JP2003074307A - タービン振動監視装置 - Google Patents

タービン振動監視装置

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JP2003074307A
JP2003074307A JP2001267953A JP2001267953A JP2003074307A JP 2003074307 A JP2003074307 A JP 2003074307A JP 2001267953 A JP2001267953 A JP 2001267953A JP 2001267953 A JP2001267953 A JP 2001267953A JP 2003074307 A JP2003074307 A JP 2003074307A
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正 吉田
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忠彦 原
Yoshihiro Ichiki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】タービンで発生する異常振動を、発生後迅速か
つ的確に検知し、タービンの各機器の損傷の未然に防止
する。 【解決手段】作動ガスのフローの異常に伴いタービン8
で発生する振動の振動数を測定する振動測定部1と、タ
ービン8からの抽気の抽気温度を測定する抽気温度測定
部2と、タービン8のタービン翼に前記作動ガスを供給
する供給口の近傍の圧力を測定する供給口圧力測定部4
と、タービン8に前記作動ガスを供給する供給弁の変位
を測定する変位測定部7とを具備し、振動測定結果と、
抽気温度測定結果と、供給口圧力測定結果と、変位測定
結果と、予め設定された基準値とに基づいて、タービン
8の異常振動を示す異常信号を出力する異常振動判定部
とを具備する振動監視装置を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービンにおい
て、異常を検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に、高圧タービン8の概略図を示
す。ただし、上部半分の静翼を具備するケーシングを取
り外している。高圧タービン8は、回転軸15、軸受2
1−1〜21−2、第1動翼部18、第2動翼部19、
第3動翼部20、第1抽気管10、第2抽気管11、低
圧蒸気管16、架台17を具備する。
【0003】回転軸15は、第1動翼部18と第2動翼
部19と第3動翼部20とが植えられた翼車である。軸
端から回転モーメントを出力する。軸受21−1〜21
−2は、回転軸15の回転を支える軸受である。半径方
向の荷重及び軸方向の荷重を受け、軸が移動せず、か
つ、滑らかな回転が行なえるように回転軸15を保持し
ている。第1動翼部18、第2動翼部19及び第3動翼
部20は、高圧蒸気のエネルギーを回転エネルギーに変
換する回転翼である。回転軸15に取り付けられてい
る。第1抽気管10及び第2抽気管11は、高圧タービ
ン8の高圧蒸気の一部を抽出するための管である。抽気
は、プロセス熱作業用あるいは給水加熱用等の目的で行
なう。低圧蒸気管16は、高圧タービン8を通過した高
圧蒸気を低圧タービン(図示せず)へ送出する管であ
る。架台17は、高圧タービン8を保持する架台であ
る。
【0004】第1動翼部18と第2動翼部19と第3動
翼部20は、軸受21−1〜21−2に保持された回転
軸15に取り付けられている。そして、第1動翼部18
と第2動翼部19と第3動翼部20は、上部のケーシン
グ(図示せず)経由で供給される高圧蒸気により、回転
する。その回転が回転軸15を介して発電機等の回転機
器(図示せず)に伝達され、発電その他の仕事を行な
う。その際、高圧蒸気の一部は、第1抽気管10及び第
2抽気管11から外部に抽出される。高圧タービンで仕
事をした蒸気は、低圧蒸気管16を介して低圧タービン
へ送られる。
【0005】図10を参照して、高圧蒸気が第1動翼部
18に供給される様子を説明する。図10は、第1動翼
部18及びその近傍の断面図を示す。ノズル30を有す
る高圧蒸気導入部29、静翼取付部28、静翼22、第
1ラジアルシールフィン23−1〜23−2、第2ラジ
アルシールフィン24−1〜24−2、第3ラジアルシ
ールフィン25−1〜25−2、回転軸15、第1前部
動翼18−1と第1後部動翼18−2とを有する第1動
翼部18からなる。
【0006】高圧蒸気導入部29は、外部から供給され
る高圧蒸気を第1動翼部へ導入する導入管を含む部材で
ある。ノズル30は、高圧蒸気導入部29において、高
圧蒸気を第1動翼部へ送出する出口部分に取り付けられ
たノズルである。静翼取付部28は、高圧タービン8の
ケーシングである。そして、静翼22が取り付けられて
いる。静翼22は、高圧タービン8の作動ガスの方向を
変え、かつ、加速させて運動エネルギーを持たせる静止
した翼列である。第1ラジアルシールフィン23−1〜
23−2、第2ラジアルシールフィン24−1〜24−
2及び第3ラジアルシールフィン25−1〜25−2
は、微小な塵や埃のタービン翼(静翼及び動翼)方向へ
の侵入を防ぐためのシール板である。第1前部動翼18
−1及び第1後部動翼18−2は、第1動翼部18の動
翼である。
【0007】高圧蒸気導入部29を経由して高圧蒸気
(矢印で示す)は、ノズル30から第1動翼部18へ供
給される。高圧蒸気は、第1前部動翼18−1−静翼2
2−第1項部動翼18−2と経由し、次の第2動翼部1
9へ流れる。この時、第1前部動翼18−1と第1後部
動翼18−2は蒸気のエネルギーを受け取り、回転軸1
5を中心にして回転する。
【0008】通常、ノズル30の先端と第1前部動翼1
8−1との距離であるクリアランス31は、非常に小さ
くなるように設計されている。従って、高圧蒸気はほぼ
100%、第1前部動翼18−1へ供給される。ところ
が、何らかの原因でクリアランス31が広くなると、高
圧蒸気は、第1前部動翼18−1以外の場所へ漏れ出す
ことがシミュレーションや模擬実験の結果から予測され
る。
【0009】図11を参照して、高圧蒸気が第1前部動
翼18−1以外の場所へ漏れ出す様子を説明する。図1
1は、何らかの原因でクリアランス31が広くなった状
況での、第1動翼部18及びその近傍の断面図を示す。
各符号の意味は、図10と同様である。
【0010】クリアランス31が、広くなると、高圧蒸
気は、第1前部動翼18−1だけでなく、その周辺へも
漏れ出す。例えば、図11の漏れ高圧蒸気26−1(矢
印)に示す様に、第1ラジアルシールフィン23−1〜
23−2近傍へ高圧蒸気が向かう。第1ラジアルシール
フィン23−1〜23−2は、多量の高圧蒸気が来るこ
とを前提に設計されてはいないため、破損する(折れ
る)可能性がある。その場合、漏れ高圧蒸気は、第1前
部動翼18−1と静翼取付部22との隙間を通過する。
そして、漏れ高圧蒸気26−2(矢印)となって、第1
前部動翼18−1を通常に流れた高圧蒸気と合流する。
その合流により、高圧蒸気の流れが著しく乱れ、それに
伴って圧力の変動が発生する。この圧力変動が、回転軸
15を軸方向に高周波で振動させると予測される。
【0011】第1ラジアルシールフィン23−1〜23
−2の破損により、他の部品(第1動翼部18など)が
2次的に破損することも予測される。また、回転軸15
の軸方向の高周波振動により、タービン全体にも悪影響
が及ぶと考えられる。そのような状況が発生した場合に
は、できるだけ早い段階でその状況を検知して、対処す
る必要がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、タービンで発生する異常振動を、発生後迅速に検知
することが可能なタービン振動監視装置を提供すること
である。
【0013】また、本発明の別の目的は、タービンで発
生する異常振動を、事前に的確に検知することが可能な
タービン振動監視装置を提供することである。
【0014】更に、本発明の別の目的は、タービンの異
常を複数の測定装置による測定結果から判断することが
出来るタービン振動監視装置を提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、タービンの各機器の
損傷を未然に防止することが出来るタービン振動監視装
置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0017】従って、上記課題を解決するために、本発
明の振動監視装置は、作動ガスのフローの異常に伴いタ
ービン(8)で発生する振動の振動数を測定する振動測
定部(1)と、前記振動の振動測定結果と予め設定され
た振動基準値とに基づいて、前記タービン(8)の異常
振動を示す振動異常信号を出力する異常振動判定部(4
0)とを具備する。
【0018】また、本発明の振動監視装置は、前記振動
測定部(1)が、前記タービン(8)のケーシングに設
置されている。
【0019】更に、本発明のタービン振動監視装置は、
前記異常振動判定部(40)は、前記タービン(8)の
回転数の3倍に相当する周波数以上の周波数について、
異常の判定を行なう。
【0020】また、本発明の振動監視装置は、前記ター
ビン(8)からの抽気の抽気温度を測定する抽気温度測
定部(2)を更に具備する。そして、前記抽気温度測定
部(2)は、前記タービン(8)の抽気管(10)に設
置され、前記異常振動判定部(40)は、更に、前記抽
気温度の抽気温度測定結果と予め設定された抽気温度基
準値とに基づいて、前記タービン(8)の異常を示す抽
気温度異常信号を出力する。
【0021】更に、本発明のタービン振動監視装置は、
前記タービン(8)に前記作動ガスを供給する供給口
(30)の近傍の圧力を測定する供給口圧力測定部
(4)を更に具備する。そして、前記供給口圧力測定部
(4)は、前記タービン(8)のケーシングに設置され
る。また、前記異常振動判定部(40)は、更に、前記
供給口(30)の近傍の圧力の供給口圧力測定結果と予
め設定された供給口圧力基準値とに基づいて、前記ター
ビン(8)の異常を示す供給口圧力異常信号を出力す
る。
【0022】更に、本発明のタービン振動監視装置は、
前記タービン(8)に前記作動ガスを供給する供給弁
(57)の変位を測定する変位測定部(7)を更に具備
する。そして、前記変位測定部(7)は、前記供給弁
(57)の近傍に設置される。また、前記異常振動判定
部(40)は、更に、前記供給弁(57)の変位測定結
果と予め設定された変位基準値とに基づいて、タービン
の異常を示す変位異常信号を出力する。
【0023】更に、本発明のタービン振動監視装置は、
作動ガスのフローの異常に伴いタービン(8)で発生す
る振動の振動数を測定する振動測定部(1)と、前記振
動の振動測定結果と予め設定された振動基準値とに基づ
いて、前記タービン(8)の異常振動を示す振動異常信
号を出力する振動監視部(34)と、前記タービン
(8)からの抽気の抽気温度を測定する抽気温度測定部
(2)と、前記抽気温度の抽気温度測定結果と予め設定
された抽気温度基準値とに基づいて、前記タービン
(8)の異常を示す抽気温度異常信号を出力する温度監
視部(35)と、前記タービン(8)に作動ガスを供給
する供給口の近傍の圧力を測定する供給口圧力測定部
(4)と、前記供給口の近傍の圧力の供給口圧力測定結
果と予め設定された供給口圧力基準値とに基づいて、前
記タービン(8)の異常を示す供給口圧力異常信号を出
力する圧力監視部(37)と、前記タービン(8)に前
記作動ガスを供給する供給弁(57)の変位を測定する
変位測定部(7)と、前記供給弁の変位測定結果と予め
設定された変位基準値とに基づいて、前記タービン
(8)の異常を示す変位異常信号を出力する変位監視部
(38)と、前記振動異常信号、前記抽気温度異常信
号、前記供給圧力異常信号及び前記変位異常信号の少な
くとも一つに基づいて、前記タービン(8)の異常の発
生を判定する判断部(41)とを具備する。
【0024】上記課題を解決するための、本発明のガス
タービンシステムは、上述のいずれか一項の振動監視装
置と、タービン動翼(18、19、20)とを有する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明であるタービン振動
監視装置の一実施の形態に関して、添付図面を参照して
説明する。本実施例において、蒸気ガスタービンに使用
されるタービン振動監視装置を例に示して説明するが、
他の作動ガスを用いるタービンや回転機器においても本
発明は適用可能である。
【0026】図1は、本発明であるタービン振動監視装
置の実施の形態に関わる高圧タービン及びその周辺機器
の構成を示す図である。タービン軸受部9−1〜9−2
と高圧蒸気供給管29−1と高圧蒸気導入部29と第1
抽気管10と第2抽気管11と低圧蒸気管16と蒸気調
整弁駆動部51とを具備する高圧タービン8、及び、蒸
気ストレーナ12と蒸気操作弁13と後進運転操作弁1
4とを具備する蒸気調節部47を示している。
【0027】ここで、高圧タービン8は、振動測定部と
しての振動センサ1、抽気温度測定部としての抽気温度
センサ2、供給口圧力測定部としての第1動翼部圧力変
換器4、抽気圧力測定部としての第1抽気圧力変換器
5、変位測定部としてのバルブ変位変換器7を具備す
る。また、蒸気調節部47は、蒸気温度測定部としての
蒸気温度センサ3、蒸気圧力測定部としての蒸気圧力変
換器6を具備する。
【0028】高圧の蒸気は図示せぬ供給管より蒸気調節
部47に入り、蒸気ストレーナ12で濾過された後、後
進運転操作弁14を経由して高圧タービン8へ送り出さ
れる。高圧タービン8では、高圧の蒸気は、高圧蒸気供
給管29−1から高圧蒸気導入部29を経由して、第1
動翼部18(図9参照)に供給される。そして、第1動
翼部18〜第3動翼部20(図9参照)を回転させなが
ら、そこを通過し、低圧蒸気管16から低圧タービン
(図示せず)へ送り出される。その際、高圧蒸気の一部
は、プロセス熱作業用あるいは給水加熱用等の目的で、
第1抽気管10及び第2抽気管11から外部に抽出され
る。
【0029】高圧蒸気をタービンの動翼に供給する際、
正常に供給されず異常振動を発生する場合がある。本発
明によるタービン振動監視装置においては、その異常振
動を、各種センサ類を用いて迅速かつ的確に把握する。
そして、異常振動に伴う運転の制約や機器の損傷を最小
限に抑える事を可能とする。
【0030】以下に、図1における各構成について、詳
細に説明する。第1に、蒸気調節部47の各構成につい
て説明する。蒸気ストレーナ12は、高圧蒸気中に含ま
れる不純物を除去する為に、蒸気を供給する供給経路上
に設置される多数の孔の開いた円筒上のフィルタであ
る。蒸気調節部47に供給された高圧蒸気は、ここを通
過した後、蒸気操作弁13又は後進運転操作弁14に入
る。蒸気操作弁13は、蒸気ストレーナ12を透過した
高圧蒸気の、高圧タービン8へ供給する量を調整するバ
ルブである。また、後進運転操作弁14は、蒸気ストレ
ーナ12を透過した高圧蒸気を高圧タービン8へ供給す
るラインの開閉を行なうストップバルブである。なお、
各構成の設置位置については、後述する。
【0031】蒸気温度測定部としての蒸気温度センサ3
は、蒸気ストレーナ12を透過した高圧蒸気の温度を測
定する温度センサである。測定結果である作動ガス(蒸
気)温度測定結果を出力する。高圧蒸気を測定可能な、
温度及び圧力に適したものであれば良い。各種熱電対や
抵抗温度計などである。蒸気圧力測定部としての蒸気圧
力変換器6は、蒸気ストレーナ12を透過した高圧蒸気
の圧力を測定する圧力計である。測定結果である作動ガ
ス(蒸気)圧力測定結果を出力する。高圧蒸気を測定可
能な、温度及び圧力に適したものであれば良い。電気式
圧力計(抵抗線や圧電気、半導体など)や、機械式圧力
計(プルドン管、ダイヤフラムなど)などである。な
お、各構成の設置位置については、後述する。
【0032】次に、高圧タービン8の各構成について説
明する。タービン軸受部9−1及び9−2は、それぞれ
内部に軸受21−1及び21−2を有する。軸受21−
1〜21−2は、第1動翼部18と第2動翼部19と第
3動翼部20を備える回転軸15の回転を支える軸受で
ある。高圧蒸気供給管29−1は、蒸気調節部47を経
由した高圧蒸気を高圧タービン8に供給する為の供給管
である。高圧蒸気導入部29は、高圧蒸気供給管29−
1から供給された高圧蒸気を第1動翼部18へ導入する
蒸気調整弁57(図示せず;後述)、及びその導入管を
含む部品である。蒸気調整弁駆動部51は、蒸気調整弁
57の開閉を行なう。この弁の開度を示すバルブ変位
は、バルブ変位変換器7により検出される。第1抽気管
10と第2抽気管11は、プロセス熱作業あるいは給水
加熱等に用いる高圧蒸気を、高圧タービン8から一部取
り出すための抽出管である。低圧蒸気管16は、高圧タ
ービンで仕事をした蒸気を低圧タービンへ送る送出管で
ある。なお、各構成の設置位置については、後述する。
【0033】振動測定部としての振動センサ1は、高圧
タービン8で発生した振動を計測する振動センサであ
る。測定結果である振動測定結果(振動強度あるいは周
波数毎の振動強度)を出力する。
【0034】抽気温度測定部としての抽気温度センサ2
は、高圧タービン8から第1抽気管10により抽出され
た高圧蒸気の温度を測定する温度センサである。測定結
果である抽気温度測定結果を出力する。高圧蒸気を測定
可能な、温度及び圧力に適したものであれば良い。各種
熱電対や抵抗温度計などである。
【0035】供給口圧力測定部としての第1動翼部圧力
変換器4は、高圧蒸気を第1動翼部18へ導入する高圧
蒸気導入部29のノズル30と第1動翼部18とに挟ま
れた空間あるいはその近傍の圧力を測定する圧力計であ
る。測定結果である供給口圧力測定結果を出力する。高
圧蒸気を測定可能な、温度及び圧力に適したものであれ
ば良い。電気式圧力計(抵抗線や圧電気、半導体など)
や、機械式圧力計(プルドン管、ダイヤフラムなど)な
どである。
【0036】抽気圧力測定部としての第1抽気圧力変換
器5は、第1抽気管10から抽出された高圧蒸気の圧力
を測定する圧力計である。測定結果である抽気圧力測定
結果を出力する。高圧蒸気を測定可能な、温度及び圧力
に適したものであれば良い。電気式圧力計(抵抗線や圧
電気、半導体など)や、機械式圧力計(プルドン管、ダ
イヤフラムなど)などである。
【0037】変位測定部としてのバルブ変位変換器7
は、供給弁としてのバルブ(後述する蒸気調整弁57)
を経由する高圧蒸気の量を知る為に、バルブ(蒸気調整
弁57)の開き具合を測定する測定装置である。測定結
果である供給弁の変位測定結果を出力する。バルブの開
き具合として、バルブの位置(変位)を検出可能なバル
ブ変位測定器や、バルブの回転量を検出可能なバルブ回
転計などである。なお、各構成の設置位置については、
後述する。
【0038】異常振動が発生した場合、振動センサ1に
より振動そのものが検出される。また、振動に伴う高圧
蒸気の温度上昇が、抽気温度センサ2により検出され
る。この時、蒸気温度センサ3の値を参照する場合もあ
る。また、振動に伴う高圧蒸気の圧力上昇が、第1動翼
部圧力変換器4及び第1抽気圧力変換器5で検出され
る。この時、蒸気圧力変換器6の値を参照する場合もあ
る。更に、振動に伴う高圧蒸気の不足による高圧蒸気供
給量の増加が、バルブ変位変換器7で検出される。この
様に、異常振動の発生が、振動そのものの他、温度、圧
力、バルブ変位の4つの方法で検出される。従って、異
常の判断が的確、かつ、迅速になる。
【0039】次に、図2を参照して、各測定方法に関わ
る構成について説明する。図2は、本発明であるタービ
ン振動監視装置の実施の形態のセンサ・変換器及びそれ
に関わる構成を示す図である。図2(a)は、振動測定
部としての振動センサ1及びそれに関わる構成を示して
いる。振動センサ1、増幅器32、バンドパスフィルタ
33及び振動監視部34とを具備する。振動センサ1
は、高圧タービン8の振動を検出するセンサである。そ
の振動を示す出力信号(振動測定結果)は、増幅器32
へ出力される。増幅器32は、振動センサ1から出力さ
れた振動を示す出力信号を増幅し、バンドパスフィルタ
33へ出力する。バンドパスフィルタ33は、増幅され
た振動を示す出力信号のうち、予め定められた周波数以
上の信号のみを出力するハイパスフィルタである。高圧
タービン8の振動の成分は、高圧タービン8の外部から
の低周波振動fや、高圧タービン8の回転による回転
数に等しい周波数f、あるいはその第2高調波の周波
数2fがある。しかし、異常振動は、それらよりも高
い周波数であることが多い。従って、fやf、2f
の周波数を透過させず、それらを超える予め設定した
周波数以上の振動を透過させるようにする。振動監視部
34は、バンドパスフィルタ33を透過した振動を示す
出力信号を受信する。そして、図示しない記憶部に保持
された予め設定された基準(例えば、周波数範囲毎に設
定された基準となる出力信号強度、予め設定された基準
となる出力信号強度を超えても良い基準時間、など)を
超えた場合、異常を示す振動異常信号を出力する。詳細
は後述する。
【0040】図2(b)は、抽気温度測定部としての抽
気温度センサ2及びそれに関わる構成を示している。抽
気温度センサ2、温度監視部35とを具備する。抽気温
度センサ2は、抽気の温度を測定し、その温度を示す出
力信号(抽気温度測定結果)を温度監視部35へ出力す
る。温度監視部35は、各温度センサからの出力信号を
受信する。そして、抽気温度センサ2での温度が、図示
しない記憶部に保持された予め設定された基準(例え
ば、予め設定された基準となる温度、予め設定された基
準となる温度を超えても良い基準時間、など)を超えた
場合、異常を示す抽気温度異常信号を出力する。詳細は
後述する。
【0041】なお、温度監視部35で抽気温度の異常を
判断する場合、蒸気温度センサ3での温度を参照するこ
ととしても良い。異常振動の発生がなくても、蒸気温度
センサ3での温度が高い場合には、抽気温度センサ2で
の温度が上昇する可能性があるからである。その場合に
は、蒸気温度測定部としての蒸気温度センサ3は、蒸気
の温度を測定し、その温度を示す出力信号(蒸気温度測
定結果)を温度監視部35へ出力する。
【0042】図2(c)は、供給口圧力測定部としての
第1動翼部圧力変換器4及びそれに関わる構成を示して
いる。第1動翼部圧力変換器4と、増幅器36と、圧力
監視部37とを具備する。第1動翼部圧力変換器4は、
高圧蒸気が第1動翼部18へ供給される領域の圧力を測
定し、その圧力を示す出力信号(供給口圧力測定結果)
を増幅器36へ出力する。増幅器36は、圧力を示す出
力信号を増幅し、圧力監視部37へ出力する。圧力監視
部37は、増幅された第1動翼部圧力変換器4からの出
力信号を受信する。そして、第1動翼部圧力変換器4で
の圧力が、図示しない記憶部に保持された予め設定され
た基準(例えば、予め設定された基準となる圧力、予め
設定された基準となる圧力を超えても良い基準時間、な
ど)を超えた場合、異常を示す供給口圧力異常信号を出
力する。詳細は後述する。
【0043】なお、圧力監視部37で第1動翼部圧力変
換器4での圧力の異常を判断する場合、蒸気圧力変換器
6での圧力を参照することとしても良い。異常振動の発
生がなくても、蒸気圧力変換器6での圧力が高い場合に
は、第1動翼部圧力変換器4での圧力が上昇する可能性
があるからである。その場合には、蒸気圧力測定部とし
ての蒸気圧力変換器6は、圧力を測定し、その圧力を示
す出力信号(蒸気圧力測定結果)を増幅器36へ出力す
る。
【0044】また、抽気圧力測定部としての第1抽気圧
力変換器5での値を、異常の判断に用いることも可能で
ある。すなわち、第1抽気圧力変換器5は、圧力を測定
し、その圧力を示す出力信号(抽気圧力測定結果)を増
幅器36へ出力する。その後は、第1動翼部圧力変換器
4での場合と同様である。
【0045】図2(d)は、変位測定部としてのバルブ
変位変換器7及びそれに関わる構成を示している。バル
ブ変位変換器7、蒸気調整弁57、変位監視部38とを
具備する。バルブ変位変換器7は、蒸気調整弁57での
バルブの変位を測定し、その変位を示す出力信号(変位
測定結果)を変位監視部38へ出力する。変位監視部3
8は、バルブ変位変換器7からの出力信号を受信する。
そして、図示しない記憶部に保持された予め設定された
基準(例えば、設定された基準となる変位、予め設定さ
れた基準となる変位を超えても良い基準時間、など)を
超えた場合、異常を示す変位異常信号を出力する。詳細
は後述する。
【0046】なお、各監視部(振動監視部34、温度監
視部35、圧力監視部37及び変位監視部38)は、各
センサ、変換器毎に備えら得ていても良いし、複数のセ
ンサ、変換器毎に1つ備えられていても良い。例えば、
温度監視部35は、抽気温度センサ2及び蒸気温度セン
サ3の、それぞれ1つに1つ備えられ、合計2つの温度
監視部35を有していても良い。あるいは、抽気温度セ
ンサ2及び蒸気温度センサ3の2つに1つの温度監視部
35を有していても良い。
【0047】次に、図3を参照して、上述の各センサ、
変換器を用いた本発明のタービン振動監視装置について
説明する。図3は、本発明であるタービン振動監視装置
の一実施の形態の構成を示す図である。振動センサ1、
増幅器32、バンドパスフィルタ33、抽気温度センサ
2(、蒸気温度センサ3)、第1動翼部圧力変換器
4(、第1抽気圧力変換器5、蒸気圧力変換器6)、バ
ルブ変位変換器7、蒸気調整弁57、増幅器36を具備
する計装盤39、回転プローブ61、回転検出器62、
振動監視部34と温度監視部35と圧力監視部37と変
位監視部38と判断部41とを有する異常振動判別部4
0、警報部42、を具備する。
【0048】ここで、回転プローブ61及び回転検出器
62について説明する。これらは、回転軸15近傍に取
りつけられ、回転軸(あるいはタービン翼)の回転数を
求める機器である。例えば、次のような構成である。回
転軸15には、その外周面上の一部分に、反射鏡や反射
板のような反射部が、取り付けらている。反射部は、回
転プローブ61(後述)から発せられる光を回転プロー
ブ61方向へ反射する。回転プローブ61は、回転軸1
5からやや離れて、回転軸15の外周面へ垂直に光を発
せられるように、かつ、回転しないように固定されてい
る。回転軸15の1周につき1回、回転プローブ61と
反射部が対向する。回転プローブ61が内部に有する発
光部(LED或いはレーザー発光など)からの光を回転
軸15に照射する。そして、回転軸4からの反射光を電
気信号に変えて出力する。反射光は、回転軸15の回転
により、反射部が回転プローブ61と対向する位置に来
た時のみ、非常に強く発せられる。回転検出器62は、
回転プローブ61からの反射光に基づく信号の強度に基
づいて、その信号強度が予め設定された値を超えた時
に、回転軸15(あるいはタービン翼)が1回転したと
判断する。そして、一定時間毎の回転軸15(あるいは
タービン翼)の回転数を、異常振動判別部40へ出力す
る。
【0049】振動測定の出力の流れは、振動センサ1−
増幅器32−バンドパスフィルタ33−振動監視部34
(異常振動判別部40)であり、図2(a)で説明した
通りである。温度測定の出力の流れは、抽気温度センサ
2(、蒸気温度センサ3)−計装盤39−温度監視部3
5(異常振動判別部40)であり、図2(b)での説明
に加えて、計装盤39が途中で加わっている。計装盤3
9では、出力を計装盤39に表示、記録する機能、及
び、必要に応じて他の機器(情報端末、制御装置など)
へもその出力を送信する中継点としての機能を有する。
圧力測定の出力の流れは、第1動翼部圧力変換器4(、
第1抽気圧力変換器5、蒸気圧力変換器6)−計装盤3
9(増幅器36)−圧力監視部37(異常振動判別部4
0)であり、図2(c)での説明に加えて、計装盤39
が途中で加わっている。この場合、計装盤39の機能
は、既述のものに加えて、内部に含まれる増幅器36に
よる増幅も行なわれる。変位測定の出力の流れは、バル
ブ変位変換器7−計装盤39−変位監視部38(異常振
動判別部40)であり、図2(d)での説明に加えて、
計装盤39が途中で加わっている。この場合、計装盤3
9の機能は、既述の通りである。
【0050】ここで、図4を参照して、異常振動判別部
40における異常判断の方法について説明する。図4
は、異常振動判別部40内の各監視部(振動監視部3
4、温度監視部35、圧力監視部37及び変位監視部3
8)の構成を示す。各監視部は全て記憶部63、比較部
64及び異常判断部65を具備する。
【0051】記憶部63は、異常振動の判断の基準とな
る基準値を保持する。記憶部63は、各監視部に存在す
る。すなわち、振動監視部34には、回転軸15の回転
数と、その回転数での基準の振動強度である振動基準値
とのテーブル(振動基準値テーブル)が保持されてい
る。回転軸15の回転数と、その回転数での周波数毎の
基準の振動強度である振動基準値とのテーブルでも良
い。温度監視部35では、回転軸15の回転数と、その
回転数での基準の抽気温度である抽気温度基準値とのテ
ーブル(抽気温度基準値テーブル)が保持されている。
圧力監視部37には、回転軸15の回転数と、その回転
数での基準の供給口圧力である供給口圧力基準値とのテ
ーブル(供給口圧力基準値テーブル)が保持されてい
る。変位監視部38では、回転軸15の回転数と、その
回転数での基準のバルブ変位である変位基準値とのテー
ブル(変位基準値テーブル)が保持されている。これら
の基準値は、シミュレーションや模擬試験により確認さ
れた数値である。
【0052】各記憶部63は、回転検出器62からの回
転軸15の回転数の入力に基づいて、その回転数に対応
する各基準値(振動基準値、抽気温度基準値、供給口圧
力基準値、変位基準値)を各テーブル(振動基準値テー
ブル、抽気温度基準値テーブル、供給口圧力基準値テー
ブル、変位基準値テーブル)より取り出し、各比較部6
4に出力する。
【0053】比較部64は、各センサ、変換器からの測
定結果の入力に基づいて、各測定結果と上記各基準値と
の比較を行ない、各基準値からの偏差(%)を求める。
比較部64は、各監視部に存在する。すなわち、振動監
視部34では、振動偏差(%)=(振動測定結果−振動
基準値)/振動基準値×100 を求める。周波数毎に
判断しても良い。温度監視部35では、抽気温度偏差
(%)=(抽気温度測定結果−抽気温度基準値)/抽気
温度基準値×100 を求める。圧力監視部37では、
供給口圧力偏差(%)=(供給口圧力測定結果−供給口
圧力基準値)/供給口圧力基準値×100 を求める。
変位監視部38では、変位偏差(%)=(変位測定結果
−変位基準値)/変位基準値×100 を求める。各計
算結果は、各異常判断部65へ出力される。
【0054】異常判断部65は、比較部64での計算結
果に基づいて、異常と判断される場合には、異常を示す
異常信号(振動異常信号、抽気温度異常信号、供給口圧
力異常信号、抽気圧力異常信号及び変位異常信号)を判
断部41へ出力する。異常判断部65は、各監視部に存
在する。すなわち、計算の結果、偏差が5〜10%(注
意範囲)であれば、異常信号としての注意警報を出力す
る。また、10%以上(異常範囲)であれば、異常信号
としての異常警報を出力する。ただし、注意範囲及び異
常範囲の数値は、上記値に限られるものではなく、装置
毎や予め見込んでいる安全率などで、変更しても良い。
また、段階も、注意警報と異常警報の2段階である必要
はなく、1段階や3段階異常にしても良い。
【0055】なお、同様の判断を、蒸気温度センサ3、
第1抽気圧力変換器5及び蒸気圧力変換器6からの各測
定結果を用いて、各監視部(温度監視部35及び圧力監
視部37)で行なうことも可能である。
【0056】判断部41は、その異常信号の入力に基づ
いて、異常振動に関する判断を下す。そして、判断部4
1は、警報部42へ警報指令信号(注意警報又は異常警
報のそれぞれに対応する指令信号)を出力する。その
際、警報指令信号の出力の判断方法は、実験やシミュレ
ーションなどにより、最適な方法が予め設定される。例
えば、4つの監視部の内から、1つでも異常信号が来た
場合に警報指令信号を出力するとしても良いし、4つの
うちの2つ以上から異常信号が来た場合としても良い
し、振動監視部34と、他の3つの内の1つから異常信
号が来た場合としても良い。警報部42は、警報指令信
号の入力に基づいて、警報を発する。警報の方法とし
て、音声発信、情報端末での画面表示、計装盤39等に
設置の異常表示灯の点灯(点滅)、監督責任者等へのE
−メール/自動音声電話発信、FAX送信、などで行な
う。
【0057】上述の異常信号(振動異常信号、抽気温度
異常信号、供給口圧力異常信号及び変位異常信号)を、
直接、警報部42(後述)へ出力することも可能であ
る。その場合、各異常信号の内どれか一つが警報部42
へ出力された時点で、警報部42は異常振動発生と判断
する。そして、警報部42が警報に関する処理を行う
(後述)。その場合、判断部41は、必ずしも必要な
い。
【0058】センサ、圧力変換器の取り付け位置につい
て説明する。図5には、高圧タービン8の正面図を示
す。高圧タービン8は、振動センサ1、抽気温度センサ
2、第1動翼部圧力変換器4、第1抽気圧力変換器5、
タービン軸受部9−1〜9−2、第1抽気管10、第2
抽気管11、高圧蒸気供給管29−1、高圧蒸気導入部
29及び架台17を具備する。
【0059】振動センサ1は、高圧タービンのケーシン
グの内、タービン軸受部9−1の上部に設置され、その
部分の振動を測定する。高圧蒸気と第1動翼部18との
間で生じる相互作用により振動が発生する。従って、そ
の近傍の振動が拾い易い(他の振動の影響を受けにく
い)場所であれば他の場所でも良い。
【0060】抽気温度センサ2は、高圧タービン8に一
端部を接続された第1抽気管10の高圧タービン本体に
近い部分に設置され、第1抽気管10内の高圧蒸気の温
度を測定する。高圧タービン本体内を流れる高圧蒸気
(第1動翼部18〜第3動翼部20を流れる高圧蒸気)
又はその抽気の温度を測定出来れば良いので、高圧蒸気
の温度が測定可能な他の場所でも良い。
【0061】第1動翼部圧力変換器4は、高圧蒸気導入
部29の側面に設置されている。そして、端部が案内管
43の一端部(後述)に接続されている。案内管43の
他端部は、高圧蒸気導入部29におけるノズル30の第
1動翼部18側開口部近傍に延びている。ノズル30と
第1動翼部18との間の空間の近傍の圧力を測定する。
【0062】ここで、第1動翼部圧力変換器4の案内管
43について、図6を参照して説明する。図6は、第1
動翼部18及びその近傍の断面図を示す。ノズル30を
有する高圧蒸気導入部29、静翼取付部28、静翼2
2、第1ラジアルシールフィン23−1〜23−2、第
2ラジアルシールフィン24−1〜24−2、第3ラジ
アルシールフィン25−1〜25−2、回転軸15、第
1前部動翼18−1と第1後部動翼18−2とを有する
第1動翼部18、案内管43からなる。
【0063】案内管43は、一端部が第1動翼部圧力変
換器4に接続され、他端部が図6中のA部(静翼取付部
28と第1ラジアルフィン23−1と第1前部動翼部1
8−1とノズル30とで囲まれる領域)近傍に延び、開
口している。そして、図11の状態なった場合におい
て、A部(図6)の圧力上昇を検出することが可能であ
る。
【0064】なお、第1動翼部圧力変換器4は、A部
(図6)の圧力が測定可能であるならば、他の測定機器
(センサ)を用いることも可能である。
【0065】図5を参照して、第1抽気圧力変換器5
は、高圧タービン本体に近い第1抽気管10に設置さ
れ、第1抽気管10内の高圧蒸気の圧力を測定する。本
来は、高圧タービン本体内を流れる高圧蒸気(第1動翼
部18〜第3動翼部20を流れる高圧蒸気)の圧力を測
定することが望ましい。それが必ずしも構造上容易では
ないなどの場合、第1抽気管10で抽気された高圧蒸気
の圧力を測定する。
【0066】他の構成は、記述の通りなので、その説明
は省略する。
【0067】次に、図7に、蒸気調節部47を示す。蒸
気調節部47は、蒸気温度センサ3、蒸気圧力変換器
6、蒸気ストレーナ12、蒸気操作弁13、後進運転操
作弁14、緊急操作部A44、緊急操作部B45、蒸気
操作弁駆動部46、弁駆動軸48−1、軸円筒部48−
2、蒸気弁用弁体48−3、位置伝達部A49−1、位
置伝達部B49−1とを具備する。
【0068】緊急操作部A44は、緊急時に、手動で蒸
気操作弁13を閉止又は開放するための操作ハンドルで
ある。すなわち、蒸気操作弁13は、通常、蒸気操作弁
駆動部46(後述)により、自動的に制御されるが、緊
急時には緊急操作部A44で操作される。緊急操作部B
45は、緊急時に、手動で後進運転操作弁14を閉止
(又は開放)するための操作ハンドルである。すなわ
ち、後進運転操作弁14は、通常、高圧タービン8の運
転時には、常時開放状態で制御されるが、緊急時には緊
急操作部B45で操作される。蒸気操作弁駆動部46
は、高圧タービン8の運転時に、外部(図示せず)から
の操作信号に基づいて、蒸気操作弁13を、弁駆動軸4
8−1と軸円筒部48−2と蒸気弁用弁体48−3とを
介して制御する。弁駆動軸48−1は、一端部を蒸気操
作弁駆動部46に、他端部を蒸気弁用弁体48−3に接
続している軸棒(弁棒)である。蒸気操作弁駆動部46
が蒸気弁用弁体48−3を動かすことにより、蒸気操作
弁13の開度を調節する。軸円筒部48−2は、弁駆動
軸48−1の途中に固定された円筒上の冶具である。弁
駆動軸48−1の上下動とともに上下する。蒸気弁用弁
体48−3は、弁駆動軸48−1の他端部に取り付けら
れた弁体(栓)である。蒸気操作弁13の弁本体(弁
箱)の中央に設けられた弁座に、蒸気弁用弁体48−3
を押し付けることにより、蒸気操作弁13を閉止する。
位置伝達部A49−1は、一端部を軸円筒部48−2
に、他端部を位置伝達部B49−2に接続する治具であ
る。そして、弁駆動軸48−1の上下動と共に上下する
軸円筒部48−2の位置を位置伝達部B49−2に伝達
する。位置伝達部B49−2は、位置伝達部A49−1
の位置に基づいて、蒸気弁用弁体48−3の位置を検知
する。
【0069】次に、図8を参照して、高圧蒸気導入部2
9と、蒸気調整弁駆動部51について説明する。高圧蒸
気導入部29は、高圧蒸気供給管29−1、調整弁操作
アームA54、調整弁操作アームB55、調整弁操作部
56、蒸気調整弁57(−1〜5)、バルブ変位変換器
7を具備する。また、蒸気調整弁駆動部51は、弁駆動
アーム52、アーム軸結合部53、調整弁操作アームC
58、調整弁操作アームD59を具備する。
【0070】弁駆動アーム52は、蒸気調整弁57(−
1〜5)を制御する信号に基づいて駆動される。一端部
を高圧蒸気の流量を制御する図示しないアーム制御装置
に、他端部をアーム軸結合部53に接続している。アー
ム軸結合部53は、弁駆動アーム52の運動を調整弁操
作アームC58及び調整弁操作アームD59に伝達す
る。弁駆動アーム52と、他端部を調整弁操作アームC
58及び調整弁操作アームD59とに接続している。調
整弁操作アームC58及び調整弁操作アームD59は、
アーム軸結合部53の運動を調整弁操作アームA54及
び調整弁操作アームB55に伝達する。調整弁操作アー
ムA54及び調整弁操作アームB55と、アーム軸結合
部53に接続している。
【0071】調整弁操作アームA54及び調整弁操作ア
ームB55は、調整弁操作部56を上下方向に駆動す
る。一端部をそれぞれ調整弁操作アームC58(後述)
及び調整弁操作アームD59(後述)とに接続してい
る。他端部は、調整弁操作部56(後述)に接続してい
る。調整弁操作部56は、蒸気調整弁57(−1〜5)
を具備する。この調整弁操作部56が上下に移動するこ
とにより、蒸気調整弁57(−1〜5)の開度が変化す
る。調整弁操作アームA54及び調整弁操作アームB5
5に接続している。蒸気調整弁57(−1〜5)は、調
整弁操作部56の運動により、弁の開度を制御される。
バルブ変位変換器7は、アーム軸結合部53の動きに基
づいて、蒸気調整弁57の弁の開度を検出する。そして
その信号を高圧蒸気の流量を制御する図示しないアーム
制御装置及び計装盤39へ出力する。アーム軸結合部5
3と接続している。高圧蒸気供給管29−1から導入さ
れた高圧蒸気は、調整弁操作アームA54及び調整弁操
作アームB55の駆動で調整弁操作部56の上下により
制御される蒸気調整弁57(−1〜5)の開度により、
流量を調整されながら、ノズル30へ向かう。高圧蒸気
供給管29−1は、既述の通りであるので説明を省略す
る。
【0072】他の構成は、既述の通りなので、その説明
は省略する。
【0073】次に、本発明であるタービン振動監視装置
の実施の形態における動作について、図面を参照して説
明する。図1を参照して、高圧タービン8には、振動セ
ンサ1、抽気温度センサ2、第1動翼部圧力変換器4、
第1抽気圧力変換器5及びバルブ変位変換器7が設置さ
れている。又、蒸気調節部47には、蒸気温度センサ3
及び蒸気圧力変換器6が設置されている。
【0074】定常運転時では、高圧の蒸気は図示せぬ供
給管より蒸気調節部47に入り、蒸気ストレーナ12で
濾過により塵、埃等を除去される。しかる後、後進運転
操作弁14から高圧タービン8へ送り出される。その
際、蒸気操作弁13の開度の操作により、必要となる高
圧蒸気の量が調整される。又、その時、蒸気温度センサ
3は蒸気調節部47における高圧蒸気の温度を、蒸気圧
力変換器6は蒸気調節部47における高圧蒸気の圧力を
測定している。そして、それらの結果を、それぞれ温度
監視部35、圧力監視部37へ出力している。
【0075】高圧タービン8では、蒸気調節部47から
送られてきた高圧蒸気は、高圧蒸気供給管29−1から
高圧蒸気導入部29、蒸気調整弁57を経由して、ノズ
ル30から第1動翼部18(図6参照)に供給される。
そして、複数の動翼(第1動翼部18〜第3動翼部20
(図9参照))と複数の静翼(静翼取付部28に取り付
けられた各動翼の前後にある静翼)の間を通過する。そ
の際、高圧蒸気のエネルギーが、動翼の回転エネルギー
に変換される。しかる後、低圧蒸気管16から低圧ター
ビン(図示せず)へ送り出される。その際、高圧蒸気の
一部は、プロセス熱作業用あるいは給水加熱用等の目的
で、第1抽気管10及び第2抽気管11から外部に抽出
される。
【0076】又、その時、振動センサ1はタービン軸受
部9−1における高圧タービン8の振動を、抽気温度セ
ンサ2は第1抽気管10から抽出される高圧蒸気の温度
を、第1動翼部圧力変換器4はノズル30と第1動翼部
18との間の圧力を、第1抽気圧力変換器5は第1抽気
管10から抽出される高圧蒸気の圧力を、バルブ変位変
換器7は蒸気調整弁57のバルブ変位(弁の開度に対
応)をそれぞれ測定している。そして、それらの結果
を、それぞれ振動監視部34、温度監視部35、圧力監
視部37、変位監視部38へ出力している。
【0077】異常振動が発生した場合の現象の発現とそ
の対処について、以下に説明する。 高周波の発生:高圧タービン8の異常振動は、高周波
振動である。振動センサ1が測定した信号(機器の他の
部分からの振動は大部分が低周波振動なので、バンドパ
スフィルタ33で除去される)に基づいて、振動監視部
は、その高周波の振動数を検出する。そして、その振動
測定結果に基づいて、ある周波数及びその近傍の周波数
の信号強度が予め設定された基準値より大きく、且つそ
の偏差が5%以上の場合には、異常振動と判断する。そ
の場合、振動異常信号(5〜10%:注意警報、10%
以上:異常警報)を判断部41へ出力する。
【0078】上述の「ある周波数」は、機器の種類や異
常の具合に応じて変化する。従って、特定の周波数を決
めず、信号強度が基準値を超える周波数が見出された場
合に、その周波数に依らず、異常信号を出力することと
する。但し、予め実験やシミュレーションで予測できる
場合には、その周波数を用いることも可能である。ま
た、測定する周波数の範囲に付いては、高圧タービン8
の回転数の第2高調波よりも高い範囲で行なう。より好
ましくは、第3高調波以上の範囲で計測する。周波数の
上限に付いては、特に制限は無いが、実験やシミュレー
ションの予測から、第10高調波程度まであれば実施可
能である。
【0079】高圧蒸気の温度上昇:高圧タービン8の
異常振動に伴い、高圧蒸気の温度上昇が起きる。高圧蒸
気の温度上昇により、高圧蒸気を抽出する第1抽気管1
0の抽気温度が上昇する。抽気温度センサ2が測定した
信号に基づいて、温度監視部35は、抽気温度の温度を
検出する。そして、この抽気温度の絶対値が、予め設定
した基準値よりも大きく、且つその偏差が5%以上の場
合には、異常と判断する。その場合、抽気温度異常信号
(5〜10%:注意警報、10%以上:異常警報)を判
断部41へ出力する。
【0080】この時、供給される元々の蒸気温度が高く
なる可能性もある為、異常の判断の際、蒸気調節部47
における高圧蒸気の温度の変化を考慮することも可能で
ある。すなわち、高圧蒸気の供給元である蒸気調節部4
7における高圧蒸気の温度を蒸気温度センサ3により測
定する。その測定信号も温度監視部35に送出する。そ
して、両方の温度を比較し、その値が予め設定した温度
差の基準値以下ならば、異常振動ではなく、高圧蒸気そ
のものの温度上昇が原因と判断し、異常信号を出力しな
い。
【0081】高圧蒸気の圧力上昇:高圧タービン8の
異常振動に伴い、高圧蒸気の圧力上昇が起きる。その圧
力上昇は、第1動翼部圧力変換器4により測定され、測
定信号は圧力監視部37へ出力される。圧力監視部37
は、第1動翼部の高圧蒸気の圧力を検出する。そして、
その圧力の絶対値が、予め設定した基準値よりも大き
く、且つその偏差が5%以上の場合には、異常と判断す
る。その場合、供給口圧力異常信号(5〜10%:注意
警報、10%以上:異常警報)を判断部41へ出力す
る。また、第1抽気管10の抽気圧力値を用いることも
可能である。
【0082】この時、供給される元々の蒸気圧力が高く
なる可能性もある為、異常の判断の際、蒸気調節部47
における高圧蒸気の圧力の変化を考慮することも可能で
ある。すなわち、高圧蒸気の供給元である蒸気調節部4
7における高圧蒸気の圧力を蒸気圧力変換器6により測
定する。その測定信号も圧力監視部37に送出する。そ
して、両方の圧力を比較し、その値が予め設定した圧力
差の基準値以下ならば、異常振動ではなく、高圧蒸気そ
のものの圧力上昇が原因と判断し、異常信号を出力しな
い。
【0083】バルブ変位の増加:高圧タービン8の異
常振動に伴い、エネルギーロスが発生し、タービンの回
転が低下する。そのため、高圧蒸気の流量を増加させる
制御が働き、蒸気調整弁57の開度が大きくなる。その
蒸気調整弁57の開度の変化は、バルブ変位変換器7に
より測定され、測定信号は変位監視部38へ出力され
る。変位監視部38は、蒸気調整弁57のバルブの変位
の絶対値が、予め設定した基準値よりも大きく、且つそ
の偏差が5%以上の場合には、異常と判断する。その場
合、変位異常信号(5〜10%:注意警報、10%以
上:異常警報)を判断部41へ出力する。
【0084】このとき、バルブ変位の増加は、供給する
高圧蒸気の制御状況(例えば、温度低下に伴う蒸気供給
量の増加の制御、高圧タービン8の出力変更に伴う蒸気
供給量の増加の制御など)により、異常で無くても変化
する場合があるため、それらの情報を変位監視部38の
入力に加えても良い。その場合、異常の判断は、供給す
る高圧蒸気の制御状況と、蒸気調整弁57のバルブの変
位の時間変化量(又は、変位の絶対値)とに基づいて行
なわれる。
【0085】各監視部(振動監視部34、温度監視部3
5、圧力監視部37及び変位監視部38)からの、異常
信号の出力に基づいて、判断部41は、それらの異常が
異常振動であるかどうかを判断する。判断方法は、例え
ば、次のような方法がある。 a)異常振動の検知を目的とする場合、振動監視部34
の信号を必須とする。そして、確実性を高める為に、振
動監視部34の信号に加えて、他の3つの内の1つから
異常信号が来た場合に、異常と判断する。異常振動を把
握するので、振動監視部34の信号を必須とすること
で、確実性を高めることが出来る。
【0086】b)特に、振動に限らず異常の検知を目的
とする場合、4つの監視部の内、少なくとも1つから異
常信号が来た場合に、異常とする。この場合、異常振動
が発生する前でも、異常の前駆的現象が捕らえられる可
能性があり、迅速性を高めることが出来る。 c)4つの監視部の内、少なくとも2つから異常信号が
来た場合に、異常とする。この場合、(b)の場合に比
べて、確実性を増すことが出来る。
【0087】以上の(a)〜(c)を基本として、装置
の特性を(シミュレーションや実験により)勘案して、
4つの異常信号の適切な組み合わせを用いて、判定を行
なうことが可能である。
【0088】判断部41は、上述の方法により異常が判
定された場合、異常指令信号を警報部42へ出力する。
警報部42は、警報指令信号の入力に基づいて、警報を
発する。警報の方法として、音声発信により、装置周辺
及び制御室、あるいは高圧タービン8を有する建物等に
いる作業者、監督者へ異常を知らせる。また、同様の目
的で、情報端末での画面表示、計装盤39等に設置の異
常表示灯の点灯(点滅)を行なう。更に、遠隔地にいる
関係者、監督責任者等の情報端末へのE−メール発信、
自動音声電話発信、FAX送信、などで行なう。
【0089】作業者、関係者、監督責任者等は、状況に
応じて、出力の低減、装置停止、その他方法により、異
常事態に対処する。
【0090】本発明により、異常(振動)の発生に対し
て、適切なセンサ、変換器の設置により、異常を素早く
検知し、迅速かつ的確に対応することが可能となる。ま
た、異常に関わる位置にセンサ、変換器を設置し、その
出力を用いて異常の判断を行なうので、より正確な異常
診断を行なうことが可能となる。
【0091】本発明において、異常の前駆的症状(例え
ば、予め設定した基準値は超えないが、それに近い値が
測定され始めている場合など)に対応して、既述の各監
視部が注意信号を出力する様にすることも可能である。
その場合、予め設定した基準値を、注意基準値、警報基
準値などの異常のレベルに応じて各段階に分け、それに
対応する信号を判断部41に出力する様にする。判断部
41は、それらの信号に基づいて、注意指令信号、異常
指令信号等、異常のレベルに応じて警報部42へ各指令
信号を出力する。警報部42の異常レベルに応じた警報
により、作業者は、異常レベルに応じた対応を行なう。
【0092】また、異常振動ではない他の異常の発生時
に、各センサがどのような値を検出するかを模擬実験や
シミュレーションにより把握し、異常振動判定部40に
記憶しておく。そうすることで、異常振動以外の異常に
対しても、早期発見が可能となり、早期の対応を行なう
ことが可能となる。
【0093】
【発明の効果】本発明により、タービンで発生する異常
振動を、発生後迅速かつ的確に検知することが可能とな
る。また、本発明により、タービンの各機器の損傷の未
然に防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明であるタービン振動監視装置の実施
の形態に関わる高圧タービン及びその周辺機器の構成を
示す図である。
【図2】(a)本発明であるタービン振動監視装置の実
施の形態のセンサ・変換器の構成のうち振動の測定部を
示す図である。(b)本発明であるタービン振動監視装
置の実施の形態のセンサ・変換器の構成のうち温度の測
定部を示す図である。(c)本発明であるタービン振動
監視装置の実施の形態のセンサ・変換器の構成のうち圧
力の測定部を示す図である。(d)本発明であるタービ
ン振動監視装置の実施の形態のセンサ・変換器の構成の
うち変位の測定部を示す図である。
【図3】 本発明であるタービン振動監視装置の実施
の形態の構成を示す図である。
【図4】 本発明であるタービン振動監視装置の各監
視部の構成を示す図である。
【図5】 本発明であるタービン振動監視装置の実施
の形態に関わる高圧タービンの正面図である。
【図6】 本発明であるタービン振動監視装置の実施
の形態に関わる高圧タービンの高圧蒸気導入部と第1動
翼部とその周辺機器の構成を示す図である。
【図7】 本発明であるタービン振動監視装置の実施
の形態に関わる蒸気調節部の構成を示す図である。
【図8】 本発明であるタービン振動監視装置の実施
の形態に関わる高圧蒸気導入部及び蒸気調整弁駆動部5
1の構成を示す図である。
【図9】 本発明であるタービン振動監視装置の実施
の形態に関わる高圧タービンの上部を除く斜投影図であ
る。
【図10】 従来の高圧タービンにおける正常時の高
圧蒸気導入部と第1動翼部とその周辺機器の構成を示す
図である。
【図11】 従来の高圧タービンにおける異常時の高
圧蒸気導入部と第1動翼部とその周辺機器の構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 振動センサ 2 抽気温度センサ 3 蒸気温度センサ 4 第1動翼部圧力変換器 5 第1抽気圧力変換器 6 蒸気圧力変換器 7 バルブ変位変換器 8 高圧タービン 9−1 タービン軸受部 9−2 タービン軸受部 10 第1抽気管 11 第2抽気管 12 蒸気ストレーナ 13 蒸気操作弁 14 後進運転操作弁 15 回転軸 16 低圧蒸気管 17 架台 18 第1動翼部 18−1 第1前部動翼 18−2 第1後部動翼 19 第2動翼部 20 第3動翼部 21−1 軸受 21−2 軸受 22 静翼22 23−1 第1ラジアルシールフィン 23−2 第1ラジアルシールフィン 24−1 第2ラジアルシールフィン 24−2 第2ラジアルシールフィン 25−1 第3ラジアルシールフィン 25−2 第3ラジアルシールフィン 28 静翼取付部 29 高圧蒸気導入部 29−1 高圧蒸気供給管 30 ノズル 31 クリアランス 32 増幅器 33 バンドパスフィルタ 34 振動監視部 35 温度監視部 36 増幅器 37 圧力監視部 38 変位監視部 39 計装盤 40 異常振動判別部 41 判断部 42 警報部 43 案内管 44 緊急操作部A 45 緊急操作部B 46 蒸気操作弁駆動部 47 蒸気調節部 48−1 弁駆動軸 48−2 軸円筒部 48−3 蒸気弁用弁体 49−1 位置伝達部A 49−2 位置伝達部B 51 蒸気調整弁駆動部 52 弁駆動アーム 53 アーム軸結合部 54 調整弁操作アームA 55 調整弁操作アームB 56 調整弁操作部 57 蒸気調整弁 58 調整弁操作アームC 59 調整弁操作アームD 61 回転プローブ 62 回転検出器 63 記憶部 64 比較部 65 異常判断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市来 芳弘 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 2G024 AD05 BA11 CA13 FA03 2G064 AA01 AB02 AB08 AB22 CC06 CC61 3G071 BA25 CA09 DA05 EA02 EA05 FA03 FA06 FA09 GA06 JA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動ガスのフローの異常に伴いタービンで
    発生する振動の振動数を測定する振動測定部と、 前記振動の振動測定結果と予め設定された振動基準値と
    に基づいて、前記タービンの異常振動を示す振動異常信
    号を出力する異常振動判別部と、 を具備するタービン振動監視装置。
  2. 【請求項2】前記振動測定部は、前記タービンのケーシ
    ングに設置されている、 請求項1に記載のタービン振動監視装置。
  3. 【請求項3】前記異常振動判定部は、前記タービンの回
    転数の3倍に相当する周波数以上の周波数について、異
    常の判定を行なう、 請求項1又は2に記載のタービン振動監視装置。
  4. 【請求項4】前記タービンからの抽気の抽気温度を測定
    する抽気温度測定部を更に具備し、 前記抽気温度測定部は、前記タービンの抽気管に設置さ
    れ、 前記異常振動判定部は、更に、前記抽気温度の抽気温度
    測定結果と予め設定された抽気温度基準値とに基づい
    て、前記タービンの異常を示す抽気温度異常信号を出力
    する、請求項1乃至3に記載のタービン振動監視装置。
  5. 【請求項5】前記タービンに作動ガスを供給する供給口
    の近傍の圧力を測定する供給口圧力測定部を更に具備
    し、 前記供給口圧力測定部は、前記タービンのケーシングに
    設置され、 前記異常振動判定部は、更に、前記供給口の近傍の圧力
    の供給口圧力測定結果と予め設定された供給口圧力基準
    値とに基づいて、前記タービンの異常を示す供給口圧力
    異常信号を出力する、 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のタービン振動監
    視装置。
  6. 【請求項6】前記タービンに前記作動ガスを供給する供
    給弁の変位を測定する変位測定部を更に具備し、 前記変位測定部は、前記供給弁の近傍に設置され、 前記異常振動判定部は、更に、前記供給弁の変位測定結
    果と予め設定された変位基準値とに基づいて、前記ター
    ビンの異常を示す変位異常信号を出力する、 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のタービン振動監
    視装置。
  7. 【請求項7】作動ガスのフローの異常に伴いタービンで
    発生する振動の振動数を測定する振動測定部と、 前記振動の振動測定結果と予め設定された振動基準値と
    に基づいて、前記タービンの異常振動を示す振動異常信
    号を出力する振動監視部と、 前記タービンからの抽気の抽気温度を測定する抽気温度
    測定部と、 前記抽気温度の抽気温度測定結果と予め設定された抽気
    温度基準値とに基づいて、前記タービンの異常を示す抽
    気温度異常信号を出力する温度監視部と、 前記タービンに作動ガスを供給する供給口の近傍の圧力
    を測定する供給口圧力測定部と、 前記供給口の近傍の圧力の供給口圧力測定結果と予め設
    定された供給口圧力基準値とに基づいて、前記タービン
    の異常を示す供給口圧力異常信号を出力する圧力監視部
    と、 前記タービンに前記作動ガスを供給する供給弁の変位を
    測定する変位測定部と、 前記供給弁の変位測定結果と予め設定された変位基準値
    とに基づいて、前記タービンの異常を示す変位異常信号
    を出力する変位監視部と、 前記振動異常信号、前記抽気温度異常信号、前記供給圧
    力異常信号及び前記変位異常信号の少なくとも一つに基
    づいて、前記タービンの異常の発生を判定する判断部
    と、 を具備するタービン振動監視装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか一項のタービン
    振動監視装置と、 タービン動翼と、 を有するガスタービンシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005300517A (ja) * 2004-03-17 2005-10-27 Nippon Steel Corp ころがり軸受の異常診断方法および装置
KR100600338B1 (ko) 2005-03-21 2006-07-18 주식회사 포스코 증기터빈 발전기 가동중 정렬의 최적 상태 유지 장치 및 그방법
JP2011007677A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Ihi Corp タービン翼の振動解析システム
JP2011241683A (ja) * 2010-05-14 2011-12-01 Hino Motors Ltd エンジン故障事前感知システム
JP2012127250A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Chugoku Electric Power Co Inc:The ギャップ量監視装置
JP2014025385A (ja) * 2012-07-25 2014-02-06 Chugoku Electric Power Co Inc:The 石炭火力発電効率値の適正化支援装置および適正化支援方法

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