体加熱ガスを得る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】最近は風洞装置におい
て宇宙往還機などに用いる空気吸い込みエンジンにおけ
る燃焼器の実験が行われるようになっており、この場合
には測定カートに供給する高圧の空気は、超音速または
極超音速で、その空気の温度を1500℃以上の高い温
度にする必要がある。このため、蓄熱体4を加熱するバ
ーナ10による蓄熱体加熱ガスの温度を1500℃以上
にする必要がある。
【0012】しかし、前述した従来の風洞装置における
バーナ10を制御する方法では、蓄熱体加熱ガス温度が
1500℃未満の範囲から1500℃を超えた範囲に亘
り温度の上昇に伴い燃料ガスの供給流量を順次増大して
行き、また温度が1500℃を超えた範囲で燃焼用空気
の供給流量を順次低減して低下して行き、代りに酸素の
供給を開始して順次供給流量を増大して行く必要があっ
た。
【0013】すなわち、従来の風洞装置ではバーナ10
による蓄熱体加熱ガス温度を1500℃以上の高温に上
昇させる場合には、バーナ10での負担が大きいため
に、多くの燃料ガスを使用するとともに、加えて酸素を
使用しなければならならず大変経済性が悪かった。
【0014】本発明は、バーナによる蓄熱体加熱ガスの
排ガスが持つ熱を有効利用し、経済的に、且つ酸素添加
燃焼などを用いず1500℃以上の畜熱体加熱ガスを生
成することができる排ガス利用予熱器を有する蓄熱体加
熱式風洞装置およびこの風洞装置におけるバーナ制御方
法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の排ガス
利用予熱器を有する蓄熱体加熱式風洞装置は、加圧され
た気体を送り出す気体供給源と、容器の内部に蓄熱体が
設けられ前記気体供給源から送り出された気体を通して
前記蓄熱体に事前に蓄えられた熱を放出することにより
気体を加熱する加熱器と、この加熱器の前記蓄熱体によ
り加熱された気体を吹出すノズルおよびこのノズルによ
り吹出された気体を気流として流し模型を支持する測定
カートと、燃料を燃焼させてその燃焼ガスを蓄熱体加熱
ガスとして前記加熱器に送り込んで前記蓄熱体を加熱す
るバーナと、このバーナに燃料を供給する燃料供給管路
と、前記バーナに空気を供給する空気供給管路と、前記
加熱器において蓄熱体を加熱したガスを排ガスとして排
出するガス排出管路と、前記空気供給管路と前記ガス排
出管路に接続されて前記ガス排出管路を流れる排ガスの
熱により前記空気供給管路を流れる空気を加熱する予熱
器とを具備することを特徴とする。
【0016】請求項2の発明の風洞装置におけるバーナ
制御方法は、気体供給源から測定カートへ供給される空
気を蓄熱体から放出する熱により加熱する加熱器と、燃
料を燃焼させてその燃焼ガスで蓄熱体加熱ガスとして前
記加熱器の蓄熱体を加熱するバーナとを具備する風洞装
置において、前記バーナに空気を供給する空気供給管路
と前記加熱器における蓄熱体加熱ガスを排出するガス排
出管路に接続する予熱器を設けて、前記ガス排出管路を
流れる蓄熱体加熱ガスの熱により前記供給管路を流れる
空気を加熱し、且つ前記加熱器に蓄熱体加熱ガスの温度
を検出する温度センサを設けて、前記バーナに燃料を供
給する燃料供給管路に設けた燃料流量調節弁を前記温度
センサからの温度情報に基いて駆動し、前記空気供給管
路を流れる空気の流量を所定の値に保持して前記燃料流
量調節弁の駆動により前記燃料供給管路を流れる燃料の
より少ない流量を調節し必要とする蓄熱体加熱ガスの温
度を得ることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図3を参照して説明する。
【0018】この実施の形態は、加熱器に設けるバーナ
の燃料として都市ガスまたはプロパンガスを用いた風洞
装置を対象とするものである。
【0019】この実施の形態における風洞装置の構成に
ついて図1を参照して説明する。図1はこの実際の形態
における風洞装置の構成を模式的に示す図である。
【0020】図1において21は気体供給源である高圧
の空気を溜める貯気槽で、図示しないコンプレッサから
加圧された高圧の空気が供給される。この貯気槽21は
調圧弁22および開閉弁23を介して加熱器24に接続
され、高圧の空気が調圧弁22で圧力調節されて加熱器
24に供給される。
【0021】加熱器24は筒体をなす容器25の内部に
蓄熱体26を設けたもので、容器25の一端部が貯気槽
21からの配管に接続され、他端部が開閉弁27を介し
て整流筒28に接続されている。蓄熱体26はバーナ4
1による蓄熱体加熱ガスにより通風試験前に加熱されて
熱を蓄える。通風試験時には、貯気槽21から供給され
た高圧空気は加熱器24の容器25の内部を一端部から
他端部へ移動して蓄熱体26が放出する熱により加熱さ
れて温度上昇する。高圧空気の温度は蓄熱体26の温度
によって規定され、蓄熱体26の温度はこれを加熱する
バーナ41の蓄熱体加熱ガスの温度により規定される。
【0022】加熱された高圧空気は整流筒28に移動し
て整流筒28の内部に設けられた整流部材29により整
流される。整流筒28はノズル30を介して測定カート
(風洞)31に接続されており、温度上昇した高圧空気
はノズル30から測定カート31へ吹き出されて高速の
気流を形成する。測定カート31では実験を行なう対象
の模型を置いて実験を行なう。測定カート31を流れた
高圧空気はさらに拡散筒32から消音塔33へ移動す
る。
【0023】加熱器24の容器25の他端部には燃料ガ
ス(都市ガス)を燃料とするバーナ41が設けられ、こ
のバーナ41で燃焼されたガスは蓄熱体加熱用の加熱ガ
スとして容器3の内部を一端部へ向けて流れて蓄熱体2
6を加熱する。このバーナ41には、燃料の一例である
燃料ガス(都市ガス)をバーナ41へ供給するととも
に、この燃料ガスの流量を調節する流量調節弁43と開
閉弁44を備えた燃料ガス供給管路42が接続され、ま
たブロワ46の回転駆動によって空気をバーナ41へ供
給するとともに開閉弁47を備えた空気供給管路45が
接続されており、この空気の流量はブロワ46は回転数
を制御して調節する。加熱器24の容器25の一端部に
は、バーナ41による蓄熱体加熱ガスが蓄熱体を加熱し
た後の排ガスを容器25の外部へ排出するとともに開閉
弁49を備えたガス排出管路48が接続されている。
【0024】従って、バーナ41は燃料ガス供給管路4
2によって供給された燃料ガスと空気供給管路45によ
って供給された空気とを混合して燃焼し、この燃焼ガス
を蓄熱体加熱ガスとして加熱器24の容器25の内部で
蓄熱体26を加熱する。容器25の内部の蓄熱体加熱ガ
スはガス排出管路48により外部へ排出される。
【0025】図中50は予熱器で、この予熱器50は加
熱器24の容器25から排出されてガス排出管路48を
流れる蓄熱体加熱ガスと、空気供給管路45を流れてバ
ーナ41に供給される空気との間で熱交換を行ない、蓄
熱体加熱ガスの熱により空気を加熱する、すなわち加熱
器24に供給される空気を予熱するものである。予熱器
50は、空気供給管路45の一部に組み込まれて接続さ
れる空気流通部51とガス排出管路48の一部に組み込
まれて接続されるガス流通部52とが、排ガスと空気と
の間で効果的に熱交換が行なえるように組合されてい
る。例えば空気流通部51が容器とされ、ガス排出管路
48がパイプとしてその内部を貫通して設けられて、パ
イプを流れる排ガスが容器を流れる空気を加熱する構成
とされている。これによりブロワ46により空気供給管
路45を流れる常温の空気は予熱器50を通過する時
に、ガス排出管路48を流れる排ガスの温度に応じて常
温より高い温度まで加熱されて温度上昇してバーナ41
に供給される。
【0026】加熱器2の内部には蓄熱体加熱用の加熱ガ
スの温度を検出する温度センサTが設けられている。図
中Cは制御回路で、これは温度センサTからの温度情報
を受けて燃料ガス供給回路42における流量調節弁43
の駆動を制御してバーナ41への燃料ガスの供給流量を
調節する。すななち、制御回路Cは温度センサTからの
温度情報に基いて、排ガスが予熱器50でバーナ41に
供給する空気を加熱する温度(予熱空気温度)を考慮し
て、燃料ガスが効果的に燃焼して蓄熱体加熱ガスが温度
の目標とする値までに経済的に上昇するように、バーナ
41への燃料ガスの供給流量を調節する。
【0027】このように構成された風洞装置における効
果と制御について図2および図3を参照して説明する。
図2はこの風洞装置のバーナにおける蓄熱体加熱時間
と、燃料ガス流量、空気流量、蓄熱体加熱ガス温度およ
び蓄熱体加熱後の排ガス温度との関係を示す線図、図3
は予熱器が働いた時のこの風洞装置のバーナにおける蓄
熱体加熱ガス温度と、燃料ガス、空気および酸素供給流
量との関係を示す線図である。
【0028】バーナ41による蓄熱体加熱ガスの温度を
所定の温度、例えば図2に示すように1500℃とする
場合には、所定の蓄熱体加熱ガス温度1500℃を得る
ようにバーナ41に対する排ガスの供給流量を調節す
る。空気の供給流量は一定としており、バーナ41に対
する空気の単位時間当りの供給流量はブロワ46の回転
により調節される。バーナ41に対する空気の単位時間
当りの供給流量を適切な所定の値に設定して加熱時間の
経過にかかわらず一定に保持する。温度センサTは蓄熱
体加熱ガスの温度を検出し、制御回路Cは温度センサT
からの温度情報を受けて、その温度に基いて燃料ガス供
給回路42における流量調節弁43の駆動を制御してバ
ーナ41への燃料ガスの供給流量を調節する。
【0029】ここで、加熱当初は容器25内の断熱材へ
の熱損失が大きく、蓄熱体加熱ガスの温度は1500℃
より低いが、1500℃到達後は、必要な燃料ガスも徐
々に下がり一定の状態となる。この時点では、加熱器2
4からの排ガス温度は、まだ常温であるが、蓄熱体26
の加熱が進むにつれて、排ガス温度も常温から徐々に高
くなり、予熱器50においてバーナ41へ供給される空
気を加熱(予熱)することにより、空気が常温以上に温
度上昇されてバーナ41へ供給される。このため、同じ
1500℃の蓄熱体加熱ガスを得るにおいても、この点
を考慮してバーナ41へ供給する燃料ガスの供給流量が
調節されて燃料ガスは少なくてすむ。バーナ41に供給
する空気の温度は、加熱器24から排出される排ガスの
温度に規定される。よって、蓄熱体加熱ガス温度を15
00℃に維持する場合には、加熱時間前の経過により、
空気供給流量を一定とした場合、燃料ガスの供給流量は
徐々に減少する。
【0030】蓄熱体加熱ガス温度を1500℃から20
00℃まで上昇させる場合には、図2に示すように15
00℃から引き続いてバーナ41に対する空気の供給流
量を所定の値に一定に保持する。バーナ41に対する燃
料ガスの供給流量を一定とすれば、排ガス温度の上昇、
すなわち予熱温度の上昇に伴い、蓄熱体加熱ガス温度が
上昇して2000℃に達する。また、所定の蓄熱体加熱
温度をより早く得るには、温度センサTが蓄熱体加熱ガ
スの温度を検出し、制御回路Cが温度センサTからの温
度情報に基いて流量調節弁43の駆動を制御してバーナ
41への燃料ガスの供給流量を順次増大するように調節
して行く。バーナ41による蓄熱体加熱ガスの温度が加
熱時間の経過とともに上昇し、これに伴い加熱器24か
ら排出される排ガスの温度も上昇し、さらにこの排ガス
が予熱器50でバーナ41に供給する空気を加熱する温
度(予熱空気温度)も上昇する。制御回路Cは温度セン
サTからの温度情報に基いて、排ガスが予熱器50でバ
ーナ41に供給する空気を加熱する温度(予熱空気温
度)を考慮して、燃料ガスが効果的に燃焼して蓄熱体加
熱ガスが温度の目標とする2000℃までに経済的に上
昇するように、バーナ41への燃料ガスの供給流量を調
節する。
【0031】そして、蓄熱体加熱ガス温度200℃に達
した後は,この温度2000℃を維持するようにバーナ
41に対して供給する単位時間当りの燃料ガスの供給流
量を減少させることができる。
【0032】この風洞装置では、予熱器50において加
熱器24から排出されてガス排出管路48を流れる排ガ
スが空気供給管路45を流れてバーナ41へ供給される
空気を加熱(予熱)することにより、空気が常温以上に
温度上昇されてバーナ41へ供給される。このため、予
熱器50で予熱された空気をバーナ41に供給する場合
には、(予熱しない)常温の空気をバーナ41に供給す
る場合に比較して空気温度が高い分、バーナで要求され
る発熱量は少なくてすみ、消費削減効果が向上する。そ
して、バーナ41への空気の供給流量を一定に保持しつ
つ、温度センサTが加熱器24での蓄熱体加熱ガスの温
度を検出し、この温度情報に基いて排出蓄熱体加熱ガス
が予熱器50でバーナ41に供給する空気を加熱する温
度を考慮して、燃料ガスが効果的に燃焼して蓄熱体加熱
ガスが温度の目標とする値までに経済的に上昇するよう
にバーナ41への燃料ガスの供給流量を調節する。
【0033】従って、図3にも示すように加熱時間およ
び蓄熱体加熱ガス温度にかかわらず単位時間当りの空気
供給流量を一定とすると、予熱された空気を供給する場
合における燃料ガスのバーナ41への単位時間当りの供
給流量は、(予熱をせずに)常温の空気を供給する場合
の燃料ガスのバーナ41への単位時間当りの供給流量供
給流量に比較して低く抑えることができる。すなわち、
バーナ41による蓄熱体加熱ガスの温度を所定の温度に
上昇させる場合における燃料ガスの使用量を従来に比較
して減少させることができる。また、バーナ41による
蓄熱体加熱ガスの温度を1500℃以上の高温に上昇さ
せる場合に従来のように酸素をバーナ41に供給した
り、別途電気ヒータなどでバーナ41への空気を予熱す
る必要がない。従って、バーナ41による蓄熱体加熱ガ
スの温度を1500℃以上に上昇させる場合は従来に比
較して経済性を高めることができる。
【0034】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、予
熱器において加熱器から排出された排ガスがバーナへ供
給される空気を加熱(予熱)してバーナへ供給すること
により、(予熱しない)常温の空気をバーナに供給する
場合に比較して熱効率を向上させ、且つバーナへの空気
の供給流量を一定に保持しつつバーナへの燃料ガスの供
給流量を調節するので、予熱された空気を供給する場合
の燃料ガスのバーナへの単位時間当りの供給流量を常温
の空気を供給する場合の燃料ガスのバーナへの単位時間
当りの供給流量供給流量に比較して低く抑えることがで
き、また1500℃以上の蓄熱体加熱ガス温度を得るに
も、酸素をバーナに供給する必要性や別途エネルギー源
による空気加熱器を設ける必要性がなくなる。従って、
バーナによる蓄熱体加熱ガスの温度を高温に上昇させる
場合は従来に比較して経済性を高めることができ、より
高温の蓄熱体加熱ガスを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における風洞装置を模式
的に示す図。
【図2】同実施の形態の風洞装置におけるバーナ制御方
法を示す線図。
【図3】同実施の形態の風洞装置におけるバーナ制御方
法を示す線図。
【図4】従来の形態における風洞装置を模式的に示す
図。
【図5】従来の風洞装置におけるバーナ制御方法を示す
線図。
【符号の説明】
21…貯気槽 22…流量調節弁 24…加熱器 25…容器 26…蓄熱体 28…整流筒 30…ノズル 41…バーナ 42…燃料ガス供給管路 43…流量調節弁 45…空気供給管路 46…ブロワ 42…ガス排出管路 50…予熱器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧された気体を送り出す気体供給源
    と、容器の内部に蓄熱体が設けられ前記気体供給源から
    送り出された気体を通して前記蓄熱体に事前に蓄えられ
    た熱を放出することにより気体を加熱する加熱器と、こ
    の加熱器の前記蓄熱体により加熱された気体を吹出すノ
    ズルおよびこのノズルにより吹出された気体を気流とし
    て流し模型を支持する測定カートと、燃料を燃焼させて
    その燃焼ガスを蓄熱体加熱ガスとして前記加熱器に送り
    込んで前記蓄熱体を加熱するバーナと、このバーナに燃
    料を供給する燃料供給管路と、前記バーナに空気を供給
    する空気供給管路と、前記加熱器において蓄熱体を加熱
    したガスを排ガスとして排出するガス排出管路と、前記
    空気供給管路と前記ガス排出管路に接続されて前記ガス
    排出管路を流れる排ガスの熱により前記空気供給管路を
    流れる空気を加熱する予熱器とを具備することを特徴と
    する排ガス利用予熱器を有する蓄熱体加熱式風洞装置。
  2. 【請求項2】 気体供給源から測定カートへ供給される
    空気を蓄熱体から放出する熱により加熱する加熱器と、
    燃料を燃焼させてその燃焼ガスで蓄熱体加熱ガスとして
    前記加熱器の蓄熱体を加熱するバーナとを具備する風洞
    装置において、前記バーナに空気を供給する空気供給管
    路と前記加熱器における蓄熱体加熱ガスを排出するガス
    排出管路に接続する予熱器を設けて、前記ガス排出管路
    を流れる蓄熱体加熱ガスの熱により前記供給管路を流れ
    る空気を加熱し、且つ前記加熱器に蓄熱体加熱ガスの温
    度を検出する温度センサを設けて、前記バーナに燃料を
    供給する燃料供給管路に設けた燃料流量調節弁を前記温
    度センサからの温度情報に基いて駆動し、前記空気供給
    管路を流れる空気の流量を所定の値に保持して前記燃料
    流量調節弁の駆動により前記燃料供給管路を流れる燃料
    のより少ない流量を調節し必要とする蓄熱体加熱ガスの
    温度を得ることを特徴とする風洞装置におけるバーナ制
    御方法。
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