JP2003071765A - ロボット装置及びロボット装置の入力方法 - Google Patents

ロボット装置及びロボット装置の入力方法

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JP2003071765A
JP2003071765A JP2001268127A JP2001268127A JP2003071765A JP 2003071765 A JP2003071765 A JP 2003071765A JP 2001268127 A JP2001268127 A JP 2001268127A JP 2001268127 A JP2001268127 A JP 2001268127A JP 2003071765 A JP2003071765 A JP 2003071765A
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action
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JP2001268127A
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Hironari Hoshino
弘就 星野
Takashi Ietoku
隆史 家徳
Nobuhiko Oguchi
伸彦 大口
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの操作入力手段からの複数種類の入力パ
ターンを認識する。 【解決手段】 操作スイッチ21は、ジョイスティック
機構とされる、使用者によってアナログ的な操作が行わ
れるスティック部41と、このスティック部41に対す
る使用者の操作の内容を検出するスティック操作検出部
42とを備えており、さらに、スティック部41が差し
込まれる仲介部材43と、仲介部材43がやや斜めに差
し込まれる尻尾類似形状の外装部材44とを備えてい
る。スティック操作検出部42は、胴体部ユニット2の
尻尾部5内に収納されており、スティック部41は、胴
体部ユニット2の尻尾部5内から突き出て、仲介部材4
3を介して外装部材44で覆われて尻尾5Aとなってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット装置及び
ロボット装置の入力方法に関し、詳しくは、ジョイステ
ィック機構を有する操作入力手段を備えたロボット装置
及びロボット装置の入力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、外観形状が犬や猫等の動物や人間
に模して形成されたロボット装置が提供されている。そ
のようなロボット装置には、外部からの刺激入力に応じ
て、種々の動作をするものもある。例えば、ロボット装
置は、頭や脚先等に接触センサを備えており、各接触セ
ンサの検出結果を動作に反映させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のロボ
ット装置において、複数の接触センサによる検出結果
は、個々に扱われている。すなわち、従来のロボット装
置では、各々の接触センサにおける検出結果がそのまま
刺激入力として認識され、個々の刺激入力に対応した動
作が表出されている。しかし、接触センサで検出できる
入力パターンは、単調であり、且つ種類も限定されてい
る。これでは、刺激入力に対するロボット装置とのイン
タラクションにも限界が生じてしまう。
【0004】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されたものであり、1つの操作入力手段からの複数種
類の入力パターンを認識して、豊富なインタラクション
を可能とするロボット装置及びロボット装置の入力方法
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るロボット装
置は、上述の問題点を解決するために、外的要因及び内
的要因に応じて自律的に行動する自律型のロボット装置
において、傾動操作、回動操作及び押下操作が行われる
操作部と、操作部に対する操作の内容を検出する操作検
出部とを有する操作入力手段と、操作入力手段からの検
出信号が伝送される制御手段とを備える。ここで、操作
入力手段は、ジョイスティック機構を有している。
【0006】このロボット装置によれば、傾動操作、回
動操作及び押下操作が行われる操作部に対する操作の内
容を検出し、その検出信号が制御手段へ伝送されること
により、制御を行う。
【0007】本発明に係るロボット装置の入力方法は、
上述の問題点を解決するために、外的要因及び内的要因
に応じて自律的に行動する自律型のロボット装置の入力
方法において、傾動操作、回動操作及び押下操作が行わ
れる操作部と、操作部に対する操作の内容を検出する操
作検出部とを有する操作入力手段を備えるロボット装置
の入力方法であって、操作検出部が操作部に対する操作
の内容を検出する検出工程と、検出工程にて検出された
検出信号を制御手段に伝送する伝送工程とを有する。こ
こで、操作入力手段は、ジョイスティック機構を有して
いる。
【0008】このロボット装置の入力方法によれば、ロ
ボット装置は、傾動操作、回動操作及び押下操作が行わ
れる操作部に対する操作の内容を検出し、その検出信号
が制御手段へ伝送されることにより、制御を行う。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態
は、本発明を、周囲の環境(外的要因)や内部状態(内
的要因、例えば感情、本能等の状態)に応じて自律的に
行動するロボット装置に適用したものである。
【0010】このロボット装置は、少なくとも上肢と体
幹部と下肢とを備え、上肢及び下肢、又は下肢のみを移
動手段とする脚式移動ロボット装置である。脚式移動ロ
ボット装置には、4足歩行の動物の身体メカニズムやそ
の動きを模倣した「ペット型」ロボット装置や、下肢の
みを移動手段として使用する2足歩行の動物の身体メカ
ニズムやその動きを模倣した「人間型」ロボット装置が
あるが、本発明の実施の形態においては、ロボット装置
は、4足歩行タイプの「ペット型」ロボット装置であ
る。
【0011】このロボット装置は、住環境その他の日常
生活上の様々な場面における人的活動を支援し、内部状
態(怒り、悲しみ、喜び、楽しみ等)に応じて行動でき
るほか、4足歩行の動物が行う基本的な動作を表出でき
るエンターテインメントロボットである。
【0012】このロボット装置は、特に、頭部、胴体
部、上肢部、下肢部等を有している。各部の連結部分及
び関節に相当する部位には、運動の自由度に応じた数の
アクチュエータ及びポテンショメータが備えられてお
り、制御部の制御によって目標とする動作を表出でき
る。
【0013】さらに、ロボット装置は、周囲の状況を画
像データとして取得するための撮像部や、外部から受け
る作用を検出するための各種センサや、外部から受ける
物理的な働きかけ等を検出するための各種スイッチ等を
備えている。撮像部としては、小型のCCD(Charge-C
oupled Device)カメラを使用する。また、各種センサ
には、加速度を検出する加速度センサ、CCDカメラに
よって撮像した被写体までの距離を計測する距離センサ
等がある。各種スイッチには、使用者によって触られた
ことを検出する接点型の押下スイッチ、使用者によって
操作されたことを検出する操作スイッチ等がある。これ
らは、ロボット装置の外部又は内部の適切な箇所に設置
されている。
【0014】このロボット装置の外観について、図1を
用いて説明する。ロボット装置1は、胴体部ユニット2
の前後左右に脚部ユニット3A、3B、3C、3Dが連
結され、胴体部ユニット2の前端部に頭部ユニット4が
連結され、胴体部ユニット2の後端部に尻尾部5が備え
られて構成されている。
【0015】次に、ロボット装置1の概略構成につい
て、図2を用いて説明する。胴体部ユニット2には、C
PU(Central Processing Unit)10、DRAM(Dyn
amic Random Access Memory)11、フラッシュROM
(Read Only Memory)12、PC(Personal Compute
r)カードインターフェイス回路13及び信号処理回路
14が内部バス15を介して相互に接続されることによ
り形成されたコントロール部16と、このロボット装置
1の動力源としてのバッテリ17とが収納されている。
また、胴体部ユニット2には、ロボット装置1の向きや
動きの加速度を検出するための加速度センサ19が収納
されている。また、胴体部ユニット2には、鳴き声等の
音声を出力するためのスピーカ20が、図1に示すよう
に所定位置に配置されている。また、胴体部ユニット2
の尻尾部5には、使用者からの操作入力を検出する検出
機構としての操作スイッチ21が備えられている。操作
スイッチ21は、使用者による操作の内容を検出できる
スイッチであって、ロボット装置1は、操作スイッチ2
1によって検出される操作の内容に応じて、例えば「誉
められた」か「叱られた」かを認識する。この操作スイ
ッチ21の構造等については、後述する。
【0016】頭部ユニット4には、外部の状況や対象物
の色、形、動き等を撮像するためのCCD(Charge Cou
pled Device)カメラ22と、前方に位置する対象物ま
での距離を測定するための距離センサ23と、外部音を
集音するためのマイク24と、例えばLED(Light Em
itting Diode)を備えた発光部25等が、図1に示すよ
うに所定位置にそれぞれ配置されている。ただし、発光
部25は、構成の説明等においては、必要に応じてLE
D25と示す。また、頭部ユニット4内部には、図1に
は図示しないが、頭部ユニット4に対する使用者の接触
を間接的に検出する検出機構としての頭部スイッチ26
が備えられている。頭部スイッチ26は、例えば、使用
者の接触によって頭部が動かされた場合、その傾き方向
を検出できるスイッチであって、ロボット装置1は、頭
部スイッチ26によって検出される頭部の傾き方向に応
じて、「誉められた」か「叱られた」かを認識する。
【0017】各脚部ユニット3A〜3Dの関節部分、各
脚部ユニット3A〜3Dと胴体部ユニット2との連結部
分、頭部ユニット4と胴体部ユニット2との連結部分に
は、自由度数分のアクチュエータ28〜28及びポ
テンショメータ29〜29 がそれぞれ配設されてい
る。アクチュエータ28〜28は、例えば、サーボ
モータを備えている。サーボモータの駆動により、脚部
ユニット3A〜3Dが制御されて目標の姿勢、或いは動
作に遷移する。各脚部ユニット3A〜3Dの先端の「肉
球」に相当する位置には、主として使用者からの接触を
検出する検出機構としての肉球スイッチ27A〜27D
が設けられ、使用者による接触等を検出できるようにな
っている。
【0018】ロボット装置1は、このほかにも、ここで
は図示しないが、自律的に行動する自律モードや行動を
停止する停止モード等の動作モードを表すためのモード
ランプや、充電中、起動中、起動停止中等のバッテリ1
7の状態を表すための状態ランプ等を、適切な箇所に適
宜備えていてもよい。
【0019】そして、ロボット装置1において、操作ス
イッチ21、頭部スイッチ26及び肉球スイッチ27等
の各種スイッチと、加速度センサ19、距離センサ23
等の各種センサと、スピーカ20、マイク24、発光部
25、各アクチュエータ28 〜28、各ポテンショ
メータ29〜29は、それぞれ対応するハブ30
〜30nを介してコントロール部16の信号処理回路1
4と接続されている。一方、CCDカメラ22及びバッ
テリ17は、それぞれ信号処理回路14と直接接続され
ている。
【0020】信号処理回路14は、上述の各種スイッチ
から供給されるスイッチデータ、各種センサから供給さ
れるセンサデータ、音声データ及び画像データを順次取
り込み、これらをそれぞれ内部バス15を介してDRA
M11内の所定位置に順次格納する。また信号処理回路
14は、これとともにバッテリ17から供給されるバッ
テリ残量を表すバッテリ残量データを順次取り込み、こ
れをDRAM11内の所定位置に格納する。
【0021】このようにしてDRAM11に格納された
各スイッチデータ、各センサデータ、音声データ、画像
データ及びバッテリ残量データは、CPU10が当該ロ
ボット装置1の動作制御を行う際に使用される。
【0022】CPU10は、ロボット装置1の電源が投
入された初期時において、フラッシュROM12に格納
された制御プログラムを読み出して、DRAM11に格
納する。又は、CPU10は、図1に図示しない胴体部
ユニット2のPCカードスロットに装着された半導体メ
モリ装置、例えばいわゆるメモリカード31に格納され
た制御プログラムをPCカードインターフェイス回路1
3を介して読み出してDRAM11に格納する。
【0023】CPU10は、上述のように信号処理回路
14よりDRAM11に順次格納される各スイッチデー
タ、各センサデータ、音声データ、画像データ及びバッ
テリ残量データに基づいて自己及び周囲の状況や、使用
者からの指示及び働きかけの有無を判断している。
【0024】さらに、CPU10は、この判断結果とD
RAM11に格納した制御プログラムとに基づく行動を
決定する。CPU10は、当該決定結果に基づいてアク
チュエータ28〜28の中から必要とするアクチュ
エータを駆動することによって、例えば頭部ユニット4
を上下左右に振らせたり、各脚部ユニット3A〜3Dを
駆動して歩行させたりする。また、CPU10は、必要
に応じて音声データを生成し、信号処理回路14を介し
てスピーカ20に供給する。また、CPU10は、発光
部25の点灯・消灯を指示する信号を生成し、発光部2
5を点灯したり消灯したりする。
【0025】このように、ロボット装置1は、自己及び
周囲の状況や、使用者からの指示及び働きかけに応じて
自律的に行動する。
【0026】次に、上述の操作スイッチ21の構造につ
いて、図3を用いて説明する。この操作スイッチ21
は、ジョイスティック機構とされる、使用者によってア
ナログ的な操作が行われるスティック部41と、このス
ティック部41に対する使用者の操作の内容を検出する
スティック操作検出部42とを備えており、さらに、ス
ティック部41が差し込まれる仲介部材43と、仲介部
材43がやや斜めに差し込まれる尻尾類似形状の外装部
材44とを備えている。
【0027】この操作スイッチ21が収納されている具
体的な位置を図4に示す。スティック操作検出部42
は、胴体部ユニット2の尻尾部5内に収納されており、
スティック部41は、胴体部ユニット2の尻尾部5内か
ら突き出て、仲介部材43を介して外装部材44で覆わ
れて尻尾5Aとなっている。
【0028】スティック部41は、使用者によってアナ
ログ的な操作、例えばロボット装置1の主軸において頭
部へ向かう前方向及び後端部へ向かう後方向、並びにロ
ボット装置1の主軸と直交して右脚へ向かう右方向及び
左脚へ向かう左方向等、多方向への傾動操作、時計回り
及び反時計回りの回転操作、垂直方向への押下操作が行
われる。スティック操作検出部42は、スティック部4
1の傾動方向、傾動時間、傾動変化量、回転方向、回転
数、回転速度及び押下時間等を検出し、検出データを信
号処理回路14(図2)へ出力する。CPU10(図
2)は、信号処理回路14からDRAM11に格納され
た検出データを用いて、ロボット装置1の反応(動作)
を制御する。
【0029】このように、操作スイッチ21は、使用者
による多彩な操作入力を可能とする入力デバイスであ
る。
【0030】ロボット装置1には、例えば「自律モー
ド」、「ひとやすみモード」、「スリープモード」、
「ステーションモード」、「クリニックモード」等の複
数の動作モード、「抱っこ状態」、「挟み込み状態」、
「活動停止状態」等の複数の状態が用意されている。ロ
ボット装置1は、例えば「自律モード」のときに、尻尾
5Aが方向を問わずに倒されてすぐ離されると、つまり
尻尾5Aが弾かれると、「叱られた」と判断してやや怒
り、そのとき行っていた行動を以後慎むようになる。な
お、ロボット装置1は、尻尾5Aの操作によって、例え
ば怒りに対応する情動パラメータ値を直接変更するよう
にしてもよい。
【0031】また、ロボット装置1は、所定の動作モー
ド又は状態のときに、尻尾5Aが傾動操作、回転操作又
は押下操作されると、別の動作モード又は状態へ移行す
る。例えば、ロボット装置1は、「自律モード」を実行
しているときに、尻尾5Aが右へ3秒間倒されると、
「ひとやすみモード」となり、尻尾5Aが時計回り又は
反時計回りに3回転されると「スリープモード」とな
る。
【0032】また、ロボット装置1は、加速度センサ1
9(図2)により検出される加速度情報に基づいて、姿
勢を判別している。これにより、ロボット装置1は、例
えば転倒によって尻尾5Aが動かされたのか、使用者に
よって尻尾5Aが操作されたのかを判別することができ
るため、転倒による尻尾5Aの操作の場合、その操作入
力を拒否する。
【0033】さらに、ロボット装置1は、例えば複数の
項目を提示する動作モード又は状態のときに、尻尾5A
が傾動操作又は回転操作されるとある項目を選択し、尻
尾5Aが押下操作されるとその項目を決定する。
【0034】ここで、上述の「クリニックモード」にお
ける具体的なロボット装置1の行動形態について、図5
を用いて説明する。この「クリニックモード」は、ロボ
ット装置1に備えられた各種スイッチ、各種センサ及び
CCDカメラ22の状態と、ロボット装置1のバランス
とをチェックするための動作モードである。
【0035】まず、ロボット装置1は、「クリニックモ
ード」に設定されたときに、「立つ・座る・伏せる」を
順次繰り返すループ再生行動50を行う。ロボット装置
1は、ループ再生行動50を行っているときに、尻尾5
Aが使用者によって時計回り又は反時計回りに1回転さ
れると、「脚部を広げた状態で伏せる」姿勢をとる伏せ
姿勢51へ移行する。
【0036】ロボット装置1は、伏せ姿勢51のとき
に、脚部ユニット3A〜3D何れかの肉球スイッチ27
(図2)が触られると、「触られた脚を引っ込める」行
動をとる肉球スイッチ行動52へ移行し、終了すると、
伏せ姿勢51へ戻る。また、ロボット装置1は、伏せ姿
勢51のときに、鼻先の距離センサ23(図2)に使用
者の手等が近づくと、「スピーカ24(図2)から音声
を出力する」行動をとる距離センサ行動53へ移行し、
終了すると、伏せ姿勢51へ戻る。ここで、ロボット装
置1は、距離センサ23が測定した距離によって音量を
変化させることができる。なお、ロボット装置1は、伏
せ姿勢51のときに、尻尾5Aが使用者によって時計回
り又は反時計回りに1回転されると、ループ再生行動5
0へ戻る。
【0037】また、ロボット装置1は、ループ再生行動
50を行っているときに、尻尾5Aが使用者によって右
へ3秒間倒されると、「発光部25を緑・橙・青に順次
点灯しながら前進・後進・右後脚キック・左後脚キッ
ク」を行う尻尾右傾動行動54へ移行し、終了すると、
ループ再生行動50へ戻る。また、ロボット装置1は、
ループ再生行動50を行っているときに、尻尾5Aが使
用者によって左へ3秒間倒されると、「発光部25を緑
・橙・青に順次点灯しながら右前脚バイバイ・左前脚バ
イバイ・バンザイ」を行う尻尾左傾動行動55へ移行
し、終了すると、ループ再生行動50へ戻る。なお、ロ
ボット装置1が伏せ姿勢51のときに、右又は左へ3秒
間倒されても、尻尾右傾動行動54又は尻尾左傾動行動
55へ移行する。
【0038】また、ロボット装置1は、ループ再生行動
50を行っているとき、又は伏せ姿勢51のときに、使
用者によって顔が下を向くように頭部を動かされると、
頭部スイッチ26が頭部の傾きを検出して、「発光部2
5を緑に点灯」する第1の頭部スイッチ行動56へ移行
する。また、ロボット装置1は、ループ再生行動50を
行っているとき、又は伏せ姿勢51のときに、使用者に
よって顔が上を向くように頭部を動かされると、頭部ス
イッチ26が頭部の傾きを検出して、「発光部25を橙
に点灯」する第2の頭部スイッチ行動57へ移行する。
ロボット装置1は、第1の頭部スイッチ行動56又は第
2の頭部スイッチ行動57を終了すると、元のループ再
生行動50又は伏せ姿勢51へ戻る。
【0039】また、ロボット装置1は、ループ再生行動
50を行っているときに、使用者によって抱き上げられ
る、又は尻尾5Aが後へ3秒間倒されると、「脚部の動
きを止めて抱っこされやすい状態」となる抱っこ状態5
8へ移行する。ロボット装置1は、抱っこ状態58のと
きに、抱き下ろし又は尻尾5Aが前へ3秒間倒される
と、ループ再生行動50へ戻る。なお、ロボット装置1
が伏せ姿勢51のときに、抱き上げられる、又は尻尾5
Aが後へ3秒間倒されても、抱っこ状態58へ移行す
る。
【0040】また、ロボット装置1は、ループ再生行動
50を行っているときに、脚部ユニット3A〜3Dの関
節部分に何かを挟み込むと、「脚部の動きを止めて脱力
した状態」となる挟み込み状態59へ移行する。ロボッ
ト装置1は、挟み込み状態59のときに、使用者によっ
て尻尾5Aが前へ3秒間倒されると、ループ再生行動5
0へ戻る。なお、ロボット装置1が伏せ姿勢51のとき
に、何かを挟み込んでも、挟み込み状態59へ移行す
る。
【0041】また、ロボット装置1は、ループ再生行動
50を行っているとき、又は伏せ姿勢51のときに、口
部分のCCDカメラ22にピンクボールを近づけると、
「発光部25を青に点灯」するCCDカメラ行動60へ
移行する。ロボット装置1は、CCDカメラ行動60を
終了すると、元のループ再生行動50又は伏せ姿勢51
へ戻る。
【0042】さらに、ロボット装置1は、上述の行動の
他に、ループ再生行動50を行っているとき、又は伏せ
姿勢51のときに、バッテリ17のバッテリ残量が少な
くなる(ローバッテリ)と、「使用者にローバッテリで
あることを知らせる」充電姿勢61をとり、そのまま所
定の時間だけ放置(タイムアウト)されると、「活動を
一時停止」する活動停止状態62へ移行する。また、ロ
ボット装置1は、ループ再生行動50を行っていると
き、又は伏せ姿勢51のときに、緊急事態(エマージェ
ンシー)の場合や図示していない充電装置に装着されて
も、活動停止状態62へ移行する。なお、ロボット装置
1は、ループ再生行動50を行っているときに、転倒す
ると自律的にループ再生行動50へ復帰する。
【0043】ところで、ロボット装置1は、自己(内
部)及び周囲(外部)の状況や、使用者からの指示及び
働きかけに応じた自律的な行動ができるロボット装置で
ある。このロボット装置1を制御する制御プログラムの
ソフトウェア構成の一例は、図6に示すようになる。こ
の制御プログラムは、上述したように、予めフラッシュ
ROM12(図2)に格納されており、ロボット装置1
の電源投入初期時において読み出される。
【0044】図6において、デバイス・ドライバ・レイ
ヤ200は、制御プログラムの最下位層に位置し、複数
のデバイス・ドライバからなるデバイス・ドライバ・セ
ット201から構成されている。この場合、各デバイス
・ドライバは、CCDカメラ22(図2)やタイマ等の
通常のコンピュータで用いられるハードウェアに直接ア
クセスすることを許されたオブジェクトであり、対応す
るハードウェアからの割り込みを受けて処理を行う。
【0045】また、ロボティック・サーバ・オブジェク
ト202は、デバイス・ドライバ・レイヤ200の最下
位層に位置し、例えば上述の各種スイッチ、各種センサ
及びアクチュエータ28〜28(図2)等のハード
ウェアにアクセスするためのインターフェイスを提供す
るソフトウェア群でなるバーチャル・ロボット203
と、電源の切り換えなどを管理するソフトウェア群でな
るパワーマネージャ204と、他の種々のデバイス・ド
ライバを管理するソフトウェア群でなるデバイス・ドラ
イバ・マネージャ205と、ロボット装置1の機構を管
理するソフトウェア群でなるデザインド・ロボット20
6とから構成されている。
【0046】マネージャ・オブジェクト207は、オブ
ジェクト・マネージャ208及びサービス・マネージャ
209から構成されている。オブジェクト・マネージャ
208は、ロボティック・サーバ・オブジェクト20
2、ミドル・ウェア・レイヤ210、及びアプリケーシ
ョン・レイヤ211に含まれる各ソフトウェア群の起動
や終了を管理するソフトウェア群であり、サービス・マ
ネージャ209は、メモリカード31(図2)に格納さ
れたコネクションファイルに記述されている各オブジェ
クト間の接続情報に基づいて各オブジェクトの接続を管
理するソフトウェア群である。
【0047】ミドル・ウェア・レイヤ210は、ロボテ
ィック・サーバ・オブジェクト202の上位層に位置
し、画像処理や音声処理などのこのロボット装置1の基
本的な機能を提供するソフトウェア群から構成されてい
る。また、アプリケーション・レイヤ211は、ミドル
・ウェア・レイヤ210の上位層に位置し、当該ミドル
・ウェア・レイヤ210を構成する各ソフトウェア群に
よって処理された処理結果に基づいてロボット装置1の
行動を決定するためのソフトウェア群から構成されてい
る。
【0048】なお、ミドル・ウェア・レイヤ210及び
アプリケーション・レイヤ211の具体なソフトウェア
構成をそれぞれ図7及び図8に示す。
【0049】ミドル・ウェア・レイヤ210は、図7に
示すように、騒音検出用、温度検出用、明るさ検出用、
音階認識用、距離検出用、姿勢検出用、接触検出用、操
作入力検出用、動き検出用及び色認識用の各信号処理モ
ジュール220〜229並びに入力セマンティクスコン
バータモジュール230などを有する認識系250と、
出力セマンティクスコンバータモジュール247並びに
姿勢管理用、トラッキング用、モーション再生用、歩行
用、転倒復帰用、LED点灯用及び音再生用の各信号処
理モジュール240〜246などを有する出力系251
とから構成されている。
【0050】認識系250の各信号処理モジュール22
0〜229は、ロボティック・サーバ・オブジェクト2
02のバーチャル・ロボット203によりDRAM11
(図2)から読み出される各スイッチデータ、各センサ
データ、音声データ又は画像データのうちの対応するデ
ータを取り込み、当該データに基づいて所定の処理を施
して、処理結果を入力セマンティクスコンバータモジュ
ール230に与える。ここで、例えば、バーチャル・ロ
ボット203は、所定の通信規約によって、信号の授受
或いは変換をする部分として構成されている。
【0051】入力セマンティクスコンバータモジュール
230は、これら各信号処理モジュール220〜229
から与えられる処理結果に基づいて、「うるさい」、
「暑い」、「明るい」、「ドミソの音階が聞こえた」、
「障害物を検出した」、「転倒を検出した」、「叱られ
た」、「誉められた」、「動く物体を検出した」又は
「ボールを検出した」などの自己及び周囲の状況や、使
用者からの指令及び働きかけを認識し、認識結果をアプ
リケーション・レイヤ211に出力する。
【0052】アプリケーション・レイヤ211は、図8
に示すように、行動モデルライブラリ260、行動切換
モジュール261、学習モジュール262、感情モデル
263及び本能モデル264の5つのモジュールから構
成されている。
【0053】行動モデルライブラリ260には、図9に
示すように、「バッテリ残量が少なくなった場合」、
「転倒復帰する」、「障害物を回避する場合」、「感情
を表現する場合」、「ボールを検出した場合」などの予
め選択されたいくつかの条件項目にそれぞれ対応させ
て、それぞれ独立した行動モデルが設けられている。
【0054】そして、これら行動モデルは、それぞれ入
力セマンティクスコンバータモジュール230から認識
結果が与えられたときや、最後の認識結果が与えられて
から一定時間が経過したときなどに、必要に応じて後述
のように感情モデル263に保持されている対応する情
動のパラメータ値や、本能モデル264に保持されてい
る対応する欲求のパラメータ値を参照しながら続く行動
をそれぞれ決定し、決定結果を行動切換モジュール26
1に出力する。
【0055】なお、本発明の実施の形態として示すロボ
ット装置1の場合、各行動モデルは、図10に示すよう
な1つのノード(状態)NODE〜NODEから他
のどのノードNODE〜NODEに遷移するか否か
を有限確率オートマトンと呼ばれるアルゴリズムを用い
て次の行動を決定している。有限確率オートマトンと
は、1つのノードNODE〜NODEから他のどの
ノードNODE〜NODEに遷移するか否かを各ノ
ードNODE〜NODEの間を接続するアークAR
〜ARCn1に対してそれぞれ設定された遷移確率
〜Pに基づいて確率的に決定するアルゴリズムで
ある。
【0056】具体的に、各行動モデルは、それぞれ自己
の行動モデルを形成するノードNODE〜NODE
にそれぞれ対応させて、これらノードNODE〜NO
DE 毎に図11に示すような状態遷移表270を有し
ている。
【0057】この状態遷移表270では、そのノードN
ODE〜NODEにおいて遷移条件とする入力イベ
ント(認識結果)が「入力イベント名」の行に優先順に
列記され、その遷移条件についてのさらなる条件が「デ
ータ名」及び「データ範囲」の行における対応する列に
記述されている。
【0058】したがって、図11の状態遷移表270で
表されるノードNODE100では、「ボールを検出
(BALL)」という認識結果が与えられた場合に、当
該認識結果とともに与えられるそのボールの「大きさ
(SIZE)」が「0から1000」の範囲であること
や、「障害物を検出(OBSTACLE)」という認識
結果が与えられた場合に、当該認識結果とともに与えら
れるその障害物までの「距離(DISTANCE)」が
「0から100」の範囲であることが他のノードに遷移
するための条件となっている。
【0059】また、このノードNODE100では、認
識結果の入力がない場合においても、行動モデルが周期
的に参照する感情モデル263及び本能モデル264に
それぞれ保持された各情動及び各欲求のパラメータ値の
うち、感情モデル263に保持された「喜び(JO
Y)」、「驚き(SURPRISE)」又は「悲しみ
(SADNESS)」の何れかのパラメータ値が「50
から100」の範囲であるときには他のノードに遷移す
ることができるようになっている。
【0060】また、状態遷移表270では、「他のノー
ドヘの遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の列に
そのノードNODE〜NODEから遷移できるノー
ド名が列記されているとともに、「入力イベント名」、
「データ名」及び「データの範囲」の行に記述された全
ての条件が揃ったときに遷移できるほかの各ノードNO
DE〜NODEへの遷移確率が「他のノードヘの遷
移確率」の欄内の対応する箇所にそれぞれ記述され、そ
のノードNODE〜NODEに遷移する際に出力す
べき行動が「他のノードヘの遷移確率」の欄における
「出力行動」の行に記述されている。なお、「他のノー
ドヘの遷移確率」の欄における各行の確率の和は100
[%]となっている。
【0061】したがって、図11の状態遷移表270で
表されるノードNODE100では、例えば「ボールを
検出(BALL)」し、そのボールの「SIZE(大き
さ)」が「0から1000」の範囲であるという認識結
果が与えられた場合には、「30[%]」の確率で「ノ
ードNODE120(node 120)」に遷移でき、そのと
き「ACTION1」の行動が出力されることとなる。
【0062】各行動モデルは、それぞれこのような状態
遷移表270として記述されたノードNODE〜 N
ODEが幾つも繋がるようにして構成されており、入
力セマンティクスコンバータモジュール230から認識
結果が与えられたときなどに、対応するノードNODE
〜 NODEの状態遷移表を利用して確率的に次の
行動を決定し、決定結果を行動切換モジュール261に
出力するようになされている。
【0063】図8に示す行動切換モジュール261は、
行動モデルライブラリ260の各行動モデルからそれぞ
れ出力される行動のうち、予め定められた優先順位の高
い行動モデルから出力された行動を選択し、当該行動を
実行すべき旨のコマンド(以下、これを行動コマンドと
いう。)をミドル・ウェア・レイヤ210の出力セマン
ティクスコンバータモジュール247に送出する。な
お、この実施の形態においては、図9において下側に表
記された行動モデルほど優先順位が高く設定されてい
る。
【0064】また、行動切換モジュール261は、行動
完了後に出力セマンティクスコンバータモジュール24
7から与えられる行動完了情報に基づいて、その行動が
完了したことを学習モジュール262、感情モデル26
3及び本能モデル264に通知する。
【0065】学習モジュール262は、入力セマンティ
クスコンバータモジュール230から与えられる認識結
果のうち、「叱られた」、「誉められた」など、使用者
からの働きかけとして受けた教示の認識結果を入力す
る。そして、学習モジュール262は、この認識結果及
び行動切換モジュール261からの通知に基づいて、
「叱られた」ときにはその行動の発現確率を低下させ、
「誉められた」ときにはその行動の発現確率を上昇させ
るように、行動モデルライブラリ260における対応す
る行動モデルの対応する遷移確率を変更する。
【0066】また、感情モデル263は、「喜び(JO
Y)」、「悲しみ(SADNESS)」、「怒り(AN
GER)」、「驚き(SURPRISE)」、「嫌悪
(DISGUST)」及び「恐れ(FEAR)」の合計
6つの情動について、各情動毎にその情動の強さを表す
パラメータを保持している。そして、感情モデル263
は、これら各情動のパラメータ値を、それぞれ入力セマ
ンティクスコンバータモジュール230から与えられる
「叱られた」及び「誉められた」などの特定の認識結果
と、経過時間及び行動切換モジュール261からの通知
となどに基づいて周期的に更新する。
【0067】具体的には、感情モデル263は、入力セ
マンティクスコンバータモジュール230から与えられ
る認識結果と、そのときのロボット装置1の行動と、前
回更新してからの経過時間となどに基づいて所定の演算
式により算出されるそのときのその情動の変動量を△E
[t]、現在のその情動のパラメータ値をE[t]、そ
の情動の感度を表す係数をkeとして、(1)式によっ
て次の周期におけるその情動のパラメータ値E[t+
1]を算出し、これを現在のその情動のパラメータ値E
[t]と置き換えるようにしてその情動のパラメータ値
を更新する。また、感情モデル263は、これと同様に
して全ての情動のパラメータ値を更新する。
【0068】
【数1】
【0069】なお、各認識結果や出力セマンティクスコ
ンバータモジュール247からの通知が各情動のパラメ
ータ値の変動量△E[t]にどの程度の影響を与えるか
は予め決められており、例えば「叱られた」といった認
識結果は「怒り」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与え、「誉められた」といった認
識結果は「喜び」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与えるようになっている。
【0070】ここで、出力セマンティクスコンバータモ
ジュール247からの通知とは、いわゆる行動のフィー
ドバック情報(行動完了情報)であり、行動の出現結果
の情報であり、感情モデル263は、このような情報に
よっても感情を変化させる。これは、例えば、「吠え
る」といった行動により怒りの感情レベルが下がるとい
ったようなことである。なお、出力セマンティクスコン
バータモジュール247からの通知は、上述した学習モ
ジュール262にも入力されており、学習モジュール2
62は、その通知に基づいて行動モデルの対応する遷移
確率を変更する。
【0071】なお、行動結果のフィードバックは、行動
切換モジュレータ261の出力(感情が付加された行
動)によりなされるものであってもよい。
【0072】また、本能モデル264は、「運動欲(E
XERCISE)」、「愛情欲(AFFECTIO
N)」、「食欲(APPETITE)」及び「好奇心
(CURIOSITY)」の互いに独立した4つの欲求
について、これら欲求毎にその欲求の強さを表すパラメ
ータを保持している。そして、本能モデル264は、こ
れらの欲求のパラメータ値を、それぞれ入力セマンティ
クスコンバータモジュール230から与えられる認識結
果や、経過時間及び行動切換モジュール261からの通
知などに基づいて周期的に更新する。
【0073】具体的には、本能モデル264は、「運動
欲」、「愛情欲」及び「好奇心」については、認識結
果、経過時間及び出力セマンティクスコンバータモジュ
ール247からの通知などに基づいて所定の演算式によ
り算出されるそのときのその欲求の変動量をΔI
[k]、現在のその欲求のパラメータ値をI[k]、そ
の欲求の感度を表す係数kiとして、所定周期で(2)
式を用いて次の周期におけるその欲求のパラメータ値I
[k+1]を算出し、この演算結果を現在のその欲求の
パラメータ値I[k]と置き換えるようにしてその欲求
のパラメータ値を更新する。また、本能モデル264
は、これと同様にして「食欲」を除く各欲求のパラメー
タ値を更新する。
【0074】
【数2】
【0075】なお、認識結果及び出力セマンティクスコ
ンバータモジュール247からの通知などが各欲求のパ
ラメータ値の変動量△I[k]にどの程度の影響を与え
るかは予め決められており、例えば出力セマンティクス
コンバータモジュール247からの通知は、「疲れ」の
パラメータ値の変動量△I[k]に大きな影響を与える
ようになっている。
【0076】なお、この実施の形態においては、各情動
及び各欲求(本能)のパラメータ値がそれぞれ0から1
00までの範囲で変動するように規制されており、また
係数ke、kiの値も各情動及び各欲求毎に個別に設定
されている。
【0077】ミドル・ウェア・レイヤ210の出力セマ
ンティクスコンバータモジュール247は、図7に示す
ように、上述のようにしてアプリケーション・レイヤ2
11の行動切換モジュール261から与えられる「前
進」、「喜ぶ」、「鳴く」又は「トラッキング(ボール
を追いかける)」といった抽象的な行動コマンドを出力
系251の対応する信号処理モジュール240〜246
に与える。
【0078】そしてこれら信号処理モジュール240〜
246は、行動コマンドが与えられると当該行動コマン
ドに基づいて、その行動をするために対応するアクチュ
エータ28〜28(図2)に与えるべきサーボ指令
値や、スピーカ20(図2)から出力する音の音声デー
タ及び/又は発光部25(図2)のLEDに与える駆動
データを生成し、これらのデータをロボティック・サー
バ・オブジェクト202のバーチャル・ロボット203
及び信号処理回路14(図2)を順次介して対応するア
クチュエータ28〜28、スピーカ20又は発光部
25に順次送出する。
【0079】このようにしてロボット装置1は、制御プ
ログラムに基づいて、自己(内部)及び周囲(外部)の
状況や、使用者からの指示及び働きかけに応じた自律的
な行動ができる。
【0080】また、上述したようなロボット装置1を制
御する制御プログラムは、予めフラッシュROM12に
格納されているものとして説明したが、ロボット装置が
読取可能な形式で記録媒体に記録して提供してもよい。
制御プログラムを記録する記録媒体としては、磁気読取
方式の記録媒体(例えば、磁気テープ、磁気ディスク、
磁気カード)、光学読取方式の記録媒体(例えば、CD
−ROM、MO、CD−R、DVD)等が考えられる。
記録媒体には、半導体メモリ(矩形型、正方形型等の形
状は問わない。)、ICカード等の記憶媒体も含まれ
る。また、制御プログラムは、いわゆるインターネット
等の情報ネットワークを介して提供されてもよい。
【0081】以上、詳細に説明したように、本発明の実
施の形態に係るロボット装置1は、胴体部ユニット2の
尻尾部5に、ジョイスティック機構とされる、使用者に
よってアナログ的な操作、すなわち傾動操作、回転操作
及び押下操作が行われるスティック部41と、このステ
ィック部41に対する操作の内容を検出するスティック
操作検出部42とからなる操作スイッチ21を備えてい
る。このとき、スティック部41は、仲介部材43を介
して外装部材44で覆われて尻尾5Aとなっている。
【0082】これにより、操作スイッチ21では、ステ
ィック部41、つまり尻尾5Aがアナログ的に操作され
て、スティック操作検出部42が尻尾5Aの複数種類の
操作を検出するため、ロボット装置1は、尻尾5Aから
の複数種類の操作入力を認識して、豊富な反応(動作)
を表出することができる。
【0083】また、この操作スイッチ21は、例えばビ
デオゲーム装置に用いられる操作装置と同じジョイステ
ィック機構を有しているため、ロボット装置1は、使用
者が慣れ親しんだ操作入力インターフェイスを実現する
ことができる。さらに、この操作スイッチ21は、ビデ
オゲーム装置の操作装置用に大量生産されているため、
安価であり、コスト削減に効果がある。
【0084】なお、本発明は、上述した実施の形態のみ
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々の変更が可能であることは勿論であ
る。
【0085】例えば、本発明の実施の形態では、ロボッ
ト装置1は、胴体部ユニット2の尻尾部5に操作スイッ
チ21を備えているが、ロボット装置1の外観において
突起形状部分を有する位置に、操作スイッチ21を備え
てもよい。
【0086】また、ロボット装置1は、操作スイッチ2
1の代替として、ボールが半分程度埋め込まれて回転操
作及び押下操作が可能なトラックボールを備えるように
してもよい。
【0087】また、ロボット装置1は、4足歩行の動物
メカニズムを模した「ペット型」ロボット装置である
が、周囲の環境や内部状態に応じて行動するロボット装
置であれば適用可能であって、移動手段は、4足歩行、
さらには脚式移動方式に限定されない。
【0088】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るロボット装置は、傾動操作、回動操作及び押下操作が
行われる操作部と、操作部に対する操作の内容を検出す
る操作検出部とを有する操作入力手段と、操作入力手段
からの検出信号が伝送される制御手段とを備える。ここ
で、操作入力手段は、ジョイスティック機構を有してい
る。
【0089】これにより、操作入力手段では、操作部が
傾動操作、回動操作及び押下操作されて、操作検出部が
操作部の複数種類の操作を検出するため、ロボット装置
は、操作部からの複数種類の操作入力を認識して、豊富
な反応(動作)を表出することができる。
【0090】また、この操作入力手段は、例えばビデオ
ゲーム装置に用いられる操作装置と同じジョイスティッ
ク機構を有しているため、ロボット装置は、使用者が慣
れ親しんだ操作入力インターフェイスを実現することが
できる。さらに、この操作入力手段は、ビデオゲーム装
置の操作装置用に大量生産されているため、安価であ
り、コスト削減に効果がある。
【0091】また、本発明に係るロボット装置の入力方
法は、傾動操作、回動操作及び押下操作が行われる操作
部と、操作部に対する操作の内容を検出する操作検出部
とを有する操作入力手段を備えるロボット装置の入力方
法であって、操作検出部が操作部に対する操作の内容を
検出する検出工程と、検出工程にて検出された検出信号
を制御手段に伝送する伝送工程とを有する。ここで、操
作入力手段は、ジョイスティック機構を有している。
【0092】これにより、ロボット装置の操作入力手段
では、操作部が傾動操作、回動操作及び押下操作され
て、操作検出部が操作部の複数種類の操作を検出するた
め、ロボット装置は、操作部からの複数種類の操作入力
を認識して、豊富な反応(動作)を表出することができ
る。
【0093】また、この操作入力手段は、例えばビデオ
ゲーム装置に用いられる操作装置と同じジョイスティッ
ク機構を有しているため、ロボット装置は、使用者が慣
れ親しんだ操作入力インターフェイスを実現することが
できる。さらに、この操作入力手段は、ビデオゲーム装
置の操作装置用に大量生産されているため、安価であ
り、コスト削減に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるロボット装置の外
観を示す外観図である。
【図2】同ロボット装置の概略構成を示す図である。
【図3】同ロボット装置を構成する操作スイッチを説明
する図である。
【図4】同ロボット装置における操作スイッチの位置を
示す図である。
【図5】同ロボット装置の「クリニックモード」におけ
る行動を説明する図である。
【図6】ロボット装置における制御プログラムのソフト
ウェア構成を示す図である。
【図7】同ロボット装置における制御プログラムのう
ち、ミドル・ウェア・レイヤの構成を示す図である。
【図8】同ロボット装置における制御プログラムのう
ち、アプリケーション・レイヤの構成を示す図である。
【図9】同ロボット装置における制御プログラムのう
ち、行動モデルライブラリの構成を示す図である。
【図10】同ロボット装置の行動を決定するためのアル
ゴリズムである有限確率オートマトンを説明する図であ
る。
【図11】同ロボット装置の行動を決定するための状態
遷移条件を表す図である。
【符号の説明】
1 ロボット装置、2 胴体部ユニット、3A、3B、
3C、3D 脚部ユニット、4 頭部ユニット、5 尻
尾部、5A 尻尾、19 加速度センサ 21操作スイ
ッチ、22 CCDカメラ、23 距離センサ、25
発光部、26頭部スイッチ、27 肉球スイッチ、41
スティック部、42 スティック操作検出部、43
仲介部材、44 外装部材、50、ループ再生行動、5
1伏せ姿勢、52 肉球スイッチ行動、53 距離セン
サ行動、54 尻尾右傾動行動、55 尻尾左傾動行
動、56 第1の頭部スイッチ行動、57 第2の頭部
スイッチ行動、58 抱っこ状態、59 挟み込み状
態、60 CCDカメラ行動、61 充電姿勢、62
活動停止状態
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大口 伸彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C150 CA02 DA05 DA24 DA26 DA27 DA28 DF03 DF04 DF33 ED42 ED47 ED52 EF07 EF16 EF17 EF23 EF29 EF33 EF36 3C007 AS36 CS08 JT08 JU16 MT14 WA04 WA14 WB18 WB25

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外的要因及び内的要因に応じて自律的に
    行動する自律型のロボット装置において、 傾動操作、回動操作及び押下操作が行われる操作部と、
    該操作部に対する操作の内容を検出する操作検出部とを
    有する操作入力手段と、 上記操作入力手段からの検出信号が伝送される制御手段
    とを備えることを特徴とするロボット装置。
  2. 【請求項2】 上記操作入力手段は、ジョイスティック
    機構を有していることを特徴とする請求項1記載のロボ
    ット装置。
  3. 【請求項3】 上記操作部は、上記ジョイスティック機
    構のスティック部分であり、上記ロボット装置の突起形
    状部分に収納されていることを特徴とする請求項2記載
    のロボット装置。
  4. 【請求項4】 上記ロボット装置の突起形状部分は、上
    記ロボット装置の尻尾部分であることを特徴とする請求
    項3記載のロボット装置。
  5. 【請求項5】 上記操作検出部は、上記ジョイスティッ
    ク機構のスティック部分である操作部の傾動方向、傾動
    時間、傾動変化量、回動方向、回動数、回動速度及び押
    下時間を少なくとも検出することを特徴とする請求項2
    記載のロボット装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、上記操作入力手段から
    伝送された検出信号に基づいて、所定の動作モード又は
    状態への移行を制御することを特徴とする請求項1記載
    のロボット装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記操作入力手段から
    伝送された検出信号に基づいて、動作を制御することを
    特徴とする請求項1記載のロボット装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記ロボット装置の転
    倒によって上記操作部が操作された場合には、上記操作
    入力手段から伝送された検出信号の入力を拒否すること
    を特徴とする請求項1記載のロボット装置。
  9. 【請求項9】 外的要因及び内的要因に応じて自律的に
    行動する自律型のロボット装置の入力方法において、 傾動操作、回動操作及び押下操作が行われる操作部と、
    該操作部に対する操作の内容を検出する操作検出部とを
    有する操作入力手段を備えるロボット装置の入力方法で
    あって、 上記操作検出部が上記操作部に対する操作の内容を検出
    する検出工程と、 上記検出工程にて検出された検出信号を制御手段に伝送
    する伝送工程とを有することを特徴とするロボット装置
    の入力方法。
  10. 【請求項10】 上記操作入力手段は、ジョイスティッ
    ク機構を有していることを特徴とする請求項9記載のロ
    ボット装置の入力方法。
  11. 【請求項11】 上記操作部は、上記ジョイスティック
    機構のスティック部分であり、上記ロボット装置の突起
    形状部分に収納されていることを特徴とする請求項10
    記載のロボット装置の入力方法。
  12. 【請求項12】 上記ロボット装置の突起形状部分は、
    上記ロボット装置の尻尾部分であることを特徴とする請
    求項11記載のロボット装置装置の入力方法。
  13. 【請求項13】 上記検出工程では、上記ジョイスティ
    ック機構のスティック部分である操作部の傾動方向、傾
    動時間、傾動変化量、回動方向、回動数、回動速度及び
    押下時間を少なくとも検出することを特徴とする請求項
    10記載のロボット装置の入力方法。
  14. 【請求項14】 上記制御手段は、上記伝送工程にて伝
    送された検出信号に基づいて、所定の動作モード又は状
    態への移行を制御することを特徴とする請求項9記載の
    ロボット装置の入力方法。
  15. 【請求項15】 上記制御手段は、上記伝送工程にて伝
    送された検出信号に基づいて、動作を制御することを特
    徴とする請求項9記載のロボット装置の入力方法。
  16. 【請求項16】 上記制御手段は、上記ロボット装置の
    転倒によって上記操作部が操作された場合には、上記伝
    送工程にて伝送された検出信号の入力を拒否することを
    特徴とする請求項9記載のロボット装置の入力方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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