JP2003071927A - 熱収縮性フィルム、これを用いたラベル、及び容器 - Google Patents

熱収縮性フィルム、これを用いたラベル、及び容器

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JP2003071927A JP2001267618A JP2001267618A JP2003071927A JP 2003071927 A JP2003071927 A JP 2003071927A JP 2001267618 A JP2001267618 A JP 2001267618A JP 2001267618 A JP2001267618 A JP 2001267618A JP 2003071927 A JP2003071927 A JP 2003071927A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、容器等の被覆、結束、
外装などに用いられる包装材として好適な熱収縮性フィ
ルム、特に加熱保存容器への優れた適用性を有し、ボト
ルに被せる装着工程などの特有の工程を経る場合に適し
た腰の強さを有する熱収縮性フィルム、これを用いたラ
ベルおよび容器を提供する。 【解決手段】 主収縮方向において、温度110
℃の環境下、51.18gfの張力を1分間負荷させる
処理後の、前記処理前の長さに対する長さ変化率が0%
以上90%以下であり、折り径175mm、主収縮軸方
向と直行する方向の長さ120mmのラベル形状とし、
該ラベルを底面が四角形の筒体とした場合の筒体の上下
方向の圧縮強度が5000mN以上であることを特徴と
する熱収縮性フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器等の被覆、結
束、外装などに用いられる包装材として好適な熱収縮性
フィルム、特に加熱保存容器への優れた適用性を有し、
ボトルに被せる装着工程などの特有の工程を経る場合に
適した腰の強さを有する熱収縮性フィルム、これを用い
たラベルおよび容器に関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、収縮性という機能
を有するため、接着剤や留め具等の固定手段を用いず、
フィルム自体の収縮力と賦形性によって対象物に積層一
体化させることができる。従って、積層や被覆による対
象物の機械的保護ばかりでなく、結束、封緘などの機能
も有する。さらに熱収縮フィルム自体に特殊な機能を有
する場合、積層により、対象物に後付にてその特殊機能
を付加することができる。この性質は、対象物の保存や
流通時における保護と、表示性および意匠性の付与が主
目的である包装分野に於いて有効に用いられている。例
えば、ガラス製およびプラスチック製のボトルを含む瓶
や、缶などの各種容器、及びパイプ、棒、木材、各種棒
状体などの長尺物、または枚様体等の、被覆用、結束
用、外装用又は封緘用として利用される。具体的には、
表示、保護、結束、および機能化による商品価値の向上
などを目的として、瓶のキャップ部、肩部、及び胴部の
一部又は全体を被覆する用途に用いられる。さらに、
箱、瓶、板、棒、ノートなどの被包装物を複数個ずつ集
積して包装する用途や、被包装物にフィルムを密着させ
て該フィルムにより包装する(スキンパッケージ)用途
などにも用いられる。このときフィルムにあらかじめ表
示、意匠目的の造形が付与されている場合、ラベルとい
う商品となる。
【0003】熱収縮性フィルムの素材としては、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、
脂肪族系ポリオレフィン、およびその誘導体、塩酸ゴム
などが用いられている。通常、これらの素材からなるフ
ィルムをチューブ状に成形し、例えば瓶にかぶせたり、
パイプなどを集積した後、熱収縮させることにより包装
や結束が行なわれる。しかし、従来の熱収縮性フィルム
は、いずれも耐熱性が乏しく、高温でのボイル処理やレ
トルト処理に耐えないため、食品、衛生用品、医薬品用
途に適用する場合、高温での殺菌処理ができないという
欠点がある。例えばレトルト処理を行うと、従来のフィ
ルムは処理中に破損しやすいという問題点があった。
【0004】また、熱収縮性フィルムの有用性から、従
来、熱収縮性フィルムではないフィルム、ラベルが使用
されてきた分野にも熱収縮性フィルムが用いられるよう
になっている。特に飲料容器のラベルは、紙や熱収縮性
フィルムではないフィルムからなる貼り付けラベルから
熱収縮性ラベルに置き換わってきたものが多い。このよ
うな場合、容器及び内容物の保護のために特殊な機能が
必要とされ、特に、収縮装着後に経験する高温環境が多
様化しているため、熱収縮性フィルムの耐熱性の向上が
要求されている。例えば、従来はガラス瓶や金属缶入り
飲料に対してのみ行われていた加熱保存が、プラスチッ
クボトルの耐熱性改良により、プラスチックボトル入り
飲料に対しても可能となった。そのため街中や駅の売店
にてホットウォーマー等の保温ケース中に、缶飲料と共
に熱収縮性フィルムのラベルを装着したボトルが置かれ
るようになってきた。このような場合、従来の熱収縮性
フィルムは、装着された容器の加熱保存中や保存後に、
軟化、脆化等によるラベル欠陥を生じ易い。特にホット
ウォーマーは、飲料の温度を約55℃にするために、容
器の載置されるホットプレート部は約50℃〜75℃に
コントロールされているが、プレート内で部分的、一時
的に120℃を超える場合もある。更に、ホットウォー
マー内で容器が転倒した場合などは、ホットプレートの
表面に熱収縮性フィルムが圧接され、過酷な温度、圧力
条件により、フィルムの欠陥が拡大することもあり、ま
た、このような欠陥はラベルの最外層表面において著し
い。
【0005】さらに、PET製ボトル,PEN製ボト
ル、ナイロン複合ボトル、バリアー層蒸着ボトルなどの
収容物充填ラインやこれに連なる熱収縮性フィルムによ
る包装ラインは高速化の傾向があり、用いられる熱収縮
性フィルムに対しても高速包装過程を経ても優れた収縮
仕上がり外観性が要求されるようになっている。なかで
も、チューブ状のラベル形状として、該ラベルを円筒形
に開き、ボトルに被せる装着工程においては、いわゆる
腰の弱いフィルムの場合、ボトルに接触したときの衝撃
によりラベルが腰折れ状態で装着されたり、最悪の場
合、ラベルが装着用の器具とボトルとの間で圧縮されて
挫屈状態となり、装着不能となる場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ボトルに被
せる装着工程などの特有の工程を経る場合に適した腰の
強さを有し、熱収縮率が十分に大きく、熱収縮時にフィ
ルムに収縮むらが発生せず、美麗な外観をもち、さらに
収縮後に高温条件下にさらされてもその外観を安定して
保持し、とくにホットウォーマー等の保温装置中での加
熱保存に最適な熱収縮性フィルム、これを用いたラベ
ル、及び容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、主収縮方向に
おいて、温度110℃の環境下、51.18gfの張力
を1分間負荷させる処理後の、前記処理前の長さに対す
る長さ変化率が0%以上90%以下であり、折り径17
5mm、主収縮軸方向と直行する方向の長さ120mm
のラベル形状とし、該ラベルを底面が四角形の筒体とし
た場合の筒体の上下方向の圧縮強度が5000mN以上
である熱収縮性フィルムである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の熱収縮性フィルムを構成
する素材は、後述の長さ変化率で表される熱収縮特性を
現出可能であれば特に限定されないが、ポリエステル系
樹脂および/またはポリスチレン系樹脂であるのが、フ
ィルム形成時に所望の熱収縮特性を得やすく、好まし
い。
【0009】上記ポリエステル系樹脂を構成するポリエ
ステルは特に限定されないが、ジカルボン酸成分とジオ
ール成分とを構成成分とするポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等
のポリエステルが挙げられる。なお、本発明の熱収縮性
ポリエステル系フィルムを構成するポリエステル系樹脂
は2種以上のポリエステルを含有していても良い。上記
のポリエステルを構成するジカルボン酸成分としては、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸
等が挙げられる。上記のポリエステルを構成するジオー
ル成分としては、エチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等が挙
げられる。
【0010】上記構成成分以外の単量体成分としては、
例えば、ビスフェノールSのエチレンオキサイド誘導
体、セバチン酸等が挙げられる。
【0011】本発明の熱収縮性フィルムを構成する素材
として、ポリエステル系樹脂を用いる場合、2種以上の
ポリエステルの混合及びその配合比、2種以上のポリエ
ステル成分の共重合体の使用およびその成分量比、上記
構成成分以外の単量体成分を含有するポリエステル共重
合体の使用およびその成分量比、さらには後述のような
延伸条件等の製造条件の調整、添加剤の配合などによ
り、所望の熱収縮特性を得ることができる。このような
ポリエステル系樹脂を用いることにより、ポリエステル
の優れた耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性に加え、熱収縮
特性、接着性の向上が得られる。
【0012】上記ポリエステルは、いずれも従来の方法
により重合して製造され得る。例えば、ジカルボン酸と
ジオールとを直接反応させる直接エステル化法、ジカル
ボン酸ジメチルエステルとジオールとを反応させるエス
テル交換法などを用いて、ポリエステルが得られる。重
合は、回分式および連続式のいずれの方法で行われても
よい。
【0013】本発明の熱収縮性フィルムを構成する素材
として、ポリスチレン系樹脂を用いるときは、2種以上
のポリスチレン系樹脂の混合及びその配合比、2種以上
のポリスチレン成分の共重合体の使用およびその成分量
比、スチレン以外の単量体成分を含有するポリスチレン
共重合体の使用およびその成分量比、さらには後述のよ
うな延伸条件等の製造条件の調整、可塑化剤、ポリスチ
レン重合時あるいは重合体への相溶化剤等の添加剤の配
合などにより、所望の熱収縮特性を得ることができる。
特に、アイソタクティック構造を有するポリスチレン系
樹脂や、シンジオタクティック構造を有するポリスチレ
ン系樹脂を含有することが好ましい。さらに好ましく
は、ポリスチレン系樹脂として、シンジオタクティック
構造を有するポリスチレン系樹脂を用いるのがよい。ア
イソタクティック構造を有するポリスチレン系樹脂や、
シンジオタクティック構造を有するポリスチレン系樹脂
を用いることにより、機械的強度、加熱保存時などの耐
熱性が向上する。このようなポリスチレン系樹脂を用い
ることにより、ポリスチレンの、密度が低く、リサイク
ル工程での分離に有利である点に加え、耐熱性、特に加
熱保存時などの耐熱性に優れ、フィルム形成後に経時的
に収縮することによる印刷ピッチの変化が低減し、ラベ
ルとして高精度の印刷を行うこともできる。更に印刷イ
ンクに含まれる溶剤に対する耐久性も向上し、印刷性に
優れる。
【0014】上記シンジオタクティック構造を有するポ
リスチレン系樹脂は、側鎖であるフェニル基および/ま
たは置換フェニル基を核磁気共鳴法により定量するタク
テイシテイにおいて、ダイアッド(構成単位が二個)で
好ましくは75%以上、さらに好ましくは85%以上で
あるのがよく、また、ペンタッド(構成単位が5個)で
好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上で
あるのがよい。
【0015】本発明に使用するポリスチレン系樹脂を構
成するポリスチレン成分としては、ポリスチレン、ポリ
(p−、m−、またはo−メチルスチレン)、ポリ
(2,4−、2,5−、3,4−、または3,5−ジメ
チルスチレン)、ポリ(p−ターシャリーブチルスチレ
ン)等のポリ(アルキルスチレン)、ポリ(p−、m
−、またはo−クロロスチレン)、ポリ(p−、m−、
またはo−ブロモスチレン)、ポリ(p−、m−、また
はo−フルオロスチレン)、ポリ(o−メチル−p−フ
ルオロスチレン)等のポリ(ハロゲン化スチレン)、ポ
リ(p−、m−、またはo−クロロメチルスチレン)等
のポリ(ハロゲン化置換アルキルスチレン)、ポリ(p
−、m−、またはo−メトキシスチレン)、ポリ(p
−、m−、またはo−エトキシスチレン)等のポリ(ア
ルコキシスチレン)、ポリ(p−、m−、またはo−カ
ルボキシメチルスチレン)等のポリ(カルボキシアルキ
ルスチレン)ポリ(p−ビニルベンジルプロピルエーテ
ル)等のポリ(アルキルエーテルスチレン)、ポリ(p
−トリメチルシリルスチレン)等のポリ(アルキルシリ
ルスチレン)、さらにはポリ(ビニルベンジルジメトキ
シホスファイド)等が挙げられる。
【0016】本発明の熱収縮性フィルムを構成する素材
として、ポリスチレン系樹脂を用いる場合、フィルムの
少なくとも1層を構成するポリスチレン系樹脂が、熱収
縮開始温度を低くすることや、耐衝撃性の向上を目的と
して、可塑化剤、相溶化剤等を、ポリスチレン重合時あ
るいは重合体へ配合するのが好ましい。
【0017】本発明の熱収縮性フィルムを構成する素材
として、ポリスチレン系樹脂を用いる場合、特に、フィ
ルムの少なくとも1層を構成するポリスチレン系樹脂に
対し、熱可塑性樹脂および/またはゴム成分を添加する
ことが好ましい。上記熱可塑性樹脂としてはアタクチッ
ク構造を有するポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等
のポリスチレン系樹脂をはじめ、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン12、ナイロン4、ポリヘキサメチ
レンアジパミド等のポリアミド系樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂
等が挙げられる。上記ゴム成分としては、スチレン系化
合物をその構成成分として含有するゴム状共重合体が好
ましく、スチレンとゴム成分から、それぞれ一種以上を
選んで共重合したランダム、ブロックまたはグラフト共
重合体が挙げられる。このようなゴム状共重合体として
は、例えばスチレン−ブタジエン共重合体ゴム、スチレ
ン−イソプレンブロック共重合体、さらにこれらのブタ
ジエン部分の一部あるいは全部を水素化したゴム、アク
リル酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体ゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体ゴム、
アクリロニトリル−アルキルアクリレート−ブタジエン
−スチレン共重合体ゴム、メタクリル酸メチル−アルキ
ルアクリレート−ブタジエン−スチレン共重合体ゴム等
が挙げられる。上記の、スチレン系化合物をその構成成
分として含有するゴム状共重合体は、スチレン単位を有
するため、主としてシンジオタクチック構造を有するポ
リスチレン系樹脂に対する分散性が良好であり、その結
果、ポリスチレン系樹脂に対する物性改良効果が大き
い。特に、相溶性調整剤としては、上記のスチレン系化
合物をその構成成分として含有するゴム状共重合体が好
適である。
【0018】ゴム成分としては、他に、天然ゴム、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ネオ
プレン、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ウレタン
ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、ポリエーテル−
エステルゴム、ポリエステル−エステルゴム等が使用で
きる。
【0019】本発明の熱収縮性フィルムを構成する素材
として、ポリスチレン系樹脂を用いる場合、ポリスチレ
ン系樹脂の重量平均分子量は好ましくは10,000以
上、さらに好ましくは50,000以上である。重量平
均分子量が10,000未満のものは、フィルムの強伸
度特性や耐熱性が低下しやすい。重量平均分子量の上限
は特に限定されないが、1,500,000以上となる
と、延伸張力の増大に伴う破断の発生等が生じることが
あるため、1,500,000未満であることが好まし
い。
【0020】本発明の熱収縮性フィルムには、静電密着
性、易滑性、延伸性、加工適性、耐衝撃性等を向上させ
るためや、粗面化、不透明化、空洞化、軽量化等を目的
として、他の樹脂、可塑化剤、相溶性調整剤、無機粒
子、有機粒子、着色剤、酸化防止剤、帯電防止剤等を適
宜配合できる。
【0021】本発明の熱収縮性フィルムを構成する素材
として、上記のようなポリエステル系樹脂および/また
はポリスチレン系樹脂を用いることにより、各種の熱収
縮特性に優れ、ラベル形成時などのインクとの接着性な
どの印刷性に優れ、フィルムの印刷面にピンホールなど
が発生することもない。さらに、廃棄性に優れ、焼却さ
れた場合の環境への影響も少ない。
【0022】本発明の熱収縮性フィルムは、2層以上の
多層構成であるのが好ましい。多層構成とすることによ
り、均等な収縮性、収縮後の高温条件下での耐熱性、腰
の強さが向上する。特に、本発明の熱収縮性フィルム
は、それぞれポリエステル系樹脂からなる2層以上の多
層構成、あるいはそれぞれポリスチレン系樹脂からなる
2層以上の多層構成であるのが好ましく、それぞれポリ
スチレン系樹脂からなる2層以上の多層構成である場合
は、少なくとも1層がシンジオタクティック構造を有す
るポリスチレン系樹脂を含有するのが好ましい。
【0023】2層以上の多層構成とする場合、積層方法
は特に限定されず、フィルム形成と同時に積層しても、
別個にフィルム形成した後積層しても良い。別個にフィ
ルム形成した後積層する場合、フィルムの延伸前あるい
は延伸後に、フィルムに溶解した樹脂を塗布するコーテ
ィング法、複数のフィルムやシートを接着するドライラ
ミネート法、サーマルラミネート法、フィルムに押出法
により積層する押出ラミネート法等が挙げられ、フィル
ム形成と同時に積層する場合、複数層を溶融共押出する
方法(CCF法)等が挙げられる。各層が互いに物性が
近い樹脂からなる場合、フィルムの延伸前にCCF法に
より積層する方法が好ましい。
【0024】2層以上の多層構成とする場合、各層の層
構成や厚み比率は特に限定されないが、3層構成以上で
あって各表面層が同組成の樹脂からなる場合、中心層は
表面層より厚みが大きいのが好ましい。
【0025】上記のような本発明の熱収縮性フィルムを
構成する素材は、従来一般に使用される押し出し法、カ
レンダー法等の方法によりフィルム状に形成される。フ
ィルムの形状は、例えば平面状またはチューブ状であ
り、特に限定されない。延伸方法も、従来一般に使用さ
れるロール延伸法、長間隙延伸法、テンター延伸法、チ
ューブラー延伸法等の方法を使用できる。上記方法のい
ずれにおいても、延伸は逐次2軸延伸、同時2軸延伸、
1軸延伸、及びこれらの組合わせのいずれによって行っ
てもよい。上記2軸延伸では、縦横方向の延伸は同時に
行われてもよいが、どちらか一方を先に行う逐次2軸延
伸が効果的であり、その縦横の順序はどちらが先でもよ
い。本発明の熱収縮性フィルムを構成する素材としてポ
リエステル系樹脂および/またはポリスチレン系樹脂を
使用する場合の好ましい条件について以下に示す。延伸
倍率は1.0倍から6.0倍であるのが好ましく、所定
の一方向の倍率と該方向と直行する方向の倍率が同じで
あっても異なっていてもよい。延伸工程においては、フ
ィルムを構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)以上
(Tg+50)℃以下の温度で予熱を行うのが好まし
い。延伸後の熱固定では、延伸を行った後に、30℃〜
150℃の加熱ゾーンを約1秒〜30秒通すことが好ま
しい。また、フィルムの延伸後であって、熱固定を行う
前、もしくは行った後に、適度な度合で弛緩処理を行っ
てもよい。さらに、上記延伸後、伸張あるいは緊張状態
に保ってフィルムにストレスをかけながら冷却する工
程、あるいは、該処理に引き続いて緊張状態を解除した
後にさらに冷却工程を付加してもよい。
【0026】本発明の熱収縮性フィルムの全体厚さは特
に限定されないが、6〜250μmの範囲であるのが好
ましい。
【0027】本発明の熱収縮性フィルムは、主収縮方向
において、温度110℃の環境下、51.18gfの張
力を1分間負荷させる処理後の、前記処理前の長さに対
する長さ変化率が0%以上90%以下である必要があ
る。好ましくは、前記長さ変化率が0%以上70%以下
であるのがよく、さらに好ましくは0%以上50%以下
であるのがよい。
【0028】熱収縮性フィルムが最も過酷な条件に晒さ
れるのは、ラベル等として熱収縮装着させた後の圧縮状
態において、ホットウォーマー等により加熱保存される
場合である。従って、加熱保存時に受けやすい温度11
0℃の環境下、収縮挙動と同時に起こっている圧縮力に
よるクリープの度合いを、圧縮の代わりに張力によるク
リープの度合いを限定することにより、加熱保存時の耐
熱性を向上させることができる。クリープの度合いは長
さ変化率によって表される。上記長さ変化率が上記範囲
にあるものは最も過酷な加熱保存状態等における耐熱性
に優れる。前記長さ変化率が小さい程クリープを起こし
にくい。
【0029】なお、本発明の熱収縮性フィルムはラベル
とした場合に、ボトルに装着して熱収縮させた後ボトル
から剥離した状態で、ボトルの最大径部分に相対した部
分が、主収縮方向において、温度110℃の環境下、5
1.18gfの張力を1分間負荷させる処理後の、前記
処理前の長さに対する長さ変化率が0%以上90%以下
であるのが好ましい。ラベルを形成してボトルに装着
し、熱収縮させた場合、ボトルの最大径部分に相対する
部分は収縮がほとんどないため、主収縮方向において、
温度110℃の環境下、51.18gfの張力を1分間
負荷させる処理後の、前記処理前の長さに対する長さ変
化率が0%以上90%以下であれば、耐熱性は問題ない
が、上記熱収縮後の長さ変化率が0%以上90%以下で
あることにより、より過酷な加熱保存状態等における耐
熱性に優れる。
【0030】上記長さ変化率を上記範囲方法とする方法
としては、例えば、熱収縮性フィルムを構成する樹脂の
種類や配合比、特にガラス転移温度の高い原料樹脂の選
択やフィルムの層構成の選択、フィルムの結晶性を高く
すること、フィルムを構成する樹脂の相溶性を高くする
こと、フィルムの製造条件の調整、特に延伸条件を制御
して収縮応力を多く残存させ、硬さに寄与させる、延伸
工程における温度経過時間及びフィルムの配向状態の制
御により、フィルムの結晶化度や配向結晶を制御する等
の方法などが挙げられる。特に、2層以上の多層構造と
することにより、フィルム最外層の腰を強くする方法が
好ましい。
【0031】本発明の熱収縮性フィルムは、折り径17
5mm、主収縮軸方向と直行する方向の長さ120mm
のラベル形状とし、該ラベルを底面が四角形の筒体とし
た場合の筒体の上下方向の圧縮強度が5000mN以上
である必要がある。圧縮強度が5000mN未満である
と、チューブ状のラベル形状として、該ラベルを円筒形
に開き、ボトルに被せる装着工程において、ラベルの腰
折れや装着用の器具とボトルとの間の挫屈状態により、
装着不能となる。上記圧縮強度が6000mN以上であ
ると、軽度の腰折れなどの変形によるラベルの位置ずれ
も防止できて好ましい。
【0032】上記圧縮強度を上記範囲方法とする方法と
しては、例えば、フィルム厚みを大きくする方法も挙げ
られるが、コスト性の点からはフィルム厚みは65μm
以下であるのが好ましく、さらに好ましくは55μm以
下、透明性を考慮すると45μm以下であるのが特に好
ましい。従って、上記圧縮強度を上記範囲方法とするた
めには、原料樹脂を固くする方法、例えば、熱収縮性フ
ィルムを構成する樹脂の種類や配合比の調整や、各特性
を有する樹脂からなる2層以上の多層構造とする方法が
挙げられる。ポリスチレン系樹脂を使用する場合、立体
規則性の高い樹脂を使用する方法もあるが、低温収縮性
や高収縮性を維持するためには、樹脂の種類や配合比、
特にSBRなどのゴム成分の種類や配合比を調整する方
法および多層構成とする方法が好ましい。
【0033】本発明の熱収縮性フィルムは、主収縮方向
において、100℃から10℃毎に150℃までの各温
度で、1分間加熱する処理後の、前記処理前の長さに対
する長さ変化率の最大値である最大熱収縮率が40%以
上であるのが好ましい。最大熱収縮率が40%未満であ
ると、一般に使用されるボトルの胴部分のラベル(胴ラ
ベル)として使用する場合に収縮が不足し、ボトルに密
着させにくくなる。さらに好ましくは、最大熱収縮率が
50%以上であるのがよい。最大熱収縮率が50%以上
であれば、高い収縮性の必要なPETボトルのラベルと
しても収縮不足が生じない。さらに好ましくは最大熱収
縮率が60%以上、特に好ましくは70%以上であるの
がよい。最大熱収縮率が上記範囲であれば、複雑な形状
の容器に対するフルラベルとしても収縮不足が生じな
い。
【0034】最大熱収縮率を上記範囲方法とする方法と
しては、例えば、熱収縮性フィルムを構成する樹脂の種
類や配合比、特に熱収縮性フィルムを構成する素材の相
溶状態の調整や、フィルムの製造条件の調整、特に高延
伸倍率化、熱固定の低減等が挙げられる。
【0035】本発明の熱収縮性フィルムは、容器等の被
覆、結束、外装などに用いられる包装材として好適に用
いられ、本発明の熱収縮性フィルムを用いることにより
美麗な外観を得ることができる。特に、本発明の熱収縮
性フィルムにより構成されるラベルは、被覆性に優れ、
容器の包装用として好適である。また本発明の熱収縮性
フィルムは、加熱保存容器への優れた適用性を有し、本
発明の熱収縮性フィルムにより構成されるラベルを装着
した容器等は、収縮後に高温条件下にさらされても、ラ
ベルがその外観を安定して保持し、ホットウォーマーの
ような加熱保存装置内での過酷な条件下においても溶
融、軟化、脆化、破断等の欠陥を生じない。また、ボト
ルに被せる装着工程などの特有の工程を経る場合に適し
た腰の強さを有し、高速包装過程を経ても優れた収縮仕
上がり外観性が得られる。従って、本発明の熱収縮性フ
ィルムにより構成されるラベルは、耐熱プラスチックボ
トル、ガラス瓶、金属容器、陶磁器等の種々の容器のラ
ベルとして使用することができる。
【0036】以下に、試験例、実施例を用いて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0037】試験例 1.試験方法 圧縮強度 実施例1〜7、比較例1、参考例1の熱収縮性フィルム
を、折り径175mm、主収縮軸方向と直行する方向
(非収縮方向)の長さ120mmのラベル形状とし、該
ラベルを折り返した底面が四角形となる筒体を5点作成
した。各筒体の上下方向の圧縮強度(単位:mN)を、
ストログラフ(東洋精機(株)製、型式:V10−C)
を用い、圧縮モード、クロスヘッドスピード200mm
/分で測定し、最大値をフィルムの圧縮強度とした。
【0038】(2)加熱、張力負荷処理後の長さ変化率 実施例1〜7、比較例1、参考例1の熱収縮性フィルム
を、主収縮方向を長手方向として幅5mm、長さ100
mmに裁断し、中程に長手方向に50mm間隔で標線を
記して試験片とした。該試験片の一方の端に、50gの
分銅を、重量1.18gのクリップを用いて取り付け、
他方の端を適当な冶具にて固定してフィルムおよび分銅
が垂下するようにした。これを110℃に設定した熱風
循環式恒温器((株)鵬製作所製、FX−1:ダンパー
閉、クイックヒーターON)中に、試験片が恒温器の中
央に位置するように静置し、1分間加熱した。恒温器中
から、試験片を取り出して冷却した後、標線間の距離
(A:単位mm)を測定し、加熱、張力負荷処理(温度
110℃の環境下、51.18gfの張力を1分間負
荷)後の処理前の長さに対する長さ変化率D(単位%)
を下記の式1を用いて算出した。なお、「主収縮方向」
は、フィルムの縦方向及び横方向について、下記の最大
熱収縮率を測定し、該最大熱収縮率の大きい方向を主収
縮方向とした。実施例及び比較例のフィルムにおいては
横方向が主収縮方向であった。 D(%)={(A−50)/50 }×100 式1
【0039】(3)最大熱収縮率 実施例1〜7、比較例1、参考例1の熱収縮性フィルム
を、主収縮方向を長手方向として、幅15mmとなるよ
うに裁断し、長手方向に200mm間隔で標線を記して
試験片とした。100℃から10℃毎に150℃までの
各温度に設定した熱風循環式恒温器((株)鵬製作所
製、FX−1:ダンパー閉、クイックヒーターON)中
に、試験片が恒温器の中央に位置するように静置し、そ
れぞれ1分間加熱した。恒温器中から、試験片を取り出
して冷却した後、標線間の距離(B:単位mm)を測定
し、処理後の処理前の長さに対する長さ変化率D’(単
位%)を下記の式2を用いて算出した。この長さ変化率
D’の内、最大値を最大熱収縮率とした。 D’(%)={(200−B)/200 }×100 式2
【0040】(4)収縮斑 実施例1〜7、比較例1、参考例1の熱収縮性フィルム
にメタリック裏印刷を施し、後述の角形耐熱PETボト
ル用ラベルとなるサイズ(主収縮方向が円形の断面とな
り、主収縮方向と直行する方向の長さが16cm)の円
筒形にチューブ化してラベルを形成した。該ラベルを3
50ccの角形耐熱PETボトルに首部まで被せ、シュ
リンクトンネルを通過させた。シュリンクトンネルにお
ける条件は、第1ゾーンが100℃で滞留時間4.5
秒、第2ゾーンが140℃で滞留時間5秒とした。シュ
リンクトンネル通過後、熱収縮したラベルの収縮むらに
よる印刷の濃淡を目視により、下記の基準に従って評価
した。 ◎;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が認められず、非常に
良好 ○;むら、しわ、ゆるみ等の欠点がほとんど認められ
ず、良好 △;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が明確に認められ、良
好でない ×;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が多く、不良
【0041】(5)加熱保存耐性 上記(4)の収縮斑評価に使用した、実施例1〜7、比
較例1、参考例1の熱収縮性フィルムからなるラベルを
装着したボトル(加熱後)にできるだけ空気を除去して
水を充たし、キャップにより密封した。該ボトルを11
0℃に加熱した実験室用ホットプレート上に横向きに載
置して72時間放置した後、ラベルの状態を目視によ
り、下記の基準に従って評価した。 ○;ラベルに欠陥があまり認められず、良好 △;ラベルに欠陥が明確に認められ、良好でない ×;ラベルに欠陥が多く、不良
【0042】2.試験結果 上記試験(1)〜(5)の結果を表2に示す。
【0043】
【実施例】[原料樹脂]表1に示す配合の各樹脂組成物
(組成物A〜G)をそれぞれ予め配合して溶融混練し、
押し出してペレタイズし、チップとした後、乾燥した。
【0044】実施例1 表1における組成物Fと組成物Gとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Fが中心層(b
層)、組成物Gが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成し、厚み比率がa層:b層:c層=1:2:1とな
るように、マルチマニフォールドダイより260℃で溶
融押出し、40℃の冷却ロールにエアーナイフ法により
密着させて冷却固化し、無定形シートを得た。該無定形
シートを、110℃に予熱し、延伸温度90℃で横方向
に倍率5.0倍に延伸した後、60℃で15秒熱固定処
理を行って、厚さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
該フィルムの片面の全面に半調印刷により画像を形成
し、実施例とした。
【0045】実施例2 表1における組成物Fと組成物Bとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Fが中心層(b
層)、組成物Bが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0046】実施例3 表1における組成物Bと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Bが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0047】実施例4 表1における組成物Cと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Cが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0048】実施例5 表1における組成物Dと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Dが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0049】実施例6 表1における組成物Eと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Eが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0050】実施例7 ポリエチレンテレフタレート(PET)を8wt%、ポ
リエチレンナフタレート(PEN)を2wt%、構成成
分としてビスフェノールSのエチレンオキサイド誘導体
を30mol%共重合してなるポリエチレンテレフタレ
ートを60wt%、構成成分としてセバチン酸を30m
ol%共重合してなるポリエチレンテレフタレートを3
0wt%配合したポリエステル組成物(Pes1)と、
ポリエチレンテレフタレート(PET)を20wt%、
構成成分としてネオペンチルグリコールを30mol%
共重合してなるポリエチレンテレフタレートを60wt
%、ポリブチレンテレフタレートを20wt%配合した
ポリエステル組成物(Pes2)とを用い、Pes1が
両表面層(a層、c層)、Pes2が中心層(b層)と
なる3層を構成し、厚み比率がa層:b層:c層=1:
2:1となるようにフィードブロック型の溶融共押出機
によってCCF積層して、30℃の冷却ロールに静電印
加法により密着させて冷却固化し、無定形シートを得
た。該無定形シートを、90℃に予熱し、延伸温度80
℃で横方向に倍率5.0倍に延伸した後、80℃で5秒
熱固定処理を行って、厚さ40μmの熱収縮性フィルム
を得た。該フィルムの片面の全面に半調印刷により画像
を形成し、実施例とした。
【0051】比較例1 表1における組成物Fのみを、それぞれ30mmφの単
軸押出機に投入し、中心層(b層)、両表面層(a層,
c層)の3層を構成するようにした以外は、実施例1と
同様にして、厚さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0052】参考例1 表1における組成物Gのみを、それぞれ30mmφの単
軸押出機に投入し、中心層(b層)、両表面層(a層,
c層)の3層を構成するようにした以外は、実施例1と
同様にして、厚さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0053】
【発明の効果】本発明の熱収縮性フィルムは、ボトルに
被せる装着工程などの特有の工程を経る場合に適した腰
の強さを有し、実用上充分に熱収縮率が大きく、熱収縮
時に、収縮工程での温度のゆらぎや不均一にかかわりな
く均等に収縮して、収縮むらが発生せず、美麗な外観を
呈する。さらに収縮後に高温条件下にさらされても、た
るみやしわが発生せず、その外観を安定して保持し、ラ
ベルとして容器に装着して使用した場合、ホットウォー
マー等により加熱保存しても欠陥が生じず、好適に使用
できる。
【表1】 ゴム成分(G) G1:スチレン(25wt%)−ブタジエンブロック共
重合体
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/04 G09F 3/04 C // B29K 105:02 B29K 105:02 B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 25:04 C08L 25:04 67:00 67:00 (72)発明者 早川 聡 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 多保田 規 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 米田 茂 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 (72)発明者 野瀬 克彦 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 Fターム(参考) 4F071 AA22 AA43 AA45 AA46 AA80 AF61 AH06 BB06 BB07 BC01 BC05 BC07 BC10 BC17 4F100 AK12A AK12B AK12C BA03 BA06 BA10B BA10C BA16 EH20 EJ38 GB90 JA03 YY00 4F210 AA13 AA24 AE01 AG01 AH54 AH81 RA03 RC02 RG05 RG43 RG67

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主収縮方向において、温度110℃の環
    境下、51.18gfの張力を1分間負荷させる処理後
    の、前記処理前の長さに対する長さ変化率が0%以上9
    0%以下であり、折り径175mm、主収縮軸方向と直
    行する方向の長さ120mmのラベル形状とし、該ラベ
    ルを底面が四角形の筒体とした場合の筒体の上下方向の
    圧縮強度が5000mN以上であることを特徴とする熱
    収縮性フィルム。
  2. 【請求項2】 主収縮方向において、温度110℃の環
    境下、51.18gfの張力を1分間負荷させる処理後
    の、前記処理前の長さに対する長さ変化率が0%以上5
    0%以下であり、折り径175mm、主収縮軸方向と直
    行する方向の長さ120mmのチューブ状のラベル形状
    とし、該ラベルを底面が四角形の筒体とした場合の筒体
    の上下方向の圧縮強度が6000mN以上であることを
    特徴とする熱収縮性フィルム。
  3. 【請求項3】 主収縮方向において、100℃から10
    ℃毎に150℃までの各温度で、1分間加熱する処理後
    の、前記処理前の長さに対するそれぞれの長さ変化率の
    最大値である最大熱収縮率が40%以上であることを特
    徴とする請求項1または2記載の熱収縮性フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステル系樹脂から主としてなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    熱収縮性フィルム。
  5. 【請求項5】 ポリスチレン系樹脂から主としてなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    熱収縮性フィルム。
  6. 【請求項6】 それぞれポリエステル系樹脂からなる2
    層以上の多層構成であることを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれか一項に記載の熱収縮性ポリスチレン系樹脂
    フィルム。
  7. 【請求項7】 それぞれポリスチレン系樹脂からなる2
    層以上の多層構成であり、少なくとも1層がシンジオタ
    クティック構造を有するポリスチレン系樹脂を含有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載
    の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    熱収縮性フィルムから構成されることを特徴とするラベ
    ル。
  9. 【請求項9】 ボトルに装着して熱収縮させた後ボトル
    から剥離した状態で、ボトルの最大径部分に相対した部
    分が、主収縮方向において、温度110℃の環境下、5
    1.18gfの張力を1分間負荷させる処理後の、前記
    処理前の長さに対する長さ変化率が0%以上90%以下
    であることを特徴とする請求項8記載のラベル。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載のラベルを装着
    してなる容器。
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