JP2003074519A - ロジックプレート及びその加工方法 - Google Patents
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Abstract
ットや、輸送を可能に一体化したユニットに使用するロ
ジックプレートの量産化及び低廉化を図る。 【解決手段】 流体の流路となる溝1をプレス加工等に
より形成したプレート2と、機器5及び部品5a又は機
器5若しくは部品5aが取り付けられ、これらの機器5
及び部品5a又は機器5若しくは部品5aに通じる連通
孔11を形成したプレート3とによって構成し、前記溝
1と前記連通孔11により機器5及び部品5a又は機器
5若しくは部品5aがつながるように、プレート2とプ
レート3を接合してなるロジックプレート。
Description
置内に組込んだ固定式ユニットや、輸送を可能に一体化
したユニット等に使用するロジックプレート及びその加
工方法に関する。
置内に組込んだ固定式ユニットや、輸送を可能に一体化
したユニット等のサブシステムとして使用されており、
主に上記ユニットに使用される流体の供給、排出等の制
御を担っている。
管及び配線などで構成されており、これらの機器間を様
々な性状、温度及び圧力の液体又は気体が連続して流動
するために、大小の配管が縦横に複雑に設けられてい
る。又、装置制御のためのセンサー類や制御機器も設け
られ、これらに必要な配線類等が数多く張りめぐらされ
ている。特に、軽量化を含めた小型化が強く要求される
装置では、狭隘なスペースの中に数多くの機器、部品、
配管などを高密度に配置する努力がなされている。この
ように、配管、配線等を装置内に組込んだ固定式ユニッ
トや、輸送を可能に一体化するユニット等とする手段と
して、ロジックプレートが適用されているが、軽量化を
含めた小型化という点では、まだ不十分である。
一例を示す。図6に示すように、従来のロジックプレー
トは、溝31、連通孔34等が加工されているプレート
21、24により構成されており、溝31等の複雑な流
路は、鋳造により形成されている。溝31等は、他に、
エンドミル、フライス盤、ボール盤等による切削加工に
より形成される場合もある。プレート21のプレート2
4に接する面に、プレート24上に配置された機器25
及び部品25a間を結ぶ流路として、対応する流体の速
度に適した所定の断面積を有し、かつ連通孔34の位置
に対応した適当な方向と長さを有した溝31が形成さ
れ、連通孔34によって機器25及び部品25aが連通
している。この溝31及び連通孔34は流体やガスが流
動する配管の機能を担うものである。
プレート24は、接着剤にて溝31をシールするように
接合されている。具体的には、プレート21、24の接
合面に接着剤を塗布後、ボルト26をプレート24のボ
ルト穴27に通してプレート21のネジ穴28に締め込
む事で、プレート21、24を互いに接合する方向に圧
力をかけ、さらに、加熱することにより、溝31をシー
ルするようにプレート間を接着している。
部品25a等は、図示していないボルトにより、シール
材を介して、プレート24のネジ穴29に締め込む事
で、取り付けてある。これらの機器25及び部品25a
は、連通孔34を通じて溝31に流れる流体の制御を行
っている。又、プレート21上には、流体を供給、排出
するための管接手22が取り付けてあり、溝31及び連
通孔34を通じて機器25及び部品25aに流体の供
給、排出を行っている。このようなロジックプレート
は、例えば、特公昭49−13651号公報などで開示
されている。
レートでは、ロジックプレートを構成するプレートを、
単純な鋳型により鋳造して成形しているため、又は、切
削加工により成形しているため、余分な重量となる部分
が残ってしまい、ロジックプレートの軽量化、小型化の
点で課題となっている。又、流体用の流路として機能さ
せるには、溝部分の表面処理を行う工程が必要となり、
大量生産に適切な方法ではない。
いるため、接合の作業効率が低く、大量生産にあまり適
してるとは言い難い。又、プレート間固定のためのボル
ト等がロジックプレートの小型化を阻害している。
の余分な肉厚があるため、溝に流れる流体をプレートを
介して冷却したい場合でも、冷却効率をあげる事が難し
い。
プレートは、例えば、燃料電池発電システムの一部を構
成しており、ロジックプレートに対する技術的要求は燃
料電池発電システムと同様に、量産化、低廉化を求めら
れており、さらに、軽量化を含めた小型化、制御上の応
答性の良さ等が求められている。上記システムは、市場
から早急な量産化、低廉化を要望されているものであ
り、実際の量産化、低廉化等、今後の需要の要求に応え
るための課題は少なくない。
産化、低廉化が図れ、軽量化を含めた小型化が図れるロ
ジックプレート及びその加工方法を提供する。
明に係るロジックプレートは、流体の流路となる溝をプ
レス加工又は精密鋳造加工により形成した第1のプレー
トと、機器及び部品又は機器若しくは部品が取り付けら
れ、これらの機器及び部品又は機器若しくは部品に通じ
る連通孔を形成した第2のプレートとによって構成し、
前記溝と前記連通孔により機器及び部品又は機器若しく
は部品がつながるように、第1のプレートと第2のプレ
ートを接合したことを特徴とする。本発明によるロジッ
クプレートによれば、プレートがプレス加工又は精密鋳
造加工による肉厚の薄いものであるため、ロジックプレ
ートの軽量化を含めた小型化ができ、又、プレス加工又
は精密鋳造加工の特徴である量産化、低廉化が図れる。
ックプレートの加工方法は、第1のプレートに流体の流
路となる溝をプレス加工又は精密鋳造加工にて形成する
工程と、第2のプレートに機器及び部品又は機器若しく
は部品が取り付けられ、機器及び部品又は機器若しくは
部品に通じる連通孔を形成する工程と、前記加工を施さ
れた第1のプレートと第2のプレートを、前記溝と前記
連通孔により機器及び部品又は機器若しくは部品がつな
がるように、溶接によって接合する工程とを有すること
を特徴とする。本発明によるロジックプレートの加工方
法によれば、プレート自体の溝の加工方法としてプレス
加工又は精密鋳造加工を用いるため、プレートの肉厚を
薄くでき、その結果ロジックプレートの軽量化を含めた
小型化ができる。又、プレス加工又は精密鋳造加工の特
徴と、プレート間の接合方法において、接着剤を用いる
方法ではなく溶接を用いることによる特徴とにより、ロ
ジックプレートの加工の作業効率が向上し、量産化、低
廉化が図れる。
ックプレートの加工方法は、第1のプレートに流体の流
路となる溝をプレス加工又は精密鋳造加工にて形成する
工程と、第2のプレートに機器及び部品又は機器若しく
は部品が取り付けられ、機器及び部品又は機器若しくは
部品に通じる連通孔を形成する工程と、前記加工を施さ
れた第1のプレートと第2のプレートを、前記溝と前記
連通孔により機器及び部品又は機器若しくは部品がつな
がるように、摩擦攪拌溶接によって接合する工程とを有
することを特徴とする。本発明によるロジックプレート
の加工方法によれば、プレート間の接合に、摩擦攪拌溶
接法を用いることにより、作業効率が向上し、量産化、
低廉化が図れる。
ックプレートは、流体の流路となる溝をプレス加工又は
精密鋳造加工により形成した複数枚の第1のプレート
を、互いに対向させて固定して、互いに接するプレート
の周囲をシールして立体的にしたことを特徴とする。本
発明によるロジックプレートによれば、ロジックプレー
トを表裏一体又は立体的に接合し、ロジックプレートの
表裏両面に機器、部品等を配置することにより、複雑な
系統のシステムをコンパクトに構成できる。
ックプレートは、流体の流路となる溝をプレス加工又は
精密鋳造加工により形成した複数枚の第1のプレート
を、互いに対向して接することにより作られる空間部
を、冷媒を流動させる流路としたことを特徴とする。本
発明によるロジックプレートによれば、高温にさらされ
る部分を適切に冷却する事ができる。
レートの一実施例の平面図及び断面図を表す。図1
(a)は流体流路となる所定形状の凹部(以下溝1と称
す)を、アルミニウム板やアルミニウム合金板等をプレ
ス加工にて形成して、製造したプレート2を示す。
を、あらかじめ任意の形状を型どった金型を用い、圧力
をかけて塑性加工する事により行っており、寸法精度が
有り、量産性に優れた加工技術である。加工対象として
は耐蝕性のある材料を選択する事も可能である。
A−A矢視断面を表す。図1(b)に示すように、溝1
の横断面形状は適当な幅Lと深さHを有する矩形の凹部
になっている。プレス加工が容易になるように、角部1
aは適当な丸みRを形成しており、溝1の側壁部1bは
適当に傾斜している。溝1内を流動する流体の流速を所
定の速さに保つために、その断面積を各々の溝1により
変える必要がある。その際、組立上の利点から、溝1の
深さHを一定にして、その幅Lを必要に応じて変えて所
定の断面積を確保することが有利である。又、溝1の底
の角部1cに適度な丸みRがあるため、流体の中心部と
溝1角部1cに接する流体の周辺部との流速の差を抑え
る事ができ、流体の滞留を減少させることが可能とな
る。
プレート2のA−A矢視断面を表す。図1(c)に示す
ように、溝1の横断面形状は溝1の底部が適当な半径R
1を持つ円弧状の溝になっている。その構成、機能は図
1(b)で説明した矩形状の溝1と同様であり、プレス
加工が容易になるように、角部1dは適当な丸みRを形
成しており、又、溝1内を流動する流体の流速を所定の
速さに保つように、その断面積を各々の溝1により変え
ている。又、溝1の底部が半径R1をもつ円弧状の溝で
あるため、流体の中心部と溝1に接する流体の周辺部と
の流速の差を抑える事ができ、流体の滞留を減少させる
ことが可能となる。
が、流体流路用の溝を持つプレート2の製法はプレス加
工のみでなく、精密鋳造加工によって成形されたもので
も良い。この加工方法は、鋳型を作り、その鋳型に任意
の合金等を流し込むことにより材質の均一性に優れ、寸
法精度の高い鋳物、即ち、流体流路用の溝を持つプレー
トを作製することができる。精密鋳造加工では、プレス
加工とは異なり、プレートの材料としてアルミニウム等
のように塑性の高い材料以外の選択も可能で有り、プレ
ス加工と同様、耐蝕性のある材料を選択する事も可能で
ある。又、鋳型により、複雑な形状のプレートを成形す
ることができ、表面をプレス加工同様に滑らかにできる
ため、流体を流す溝に余分な抵抗(コンダクタンス)を
増やすことなく溝の形成が可能である。この方法におい
ても上記図1(b)、(c)のような溝を形成する事が
できる。
形成したプレート2に、連通孔11等を加工したプレー
ト3を重ね、流体流路用の溝1の全周を巡るようにして
適当な間隔を保った状態で溶接開先となる溝をプレート
3に加工し、次いでこの溶接開先用の溝を、電磁力制御
のハイブリッド溶接法等により、プレート間を強圧把持
した状態で溶接する。この結果、プレート間が溶接さ
れ、この溶接開先用の溝の部分において流体流路用の溝
を流動する流体を確実にシールすることができる。溶接
開先用の溝の溶接方法としては、MIG溶接やTIG溶
接を含め、その他の溶接方法を用いても良い。
合方法の他の一実施例を示す。摩擦攪拌溶接により、プ
レート2とプレート3を接合して一体化する方法を示し
たものであり、図2(a)はロジックプレートの平面
図、図2(b)は図2(a)のB−B線矢視断面図、図
2(c)は図2(a)のC−C線矢視断面図である。摩
擦攪拌溶接法は特許第2792233号公報等により公
知の溶接法であり、以下、FSW(Friction
Stir Welding)法と記す。FSW法は、接
合対象となる母材より硬い材料をプローブ(図2(b)
における先端工具8a)として用い、上記プローブを接
合対象の母材に圧力をかけて押し付け、母材に対して回
転運動等により周期的に動かし、摩擦熱を発生させる事
により母材を溶融させて可塑性の領域を作り、その可塑
性領域が他の接合対象である母材とともに溶融、凝固す
る事で、両母材が接合する事となる。
に必ずしも溶接開先用溝を必要とせずに対象母材を溶接
できるため、加工作業の効率化には適した方法である。
FSW法の装置は大きな入力パワーを必要とせず、高効
率で溶接できるため経済的であり、低コスト化に貢献で
き、又、制御しやすく、位置精度が高いため、自動化、
量産化にも適している。
FSW法では、溝1を形成したプレート2に、連通孔1
1等を加工したプレート3を重ね、図2(c)に示すよ
うに、プレート2の溝1の周囲を適当な距離f離れた位
置で、溝1の全周を巡るように溶接して接合を行う。
接機8の先端工具8aをセットし、先端工具8aを回転
させる事により摩擦熱を発生させてプレート3を溶融
し、所定の深さまで加圧・挿入する。そして、プレート
3の溶融部がプレート2とともに溶融、凝固する事で、
プレート2とプレート3の溶接接合を行う。図2(a)
において、の矢印の領域はFSW法溶接によって一体
化が行われたプレート3の部分を示し、の矢印の領域
は溶接加工が行われる前のプレート3の部分を示してい
る。又、はFSW法により、プレート2、3が溶融・
凝固した部分を示す。後述する図3(c)に示すよう
に、プレート2側からFSW法により、接合を行っても
よい。
実施例を示す。図3(a)はロジックプレート4の側面
図を示し、プレート2とプレート3をFSW法溶接によ
って接合し、プレート3に埋め込まれた植込みボルト6
及びナット7等により、プレート3上の機器5のブラケ
ット及び部品5a自体を、Oリング等のシール材10を
介して固定したものである。プレート3上に固定された
機器5及び部品5aは、互いに連通孔11を通して適当
な断面積を有する溝1によって連通しており、高温・高
圧の流体が流動可能になっている。図3(b)、(c)
は図3(a)のD−D線矢視断面図を示し、図3(b)
はプレート3側からのプレート2へのFSW法溶接によ
る接合であり、図3(c)はプレート2側からのプレー
ト3へのFSW法溶接による接合である。FSW法溶接
は溶接開先用溝を必要としないため、この図に示すよう
に、加工時の自由度が高い。図3(d)は図3(a)の
E−E線矢視図を示し、機器5と部品5aとが連通孔1
1を通じて溝1につながっていることを平面的に表して
いる。
実施例を示す。図4(a)は、本発明によるロジックプ
レートを立体的にした一実施例の側面図を示し、2組の
ロジックプレート4、4’を上下に対向して取付け、プ
レート2、2’の端部をシール材を介して、ボルト1
2、ナット13で密閉した立体ロジックプレートを示し
ている。本構造のように上下方向に対向させて立体的に
するのみではなく、例えば、ロジックプレート同士が互
いに垂直になるように対向させて立体ロジックプレート
とすることもでき、このことにより、空間を無駄無く使
え、非常にコンパクトな構成となる。又、上下のロジッ
クプレート4、4’のプレート2、2’によって形成さ
れた空間Q部に空気等の冷媒を流動させて、溝1を流動
する高温流体を冷却することができる。この場合、プレ
ート2、2’がプレス加工又は精密鋳造加工により成形
されているため、プレート2、2’に畜熱部となる余分
な部分がなく、又、冷媒に対する表面積が広いため、効
率良く冷却する事ができる。図4(b)は、図4(a)
のF部を拡大して表したものである。ロジックプレート
4、4’の互いに対向するプレート2、2’の接合は、
上記ボルト12、ナット13による接合だけではなく、
この図に示すようにFSW法で行っても良い。
定式ユニットや、輸送を可能に一体化したユニット等に
使用するロジックプレートの適用事例として、燃料電池
発電システムを例にとり説明する。
系統図の一例を示す。図5に示すように、メタノール等
の液体燃料41aは気化器42でリフォーマ49の排熱
等を利用して気化され、熱交換器43で昇温された後、
COコンバータ46からの水素リッチなガスの一部とと
もに脱硫装置44に導入され、硫黄分が除去される。な
お、天然ガス等の気体燃料41bの場合は気化器42を
バイパスして、熱交換器43に直接供給され、又、硫黄
分が少ない燃料を用いる場合には脱硫装置44が省略さ
れることもある。
生成した水蒸気47とともに熱交換器48で昇温された
後、リフォーマ49に送られる。リフォーマ49におい
て燃料ガスの改質が行われ、水素リッチな改質ガスが生
成される。リフォーマ49から出た改質ガスは熱交換器
50で温度が下げられた後、COコンバータ46におい
て改質ガス中の一酸化炭素が二酸化炭素に変えられる。
換器51で更に温度が下げられた後、凝縮器52に導入
され、未反応の水蒸気が凝縮除去される。凝縮器52で
分離された凝縮水は気水分離器45に送られ、再び水蒸
気47としてリフォーマ49に送られる。凝縮器52を
出た改質ガスは熱交換器53で昇温された後、燃料電池
本体54に送られ、改質ガス中の水素が電池反応に使わ
れる。
器59にて昇温され、燃料電池本体54に導入された
後、空気58中の酸素を電池反応として使用している。
60で温度が下げられ、凝縮器61で生成水が凝縮除去
された後、系外に排出される。ここでの生成水も気水分
離器45に送られ、水蒸気47として利用される。燃料
電池本体54における電池反応は発熱反応であるため、
燃料電池本体54及び周辺機器には一般に水又は空気を
冷媒とする冷却装置62が設けられている。
を含む排ガスは分流器72を経て、吸熱反応であるリフ
ォーマ49の加熱燃料67として外部空気68とともに
利用し、残余の排ガスはバーナ73で処理された後、排
出される。なお、このとき、加熱燃料67が不足する場
合には、脱硫装置44の出口ガスの一部を補助燃料76
として使用する。リフォーマ49からの燃焼排ガスは、
一部は気化器42の熱源として利用する。他は、熱交換
器74で温度を下げた後、凝縮器75に送られて生成水
を分離後に大気中に放出し、生成水は気水分離器45に
返される。
制御の概要について説明する。まず、燃料電池本体54
に供給する改質ガス流量は、負荷66に対する負荷電流
を電流計Iで検出し、その信号を制御装置69に送り、
制御装置69からの信号に基づき、流量調整弁70a又
は70bを開閉して行う。又、燃料ガスの改質に必要な
水蒸気47の供給量は、流量計77によって検出し、制
御装置69からの信号により水蒸気流量調整弁71を開
閉制御することによって行う。リフォーマ49内の温度
は温度センサーTにより常時監視し、燃料41a、41
bの流量調整弁71a、70bによって制御する。
では、様々な機器、部品、配線及び制御機器が配設され
ており、又、これらの機器間を様々な性状、温度及び圧
力の液体又は気体が流動するように、大小の配管が複雑
に設けられている。特に、車載用等を目的に輸送可能に
一体化したシステムでは、小型化のため狭隘なスペース
の中に数多くの機器、配管等を高密度に配置する努力が
なされており、その手段として、ロジックプレートが適
用される。図5に示した燃料電池発電システムにおける
燃料供給系においては、燃料供給の配管をプレート2に
おける溝1とし、又、流量制御のための流量調整弁70
a、70bや流量計77をプレート3上に配設する事
で、溝1を流動する燃料の流量調整を行うロジックプレ
ートとすることができる。
例にとり説明したが、本発明は燃料電池発電システムに
用いられるロジックプレートに限らず、各種の装置に用
いられるロジックプレートとして適用可能である。
ば、流体の流路となる溝をプレス加工又は精密鋳造加工
により形成した第1のプレートと、機器及び部品又は機
器若しくは部品が取り付けられ、これらの機器及び部品
又は機器若しくは部品に通じる連通孔を形成した第2の
プレートとによって構成し、前記溝と前記連通孔により
機器及び部品又は機器若しくは部品がつながるように、
第1のプレートと第2のプレートを接合したロジックプ
レートであるため、プレス加工又は精密鋳造加工による
肉厚の薄いプレートによりロジックプレートを構成で
き、ロジックプレートの大幅な軽量化が可能となる。
て流体流路用の溝を有するプレートを成形することによ
って、従来のロジックプレートに比べてプレートの肉厚
が薄いものとすることでき、大幅な重量軽減が可能とな
る。そのため、ロジックプレートの軽量化を含めた小型
化ができる。又、プレス加工又は精密鋳造加工は大量生
産向きであり、加工工程も従来のロジックプレートに比
較して簡略化でき、大幅なコストダウンに寄与する。そ
のため、ロジックプレートの加工の作業効率が向上し、
量産化、低廉化が図れる。
ば、第1のプレートに流体の流路となる溝をプレス加工
又は精密鋳造加工にて形成する工程と、第2のプレート
に機器及び部品又は機器若しくは部品が取り付けられ、
機器及び部品又は機器若しくは部品に通じる連通孔を形
成する工程と、前記加工を施された第1のプレートと第
2のプレートを、前記溝と前記連通孔により機器及び部
品又は機器若しくは部品がつながるように、溶接によっ
て接合する工程を有するロジックプレートの加工方法で
あるため、プレート自体の溝の加工方法としてプレス加
工又は精密鋳造加工を用いることで、プレートの大幅な
軽量化が可能な工程とすることができる。その結果、ロ
ジックプレートの軽量化を含めた小型化が可能となる。
接着剤を用いる方法ではなく、溶接を用いるため、ロジ
ックプレートのプレート間の結合用のボルトが不要とな
り、ロジックプレート全体の小型化が可能である。又、
接着剤を用いる方法のように、接合における加熱及び加
圧処理のような余分な工程が不要であるため、加工工程
も従来のロジックプレートの加工方法に比較して簡略化
でき、大幅なコストダウンに寄与する。プレス加工、精
密鋳造加工及び溶接は大量生産向きであり、そのため、
ロジックプレートの加工の作業効率が向上し、量産化、
低廉化が図れる。又、溶接による結合を採用しているの
で、接着剤の劣化による漏れの心配もなく耐久性が向上
し、高温、高圧にも耐えられる。
ートに流体の流路となる溝をプレス加工又は精密鋳造加
工にて形成する工程と、第2のプレートに機器及び部品
又は機器若しくは部品が取り付けられ、機器及び部品又
は機器若しくは部品に通じる連通孔を形成する工程と、
前記加工を施された第1のプレートと第2のプレート
を、前記溝と前記連通孔により機器及び部品又は機器若
しくは部品がつながるように、摩擦攪拌溶接によって接
合する工程を有するロジックプレートの加工方法である
ため、プレート自体の溝の加工方法としてプレス加工又
は精密鋳造加工を用いることで、プレートの大幅な軽量
化が可能な工程とすることができる。その結果、ロジッ
クプレートの軽量化を含めた小型化が可能となる。
接着剤を用いる方法ではなく、摩擦攪拌溶接を用いるた
め、ロジックプレートのプレート間の結合用のボルトが
不要となり、又、溶接開先用の溝も不要となるため、ロ
ジックプレート全体の小型化が可能である。又、接着剤
を用いる方法のように、接合における加熱及び加圧処理
のような余分な工程が不要であり、他の溶接方法のよう
な溶接開先の加工手段が不要となるため、加工工程も従
来のロジックプレートの加工方法に比較して簡略化で
き、大幅なコストダウンに寄与する。プレス加工、精密
鋳造加工及び摩擦攪拌溶接は大量生産向きであり、その
ため、ロジックプレートの加工の作業効率が向上し、量
産化、低廉化が図れる。又、溶接による結合を採用して
いるので、接着剤の劣化による漏れの心配もなく耐久性
が向上し、高温、高圧にも耐えられる。
となる溝をプレス加工又は精密鋳造加工により形成した
複数枚の第1のプレートを、互いに対向させて固定し
て、互いに接するプレートの周囲をシールして立体的に
したロジックプレートであるため、ロジックプレートを
表裏一体又は立体的に接合し、ロジックプレートの表裏
両面に機器、部品等を配置することにより、複雑な系統
のシステムをコンパクトに構成でき、ロジックプレート
の軽量化を含めた小型化ができ、応答性の良いものとす
ることができる。
となる溝をプレス加工又は精密鋳造加工により形成した
複数枚の第1のプレートを、互いに対向して接すること
により作られる空間部を、冷媒を流動させる流路とした
立体ロジックプレートであるため、高温にさらされる部
分を適切に冷却する事ができ、複雑な系統のシステムを
コンパクトに構成することができ、ロジックプレートの
軽量化を含めた小型化ができる。
加工加工したプレートを使用しているため、プレート自
体が畜熱部となる余分な体積を持たず、又冷媒に対する
表面積を広くできるため、高温の流体を効率よく冷却す
る事ができる。このような利点があるため、冷却のため
の余分な空間が不要となり、複雑な系統のシステムをコ
ンパクトに構成することができる。
し、(a)はプレートの平面図、(b)、(c)は
(a)のA−A線矢視断面図である。
合方法を示し、(a)はロジックプレートの平面図、
(b)は(a)のB−B線矢視断面図、(c)は(a)
のC−C線矢視断面図である。
し、(a)はロジックプレートの側面図、(b)、
(c)は(a)のD−D線矢視断面図、(d)は(a)
のE−E線矢視図である。
実施例を示し、(a)は立体的なロジックプレートの側
面図、(b)は(a)のF部の拡大図である。
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 流体の流路となる溝をプレス加工により
形成した第1のプレートと、 機器及び部品又は機器若しくは部品が取り付けられ、こ
れらの機器及び部品又は機器若しくは部品に通じる連通
孔を形成した第2のプレートとによって構成し、前記溝
と前記連通孔により機器及び部品又は機器若しくは部品
がつながるように、第1のプレートと第2のプレートを
接合してなることを特徴とするロジックプレート。 - 【請求項2】 流体の流路となる溝を精密鋳造加工によ
り形成した第1のプレートと、 機器及び部品又は機器若しくは部品が取り付けられ、こ
れらの機器及び部品又は機器若しくは部品に通じる連通
孔を形成した第2のプレートとによって構成し、前記溝
と前記連通孔により機器及び部品又は機器若しくは部品
がつながるように、第1のプレートと第2のプレートを
接合してなることを特徴とするロジックプレート。 - 【請求項3】 第1のプレートに流体の流路となる溝を
プレス加工にて形成する工程と、 第2のプレートに機器及び部品又は機器若しくは部品が
取り付けられ、機器及び部品又は機器若しくは部品に通
じる連通孔を形成する工程と、 前記加工を施された第1のプレートと第2のプレート
を、前記溝と前記連通孔により機器及び部品又は機器若
しくは部品がつながるように、溶接によって接合する工
程とを有することを特徴とするロジックプレートの加工
方法。 - 【請求項4】 第1のプレートに流体の流路となる溝を
精密鋳造加工にて形成する工程と、 第2のプレートに機器及び部品又は機器若しくは部品が
取り付けられ、機器及び部品又は機器若しくは部品に通
じる連通孔を形成する工程と、 前記加工を施された第1のプレートと第2のプレート
を、前記溝と前記連通孔により機器及び部品又は機器若
しくは部品がつながるように、溶接によって接合する工
程とを有することを特徴とするロジックプレートの加工
方法。 - 【請求項5】 請求項3又は請求項4記載のロジックプ
レートの加工方法において、 上記第1のプレートと上記第2のプレートを、摩擦攪拌
溶接によって接合することを特徴とするロジックプレー
トの加工方法。 - 【請求項6】 請求項1又は請求項2記載のロジックプ
レートにおいて、 流体の流路となる溝を加工した複数枚の上記第1のプレ
ートを、互いに対向させて固定して、互いに接するプレ
ートの周囲をシールして立体的にしたことを特徴とする
ロジックプレート。 - 【請求項7】 請求項6記載のロジックプレートにおい
て、 流体の流路となる溝を加工した複数枚の上記第1のプレ
ートを、互いに対向して接することにより作られる空間
部を、冷媒を流動させる流路としたことを特徴とする立
体ロジックプレート。
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