JP2003075102A - 比較測定器 - Google Patents

比較測定器

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JP2003075102A
JP2003075102A JP2001272523A JP2001272523A JP2003075102A JP 2003075102 A JP2003075102 A JP 2003075102A JP 2001272523 A JP2001272523 A JP 2001272523A JP 2001272523 A JP2001272523 A JP 2001272523A JP 2003075102 A JP2003075102 A JP 2003075102A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度の向上が図れるとともに、コスト削
減可能な比較測定器を提供する。 【解決手段】 フレーム1の一端に軸方向進退自在かつ
回動不能に支持されたスピンドル5と、フレーム1の他
端に軸方向進退自在に支持されスピンドル5に対して進
退するアンビルと、スピンドル5に螺合しフレーム1に
回動自在に支持されたリードナット6と、スピンドル5
の軸方向位置を固定するクランプ手段7と、アンビルの
移動量を検出する移動量検出手段とを備える比較測定器
において、クランプ手段7は、フレーム1にスピンドル
5軸方向への移動は規制され、かつ、スピンドル5の軸
方向に直交する方向へ変位可能に保持されたクランプ部
材71と、クランプ部材71に対してスピンドル5をそ
の軸に垂直方向から結合するクランプねじ72とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準寸法品に対す
る被測定物の寸法差を測定する比較測定器に関する。例
えば、マスタに対するワークの寸法差の測定に利用でき
る。
【0002】
【背景技術】マスタに対するワークの寸法差を測定する
方法として、比較測定器を用いる方法が知られている。
従来の比較測定器は、図6に示されるように、フレーム
1と、このフレーム1に支持され軸方向に進退すること
によって互いに離隔および近接するスピンドル5および
アンビル9と、このアンビル9の移動量を検出表示する
ダイヤル表示部11Aとを備える。フレーム1には、図
7に示されるように、スピンドル5を挿通させる挿通孔
14が設けられ、この挿通孔14の途中には切欠き形成
された凹部141が設けられる。
【0003】スピンドル5には外周軸方向に沿って雄ね
じ52が設けられ、この雄ねじ52に螺合する雌ねじ6
1を内周に有するリードナット6がスピンドル5に螺合
され、かつ、フレーム1の凹部141に配置される。ま
た、スピンドル5の雄ねじ52には、クランクキャップ
71Aが螺合されている。このクランプキャップ71A
には、開口部内周にスピンドル5の雄ねじ52と螺合す
る雌ねじ72Aを有し、スピンドル5の後端側を収容可
能な長さ寸法の内穴を有する。
【0004】スピンドル5には、軸方向に沿ってV溝5
3が形成され、このV溝53とフレーム1の外部から螺
合されたビス431とが係合されている。これによっ
て、スピンドル5の軸回りの回転が規制されている。ア
ンビル9は、図示しない付勢手段によって、スピンドル
5に向かって付勢され、かつ、操作つまみ13が押し込
まれたときにスピンドル5から後退される。
【0005】このような構成からなる比較測定器におい
て、マスタに対するワークの寸法差を測定するには、ま
ず、操作つまみ13を押す。するとアンビル9がスピン
ドル5から隔離する方向に後退される。そして、マスタ
をアンビル9とスピンドル5の間に挿入した後、操作つ
まみ13から手を離すと、付勢手段によってアンビル9
がスピンドル5に向かって前進される。これにより、マ
スタがアンビル9とスピンドル5とで挟まれる。
【0006】この際、マスタの形状に合わせてクランク
キャップ71Aを緩めた状態で、リードナット6を回転
させて、スピンドル5の軸方向の位置をマスタの寸法に
合わせて設定した後、クランクキャップ71Aを締め付
けて固定する。この状態で、ダイヤル表示部11Aの目
盛りを零調節する。その後、操作つまみ13を押し、ア
ンビル9を後退させてマスタを比較測定器から取り外し
た後、同様な操作によって、今度はワークをアンビル9
とスピンドル5とで挟んで測定する。すると、この時の
ダイヤル表示部11Aの表示を、マスタに対するワーク
の寸法差として求めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スピン
ドル5の軸方向位置の固定を、クランクキャップ71A
の締め付けによって行うと、スピンドル5の雄ねじ52
とリードナット6の雌ねじ61との間に生じるバックラ
ッシュによって、スピンドル5がクランプキャップ71
A側に引き寄せられてしまう。これは、測定面間の距
離、平行度に変位を生じることから、測定誤差につなが
るという問題があった。
【0008】そこで、スピンドル5の雄ねじ52とリー
ドナット6の雌ねじ61との間に生じるバックラッシュ
を抑えるために、スピンドル5の雄ねじ52をねじ研削
で精密に形成し、リードナット6の雌ねじ61をスピン
ドル5の雄ねじ52に現物合わせで加工すればよいが、
これでは加工の手間が多く、高コスト化に繋がるという
問題が残る。
【0009】本発明の目的は、従来の問題を解消し、測
定精度の向上が図れるとともに、コスト削減可能な比較
測定器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の比較測
定器は、フレームと、このフレームの一端に軸方向へ進
退自在かつ回動不能に支持され、外周に雄ねじを有する
スピンドルと、前記フレームの他端に軸方向へ進退自在
に支持され前記スピンドルに対して進退するアンビル
と、前記スピンドルの雄ねじに螺合する雌ねじを内周に
有し前記フレームに回動自在に支持されたリードナット
と、前記スピンドルの軸方向位置を固定するクランプ手
段と、前記アンビルを前記スピンドルに向かって付勢す
る付勢手段と、この付勢手段に抗して前記アンビルを前
記スピンドルに対して後退させる離隔手段と、前記アン
ビルの移動量を検出する移動量検出手段とを備える比較
測定器において、前記クランプ手段は、前記フレームに
前記スピンドル軸方向への移動を規制された状態で保持
されたクランプ部材と、前記クランプ部材に対して前記
スピンドルをその軸に垂直方向から結合する結合部材と
を備えることを特徴とする。
【0011】このような構成によれば、測定の基準寸法
となるマスタをスピンドルとアンビルとの間に配置し、
スピンドルがクランプ部材に結合されない状態で、スピ
ンドルに螺合したリードナットを回転させるとともに、
離隔手段を解除してアンビルをスピンドルの方向に進ま
せると、マスタをアンビルとスピンドルで挟持すること
ができる。このとき、クランプ手段でスピンドルの軸方
向位置を固定するとともに、移動量検出手段を、例えば
零調節することによって、以後マスタの寸法を基準とし
て測定することができる。そこで、離隔手段によってア
ンビルをスピンドルから後退させ、マスタを測定対象で
あるワークに置き換えた後、離隔手段を解除して、ワー
クをスピンドルとアンビルで挟持すると、アンビルの移
動変位量として移動量検出手段にマスタとワークの寸法
差が検出される。
【0012】このとき、従来のクランプ手段では、スピ
ンドルの雄ねじとリードナットの雌ねじとの間に存在す
るクリアランスの分スピンドルが軸方向に移動すること
があり、ダイヤル表示部の零調節を行ったのちに前述の
スピンドルの移動が生じた場合には測定誤差を生じるこ
とがあった。しかし、本発明では、結合手段によってス
ピンドルをクランプ部材に一体化させると、クランプ部
材は、スピンドルの軸方向に沿った移動が規制されてい
るから、スピンドルの雄ねじとリードナットの雌ねじと
の間に存在するクリアランスに関係なくスピンドルの軸
方向位置は固定される。その結果、スピンドルとリード
ナットのねじのクリアランスから測定誤差を生じること
はなくなる。さらに、スピンドルの雄ねじとリードナッ
トの雌ねじにクリアランスが生じないように、スピンド
ルの雄ねじとリードナットの雌ねじを精密に形成する必
要がないので、加工の手間を削減でき、製造コストを下
げることができる。また、スピンドルの雄ねじを精密に
形成する必要がないので、スピンドルを長くして測定領
域を長くすることも容易となる。
【0013】請求項2に記載の比較測定器は、請求項1
に記載の比較測定器において、前記クランプ部材は、前
記スピンドルが摺動する挿通孔を有し、かつ、前記フレ
ームに対してスピンドル軸方向と直交する方向へ変位可
能に保持され、前記結合部材は、前記クランプ部材の前
記挿通孔に対して外側から垂直に螺合されるクランプね
じであることを特徴とする。
【0014】このような構成によれば、スピンドルはク
ランプ部材の挿通孔を摺動できるので、スピンドルの軸
方向の進退は阻害されることはない。また、スピンドル
がクランプ部材の挿通孔に挿入された状態で、クランプ
部材の外部から貫通孔に垂直にクランプねじを螺合する
と、クランプ部材の挿通孔の内壁とクランプねじの先端
の押圧によって、クランプ部材とスピンドルは一体化さ
れる。よって、スピンドルの軸方向位置を固定すること
ができる。このとき、スピンドルを、スピンドルの軸に
垂直方向からかかる力によって固定するので、スピンド
ルの雄ねじとナットの雌ねじのクリアランスに関係なく
スピンドルの軸方向位置を固定できる。
【0015】ここで、スピンドルを、その軸に垂直方向
からの押圧によって軸方向位置を固定するだけならば、
クランプ部材をフレームに固定して、このクランプ部材
にクランプねじを螺合するだけでもよい。しかしなが
ら、この場合、クランプねじの押圧によって、スピンド
ルの軸に対して垂直方向から一点に力が掛かるため、ス
ピンドルの軸に曲げ応力を加えることになる。また、ス
ピンドルが軸に対して垂直方向から一方向に押されるの
で、スピンドルの平行度に影響する。しかし、本発明に
おいては、クランプ部材はスピンドル軸方向と直交する
方向へ変位可能であるので、クランプねじをクランプ部
材に螺合していくと、クランプ部材はクランプねじの側
へ引き寄せられる。その結果、スピンドルをクランプ部
材の内壁とクランプねじの先端で両側から挟むことにな
り、スピンドルに対して曲げ応力を掛けないようにでき
るとともに、スピンドルの平行度にも影響しない。
【0016】請求項3に記載の比較測定器は、請求項1
または2に記載の比較測定器において、前記フレーム
は、前記スピンドルを挿通させる挿通孔と、前記挿通孔
の軸方向に対して垂直に切欠き形成された凹部と、前記
挿通孔に対して垂直に形成された貫通孔とを備え、前記
凹部に前記リードナットが配置され、前記貫通孔内に前
記クランプ部材が設けられ、前記クランプ部材と前記リ
ードナットとの間の前記挿通孔には、前記スピンドルを
挿通させる挿通孔を有するスペーサ筒が前記フレームの
前記挿通孔の軸方向へ移動自在に設けられ、前記スペー
サ筒と前記リードナットとの間には前記スペーサ筒を介
して前記クランプ部材を前記貫通孔の内壁に向かって付
勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする。
【0017】このような構成によれば、スペーサ筒とリ
ードナットの間に設けられた付勢手段によって、クラン
プ部材は、スペーサ筒を介して貫通孔の内壁に向かって
付勢されているので、クランプ部材は、スピンドルの軸
に沿った移動は規制される。よって、クランプ部材にス
ピンドルを結合させることで、スピンドルの軸方向位置
は固定される。また、クランプ部材はフレームの挿通孔
に対して垂直に設けられた貫通孔内に配置されるので、
スピンドルの軸方向に対して垂直方向の移動は規制され
ない。その結果、クランプねじをクランプ部材に螺合し
たとき、クランプ部材はクランプねじの側へ引き寄せら
れ、スピンドルをクランプ部材の内壁とクランプねじの
先端で両側から挟んで、スピンドルの軸方向位置を固定
することができる。このとき、スピンドルに対して曲げ
応力を掛けないようにできるとともに、スピンドルの平
行度にも影響しない。スペーサ筒とクランプ部材には、
スピンドルが挿通される挿通孔が設けられているので、
スピンドルの軸方向の進退を阻害することは無く、ま
た、クランプ部材はフレームの挿通孔内に収納されるの
で、クランプ手段をフレームの外表面に特別に設ける必
要はない。
【0018】請求項4に記載の比較測定器は、請求項3
に記載の比較測定器において、前記クランプ部材は、円
柱状であり、前記スペーサ筒の一端には、前記クランプ
部材の円柱側面と同じ曲率を有する切欠きが設けられて
いることを特徴とする。このような構成によれば、スペ
ーサ筒の切欠きにクランプ部材の円柱側面が適合して嵌
まるので、スペーサ筒によってクランプ部材に確実に付
勢力を伝えることができ、クランプ部材のスピンドル軸
に沿った移動を規制することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1には、本発明の比較測定器の正
面図が示されている。本発明の比較測定器は、U字状の
アームを有するフレーム1と、このフレーム1の一端に
支持され軸方向に進退するスピンドル5と、このスピン
ドル5に螺合されたリードナット6と、スピンドル5の
軸方向位置を固定するためのクランプ手段7と、フレー
ム1の一端外側に設けられたキャップ筒8と、アームの
中央に設けらた支持台12と、フレーム1の他端に支持
され軸方向に進退することによってスピンドル5に対し
て進退するアンビル9と、フレーム1の他端外側に設け
られアンビル9を進退動作させる操作つまみ13と、ア
ンビル9の軸方向変位量を検出表示する移動量検出手段
としてのダイヤルゲージ11とを備える。
【0020】スピンドル5は、図2に示されるように、
一端に測定子51を有し、外周には軸方向に沿って雄ね
じ52が設けられるとともに、軸方向に沿ってV溝53
が設けられている。また、スピンドル5の雄ねじ52に
螺合する雌ねじ61を内周に有するリードナット6がス
ピンドル5に螺合されている。スピンドル5の他端に
は、E型止め輪54が嵌合されている。
【0021】フレーム1の一端側には、スピンドル5を
挿通させる挿通孔14がアンビル9の軸と同軸に形成さ
れ、この一端側挿通孔14に対して垂直に切欠き形成さ
れた凹部141が設けらている。この凹部141にリー
ドナット6が配置される。さらに、この凹部141より
も外側(アンビル9とは反対側)には、図2、図3に示
されるように、一端側挿通孔14に対して垂直に貫通孔
142が形成されている。
【0022】フレーム1の一端側挿通孔14内には、図
2、図3に示されるように、内側から、スペーサ筒3、
内側筒2が挿入され、外側からはストッパ筒として外側
筒4が挿入される。内側筒2は、一端に外側へ広がるつ
ばを有し、このつばを除いた外径は、フレーム1の一端
側挿通孔14と等しい。また内側筒2は、挿通孔21を
有し、その内径はスピンドル5の外径よりも僅かに大き
い程度に形成されている。内側筒2の長さは、フレーム
1の一端側挿通孔14の内側開口部から凹部141に到
達するか、または僅かに凹部141内に突出する程度で
ある。内側筒2はフレーム1の一端側挿通孔14に対し
て内側から圧入されている。
【0023】スペーサ筒3の外径は、フレーム1の一端
側挿通孔14の内径よりも僅かに小さく、一端側挿通孔
14内を図2中左右にスライドできる程度に形成されて
いる。またスペーサ筒3は、挿通孔31を有し、その内
径はスピンドル5の外径よりも僅かに大きい程度であ
る。スペーサ筒3には、一端に凹曲面の切欠き32が設
けられている。スペーサ筒3は、フレーム1の一端側挿
通孔14の凹部141と貫通孔142との間に配置さ
れ、その長さは、凹部141から貫通孔142へ到達す
るか、または貫通孔142内に僅かに突出する程度であ
る。
【0024】外側筒4は、挿通孔41を有する肉薄部4
2と肉厚部43からなり、どちらもその内径は、スピン
ドル5の外径よりも僅かに大きく形成されている。肉薄
部42の外径は、フレーム1の一端側挿通孔14の内径
と等しく形成され、肉厚部43の外径はフレーム1の内
径よりも大きく形成されている。肉薄部42はフレーム
1の一端側挿通孔14に対して外側から圧入されてい
て、その長さは、フレーム1の外側端から貫通孔142
に到達しない程度に形成される。また、肉厚部43に
は、挿通孔41に対して垂直にビス431が螺合され、
このビス431の先端はスピンドル5のV溝53に係合
され、スピンドル5の軸回りの回転が規制されている。
これら、内側筒2、スペーサ筒3および外側筒4の挿通
孔21、31、41の内壁によって、スピンドル5の平
行度は保たれている。
【0025】クランプ手段7は、図3,図4に示される
ように、クランプ部材としてのクランプ筒71と結合部
材としてのクランプねじ72とからなる。クランプ筒7
1は、円柱状で、側面から見たときの径がフレーム1の
貫通孔142の径と略同じか、もしくは僅かに小さく形
成されている。またクランプ筒71は、その円柱軸に対
して垂直にスピンドル5を挿通させる挿通孔711が形
成され、その内径はスピンドル5の外径と略同じか、ま
たは僅かに大きく形成されている。さらに、クランプ筒
71には、クランプねじ72が螺合されている。クラン
プ筒71は、フレーム1の貫通孔142にスライド可能
に挿入され、フレーム1の一端側挿通孔14とクランプ
筒71の挿通孔711が同軸となるように配置される。
前述のスペーサ筒3の一端に形成された切欠き32は、
クランプ筒71の円柱側面に適合して嵌まるように形成
されている。
【0026】リードナット6の両側、つまり、リードナ
ット6と内側筒2との間と、リードナット6とスペーサ
筒3との間には、付勢手段として、スラストワッシャ6
2、63が設けられている。リードナット6と内側筒2
との間に設けられたスラストワッシャ62は、リードナ
ット6を外側(アンビル9とは反対側)に付勢してい
る。また、リードナット6とスペーサ筒3との間に設け
られたスラストワッシャ63は、スペーサ筒3を外側に
付勢するように設けられて、このスペーサ筒3はクラン
プ筒71に当接して、クランプ筒71を外側に付勢して
いる。よって、クランプ筒71は貫通孔142の内壁の
図2中左方向に押し付けられることにより、スピンドル
5の軸方向に沿った移動が規制されている。
【0027】キャップ筒8は、スピンドル5の進退調節
可能となる長さ寸法の内穴を有する筒部81と、この筒
部81の外側開口部を塞ぐキャップ82を備え、外側筒
4の肉厚部43の外側から螺合されている。
【0028】フレーム1の他端側には、図5に示される
ように、アンビル9を挿通させるための挿通孔15がス
ピンドル5を挿通させる一端側挿通孔14と同軸に形成
されている。フレーム1の他端側挿通孔15の外側に
は、連結ステム111を介してアンビル9の移動量を検
出するダイヤルゲージ11が設けられており、クランプ
リング112でクランプされている。ダイヤルゲージ1
1のスピンドルがアンビル9の後端面(図5中右側端
面)に当接されている。アンビル9は、一端に測定子9
1を有し、軸方向に沿ってV溝92が形成されている。
フレーム1の他端側挿通孔15に対して外側から垂直に
ビス153が螺合され、このビス153の先端とアンビ
ル9のV溝92が係合されている。アンビル9の途中に
は、内側(スピンドル5に向かう方向)を向いた当接面
93が切欠き形成されている。アンビル9は、連結ステ
ム111内に設けられた円環部材113との間に設けら
れたばね94によって、スピンドル5方向に向かって付
勢されている。
【0029】フレーム1の他端外側には、操作つまみ1
3が設けられ、フレーム1の内部で、この操作つまみ1
3とアンビル9の当接面93との間には、連動アーム1
0が設けられている。この連動アーム10は、支持点1
01でフレーム1の内壁に揺動支持され、一端は操作つ
まみ13の先端に当接され、他端はアンビル9の当接面
93に当接されている。ここに、連動アーム10と操作
つまみ13によって、離隔手段が構成されている。
【0030】このような構成からなる比較測定器におい
て、マスタとワークの寸法差を測定する際には、まず、
操作つまみ13を押す。すると、連動アーム10の一端
が内側へ押し込まれ、他端がアンビル9の当接面93を
外側に押すので、アンビル9はスピンドル5から離れる
方向へ後退される。次に、マスタを支持台12に載せ
る。このとき、クランプねじ72を緩めた状態で、マス
タのサイズに合わせてリードナット6を回転させてスピ
ンドル5を進退させる。スピンドル5の位置が決まった
ところでクランプねじ72を締め付けてスピンドル5の
軸方向位置を固定する。次に、操作つまみ13から手を
離す。すると、連動アーム10とアンビル9の係合が解
除され、アンビル9がスピンドル5に向かって前進され
る。アンビル9とスピンドル5でマスタを挟持したとこ
ろで、ダイヤルゲージ11を零調節する。アンビル9を
再び後退させた後、マスタを取り出し、ワークを支持台
12に載せる。ここで、アンビル9をスピンドル5に向
かって前進させると、アンビル9とスピンドル5でワー
クが挟持され、ダイヤルゲージ11にマスタとワークの
寸法差が表示される。
【0031】このような本実施形態によれば以下の効果
が得られる。クランプ筒71は、スラストワッシャ63
によって付勢されたスペーサ筒3により、貫通孔142
の内壁に付勢されているので、スピンドル5の軸方向に
沿った移動は規制されている。よって、このクランプ筒
71にスピンドル5を結合させることで、スピンドル5
の軸方向位置を固定することができる。また、スペーサ
筒3の一端にはクランプ筒71の円柱側面に適合して嵌
まる切欠き32が設けられているので、スペーサ筒3を
介してクランプ筒71を外側筒に確実に付勢することが
できる。
【0032】従来のクランプ手段7では、スピンドル5
の雄ねじ52とリードナット6の雌ねじ61との間のク
リアランス分、スピンドル5が軸方向に移動することが
あったので、測定誤差を生じることがあった。しかし、
本実施形態では、スピンドル5は、スピンドル5の軸方
向に沿った移動が規制されたクランプ筒71に、軸方向
に対して垂直方向から結合される。よって、スピンドル
5とリードナット6のねじ52、61のクリアランスに
関係なくスピンドル5の軸方向位置は固定され、測定誤
差を生じることはない。さらに、スピンドル5とリード
ナット6のねじ52、61にクリアランスが生じないよ
うに、スピンドル5の雄ねじ52とリードナット6の雌
ねじ61が精密に形成される必要がないので、加工の手
間を削減し、製造コストを下げることができる。また、
スピンドル5の雄ねじ52は精密加工でなくてもよいの
で、スピンドル5の雄ねじ52を長くして、測定領域を
長くすることも容易となる。
【0033】クランプ筒71は、フレーム1の一端側挿
通孔14に対して垂直に設けられた貫通孔内に配置され
るので、スピンドル5の軸方向に対して垂直方向の移動
は規制されていない。よって、クランプねじ72をクラ
ンプ筒71に螺合していくと、クランプ筒71はクラン
プねじ72の側へ引き寄せられるので、スピンドル5を
クランプ筒71の内壁とクランプねじ72の先端で両側
から挟むことになる。その結果、スピンドル5に対して
曲げ応力をかけないようにできるとともに、スピンドル
5の平行度にも影響しない。
【0034】内側筒2、外側筒4およびスペーサ筒3の
挿通孔21、31、41の内壁によってスピンドル5の
平行度を保つことができる。
【0035】リードナット6と内側筒2の間と、リード
ナット6とスペーサ筒3との間にスラストワッシャ6
2、63が設けられており、これらはリードナット6を
両側から挟持しているので、リードナット6の回転抵抗
となり、リードナット6が不用意に回転しないようにで
きる。
【0036】クランプ筒71は、フレーム1の貫通孔1
42内に設けられているので、フレーム1の外表面にス
ピンドル5のクランプ手段7を特別に設ける必要はな
い。
【0037】なお、本発明の比較測定器は、上述の実施
形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種種の変更を加え得ることはも
ちろんである。
【0038】本実施形態においては、リードナット6と
スペーサ筒3との間の付勢手段としてスラストワッシャ
63を用いているが、スラストワッシャ63でなくと
も、板ばねやぜんまいばね、弾性ゴムなど付勢できるも
のであればよい。
【0039】本実施形態では、アンビル9の軸方向変位
量を検出表示する移動量検出手段としてダイヤルゲージ
11が、フレーム1の他端側挿通孔15に連結されてい
るが、フレーム1の表面に指針と目盛りを設けて、フレ
ーム1の内部にアンビル9の軸方向変位量を指針に伝達
する伝達手段を設けて移動量検出手段11としてもよ
い。また、アンビルの移動量を電気的、光学的に検出す
る検出手段を設け、この検出手段で検出された移動量を
フレームに設けたデジタル表示部に表示させたり、ある
いは、ケーブルや無線で外部へ送信し、別の表示装置で
表示させるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の比較測定
器によれば、測定精度の向上が図れるとともにコスト削
減可能となるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す正面図である。
【図2】前記実施形態におけるスピンドル支持部の断面
図である。
【図3】前記実施形態のスピンドル支持部の分解斜視図
である。
【図4】図2におけるIV−IV線による断面図である。
【図5】前記実施形態におけるアンビル支持部の断面図
である。
【図6】従来の比較測定器の正面図である。
【図7】従来の比較測定器のスピンドル支持部の断面部
である。
【符号の説明】
1 フレーム 3 スペーサ筒 5 スピンドル 6 リードナット 7 クランプ手段 9 アンビル 11 移動量検出手段 14 一端側挿通孔 15 他端側挿通孔 31 スペーサ筒の挿通孔 52 スピンドルの雄ねじ 61 リードナットの雌ねじ 63 スラストワッシャ(付勢手段) 71 クランプ筒(クランプ手段) 72 クランプねじ(結合部材) 141 凹部 142 貫通孔 712 クランプ筒の挿通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、このフレームの一端に軸方
    向へ進退自在かつ回動不能に支持され、外周に雄ねじを
    有するスピンドルと、前記フレームの他端に軸方向へ進
    退自在に支持され前記スピンドルに対して進退するアン
    ビルと、前記スピンドルの雄ねじに螺合する雌ねじを内
    周に有し前記フレームに回動自在に支持されたリードナ
    ットと、前記スピンドルの軸方向位置を固定するクラン
    プ手段と、前記アンビルを前記スピンドルに向かって付
    勢する付勢手段と、この付勢手段に抗して前記アンビル
    を前記スピンドルに対して後退させる離隔手段と、前記
    アンビルの移動量を検出する移動量検出手段とを備える
    比較測定器において、 前記クランプ手段は、前記フレームに前記スピンドル軸
    方向への移動を規制された状態で保持されたクランプ部
    材と、前記クランプ部材に対して前記スピンドルをその
    軸に垂直方向から結合する結合部材とを備えることを特
    徴とする比較測定器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の比較測定器において、 前記クランプ部材は、前記スピンドルが摺動する挿通孔
    を有し、かつ、前記フレームに対してスピンドル軸方向
    と直交する方向へ変位可能に保持され、 前記結合部材は、前記クランプ部材の前記挿通孔に対し
    て外側から垂直に螺合されるクランプねじであることを
    特徴とする比較測定器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の比較測定器に
    おいて、 前記フレームは、前記スピンドルを挿通させる挿通孔
    と、前記挿通孔の軸方向に対して垂直に切欠き形成され
    た凹部と、前記挿通孔に対して垂直に形成された貫通孔
    とを備え、 前記凹部に前記リードナットが配置され、 前記貫通孔内に前記クランプ部材が設けられ、 前記クランプ部材と前記リードナットとの間の前記挿通
    孔には、前記スピンドルを挿通させる挿通孔を有するス
    ペーサ筒が前記フレームの前記挿通孔の軸方向へ移動自
    在に設けられ、 前記スペーサ筒と前記リードナットとの間には前記スペ
    ーサ筒を介して前記クランプ部材を前記貫通孔の内壁に
    向かって付勢する付勢手段が設けられていることを特徴
    とする比較測定器。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の比較測定器において、 前記クランプ部材は、円柱状であり、前記スペーサ筒の
    一端には、前記クランプ部材の円柱側面と同じ曲率を有
    する切欠きが設けられていることを特徴とする比較測定
    器。
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