JP2003073333A - 炭酸エステル及びシュウ酸エステルの製造法 - Google Patents

炭酸エステル及びシュウ酸エステルの製造法

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JP2003073333A
JP2003073333A JP2001262769A JP2001262769A JP2003073333A JP 2003073333 A JP2003073333 A JP 2003073333A JP 2001262769 A JP2001262769 A JP 2001262769A JP 2001262769 A JP2001262769 A JP 2001262769A JP 2003073333 A JP2003073333 A JP 2003073333A
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acid ester
nitrite
carbon monoxide
catalyst
producing
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Kikuo Ataka
喜久雄 安宅
Yoshifumi Yamamoto
祥史 山本
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、一酸化炭素と亜硝酸エステルを無
触媒下で(即ち、高価な貴金属触媒を用いることなく、
また、触媒の分離、回収、再生など、煩雑な操作を必要
とすることなく)反応させて炭酸エステル及びシュウ酸
エステルを製造できる方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 本発明の課題は、一酸化炭素と亜硝酸エ
ステルを無触媒下に亜硝酸エステルのラジカル分解条件
下で反応させて、炭酸エステル及びシュウ酸エステルを
生成させることを特徴とする炭酸エステル及びシュウ酸
エステルの製造法によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化炭素と亜硝
酸エステルを無触媒下で反応させて炭酸エステル及びシ
ュウ酸エステルを製造する方法に関する。炭酸エステル
やシュウ酸エステルは、各種化学品の製造原料として有
用な化合物である。 【0002】 【従来の技術】一酸化炭素と亜硝酸エステルを反応させ
て炭酸エステルやシュウ酸エステルを製造する方法とし
ては、パラジウム等の貴金属触媒の存在下で反応させる
方法がよく知られている(例えば、特開昭54−418
13号公報、特開昭54−100312号公報、特開昭
56−164145号公報、特開平1−274816号
公報)。 【0003】しかしながら、これらの方法では、貴金属
触媒の存在が不可欠であるため、触媒の分離、回収、再
生など、煩雑な操作が必要になり、更に高価な貴金属触
媒を用いなければならないという問題もあった。このた
め、無触媒下で、一酸化炭素と亜硝酸エステルから炭酸
エステルやシュウ酸エステルを製造する方法が望まれて
いた。 【0004】一方、亜硝酸エステルが、熱分解〔Int
ernational J.Chem.Kinet.,
59(1976)、ibid.,567(1977)〕
や、光分解〔J.Am.Chem.Soc.,84,2
711(1962)〕によってラジカル分解する(アル
コキシラジカルとNOラジカルに解離する)ことが知ら
れているが、これら文献には、発生したアルコキシラジ
カルの挙動が記載されているのみである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、一酸化炭素
と亜硝酸エステルを無触媒下で(即ち、高価な貴金属触
媒を用いることなく、また、触媒の分離、回収、再生な
ど、煩雑な操作を必要とすることなく)反応させて炭酸
エステル及びシュウ酸エステルを製造できる方法を提供
することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明は、一酸化炭素と亜硝酸エステル
を無触媒下に亜硝酸エステルのラジカル分解条件下で反
応させて、炭酸エステル及びシュウ酸エステルを生成さ
せることを特徴とする炭酸エステル及びシュウ酸エステ
ルの製造法に関する。 【0007】 【発明の実施の形態】亜硝酸エステルとしては、亜硝酸
メチル、亜硝酸エチル、亜硝酸n−(又はiso−)プ
ロピル、亜硝酸n−(又はiso−、sec−)ブチル
等の炭素数1〜12の脂肪族一価アルコールの亜硝酸エ
ステル(そのアルコキシ基の炭素数が1〜12である亜
硝酸エステル)が好ましく挙げられる。亜硝酸エステル
の中では、アルコキシ基に3級炭素を含まないものが好
ましく、その中でもアルコキシ基の酸素原子に4〜6個
のメチレン基が連続して結合しているもの(亜硝酸n−
アミル、亜硝酸n−ヘキシル等)が更に好ましい。な
お、亜硝酸エステルは反応に関与しない置換基を有して
いてもよい。 【0008】一酸化炭素は不活性ガス(窒素、アルゴン
等)で希釈されていてもよいが、一酸化炭素の分圧が1
5kg/cmG以上、更には30〜60kg/cm
Gとなる範囲で用いることが好ましい。一酸化炭素を反
応系に存在させる(供給する)には、前記分圧の範囲で
反応器に封じ込めてもよく、流通させてもよい。 【0009】本発明で、一酸化炭素と亜硝酸エステルと
の反応は、前記のように一酸化炭素を存在させて、無触
媒下、亜硝酸エステルのラジカル分解(熱分解又は光分
解)条件下で、一酸化炭素と亜硝酸エステルを接触させ
ることによって行われる。即ち、亜硝酸エステルの熱分
解条件下で反応させる場合は、亜硝酸エステルが熱分解
する(アルコキシラジカルを生成させる)温度以上、好
ましくは100〜200℃、更に好ましくは120〜1
50℃の温度で一酸化炭素と亜硝酸エステルを接触させ
ればよい。また、亜硝酸エステルの光分解条件下で反応
させる場合は、光照射下(高圧水銀ランプ使用;波長3
20〜420nm)、室温で一酸化炭素と亜硝酸エステ
ルを接触させればよい。 【0010】本発明では、このように亜硝酸エステルの
ラジカル分解によってアルコキシラジカルが生成し、こ
のアルコキシラジカルが一酸化炭素と反応して、対応す
る炭酸エステル及びシュウ酸エステルが生成するものと
推定される。なお、本発明の一酸化炭素と亜硝酸エステ
ルとの反応では、触媒は必要とされない。 【0011】前記反応では、必要に応じて亜硝酸エステ
ル及びそのラジカル分解物を損なわない溶媒を用いるこ
とができる。このような溶媒としては、亜硝酸エステル
に対応する脂肪族一価アルコール(メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、n−ペンタノール、
n−ヘキサノール等)や、ニトリル(アセトニトリル、
ベンゾニトリル等)、エーテル(1,2−ジメトキシエ
タン等)、芳香族炭化水素(ベンゼン、トルエン等)、
脂肪族炭化水素(ヘキサン、ヘプタン等)が挙げられ
る。ケトンやカルボン酸エステルは好ましくない。溶媒
を用いる場合、その使用量は亜硝酸エステルに対して1
0000容量倍以下であればよいが、好ましくは100
〜1000容量倍である。 【0012】前記反応は、例えば、反応器に亜硝酸エス
テル(及び必要に応じて溶媒)を入れた後、前記のよう
に一酸化炭素を封じ込めて所定温度に昇温して行っても
よく、一酸化炭素を所定温度で流通させて行ってもよ
い。また、亜硝酸エステル(及び必要に応じて溶媒)と
一酸化炭素を同様に反応器に入れて、室温で光照射を行
ってもよい。反応後、生成した炭酸エステル及びシュウ
酸エステルは蒸留や晶析などにより分離される。 【0013】 【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。なお、生成物はガスクロマトグラフィ
ーにより分析した。 【0014】実施例1 50ml容オートクレーブ(SUS316製)にガラス
内挿管を入れ、その中に、スターラーチップと亜硝酸n
−アミル(和光純薬製)0.57g(4.9mmol)
を入れて、アルゴン置換した後、一酸化炭素を50kg
/cm2まで圧入した。次いで、そのオートクレーブを
150℃のオイルバスに漬けて、反応を6時間行った。 【0015】反応終了後、オートクレーブを冷却してガ
スをパージした後、反応液をアセトニトリルで洗い出し
て分析した。その結果、炭酸ジアミルが0.18mmo
l、シュウ酸ジアミルが0.2mmol生成していた。 【0016】実施例2 実施例1において、溶媒としてn−ペンタノール4.7
mmolを加えたほかは、実施例1と同様に反応を行っ
た。その結果、炭酸ジアミルが0.11mmol、シュ
ウ酸ジアミルが0.18mmol生成していた。 【0017】比較例1 実施例1において、一酸化炭素の代わりに窒素を50k
g/cm2まで圧入したほかは、実施例1と同様に反応
を行った。その結果、炭酸ジアミル及びシュウ酸ジアミ
ルは生成していなかった。 【0018】実施例3 実施例1において、一酸化炭素を15kg/cm2まで
圧入したほかは、実施例1と同様に反応を行った。その
結果、炭酸ジアミルが0.01mmol、シュウ酸ジア
ミルが0.15mmol生成していた。 【0019】 【発明の効果】本発明により、一酸化炭素と亜硝酸エス
テルを無触媒下で反応させて炭酸エステル及びシュウ酸
エステルを製造することができる。即ち、一酸化炭素と
亜硝酸エステルから、高価な貴金属触媒を用いることな
く、また、触媒の分離、回収、再生など、煩雑な操作を
必要とすることなく、炭酸エステル及びシュウ酸エステ
ルを製造できるようになる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 一酸化炭素と亜硝酸エステルを無触媒下
    に亜硝酸エステルのラジカル分解条件下で反応させて、
    炭酸エステル及びシュウ酸エステルを生成させることを
    特徴とする炭酸エステル及びシュウ酸エステルの製造
    法。
JP2001262769A 2001-08-31 2001-08-31 炭酸エステル及びシュウ酸エステルの製造法 Pending JP2003073333A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102807490A (zh) * 2012-08-30 2012-12-05 安徽淮化股份有限公司 一种草酸二甲酯的处理和回收系统

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