JP2003072006A - 易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋 - Google Patents

易裂性ラミネートフィルム及び易裂性袋

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JP2003072006A
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easy
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Yoshinori Hayakawa
義則 早川
Kunio Takeda
邦夫 武田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた強度、酸素ガスバリヤ性、手でも裂け
る優れた引き裂き性等とを兼ね備えた易裂性ラミネート
フィルムを提供することを目的とする。 【解決の手段】 消光位の角度(主軸の傾き)が30°
以内であるポリエステル系二軸延伸フィルム層(X1)
と(X2)を積層し、さらにこれをポリエチレンまたは
ポリプロピレンなどのシーラントフィルムと積層し3層
以上のラミネートフィルム、及び該ラミネートフィルム
のシーラント層(Y)同士を熱溶着させて製袋して成る

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強靱性等に優れ、
開封時に手で簡単に開封でき、かつ保存時には充分な強
度を持った食品、医療品等の包装用フィルムに適するラ
ミネートフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエステル系二軸延伸フィ
ルムは、包装用フィルムとして使用されており、中でも
強度と酸素ガスバリヤ性が要求される用途には、金属ア
ルミニウムまたは金属酸化物を蒸着したポリエステル系
二軸延伸フィルムが使用されている。このようなフィル
ムは包装用フィルムとして使用され、包装形態として
は、製袋して使用されることが多く、その際、該フィル
ムにポリオレフィン系樹脂等のシーラント層を積層し、
シーラント層同士を熱接着することにより製袋して使用
されている。しかしながら、該袋は、袋を破いて中のも
のを取り出す際に、易裂性が悪く、袋の端にノッチを入
れても手で裂けない、又は裂けてもまっすぐに裂けない
等の問題がある。そこで良好な引き裂き性を得るため、
特開平9ー52314号公報に記載されている様に、消
光位の角度(主軸の傾き)が30゜以内である脂肪族ポ
リアミド系二軸延伸フィルムを含む、3層以上のラミネ
ートフィルムが提案されているが、脂肪族ポリアミド系
二軸延伸フィルムはポリエステル系二軸延伸フィルムに
比べ高価であり、経済的でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑み、ポリエステル系二軸延伸フィルムを組み合わせ、
流れ方向とその直角方向の両方向とも、手で容易に裂け
る優れた引き裂き性を有する、安価で経済的な易裂性ラ
ミネートフィルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような手段を講ずるものである。消
光位の角度(主軸の傾き)が30°以内であるポリエス
テル系二軸延伸フィルム層(X1)と(X2)を積層
し、さらにこれをポリエチレンまたはポリプロピレンな
どのシーラントフィルムと積層し3層以上のラミネート
フィルム、及び該ラミネートフィルムのシーラント層
(Y)同士を熱溶着させて製袋して成る袋とすることで
上記課題が解決されることを見出し本発明に到達した。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
易裂性ラミネートフィルムは、消光位の角度(主軸の傾
き)が30°以内であるポリエステル系二軸延伸フィル
ム層(X1)と消光位の角度(主軸の傾き)が30°以
内であるポリエステル系二軸延伸フィルム層(X2)ま
たは、少なくとも1方の面に無機薄膜層が形成されたポ
リエステル系二軸延伸フィルム層(Z)、及びシーラン
ト層(Y)の3層を少なくとも含む構成である。それぞ
れの層について、以下に説明する。
【0006】まず、本発明における易裂性ラミネートフ
ィルムのポリエステル系二軸延伸フィルム層(X1)、
(X2)は、消光位の角度(主軸の傾き)が30°以内
である必要がある。この主軸の傾きは、偏光顕微鏡によ
り観察することにより測定する。まず、直交ニコル状態
とした偏光顕微鏡の載物台に、フィルムの流れ方向を偏
光子の振動方向にあわせてフィルムを乗せ、載物台を回
転させた際の消光位の角度を読みとり、これを主軸の傾
きとする。この消光位の角度は、フィルムの流れと直角
な方向(TD)に対して成す角度である。フィルムを乗
せた載物台を45゜まで回転させても消光位が現れない
場合は、載物台をもとの位置に戻し、逆の方向に回転さ
せて測定する。角度は絶対値で示し、載物台の回転方向
が逆であってもプラスで読みとるものとする。
【0007】偏光顕微鏡で測定した光学的な主軸の傾き
に関しては、例えば、「表面、32[1](199
4)、p28〜37」「高分子論文集、48[11]、
p671〜678」「高分子論文集、48[3]、p1
81〜184」等の文献が挙げられる。
【0008】一般に、二軸延伸フィルムは、光学的に異
方性であり、あらゆる方向から光を入れて測定した屈折
率の内、最大の屈折率をγ、最小の屈折率をαとする
と、これらは互いに直行しており、さらに3次元的に考
えて、この2つに直行する方向の屈折率はβと定義でき
る。これらのα、β、γは主屈折率と呼ばれ、二軸延伸
フィルムの場合にはその配向を決める尺度になる。この
3つの主屈折率は直行しているために、軸の長さがα、
β、γである屈折率楕円体で表すことができる。従っ
て、フィルムの延伸による配向の変化は屈折率楕円体の
形状の変化でわかることになる。この屈折率楕円体の中
心を通り、入射角と直角な面で屈折率楕円体を切ると、
その切り口が楕円になる。その長径、短径がその時の屈
折率n1、n2になり、その差が複屈折率である。一般
に市販のポリエステル系二軸延伸フィルムの場合は、主
屈折率α、β、γの内、βとγはフィルムの面内にあ
り、γは全体の分子配向の方向と一致し、特にテンター
法で生産されたフィルムの場合フィルム中央部ではフィ
ルムの流れ方向と直角の方向(TD方向)にほぼ重な
り、フィルムの両端に向かってしだいにTD方向からず
れてくる。また、αはフィルム面内に垂直にある。
【0009】分子配向の方向を測定するには、フィルム
面内の360゜全方向から屈折率を測定し、最大の屈折
率γを含む方向を決めればよい。この屈折率γを含む方
向とフィルムの流れに直角な方向との成す角度と本願発
明の主軸の傾きとは同じものである。しかし、この方法
は手間がかかってしまうため、一般的には偏光顕微鏡で
測定するのが簡便である。
【0010】ポリエステル系二軸延伸フィルム層(X
1)と(X2)の消光位の角度(主軸の傾き)が共に3
0°以内のものを積層したフィルムであれば、得られた
ラミネートフィルムは易裂性が良好なものとなる。主軸
の傾きが30°を超える場合は、ラミネートフィルムを
裂く際に、裂く方向が一定しなかったり、裂けにくくな
ったりする。好ましくは20゜以内である。ここで言う
30°以内とは、フィルムのどの部分でも30°以内と
いう意味である。
【0011】更に、主軸の傾きが30゜以内のポリエス
テル系二軸延伸フイルム層(X1)、(X2)を使用す
ることにより、本発明の易裂性ラミネートフィルムを製
袋して袋にした場合に、シール部がカールしにくくなる
という効果もある。一般に、二軸延伸フィルムは幅方向
において主軸の傾きは異なっており、フィルムの端の部
分より、中央部分の方が主軸の傾きが小さい。その際、
フィルムの幅方向において主軸の傾きが30゜以内の部
分のみをスリットすることにより、本発明の易裂性ラミ
ネートフィルムとすることができる。
【0012】本発明におけるポリエステルとしては、代
表的には、例えば、構成単位の80モル%以上がエチレ
ンテレフタレートであるポリエチレンテレフタレート、
構成単位の80モル%以上がエチレン−2,6−ナフタ
レートであるポリエチレン−2,6−ナフタレート、構
成単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメ
チレンテレフタレートであるポリ−1,4−シクロヘキ
サンジメチレンテレフタレート等が挙げられる。その他
には、ポリエチレンイソフタレート、ポリ−1,4−ブ
チレンテレフタレート等が挙げられる。
【0013】上記の優位構成成分以外の共重合成分とし
ては、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、2,3−ブチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、トリメチレングリコール、テトラメチ
レングリコール、ヘキサメチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリアル
キレングリコール等のジオール成分、イソフタル酸、
2,7−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ジフェニルエーテ
ルジカルボン酸およびオキシモノカルボン酸等のエステ
ル形成性誘導体を使用することができる。また、ポリエ
ステルとしては、単独重合体または共重合体のほかに、
他の樹脂との小割合のブレンドも使用することができ
る。
【0014】本発明のポリエステルフィルムは、滑り性
を付与するため、フィルム表面突起形成剤として、添加
粒子、析出粒子、その他の触媒残渣等を含有していても
よい。これらの突起形成剤の種類、大きさ、配合量は、
目的とする滑り性、透明性などに応じて適宜選択され
る。また、ポリエステルフィルムは、必要に応じ、帯電
防止剤、安定剤、潤滑剤、架橋剤、ブロッキング防止
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光線遮断剤、着色剤な
どを含有していてもよい。
【0015】二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法
としては、公知の方法を採用することができる。例え
ば、予め乾燥したポリエステルチップと必要な添加剤を
混合して押出機にホッパー投入し、押出機にて200〜
300℃の温度で溶融混練し、ダイからシート状に押し
出して、約70℃以下のキャスティングドラム(回転冷
却ドラム)上で急冷して未延伸シートを得、得られたシ
ートを縦およびまたは横方向に4倍以上、好ましくは9
倍以上の面積倍率で延伸し、さらに120〜260℃の
温度で熱固定を行う方法を採用することができる。
【0016】次に、少なくとも1方の面に無機薄膜層が
形成されたポリエステル系二軸延伸フィルム層(Z)は
ポリエステル系二軸延伸フィルム(X1)または(X
2)に無機薄膜層を形成したものである。無機薄膜層と
は、金属または金属酸化物であり、具体的には、アルミ
ニウム、マグネシウム、スズ、珪素またはこれらの酸化
物等が挙げられる。これらは1種類または2種類以上の
混合物として使用することができる。また、不純物とし
て微量の金属水酸化物等が含まれていてもよい。
【0017】薄膜層を形成する方法としては、ポリエス
テル系二軸延伸フィルムの片面をコロナ処理後、真空蒸
着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、C
VD法等の一般的な蒸着方法により薄膜層を形成するこ
とができる。薄膜層の厚さは、5〜500nm、好まし
くは10〜200nmである。
【0018】最後に、本発明の易裂性ラミネートフィル
ムのシーラント層(Y)は、熱融着できる樹脂であれば
よく、一般にポリオレフィン系樹脂、ポリエステル等が
挙げられる。具体的には、ポリプロピレン、低密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸
ビニル共重合体、エチレンー(メタ)アクリル酸共重合
体、エチレンー(メタ)アクリル酸エステル共重合体、
アイオノマー樹脂、エチレン・αーオレフィン共重合
体、アモルファスポリエステル等が、これらに限定され
るものではない。シーラント層の厚さは、15〜100
μm程度が一般的に好適に使用できる。シーラント層が
薄い場合は接着強度が劣る傾向があり、一方厚い場合は
難包装用途に適さなくなる傾向がある。
【0019】本発明における易裂性ラミネートフィルム
は、消光位の角度が30°以内のポリエステル系二軸延
伸フィルム(X1)と消光位の角度が30°以内のポリ
エステル系二軸延伸フィルム(X2)または、少なくと
も一方の面に無機薄膜層が形成されたポリステル系二軸
延伸フィルム層(Z)、及び、シーラント層(Y)の少
なくとも3層を積層することにより得られる。積層方法
としては、一般的な方法であるドライラミネート及び押
出ラミネート、これらの組合わせ等の方法が採用される
が、これに限定されるものではない。積層する際には、
それぞれの(X1)層、(X2)層または(Z)層、及
び(Y)層の片面又は両面をコロナ処理して使用するこ
とが好ましい。
【0020】例えば、押出ラミネートの場合には、(X
1)層と(Z)層に、それぞれアンカーコート剤を塗布
し、乾燥後、(X1)と(Z)との間にポリエチレン系
樹脂等を溶融押出しながらロール間で冷却し圧力をかけ
て圧着することによりラミネートフィルムが得られる。
また、その後(Z)の側に、更にアンカーコート剤を塗
布し、乾燥後、シーラント(Y)との間にポリエチレン
等を溶融押出し、ロール間で冷却しながら圧力をかけて
圧着し、ロール間で冷却しながら圧力をかけて圧着し
て、(X1)/ポリエチレン/(Z)/ポリエチレン/
(Y)の構成のラミネートフィルムが得られる。
【0021】次に、ドライラミネートの場合には、(X
1)に接着剤を塗布し、乾燥後、(Z)と張り合わせ、
更に、(Z)に接着剤を塗布し、乾燥後、(Y)と張り
合わせることで、(X1)/(Z)/(Y)の構成のラ
ミネートフィルムが得られる。ラミネート後のフィルム
は、エージングすることで、接着強度を上げることがで
きる。
【0022】本発明における易裂性ラミネートフィルム
は、シーラント層同士を内側にして、熱溶着させて製袋
する。袋のシール部の裂く部分に切り込み(ノッチ)を
いれて、裂け易くするのがよい。ノッチの形態は、一般
的に採用されている形であれば、特に制限はない。本発
明の易裂性袋には、易裂性ラミネートフィルムに、アル
ミ箔や紙等を積層させた積層フィルムを同様に製袋する
こともできる。
【0023】本発明の易裂性袋の内容物としては、食
品、医薬品、薬品、香料等を密封する容器、包装に使用
することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の内容および効果を実施例によ
り更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を越えな
い限り以下の例に限定されるものではない。なお、以下
の例において、フイルムの評価及び測定は、次の各方法
によって行ったものである。また、フイルムの層構成、
評価結果、及び測定結果を表1に示した。
【0025】〈引き裂きやすさ〉実施例及び比較例によ
り得られたフィルムをシーラント面同士をあわせて、四
方をヒートシールし袋状(サンプル)とした、シール部
に設けた1mmの深さのノッチから手で引き裂いた。右手
を手前でも左手を手前でも引っかかりがなく引き裂ける
ものを◎、右手前あるいは左手前のどちらかのみ引っか
かりがなく引き裂けるものを○、どちらも引っかかりが
あり引き裂きにくいものを×とした。この試験をフィル
ムの流れ方向(MD)、それと直角の方向(TD)に各
々評価して結果を表1に示した。
【0026】〈直線カット性〉引き裂きやすさの評価に
使用したと同様なサンプルの端のシール部に20mm間隔
で深さ1mmのノッチを入れ、これらのノッチに沿ってフ
ィルムを引き裂いた後、袋の切れ目の逆端側へ100m
m切り裂いたときの幅を測定し、元の間隔20mmとの偏
差を求める。袋の表と裏の2枚のフィルムの裂ける方向
が異なる場合は×。方向が同じでも、引き裂いた際の幅
と元の幅20mmとの差が、元の幅20mmに対する割合が
50%を超えた場合は△、25〜50%の範囲を○、2
5%未満を◎として評価した。
【0027】〈カール性〉引き裂きやすさの評価に使用
したと同様なサンプル100袋を重ねた状態で、温度2
3℃、相対湿度50%の環境に1週間程度放置し、袋の
端のシール部を観察したとき、シール部の両端でカール
が発生しているかどうかを確認した。シール部端がどの
くらいカールしているのかについて、サンプル100袋
のカール部を含めた厚さの幅から、実質の100袋の厚
さを引いた差が10mm未満を○、10〜20mmを△、2
0mm以上を×として評価した。
【0028】フィルムI:厚さ12μm、幅520mmの
二軸延伸ポリエステルフィルム(三菱化学興人パックス
(株)製、ダイアホイルH505−12)、偏光顕微鏡
で主軸の傾きを測定した結果、全幅どこを測定しても2
0°以内であった。
【0029】フィルムII:厚さ12μm、幅520mmの
二軸延伸ポリエステルフィルム(三菱化学興人パックス
(株)製、ダイアホイルH500−12)、偏光顕微鏡
で主軸の傾きを測定した結果、30°以内であった。
【0030】フィルムIII:厚さ12μm、幅520mm
の二軸延伸ポリエステルフィルム(三菱化学興人パック
ス(株)製、ダイアホイルH500−12)、偏光顕微
鏡で主軸の傾きを測定した結果、30°〜35°であっ
た。
【0031】フィルムIV:厚さ12μm、幅520mmの
酸化珪素が蒸着された二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(三菱化学興人パックス(株)製、テック
バリアV)。偏光顕微鏡で主軸の傾きを測定した結果、
全幅どこを測定しても25°以内であった。
【0032】フィルムV:厚さ12μm、幅520mmの
酸化珪素が蒸着された二軸延伸ポリエステルフィルム
(三菱化学興人パックス(株)製、テックバリアV)、
偏光顕微鏡で主軸の傾きを測定した結果、30°〜35
°であった。
【0033】シーラント:東セロ(株)製 TUX−F
CS 厚さ50μm
【0034】実施例1 フィルムI/フィルムII/シーラントの構成で、接着剤
に東洋モートン(株)製TM−593/CAT−56を
用い、ドライラミネート法で積層フィルムを作製した。
次いでこのフィルムを2つ折りにして、180℃で1秒
間ヒートシールして、横取りにて四方シール袋(サイズ
200mm×250mm)を作製した。得られた袋で、
前記した方法による引き裂きやすさ、直線カット性、カ
ール性を評価し、表1に示した。
【0035】実施例2 実施例1において、構成をフィルムI/フィルムIV/シ
ーラントに変えた外は、実施例1と同様にして引き裂き
やすさ、直線カット性、カール性を評価し、表1に示し
た。
【0036】実施例3 実施例1において、構成をフィルムIV/フィルムIV/シ
ーラントに変えた外は、実施例1と同様にして引き裂き
やすさ、直線カット性、カール性を評価し、表1に示し
た。
【0037】比較例1 実施例1において、構成をフィルムI/フィルムIII/シ
ーラントに変えた外は、実施例1と同様にして引き裂き
やすさ、直線カット性、カール性を評価し、表1に示し
た。
【0038】比較例2 実施例1において、構成をフィルムII/フィルムIII/
シーラントに変えた外は、実施例1と同様にして引き裂
きやすさ、直線カット性、カール性を評価し、表1に示
した。
【0039】比較例3 実施例1において、構成をフィルムII/フィルムV/シ
ーラントに変えた外は、実施例1と同様にして引き裂き
やすさ、直線カット性、カール性を評価し、表1に示し
た。
【0040】比較例4 実施例1において、構成をフィルムIII/フィルムV/シ
ーラントに変えた外は、実施例1と同様にして引き裂き
やすさ、直線カット性、カール性を評価し、表1に示し
た。
【0041】
【表1】
【0042】表1の略号は、次のとおりである。 I:フィルムI II:フィルムII III:フィルムIII IV:フィルムIV V:フィルムV LL:シーラント MD:フィルムの流れ方向(MD) TD:フィルムの流れに直角な方向(TD)
【0043】
【発明の効果】本発明は、優れた強度を有し、手でも裂
ける優れた引き裂き性等を兼ね備えるという特別に顕著
な効果を奏するラミネートフィルム及び同フィルムを製
袋した易裂性袋に関するものであって、食品、医療品等
を密封する包装に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 B65D 65/40 D Fターム(参考) 3E064 BA55 BB03 BC18 EA30 HN05 HP01 3E086 AA23 AB01 AD01 BA04 BA15 BB05 BB90 CA01 CA28 4F100 AA01C AA01D AA20 AB01C AB01D AK01E AK41A AK41B BA04 BA05 BA10A BA10D BA26 EJ38A EJ38B GB15 JD02 JK01 JK03 JL12E JN30A JN30B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消光位の角度(主軸の傾き)が30°以
    内であるポリエステル系二軸延伸フィルム層(X1)、
    消光位の角度(主軸の傾き)が30°以内であるポリエ
    ステル系二軸延伸フィルム層(X2)、及びシーラント
    層(Y)の少なくとも3層よりなることを特徴とラミネ
    ートフィルム
  2. 【請求項2】 消光位の角度(主軸の傾き)が30°以
    内であるポリエステル系二軸延伸フィルム層(X1)か
    (X2)のどちらか1層、もしくは両層が、少なくとも
    1方の面に無機薄膜層が形成されたフィルム(Z)であ
    る請求項1のラミネートフィルム
  3. 【請求項3】 消光位の角度(主軸の傾き)が30°以
    内であるポリエステル系二軸延伸フィルム層(X1)、
    消光位の角度(主軸の傾き)が30°以内であるポリエ
    ステル系二軸延伸フィルム層(X2)、及びシーラント
    層(Y)の少なくとも3層よりなることを特徴とラミネ
    ートフィルムのシーラント層(Y)同士を熱溶着させて
    製袋して成る袋
  4. 【請求項4】 消光位の角度(主軸の傾き)が30°以
    内であるポリエステル系二軸延伸フィルム層(X1)か
    (X2)のどちらか1層、もしくは両層が、少なくとも
    1方の面に無機薄膜層が形成されたフィルム(Z)であ
    る請求項3の袋
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009291954A (ja) * 2008-06-02 2009-12-17 Toppan Printing Co Ltd パウチ容器及びこれに備えるフィルムシート
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