JP2003074084A - 掘削機 - Google Patents

掘削機

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JP2003074084A
JP2003074084A JP2001265716A JP2001265716A JP2003074084A JP 2003074084 A JP2003074084 A JP 2003074084A JP 2001265716 A JP2001265716 A JP 2001265716A JP 2001265716 A JP2001265716 A JP 2001265716A JP 2003074084 A JP2003074084 A JP 2003074084A
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誠一 大西
Fumio Kinoshita
文男 木下
Ryosuke Arai
良祐 荒井
Yuji Nakajima
雄治 中島
Tatsuo Kawamoto
辰夫 河本
衛 ▲濱▼野
Mamoru Hamano
Tomoaki Shimano
知明 嶌野
Toshihiko Yamamoto
稔彦 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンのたるみを防止して安定した掘削を
行うことのできる掘削機を提供する。 【解決手段】 自走式ベースマシンと、このベースマシ
ンに備えられるカッターポストと、このカッターポスト
の上下両端に配設された駆動スプロケットとアイドラに
架け渡されて周回する掘削ビット付きチェーンとを備え
た掘削機において、掘削ビット付きチェーン4のたるみ
を規制するチェーンガイド11,12,13をカッターポストの
カッターポストフレーム8aの各角部に設け、上記チェ
ーン4に設けた脚片18a,18bをそのチェーンガイド11,1
2,13に沿わせて周回させるように構成したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中にカッターポ
ストを建て込み、そのカッターポストに沿って掘削ビッ
ト付きチェーンを周回させることにより連続溝を掘削す
る掘削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】河岸を侵食から保護する目的で、河岸に
沿って地中壁を造成することがあり、その施工方法及び
施工装置が公知である(特開平9−221749号公報参
照)。
【0003】図8はその護岸工事に使用される掘削機を
示している。
【0004】この掘削機は、通常、クローラクレーン等
のベースマシン50にカッターポスト51を装備したも
のから構成されており、河岸RSにそのカッターポスト5
1を傾斜させた状態で建て込むようになっている。そし
てカッターポスト51を支持体として掘削ビット付きチ
ェーン52を周回させながらベースマシン50を河岸RS
に沿って移動させ、連続溝TRを掘削する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カッタ
ーポスト51を傾斜させた状態で掘削ビット付きチェー
ン52を周回させると、この掘削ビット付きチェーン5
2が駆動スプロケット53とアイドラ54に架け渡され
ているだけであることから、チェーン各部の公差が積み
重なることによって掘削ビットがふらついたり矢印S方
向にたわむ場合がある(図中、二点鎖線で示した掘削ビ
ット付きチェーン52′参照)。
【0006】このように掘削ビット付きチェーン52が
正規の軌道を周回しなくなると、連続溝TRの溝幅Wが膨
らみ、意図した形状の連続溝TRを掘削することができな
くなる。
【0007】また、掘削ビット付きチェーン52がたわ
んだ状態、すなわち、上記チェーン52がカッターポス
ト51から離れる方向に変位するとチェーンにねじれが
生じ、その結果、掘削面に対しては掘削ビットにおける
左右両端の掘削抵抗の差が増加する。このように、掘削
ビットの面圧が不均一な状態でチェーンを周回させると
掘削効率が低下するだけでなくカッターポスト51に過
剰な負荷が加わってカッターポスト51が変形する虞れ
もある。
【0008】本発明は以上のような従来の掘削機におけ
る課題を考慮してなされたものであり、掘削ビット付き
チェーンの軌道を安定させることにより掘削効率を安定
させ、また、カッターポストを傾斜させて掘削を行うよ
うな場合には掘削ビット付きチェーンのたるみを防止し
て精度の高い連続溝を掘削することができる掘削機を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、自走式ベース
マシンと、このベースマシンに備えられるカッターポス
トと、このカッターポストの上下両端に配設された駆動
スプロケットとアイドラに架け渡されて周回する掘削ビ
ット付きチェーンとを備えた掘削機において、上記掘削
ビット付きチェーンのたるみを規制するチェーン軌道規
制手段を有する掘削機である。
【0010】本発明に従えば、掘削ビット付きチェーン
がカッターポストを周回するときに、チェーン軌道規制
手段によってたるみが発生しないように規制され、それ
により、掘削ビットのふらつきが抑制されるとともにチ
ェーンの周回軌道が安定する。
【0011】本発明において、上記チェーンが上記カッ
ターポストの掘削方向両端面に沿って架設されている構
成では、チェーン軌道規制手段はカッターポスト側方へ
のチェーンの変位を規制するように構成することが好ま
しい。
【0012】それにより、カッターポストを傾斜させて
連続溝を掘削するような場合でもチェーンがたわむこと
を防止することができる。特に、地上に露出しているカ
ッターポスト部分を移動するチェーンはたるみ易くなる
なるが、そのたるみを確実に防止することができる。
【0013】本発明において、上記チェーン軌道規制手
段は、上記掘削ビット付きチェーンに設けられチェーン
とともに走行する移動体と、その移動体を所定の軌道に
案内して走行させる移動体ガイド部材とから構成するこ
とができる。
【0014】上記移動体ガイド部材は、上記カッターポ
ストの角部から掘削方向と直交する方向に突設される長
尺板状部材からなり、上記移動体は、上記カッターポス
トに向けて延設される脚片からなり、その脚片の先端部
が上記板状部材にガイドされながら移動するように構成
することができる。
【0015】また、上記脚片は、上下方向から見て外向
きに湾曲して形成することができる。
【0016】本発明において、複数のカッターポストフ
レームが上下方向に連結されて上記カッターポストが組
み立てられる構成では、各カッターポストフレーム毎に
上記移動体ガイド部材が設けられることが好ましい。そ
れにより、カッターポスト全体にわたってチェーンが一
定の軌道上を走行するように規制することができる。
【0017】本発明において、上記移動体ガイド部材の
端部に、上記チェーンの導入を容易にするためのチェー
ン導入部を設けることが好ましい。そうすれば、カッタ
ーポストフレームを多段に連結する場合に、カッターポ
ストフレームに移動体ガイド部材が取り付けられていて
もチェーンの導入が容易になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明に係る掘削機を用いて傾斜
連続溝を掘削している状態を示したものである。
【0020】同図において、掘削機1は、クローラクレ
ーン等で構成された自走式ベースマシン2にカッターポ
スト3を装備したものからなり、河岸に傾斜壁を造成す
るための連続溝を掘削すべくカッターポスト3を傾斜さ
せた状態で河岸RSに建て込んでいる。
【0021】上記カッターポスト3は複数のカッターポ
ストフレームを上下方向に連結して構成されており、そ
の上下両端部に駆動スプロケット3a及びアイドラ3b
が配設され、両スプロケット3a,3b間にエンドレス
の掘削ビット付きチェーン4が架け渡されている。
【0022】そしてこの掘削ビット付きチェーン4を周
回させながらベースマシン2を河岸RSに沿って移動させ
ることにより、連続溝TRを掘削するようになってい
る。
【0023】このベースマシン2にはメインフレーム5
が備えられ、このメインフレーム5の下端部5aは、下
部走行体6に取り付けられた支持部6aに対し連結ピン
6bを介して連結されている。一方、上端部5bは油圧
シリンダから構成される伸縮自在なバックステー7によ
ってベースマシン2に支持されている。
【0024】従って、バックステー7を伸縮させれば、
連結ピン6bを回転軸としてカッターポスト3を起伏さ
せることができ、水平面に対する傾斜角θを調整するこ
とができるようになっている。
【0025】図2は上記カッターポスト3を構成してい
るカッターポストフレームのうちの一つを拡大して示し
たものである。
【0026】同図(a)は、図1においてA方向から見た
平面図、同図(b)はその左側面図である。
【0027】カッターポストフレーム8aは、前板部8
b、横板部8c,8d、後板部8eを有する角筒フレー
ムからなり、長手方向一方端部には、上段側カッターポ
ストフレーム8f(図1参照)に挿入するための一対の
連結ピン9が突設され、他方端部には下段側カッターポ
ストフレーム8g(図1参照)に設けられている連結ピ
ン(図示しない)が挿入される一対のピン穴10が形成
されている。
【0028】図2において、カッターポストフレーム8
aの四辺には、カッターポストフレーム8aの横板部8
c,8dに沿って走行する掘削ビット付きチェーン4を
規制するチェーン軌道規制手段を構成しているガイド板
11〜14(背面側のガイド板12については図示しな
い)がそれぞれボルトで取り付けられている。
【0029】各ガイド板11〜14は基本的に同じ構成
からなり、ガイド板13を代表して説明する。
【0030】移動体ガイド部材としてのガイド板13
は、前板部8bの縁部に配置された第1ガイド板13a
と、この第1ガイド板13aから延設され横板部8cか
ら所定の間隔Sを設けて配置される第2ガイド板13b
とを有し、全体としてL形断面を有する長尺部材で構成
されている。
【0031】なお、第1ガイド板13aはボルト15を
用いて前板部8bに固定されるようになっており、その
ため、第1ガイド板13aにはそのボルト15を挿通さ
せるための複数の取付穴が配列されている。
【0032】図2(b)において、掘削ビット付きチェー
ン4は対向するガイド板13及び14の間を通過できる
ようになっている。
【0033】掘削ビット付きチェーン4は、アイドラ3
bを折り返して上向き方向に走行するエンドレスのチェ
ーン16,16と、このチェーン16,16の外周側に架
設されたプレート17と、そのプレート17の幅方向両
側から外向きに延設された一対の翼片18a,18bと
を備えている。上記プレート17及び翼片18a,18
bは移動体として機能する。
【0034】なお、本実施形態のプレート17は、翼片
18a,18bの取り付けができるように側板部を有す
るC形鋼が用いられている。
【0035】上記一方の翼片18aは、カッターポスト
フレーム8aに設けられたガイド板11によってガイド
され、また、他方の翼片18bは同じくカッターポスト
フレーム8aに設けられたガイド板12によってガイド
されるようになっており、結果として掘削ビット付きチ
ェーン4が一対のガイド板11,12によってガイドさ
れることになる。
【0036】上記翼片18a及び18b及びそれらの翼
片18a,18bに対応して設けられた上記ガイド板1
1,12は、チェーン軌道規制手段として機能し、掘削
ビット付きチェーン4が周回中にカッターポスト8から
離間することを防止し、それにより、チェーン4のたる
み、ねじれが防止される。
【0037】上記プレート17には所定のピッチで掘削
ビット20が固定されている。
【0038】図2(b)では、3枚のプレート17に一
カ所の割合で、具体的には、プレート17aとプレート
17bにそれぞれ掘削ビット20が配設されている。ま
た、本実施形態ではプレート17aに掘削ビット20の
底板を重ね合わせ、ボルトを用いてプレート17aと掘
削ビット20とチェーン16とを一体に固定している。
【0039】このように各部材を組み合わせてチェーン
16に固定することで、既存の掘削ビットを利用できる
ほか、掘削ビット20の摩耗、翼片の破損等が生じた場
合にも、消耗した部品を個別に交換することができると
いう利点がある。
【0040】なお、19はカッターポストフレーム8a
の横板部8cの中心に従来から取り付けられている凸条
のガイドレールであり、掘削ビット付きチェーン4がカ
ッターポスト3に接触していることを前提として、掘削
ビット付きチェーン4の軌道が矢印D方向に変位するこ
とを規制するようになっている。
【0041】図3は上記ガイド板11〜14と掘削ビッ
ト付きチェーン4の配置を示したものである。
【0042】同図において、ガイド板11及び12は、
掻き下げ掘削を行うときに矢印B方向に下降する掘削ビ
ット付きチェーン4が、カッターポストフレーム8aの
横板部8dから離れないように掘削ビット付きチェーン
4の軌道を規制するようになっている。
【0043】一方、ガイド板13及び14(手前側のガ
イド板13のみ図示)は、カッターポスト3のアイドラ
3bを折り返して矢印C方向に上昇する掘削ビット付き
チェーン4が横板部8cから離れないよう規制するよう
になっている。
【0044】また、ガイド板11の長手方向上端部には
チェーン導入部11cが設けられている。
【0045】このチェーン導入部11cは、第1ガイド
板11aの端部を外向きに開いた第1折曲部11dと、
第2ガイド板11bの端部を同じく外向きに開いた第2
折曲部11eとから構成され、掘削ビット付きチェーン
4の導入を容易にしている。
【0046】なお、ガイド板11の下端部にも上記第1
折曲部11d及び第2折曲部11eと上下対称にして第
3折曲部11d′及び第4折曲部11e′が形成されて
おり、掘削ビット付きチェーン4の導入を容易にするチ
ェーン導入部11c′が形成されている。
【0047】このチェーン導入部11c,11c′は、
他のガイド板12〜14についても同様に形成されてお
り、ガイド板11,12(或いはガイド板13,14)に
対し掘削ビット付きチェーン4をどちらの方向からでも
容易に導入することができるようになっている。
【0048】図4は図2のE−E矢視断面図であり、ガ
イド板11,12の構成を拡大して示したものである。
【0049】同図において、カッターポストフレーム8
aの横板部8dには上述したガイドレール19がボルト
21aを用いて固定されている。
【0050】詳しくは、ガイドレール19は、凸条のレ
ール部19aをプレート部19bに固定したものからな
り、所定の間隔を空けてボルト21aを挿通するための
取付穴19aが形成されている。一方、横板部8dには
上記取付穴19aのピッチに対応してナット21bが植
設されている。
【0051】従って、ボルト21aを取付穴19aに貫
通させナット21bに螺合することにより、ガイドレー
ル19が横板部8dに固定される。
【0052】ところが、この従来のガイドレール19だ
けでは、カッターポストフレーム8aに沿って走行する
掘削ビット付きチェーン4が横板部8dから離れる(X
方向に変位する)ことを規制することができない。
【0053】従って、図1に示したように、カッターポ
スト3を傾斜させて掘削を行うと、地上部分を走行する
掘削ビット付きチェーン4が、カッターポスト3から離
れ易くなり、ガイドレール19を設けていても、垂れた
状態で周回してしまうことになる。
【0054】そこで、本発明では、プレート17に設け
た翼片18a及び18bに対応してガイド板11及びガ
イド板12を設け、掘削ビット付きチェーン4がカッタ
ーポスト3から離れずに走行できるようにしている。
【0055】すなわち、図4において、ガイド板11に
おける第2ガイド板11bによって翼片18aがX方向
に変位することを規制すれば、結果として掘削ビット付
きチェーン4はX方向、Y−Y′方向のいずれの方向に
ついても変位することが規制されることになり、掘削ビ
ット付きチェーン4が垂れることを防止することができ
る。ただし、Y−Y′方向についてはガイドレール19
が変位を規制する。
【0056】また、図中22はボルト15が螺合される
ナットであり、前板部8bに付設されている付帯部品等
と干渉しない部位に溶接される。従って、ガイド板11
のX−X′方向長さL、及びボルト15挿通用の取付穴
の位置は、上記ナット22の配置に応じて決定される。
【0057】なお、上記翼片18a,18bは、すべて
のプレート17に取り付けてもよく、また、所定の間隔
を空けて間欠的に取り付けてもよい。要するに、掘削ビ
ット付きチェーン4がカッターポストフレーム8aの横
板部8d(または8c)から離れることを防止すること
ができれば、取付けピッチは特に限定されない。
【0058】また、上述した実施形態では掘削ビット2
0と翼片を備えたプレート17を組み合わせてチェーン
16に固定したが、掘削ビット20に予め翼片を備えた
構成であってもよく、また、プレート17の表面に掘削
歯を備えたものを使用することもできる。
【0059】また、これに限らず、チェーン16上に間
欠的に掘削ビットが配列されている場合には、掘削ビッ
ト20のみをチェーンに固定し、その他の部分には翼片
18a,18bを備えたC形鋼のみを固定するようにし
てもよい。
【0060】次に、本発明のチェーン軌道規制装置の第
二実施形態を図5及び図6を参照して説明する。なお、
両図において、図2または図4と同じ構成要素について
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】図5において、エンドレスのチェーン1
6,16の外周側には長方形のプレート30が所定の取
付けピッチで取り付けられており、このプレート30の
幅方向(Y−Y′方向)両端部に一対の脚片(移動体)3
1,32が設けられている。
【0062】これらの脚部31及び32は、それぞれカ
ッターポストフレーム8aに向けて延設されており、後
述するガイドプレート(移動体ガイド部材)33及び3
4をその両側から囲むことができるように半円状に湾曲
されている。なお、脚部31,32とプレート30とは
ボルト35を用いて接続されている。
【0063】一方、ガイドプレート33と34は基本的
に同じ構成の板状部材からなり、カッターポストフレー
ム8aの角部から互いに外向きに突出して設けられてい
る。
【0064】ガイドプレート33を代表して説明する。
ガイドプレート33は、チェーン16,16とともに走
行する脚部31を所定の軌道にガイドするためのガイド
部33aと、このガイド部33aをカッターポストフレ
ーム8aの横板部8dに固定するためのガイド基部33
bとを備えている。
【0065】一方、カッターポストフレーム8aの角部
には予め、上記ガイド基部33bを接続するための取付
板36が溶接されており、この取付板36にはガイドプ
レート固定用のボルト37を挿通して螺合するための雌
ねじ部付き取付穴が、カッターポストフレーム8aの長
手方向に配列されている。
【0066】図6は、カッターポストフレーム8aに取
り付けられたガイドプレート33,34を示している。
【0067】ガイドプレート33においてボルト37を
挿入する部位は、半円状の切欠き40が形成されてお
り、ボルト37の頭部がガイドプレート33表面から突
出しないようになっている。
【0068】また、ガイドプレート33,34の長手方
向両端には、斜めに切り欠かれた傾斜面41が形成され
ており、チェーンとともに走行する脚部31,32が若
干D方向にずれていても接触することなくそのガイドプ
レート33,34に案内されるようになっている。
【0069】このようにして、掘削ビット付きチェーン
4がガイドプレート33,34によってガイドされ、所
定の軌道を走行することができるようになる。
【0070】従って第二の実施形態においても、ガイド
プレート33,34によって脚部31,32がX方向に
変位することを規制することができ、掘削ビット付きチ
ェーン4はX方向、Y−Y′方向のいずれの方向につい
ても変位することが規制されて所定の軌道を走行するよ
うになる。その結果、掘削ビット付きチェーン4がカッ
ターポストフレーム8aから離れて垂れることを防止で
きる。ただし、Y−Y′方向の変位についてはガイドレ
ール19が規制することになる。
【0071】また、上述した実施形態では、移動体(図
4では翼片18a,18b)とその移動体をガイドする
移動体ガイド部材(図4ではガイド板11,12)をカ
ッターポストフレーム8aにおける横板部8dのY−
Y′方向両側に配置したが、これに限らず、片側一方の
みに配置するものであってもよい。
【0072】例えば図4に示した構成では、翼片18a
とガイド板11のみ、また、図5に示した構成では脚片
32とガイドプレート34のみの片掛けタイプで構成す
ることもできる。
【0073】図7は、その片掛けタイプのチェーン軌道
規制装置の具体例を示したものである。
【0074】同図において、エンドレスのチェーン1
6,16の外周側には長方形のプレート42が所定の取
付けピッチで取り付けられており、このプレート42の
幅方向(Y−Y′方向)一方端部に鉤状脚部43が設けら
れている。
【0075】この鉤状脚部43は、カッターポストフレ
ーム8aに向けて鉤状に延設されており、その先端部
に、後述するガイドプレート44と対向する規制板43
aが形成されている。なお、43bはプレート42と鉤
状脚部43との接続を補強するための補強板である。
【0076】一方、ガイドプレート44は、カッターポ
ストフレーム8aの角部にボルト45を用いて固定され
ており、横板部8dから突出している面44aが規制板
43aと対向するようになっている。
【0077】このようにチェーン軌道規制装置を片掛け
タイプで構成しても掘削ビット付きチェーンを所定の軌
道上で走行させることができる。
【0078】また、上述した実施形態ではカッターポス
ト3を傾斜させて河岸に傾斜溝を掘削する施工を例に取
り説明したが、河岸に限らず、廃棄物処理場等の汚水の
止水壁、地中構造物の屋根壁、或いは液状化防止地盤、
護岸壁等の地中壁造成用としての掘削溝を形成する場合
にも適用することができる。
【0079】もちろん、カッターポスト3を垂直に建て
込み、垂直溝を掘削する場合においても本発明のチェー
ン軌道規制装置を適用することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1の本発明によれば、掘削機において、カッター
ポストから離れる方向への掘削ビット付きチェーンの変
位を規制するチェーン軌道規制手段を、カッターポスト
に設けたため、カッターポストを掘削ビット付きチェー
ンが周回するときに、チェーン軌道規制手段によってた
るみの発生が規制され、掘削ビットのふらつきが抑制さ
れるとともにチェーンの周回軌道が安定する。それによ
り、掘削幅が一定して品質の良い連続壁を造成すること
ができる。
【0081】また、掘削ビットの面圧が均一となること
によって掘削抵抗が安定し、掘削効率を高めることがで
きる。しかも、面圧が均一になることによってカッター
ポスト、掘削ビット等の破損、消耗を軽減することもで
きる。
【0082】請求項2の本発明によれば、上記チェーン
がカッターポストの掘削方向両端面に沿って架設されて
いる構成において、チェーン軌道規制手段を、カッター
ポスト側方へのチェーンの変位を規制するように構成し
たため、カッターポストを傾斜させて連続溝を掘削する
ような場合でもチェーンがたわむことを防止することが
できる。特に、地上に露出しているカッターポスト部分
を移動するチェーンはたるみ易くなるなるが、そのたる
みを確実に防止することができる。
【0083】請求項3の本発明によれば、上記チェーン
軌道規制手段を、掘削ビット付きチェーンに設けられそ
のチェーンとともに走行する移動体と、その移動体を所
定の軌道に案内して走行させる移動体ガイド部材とで構
成したため、既存の掘削装置にもチェーン軌道を安定さ
せる機能を付加することができる。
【0084】請求項4の本発明によれば、上記移動体ガ
イド部材を、カッターポストの角部から突設される長尺
板状部材とし、上記移動体を、カッターポストに向けて
脚片を延設しその脚片の先端部が板状部材にガイドされ
ながら移動するように構成したため、カッターポストに
取り付けるガイド部材の構成が簡素化される。
【0085】請求項5の本発明によれば、上記脚片を、
上下方向から見て外向きに湾曲して形成したため、移動
体の構成を単純化することができ、且つ掘削抵抗を低減
させることができる。
【0086】請求項6の本発明によれば、複数のカッタ
ーポストフレームが上下方向に連結されてカッターポス
トが組み立てられる構成において、各カッターポストフ
レーム毎に移動体ガイド部材を設けたため、カッターポ
スト全体にわたってチェーンの軌道を規制することが可
能になる。
【0087】請求項7の本発明によれば、上記移動体ガ
イド部材の端部に、チェーンの導入を容易にするための
チェーン導入部を設けたため、カッターポストフレーム
を多段に連結する場合に移動体ガイド部材があってもチ
ェーンの導入がスムーズに行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る掘削機の外観図である。
【図2】(a)は図1に示すカッターポストフレームの平
面図、(b)は正面図である。
【図3】ガイド板と掘削ビット付きチェーンの配置を示
す斜視図である。
【図4】図2のE−E矢視断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態を示す図4相当図であ
る。
【図6】図5に示すガイドプレート取付状態を示す説明
図である。
【図7】片掛けタイプのチェーン軌道規制装置の構成を
示す図4相当図である。
【図8】従来の掘削装置の施工方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 掘削機 2 ベースマシン 3 カッターポスト 3a 駆動スプロケット 3b アイドラ 4 掘削ビット付きチェーン 5 メインフレーム 6 下部走行体 7 バックステー 8a カッターポストフレーム 8b 前板部 8c,8d 横板部 8e 後板部 11,12,13,14 ガイド板 11c チェーン導入部 15 ボルト 16 チェーン 17 プレート 18a,18b 翼片 19 ガイドレール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 文男 東京都品川区東五反田2−17−1 コベル コ建機株式会社東京本社内 (72)発明者 荒井 良祐 兵庫県明石市大久保町八木740番地 コベ ルコ建機株式会社大久保工場内 (72)発明者 中島 雄治 東京都品川区東五反田2−17−1 コベル コ建機株式会社東京本社内 (72)発明者 河本 辰夫 広島市安佐南区祇園3丁目12番4号 コベ ルコ建機株式会社広島本社内 (72)発明者 ▲濱▼野 衛 千葉県千葉市花見川区天戸町1293 三和機 材株式会社千葉工場内 (72)発明者 嶌野 知明 千葉県千葉市花見川区天戸町1293 三和機 材株式会社千葉工場内 (72)発明者 山本 稔彦 千葉県千葉市花見川区天戸町1293 三和機 材株式会社千葉工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走式ベースマシンと、このベースマシ
    ンに備えられるカッターポストと、このカッターポスト
    の上下両端に配設された駆動スプロケットとアイドラに
    架け渡されて周回する掘削ビット付きチェーンとを備え
    た掘削機において、 上記掘削ビット付きチェーンのたるみを規制するチェー
    ン軌道規制手段を有することを特徴とする掘削機。
  2. 【請求項2】 上記チェーンが上記カッターポストの掘
    削方向両端面に沿って架設されており、上記チェーン軌
    道規制手段が上記カッターポスト側方へのチェーンの変
    位を規制するように構成されている請求項1記載の掘削
    機。
  3. 【請求項3】 上記チェーン軌道規制手段は、上記掘削
    ビット付きチェーンに設けられチェーンとともに走行す
    る移動体と、その移動体を所定の軌道に案内して走行さ
    せる移動体ガイド部材とから構成される請求項1または
    2記載の掘削機。
  4. 【請求項4】 上記移動体ガイド部材は、上記カッター
    ポストの角部から掘削方向と直交する方向に突設される
    長尺板状部材からなり、上記移動体は、上記カッターポ
    ストに向けて延設される脚片からなり、その脚片の先端
    部が上記板状部材にガイドされながら移動するように構
    成されている請求項3記載の掘削機。
  5. 【請求項5】 上記脚片が、上下方向から見て外向きに
    湾曲して形成されている請求項4記載の掘削機。
  6. 【請求項6】 複数のカッターポストフレームが上下方
    向に連結されて上記カッターポストが組み立てられ、各
    カッターポストフレーム毎に上記移動体ガイド部材が設
    けられている請求項3〜5のいずれかに記載の掘削機。
  7. 【請求項7】 上記移動体ガイド部材の端部に、上記チ
    ェーンの導入を容易にするためのチェーン導入部が設け
    られている請求項3〜6のいずれかに記載の掘削機。
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