JP2003073208A - 殺菌剤 - Google Patents

殺菌剤

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JP2003073208A
JP2003073208A JP2001267741A JP2001267741A JP2003073208A JP 2003073208 A JP2003073208 A JP 2003073208A JP 2001267741 A JP2001267741 A JP 2001267741A JP 2001267741 A JP2001267741 A JP 2001267741A JP 2003073208 A JP2003073208 A JP 2003073208A
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Hisami Yamaguchi
久美 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療や食品製造現場における設備、器具、ある
いはそこにおける従事者に対して、有機物の存在下であ
つても有効に作用する殺菌剤を提供する。 【解決手段】 イソプロピルアルコール1〜10重量/
容量%、逆性石けん(塩化ベンザルコニウムなど)0.
01〜0.2重量/容量%および二酸化塩素剤(亜塩素
酸塩など)0.01〜0.15重量/容量%を含有する
水系殺菌剤。この殺菌剤は血液、脂肪、タンパク質等の
存在下であっても、これらを洗浄除去し、有効に殺菌効
果を発揮し、また手指・皮膚等に対する刺激が緩和され
ている。さらに、耐性菌の出現の恐れが少ないものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌剤に関し、さ
らに詳しくはイソプロピルアルコール、逆性石けんおよ
び二酸化塩素剤をそれぞれ特定の濃度範囲で含有してな
る水系殺菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、殺菌剤はその抗菌スペクトルが幅
広いことが望まれてきた。ところが、現存する殺菌剤は
前記スペクトルが幅広いほど、皮膚および粘膜刺激性が
強く、また中程度の殺菌剤では耐性菌が続々と報告され
ている。そのために、病院内感染の防止対策として二薬
剤以上をローテーションして使用することが勧められて
いる。しかし、これには、殺菌剤の容器交換に伴う医療
事故を起こしかねない懸念があり、また非経済的でもあ
る。
【0003】現在、グルタールアルデヒドが高程度の殺
菌剤として、病院内で内視鏡等、感染性の高い医療器具
の殺菌に広く使用されているが、皮膚や粘膜への刺激が
強く医療従事者からの苦情が絶えない。そのため、例え
ば内視鏡の殺菌にはグルタールアルデヒドに代わる新し
い殺菌剤の開発が進められているが、突出して優れたも
のが見あたらないのが現状である。また、従来、手指殺
菌剤は主に中程度の抗菌スペクトルを持つものが使用さ
れているが、即効力を強くしているため皮膚への刺激が
強いという問題がある。さらに、浸漬法などで使用され
る低程度の殺菌剤は液剤自体の効力の低下が速く、実際
上の殺菌効果は期待できない。特に、塩化ベンザルコニ
ウムや両性界面活性剤には耐性菌の報告があり、院内感
染の恐れがある現場において通年で使用することには問
題があるとされている。
【0004】二酸化塩素については、最近その殺菌剤と
しての可能性が検討されており、殺菌性が強く、殺菌ス
ペクトルも広いことが報告されている(J. Antibact. An
tifung. Agents Vol.23, No.7, pp.401〜406, 1995)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】殺菌剤は、通常、浸
漬、スプレーや清拭で使用されるが、使用状況によって
拡散や揮発により、また有機物や脂肪分、タンパク質等
の存在により殺菌効力が減退することがある。そのため
に、一貫して効果を発揮できる新しい殺菌剤の開発が望
まれている。内視鏡の殺菌には前記したように、高度の
殺菌剤が使用されているために、人体への影響が否めな
い。また、皮膚や手指の殺菌剤として使用されているも
のについても皮膚への刺激があったり、有機物等の存在
や普通石けんとの併用により、殺菌効果が減退してしま
うものが多い。
【0006】そこで、本発明の目的は、現存する殺菌剤
に二酸化塩素剤を加えることによって、上述したような
問題が解決されている殺菌剤を提供しようとするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、現存する殺
菌剤であってもそれらのいくつかを組み合わせて使用す
ることにより上記課題を解決することができるのではな
いかと考えて種々検討した結果、イソプロピルアルコー
ルおよび逆性石けんと、さらに二酸化塩素剤をそれぞれ
特定の濃度範囲で併用することがきわめて有効であると
の知見を見出し、さらに検討を進めて本発明を完成した
ものである。
【0008】すなわち、本発明は、以下の発明を包含す
る。 1)イソプロピルアルコール1〜10重量/容量%、逆
性石けん0.01〜0.2重量/容量%および二酸化塩
素剤0.01〜0.15重量/容量%を含有してなる水
系殺菌剤。 2)医療器具殺菌用である上記1)項記載の水系殺菌
剤。 3)手指または皮膚殺菌用である上記1)項記載の水系
殺菌剤。
【0009】4)医療機関内環境または食品製造環境の
殺菌用である上記1)項記載の水系殺菌剤。本発明にお
いて、殺菌とは、医療・介護、あるいは食品製造等の現
場において、微生物を死滅させることを意味する。な
お、以下の説明において、単に「%」(パーセント)と
記載するときは、特に断わらない限り、「重量/容量
%」を意味するものとする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の水系殺菌剤は、イソプロ
ピルアルコール1〜10%、逆性石けん0.01〜0.
2%および二酸化塩素剤0.01〜0.15%を含有す
ることを特徴とする。本殺菌剤は、少なくともこれらの
三成分が水媒体に溶解されてなる液状殺菌剤である。本
発明の水系殺菌剤において、イソプロピルアルコールは
1〜10%の濃度で使用されるが、これによって菌の洗
浄効果が奏されかつある程度の揮発性が付与されること
から使い勝手と使用感が良くなる。上記の濃度範囲を超
えると揮発力が強く、併用する逆性石けんおよび二酸化
塩素の殺菌効果を減退させ、また皮膚や手指への刺激が
強くなって好ましくない。一方、この濃度範囲を下回る
と、殺菌に際して器具、皮膚あるいは手指などの殺菌対
象物に揮発性を持たせることができず、洗浄効果も低下
することからやはり好ましくない。
【0011】イソプロピルアルコールは、本来、単独で
は30〜70%で殺菌効果を示し、エタノールより殺菌
力が強く、揮発性も少ないために医療器具や、皮膚およ
び手指の殺菌に使用されているが、上記の濃度では、皮
膚を荒らす傾向があり、特有の臭気あるために、粘膜を
刺激する作用が強い。本発明の殺菌剤では、このような
イソプロピルアルコール単独使用にみられる欠点がな
く、また逆性石けんおよび二酸化塩素剤の殺菌作用を低
下させることもない。
【0012】本発明において、逆性石けんは0.01〜
0.2%の濃度範囲で使用される。この逆性石けん(陽
性石けん)としては、塩化ベンザルコニウムあるいは塩
化ベンザトニウムが主に用いられる。塩化ベンザルコニ
ウムは、もともと医療器具や食品製造施設等において単
独で幅広く使用されてきているが、メチシリン耐性黄色
ブドウ球菌(MRSA)に対しては十分な殺菌効果が得
られず、緑膿菌に対しては耐性菌が存在する。そのため
に、塩化ベンザルコニウム単独では使いにくい性質があ
る。さらに、各種殺菌剤の病原性大腸菌O−157とM
RSAについて評価を行ったところ(試験例1参照)、
殺菌効果は強いが刺激性が強い、効果に一定性がないな
ど、単独で使用するには限界があり、殺菌剤としての効
果を満たすことはできないことが認められている。
【0013】本発明では、逆性石けんと共に二酸化塩素
製剤およびイソプロピルアルコールを併用することによ
って耐性菌の出現と、有機物等が存在しても殺菌効力が
減退することを防ごうとするものである。逆性石けん
は、前記濃度範囲で使用されるが、この範囲を超えると
刺激性と臭気が強くなり好ましくない。前記二酸化塩素
剤としては、水中において二酸化塩素を発生する化合物
であればよく、例えば亜塩素酸ナトリウムが挙げられ
る。二酸化塩素剤は、前記のとおり、0.01〜0.1
5%(有効二酸化塩素濃度として0.01〜0.15
%)の濃度範囲で使用されるが、この濃度範囲において
病原性大腸菌0−157、MRSAあるいはサルモネラ
属菌などの微生物に対しても1分程度の短時間で殺菌効
果を発揮する。従って、この濃度を超えて使用すること
は経済的ではなく、またこの濃度範囲を超えると二酸化
塩素ガスが発生することになり好ましくない。
【0014】本発明の殺菌剤は、上述のとおり、イソプ
ロピルアルコール1〜10%、逆性石けん0.01〜
0.2%および二酸化塩素剤0.01〜0.15%を含
有し、残りは主として水分よりなるが、本発明の作用効
果を妨げない限りにおいて適宜、その他の添加物を含有
せしめてもよい。本発明の殺菌剤は、これら各成分を水
に溶解することによって調製される。本発明の水系殺菌
剤は、病原性大腸菌O−157、MRSA、サルモネラ
属菌などをはじめとする各種微生物に対して殺菌効果を
示すことから、種々の殺菌分野において実用上有利に使
用できる。例えば、医療器具、手指あるいは皮膚、医療
機関内環境あるいは食品製造環境などにおける殺菌剤と
して有用である。本発明の殺菌剤を用いる方法として
は、浸漬法、スプレー法あるいは清拭法などの方法を、
その殺菌対象毎に適宜選択すればよい。
【0015】前記医療器具としては、特に限定されない
が、とりわけ人体への影響が大きいことからより完全な
殺菌が求められている、内視鏡あるいは人工透析器の殺
菌に有用である。医療器具は、人体由来の脂肪、タンパ
ク質あるいは血液等が付着することから、これらを洗浄
除去して、殺菌効果を発揮することが要求される。本発
明の水系殺菌剤は、医療器具を腐食するなど悪影響を伴
わずに、その付着する血液やタンパク質等を溶解、除去
し、現在、最も多く使用されているグルタールアルデヒ
ドにも劣らない殺菌効果を示す。特に、血液が残存する
ことは、ウイルス汚染の恐れを伴うが、本発明の殺菌剤
で処理すればそのような恐れがなくなる。
【0016】前記手指および皮膚の殺菌には、即効性が
あり、後水洗を要しないものが多く使用されているが、
本発明の殺菌剤はその目的に適したものである。従来、
これらの殺菌には、主に中程度の抗菌スペクトルを持つ
ものが使用されているが、即効力強化のために皮膚への
刺激が強いという問題があったが、本発明の殺菌剤は刺
激がきわめて緩和されている。皮膚刺激試験(パッチテ
スト)を実施したところ、アレルギー反応等、皮膚荒れ
を起こした事例が認められず、皮膚に対する低刺激性の
殺菌剤として使用できる。
【0017】本発明の殺菌剤は、浸漬法により使用して
も殺菌効果の減退が少なく、煩雑な管理を要しないとい
う点でも有利である。従来、塩化ベンザルコニウムや両
性界面活性剤を単独使用する場合、耐性菌の報告があ
り、病院内感染の発生を恐れる現場においては、通年で
使用するには問題のあることが指摘されている。例え
ば、両性界面活性剤を浸漬法にて使用し、殺菌液自体の
汚染を調べたところ、短時間にこの界面活性剤に対する
セラチア・マルセッセンス(Seratia marcescens)の耐
性菌が検出される(参考例2参照)。塩化ベンザルコニ
ウムの耐性菌としては、代表的な院内感染起因菌である
緑膿菌が報告されている。本発明の殺菌剤は、イソプロ
パノールおよび逆性石けんに加えて、二酸化塩素剤が配
合されているために、殺菌効果の補填が行われ、耐性菌
の出現する恐れは少ない。
【0018】前記医療機関内環境とは、医療行為を行う
室内およびその医療を行うための施設・器具をいい、人
体および動物のいずれの医療機関内環境も対象となり得
る。また、前記食品製造環境とは、食品を製造するため
の工場内およびそこに備えられている製造設備や用具な
ど全般を意味する。本発明の殺菌剤は、これら環境に対
して、短時間で持続性ある殺菌が可能であり、しかもそ
の使用に際して従事者や周辺環境への安全性が確保され
たものである。
【0019】従来、これらの環境においては有機物の存
在が殺菌効果を減退させることが問題であるとされてい
る。例えば、食品製造現場における殺菌剤として、安価
で中程度の抗菌スペクトルを持つ次亜塩素酸ソーダが用
いられているが、有機物やpHの影響により殺菌効果が
低下し、特有の塩素臭があり従事者への影響が少なくな
い。また、環境問題への関心も深まるなか、陰性界面活
性剤や次亜塩素酸ソーダの使用が制限されつつある。本
発明の殺菌剤は、上記のような従来の殺菌剤の問題点を
解消し得るものである。
【0020】
【実施例】以下に、実施例と共に参考例および比較例を
挙げて本発明をさらに具体的に説明する。 実施例1 イソプロピルアルコール3%、塩化ベンザルコニウム
0.05%、および安定化二酸化塩素0.1%(二酸化
塩素として0.1%)をイオン交換水に溶解して、本発
明の水系殺菌剤を調製した。以下の試験例においては、
この殺菌剤を用いた。
【0021】試験例1 代表的な感染症原因細菌である、病原性大腸菌O−15
7とメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を供試
菌として、各種殺菌剤の殺菌効果試験を実施した。試験
方法は供試菌菌液と各種殺菌剤とを混合し、30秒間放
置した後、標準寒天平板培地に接種して生育を確認する
方法によった。表1は各供試菌の菌量を示す。
【0022】
【表1】
【0023】この殺菌試験の結果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】この結果、本発明の殺菌剤は、病原性大腸
菌O−157およびMRSAのいずれに対しても、殺菌
効果を示すが、塩化ベンザルコニウムおよびイソプロピ
ルアルコールをそれぞれ単独で用いても一定した殺菌効
果は得られていない。 試験例2 本発明の殺菌剤(実施例1で得たもの)を用い、医療器
具殺菌剤の例として内視鏡に対する腐食試験を行った。
すなわち、内視鏡のスコープ外側と生検鉗子、および殺
菌剤を注入する全管路注入具について耐蝕試験を実施し
た。試験方法は、本発明の殺菌剤(実施例1で得たも
の)と、比較として現在汎用されているグルタールアル
デヒド(2%)に、上記医療器具をそれぞれ72時間浸
漬した後、表面を観察した。この試験結果を表3に示
す。
【0026】
【表3】
【0027】この結果、本発明の殺菌剤は医療器具を腐
食することなく殺菌を行い得ることを示している。 試験例3 医療器具には、血液またはタンパク質が付着することを
想定して、本発明の殺菌剤、グルタールアルデヒド(2
%)、およびエタノール(70%)を用いて、血液また
はタンパク質に対する作用を試験した。試験方法は、血
液については赤血球浮遊液と各殺菌液を直接、3:1の
割合で混合し、その状態を観察した。また、タンパク質
については、血清タンパクを乾燥固化させた試験管に各
殺菌液を1ml入れ、5分後に再溶解と剥離状況を観察
した。その結果を表4に示す。
【0028】
【表4】
【0029】この結果、本発明の殺菌剤は血液やタンパ
ク質に対して溶解作用を示し、これらが付着した医療器
具に対しても有効に殺菌作用を示すことが理解される。 試験例4 本発明の殺菌剤(実施例1で得たもの)による、実際の
検査室での殺菌試験を次のとおり行った。 (1) 診療検査に使用した直後の内視鏡について、そのス
コープ表面を本発明の殺菌剤をしみこませたガーゼで拭
き取り、その前後の細菌数を比較した。その結果を表5
に示す。表中、nは繰り返し試験数を示す。
【0030】
【表5】
【0031】この結果、99.9%の殺菌率で内視鏡を
殺菌できることがわかった。 (2) 上記(1)と同様の内視鏡について、そのスコープ
内部に本発明の殺菌剤を30秒〜1分間充填し、その前
後のスコープ内部に存在する細菌数を比較した。その結
果を表6に示す。表中、nは繰り返し試験数を示す。
【0032】
【表6】
【0033】この結果、本発明の殺菌剤を使用すること
により、内視鏡スコープ内部を100%の殺菌率で殺菌
できることがわかった。以上の表5および表6の結果
は、本発明の殺菌剤を用いることによって、内視鏡を殺
菌することができて、患者間の感染予防に有用であるこ
とを示している。 参考例2 両性界面活性剤(テゴー51、0.05%)の液にベー
スンに入れ、7時間放置した後、液を培養して微生物の
確認試験を行った。その結果を表7に示す。
【0034】
【表7】
【0035】この結果、液中にはSerratia marcescens
が検出されたが、他の細菌は検出されず殺菌または抑制
されたことを示している。このことは、Serratia marce
scensはこの両性界面活性剤に対して耐性を有し、増殖
したことを示すものと考えられる。 試験例5 本発明の殺菌剤を用いて、有機物が存在する下で医療機
関内または食品製造環境内の殺菌試験を、以下のとおり
行った。比較対照として、現在、使用頻度の多い、グル
タールアルデヒドおよびエタノールについても同様に試
験を行った。
【0036】すなわち、本発明の殺菌剤(実施例1で得
たもの)と、対照例としてイソプロピルアルコール(3
0%)、塩化ベンザルコニウム(0.05%)および次
亜塩素酸ソーダ(0.2%)の各殺菌剤について、有機
物の存在下で殺菌力を発揮するかどうかを調べた。試験
方法は、動物性の脂肪およびタンパク質を含む水溶液に
大腸菌を接種し、各殺菌剤を混合して、30秒間放置
し、生菌数を測定し、殺菌率を求めた。その結果を表8
に示す。
【0037】
【表8】
【0038】この結果、本発明の殺菌剤は有機物の存在
下であっても殺菌率100%を示し、他のいずれの殺菌
剤よりも優れていることがわかった。
【0039】
【発明の効果】本発明の殺菌剤は、二酸化塩素と逆性石
けんを併用し、さらにイソプロピルアルコールを共存さ
せることによって、各々単独または二者併用するときに
成し得なかった血液やタンパク質、あるいはその他の有
機物の存在下であっても、有効に殺菌効果を発揮する。
従って、例えば医療器具等について洗浄と殺菌を同時に
行えることから、作業時間の短縮や人員の配置等を経済
的に行うことができる。また、手指や皮膚に対する刺激
が少ないことから医療現場や食品の製造現場における作
業員にとってきわめて使い安い殺菌剤であり、また医療
機関環境あるいは食品製造環境における殺菌にも好適で
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソプロピルアルコール1〜10重量/容
    量%、逆性石けん0.01〜0.2重量/容量%および
    二酸化塩素剤0.01〜0.15重量/容量%を含有し
    てなる水系殺菌剤。
  2. 【請求項2】医療器具殺菌用である請求項1記載の水系
    殺菌剤。
  3. 【請求項3】手指または皮膚殺菌用である請求項1記載
    の水系殺菌剤。
  4. 【請求項4】医療機関内環境または食品製造環境の殺菌
    用である請求項1記載の水系殺菌剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011068582A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Okada Giken:Kk 抗菌防苔剤
JP2013523825A (ja) * 2010-04-07 2013-06-17 アラーガン インコーポレイテッド 眼科製剤のための保存剤組成物の組み合わせ

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