JP2003074242A - 車両用ドアロックアクチュエータ - Google Patents

車両用ドアロックアクチュエータ

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JP2003074242A
JP2003074242A JP2001262693A JP2001262693A JP2003074242A JP 2003074242 A JP2003074242 A JP 2003074242A JP 2001262693 A JP2001262693 A JP 2001262693A JP 2001262693 A JP2001262693 A JP 2001262693A JP 2003074242 A JP2003074242 A JP 2003074242A
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JP
Japan
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lock
shaft
door lock
state
door
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Application number
JP2001262693A
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Inventor
Keisuke Fukushima
啓介 福島
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U Shin Ltd
Original Assignee
Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 キースイッチとロックリンクスイッチをそれ
ぞれシリンダ錠とドアロック装置に個々に設けて設置す
る必要がない車両用ドアロックアクチュエータを提供す
ることを課題とする。 【解決手段】 ハウジング2内に、正逆転するモータ9
6と、モータ96と連動して回動し、ドアロック装置の
ロックレバーに連結されたロックシャフト20とを備え
た車両用ドアロックアクチュエータ1において、ハウジ
ング2内に、ドアパネルに配設されたシリンダ錠に連結
されて回動する回動部材13と、回動部材13に一体に
設けた第1の可動接点72と、ハウジング2の内壁部に
第1の可動接点72と接触し、回動部材13の回動位置
を検知する第1の固定接点7とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアロック
アクチュエータに関し、特に、ドアロック装置のロック
レバーをアンロック位置およびロック位置にかけて移動
させるモータを備えた車両用ドアロックアクチュエータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用のドアロック装置は、ドア
側に設けられたロックを車体側に設けられたロックスト
ライカに係止/解除することにより開閉され、この状態
でロックの動きを固定することにより施錠される。この
ドアロック装置は、図30に示すように、ドアパネル1
00の外側部に配設されたシリンダ錠101と、ドアパ
ネル100の内側部に設置された図示しないインナロッ
クノブにそれぞれロッドを介して連結されており、車両
外からはシリンダ錠101にキーを挿入したり、車両内
からはインナロックノブを操作して施解錠することが行
われている。また、このドアロック装置104には、電
気的に駆動するドアロックアクチュエータ108を備え
たものがあり、このドアロックアクチュエータ108の
駆動軸109がドアロック装置104のロックレバー1
05とロッドを介して連結され、ドアロックアクチュエ
ータ108を作動させることにより、ドアロック装置1
04の施解錠を行なうことができるようになっている。
【0003】前記シリンダ錠101には、キーの操作を
検知するキースイッチ102が設けられており、このキ
ースイッチ102は、車両の状態を管理する図示しない
制御部に配線103を介して接続されて、キーの施解錠
操作を制御部に送信するものである。前記制御部は、例
えば運転席のシリンダ錠101が施解錠操作されたとき
に、助手席、後部座席のドアロック装置のドアロックア
クチュエータに施解錠信号を送信して、同時に施解錠す
る等のドアロックの制御を行なっている。また、ドアロ
ック装置104にはロック、アンロック状態を検知する
ロックリンクスイッチ106が設けられ、配線107を
介して前記制御部に接続されている。このロックリンク
スイッチ106は前記制御部にドアロック装置104の
ロック状態を送信し、その制御部が各ドアのロック状況
に応じてドアロック装置の制御を行なうように構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記、
従来のドアロック装置の構成では、前記キースイッチと
前記ロックリンクスイッチがそれぞれドアパネルに配設
されたシリンダ錠とドアロック装置にそれぞれ設置され
ており、配線などの這いまわしの煩わしさや、部品点
数、組付け工数が増えてコストがアップするという問題
があった。
【0005】そこで、本発明では、キースイッチとロッ
クリンクスイッチをそれぞれシリンダ錠とドアロック装
置に個々に設けて設置する必要がない車両用ドアロック
アクチュエータを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の車両用ドアロックアクチュエータは、ハウ
ジング内に、正逆転するモータと、該モータと連動して
回動し、ドアロック装置のロックレバーに連結されたロ
ックシャフトとを備えた車両用ドアロックアクチュエー
タにおいて、前記ハウジング内に、ドアパネルに配設さ
れたシリンダ錠に連結されて回動する回動部材と、該回
動部材に一体に設けた第1の可動接点と、前記ハウジン
グの内壁部に前記第1の可動接点と接触し、前記回動部
材の回動位置を検知する第1の固定接点とを備えた構成
としている。
【0007】このように構成することにより、キースイ
ッチをシリンダ錠に設けてそれぞれ配線作業を行なう必
要がなく、従来より配線作業が必要なドアロックアクチ
ュエータの配線取り付け位置にまとめて配線出来るよう
にしたので配線作業を簡素化することができる。また、
シリンダ錠の回動操作を検知する可動接点と固定接点と
をドアロックアクチュエータのハウジング内に設けるよ
うにしたため、ドア内に浸入した水滴や埃などが接点部
に付着することを防止することができ、接点不良等の不
具合を防止することができる。
【0008】さらに、前記ロックシャフトに第2の可動
接点を設けるとともに、前記ハウジングの内壁部に前記
第2の可動接点と接触し、前記ロックシャフトの回動位
置を検知する第2の固定接点を設けるとよい。
【0009】このように構成することにより、ロックリ
ンクスイッチをドアロック装置に設けてそれぞれ配線作
業を行なう必要がなくなるため、より配線作業を簡素化
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図1は、本発明の車両用ドアロック
アクチュエータを示し、図2はその断面図である。この
ドアロックアクチュエータ1は、大略、ハウジング2
と、回動部材であるキーシャフト13と、ロックシャフ
ト20と、ロータ27と、スイッチシャフト36と、ノ
ブシャフト44と、連結部材であるスライダ52と、カ
ム部材であるウオームホイール57と、付勢部材である
スプリング71とからなる。
【0011】前記ハウジング2は、正転および逆転可能
なモータ96を含む後述する各構成部品を収容するもの
で、図1、2に示すように、上面開口のロアケース4
と、該ロアケース4の上面を閉塞するアッパーケース8
とからなる。なお、図中、97は、モータ96の出カ軸
に取り付けたウオーム歯車である。前記ロアケース4に
は、ウオームホイール57を軸着する軸受部5が設けら
れるとともに、キーシャフト13を貫通させる貫通孔6
が設けられている。このロアケース4の内面には、前記
キーシャフト13の回動を検知するためのターミナル7
が配設されている。前記アッパーケース8には、モータ
96の動作を制御するとともにロックシャフト20の回
動を検知するためのターミナル9が配設されている。ま
た、このアッパーケース8には、ノブシャフト44を貫
通させる貫通孔10、および、ロックシャフト20を貫
通させる貫通孔11が設けられている。さらに、後述す
るスプリング71の一片71bを係止する凸部12が設
けられている。なお、このハウジング2はロアケース4
とアッパーケース8とで密閉された状態となるため、ハ
ウジング2内に埃や水滴などが浸入することを防止する
ことができる。
【0012】前記キーシャフト13は、図3に示すよう
に、シリンダ錠101にロッドを介して接続されるもの
で、前記ロアケース4の貫通孔6に回動可能に配設され
ている。そして、ユーザが鍵によってシリンダ錠101
を操作することにより、ロックシャフト20を介してド
アロック装置104のロックレバー105をアンロック
位置またはロック位置に回動させるものである。このキ
ーシャフト13は、図4に示すように、略前方後円墳状
の基板部14の後円部中央の上面には上方に突出する軸
部15が設けられ、その下面側には前記貫通孔6を貫通
するとともに、ロッドを介してシリンダ錠に連結する軸
部16が突設されている。また、基板部14の上面に
は、ロックシャフト20と係合する係合凸部17が設け
られ、基板部14の下面には、前記ロアケース4のター
ミナル7に対して接点動作を行い、キーシャフト13の
回動を検出するための後述する可動接触片72を設置す
る2つの凸部18が断面円形状に突設されている。
【0013】前記ロックシャフト20は、ドアロック装
置104のロックレバー105に接続されるもので、図
2に示すように、前記アッパーケース8の貫通孔11と
前記キーシャフト13の軸部15によって前記キーシャ
フトと同軸で回動可能に配設されている。このロックシ
ャフト20は、図5(A)、(B)に示すように、略扇
形状の基板部21の上面に前記貫通孔11を貫通すると
ともに、ロックレバー105に連結する軸部22が突設
されている。基板部21には、前記アッパーケース8の
ターミナル9に対して接点動作を行い、ロックシャフト
の回動を検出するための後述する可動接触片73を設置
する2つの凸部23が断面円形状に突設されている。さ
らに、基板部21の下面には、側面の一部に後述するロ
ータ27と噛み合わせて係着するためのギア部24が設
けられている。さらにまた、前記軸部22と前記ギア部
24との間には、前記キーシャフト13の係合凸部17
を挿通する略円弧形状に湾曲した係合溝25が設けられ
ている。この係合溝25は、前記キーシャフト13が操
作されずに係合凸部17が中立位置にあるとき、ロック
シャフト20がロック位置、あるいはアンロック位置に
回動しても、この係合溝25とキーシャフト13の係合
凸部17とは係合することはなく、ロックシャフト20
がロック位置のときにキーシャフト13をアンロック操
作したとき、あるいはロックシャフト20がアンロック
位置のときにキーシャフト13をロック操作したときの
み、この係合溝25とキーシャフト13の係合凸部17
が係合してロックシャフト20が回動する範囲に設けら
れている。
【0014】前記ロータ27は、前記ロックシャフト2
0を介してドアロック装置104のロックレバー105
をアンロック位置とロック位置に連動させるものであ
る。このロータ27は、図6(A)、(B)に示すよう
に、略扇形状の基板部28の図中右側の所定位置に上下
方向に突出し、前記ロアケース4と後述するノブシャフ
ト44に回動可能に連結する軸部29が設けられてい
る。また、この軸部29を設けた側の側部には、前記ロ
ックシャフト20のギア部24に噛み合うギア部30が
設けられ、このギア部30に向い合った側部には、後述
するスイッチシャフト36の段差部39に係合する凸部
35が設けられている。さらに、基板部28の図中左側
には、所謂水滴の形状をなす係着凸部31が下向きに突
設されている。さらにまた、この係着凸部31を設けた
側には、後述するスライダ52を回動可能に固定するた
めの取付部32が設けられている。この取付部32は、
円形状の孔と、該孔の対向位置に設けた切欠部とからな
る。そして、この取付部32と前記係着凸部31との間
には、略円弧形状に湾曲した長溝33が形成されるとと
もに、該長溝33の一側に後述するスライダ52の連結
ピン55の移動を防止する弾性片34が設けられてい
る。
【0015】前記スイッチシャフト36は、前記ロータ
27と同軸上で回動するものであり、図7(A)、
(B)に示すように、基部37の中央部には、前記ロー
タ27の軸部29を挿通し、該軸部29とともに前記ロ
アケース4に回動可能に連結する、円筒状の軸部38が
下向きに突設されている。この軸部38の側壁には、ウ
ォームホイル57が回動時にウォームホイル57の当接
部69と当接して、スイッチシャフト36を反時計周り
に回動する当接片42が設けられ、この当接片42は回
動後にはウォームホイル57の当接部69と当接しない
位置まで回動して移動するものである。また、図中右側
には、上方向に突出した略扇形状の段差部39が設けら
れ、該段差部39の先端側の上面には、前記アッパーケ
ース8のターミナル9に対して接点動作を行い、前記ロ
ータ27の回動を検出するための後述する可動接触片7
4を設置する凸部40が断面円形状に突設されている。
さらに、基部37の図中左側には、左方へ突出して段差
部39側へ延びる当接腕部41が設けられている。この
当接腕部41はスイッチシャフト36が反時計周りに回
動し、ロック位置においてロアケース4と当接して回動
を規制するものである。
【0016】前記ノブシャフト44は、図示しないイン
ナーロックノブに連結されるもので、図2に示すよう
に、前記アッパーケース8の貫通孔10とロータ27の
軸部29によって、該ロータ27と同軸で回動可能に配
設されている。このノブシャフト44は、図8(A)、
(B)に示すように、略扇形状の基板部45の図中右側
端に前記貫通孔10に挿入して軸着するとともに前記軸
部29を挿入して軸着する略円筒形状の軸部46が設け
られている。また、基板部45の図中左側には、後述す
るスライダ52の連結ピン55を係合する係合溝47が
設けられている。この係合溝47は、スライダ52を介
して該ノブシャフト44と前記ロータ27とを一体に回
動可能な連結状態とする連結用溝部48と、該ノブシャ
フト44の回動にロータ27は連動させず、ロータ27
の回動には該ノブシャフト44を連動させる非連結用溝
部49からなる略7字形状をなす。前記連結用溝部48
は、該ノブシャフト44と前記ロータ27との連結状態
で、前記長溝33の一部に一致する。非連結用溝部49
の一側には、連結ピン55を連結用溝部48との接続位
置に誘導するガイド面49aが設けられている。さら
に、基板部45には、図中、前記係合溝47の上部にス
プリング71を回動可能に取り付ける取付部50が設け
られている。この取付部50は、軸部46と同一方向に
突出する軸部と、該軸部の突端に所定間隔をもって突設
した係止片とからなる。なお、図中、51は、スプリン
グ71の回動抑制用の突起である。
【0017】前記スライダ52は、前記ノブシャフト4
4の係合溝47において、前記連結用溝部48内に位置
する第1回動位置で、前記ロータ27とノブシャフト4
4とを一体に回動可能に連結し、非連結用溝部49内に
位置する第2回動位置で、前記ロータ27とノブシャフ
ト44との連結を解除(非連結)するもので、前記ロー
タ27の下面において前記取付部32に回動可能に配設
されている。このスライダ52は図9(A)、(B)に
示すように、基板部53の一面に、前記ロータ27に取
り付けるための取付部54が設けられている。この取付
部54は、軸部と、該軸部の突端の対向位置から突出し
た係止片とからなる。また、この取付部54には、前記
ロータ27の長溝33およびノブシャフト44の係合溝
47に挿通する連結ピン55が前記取付部54と同一方
向に突設されている。さらに、取付部54には、後述す
るウオームホイール57のスーパーロック動作部66お
よびアンロック動作部67と当接する当接片56が略接
線方向に延びるように突設されている。
【0018】前記ウオームホイール57は、モータ96
の駆動により、前記ロータ27を連動させて回動するも
のである。このウオームホイール57は、図10
(A)、(B)に示すように、略円板形状の基部58の
外周部にウオーム溝59が設けられるとともに、基部5
8の中心に前記ロアケース4と前記アッパーケース8に
回動可能に取り付ける軸部60が設けられている。この
ウオーム溝59の下方側の所定の位置には、前記スイッ
チシャフト36の当接片42と当接する当接部69が形
成されている。この当接部69は、ウオームホイール5
7が中立位置から時計回りに約90度回動したときにス
イッチシャフト36の当接片42に当接して、スイッチ
シャフト36を回動させるものである。また、基部58
の上面には、前記ロータ27の係着凸部31を収容する
カム部61が凹設されている。このカム部61は、正転
(時計回り)することにより前記ロータ27の係着凸部
31を内向きに押圧し、該ロータ27をアンロック位置
からロック位置に回動させる第1カム壁面62を備えて
いる。また、逆転(反時計回り)することにより前記係
着凸部31を外向きに押圧し、ロータ27をロック位置
からアンロック位置に回動させる第2カム壁面63を備
えている。さらに、ロック位置から更に正転させてスー
パーロック状態とする際に、前記係着凸部31と非干渉
状態とする第1円弧壁面64を備えている。さらにま
た、アンロック位置とした状態から元の中立位置に戻る
際に、前記係着凸部31と非干渉状態とする第2円弧壁
面65を備えている。そして、これらの壁面62〜65
を一体に形成するように凹設されている。さらに、基部
58の上面には、前記当接片56を押圧してスライダ5
2を時計回りに回動させ、前記ロータ27とノブシャフ
ト44とを連結状態から非連結状態とするスーパーロッ
ク動作部66が突設されている。ここで、このスーパー
ロック動作部66は、前記第1カム壁面62の端部から
所定角度をもって離れた位置とされている。そして、前
記角度は、モータ96によるオーバーランで、スーパー
ロック動作部66が当接片56に当接しない距離であ
る。また、同様に、前記基部58の上面には、当接片5
6を押圧して前記スライダ52を反時計回りに回動さ
せ、前記ロータ27とノブシャフト44とを非連結状態
から連結状態とするアンロック動作部67が突設されて
いる。さらに、前記基部58の下部には収容部68が設
けられている。この収容部68には、図2に示すよう
に、ウオームホイール57を回動前の中立位置に戻すた
めのスプリング98、および、該スプリング98を係止
するストッパ99が収容される。なお、ここで、前記ス
ーパーロック状態とは、乗車したユーザがインナーロッ
クノブを操作してもドアロック状態が解除不能な状態を
意味する。
【0019】前記スプリング71は、前記スライダ52
を第1回動位置の側に付勢するためのもので、図11に
示すように、巻回部71aから同一方向に突出する片7
1b,71cを備えた略U字形状のものである。このス
プリング71は、前記巻回部71aが前記ノブシャフト
44の取付部50に回動可能に配設される。そして、前
記片71b,71cが、それぞれアッパーケース8の凸
部12とスライダ52の連結ピン55との間に配設さ
れ、ノブシャフト44がアンロック位置に回動している
際に、スライダ52を第1回動位置の側に付勢する構成
としている。
【0020】前記可動接触片72、73、74は導電体
からなり、図12に示すように基部72a、73a、7
4aと、この基部から延びる2本のアーム部72b、7
3b、74bからなる。このアーム部72b、73b、
74bの先端にはそれぞれ、円筒形状の可動接点72
d、72e、73d、73e、74d、74eが両面側
に突出して設けられている。また、基部72a、73
a、74aにはそれぞれ装着孔72c、73c、74c
が設けられている。可動接触片72の装着孔72cは、
前記キーシャフト13の凸部18に連結され、可動接触
片72は前記キーシャフト13とロアケース4との間に
配設される。可動接触片73の装着孔73cは、前記ロ
ックシャフト20の凸部23に連結され、前記ロックシ
ャフト20とアッパーケース8との間に配設される。可
動接触片74の装着孔74cは、前記スイッチシャフト
36の凸部40に連結され、前記スイッチシャフト36
とアッパーケース8との間に配設される。
【0021】前記ターミナル9は、図13に示すよう
に、前記アッパーケース8の内面に配設され、外部に設
けられた図示しないコントローラにより電流を前記モー
タ96に供給する固定接点板79、80、81と、前記
ロックシャフト20の回動を検知して、該ロックシャフ
ト20に連結されたドアロック装置104のロック、ア
ンロック状態を検出するための固定接点板86、87、
88とからなる。
【0022】固定接点板79、80、81は、端子79
a、80a、81aと、円弧部79b、80b、81b
とを有する。前記円弧部79bは、図17に示すよう
に、前記スイッチシャフト36に配設された可動接触片
74の可動接点74eが摺動するようにスイッチシャフ
ト36の軸部38を中心とする円弧状に形成され、一
方、円弧部80b、81bは、前記可動接点74dが摺
動するように軸部38を中心とする円弧状に形成されて
いる。この円弧部80bと81bの間には切断部82が
あり、ここに前記可動接点74dが位置するときは、前
記モータ96には通電されないようにしている。また、
固定接点板79の端子79aと円弧部79bとの間に
は、前記モータ96の端子部が連結されるモータ連結部
79cが設けられ、端子79a、80a又は端子79
a、81aが可動接触片74によって導通し、導通され
た端子間にバッテリが接続された時に前記モータ96が
作動する。さらに、前記固定接点板79のモータ連結部
79cと円弧部79aとの間と、固定接点板80との間
には、前記固定接点板80側から79側へ電流が流れる
ようにダイオード83が接続され、前記固定接点板79
のモータ連結部79cと円弧部79aとの間と、固定接
点板81との間には、前記固定接点板79側から81側
へ電流が流れるようにダイオード84が接続されてい
る。
【0023】一方、固定接点板86、87、88は、端
子86a、87a、88aと、円弧部86b、87b、
88bとを有する。前記円弧部86b、87bは、前記
ロックシャフト20に配設された可動接触片73の可動
接点73eが摺動するように前記ロックシャフト20の
軸部22を中心とする円弧状に形成され、円弧部88b
は、前記可動接点73dが摺動するように軸部22を中
心とする円弧状に形成されている。この前記円弧部86
bと87bとの間には切断部89が形成されている。
【0024】ターミナル7は、図15に示すように、前
記ロアケース4の内面に配設され、前記キーシャフト1
3の回動を検知して、図示しない車体のコントローラ部
に送信する固定接点板91、92、93からなり、それ
ぞれ、端子91a、92aと、円弧部91b、92b、
93bとを有する。前記円弧部91bは、前記キーシャ
フト13に配設された可動接触片72の可動接点72d
が摺動するように前記キーシャフト13の軸部15を中
心とする円弧状に形成され、一方、円弧部92b、93
bは、前記可動接点72bが摺動するように前記軸部1
5を中心とする円弧状に形成されている。この前記円弧
部92bと93bとの間には切断部94があり、ここに
前記可動接点72eが位置するときは、端子91a、9
1b間は通電されないようにしている。また、前記固定
接点板91と93の間には、抵抗95が接続され、円弧
部91bと93bとが導通したときに、円弧部91aと
93bが通電したときと違う電気的値が端子91a、9
2a間に出力される。
【0025】前記ターミナル7と前記ターミナル9の各
端子に接続される図示しないコントローラは、前記ター
ミナル7の端子91a、92a間の電気的値の変化を検
知してキーシャフト13の回動、すなわち運転者による
シリンダ錠の操作を受信するとともに、前記ターミナル
9の端子86a、87a、88aの通電状態によりロッ
クシャフト20の回動を検知して、ドアロック装置10
4のロック状態を受信するものである。さらに、車内の
スイッチなどからもアンロック、ロックおよびスーパー
ロックを切り換える信号を受信して、ターミナル9の端
子79a、80a、81aとバッテリーとの接続を切り
換えるものである。
【0026】上記のように構成されたドアロックアクチ
ュエータ1は、図3に示すように、ドアロック装置10
4のベース110にネジによって固定され、ターミナル
7の端子91a、92aは配線111によって前記制御
部に接続されている。また、ターミナル9の端子79
a、80a、81aと端子86a、87a、88aは配
線112によって前記制御部に接続されている。このよ
うに、配線111、112との接続部をドアロックアク
チュエータ1の端部に集中させたので、簡単な作業にて
ドアロックアクチュエータ1と前記制御部の接続を行な
うことができる。
【0027】次に、前記車両用ドアロックアクチュエー
タ1の動作について説明する。 まず、このドアロックア
クチュエータ1のアンロック状態では、図19に示すよ
うに、ロータ27は、その係着凸部31がウオームホイ
ール57のカム部61において、外周部の側に位置した
回動状態をなす。この状態では、ノブシャフト44は、
その係合溝47を構成する連結用溝部48とロータ27
の長溝33とが一致し、その端縁に、第1回動位置の状
態であるスライダ52の連結ピン55が位置している。
これにより、前記ロータ27とノブシャフト44とは、
前記スライダ52によって一体に回動可能に連結されて
いる。そして、この連結状態は、ロータ27の弾性片3
4およびスプリング71の付勢により保持されている。
【0028】また、ドアロック装置104に連結したロ
ックシャフト20はアンロック位置に回動しており、こ
の時、ロックシャフト20に配設された可動接触片73
の可動接点73d、73eは図17に示すようにそれぞ
れ固定接点板87、88の円弧部87b、88bに接続
されて端子87a、88aを導通し、図示しないコント
ローラにドアロック装置104がアンロック状態である
ことを送信する。このアンロック状態では、ユーザは、
車両ドアのインナーハンドルまたはアウターハンドルを
操作することにより、ドアロック装置104のラッチを
回動させ、ドアを開放することができる。
【0029】また、スイッチシャフト36に設置された
可動接触片74の可動接点74d、74eは、それぞれ
固定接点板79、81の円弧部79b、81bに接続さ
れ、端子79a、81aを導通状態としている。
【0030】さらに、シリンダ錠に連結したキーシャフ
ト13は図14に示す中立位置に回動しており、このキ
ーシャフト13に配設された可動接触片72の可動接点
72eが切断部94に位置しているため、端子71a、
71bはショート状態となっている。
【0031】次に、前記アンロック状態からロック状態
とする動作について説明する。ユーザがインナーロック
ノブをロックする方向に操作すると、図20に示すよう
に、まず、ノブシャフト44が反時計回り(1)に回動
する。これにより、スライダ52を介して一体に連結し
たロータ27が一緒に回動する。
【0032】そうすると、ロータ27に噛み合わせたロ
ックシャフト20が連動して時計回り(2)に回動し、
ロック位置に至る。その結果、ユーザは、車両ドアのイ
ンナーハンドルまたはアウターハンドルを操作しても、
ドアロック装置104のラッチを回動させ、ドアを開放
することができない。
【0033】また、ユーザがシリンダ錠にキーを差し込
んでロックする方向に操作すると、まず、キーシャフト
13が、図14から図16に示す状態に時計回りに回動
する。すると、可動接触片72の可動接点72d、72
eがそれぞれ固定接点板91、92の円弧部91b、9
2bに接続され、端子部91a、92aが導通し、図示
しないコントローラにシリンダ錠がロック方向に操作さ
れたことを送信すると、このコントローラが他のドアに
設けられたドアロック装置のドアロックアクチュエータ
を作動させ、ロック動作を行なう。
【0034】これと同時に、図20に示すように、キー
シャフト13の係合凸部17により連結されたロックシ
ャフト20が時計回り(1’)に回動し、ロック位置に
至る。そして、このロックシャフト20の回動に従っ
て、ロータ27およびノブシャフト44が反時計回り
(2’)に回動する。その結果、前記と同様に、ユーザ
は、インナーハンドルまたはアウターハンドルを操作し
ても、ドアを開放することができない。そして、キーシ
ャフト13はシリンダ錠に設けられた図示しないスプリ
ングによって、ロッドを介して中立位置まで戻る。
【0035】また、コントローラがドアロックアクチュ
エータ1にロックする操作をすると、まず、コントロー
ラがドアロックのロック、アンロック状態を検知するた
め、ターミナル9の端子86a、87a、88aの導通
状態を確認するロック状態確認動作を行なう。そして、
ロックシャフト20に配設された可動接触片73の可動
接点73d、73eがそれぞれ固定接点板87、88の
円弧部87b、88bに接触して端子87a、88aが
導通しているアンロック状態であると検出すると、コン
トローラにより端子81aがバッテリーの+端子に接続
され、端子79a、80aが−端子に接続され、電流が
0.5秒間、端子81aから可動接触片73を介して端
子79aに流れ、図21に示すように、モータ96を正
回転させることにより、ウオーム歯車97を介してウオ
ームホイール57が略90度、時計回り(1)に回動す
る。
【0036】そうすると、前記ウオームホイール57の
カム部61において、外周部の側に位置するロータ27
の係着凸部31が、カム部61を構成する第1カム壁面
62によって内向きに押圧される。その結果、連結状態
のロータ27とノブシャフト44とが一体に反時計回り
(2)に回動する。
【0037】これにより、前記と同様に、ロータ27に
噛み合わせたロックシャフト20が時計回り(3)に回
動し、ユーザがインナーハンドルまたはアウターハンド
ルを操作してもドアを開放することができないロック状
態となる。
【0038】このロック状態において、ロックシャフト
20に配設された可動接触片73の可動接点73d、7
3eは図18に示すように、それぞれ円弧部88b、8
6bに接続されて端子88a、86aを導通し、図示し
ないコントローラにドアロック装置104がロック状態
であることを送信する。
【0039】なお、前記ウオームホイール57は、図2
9(A)の位置から、モータ96によって略90度回動
したときに、図29(B)に示すように、ウォームホイ
ル57の当接部69がスイッチシャフト36の当接片4
2を押圧して、スイッチシャフト36を反時計回りに回
動させ、可動接触片74の可動接点74dが円弧部80
bに接続されることによりショート状態となってモータ
96にブレーキがかかり停止する。その後、スプリング
による付勢で反時計回りに回動し、図20に示す中立位
置に戻る。
【0040】もし、前記コントローラがドアロックアク
チュエータ1にロックする操作を行なう際に、そのドア
ロック装置104がすでに、ロック状態であると検知し
た場合には、コントローラはロック操作を行なう必要が
ないと判断して、ロック動作を行なうことがない。
【0041】次に、前記アンロック状態または前記ロッ
ク状態からスーパーロック状態とする動作について説明
する。 図17に示すアンロック状態にて、ユーザがリモ
コン操作によってドアロックアクチュエータ1にスーパ
ーロックする操作をすると、まず、コントローラにより
端子80a、81aがバッテリーの+端子に接続され、
端子79aが−端子に接続され、電流が0.5秒間、端
子81aから可動接触片74を介して端子79aに流
れ、モータ96が正回転して前記ウオームホイール57
が略90度回動し、スイッチシャフト36をロック位置
に回動させ、前述したアンロック状態からロック状態と
するロック動作を行なう。
【0042】さらに、ロック状態となった後には、スイ
ッチシャフト36に配設された可動接触片74は、前記
同様、図18に示すように、固定接点板79、80の円
弧部79b、80bを導通する場所に位置し、続いて、
さらにコントローラにより0.5秒間、端子80a、8
1aがバッテリーの+端子に接続され、端子79aが−
端子に接続されると、端子80aから可動接触片74を
介して端子79aに流れ、モータ96が正回転して、更
にウオームホイール57が90度回動する。
【0043】なお、スイッチシャフト36がアンロック
状態からロック状態に回動する途中で、可動接触片74
の可動接点74dが切断部82の位置に差し掛かるが、
ダイオード83を介して電流が端子80aから端子79
aに流れるため、モータ96が止まることなく正回転し
続ける。
【0044】このとき、ウオームホイール57が回動し
て後の90度の部分に至ると、カム部61内において、
第1円弧壁面64によってロータ27の係着凸部31が
非干渉状態となり、ロータ27に対する作用はなさな
い。
【0045】そして、ウオームホイール57の回動が継
続すると、図22に示すように、そのスーパーロック動
作部66がスライダ52の当接片56に当接し、該スラ
イダ52がウオームホイール57の回動により時計回り
(2)に回動する。その結果、スライダ52の連結ピン
55が、ロータ27の長溝33およびノブシャフト44
の係合溝47における連結用溝部48内においてスライ
ドし、非連結用溝部49内である第2回動位置に位置す
る。
【0046】なお、前記ウオームホイール57は、モー
タ96によって略180度回動した後、スプリング98
による付勢で反時計回りに回動し、図23に示す中立位
置に戻り、スーパーロック状態となる。
【0047】一方、ロック状態からスーパーロック状態
とする場合には、ウオームホイール57が180度回動
する中で、最初の90度は何の動作も行わず、後の90
度でスーパーロック動作を行う点でのみ相違する。
【0048】このスーパーロック状態では、ユーザがイ
ンナーロックノブをアンロック操作すると、図24に示
すように、ロータ27は連動せずにノブシャフト44が
時計回りに回動する。また、スライダ52は、前記ノブ
シャフト44に配設したスプリング71の付勢により、
第1回動位置の側に回動する。
【0049】このように、インナーロックノブをアンロ
ック操作しても、ロックシャフト20を連動させるロー
タ27は回動しないため、ロックを解除することはでき
ない。また、ユーザがインナーロックノブの操作を解除
すると、ノブシャフト44は、その位置に保持される。
そして、インナーロックノブをロック操作するとノブシ
ャフト44は反時計回りに回動する。そして、このノブ
シャフト44の回動により、第1回動位置の側に付勢さ
れたスライダ52は、連結ピン55が非連結用溝部49
のガイド面49aで押圧され、再び第2回動位置に回動
し、図23の状態に戻る。なお、インナーロックノブを
アンロック操作した状態でドアロックアクチュエータ1
をアンロックする操作については後で詳細に説明する。
【0050】次に、前記スーパーロック状態からアンロ
ック状態とする動作について説明する。 ユーザがリモコ
ン操作によってドアロックアクチュエータ1にアンロッ
クする操作をすると、まず、コントローラがドアロック
のロック、アンロック状態を検知するため、前記ロック
状態確認動作を行なう。そして、ロックシャフト20に
配設された可動接触片73の可動接点73d、73eが
それぞれ固定接点板86、88の円弧部86b、88b
に接触して端子86a、88aが導通しているロック状
態であると検出すると、図25から図27に示すよう
に、まず、モータ96により、ウオームホイール57が
略180度、反時計回り(1)に回動する。
【0051】具体的には、まず、図18に示すスーパー
ロック状態において、コントローラにより端子79aが
+端子に接続され、端子80a、81aが−端子に接続
され、電流が0.5秒間供給される。このとき電流は、
まず、端子79aから可動接触片74を介して端子81
aに流れ、モータ96を逆回転させる。ウオームホイー
ル57が中立位置から回動を開始すると、図25に示す
ように、そのアンロック動作部67がスライダ52の当
接片56に当接する。そして、このスライダ52は、ウ
オームホイール57の回動により反時計回り(2)に回
動し、第1回動位置になる。これにより、ロータ27と
ノブシャフト44は、再び一体に連結され、互いの回動
に連動して同軸で回動する状態になる。
【0052】続いてウオームホイール57が回動する
と、前記アンロック動作部67はスライダ52の当接片
56の突端を越え、図26に示すように、次にカム部6
1を構成する第2カム壁面63がロータ27の係着凸部
31に当接する。そして、このロータ27は、係着凸部
31が第2カム壁面63によって外向きに押圧される。
その結果、連結状態のロータ27とスイッチシャフト3
6とノブシャフト44とが一体に時計回り(3)に回動
し、この回動に連動してロックシャフト20が反時計回
り(4)に回動する。
【0053】このとき、スイッチシャフト36の段差部
39とロータ27が当接して、ロータ27と共にスイッ
チシャフト36が時計回りに回動してロック位置を越
え、可動接点74dが円弧部81bに接触すると、電流
は、端子79aから可動接触片74を介して端子81a
に流れてモータ96を引き続いて逆回転させる。なお、
可動接点74dが切断部82の位置にある状態で停止し
た場合には、ダイオード84を介して電流が端子79a
から端子81aに流れてモータ96を逆回転させる。
【0054】そして、ウオームホイール57が略180
度回動すると、図27に示すように、ロータ27に噛み
合わせたロックシャフト20は、ユーザがインナーハン
ドルまたはアウターハンドルを操作することによりドア
を開放できるアンロック状態となる。
【0055】なお、前記ウオームホイール57は、モー
タ96によって略180度回動した後、スプリング98
による付勢で時計回りに回動し、図19に示す中立位置
に戻り、アンロック状態となる。
【0056】もし、前記コントローラがドアロックアク
チュエータ1にアンロックする操作を行なう際に、その
ドアロック装置104がすでに、アンロック状態である
と検知した場合には、コントローラはアンロック操作を
行なう必要がないと判断して、アンロック動作を行なわ
ない。
【0057】また、前記スーパーロック状態において、
図24および図28に示すように、何らかの原因でイン
ナーロックノブがアンロック操作(1)され、この状態
でユーザがリモコン操作によってドアロックアクチュエ
ータ1にアンロックする操作をした場合には、前記と同
様に、モータ96によりウオームホイール57が略18
0度、反時計回り(2)に回動する。
【0058】この際、スライダ52は、前記のようにノ
ブシャフト44の回動により第1回動位置の側に付勢さ
れている。そのため、ウオームホイール57のアンロッ
ク動作部67はスライダ52の当接片56には当接せ
ず、そのまま通過する。そして、ウオームホイール57
が続いて回動すると、カム部61を構成する第2カム壁
面63がロータ27の係着凸部31に当接する。これに
より、このロータ27は、係着部が第2カム壁面63に
よって外向きに押圧され、時計回り(3)に回動する。
また、このロータ27の回動に従って、軸着されたスラ
イダ52は、ノブシャフト44の係合溝47を構成する
非連結用溝部49のガイド面49aに従って、スプリン
グ71による付勢力に抗して時計回りに(4)に回動す
る。さらに、このロータ27の回動に従って、噛み合わ
せたロックシャフト20が反時計回りに回動する。
【0059】ついで、ロータ27の回動により、その長
溝33がノブシャフト44の係合溝47の連結用溝部4
8と一致すると、スライダ52は、スプリング71の付
勢力によって係合溝47の連結用溝部48の端縁に係合
される。その結果、ロータ27とノブシャフト44とが
再び一体に連結された状態になる。
【0060】そして、ウオームホイール57が略180
度回動すると、前記と同様に、ロータ27に噛み合わせ
たロックシャフト20が、ユーザがインナーハンドルま
たはアウターハンドルを操作することによりドアを開放
できるアンロック状態となる。また、ウオームホイール
57は、モータ96によって略180度回動した後、ス
プリング98による付勢で時計回りに回動し、図19に
示す中立位置に戻る。
【0061】次に、前記スーパーロック状態で、ユーザ
がシリンダ錠にキーを差し込んでアンロックする操作を
した場合について説明する。まず、キーシャフト13
が、図14から図15に示す状態に反時計回りに回動す
る。すると、可動接触片72の可動接点72d、72e
がそれぞれ固定接点板91、93の円弧部91b、93
bに接続され、端子91a、93aが抵抗95を介して
導通するため、端子91a、93aにはロック操作され
たときとは違う電気的値が出力され、それを図示しない
コントローラが検知してシリンダ錠がアンロック方向に
操作されたことを受信する。そして、このコントローラ
が他のドアに設けられたドアロック装置のドアロックア
クチュエータを作動させ、アンロック動作を行なう。
【0062】これと同時に、図23に示すスーパーロッ
ク状態から、キーシャフト13と連結したロックシャフ
ト20が反時計回りに回動し、アンロック位置に至る。
そして、このロックシャフト20の回動に従って、ロー
タ27は、時計回りに回動する。この際、ロータ27に
配設したスライダ52は、長溝33の縁と係合溝47の
縁によって囲まれ、係合溝47を構成する連結用溝部4
8の側にしか回動できない。その結果、このスライダ5
2の連結ピン55でノブシャフト44が押圧され、ロー
タ27と一緒に回動することになる。そして、アンロッ
ク位置まで回動すると、ノブシャフト44に配設したス
プリング71による付勢で、スライダ52の連結ピン5
5は、連結状態である第1回動位置に至る。
【0063】また、図20に示すロック状態で、ユーザ
がリモコン操作によってドアロックアクチュエータ1に
アンロックする操作をした場合には、前記スーパーロッ
クを解除する場合と同様に、コントローラが前記ロック
状態確認動作を行い、ロック状態であると検出すると、
モータ96によりウオームホイール57が略180度、
反時計回り(1)に回動する。この際、ロック状態では
スライダ52は、第1回動位置にあるため、図25に示
すアンロック動作部67によるスライダ52の回動動作
がない点でのみ相違する。即ち、図26および図27に
示すウオームホイール57によってロータ27を回動さ
せ、ロック状態からアンロック状態とする。
【0064】このように、本発明の車両用ドアロックア
クチュエータ1では、キーシャフト13に可動接点72
d、72eを有する可動接触片72を設けるとともに、
前記可動接点72d、72eと接触してキーの操作状態
を検出するターミナル7を前記ロアケース4の内周壁に
設けたので、キーの操作状態を検知して車両のコントロ
ーラに送信することができ、他のドアのドアロック装置
も同時にロック、アンロック操作を行なうことができ
る。
【0065】また、ドアロックアクチュエータ1にシリ
ンダ錠101とインナロックノブをロッドにて連結し、
ドアロック装置104のロックレバー105の操作をド
アロックアクチュエータ1からのみ行なうようにして、
そのドアロック装置104に連結されたロックシャフト
20に可動接点73d、73eを有する可動接触片73
を設けるとともに、前記可動接点73d、73eと接触
してドアロックのロック状態を検出するターミナル9を
前記アッパーケース4の内周壁に設ける構成としたの
で、ドアロック装置104の状態を検知して車両のコン
トローラに送信することができ、例えばこのドアロック
装置104がロック状態のときに、再度ドアロックアク
チュエータ1をロック動作するような無駄な動作を行な
うことを確実に防止することができる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車両用ドアロックアクチュエータでは、キースイッチ
をシリンダ錠に設けてそれぞれ配線作業を行なう必要が
なく、従来より配線作業が必要なドアロックアクチュエ
ータの配線取り付け位置に、まとめて配線出来るように
したので配線作業を簡素化することができる。また、シ
リンダ錠の回動操作を検知する可動接点と固定接点とを
ドアロックアクチュエータのハウジング内に設けるよう
にしたため、ドア内に浸入した水滴や埃などが接点部に
付着することを防止することができ、接点不良等の不具
合を防止することができる。
【0067】さらに、ロックリンクスイッチをドアロッ
ク装置に設けてそれぞれ配線作業を行なう必要がなくな
るため、より配線作業を簡素化することができる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用ドアロックアクチュエータの
アッパーケースを外した状態の平面図である。
【図2】 本発明の車両用ドアロックアクチュエータの
断面図である。
【図3】 本発明の車両用ドアロックアクチュエータを
ドアパネルに装着した状態を示す平面図である。
【図4】 回動部材であるキーシャフトを示し、(A)
は平面図、(B)は正面図である。
【図5】 ドアロック装置のロックレバーに接続したロ
ックシャフトを示し(A)は平面図、(B)は正面図で
ある。
【図6】 ロータを示し、(A)は平面図、(B)は正
面図である。
【図7】 スイッチシャフトを示し、(A)は平面図、
(B)は正面図である。
【図8】 ノブシャフトを示し、(A)は平面図、
(B)は正面図である。
【図9】 スライダを示し、(A)は平面図、(B)は
側面図である。
【図10】 ウオームホイールを示し、(A)は平面
図、(B)は断面図ある。
【図11】 スプリングを示す平面図である。
【図12】 第1、第2の可動接点である可動接触片を
示す平面図である。
【図13】 アッパーケースを示す平面図である。
【図14】 シリンダ錠が中立位置の状態での、第1の
固定接点であるターミナル7の導通状態を示す平面図で
ある。
【図15】 シリンダ錠がアンロック操作されたとき
の、ターミナル7の導通状態を示す平面図である。
【図16】 シリンダ錠がロック操作されたときの、タ
ーミナル7の導通状態を示す平面図である。
【図17】 アンロック状態のときのターミナル9の導
通状態を示す平面図である。
【図18】 ロック、スーパーロック状態のときのター
ミナル9の導通状態を示す平面図である。
【図19】 アンロック状態を示す平面図である。
【図20】 ロック状態を示す平面図である。
【図21】 ドアロックアクチュエータを利用したロッ
ク動作を示す平面図である。
【図22】 ドアロックアクチュエータを利用したスー
パーロック動作を示す平面図である。
【図23】 スーパーロック状態を示す平面図である。
【図24】 スーパーロック状態でインナーロックノブ
をアンロック操作した状態を示す平面図である。
【図25】 スーパーロック状態からアンロック状態と
する際の動作の第1状態を示す平面図である。
【図26】 スーパーロック状態からアンロック状態と
する際の動作の第2状態を示す平面図である。
【図27】 スーパーロック状態からアンロック状態と
する際の動作の第3状態を示す平面図である。
【図28】 スーパーロック状態でかつインナーロック
ノブがアンロック操作された状態でアンロック動作を実
行した際の動作を示す平面図である。
【図29】 ウオームホイールとスイッチシャフトとの
関係を示した平面図であり、(A)はアンロック時、
(B)はロック時を示す。
【図30】 従来の車両用ドアロックアクチュエータを
ドアパネルに装着した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…車両用ドアロックアクチュエータ、2…ハウジン
グ、4…ロアケース、7…ターミナル(第1の固定接
点)、8…アッパーケース、13…キーシャフト(回動
部材)、20…ロックシャフト、27…ロータ、44…
ノブシャフト、52…スライダ、57…ウオームホイー
ル、72…可動接触片(第1の可動接点)、73…可動
接触片(第2の可動接点)、86、87、88…固定接
点板(第2の固定接点)、96…モータ、100…ドア
パネル、101…シリンダ錠、104…ドアロック装
置、105…ロックレバー。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、正逆転するモータと、
    該モータと連動して回動し、ドアロック装置のロックレ
    バーに連結されたロックシャフトとを備えた車両用ドア
    ロックアクチュエータにおいて、 前記ハウジング内に、ドアパネルに配設されたシリンダ
    錠に連結されて回動する回動部材と、該回動部材に一体
    に設けた第1の可動接点と、前記ハウジングの内壁部に
    前記第1の可動接点と接触し、前記回動部材の回動位置
    を検知する第1の固定接点とを備えたことを特徴とする
    車両用ドアロックアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記ロックシャフトに第2の可動接点を
    設けるとともに、前記ハウジングの内壁部に前記第2の
    可動接点と接触し、前記ロックシャフトの回動位置を検
    知する第2の固定接点を設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の車両用ドアロックアクチュエータ。
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