JP2003071875A - 成形機による金型識別方法 - Google Patents
成形機による金型識別方法Info
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Abstract
することで、特別な選別手段を設けることなく通常の金
型を可動盤の移動により識別し、成形機側に入力された
金型の成形条件の選択を可能となす。 【解決手段】 予め成形機が備える成形用の記憶装置1
0に複数の金型ごとの成形条件と型厚寸法とを入力す
る。その成形機の型締装置1の固定盤4と可動盤6とに
金型9を装着する際に、金型取付作業モードで可動盤6
の移動による型締動作を行う。その可動盤6の移動量か
ら装着金型9の型厚寸法を検出する。その型厚寸法と成
形機に入力した金型ごとの型厚寸法とを照合して金型の
識別を行う。識別された金型の成形条件を選択して成形
を行う。
Description
金型を交換して樹脂の射出成形を行う場合の金型の識別
方法に関するものである。
1台の射出成形機に成形条件等が異なった複数の金型を
交換して使用している。このため各金型の使用に際して
は、金型ごとに成形条件、たとえば、型開停止位置、エ
ジェクター前進限位置、加熱筒温度、射出速度、保圧、
射出充填量及び冷却時間などを変更する必要がある。
定盤と可動盤とに金型を装着する際に金型を識別して行
っている。この識別には作業員が金型に施した名称や番
号などを目視により確認して行う以外にも自動的に行う
ものもある。この自動的な識別手段としては、金型ごと
にバーコード等の固有の標識識を、金型を装着したとき
に成形機側に設けた検知器により確認する方式が主とし
て採用されている。
る選別では、成形機側と金型の両方の特定個所に識別部
材及び検知器を取付ける必要があるので費用が掛かり、
識別部材のない通常の金型は識別できないので金型のコ
ストアップともなる。またバーコードによる識別では多
回にわたる金型の使用によりバーコードが汚染又は損傷
して識別の標識機能を失い易いなどの課題を有する。
決するために考えられたものであって、その目的は金型
ごとの型厚寸法を金型の識別手段に採用することで、特
別な選別手段を設けることなく通常の金型を可動盤の移
動により識別して、成形機側に入力された金型の成形条
件の選択を行い得る新たな成形機による金型識別方法を
提供することにある。
は、予め成形機が備える成形用の記憶装置に複数の金型
ごとの成形条件と型厚寸法とを入力し、その成形機の型
締装置の固定盤と可動盤とに金型を装着する際に、金型
取付作業モードで可動盤の移動による型締動作を行い、
その可動盤の移動量から装着金型の型厚寸法を検出し、
その型厚寸法と成形機に入力した金型ごとの型厚寸法と
を照合して金型の識別を行い、識別された金型の成形条
件を選択設定して成形を行う、というものである。
複数の金型ごとの成形条件と型厚寸法及び成形条件名又
は金型名を入力し、上記可動盤の移動量から検出された
型厚寸法と同一又は近似した型厚寸法が複数存在する場
合には、該当する金型の成形条件名又は金型名を表示
し、その表示から作業員が判断して金型の識別を行う、
というものでもある。
ーボモータ等の電動モータを駆動源とする型締装置を備
えた射出成形機などで、上記可動盤の移動量は、油圧駆
動の型締装置にあっては、可動盤と機台側の固定部とに
わたり設けられた位置検出器により、またサーボモータ
などの電動モータを駆動源とするトグル式型締装置にあ
っては、機台側の固定部とにわたり設けられた位置検出
器又は、トグル駆動用モータのエンコーダと圧受盤の位
置検出器の検出値から演算により求めることができる。
に設置した型締装置で、一対の固定盤3,4を四隅部の
タイバー5,5により連結して対設し、そのタイバー
5,5に挿通支持した可動盤6を一方の固定盤3に固設
した油圧シリンダ7のピストンロッド8と連結して、他
方の固定盤4に対し進退自在に設け、その固定盤4と可
動盤6の対向面に金型9を分割して取付けた油圧作動の
型締装置からなる。
10には、型厚寸法が異なる複数の金型A、B、型厚寸
法が同一でも成形条件が異なる金型C1 、C2 、型厚寸
法の差が僅かで近似した金型F1 、F2 など複数の金型
の成形条件と型厚寸法とが、金型ごとに予め入力してあ
る。この際、型厚寸法は温度、成形機、作業者などの環
境により若干の違いが生ずるので許容厚さ寸法が設定さ
れている。
とから、同一型厚寸法の金型C1 、C2 の全てが同時に
確認され、また近似した型厚寸法の金型F1 、F2 の全
てが同時に確認されることもあるので、確認された金型
の成形条件の識別手段として成形条件名や金型名を付し
て入力してある。これにより複数の金型が該当した場合
には、対象となる金型の成形条件名や金型名をモニター
11に表示し、その表示から作業員が金型の照合と成形
条件の選択を行えるようにしてある。また照合の確認は
作業員によるスイッチ12の入力で行え、これにより識
別された金型の成形条件が成形機に設定される仕組みに
なっている。
媒体を用いてもよく、記憶装置10に入力されていない
金型の成形条件については、記憶媒体から移行して識別
を行うことができるようにしてある。
型という)と次生産用として装着される金型(以下装着
金型という)の識別及び照合について説明する。先ず、
生産終了金型の条件確認と必要に応じて型厚寸法を含む
成形条件の見直し、再登録(改訂)作業を行う。
クを外して、可動盤6を生産終了金型が両盤下側の受部
材から外れない所まで後退移動し、固定盤4と可動盤6
との間に金型の取出スペースdを確保する。その後に固
定盤4側の金型ロックを外して生産終了金型を両盤の間
から金型を成形機外に持ち出す。
次生産用として装着される金型9(以下装着金型とい
う)を取付けるには、その装着金型9に見合った取付け
スペースを、通常に行われているように可動盤6の移動
操作により確保する。次に装着金型9を固定盤4の型面
に沿って上方又は側方から取付けスペースに送込み、両
盤下側の受部材に載せる。その状態でスイッチ12をO
Nにして条件照合とし、金型取付作業モードをONにし
て、後退位置の可動盤6を型締作動する。
スペースdを低速移動したのち、装着金型9を低圧型締
し、さらに強力型締するようになる。この強力型締時に
可動盤6の移動量から装着金型9の型厚寸法が電気的に
算出されて検出され、その型厚寸法と成形機側に入力し
た複数の金型A、B、C1 、C2 、F1 、F2 の型厚寸
法とが電気的に自動照合されて識別が行われる。金型A
が識別されるとその成形条件が設定されてモニター11
に表示される。
1 、C2 或いは近似した金型F1 、F2 が存在する場合
には、各金型の成形条件名又は金型名が、モニター11
に候補として表示される。その表示の中から装着金型9
の成形条件を作業員が選択する。最後に作業員による確
定信号の入力により照合の確認が行われ識別を完了し、
選択された成形条件が成形機の成形制御装置に設定され
る。そして作業モードを成形作業モードに切換えると、
可動盤6の移動による金型の識別は行われず、選択され
た成形条件による樹脂の射出成形が行われるようにな
る。
型厚寸法を検出し、それから装着金型の識別と成形条件
の選択を行う場合には、これまでのように金型と成形機
側の両方に識別手段を設ける必要がないので、通常の金
型をそのまま使用することができ、また型厚寸法が近似
したものがあっても、少ない候補からの選択であるから
手数を要せず、可動盤の移動量を型厚寸法に変換して検
出する手段も通常に採用されて位置検出器を利用できる
ので低コストとなる。
置について説明したものであるが、電動モータを駆動源
とする型締装置の場合には、電動モータの回転数等から
可動盤の移動量を検出して、同様に装着金型の型厚寸法
の検出と照合とを行うことができるので、この発明は駆
動源を問わず広範囲に応用可能なものである。
交換時の状態を示す説明図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 予め成形機が備える成形用の記憶装置に
複数の金型ごとの成形条件と型厚寸法とを入力し、その
成形機の型締装置の固定盤と可動盤とに金型を装着する
際に、金型取付作業モードで可動盤の移動による型締動
作を行い、その可動盤の移動量から装着金型の型厚寸法
を検出し、その型厚寸法と成形機に入力した金型ごとの
型厚寸法とを照合して金型の識別を行い、識別された金
型の成形条件を選択設定して成形を行うことを特徴とす
る成形機による金型識別方法。 - 【請求項2】 上記成形機の記憶装置に複数の金型ごと
の成形条件と型厚寸法及び成形条件名又は金型名を入力
し、上記可動盤の移動量から検出された型厚寸法と同一
又は近似した型厚寸法が複数存在する場合には、該当す
る金型の成形条件名又は金型名を表示し、その表示から
作業員が判断して金型の識別を行うことを特徴とする請
求項1記載の成形機による金型識別方法。
Priority Applications (1)
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JP2001266084A JP3615505B2 (ja) | 2001-09-03 | 2001-09-03 | 成形機による金型識別方法 |
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---|---|---|---|---|
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JP2017202628A (ja) * | 2016-05-11 | 2017-11-16 | 株式会社名機製作所 | 成形機および成形機の作動開始方法、並びに金型 |
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