JP2003075241A - 組合せ計量装置 - Google Patents

組合せ計量装置

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JP2003075241A
JP2003075241A JP2001270571A JP2001270571A JP2003075241A JP 2003075241 A JP2003075241 A JP 2003075241A JP 2001270571 A JP2001270571 A JP 2001270571A JP 2001270571 A JP2001270571 A JP 2001270571A JP 2003075241 A JP2003075241 A JP 2003075241A
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collecting chute
inclined surface
chute
weighing device
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JP2001270571A
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Hiroyasu Isomura
廣康 磯村
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Fuji Machinery Co Ltd
Original Assignee
Fuji Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 物品が集合シュートの下部落下口に達するま
での落下時間を短縮することができ、物品を下部落下口
から高速で落下供給することができる組合せ計量装置を
提供する。 【解決手段】 組合せ計量装置1は、複数の計量ホッパ
ー2と、複数の計量ホッパー2の下方に配置された集合
シュート5を備えている。集合シュート5には、計量ホ
ッパー2の排出口から投下される物品を下部落下口9に
まで集合させつつ案内するための案内傾斜面が形成され
ている。計量ホッパー2は、その排出口が集合シュート
5の案内傾斜面にほぼ接した状態となるように配設され
る。これにより、計量ホッパー2の排出口から投下され
た物品は、案内傾斜面で弾んだり、不規則な向きに回転
したりすることなく、下部落下口9に導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のホッパーか
ら排出される物品を集合シュートにて集合させることで
目標重量となる物品を下方に落下供給するための組合せ
計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】包装装置等に物品を所定重量ずつ供給す
る組合せ計量装置として、図8に示す組合せ計量装置1
00が知られている。図8に示す組合せ計量装置100
では、略環状に配置された複数の計量ホッパー110の
下方に、上方に向けて大きく開口された略角錘台状の集
合シュート120が配設される。複数の計量ホッパー1
10にはそれぞれに物品(例えば、飴粒の袋詰包装品や
スナック菓子等)が充填され、各計量ホッパー110の
計量値に基づいて組合せ演算が行われる。そして、その
組合せ演算値(加算値)が所定の目標重量か該重量に最
も近い値となる組合せが選択されると共に、選択された
組合せに該当する計量ホッパー110の物品のみが集合
シュート120に排出される。各計量ホッパー110か
ら排出された物品は、集合シュート120の傾斜面に沿
って滑落し、その集合シュート120の下端部に設けら
れた下部落下口150に向けて集められる。なお、集合
シュート120の傾斜面には、各計量ホッパー110の
下方から下部落下口150にまで仕切り部材が設けられ
て複数のレーンに区画されており、各計量ホッパー11
0から投下された物品はこのレーン毎に区分けされた状
態で下部落下口150に向けて集められるようになって
いる。集合シュート120によって集められた物品は、
下部落下口150から落下し、下方に配置された包装装
置等に連続して供給されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の組合せ計量装置100では、以下のような問題があ
る。
【0004】計量された物品が、各計量ホッパー110
から集合シュート120内に投下された際に乱雑な方向
に弾んでしまう。物品が集合シュート120内で乱雑に
弾むと、物品の集合シュート120内での落下時間が一
定とならず、このため、最終的に物品が落下口150に
達するまでの時間が遅延してしまうことがある。これ
は、各計量ホッパー110から物品が落差(図8中のH
A参照)をもって集合シュート120内に投下されるこ
とに起因すると考えられる。
【0005】また、各計量ホッパー110から排出され
た物品が、集合シュート120の内壁面に沿って落下す
る際に回転したり、あるいは、弾みながら滑落し、落下
口150に案内されることによって、物品の落下速度が
遅くなり、物品を包装装置等へ高速で連続供給すること
ができなくなる。これは、集合シュート120の傾斜面
が適切な傾斜角度に設定されておらず、またその長さ
(図8中のLA参照)が、物品を落下口150に案内す
るために必要以上の長さとなっていることに起因するも
のと考えられる。
【0006】さらに、組合せ計量装置100では、集合
シュート120の下部に設けられた下部落下口150の
下方にタイミングホッパー130が設けられ、このタイ
ミングホッパー130が閉じられることによって物品を
一時的に貯留した後に、包装装置等からのタイミング信
号を受けてタイミングホッパー130を開放して、物品
を落下供給するように設定されている。しかし、このタ
イミングホッパー130も、下方に配置された包装装置
等への物品の供給を遅らせる要因となっている。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決するた
めに創案されたものであり、物品が集合シュートの下部
落下口に達するまでの落下時間を短縮することができ、
物品を下部落下口から高速で落下供給することができる
組合せ計量装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の組合せ計量装置は各請求項に記載した構成
を備えている。請求項1に記載の組合せ計量装置では、
ホッパーの排出口が、集合シュートの案内傾斜面にほぼ
接した状態(接した状態も含む)で配設される。ここで
いう「ホッパー」は、集合シュートに物品を排出するホ
ッパーであり、例えば、収容された物品を計量するため
の計量ホッパー、計量ホッパーの下方に配設されること
のある貯留ホッパー等が含まれる。すると、ホッパーか
ら排出された物品は、集合シュートの案内傾斜面に対し
て落差をもって投下されないので、案内傾斜面で弾むこ
となくスムーズに下部落下口にまで案内される。これに
より、物品を下部落下口から高速で落下供給することが
できる。
【0009】請求項2に記載の組合せ計量装置は、ホッ
パーの排出口に開閉手段が設けられ、その開閉手段の可
動端部が、集合シュートの案内傾斜面にほぼ接した状態
(接した状態も含む)で配設される。ここでいう開閉手
段の可動端部とは、例えば開閉手段が片開き式のゲート
で構成される場合には、開閉される際に他方の支点を中
心として回動する側の端部のことを指している。これに
より、開閉手段が開かれると、ホッパーの排出口は案内
傾斜面側から徐々に開口され、物品は徐々に滑り落とさ
れることになり、物品の案内傾斜面における弾みがより
効果的に防止される。
【0010】請求項3に記載の組合せ計量装置では、集
合シュートは、物品案内方向上部側に設けられた第1の
集合部材と、その第1の集合部材の排出口をその受入口
で覆う段差状に形成された第2の集合部材とを有してい
る。そして、第1の集合部材の案内傾斜面に沿って滑落
した物品が、その段差状になった部分から落下放出され
て、第2の集合部材の案内傾斜面に接触しないように下
部落下口に導かれるように構成されている。これによ
り、第2の集合部材の案内傾斜面によって物品が不規則
に回転したり弾んだりしながら落下することがなくなっ
て、物品の落下時間を短縮することができる。
【0011】請求項4に記載の組合せ計量装置では、集
合シュートの下部落下口の下部側に、物品案内面が漏斗
状に形成された接続シュートが設けられている。そし
て、接続シュートにおける少なくとも物品受入側の内周
面が内側に向けて凸状に湾曲して形成される。これによ
り、集合シュートの下部落下口を経て落下する物品は、
接続シュートの内側面に接触して落下する場合であって
も、該接続シュート内を速やかに通過して、下方に備え
られた包装装置等に円滑に連続供給される。
【0012】請求項5に記載の包装装置では、物品供給
手段として、物品の重量を計量し、計量した物品を下部
落下口から落下供給する組合せ計量装置が用いられる。
これにより、物品が包装手段に高速で落下供給されるの
で、所定重量の物品が内包された包装品を高速に得るこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。
【0014】図1は、本実施の形態における組合せ計量
装置1の概略構成を示す正面図である。本実施の形態
は、物品を計量し、目標重量に計量された物品を下部落
下口から縦型製袋充填機等の包装装置に供給する組合せ
計量装置1に対して本発明を適用したものである。
【0015】図1に示すように、組合せ計量装置1は、
複数の計量ホッパー2と、複数のプールホッパー3と、
分散テーブル4と、集合シュート5を備えている。ま
ず、バケットコンベヤ等の運搬手段(図示していない)
で運搬されてきた物品は、分散テーブル4の真上に投下
される。分散テーブル4の周囲下方には、加振器等によ
って振動が与えられる複数の供給トラフ(図示していな
い)が設けられており、投下された物品は供給トラフか
ら環状に配置された複数のプールホッパー3にほぼ均等
に振り分けられる。複数のプールホッパー3の下方に
は、収容された物品を計量する計量ホッパー2がそれぞ
れに配置されている。プールホッパー3に一時貯留され
ていた物品は、物品の排出後に空となった計量ホッパー
2に随時補充されるようになっている。
【0016】複数の計量ホッパー2に物品が供給される
と、その計量ホッパー2毎に収容された物品の重量が計
され、その各計量値の2以上の異なる組合せ毎の加算を
行って目標重量と比較し、物品の合計重量が目標重量に
最も近くなる組合せを得て該当する計量ホッパー2から
集合シュート5に物品を投下する。集合シュート5の下
部には、計量ホッパー2の配設個数に対応した多角形あ
るいは略円形の下部落下口9が設けられており、各計量
ホッパー2から排出された物品はこの下部落下口9に集
められ、下方に配置された包装装置50に供給されるよ
うになっている。下部落下口9の下方には、その下部落
下口9から落下する物品が外部に漏れることなく包装装
置50に供給されるように、接続シュート7が設けられ
ている。このように構成される組合せ計量装置1は、基
台6に載置されてブラケット等で固定されており、さら
にこの基台6は鋼製架台等で包装装置50の上方に略水
平に支持されている。尚、本実施の形態では、計量する
物品として、例えば、飴やチョコレート等の粒状の固形
物、あるいは、それらの包装品やヒネリ包装品が用いら
れる。
【0017】包装装置50は縦型製袋充填機であり、フ
ィルムロール51から複数の案内ローラー52を介して
引き出した帯状フィルムF0を、製袋器53を用いて筒
状フィルムF1に成形する。そして、集合シュート5の
下部に設けられた下部落下口9から供給される所定重量
の物品を、接続シュート7を経てその下方に接続される
充填筒55を介して筒状フィルムF1に充填する。物品
が充填された筒状フィルムF1には、下方に配置された
エンドシール機構54によって一包装毎のエンドシール
が施され、所定重量に物品が内包されたピロー包装品が
連続して得られるように構成されている。
【0018】図2は、組合せ計量装置1の概略断面図で
あり、計量ホッパー2と集合シュート5と接続シュート
7とが組み合された状態を表したものである。図2に示
すように、計量ホッパー2の下部の排出口には片開き式
の開閉ゲート8が設けられている。計量ホッパー2内の
物品は、この開閉ゲート8の開き動作により集合シュー
ト5に投下される。集合シュート5は、上方に向けて拡
開する多角錐台状に形成されており、上方に配設された
第1の集合シュート5aと、下方に配設された第2の集
合シュート5bにより分割構成されている。第1の集合
シュート5a及び第2の集合シュート5bのそれぞれの
内周壁は、下部落下口9に向けて下方に傾斜した案内傾
斜面10を形成している。各計量ホッパー2から排出さ
れた物品は、この案内傾斜面10に沿って滑落し、下部
に設けられた下部落下口9から、さらに下方に向けて落
下する。
【0019】また、図2に示すように、複数の計量ホッ
パー2は、下部の排出口に設けられた開閉ゲート8の下
端部が、第1の集合シュート5aの案内傾斜面10aに
ほぼ接した状態となるように配設される。開閉ゲート8
が開かれる際には、案内傾斜面10aに接した側の端部
が反対側の端部を支点として上方に回動され、計量ホッ
パー2の排出口は案内傾斜面10a側から徐々に開口さ
れるようになっている。これにより、計量ホッパー2の
排出口からは案内傾斜面10a側から徐々に物品が滑り
落とされるので、物品が案内傾斜面10aに衝突して弾
んだり、不規則に回転しながら滑落することが効果的に
防止されるようになっている。なお、前述した開閉ゲー
ト8の下端部が、本発明における「開閉手段の可動端
部」に対応している。また、開閉ゲート8の下端部が案
内傾斜面10aに「ほぼ接した状態」とあるのは、接し
た状態、あるいは、計量ホッパー2から排出された物品
が案内傾斜面10aで弾むことがない程度に近接した状
態のことを指している。
【0020】図3は、第1の集合シュート5aから第2
の集合シュート5bにかけての接続箇所を拡大して表し
た図である。図3に示すように、第1の集合シュート5
aと第2の集合シュート5bは重ね合わせ構造とされて
おり、第1の集合シュート5aの排出口を、第2の集合
シュート5bの受入口が外側から覆うようにして取付け
られている。第1の集合シュート5a及び第2の集合シ
ュート5bはほぼ同一の傾斜角を有した下細りの筒状部
材として形成されており、それぞれの案内傾斜面10
a、10bはほぼ平行に接続されて、ほぼ一直線状の案
内傾斜面10を構成している。第1の集合シュート5a
から第2の集合シュート5bにかけての接続箇所は下方
に向けて落ち込んでおり、第1の集合シュート5aの板
厚分に相当する高さの段差部11が形成されている。図
3に示すように、計量ホッパー2から排出された物品W
は、第1の集合シュート5aの案内傾斜面10aに沿っ
て弾むことなく滑落する。そして、物品Wが重力により
一定以上の速度に加速された後、段差部11から落下放
出されることにより、第2の集合シュート5bの案内傾
斜面10bを飛び超えて、直接に下部落下口9にまで運
ばれるようになっている。これにより、物品Wは、第2
の集合シュート5bの案内傾斜面10bに接触して不規
則に回転したり、弾んだりせず、物品Wの集合シュート
5内における滞留時間が短縮され、包装装置50への物
品Wの高速な供給が可能となる
【0021】上記で説明したように、段差部11から落
下放出された物品Wが、第2の集合シュート5bの案内
傾斜面10bを飛び越えて、下部落下口9に直接運ばれ
るためには、第1の集合シュート5aの案内傾斜面10
aの長さLや傾斜角等を適切な大きさに決定する必要が
ある。以下、案内傾斜面10aの長さL等を決定する方
法について詳細に説明する。
【0022】図4〜図7を参照しながら、第1の集合シ
ュート5aの案内傾斜面10aの長さLを決定する方法
について説明する。図4は、物品Wが第1の集合シュー
ト5aの案内傾斜面10aに沿って滑落し、段差部11
から落下放出される際の理論的な放出速度V0を求める
ための模式図である。ここで、物品Wはある程度の硬さ
を持った固形物であるので、案内傾斜面10aとの間の
摩擦抵抗は無視できると仮定する。また、物品Wは初速
度0の状態、つまり、静止した状態で案内傾斜面10a
に供給されるものとし、物品Wに対して鉛直方向に作用
する重力加速度はg(約9800mm/s2)であるとし、第1
の集合シュート5aの傾斜角はα°であると仮定する。
【0023】図4に示すように、物品Wに作用する重力
加速度gの案内傾斜面10aに平行な成分は、案内傾斜
面10aへの正射影の大きさに相当することから、g×
sinαと表される。すると、時間T秒後における案内
傾斜面10a上での物品Wの速度Vは、以下の[1式]で
表される。 V=gsinαT(mm/s) [1式] 物品Wが案内傾斜面10aに置かれてから、段差部11
に到達するまでの長さをLとする。また、物品Wが案内
傾斜面10aに置かれてから、段差部11に到達するま
での時間をTv秒とする。すると、段差部11から放出
される物品Wの放出速度V0は、以下の[2式]で表され
る。 V0=gsinαTv(mm/s) [2式] また、[1式]を時間T=0からT=Tvで積分すると、
以下の[3式]が得られる。 L=(1/2)・gsinαTv 2(mm) [3式] [3式]を変形して、以下の[4式]を得る。 Tv=(2L/gsinα)1/2(s) [4式] [2式]〜[4式]により、案内傾斜面10の長さL、物品
Wが段差部11に到達するまでに要する時間Tv、傾斜
角α、放出速度V0の関係が定められる。
【0024】図5は、放出速度V0で段差部11から放
出された物品Wが、下部落下口9に落下していく様子を
模式的に表した図である。物品Wの放出速度V0の鉛直
方向(Y軸方向)の成分V0Yは、以下の[5式]で表され
る。 V0Y=V0sinα(mm/s) [5式] 物品Wが段差部11から放出されてから、時間T
W(秒)経過した後の鉛直方向の速度VYは、鉛直方向に
作用する加速度がg(m/s2)であることから、以下の
[6式]で表される。 VY=V0Y+gTW(mm/s) [6式] 物品Wが段差部11から放出されてから、時間T
W(秒)経過した後の鉛直方向への落下距離YWは、以下
の[7式]で表される。 YW=V0YW+(1/2)gTW 2(mm) [7式] [7式]をTWについて解くと、[8式]が得られる。 TW=(−V0Y+(V0Y 2+2gYW1/2)/g(s) [8式] [5式]〜[8式]より、放出速度V0の鉛直成分
0Y、物品Wが段差部11から放出されてからの経過時
間TW、時間TW経過した後の物品Wの段差部11からの
落下距離YWの関係が定められる。
【0025】また、時間TW秒経過した後の、段差部1
1から放出された物品Wの水平方向(X軸方向)への到
達距離XWは、放出速度V0の水平成分V0XがV0×co
sαであることから、以下の[9式]で表される。 XW=V0cosαTW(mm) [9式]
【0026】また、案内傾斜面10aの長さLの水平方
向成分の長さをXv、案内傾斜面10aの長さLの鉛直
方向成分の長さをYvとし、合計長さXTotal、合計高さ
To tal、合計時間TTotalをそれぞれ[10式]〜[1
2式]のように定義する。 XTotal=Xv+XW(mm) [10式] YTotal=Yv+YW(mm) [11式] TTotal=Tv+TW(s) [12式]
【0027】以上に示した[1式]〜[12式]を基に
して、図6及び図7に示す表が作成される。図6及び図
7は、第1の集合シュート5aの案内傾斜面10aの長
さL、物品Wが段差部11に到達するまでに要する時間
v、物品Wの放出速度V0、第1の集合シュート5aの
案内傾斜面10aの長さLの水平方向成分Xv、第1の集
合シュート5aの案内傾斜面10aの長さLの鉛直方向
成分Yv、放出速度V0の鉛直成分V0Y、物品Wが段差部
11から放出されてからの経過時間TW、合計時間TT
otal、放出速度V0の水平成分V0X、合計長さXTotal
示した表であり、長さLを300〜500mmの範囲で
20mm毎に変化させた場合のそれぞれの計算結果を表
示している。ただし、図6は、傾斜角α=55°でかつ
合計高さYTotal=900mmとした場合における計算
結果を表示したものであり、図7は、傾斜角α=60°
でかつ合計高さYTotal=1000mmとした場合にお
ける計算結果を表示したものである。なお、案内傾斜面
10と物品Wとの摩擦抵抗を考慮した場合、案内傾斜面
10が急傾斜になっているほど好条件となる。つまり、
傾斜角αが大きいほど、物品Wは案内傾斜面10に沿っ
て高速に滑落できる。さらに、組合せ計量装置1で通常
採用されている計量ホッパー2の対向中心間距離である
直径Dが800mmから1500mmの間で設定される
ことを考慮した場合、傾斜角αは略55〜60°に設定
されることが好ましく、更に言えば、傾斜角αが60°
前後に設定されることが最も好ましい。
【0028】ここで、図2に示すように、環状に配設さ
れた複数の計量ホッパー2のうち、最も離れた位置にあ
る2つの計量ホッパー2同士の中心間の距離を直径D
(mm)と定義する。この直径Dが合計長さXTotal
2倍、つまり、 D=2×XTotal [13式] となるように直径D及び合計長さXTotalの値を設定す
れば、段差部11から落下放出された物品Wの落下点
は、接続シュート7の下部に設けられた吐出口12の中
心点に一致することになる。すなわち、段差部11から
放出された物品Wは、第2の集合シュート5bの案内傾
斜面10bに接触することなく、吐出口12に向けてダ
イレクトに投下されることになる。これにより、計量ホ
ッパー2から排出された物品Wが、接続シュート7の吐
出口12から落下して、包装装置50に供給されるまで
にかかる時間が著しく短縮されることになる。
【0029】[13式]を満たすように直径D及び合計
長さXTotalの大きさを設定するためには、例えば、い
ずれか一方を適当な値に仮定して、[13式]を満たす
ような他方の値(もしくは、その値に最も近い他方の
値)を図6もしくは図7に示す表から探し出すようにす
ればよい。例えば、集合シュート5の傾斜角αが55°
でかつ直径Dが1000mmである場合には、[13
式]を満たすXTotalは500mmであることから、5
00という数値に最も近いXTotalを図6に示す表から
探し出す。この場合、図6に示す表において、行番号5
のXTotalの列に表示された497.454という数値
が最も近いことが分かるから、この行番号5の各列に表
示されている数値を組合せ計量装置1の各部位の寸法と
して採用することができる。したがって、図6に示す表
の行番号5の案内傾斜面長さLの列に表示された数値か
ら、傾斜角αが55°でかつ直径Dが1000mmであ
る場合における第1の集合シュート5aの案内傾斜面1
0aの長さLは、 L=380mm と決定することができる。
【0030】他の一例として、集合シュート5の傾斜角
α=60°でかつ直径D=940mmである場合につい
て説明する。[13式]式を満たすXTotalは470m
mであることから、この470mmに最も近い数値を持
つXTotalを図7に示す表から探し出す。この場合、行
番号7のXTotalの列に表示された数値である470.
520が最も近い値であることが分かるから、この行番
号7の各列に表示された数値が組合せ計量装置1の各部
位の寸法として採用される。したがって、図7に示す表
の行番号7案内傾斜面長さLの列に表示された数値か
ら、第1の集合シュート5aの案内傾斜面10aの長さ
Lは、 L=420mm と決定することができる。
【0031】本実施の形態では、図2及び図3に示すよ
うに、集合シュート5の下部に配設される筒状の接続シ
ュート7は、表面が平らなステンレス製の鋼板からな
り、その物品案内面が漏斗状に形成される。接続シュー
ト7の物品受入側の内周面は内側に向けて凸となるよう
に緩やかに湾曲しているので、下部落下口9から供給さ
れる物品Wが接続シュート7の内周面に付着して詰まっ
たりすることが効果的に防止される。
【0032】また、本実施の形態では、物品Wを一時貯
留するためのタイミングホッパー等が下部落下口9に設
けられていない。このため、下部落下口9から包装装置
50への物品Wの供給が遅れることがなく、高速で物品
Wを包装装置50へ供給することができる。
【0033】なお、上記した実施の形態において、第1
の集合シュート5aが本発明における「第1の集合部
材」に対応しており、第2の集合シュート5bが本発明
における「第2の集合部材」に対応している。また、開
閉ゲート8が本発明における「開閉手段」に対応してお
り、接続シュート7が本発明における「接続手段」に対
応しており、包装装置50が本発明における「包装手
段」に対応している。
【0034】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではない。例えば、実施の形態で説明した以外にも、形
状、構造、材質等について種々の変更を加えた態様で本
発明を実施し得る。
【0035】上記実施の形態では、包装装置50が縦型
製袋充填機である例を示したが、本発明はこのような態
様に限定されるものではない。例えば、給袋式の連続袋
詰機その他の各種包装装置あるいはビン詰機等、各種処
理機の供給装置として本発明を適用し得る。
【0036】また、本発明は、集合シュート内で滑落で
きる固形物であれば、どのような物品を計量する組合せ
計量装置であっても適用し得る。例えば、食品以外の物
品が用いられた場合であっても本発明を適用し得る。
【0037】また、上記実施の形態では、集合シュート
5が、第1の集合シュート5aと第2の集合シュート5
bとに2分割されている例を示したが、本発明はこのよ
うな態様に限定されるものではない。例えば、集合シュ
ート5が、上下に3分割されているような場合であって
も本発明を適用できるし、それ以上の数の集合シュート
に分割された場合であっても本発明を適用できる。要す
るに、本発明における集合シュートは、複数の集合部材
に分割され、上方から滑落する物品が段差部から落下放
出されることにより、段差部より下方に配設される集合
シュートの案内傾斜面を飛び越えることができる構造と
なっていればよい。
【0038】また、上記実施の形態では、第1の集合シ
ュート5aの案内傾斜面10aと、第2の集合シュート
5bの案内傾斜面10bとが、ほぼ一直線状となるよう
にして、第1及び第2の集合シュート5a、5bが上下
に接続される例を示したが、このような態様に限定され
るものではない。例えば、段差部11から放出される物
品Wの軌跡に合わせて、第2の集合シュート5bの案内
傾斜面10bが、第1の集合シュート5aの案内傾斜面
10aよりもさらに下方に向けて屈曲するような断面形
状となるように、集合シュート5が構成されてもよい。
【0039】また、上記実施の形態では、第1及び第2
の集合シュート5a、5bの案内傾斜面10a、10b
がほぼ同一の傾斜角となっている例を示したが、段差部
11から放出された物品が落下する際に、第2の集合シ
ュート5bの案内傾斜面10bに接触しない範囲で、第
2の集合シュート5bの案内傾斜面10bの長さ及び傾
斜角が設定されればよい。
【0040】また、上記実施の形態では、複数の計量ホ
ッパー2により計量された物品を集合シュート5に投下
する組合せ計量装置1について説明したが、このような
態様に限定するものではない。例えば、本発明は、計量
ホッパー2の下方に対応して設けられた貯留ホッパー等
から集合シュート5に物品を投下して、包装装置等に物
品を落下供給する組合せ計量装置に対しても適用し得
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
物品が集合シュートの下部落下口に達するまでの落下時
間を短縮することができ、物品を下部落下口から高速で
落下供給することができる組合せ計量装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組合せ計量装置の概略構成を示す正面図であ
る。
【図2】図1に示す組合せ計量装置の概略断面図であ
る。
【図3】集合シュートの接続箇所の拡大図である。
【図4】物品が集合シュートの段差部から放出される際
の放出速度を求めるための模式図である。
【図5】段差部から放出された物品が落下する様子を模
式的に表した図である。
【図6】第1の集合シュートの案内傾斜面の長さを求め
る一例を示した表である。
【図7】第1の集合シュートの案内傾斜面の長さを求め
る別例を示した表である。
【図8】従来の組合せ計量装置の概略構成を示す正面図
である。
【符号の説明】
1 … 組合せ計量装置 2 … 計量ホッパー 5 … 集合シュート 5a … 第1の集合シュート 5b … 第2の集合シュート 7 … 接続シュート 8 … 開閉ゲート 9 … 下部落下口 10 … 案内傾斜面 10a … 第1の集合シュートの案内傾斜面 10b … 第2の集合シュートの案内傾斜面 11 … 段差部 50 … 包装装置 W … 物品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65B 37/18 B65B 37/18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のホッパーと、前記複数のホッパー
    の下方に配置された集合シュートを備え、前記複数のホ
    ッパーの2つ以上の選択されたホッパーから排出される
    物品を前記集合シュートにて集合させることで目標重量
    となる物品を前記集合シュートの下部落下口から落下さ
    せる組合せ計量装置において、 前記集合シュートには、前記ホッパーの排出口から排出
    される物品を下部落下口にまで集合させつつ案内するた
    めの案内傾斜面が形成されており、 前記ホッパーの排出口が、前記集合シュートの案内傾斜
    面にほぼ接した状態で配設されている組合せ計量装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組合せ計量装置であっ
    て、 ホッパーの排出口には開閉手段が設けられており、開閉
    手段の可動端部が案内傾斜面にほぼ接した状態で配設さ
    れている組合せ計量装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の組合せ計量装
    置あって、 集合シュートは、物品案内方向上部側に設けられた第1
    の集合部材と、物品案内方向下部側に設けられ、第1の
    集合部材の排出口をその受入口で覆う段差状に配設され
    た第2の集合部材を有し、第1の集合部材の案内傾斜面
    から落下放出された物品が、第2の集合部材の案内傾斜
    面に接触することなく下部落下口に導かれるように構成
    されている組合せ計量装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の組合せ計量装置であって、集合シュートの下部落下口
    の下部側に、物品案内面が漏斗状に形成された接続シュ
    ートが設けられており、接続シュートの少なくとも物品
    受入側の内周面が内側に向けて凸状に湾曲している組合
    せ計量装置。
  5. 【請求項5】 物品を包装する包装手段と、包装手段に
    物品を供給する物品供給手段とを備える包装装置であっ
    て、物品供給手段として請求項1から請求項4のいずれ
    かに記載の組合せ計量装置が用いられる包装装置。
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