JP2003071806A - 建築用縫込みステープルとそれを用いた建物内装施工方法 - Google Patents

建築用縫込みステープルとそれを用いた建物内装施工方法

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JP2003071806A
JP2003071806A JP2001266677A JP2001266677A JP2003071806A JP 2003071806 A JP2003071806 A JP 2003071806A JP 2001266677 A JP2001266677 A JP 2001266677A JP 2001266677 A JP2001266677 A JP 2001266677A JP 2003071806 A JP2003071806 A JP 2003071806A
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sewn
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staples
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Yutaka Oide
豊 大井手
Tetsuhiro Inoue
哲宏 井上
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DAICHIKU OKAYAMA KOJO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂発泡材にような軟質材に対しても、
ステープル打ちにより係止可能なステープルの構造につ
き、その性能面の向上対策とその製造面での容易さと製
造コストの低減を図る技術の開発を解決課題とする。 【解決手段】 ステープル先部1と胴部2と背部3とか
らなる金属ステープルであって、該ステープル先部1は
胴部2の軸芯から偏角した屈曲ステープル先部1であ
り、前記胴部の下半部には、複数ヶ所の切込み部4と該
切込み部4付近に膨出部5を形成し、直ステープル9で
は係止しない発泡合成樹脂等からなる材質の軟質材11に
対して打ち込んだ際に該軟質材の裏面側のコンクリート
板等の硬質材12面に前記屈曲ステープル先部1が当接し
て前記軟質材11内部で回転して縫い環8を形成する建築
用縫込みステープルと、それを用いて施工する建物内装
施工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用縫込みステ
ープルとそれを用いた建物内装施工方法に関するもの
で、特に、コンクリート床面に対し断熱、遮音材を介し
てフローリング材を直貼施工するのに好適な建築用縫込
みステープルとそれを用いた建物内装施工方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】建築用ステープルはもともと木材板に対
して防水シートやルーフィングをを止めるのに多く用い
られている。近時は、木材に代えて、各種の集積材やプ
ラスチックボード、無機ボードあるいは、これらの複合
ボードなど硬軟様々な材質の建築材料が開発されてい
る。硬質材料の例えばコンクリート板上にある複数枚の
軟質材を止めるために、ステープルではないが通常の釘
の先部が硬質材に当接して胴部が変形し保持力を高める
手段として、釘の胴部に様々な加工を施す試みがなされ
ている。例えば、釘の胴部にその屈曲が容易な弱点部と
して、両側からの切込みや胴部に段を設けることが実開
昭63−128305号公報に、片側にのみの切込み部
は実開昭48−85076号公報にそれぞれ記載されて
いる。また、同様の目的で釘の胴部にすり割を設けるこ
とが、特開昭53−137368号公報あるいは特開平
4−282006号公報に記載されている。
【0003】特に、特開平4−282006号の技術
は、本発明者らが、通常の釘が止まらないプラスターボ
ードに好適な釘について検討を加えて、具体的に、上記
実用新案や特許の胴部弱点部の構造設計をして、実用化
に成功したのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近に
なって、コンクリートの床面や壁面に対し断熱、遮音材
を介してフローリング材や壁材を直貼施工することによ
り、部屋の空間を広く確保しようとする建物内装施工方
法が開発され、そのための直貼り材として、合成樹脂発
泡材が用いられるようになってきた。この合成樹脂発泡
材は例えば、発泡ポリウレタン樹脂であったり、発泡ポ
リスチレンや、発泡ポリオレフィン樹脂であったりし
て、いずれも従来の直釘やステープルでは抜き差し自由
で全く釘やステープルの保持力がほとんどゼロに近いも
のである。また、上記の曲がり釘やステープルも、たと
えこれら発泡材中で屈曲したとしても、その保持力はき
わめて弱く、わずかな手の力でも構造が破壊されてステ
ープルが抜けてしまうことが判明したのである。
【0005】本発明は、このような合成樹脂発泡材に対
してもステープル打ちにより係止可能なステープルの構
造につき、その性能面の向上対策とその製造面での容易
さと製造コストの低減を図る技術の開発を解決課題とし
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのための手段として本
発明では、左右一対のステープル先部と胴部とが背部に
よってコの字状の金属ステープルであって、該ステープ
ル先部は胴部の軸芯から偏角した屈曲ステープル先部で
あり、該胴部の少なくとも下半部には複数ヶ所の切込み
部と該切込み部周辺、特にその左右に膨出部を形成し、
直ステープルでは係止しない材質の軟質材に対して打ち
込んだ際に該軟質材の裏面側の硬質材面に前記屈曲ステ
ープル先部が当接して前記軟質材内部で回転して縫い環
を形成することを特徴とする建築用縫込みステープルと
したのである。このように、直ステープルでは係止しな
い材質の軟質材に対して打ち込んだ際に該軟質材の裏面
側の硬質材面に前記屈曲ステープル先部が当接して前記
軟質材内部で回転して形成する環を縫い環と称し、屈曲
したステープルがあたかも軟質材内で縫い目を想定させ
る形状になるので、これを縫込みステープルと称するこ
とにした。
【0007】ここで、胴部の軸芯から偏角した屈曲ステ
ープル先部の角度は15〜30度、好ましくは17〜2
5度であり、かつその偏角方向は切込み部の切込み方向
の反対方向であるのが好ましい。ステープル先部を予め
屈曲し、しかもその屈曲方向がステープルの曲がり方向
を溝の閉じる方向にすると、確実に胴部が回って縫い環
になるよう誘導する。すなわち、胴部の下半部に設けた
複数ヶ所の切込み部は、胴部とほぼ直角方向の三角溝で
あり、その三角溝の両側面のなす角がほぼ50〜60
度、好ましくは、55度付近である。このことにより、
複数ヶ所の切込み部は、屈曲ステープル先部が軟質材中
に打ち込まれて硬質材に当接した際、胴部に圧縮力が加
わって最初の第一関節の三角溝の側面同士が密着するま
で曲がり、続いて、第二関節の三角溝が閉じて側面が密
着するまで曲がり、同様に第三、第四関節と連続的に回
転して縫い環を形成する。このようにして、縫い環は複
数ヶ所の切込み部の三角溝の両側面が胴部の屈曲により
当接し、全体として、少なくとも240度以上好ましく
は、360度以上の円環を完成するだけの回り込みを形
成することにより、発泡合成樹脂のような軟質材に対し
ても強固な結合力を発揮する建築用縫込みステープルと
なる。切込み部周辺、特にその左右に設けた膨出部は、
切込み部で折れ曲がった際の切断を防止する強度メンバ
ーになると共に膨出の引っ掛かりによる抜け止め作用に
も貢献する。ステープルにある左右一対の胴部の回転方
向は、反対方向外向き又は内向き、あるいは左右同一方
向、更には前後同一方向又は前後反対方向などがあり、
これらはいずれも製作可能であるし、用途によって、そ
れぞれ使い分けることもできる。
【0008】以上のような形状の縫込みステープルは、
個々独立した単品で使用に供されるが、複数の縫込みス
テープルをチャンネル状に整列して手打ちあるいは機械
打ちで連続打ち込みの可能な連続ステープルとすること
もできる。連続ステープル背部と胴部の厚みを同一にし
て隣り合うステープル同士が接着可能なチャンネル状に
連続することで、ステープル打ち機に装填し易くしてい
る。
【0009】したがって、建造物の内装施工において、
これら本発明の縫込みステープルを使用すると、従来の
接着施工を極力少なくすることができる。すなわち、建
造物の内装施工において、部屋内部の硬質材面上に合成
樹脂発砲シートの軟質材を接着施工し、その上に木質仕
上げ材を張り付けるに際し、本発明の縫込みステープル
の胴部の軸芯から偏角した屈曲ステープル先部と、胴部
の下半部に複数ヶ所の切込み部を有する金属製ステープ
ルを軟質材に対して打ち込み、その際にこの軟質材の裏
面側の硬質材面にステープル先部が当接して前記軟質材
内部で胴部が回転して縫い環を形成する長さの縫込みス
テープルを用いて、接着工法に代えて施工する建物内装
施工方法が確立できたのである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面によって具体的に本発
明の建築用縫込みステープルとそれを用いた建物内装施
工方法を説明する。図1は本発明の建築用縫込みステー
プルの正面図であり、図2は同側面図である。図3は建
築用縫込みステープルを用いた床面施工状態を示す断面
図である。図4は本発明の建築用縫込みステープルの他
の例を示す斜視図であり、図5は連続チャンネル型建築
用縫込みステープルを示す斜視図である。図6は従来の
建築用ステープルの軟質材打込み後の正面図である。図
7も従来の建築用曲りステープルの軟質材打込み後の正
面図である。図8及び図9は本発明の建築用縫込みステ
ープルの軟質材打込み後の正面図である。図10はこれら
ステープルの引き抜き強度測定方法の説明図である。
【0011】前述のように、本発明の縫込みステープル
6の構造は、図1及び図2にみられるように、全体的に
はステープル先部1と胴部2と背部3とからなるコの字
状金属ステープルであるが、そのステープル先部1は胴
部2の軸芯から偏角した屈曲ステープル先部であり、胴
部2の下半部には、複数ヶ所の切込み部4とこの切込み
部4左右に膨出部5を形成している。そのため、図3に
示すように、直ステープルでは係止しない材質、例え
ば、合成樹脂発泡ボードの軟質材11に対して打ち込んだ
際に、この軟質材11の裏面側の硬質材12、例えば、コン
クリート床面に前記屈曲ステープル先部1が当接して前
記軟質材11内部で左右一対の胴部2が回転してそれぞれ
外方へ回り込んだ縫い環8を形成する。このことによ
り、後に説明する木質仕上げ材16や、面状発熱体17がス
テープル打施工でもって簡単にできる。
【0012】ここで縫込みステープル6は、本例では胴
部2の軸芯から偏角した屈曲ステープル先部1の角度α
が17〜25度の範囲であり、かつその偏角方向が切込
み部4の切込み方向の反対方向である。ステープル先部
1を予め屈曲し、しかもその屈曲方向がステープルの曲
がり方向を溝の閉じる方向に確実に誘導する。胴部2の
下半部に設けた複数ヶ所、図の場合は4ヶ所の切込み部
4は、胴部2とほぼ直角方向の三角溝であり、その三角
溝の両側面のなす切込角βがほぼ55度付近である。こ
のことにより、複数ヶ所の切込み部4は、屈曲ステープ
ル先部1が軟質材11中に打ち込まれて硬質材12に当接し
て胴部2に圧縮力が加わって最初の第一関節の三角溝の
側面同士が密着するまで曲がり、続いて、第二関節の三
角溝が閉じて側面が密着するまで曲がり、同様に第三、
第四関節と連続して胴部が回転し縫い環8を形成する。
このようにして、縫い環8は複数ヶ所の切込み部4の三
角溝の両側面が胴部2の屈曲により当接し、全体とし
て、少なくとも240度以上、好ましくは360度以上
の円環を完成するだけの回り込みを形成することによ
り、発泡合成樹脂のような軟質材11に対しても強固な結
合力を発揮する建築用縫込みステープルとなる。この様
子を図3に示す。図4に示すステープルは、左右一対の
胴部の回転方向を前後同一方向、すなわち、図の左手前
方向に曲がるようにステープル先部を左前方にα=20
度屈曲させ、胴部2の4ヶ所に切込み部4をβ=55度
程度の開き角で設けたものである。したがって、このス
テープルを図3のような床構造に用いると背部と直角一
方向へあたかも車の両輪のように回転して2個の縫い環
を形成して、強固に係止するのである。
【0013】以上のような形状の縫込みステープル6
は、個々独立した単品で使用に供されるが、図5に示す
ように、複数の縫込みステープル6をチャンネル状に整
列して手打ちあるいは機械打ちで連続打ち込みの可能な
連続ステープル7とすることもできる。連続ステープル
7の背部3と胴部2の厚みを同一にして隣り合うステー
プル同士が接着可能なようにして全体をチャンネル状に
連続することで、ステープル打ち機に装填し易くしてい
る。これら縫込みステープル6は、胴部2と背部3の厚
みは同一でもよいが、背部3のみ薄くしてもよい。
【0014】ここで、ステープルの曲り角とステープル
の引き抜き強度との関係を実験結果で示すと、表1のよ
うになる。図6は従来の一般的な直ステープル9の建築
用ステープルであり、軟質材11中へ打込み後も単に胴部
が不規則に曲がるだけである。従って、引き抜き荷重は
0.15Nにも満たないで、手によっても容易に引き抜くこ
とができる。図7は単に胴部を薄くしてステープルが曲
がりやすくした扁平ステープル10である。これの軟質材
11へ打込み後の形状はステープル先が上方へ向くのみ
で、ステープルの引き抜き力は最大でも0.8Nであり、こ
の場合も抵抗なく手でもって容易に引き抜ける程度の支
持力しか得られない。ところが、本発明の建築用縫込み
ステープルの場合は、図8及び図9のように胴部2が回
転して縫い環8を形成させると、軟質材11の支持力は最
小でも13Nにもなり固定に必要な十分な数値が得られた
のである。
【0015】
【表1】
【0016】図10はこれらステープルの引き抜き強度測
定方法の説明図である。硬質材12上に軟質材11を置き、
上から金属製ステープルを打ち込むに際し、2ヶ所のス
テープル穴13が、上方にフック穴14のあるコ字形に折り
曲げた板からなる治具15のステープル穴13にステープル
先を当ててステープルを打ち込み、治具15の両端フック
穴14を合わせてばね秤18を係止しばね秤18を上方へ引き
上げてステープルの引抜き力を測定する。表1のデータ
は10回の測定数(n=10)によるものであるが、試験片間
のデータは相互に明らかな有意差が認められた。
【0017】このような、建造物の内装施工において
は、先に本発明の縫込みステープル6の軟質材内部での
変形について説明したところであるが、従来はステープ
ル止めが困難な内装材の施工に応用可能となる。すなわ
ち、部屋内部の硬質材12面上に合成樹脂発砲シートの軟
質材11を接着施工し、その上に木質仕上げ材16を張り付
けるに際し、本発明の縫込みステープル6を用いるので
ある。図3によって、更に説明をすると、縫込みステー
プル6の胴部2の軸芯から偏角した屈曲ステープル先部
1と、胴部2の下半部に複数ヶ所の切込み部4を有する
金属製ステープルを軟質材11に対して打ち込み、その際
に該軟質材11の裏面側の硬質材12面に左右一対のステー
プル先部1が当接して前記軟質材11内部で左右一対の胴
部2がそれぞれ反対方向に回転して2個の縫い環8を形
成する長さの縫込みステープルを用いて施工する方法で
ある。
【0018】この施工法は、コンクリートの床面や壁面
のような硬質材12上に対して接着している断熱、遮音材
のような軟質材11を介して更に、フローリング材のよう
な木質仕上げ材16や化粧合板のような表面壁材を直貼施
工するのに、特に有効なものである。直貼施工は、マン
ションなどにおいて、部屋の空間を広く確保できるの
で、最近では主流となってきている。また、図3にみら
れるように、軟質材11の上に面状発熱体17を貼って床暖
房にすることが普及しつつあり、この際、接着剤の使用
を極力少なくしてホルマリンによる、いわゆるシックハ
ウスの弊害を避けようとするには、好適である。工法と
しても接着剤を使用すれば、ある程度接着剤が乾いて接
着力が出るまで次の工程に移れないが、本発明のステー
プル止めであると、直ちに次工程に移ることができて、
時間の節約になる。
【0019】ここで、軟質材とその上に張り付ける表面
材等との厚みとステープル長との関係あるいは切込み部
4の数、切込角βを変化させて、最も適当な組み合わせ
にする。例えば、板厚7mmのときのステープルの胴部の
長さは#20x17mmL程度、胴部の4ヶ所の切込み部を有す
る図1の形状で、α=20°,β=60°の場合、図9のよう
にきれいな縫い環ができて、大きな支持力が得られる。
板厚が9mmの場合でも図8のようになり、表1に示した
ように、十分な保持力が得られるのである。
【0020】
【発明の効果】本発明の建築用縫込みステープルは、直
貼り材としての合成樹脂発泡材、例えば、発泡ポリウレ
タン樹脂、発泡ポリスチレンや、発泡ポリオレフィン樹
脂など、従来の直釘やステープルでは抜き差し自由で全
く釘やステープルの保持力がほとんどゼロに近く、その
保持力が極めて弱く、わずかな手の力でもステープルが
抜けてしまう材料であっても、その打込みにより合成樹
脂発泡材内部で変形をし、その結果極めて好ましい機械
的に十分な保持力を発揮する形態になるのである。
【0021】したがって、上記の建築用縫込みステープ
ルを用いた本発明の施工法によると、コンクリートの床
面や壁面のような硬質材上に対して接着している断熱、
遮音材のような軟質材を介して更に、フローリング材の
ような木質仕上げ材や化粧合板のような表面壁材を直貼
施工するのに、特に有効なものである。この直貼施工
は、床材や壁材マンションなどにおいて、部屋の空間を
広く確保できるので、最近では主流となってきている。
また、軟質材の上に面状発熱体を貼って床暖房にするこ
とが普及しつつあり、この際、接着剤の使用を極力少な
くしてホルマリンによる、いわゆる、シックハウスの弊
害を避けることができる。更に工法としても、従来のよ
うな接着剤を使用する工法では、ある程度接着剤が乾い
て結合力が出るまで次の工程に移れないが、本発明のス
テープル止めであると、直ちに次工程に移ることができ
て、時間の節約になり、経済的にも有利となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用縫込みステープルの正面図であ
る。
【図2】本発明の建築用縫込みステープルの側面図であ
る。
【図3】本発明の建築用縫込みステープルを用いた床面
施工状態を示す断面図である。
【図4】本発明の建築用縫込みステープルの他の例を示
す斜視図である。
【図5】本発明の連続チャンネル型建築用縫込みステー
プルを示す斜視図である。
【図6】従来の建築用ステープルの軟質材打込み後の正
面図である。
【図7】従来の建築用曲りステープルの軟質材打込み後
の正面図である。
【図8】本発明の建築用縫込みステープルの軟質材打込
み後の正面図である。
【図9】本発明の建築用縫込みステープルの軟質材打込
み後の正面図である。
【図10】ステープルの引き抜き強度測定方法の説明図
である。
【符号の説明】
1 ステープル先部(屈曲) 2 胴部 3 背部 4 切込み部 5 膨出部 6 縫込みステープル 7 連続ステープル 8 縫い環 9 直ステープル 10 扁平ステープル 11 軟質材(合成樹脂発泡ボード) 12 硬質材(コンクリート床) 13 ステープル穴 14 フック穴 15 治具 16 木質仕上げ材 17 面状発熱体 18 ばね秤 α 屈曲ステープル部の曲り角 β 切込角

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のステープル先部と胴部とが背
    部によってコの字状に形成した金属ステープルであっ
    て、該ステープル先部は途中から偏角した屈曲ステープ
    ル先部であり、前記ステープル胴部の少なくとも下半部
    には複数ヶ所の切込み部と該切込み部周辺に膨出部を形
    成し、直ステープルでは係止しない材質の軟質材に対し
    て打ち込んだ際に該軟質材の裏面側の硬質材面に前記屈
    曲ステープル先部が当接して前記胴部が前記軟質材内部
    で回転屈曲して縫い環を形成することを特徴とする建築
    用縫込みステープル。
  2. 【請求項2】 胴部の軸芯から偏角した屈曲ステープル
    先部の角度(α)は15〜30度であり、かつその偏角方
    向は切込み部の切込み方向の反対方向である請求項1記
    載の建築用縫込みステープル。
  3. 【請求項3】 胴部の下半部に設けた複数ヶ所の切込み
    部は、胴部とほぼ直角方向の三角溝であり、該三角溝の
    両側面のなす角(β)がほぼ50〜60度である請求項1
    記載の建築用縫込みステープル。
  4. 【請求項4】 縫い環は複数ヶ所の切込み部の三角溝の
    両側面が胴部の屈曲により当接して少なくとも240度
    以上の回り込みを形成したものとなる請求項3記載の建
    築用縫込みステープル。
  5. 【請求項5】 複数の縫込みステープルがチャンネル状
    に整列して連続打ち込みの可能な連続ステープルである
    請求項1乃至4のいずれか記載の建築用縫込みステープ
    ル。
  6. 【請求項6】 建造物の内装施工において、部屋内部の
    硬質材面上に合成樹脂発砲シートの軟質材を接着施工
    し、その上に木質仕上げ材を張り付けるに際し、請求項
    1乃至5のいずれか記載の縫込みステープルであって、
    該縫込みステープルの胴部の軸芯から偏角した屈曲ステ
    ープル先部と、胴部の下半部に複数ヶ所の切込み部を有
    する金属製ステープルを軟質材に対して打ち込み、その
    際に該軟質材の裏面側の硬質材面にステープル先部が当
    接して前記軟質材内部で胴部が回転して縫い環を形成す
    る長さの縫込みステープルを用いて施工することを特徴
    とする建物内装施工方法。
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