JP2003080647A - 熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器 - Google Patents

熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器

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JP2003080647A
JP2003080647A JP2001277404A JP2001277404A JP2003080647A JP 2003080647 A JP2003080647 A JP 2003080647A JP 2001277404 A JP2001277404 A JP 2001277404A JP 2001277404 A JP2001277404 A JP 2001277404A JP 2003080647 A JP2003080647 A JP 2003080647A
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polystyrene resin
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shrinkage
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Yoshiaki Takegawa
善紀 武川
Katsuya Ito
勝也 伊藤
Satoshi Hayakawa
聡 早川
Tadashi Tahoda
多保田  規
Shigeru Yoneda
茂 米田
Katsuhiko Nose
克彦 野瀬
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、容器等の被覆、結束、
外装などに用いられる包装材として好適な熱収縮性ポリ
スチレン系樹脂フィルム、特に加熱保存容器への優れた
適用性を有し、また、高精度の印刷などを施す場合に好
適な熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用い
たラベルおよび容器を提供する。 【解決手段】 それぞれポリスチレン系樹脂から
なる2層以上の多層構成であり、主収縮方向において、
温度110℃の環境下、51.18gfの張力を1分間
負荷させる処理後の、前記処理前の長さに対する長さ変
化率が0%以上90%以下であり、45℃の温度条件下
で1週間放置する前後の長さ変化率で示される自然収縮
率が10%以下であることを特徴とする熱収縮性ポリス
チレン系樹脂フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器等の被覆、結
束、外装などに用いられる包装材として好適な熱収縮性
ポリスチレン系樹脂フィルム、特に加熱保存容器への優
れた適用性を有し、また、高精度の印刷などを施す場合
に好適な熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを
用いたラベルおよび容器に関する。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルムは、収縮性という機能
を有するため、接着剤や留め具等の固定手段を用いず、
フィルム自体の収縮力と賦形性によって対象物に積層一
体化させることができる。従って、積層や被覆による対
象物の機械的保護ばかりでなく、結束、封緘などの機能
も有する。さらに熱収縮フィルム自体に特殊な機能を有
する場合、積層により、対象物に後付にてその特殊機能
を付加することができる。この性質は、対象物の保存や
流通時における保護と、表示性および意匠性の付与が主
目的である包装分野に於いて有効に用いられている。例
えば、ガラス製およびプラスチック製のボトルを含む瓶
や、缶などの各種容器、及びパイプ、棒、木材、各種棒
状体などの長尺物、または枚様体等の、被覆用、結束
用、外装用又は封緘用として利用される。具体的には、
表示、保護、結束、および機能化による商品価値の向上
などを目的として、瓶のキャップ部、肩部、及び胴部の
一部又は全体を被覆する用途に用いられる。さらに、
箱、瓶、板、棒、ノートなどの被包装物を複数個ずつ集
積して包装する用途や、被包装物にフィルムを密着させ
て該フィルムにより包装する(スキンパッケージ)用途
などにも用いられる。このときフィルムにあらかじめ表
示、意匠目的の造形が付与されている場合、ラベルとい
う商品となる。
【0003】熱収縮性フィルムの素材としては、ポリ塩
化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、
脂肪族系ポリオレフィン、およびその誘導体、塩酸ゴム
などが用いられている。通常、これらの素材からなるフ
ィルムをチューブ状に成形し、例えば瓶にかぶせたり、
パイプなどを集積した後、熱収縮させることにより包装
や結束が行なわれる。しかし、従来の熱収縮性フィルム
は、いずれも耐熱性が乏しく、高温でのボイル処理やレ
トルト処理に耐えないため、食品、衛生用品、医薬品用
途に適用する場合、高温での殺菌処理ができないという
欠点がある。例えばレトルト処理を行うと、従来のフィ
ルムは処理中に破損しやすいという問題点があった。
【0004】従来の熱収縮性フィルムの場合、ポリ塩化
ビニル系樹脂からなるフィルムは、熱収縮特性は極めて
良好であるものの、ラベルとする場合などの印刷時のイ
ンクとの接着性が悪く、さらにフィルム化に際して配合
する添加剤のゲル状物を生成しやすいため、印刷面にピ
ンホールを発生し易い。さらに、環境性の点から、廃
棄、焼却が難しいという問題がある。ポリエステル系樹
脂からなるフィルムは、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性
等に優れるが、所望の熱収縮特性、接着性等を達成する
ためには精密な製造条件の制御技術が必要であり、コス
ト等の問題があった。
【0005】また、熱収縮性フィルムの有用性から、従
来、熱収縮性フィルムではないフィルム、ラベルが使用
されてきた分野にも熱収縮性フィルムが用いられるよう
になっている。特に飲料容器のラベルは、紙や熱収縮性
フィルムではないフィルムからなる貼り付けラベルから
熱収縮性ラベルに置き換わってきたものが多い。このよ
うな場合、容器及び内容物の保護のために特殊な機能が
必要とされ、特に、収縮装着後に経験する高温環境が多
様化しているため、熱収縮性フィルムの耐熱性の向上が
要求されている。例えば、従来はガラス瓶や金属缶入り
飲料に対してのみ行われていた加熱保存が、プラスチッ
クボトルの耐熱性改良により、プラスチックボトル入り
飲料に対しても可能となった。そのためコンビニエンス
ストアや駅の売店にてホットウォーマー等の保温ケース
中に、缶飲料と共に熱収縮性フィルムのラベルを装着し
たボトルが置かれるようになってきた。このような場
合、従来の熱収縮性フィルムは、装着された容器の加熱
保存中や保存後に、軟化、脆化等によるラベル欠陥を生
じ易い。特にホットウォーマーは、飲料の温度を約55
℃にするために、容器の置かれるホットプレート部が約
50℃〜75℃にコントロールされているが、プレート
内で部分的、一時的に120℃を超える場合もあり、熱
収縮性フィルムの欠陥が生じることがあった。更に、ホ
ットウォーマー内で容器が転倒した場合などは、ホット
プレートの表面に熱収縮性フィルムが圧接され、過酷な
温度、圧力条件により、フィルムの欠陥が拡大すること
もあった。
【0006】また、従来のポリスチレン系樹脂フィルム
は、フィルム形成後に経時的に収縮する傾向があり、収
縮による印刷ピッチの変化が生じ、ラベルとして高精度
の印刷を行うことが困難であるため、自然収縮現象の影
響を低減するために、フィルムやラベルの半製品の保
管、流通、運搬時に低温保存を行う必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低温収縮性
に優れ、熱収縮率が十分に大きく、熱収縮時にフィルム
に収縮むらが発生せず、美麗な外観をもち、さらに収縮
後に高温条件下にさらされてもその外観を安定して保持
し、特にホットウォーマー等の加熱保存に最適であっ
て、また印刷などによる画像形成性に優れて、自然収縮
による画像の変形が生じにくく、高精度の印刷などを施
す場合の包装に最適な熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルム、これを用いたラベル、及び容器を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、それぞれポリ
スチレン系樹脂からなる2層以上の多層構成であり、主
収縮方向において、温度110℃の環境下、51.18
gfの張力を1分間負荷させる処理後の、前記処理前の
長さに対する長さ変化率が0%以上90%以下であり、
45℃の温度条件下で1週間放置する前後の長さ変化率
で示される自然収縮率が10%以下であることを特徴と
する熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用い
たラベルおよび容器である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のフィルムを構成するポリ
スチレン系樹脂の構成は、後述の熱収縮特性を現出可能
であれば特に限定されないが、2種以上のポリスチレン
系樹脂の混合及びその配合比、2種以上のポリスチレン
成分の共重合体の使用およびその成分量比、スチレン以
外の単量体成分を含有するポリスチレン共重合体の使用
およびその成分量比、さらには後述のような延伸条件等
の製造条件の調整、可塑化剤、ポリスチレン重合時ある
いは重合体への相溶化剤等の添加剤の配合などにより、
所望の特性を得ることができる。特に、シンジオタクテ
ィック構造を有するポリスチレン系樹脂を含有すること
が好ましい。さらに好ましくは、ポリスチレン系樹脂と
して、シンジオタクティック構造を有するポリスチレン
系樹脂を用いるのがよい。シンジオタクティック構造を
有するポリスチレン系樹脂を用いることにより、機械的
強度、加熱保存時などの耐熱性が向上する。このような
ポリスチレン系樹脂を用いることにより、ポリスチレン
の、密度が低く、リサイクル工程での分離に有利である
点に加え、耐熱性、特に加熱保存時などの耐熱性に優
れ、フィルム形成後に経時的に収縮することによる印刷
ピッチの変化が低減し、ラベルとして高精度の印刷を行
うこともできる。更に印刷インクに含まれる溶剤に対す
る耐久性も向上し、印刷性に優れる。
【0010】上記シンジオタクティック構造を有するポ
リスチレン系樹脂は、側鎖であるフェニル基および/ま
たは置換フェニル基を核磁気共鳴法により定量するタク
テイシテイにおいて、ダイアッド(構成単位が二個)で
好ましくは75%以上、さらに好ましくは85%以上で
あるのがよく、また、ペンタッド(構成単位が5個)で
好ましくは30%以上、さらに好ましくは50%以上で
あるのがよい。
【0011】本発明に使用するポリスチレン系樹脂を構
成するポリスチレン成分としては、ポリスチレン、ポリ
(p−、m−、またはo−メチルスチレン)、ポリ
(2,4−、2,5−、3,4−、または3,5−ジメ
チルスチレン)、ポリ(p−ターシャリーブチルスチレ
ン)等のポリ(アルキルスチレン)、ポリ(p−、m
−、またはo−クロロスチレン)、ポリ(p−、m−、
またはo−ブロモスチレン)、ポリ(p−、m−、また
はo−フルオロスチレン)、ポリ(o−メチル−p−フ
ルオロスチレン)等のポリ(ハロゲン化スチレン)、ポ
リ(p−、m−、またはo−クロロメチルスチレン)等
のポリ(ハロゲン化置換アルキルスチレン)、ポリ(p
−、m−、またはo−メトキシスチレン)、ポリ(p
−、m−、またはo−エトキシスチレン)等のポリ(ア
ルコキシスチレン)、ポリ(p−、m−、またはo−カ
ルボキシメチルスチレン)等のポリ(カルボキシアルキ
ルスチレン)ポリ(p−ビニルベンジルプロピルエーテ
ル)等のポリ(アルキルエーテルスチレン)、ポリ(p
−トリメチルシリルスチレン)等のポリ(アルキルシリ
ルスチレン)、さらにはポリ(ビニルベンジルジメトキ
シホスファイド)等が挙げられる。
【0012】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムは、フィルムの少なくとも1層を構成するポリスチ
レン系樹脂が、フィルムを構成するポリスチレン系樹脂
が、熱収縮開始温度を低くすることや、耐衝撃性の向上
を目的として、可塑化剤、相溶化剤等を、ポリスチレン
重合時あるいは重合体へ配合したものであるのが好まし
い。
【0013】本発明においては、、特に、フィルムの少
なくとも1層を構成するポリスチレン系樹脂に対し、熱
可塑性樹脂および/またはゴム成分を添加することが好
ましい。上記熱可塑性樹脂としてはアタクチック構造を
有するポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂等のポリス
チレン系樹脂をはじめ、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等のポリエステル系樹脂、ナイロン6、ナイロン6
6、ナイロン12、ナイロン4、ポリヘキサメチレンア
ジパミド等のポリアミド系樹脂、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹脂等が挙
げられる。上記ゴム成分としては、スチレン系化合物を
その構成成分として含有するゴム状共重合体が好まし
く、スチレンとゴム成分から、それぞれ一種以上を選ん
で共重合したランダム、ブロックまたはグラフト共重合
体が挙げられる。このようなゴム状共重合体としては、
例えばスチレン−ブタジエン共重合体ゴム、スチレン−
イソプレンブロック共重合体、さらにこれらのブタジエ
ン部分の一部あるいは全部を水素化したゴム、アクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体ゴム、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体ゴム、アク
リロニトリル−アルキルアクリレート−ブタジエン−ス
チレン共重合体ゴム、メタクリル酸メチル−アルキルア
クリレート−ブタジエン−スチレン共重合体ゴム等が挙
げられる。上記の、スチレン系化合物をその構成成分と
して含有するゴム状共重合体は、スチレン単位を有する
ため、主としてシンジオタクチック構造を有するポリス
チレン系樹脂に対する分散性が良好であり、その結果、
ポリスチレン系樹脂に対する物性改良効果が大きい。特
に、相溶性調整剤としては、上記のスチレン系化合物を
その構成成分として含有するゴム状共重合体が好適であ
り、さらに好ましくは自然収縮率を低減させ、熱収縮率
特性と両立させる目的で、スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体ゴムに、さらにスチレン系モノマー、(メ
タ)アクリル酸メチル、メタアクリル酸アルキルエステ
ル、これらの誘導体から選ばれる1種または2種以上の
成分をグラフト共重合したものがよい。
【0014】ゴム成分としては、他に、天然ゴム、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ネオ
プレン、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、ウレタン
ゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、ポリエーテル−
エステルゴム、ポリエステル−エステルゴム等が使用で
きる。
【0015】本発明のフィルムを構成するポリスチレン
系樹脂の重量平均分子量は好ましくは10,000以
上、さらに好ましくは50,000以上である。重量平
均分子量が10,000未満のものは、フィルムの強伸
度特性や耐熱性が低下しやすい。重量平均分子量の上限
は特に限定されないが、1,500,000以上となる
と、延伸張力の増大に伴う破断の発生等が生じることが
あるため、1,500,000未満であることが好まし
い。
【0016】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムには、静電密着性、易滑性、延伸性、加工適性、耐
衝撃性等を向上させるためや、粗面化、不透明化、空洞
化、軽量化等を目的として、他の樹脂、可塑化剤、相溶
性調整剤、無機粒子、有機粒子、着色剤、酸化防止剤、
帯電防止剤等を適宜配合できる。
【0017】本発明のフィルムを構成する素材として、
上記のようなポリスチレン系樹脂を用いることにより、
各種の熱収縮特性に優れ、ラベル形成時などのインクと
の接着性などの印刷性に優れ、フィルムの印刷面にピン
ホールなどが発生することもない。さらに、廃棄性に優
れ、焼却された場合の環境への影響も少ない。
【0018】本発明の熱収縮性フィルムは、それぞれポ
リスチレン系樹脂からなる2層以上の多層構成である必
要がある。多層構成とすることにより、熱収縮特性およ
び自然収縮率抑制性が優れる。特に、本発明の熱収縮性
フィルムは、少なくとも1層がシンジオタクティック構
造を有するポリスチレン系樹脂を含有するのが好まし
い。
【0019】2層以上の多層構成とする積層方法は特に
限定されず、フィルム形成と同時に積層しても、別個に
フィルム形成した後積層しても良い。別個にフィルム形
成した後積層する場合、フィルムの延伸前あるいは延伸
後に、フィルムに溶解した樹脂を塗布するコーティング
法、複数のフィルムやシートを接着するドライラミネー
ト法、サーマルラミネート法、フィルムに押出法により
積層する押出ラミネート法等が挙げられ、フィルム形成
と同時に積層する場合、複数層を溶融共押出する方法
(CCF法)等が挙げられる。各層が互いに物性が近い
樹脂からなる場合、フィルムの延伸前にCCF法により
積層する方法が好ましい。
【0020】2層以上の多層構成の各層の層構成や厚み
比率は特に限定されないが、3層構成以上であって各表
面層が同組成の樹脂からなる場合、中心層は表面層より
厚みが大きいのが好ましい。
【0021】上記のような本発明のフィルムを構成する
ポリスチレン系樹脂は、従来一般に使用される押し出し
法、カレンダー法等の方法によりフィルム状に形成され
る。フィルムの形状は、例えば平面状またはチューブ状
であり、特に限定されない。延伸方法も、従来一般に使
用されるロール延伸法、長間隙延伸法、テンター延伸
法、チューブラー延伸法等の方法を使用できる。上記方
法のいずれにおいても、延伸は逐次2軸延伸、同時2軸
延伸、1軸延伸、及びこれらの組合わせのいずれによっ
て行ってもよい。上記2軸延伸では、縦横方向の延伸は
同時に行われてもよいが、どちらか一方を先に行う逐次
2軸延伸が効果的であり、その縦横の順序はどちらが先
でもよい。本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィル
ムを製造する場合の好ましい条件について以下に示す。
延伸倍率は1.0倍から6.0倍であるのが好ましく、
所定の一方向の倍率と該方向と直行する方向の倍率が同
じであっても異なっていてもよい。延伸工程において
は、フィルムを構成する樹脂のガラス転移温度(Tg)
以上(Tg+50)℃以下の温度で予熱を行うのが好ま
しい。また、延伸後の熱固定を行うことが自然収縮率の
抑制の点から好ましい。延伸後の熱固定では、延伸を行
った後に、30℃〜150℃の加熱ゾーンを約1秒〜3
0秒通すことが好ましい。また、フィルムの延伸後であ
って、熱固定を行う前、もしくは行った後に、適度な度
合で弛緩処理をを行うことも効果的である。さらに、上
記延伸後、伸張あるいは緊張状態に保ってフィルムにス
トレスをかけながら冷却する工程、あるいは、該処理に
引き続いて緊張状態を解除した後にさらに冷却工程を付
加してもよい。
【0022】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムの全体厚さは特に限定されないが、6〜250μm
の範囲であるのが好ましい。
【0023】本発明の熱収縮性フィルムは、主収縮方向
において、温度110℃の環境下、51.18gfの張
力を1分間負荷させる処理後の、前記処理前の長さに対
する長さ変化率が0%以上90%以下である必要があ
る。好ましくは、前記長さ変化率が0%以上70%以下
であるのがよく、さらに好ましくは0%以上50%以下
であるのがよい。
【0024】熱収縮性フィルムが最も過酷な条件に晒さ
れるのは、ラベル等として熱収縮装着させた後の圧縮状
態において、ホットウォーマー等の加熱保存される場合
である。従って、加熱保存時に受けやすい温度110℃
の環境下、収縮挙動と同時に起こっている圧縮力による
クリープの度合いを、圧縮の代わりに張力によるクリー
プの度合いを限定することにより、加熱保存時の耐熱性
を向上させることができる。クリープの度合いは長さ変
化率によって表される。上記長さ変化率が上記範囲にあ
るものは最も過酷な加熱保存状態等における耐熱性に優
れる。前記長さ変化率が小さい程クリープを起こしにく
い。
【0025】なお、本発明の熱収縮性フィルムはラベル
とした場合に、ボトルに装着して熱収縮させた後ボトル
から剥離した状態で、ボトルの最大径部分に相対した部
分が、主収縮方向において、温度110℃の環境下、5
1.18gfの張力を1分間負荷させる処理後の、前記
処理前の長さに対する長さ変化率が0%以上90%以下
であるのが好ましい。ラベルを形成してボトルに装着
し、熱収縮させた場合、ボトルの最大径部分に相対する
部分は収縮がほとんどないため、フィルムの状態で、主
収縮方向において、温度110℃の環境下、51.18
gfの張力を1分間負荷させる処理後の、前記処理前の
長さに対する長さ変化率が0%以上90%以下であれ
ば、耐熱性は問題ないが、ラベルとし、ボトルに装着後
のボトルの最大径に相対する部分の上記長さ変化率が0
%以上90%以下であることにより、より過酷な加熱保
存状態等における耐熱性に優れる。
【0026】上記長さ変化率を上記範囲方法とする方法
としては、例えば、熱収縮性フィルムを構成する樹脂の
種類や配合比、特にガラス転移温度の高い原料樹脂の選
択や、フィルムの結晶性を高くすること、構成樹脂の相
溶性を高くすること、フィルムの製造条件の調整、特に
延伸条件を制御して収縮応力を多く残存させ、硬さに寄
与させる、延伸工程における温度経過時間及びフィルム
の配向状態の制御により、フィルムの結晶化度や配向結
晶を制御する等の方法などが挙げられる。
【0027】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムは、また、45℃の温度条件下で1週間放置する前
後の長さ変化率で示される自然収縮率が10%以下であ
る必要がある。自然収縮率が10%を超えると、自然収
縮による画像の変形が生じ、印刷などによる画像形成性
が低下するため、高精細の画像形成ができなくなる。前
記自然収縮率は、4%以下であるのが好ましく、さらに
好ましくは1%以下である。
【0028】自然収縮率を、10%以下とする方法とし
ては、例えば、2層以上の多層構造とする方法や、フィ
ルムの製造条件の調整、特にフィルム化温度や熱固定温
度を高くしてフィルムの結晶化度を増大させる、フィル
ム形成後のアニール処理による不要なフィルム内部応力
の緩和などの方法が挙げられる。また、熱収縮性フィル
ムを構成する樹脂の種類や配合比、特にゴム成分を添加
し、ポリスチレン系樹脂とゴム成分の混合比率を調整す
る、ポリスチレン系樹脂におけるポリスチレン成分の比
率を高くする、ポリスチレンのタクティシティーの規則
性を高くするなどの方法が挙げられるが、低温収縮特性
および高収縮性の点からは、前述のようなスチレン−ブ
タジエンブロック共重合体ゴムに、さらにスチレン系モ
ノマー、(メタ)アクリル酸メチル、メタアクリル酸ア
ルキルエステル、これらの誘導体から選ばれる1種また
は2種以上の成分をグラフト共重合したゴム成分を添加
する方法が好ましい。
【0029】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムは、主収縮方向において、100℃から10℃毎に
150℃までの各温度で、1分間加熱する処理後の、前
記処理前の長さに対する長さ変化率の最大値である最大
熱収縮率が40%以上であるのが好ましい。最大熱収縮
率が40%未満であると、一般に使用されるボトルの胴
部分のラベル(胴ラベル)として使用する場合に収縮が
不足し、ボトルに密着させにくくなる。さらに好ましく
は、最大熱収縮率が50%以上であるのがよい。最大熱
収縮率が50%以上であれば、高い収縮性の必要なPE
Tボトルのラベルとしても収縮不足が生じない。さらに
好ましくは最大熱収縮率が60%以上、特に好ましくは
70%以上であるのがよい。最大熱収縮率が上記範囲で
あれば、複雑な形状の容器に対するフルラベルとしても
収縮不足が生じない。
【0030】最大熱収縮率を上記範囲方法とする方法と
しては、例えば、熱収縮性フィルムを構成する樹脂の種
類や配合比、可塑剤などの添加剤の配合、フィルムの製
造条件の調整、特に高延伸倍率化、熱固定の軽減、構成
成分の相溶状態の調整などの方法が挙げられる。
【0031】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
ルムは、容器等の被覆、結束、外装などに用いられる包
装材として好適に用いられ、本発明のフィルムを用いる
ことにより美麗な外観を得ることができる。特に、本発
明のフィルムにより構成されるラベルは、被覆性に優
れ、容器の包装用として好適である。また本発明の熱収
縮性フィルムは、加熱保存容器への優れた適用性を有
し、本発明の熱収縮性フィルムにより構成されるラベル
を装着した容器等は、収縮後に高温条件下にさらされて
も、ラベルがその外観を安定して保持し、ホットウォー
マーのような加熱保存装置内での過酷な条件下において
も溶融、軟化、脆化、破断等の欠陥を生じない。さら
に、自然収縮率が低く、画像形成性に優れ、低温保存の
必要がなくコスト的に有利なため、高精度の印刷などを
施す場合の物品の包装用として好適である。さらに、低
温収縮性に優れ、無菌充填包装や短時間での包装への優
れた適用性を有する。従って、本発明の熱収縮性フィル
ムにより構成されるラベルは、耐熱プラスチックボト
ル、ガラス瓶、金属容器、陶磁器等の種々の容器のラベ
ルとして使用することができる。
【0032】以下に、試験例、実施例を用いて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定され
るものではない。
【0033】試験例 試験方法 (1)加熱、張力負荷処理後の長さ変化率 実施例1〜8、比較例1、2の熱収縮性フィルムを、主
収縮方向を長手方向として幅5mm、長さ100mmに
裁断し、中程に長手方向に50mm間隔で標線を記して
試験片とした。該試験片の一方の端に、50gの分銅
を、重量1.18gのクリップを用いて取り付け、他方
の端を適当な冶具にて固定してフィルムおよび分銅が垂
下するようにした。これを110℃に設定した熱風循環
式恒温器((株)鵬製作所製、FX−1:ダンパー閉、
クイックヒーターON)中に、試験片が恒温器の中央に
位置するように静置し、1分間加熱した。恒温器中か
ら、試験片を取り出して冷却した後、標線間の距離
(A:単位mm)を測定し、加熱、張力負荷処理(温度
110℃の環境下、51.18gfの張力を1分間負
荷)後の処理前の長さに対する長さ変化率D(単位%)
を下記の式1を用いて算出した。なお、「主収縮方向」
は、フィルムの縦方向及び横方向について、下記の最大
熱収縮率を測定し、該最大熱収縮率の大きい方向を主収
縮方向とした。実施例及び比較例のフィルムにおいては
横方向が主収縮方向であった。 D(%)={(A−50)/50 }×100 式1
【0034】(2)自然収縮率 実施例1〜8、比較例1、2の熱収縮性ポリスチレン系
樹脂フィルムを、主収縮方向を長手方向として、幅15
mmとなるように裁断し、長手方向に200mm間隔で
標線を記して試験片とした。該試験片を45℃の温度条
件下で1週間放置する処理後、標線間の距離(X:単位
mm)を測定し、処理後の処理前の長さに対する長さ変
化率D’(単位%)を下記の式2を用いて算出した。 D’(%)={(200−X)/200 }×100 式2
【0035】(3)最大熱収縮率 実施例1〜8、比較例1、2の熱収縮性ポリスチレン系
樹脂フィルムを、主収縮方向を長手方向として、幅15
mmとなるように裁断し、長手方向に200mm間隔で
標線を記して試験片とした。100℃から10℃毎に1
50℃までの各温度に設定した熱風循環式恒温器
((株)鵬製作所製、FX−1:ダンパー閉、クイック
ヒーターON)中に、試験片が恒温器の中央に位置する
ように静置し、1分間加熱した。恒温器中から、試験片
を取り出して冷却した後、標線間の距離(X’:単位m
m)を測定し、処理後の処理前の長さに対する長さ変化
率D’’(単位%)を下記の式3を用いて算出した。こ
の長さ変化率D’’の内、最大値を最大熱収縮率とし
た。 D’’(%)=[(200−X’)/200] ×100 式3
【0036】(4)収縮斑 実施例1〜8、比較例1、2の熱収縮性ポリスチレン系
樹脂フィルムにメタリック裏印刷を施し、後述の角形耐
熱PETボトル用ラベルとなるサイズ(主収縮方向が円
形の断面となり、主収縮方向と直行する方向の長さが1
6cm)の円筒形にチューブ化してラベルを形成した。
該ラベルを350ccの角形耐熱PETボトルに首部ま
で被せ、シュリンクトンネルを通過させた。シュリンク
トンネルにおける条件は、第1ゾーンが100℃で滞留
時間4.5秒、第2ゾーンが140℃で滞留時間5秒と
した。シュリンクトンネル通過後、熱収縮したラベルの
収縮むらによる印刷の濃淡を目視により、下記の基準に
従って評価した。 ◎;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が認められず、非常に
良好 ○;むら、しわ、ゆるみ等の欠点がほとんど認められ
ず、良好 △;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が明確に認められ、良
好でない ×;むら、しわ、ゆるみ等の欠点が多く、不良
【0037】(5)加熱保存耐性 上記(4)の収縮斑評価に使用した、実施例1〜8、比
較例1、2の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムから
なるラベルを装着したボトル(加熱後)にできるだけ空
気を除去して水を充たし、キャップにより密封した。該
ボトルを110℃に加熱した実験室用ホットプレート上
に横向きに載置して72時間放置した後、ラベルの状態
を目視により、下記の基準に従って評価した。 ○;ラベルに欠陥があまり認められず、良好 △;ラベルに欠陥が明確に認められ、良好でない ×;ラベルに欠陥が多く、不良
【0038】2.試験結果 上記試験(1)〜(5)の結果を表2に示す。
【0039】
【実施例】[原料樹脂]表1に示す配合の各樹脂組成物
(組成物A〜H)をそれぞれ予め配合して溶融混練し、
押し出してペレタイズし、チップとした後、乾燥した。
【0040】実施例1 表1における組成物Fと組成物Gとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Fが中心層(b
層)、組成物Gが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成し、厚み比率がa層:b層:c層=1:2:1とな
るように、マルチマニフォールドダイより260℃で溶
融押出し、40℃の冷却ロールにエアーナイフ法により
密着させて冷却固化し、無定形シートを得た。該無定形
シートを、110℃に予熱し、延伸温度90℃で横方向
に倍率5.0倍に延伸した後、65℃で15秒熱固定処
理を行って、主収縮方向に10%の弛緩処理を行った。
厚さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。該フィルムの
片面の全面に半調印刷により画像を形成し、実施例とし
た。
【0041】実施例2 表1における組成物Fと組成物Bとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Fが中心層(b
層)、組成物Bが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0042】実施例3 表1における組成物Bと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Bが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0043】実施例4 表1における組成物Cと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Cが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0044】実施例5 表1における組成物Dと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Dが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0045】実施例6 表1における組成物Eと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Eが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0046】実施例7 表1における組成物Hと組成物Aとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Hが中心層(b
層)、組成物Aが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0047】実施例8 表1における組成物Aと組成物Hとを、それぞれ30m
mφの単軸押出機に投入し、組成物Aが中心層(b
層)、組成物Hが両表面層(a層,c層)となる3層を
構成するようにした以外は、実施例1と同様にして、厚
さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0048】比較例1 表1における組成物Fのみを、それぞれ30mmφの単
軸押出機に投入し、中心層(b層)、両表面層(a層,
c層)の3層を構成するようにした以外は、実施例1と
同様にして、厚さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0049】比較例2 表1における組成物Gのみを、それぞれ30mmφの単
軸押出機に投入し、中心層(b層)、両表面層(a層,
c層)の3層を構成するようにした以外は、実施例1と
同様にして、厚さ50μmの熱収縮性フィルムを得た。
【0050】
【発明の効果】本発明の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フ
ィルムは、印刷などによる画像形成性に優れて、自然収
縮による画像の変形が生じにくい。また、実用上充分に
熱収縮率が大きく、熱収縮時に、収縮工程での温度のゆ
らぎや不均一にかかわりなく均等に収縮して、収縮むら
が発生せず、美麗な外観を呈する。さらに収縮後に高温
条件下にさらされても、たるみやしわが発生せず、その
外観を安定して保持し、ラベルとして容器に装着して使
用した場合、ホットウォーマー等により加熱保存しても
欠陥が生じず、好適に使用できる。
【表1】 ゴム成分(G) G1:スチレン(25wt%)−ブタジエンブロック共
重合体 G2:スチレン(25wt%)−ブタジエンブロック共
重合体のアクリル酸−n−ブチル(20wt%)グラフ
ト共重合体 改質剤:相溶性調整剤(5重量部配合) 滑剤:1μm径(0.05重量部配合)
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 早川 聡 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 多保田 規 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 米田 茂 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 (72)発明者 野瀬 克彦 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 Fターム(参考) 3E062 AA09 JA01 JA08 JB05 JB26 JC07 JD10 4F100 AK12A AK12B AK12C BA02 BA03 BA06 BA07 BA10A BA10C EJ37 GB15 GB90 HB31 JA03A JA03B JA03C JL00 YY00A YY00B YY00C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれポリスチレン系樹脂からなる2
    層以上の多層構成であり、主収縮方向において、温度1
    10℃の環境下、51.18gfの張力を1分間負荷さ
    せる処理後の、前記処理前の長さに対する長さ変化率が
    0%以上90%以下であり、45℃の温度条件下で1週
    間放置する前後の長さ変化率で示される自然収縮率が1
    0%以下であることを特徴とする熱収縮性ポリスチレン
    系樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 それぞれポリスチレン系樹脂からなる2
    層以上の多層構成であり、主収縮方向において、温度1
    10℃の環境下、51.18gfの張力を1分間負荷さ
    せる処理後の、前記処理前の長さに対する長さ変化率が
    0%以上50%以下であり、45℃の温度条件下で1週
    間放置する前後の長さ変化率で示される自然収縮率が1
    0%以下であることを特徴とする熱収縮性ポリスチレン
    系樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 主収縮方向において、100℃から10
    ℃毎に150℃までの各温度で、1分間加熱する処理後
    の、前記処理前の長さに対する長さ変化率の最大値であ
    る最大熱収縮率が40%以上であることを特徴とする請
    求項1または2記載の熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィ
    ルム。
  4. 【請求項4】 少なくとも1層がシンジオタクティック
    構造を有するポリスチレン系樹脂を含有することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の熱収縮性
    ポリスチレン系樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルムから構成されるこ
    とを特徴とするラベル。
  6. 【請求項6】 ボトルに装着して熱収縮させた後ボトル
    から剥離した状態で、ボトルの最大径部分に相対した部
    分が、主収縮方向において、温度110℃の環境下、5
    1.18gfの張力を1分間負荷させる処理後の、前記
    処理前の長さに対する長さ変化率が0%以上90%以下
    であることを特徴とする請求項5記載のラベル。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載のラベルを装着し
    てなる容器。
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