JP2003071775A - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

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JP2003071775A
JP2003071775A JP2001268131A JP2001268131A JP2003071775A JP 2003071775 A JP2003071775 A JP 2003071775A JP 2001268131 A JP2001268131 A JP 2001268131A JP 2001268131 A JP2001268131 A JP 2001268131A JP 2003071775 A JP2003071775 A JP 2003071775A
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JP
Japan
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heat
battery
robot apparatus
robot
heat insulating
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JP2001268131A
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English (en)
Inventor
Takashi Ietoku
隆史 家徳
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J19/00Accessories fitted to manipulators, e.g. for monitoring, for viewing; Safety devices combined with or specially adapted for use in connection with manipulators
    • B25J19/0054Cooling means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に備える電池からの発熱を効率的に放熱
するとともに、発熱源から電池に対する熱伝導を効率的
に遮断する。 【解決手段】 ロボット装置1の内部構造体101にお
ける電池収納部104の断熱面108とメイン基板10
5との間に空気断熱層110を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動電源を内部に
備えるロボット装置に関し、特に、駆動電源としての電
池の発熱を効率よく放射するとともに、内部の発熱源か
ら電池への熱伝導を遮断する構造を備えるロボット装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的又は磁気的な作用を用いて人間
(生物)の動作に似た運動を行う機械装置を「ロボッ
ト」という。我が国においてロボットが普及し始めたの
は、1960年代末からであるが、その多くは、工場に
おける生産作業の自動化・無人化等を目的としたマニピ
ュレータや搬送ロボット等の産業用ロボット(Industri
al Robot)であった。
【0003】最近では、人間のパートナーとして生活を
支援する、すなわち住環境その他の日常生活上の様々な
場面における人的活動を支援する実用ロボットの開発が
進められている。このような実用ロボットは、産業用ロ
ボットとは異なり、人間の生活環境の様々な局面におい
て、個々に個性の相違した人間、又は様々な環境への適
応方法を自ら学習する能力を備えている。例えば、犬、
猫のように4足歩行の動物の身体メカニズムやその動作
を模した「ペット型」ロボット、或いは、2足直立歩行
を行う動物の身体メカニズムや動作をモデルにしてデザ
インされた「人間型」又は「人間形」ロボット(Humano
id Robot)等の脚式移動ロボットは、既に実用化されつ
つある。これらの脚式移動ロボットは、動物や人間の容
姿にできるだけ近い外観形状を有し、産業用ロボットと
比較して動物や人間の動作に近い動作を行うことがで
き、さらにエンターテインメント性を重視した様々な動
作を行うことができるため、エンターテインメントロボ
ットと呼称される場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、エンターテ
インメントロボットでは、設計上の制約で電源として備
える電池が機器の内部に配置される場合がある。このよ
うなロボット装置では、LSI、CPU等の発熱源から
伝導する熱量と電池の充電又は放電による自己発熱量の
合計が放熱量よりも大きいと、電池の温度が上昇してし
まう。電池の温度が上昇すると、電池のサイクル特性が
低下し電池の寿命(繰り返し使用回数)を縮める原因と
なったり、電池特性が不安定になり機器の動作に不具合
が生じる原因となる。
【0005】そのため、電池の温度が上昇した場合に
は、充電中であれば充電を一時停止したり、機器の動作
中であれば機器の電源をオフにして放電を停止したりす
る策が講じられていた。例えば、リチウムイオン電池等
では、放電中にバッテリパック内温度が65℃を超えた
場合や、充電中にバッテリパック内の温度が60℃を超
えた場合に、放電又は充電を一時停止して、バッテリパ
ック内温度が所定の温度以下になるまで待機するように
なっているため、機器の連続動作が中断されたり、充電
が中断されたりする弊害が生じていた。
【0006】そこで本発明は、このような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、内部に備える電池からの
発熱を効率的に放熱するとともに、制御回路基板等の発
熱源から電池に対する熱伝導を効率的に遮断する放熱構
造及び断熱構造を備えるロボット装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係るロボット装置は、駆動電源として
の電池を内部に備えるロボット装置において、外筐体
と、発熱源と、電池の熱を放射する放熱面と断熱構造を
有する断熱面とを有する電池収納部とを備え、断熱面を
発熱源側に配置するとともに、断熱面と発熱源との間に
断熱手段と設けることを特徴としている。
【0008】また、本発明に係るロボット装置におい
て、外筐体は、吸気及び排気のための開口部を備え、放
熱面は、開口部を有し、この開口部は、所定の開口率を
超えないように開口されていることが好ましい。
【0009】また、本発明に係るロボット装置は、電池
から発生する熱を伝導し外部に直接放射する放熱手段を
有していてもよく、特に、放熱手段は、ヒートシンクや
ヒートパイプであることが好ましい。さらには、電池
は、断熱構造を有する断熱面と放熱構造を有する放熱面
とを有することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の具体例として示すロボッ
ト装置は、駆動電源としてのバッテリを内部に備えるロ
ボット装置において、外筐体と、制御回路基板等の発熱
源と、バッテリの熱を放射する放熱面と断熱構造を有す
る断熱面とを有する電池収納部とを備え、断熱面を発熱
源側に配置するとともに、断熱面と発熱源との間に断熱
手段と設けることによって、バッテリからの発熱を効率
的に放熱するとともに、制御回路基板からバッテリに対
する熱伝導を効率的に遮断することができるロボット装
置である。また、このロボット装置は、内部状態に応じ
て自律動作するロボット装置である。
【0011】このロボット装置は、頭部と上肢と体幹部
と下肢とを備え、上肢及び下肢、又は下肢のみを移動手
段とする脚式移動ロボットである。脚式移動ロボットに
は、4足歩行の動物の身体メカニズムやその動きを模倣
したペット型ロボットや、下肢のみを移動手段として使
用する2足歩行の動物の身体メカニズムやその動きを模
倣したロボット装置があるが、本実施の形態として示す
ロボット装置は、4足歩行タイプの脚式移動ロボットで
ある。
【0012】このロボット装置は、住環境その他の日常
生活上の様々な場面における人的活動を支援する実用ロ
ボットであり、内部状態(怒り、悲しみ、喜び、楽しみ
等)に応じて行動できるほか、4足歩行の動物が行う基
本的な動作を表出できるエンターテインメントロボット
である。
【0013】このロボット装置は、特に、頭部、胴体
部、上肢部、下肢部等を有している。各部の連結部分及
び関節に相当する部位には、運動の自由度に応じた数の
アクチュエータ及びポテンショメータが備えられてお
り、制御部の制御によって目標とする動作を表出でき
る。
【0014】さらに、ロボット装置は、周囲の状況を画
像データとして取得するための撮像部や、外部から受け
る作用を検出するための各種センサや、外部から受ける
物理的な働きかけ等を検出するための各種スイッチ等を
備えている。撮像部には、小型のCCD(Charge-Coupl
ed Device)カメラを使用する。センサには、角速度を
検出する角速度センサ、CCDカメラによって撮像され
た対象物までの距離を計測する距離センサ等がある。各
種スイッチには、主としてユーザによる接触を検出する
押下式スイッチ、ユーザからの操作入力が可能な操作ス
イッチ等がある。これら各種センサ及び各種スイッチ
は、ロボット装置外部又は内部の適切な箇所に設置され
ている。
【0015】以下、本発明の具体例として示すロボット
装置について、図面を参照して説明する。
【0016】本実施の形態では、ロボット装置1は、図
1に示すように、「動物」を模した形状のいわゆるペッ
ト型ロボットである。ロボット装置1は、胴体部ユニッ
ト2の前後左右に脚部ユニット3A、3B、3C、3D
が連結され、胴体部ユニット2の前端部に頭部ユニット
4が連結されて構成されている。また、胴体部ユニット
2の後端部には、尻尾部5が設けられている。
【0017】胴体部ユニット2には、図2に示すよう
に、CPU(Central Processing Unit)10、DRA
M(Dynamic Random Access Memory)11、フラッシュ
ROM(Read Only Memory)12、PC(Personal Com
puter)カードインターフェイス回路13及び信号処理
回路14が内部バス15を介して相互に接続されること
により形成されたコントロール部16と、このロボット
装置1の動力源としてのバッテリ17とが収納されてい
る。また、胴体部ユニット2には、ロボット装置1の向
きや動きの加速度を検出するための角速度センサ18及
び加速度センサ19が収納されている。また、胴体部ユ
ニット2には、鳴き声等の音声又はメロディを出力する
ためのスピーカ20が設けられている。
【0018】また、胴体部ユニット2の尻尾部5には、
外部(ユーザ)からの入力を検出する機能として、操作
スイッチ21が設けられている。本具体例では、例えば
「誉める」、「叱る」等に対応する操作入力が予め決め
らており、ユーザは、この操作スイッチ21を介して、
これらを入力できるようになっている。
【0019】頭部ユニット4には、外部の状況や対象物
の色、形、動き等を撮像するためのCCD(Charge Cou
pled Device)カメラ22と、前方に位置する対象物ま
での距離を測定するための距離センサ23と、外部音を
集音するためのマイク24と、例えばLED(Light Em
itting Diode)を備えた発光部25等が、図1に示すよ
うに所定位置にそれぞれ配置されている。ただし、発光
部25は、構成の説明等においては、必要に応じてLE
D25と示す。
【0020】また、頭部ユニット4内部には、図1には
図示しないが、ユーザの頭部ユニット4に対する接触を
間接的に検出するための検出機構として頭部スイッチ2
6が備えられている。頭部スイッチ26は、例えば、ユ
ーザの接触によって頭部が動かされた場合、その傾き方
向を検出できるスイッチであって、ロボット装置1は、
頭部スイッチ26によって検出される頭部の傾き方向に
応じて、「誉められた」か「叱られた」かを認識してい
る。
【0021】各脚部ユニット3A〜3Dの関節部分、各
脚部ユニット3A〜3Dと胴体部ユニット2との連結部
分、頭部ユニット4と胴体部ユニット2との連結部分に
は、自由度数分のアクチュエータ28〜28及びポ
テンショメータ29〜29 がそれぞれ配設されてい
る。アクチュエータ28〜28は、例えば、サーボ
モータを備えている。サーボモータの駆動により、脚部
ユニット3A〜3Dが制御されて目標の姿勢、或いは動
作に遷移する。各脚部ユニット3A〜3Dの先端の「肉
球」に相当する位置には、主としてユーザからの接触を
検出する検出機構としての肉球スイッチ27A〜27D
が設けられ、ユーザによる接触等を検出できるようにな
っている。
【0022】ロボット装置1は、このほかにも、ここで
は図示しないが、該ロボット装置1の内部状態とは別の
動作状態(動作モード)を表すための発光部や、充電
中、起動中、起動停止等、内部電源の状態を表す状態ラ
ンプ等を、適切な箇所に適宜備えていてもよい。
【0023】ロボット装置1において、操作スイッチ2
1、頭部スイッチ26、肉球スイッチ27等の各種スイ
ッチ、角速度センサ18、加速度センサ19、距離セン
サ23等の各種センサ、スピーカ20、マイク24、発
光部25、各アクチュエータ28〜28、各ポテン
ショメータ29〜29は、それぞれ対応するハブ3
〜30を介してコントロール部16の信号処理回
路14と接続されている。一方、CCDカメラ22及び
バッテリ17は、それぞれ信号処理回路14と直接接続
されている。
【0024】信号処理回路14は、上述の各種スイッチ
から供給されるスイッチデータ、各種センサから供給さ
れるセンサデータ、画像データ及び音声データを順次取
り込み、これらをそれぞれ内部バス15を介してDRA
M11内の所定位置に順次格納する。また信号処理回路
14は、これらデータとともにバッテリ17から供給さ
れるバッテリ残量を表すバッテリ残量データを順次取り
込み、DRAM11内の所定位置に格納する。
【0025】このようにしてDRAM11に格納された
各スイッチデータ、各センサデータ、画像データ、音声
データ及びバッテリ残量データは、CPU10が当該ロ
ボット装置1の動作制御を行う際に使用される。
【0026】CPU10は、ロボット装置1の電源が投
入された初期時において、フラッシュROM12に格納
された制御プログラムを読み出して、DRAM11に格
納する。又は、CPU10は、図1に図示しない胴体部
ユニット2のPCカードスロットに装着された半導体メ
モリ装置、例えば、メモリカード31に格納された制御
プログラムをPCカードインターフェイス回路13を介
して読み出してDRAM11に格納する。
【0027】CPU10は、上述のように信号処理回路
14よりDRAM11に順次格納される各センサデー
タ、画像データ、音声データ、及びバッテリ残量データ
に基づいて自己及び周囲の状況や、ユーザからの指示及
び働きかけの有無を判断している。
【0028】さらに、CPU10は、この判断結果とD
RAM11に格納した制御プログラムとに基づく行動を
決定する。CPU10は、当該決定結果に基づいてアク
チュエータ28〜28の中から必要とするアクチュ
エータを駆動することによって、例えば頭部ユニット4
を上下左右に振らせたり、各脚部ユニット3A乃至3D
を駆動して歩行させたりする。また、CPU10は、必
要に応じて音声データを生成し、信号処理回路14を介
してスピーカ20に供給する。また、CPU10は、上
述の発光部25におけるLEDの点灯及び消灯を指示す
る信号を生成し、LEDを点灯したり消灯したりする。
【0029】このように、ロボット装置1は、自己及び
周囲の状況や、ユーザからの指示及び働きかけに応じて
自律的に行動するロボット装置である。
【0030】続いて以下に、本発明の第1の具体例とし
て示すロボット装置1の断熱構造及び放熱構造を詳細に
説明する。
【0031】ロボット装置1は、バッテリの発熱を放射
し、内部の発熱源からバッテリへの熱伝導を遮断するた
めに、図3に示す断熱構造及び放熱構造を有している。
図3は、ロボット装置1の胴体部ユニット2を一部切り
欠いた断面図を示している。
【0032】図3に示すように、ロボット装置1の胴体
部ユニット2は、回路基板や機構を備える内部構造体1
01が、外筐体である保護筐体102によって覆われて
いる。内部構造体101には、ロボット装置1の駆動電
源としてのバッテリ103を収納する電池収納部104
が設けられ、内部構造体101内部には、ロボット装置
1の制御回路等を有するメイン基板105が格納されて
いる。
【0033】内部構造体101は、図3では、密閉され
た箱型形状として図示されているが、各アクチュエー
タ、各センサ、各スイッチ等とメイン基板105との間
の配線や、ロボット装置1の図示しない機械的な構造等
のために、実際は、メイン基板105及びバッテリ10
3の熱を放射するに十分な通気のための隙間、開口等が
随所に設けられている。
【0034】電池収納部104は、メイン基板105と
対峙する側面に断熱体106を有し、メイン基板105
と対峙する側面とは反対の側面に所定の開口率を超えな
いように開口されたスリット107を有する。以下、メ
イン基板105と対峙し断熱体106を備えた電池収納
部側面を断熱面108と記し、スリット107が設けら
れた電池収納部側面を放熱面109と記す。
【0035】メイン基板105は、CPUのように主と
してロボット装置1の制御に関わる回路基板を備えてい
るため、電池収納部104の断熱面108と所定の距離
をおいて設けられている。所定の距離間を空気断熱層1
10とすることにより、メイン基板105からの発熱に
対する断熱効果が向上する。
【0036】また、保護筐体102には、該保護筐体1
02内の通気性を高めるために、ロボット装置1の腹部
に相当する位置に吸気口111が設けられている。ロボ
ット装置1では、各脚部ユニット3の連結口112及び
頭部ユニット4の連結口113で生じる隙間が排気口と
なる。ただし、吸気口111と排気口に相当する連結口
112、113は、説明の便宜上区別するものであっ
て、実際には、吸気と排気は、保護筐体102内部にお
いて自然に生じる対流によって、保護筐体102の内部
から外部へと通じる隙間及び開口部分から区別なく行わ
れている。
【0037】さらに、バッテリ103は、充電電池11
4の周囲を保護するバッテリ筐体115の一方の面が肉
厚に形成されたバッテリ断熱面116とされ、他方の面
が肉薄に形成されたバッテリ放熱面117とされてい
る。バッテリ103は、通常のバッテリでもよいが、上
述のように、それ自体に断熱及び放熱構造が設けられた
ものであれば、本具体例として示すロボット装置1の断
熱及び放熱効果をより一層高めるものとして有効であ
る。
【0038】したがって、図3に示すロボット装置1
は、図中の矢印方向の対流が生じて、バッテリ103か
らの放熱が促進される。上述した構造によってロボット
装置1は、メイン回路105からの発熱を空気断熱層1
10によって遮断するとともに、例えば、冷却ファンの
ような装置を用いることなく、自然に生じる対流によっ
て保護筐体102内部のバッテリ103からの発熱を放
射できる。
【0039】また、本発明の第2の具体例として示すロ
ボット装置2は、図4に示すように断熱を目的とした空
気断熱層110の代わりに断熱材120を用いて、より
大きな断熱効果を得ている。断熱材120としては、ガ
ラス繊維、コルク等の汎用の断熱材が使用できる。ただ
し、図4では、図3と同様の機能及び作用を有する構成
に関しては、図3と同一の番号を付して詳細な説明を省
略している。
【0040】図4に示すロボット装置2では、図中の矢
印方向の対流が生じて、バッテリ103からの放熱が促
進され、メイン回路105からの発熱を断熱材120に
よって遮断するとともに、冷却ファンのような装置を用
いることなく、自然に生じる対流によって保護筐体10
2内部のバッテリ103からの発熱を放射できる。
【0041】上述の2つの具体例では、空気の自然な対
流によって放熱が行われているが、さらなる放熱効率を
得るために、ヒートシンク及びヒートパイプ等を用いた
熱伝導による放熱を適用することもできる。
【0042】第3の具体例として図5に示すロボット装
置3は、電池収納部104内部から保護筐体102外部
に延長されたヒートシンク130を備えている。ヒート
シンク130は、電池収納部104に装着されたバッテ
リ103に所定の面積で接触する熱伝導板131と、バ
ッテリ103の熱を放熱部へと伝導する熱伝導部132
と、外部へと放熱する放熱部133とを有している。
【0043】また、第4の具体例として図6に示すロボ
ット装置4は、電池収納部104内部から保護筐体10
2外部に延長されたヒートシンク140を備えている。
ヒートシンク140は、電池収納部104に装着された
バッテリ103に所定の面積で接触する熱伝導板141
と、バッテリ103の熱を放熱部へと伝導するヒートパ
イプ142と、外部へと放熱する放熱部143とを有し
ている。
【0044】ロボット装置3、4では、ヒートシンク1
30,140、ヒートパイプ142によって、バッテリ
103からの発熱が直接外部に伝導され、放射されるた
め、さらに効率的な放熱が可能になる。
【0045】また、第3の具体例及び第4の具体例とし
て示すロボット装置では、バッテリ103からの放熱を
ヒートシンク130、140、ヒートパイプ142によ
って行うことにより、仮に、例えば、水中等での駆動を
目的として、保護筐体102が完全に密閉されたロボッ
ト装置等であっても理想的な放熱効率を得ることができ
る。
【0046】なお、電池収納部104の断熱面108と
メイン基板105との間は、第1の具体例及び第2の具
体例として示したロボット装置のように、空気断熱層1
10であっても断熱材120であってもよい。
【0047】また、放熱部133及び放熱部143は、
様々な形状、寸法が考えられるが、効率よく放熱できる
構造であればよい。また、放熱部133及び放熱部14
3は、ロボット装置1の動作を妨げない位置に設けられ
ることが好ましい。
【0048】ここでは、図3に示した放熱構造を備えた
ロボット装置と備えていないロボット装置とで、熱源温
度、すなわちメイン基板105に対するバッテリ103
内の温度上昇を比較した。その結果を図7及び図8に示
す。
【0049】図7は、保護筐体102に111吸気口を
設け、電池収納部104にスリット107を設けた場合
のバッテリ103内の温度上昇を示しており、図8は、
保護筐体102に対して吸気口を設けず、電池収納部1
04にスリット107を設けない場合のバッテリ103
内の温度上昇を示している。図7及び図8において、T
Sは、熱源温度を示し、TPは、バッテリ103内温度
を示している。この例では、室温25℃下において2時
間放電をする間のバッテリ内の温度変化を示す。
【0050】電池収納部104にスリット107を備え
る場合と、備えない場合とでは、後者の方がバッテリ1
03内の温度が5℃高くなっていることが認められた。
したがって、本具体例として示すロボット装置では、ス
リット107及び吸気口111を備えることによって、
放熱効果が向上していることが明らかである。
【0051】したがって、以上説明したように、本発明
の具体例として示す断熱構造及び放熱構造を備えるロボ
ット装置によれば、メイン基板105とバッテリ103
との間の熱移動を遮断し、冷却ファンのように構造的に
複雑な機構を適用することなく、効率的に放熱(冷却)
できる。
【0052】ところで、本実施の形態として示すロボッ
ト装置1は、内部状態に応じて自律的に行動できるロボ
ット装置である。ロボット装置1を制御する制御プログ
ラムのソフトウェア構成の一例は、図9に示すようにな
る。この制御プログラムは、上述したように、予めフラ
ッシュROM12に格納されており、ロボット装置1の
電源投入初期時において読み出される。
【0053】図9において、デバイス・ドライバ・レイ
ヤ200は、制御プログラムの最下位層に位置し、複数
のデバイス・ドライバからなるデバイス・ドライバ・セ
ット201から構成されている。この場合、各デバイス
・ドライバは、CCDカメラ22(図2)やタイマ等の
通常のコンピュータで用いられるハードウェアに直接ア
クセスすることを許されたオブジェクトであり、対応す
るハードウェアからの割り込みを受けて処理を行う。
【0054】また、ロボティック・サーバ・オブジェク
ト202は、デバイス・ドライバ・レイヤ200の最下
位層に位置し、例えば上述の各種センサやアクチュエー
タ28〜28等のハードウェアにアクセスするため
のインターフェイスを提供するソフトウェア群でなるバ
ーチャル・ロボット203と、電源の切換えなどを管理
するソフトウェア群でなるパワーマネージャ204と、
他の種々のデバイス・ドライバを管理するソフトウェア
群でなるデバイス・ドライバ・マネージャ205と、ロ
ボット装置1の機構を管理するソフトウェア群でなるデ
ザインド・ロボット206とから構成されている。
【0055】マネージャ・オブジェクト207は、オブ
ジェクト・マネージャ208及びサービス・マネージャ
209から構成されている。オブジェクト・マネージャ
208は、ロボティック・サーバ・オブジェクト20
2、ミドル・ウェア・レイヤ210、及びアプリケーシ
ョン・レイヤ211に含まれる各ソフトウェア群の起動
や終了を管理するソフトウェア群であり、サービス・マ
ネージャ209は、メモリカード31(図2)に格納さ
れたコネクションファイルに記述されている各オブジェ
クト間の接続情報に基づいて各オブジェクトの接続を管
理するソフトウェア群である。
【0056】ミドル・ウェア・レイヤ210は、ロボテ
ィック・サーバ・オブジェクト202の上位層に位置
し、画像処理や音声処理などのこのロボット装置1の基
本的な機能を提供するソフトウェア群から構成されてい
る。また、アプリケーション・レイヤ211は、ミドル
・ウェア・レイヤ210の上位層に位置し、当該ミドル
・ウェア・レイヤ210を構成する各ソフトウェア群に
よって処理された処理結果に基づいてロボット装置1の
行動を決定するためのソフトウェア群から構成されてい
る。
【0057】なお、ミドル・ウェア・レイヤ210及び
アプリケーション・レイヤ211の具体的なソフトウェ
ア構成をそれぞれ図10に示す。
【0058】ミドル・ウェア・レイヤ210は、図10
に示すように、騒音検出用、温度検出用、明るさ検出
用、音階認識用、距離検出用、姿勢検出用、接触検出
用、操作入力検出用、動き検出用及び色認識用の各信号
処理モジュール220〜229並びに入力セマンティク
スコンバータモジュール230などを有する認識系25
0と、出力セマンティクスコンバータモジュール247
並びに姿勢管理用、トラッキング用、モーション再生
用、歩行用、転倒復帰用、LED点灯用及び音再生用の
各信号処理モジュール240〜246等を有する出力系
251とから構成されている。
【0059】認識系250の各信号処理モジュール22
0〜229は、ロボティック・サーバ・オブジェクト2
02のバーチャル・ロボット203によりDRAM11
(図2)から読み出される各スイッチデータ、各センサ
データ、画像データ及び音声データのうちの対応するデ
ータを取り込み、当該データに基づいて所定の処理を施
して、処理結果を入力セマンティクスコンバータモジュ
ール230に与える。ここで、例えば、バーチャル・ロ
ボット203は、所定の通信規約によって、信号の授受
或いは変換をする部分として構成されている。
【0060】入力セマンティクスコンバータモジュール
230は、これら各信号処理モジュール220〜228
から与えられる処理結果に基づいて、「うるさい」、
「暑い」、「明るい」、「ドミソの音階が聞こえた」、
「障害物を検出した」、「転倒を検出した」、「叱られ
た」、「誉められた」、「動く物体を検出した」又は
「ボールを検出した」等の自己及び周囲の状況や、ユー
ザからの指令及び働きかけを認識し、認識結果をアプリ
ケーション・レイヤ211に出力する。
【0061】アプリケーション・レイヤ211は、図1
1に示すように、行動モデルライブラリ260、行動切
換モジュール261、学習モジュール262、感情モデ
ル263及び本能モデル264の5つのモジュールから
構成されている。
【0062】行動モデルライブラリ260には、図12
に示すように、「バッテリ残量が少なくなった場合」、
「転倒復帰する場合」、「障害物を回避する場合」、
「感情を表現する場合」、「ボールを検出した場合」な
どの予め選択されたいくつかの条件項目にそれぞれ対応
させて、それぞれ独立した行動モデルが設けられてい
る。
【0063】そして、これら行動モデルは、それぞれ入
力セマンティクスコンバータモジュール230から認識
結果が与えられたときや、最後の認識結果が与えられて
から一定時間が経過したときなどに、必要に応じて後述
のように感情モデル263に保持されている対応する情
動のパラメータ値や、本能モデル264に保持されてい
る対応する欲求のパラメータ値を参照しながら続く行動
をそれぞれ決定し、決定結果を行動切換モジュール26
1に出力する。
【0064】なお、本具体例として示すロボット装置1
の場合、各行動モデルは、次の行動を決定する手法とし
て、図13に示すような1つのノード(状態)NODE
〜NODEから他のどのノードNODE〜NOD
に遷移するかを有限確率オートマトンと呼ばれるア
ルゴリズムを用いて次の行動を決定している。有限確率
オートマトンとは、ノードNODE〜NODEのう
ちの1つのノードから他のどのノードに遷移するか否か
を各ノードNODE〜NODEの間を接続するアー
クARC〜ARCn1に対してそれぞれ設定された遷
移確率P〜P に基づいて確率的に決定するアルゴリ
ズムである。
【0065】具体的に、各行動モデルは、それぞれ自己
の行動モデルを形成するノードNODE〜NODE
にそれぞれ対応させて、これらノードNODE〜NO
DE 毎に図14に示すような状態遷移表270を有し
ている。
【0066】この状態遷移表270では、そのノードN
ODE〜NODEにおいて遷移条件とする入力イベ
ント(認識結果)が「入力イベント名」の行に優先順に
列記され、その遷移条件についてのさらなる条件が「デ
ータ名」及び「データ範囲」の行における対応する列に
記述されている。
【0067】したがって、図14の状態遷移表270で
表されるノードNODE100では、「ボールを検出
(BALL)」という認識結果が与えられた場合に、当
該認識結果とともに与えられるそのボールの「大きさ
(SIZE)」が「0から1000」の範囲であること
や、「障害物を検出(OBSTACLE)」という認識
結果が与えられた場合に、当該認識結果とともに与えら
れるその障害物までの「距離(DISTANCE)」が
「0から100」の範囲であることが他のノードに遷移
するための条件となっている。
【0068】また、このノードNODE100では、認
識結果の入力がない場合でも、行動モデルが周期的に参
照する感情モデル263及び本能モデル264にそれぞ
れ保持された各情動及び各欲求のパラメータ値のうち、
感情モデル263に保持された「喜び(Joy)」、「驚
き(Surprise)」若しくは「悲しみ(Sadness)」のい
ずれかのパラメータ値が「50から100」の範囲であ
るときには他のノードに遷移することができるようにな
っている。
【0069】また、状態遷移表270では、「他のノー
ドヘの遷移確率」の欄における「遷移先ノード」の列に
そのノードNODE〜NODEから遷移できるノー
ド名が列記されているとともに、「入力イベント名」、
「データ名」及び「データの範囲」の行に記述された全
ての条件が揃ったときに遷移できるほかの各ノードNO
DE〜NODEへの遷移確率が「他のノードヘの遷
移確率」の欄内の対応する箇所にそれぞれ記述され、そ
のノードNODE〜NODEに遷移する際に出力す
べき行動が「他のノードヘの遷移確率」の欄における
「出力行動」の行に記述されている。なお、「他のノー
ドヘの遷移確率」の欄における各行の確率の和は100
[%]となっている。
【0070】したがって、図14の状態遷移表270で
表されるノードNODE100では、例えば「ボールを
検出(BALL)」し、そのボールの「SIZE(大き
さ)」が「0から1000」の範囲であるという認識結
果が与えられた場合には、「200[%]」の確率で
「ノードNODE120(node 120)」に遷移でき、そ
のとき「ACTION1」の行動が出力されることとな
る。
【0071】各行動モデルは、それぞれこのような状態
遷移表270として記述されたノードNODE〜NO
DEが幾つも繋がるようにして構成されており、入力
セマンティクスコンバータモジュール230から認識結
果が与えられたときなどに、対応するノードNODE
〜NODEの状態遷移表を利用して確率的に次の行動
を決定し、決定結果を行動切換モジュール261に出力
するようになされている。
【0072】図12に示す行動切換モジュール261
は、行動モデルライブラリ260の各行動モデルからそ
れぞれ出力される行動のうち、予め定められた優先順位
の高い行動モデルから出力された行動を選択し、当該行
動を実行すべき旨のコマンド(以下、これを行動コマン
ドという。)をミドル・ウェア・レイヤ210の出力セ
マンティクスコンバータモジュール247に送出する。
なお、この実施の形態においては、図12において下側
に表記された行動モデルほど優先順位が高く設定されて
いる。
【0073】また、行動切換モジュール261は、行動
完了後に出力セマンティクスコンバータモジュール24
7から与えられる行動完了情報に基づいて、その行動が
完了したことを学習モジュール262、感情モデル26
3及び本能モデル264に通知する。
【0074】学習モジュール262は、入力セマンティ
クスコンバータモジュール230から与えられる認識結
果のうち、「叱られた」や「誉められた」等、ユーザか
らの働きかけとして受けた教示の認識結果を入力する。
そして、学習モジュール262は、この認識結果及び行
動切換モジュール261からの通知に基づいて、「叱ら
れた」ときにはその行動の発現確率を低下させ、「誉め
られた」ときにはその行動の発現確率を上昇させるよう
に、行動モデルライブラリ260における対応する行動
モデルの対応する遷移確率を変更する。
【0075】また、感情モデル263は、「喜び(Jo
y)」、「悲しみ(Sadness)」、「怒り(Anger)」、
「驚き(Surprise)」、「嫌悪(Disgust)」及び「恐
れ(Fear)」の合計6つの情動について、各情動毎にそ
の情動の強さを表すパラメータを保持している。そし
て、感情モデル263は、これら各情動のパラメータ値
を、それぞれ入力セマンティクスコンバータモジュール
230から与えられる「叱られた」及び「誉められた」
などの特定の認識結果と、経過時間及び行動切換モジュ
ール261からの通知となどに基づいて周期的に更新す
る。
【0076】具体的には、感情モデル263は、入力セ
マンティクスコンバータモジュール230から与えられ
る認識結果と、そのときのロボット装置1の行動と、前
回更新してからの経過時間となどに基づいて所定の演算
式により算出されるそのときのその情動の変動量を△E
[t]、現在のその情動のパラメータ値をE[t]、そ
の情動の感度を表す係数をkとして、(1)式によっ
て次の周期におけるその情動のパラメータ値E[t+
1]を算出し、これを現在のその情動のパラメータ値E
[t]と置き換えるようにしてその情動のパラメータ値
を更新する。また、感情モデル263は、これと同様に
して全ての情動のパラメータ値を更新する。
【0077】
【数1】
【0078】なお、各認識結果や出力セマンティクスコ
ンバータモジュール247からの通知が各情動のパラメ
ータ値の変動量△E[t]にどの程度の影響を与えるか
は予め決められており、例えば「叱られた」といった認
識結果は「怒り」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与え、「誉められた」といった認
識結果は「喜び」の情動のパラメータ値の変動量△E
[t]に大きな影響を与えるようになっている。
【0079】ここで、出力セマンティクスコンバータモ
ジュール247からの通知とは、いわゆる行動のフィー
ドバック情報(行動完了情報)であり、行動の出現結果
の情報であり、感情モデル263は、このような情報に
よっても感情を変化させる。これは、例えば、「吠え
る」といった行動により怒りの感情レベルが下がるとい
ったようなことである。なお、出力セマンティクスコン
バータモジュール247からの通知は、上述した学習モ
ジュール262にも入力されており、学習モジュール2
62は、その通知に基づいて行動モデルの対応する遷移
確率を変更する。
【0080】なお、行動結果のフィードバックは、行動
切換モジュール261の出力(感情が付加された行動)
によりなされるものであってもよい。
【0081】また、本能モデル264は、「運動欲(ex
ercise)」、「愛情欲(affection)」、「充電欲(以
下、食欲(appetite)と記す。)」及び「好奇心(curi
osity)」の互いに独立した4つの欲求について、これ
ら欲求毎にその欲求の強さを表すパラメータを保持して
いる。そして、本能モデル264は、これらの欲求のパ
ラメータ値を、それぞれ入力セマンティクスコンバータ
モジュール230から与えられる認識結果や、経過時間
及び行動切換モジュール261からの通知などに基づい
て周期的に更新する。
【0082】具体的には、本能モデル264は、「運動
欲」、「愛情欲」及び「好奇心」については、認識結
果、経過時間及び出力セマンティクスコンバータモジュ
ール247からの通知などに基づいて所定の演算式によ
り算出されるそのときのその欲求の変動量をΔI
[k]、現在のその欲求のパラメータ値をI[k]、そ
の欲求の感度を表す係数kとして、所定周期で(2)
式を用いて次の周期におけるその欲求のパラメータ値I
[k+1]を算出し、この演算結果を現在のその欲求の
パラメータ値I[k]と置き換えるようにしてその欲求
のパラメータ値を更新する。また、本能モデル264
は、これと同様にして「食欲」を除く各欲求のパラメー
タ値を更新する。
【0083】
【数2】
【0084】なお、認識結果及び出力セマンティクスコ
ンバータモジュール247からの通知などが各欲求のパ
ラメータ値の変動量△I[k]にどの程度の影響を与え
るかは予め決められており、例えば出力セマンティクス
コンバータモジュール247からの通知は、「疲れ」の
パラメータ値の変動量△I[k]に大きな影響を与える
ようになっている。
【0085】なお、本実施の形態においては、各情動及
び各欲求(本能)のパラメータ値がそれぞれ0から10
0までの範囲で変動するように規制されており、また係
数k 、kの値も各情動及び各欲求毎に個別に設定さ
れている。
【0086】ミドル・ウェア・レイヤ210の出力セマ
ンティクスコンバータモジュール247は、図10に示
すように、上述のようにしてアプリケーション・レイヤ
211の行動切換モジュール261から与えられる「前
進」、「喜ぶ」、「鳴く」又は「トラッキング(ボール
を追いかける)」といった抽象的な行動コマンドを出力
系251の対応する信号処理モジュール240〜246
に与える。
【0087】そしてこれら信号処理モジュール240〜
246は、行動コマンドが与えられると当該行動コマン
ドに基づいて、その行動をするために対応するアクチュ
エータ28〜28(図2)に与えるべきサーボ指令
値や、スピーカ20(図2)から出力する音の音声デー
タ及び/又は発光部25のLEDに与える駆動データを
生成し、これらのデータをロボティック・サーバ・オブ
ジェクト202のバーチャル・ロボット203及び信号
処理回路14(図2)を介して対応するアクチュエータ
28〜28、スピーカ20、発光部25に順次送出
する。
【0088】このようにしてロボット装置1は、制御プ
ログラムに基づいて自己(内部)及び周囲(外部)の状
況や、ユーザからの指示及び働きかけに応じた自律的な
行動ができる。
【0089】また、上述したようなロボット装置1を制
御する制御プログラムは、予めフラッシュROM12に
格納されているものとして説明したが、ロボット装置が
読取可能な形式で記録媒体に記録して提供してもよい。
制御プログラムを記録する記録媒体としては、磁気読取
方式の記録媒体(例えば、磁気テープ、磁気ディスク、
磁気カード)、光学読取方式の記録媒体(例えば、CD
−ROM、MO、CD−R、DVD)等が考えられる。
記録媒体には、半導体メモリ((矩形型、正方形型等の
形状は問わない。)ICカード)等の記憶媒体も含まれ
る。また、制御プログラムは、いわゆるインターネット
等の情報ネットワークを介して提供されてもよい。
【0090】なお、本発明は、上述した実施の形態のみ
に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲において種々の変更が可能であることは勿論であ
る。本実施の形態では、4足歩行の脚式移動ロボットに
関して説明したが、ロボット装置は、内部状態に応じて
動作するものであれば適用可能であって、移動手段は、
4足歩行、さらには脚式移動方式に限定されない。
【0091】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るロボット装置は、駆動電源としての電池を内部に備え
るロボット装置において、外筐体と、発熱源と、電池の
熱を放射する放熱面と断熱構造を有する断熱面とを有す
る電池収納部とを備え、断熱面を発熱源側に配置すると
ともに、断熱面と発熱源との間に断熱手段と設けること
により、冷却のためのファンを設けることなく、内部に
備える電池からの発熱を効率的に放熱するとともに、発
熱源から電池に対する熱伝導を効率的に遮断することが
できる。
【0092】また、本発明に係るロボット装置におい
て、外筐体に吸気及び排気のための開口部を備えること
により、放熱面は、開口部を設けることにより、さらに
効率よく内部に備える電池からの発熱を放熱するととも
に、発熱源から電池に対する熱伝導を遮断することがで
きる。
【0093】また、本発明に係るロボット装置は、電池
から発生する熱を伝導し外部に直接放射する放熱手段を
備えることによって、外筐体が密閉されているような場
合であっても、理想的な放熱効率を得ることができる。
【0094】本発明に係るロボット装置は、効率的な放
熱を行うことにより、電池内温度が上昇して駆動電源を
オフにしたり、充電を一時的に停止させる等の必要がな
くなる。また、ロボット装置を駆動するうえでの安全性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例として示すロボット装置の外観
を示す外観図である。
【図2】本発明の具体例として示すロボット装置の構成
を示す構成図である。
【図3】本発明の第1の具体例として示すロボット装置
の縦断面を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の具体例として示すロボット装置
の縦断面を示す断面図である。
【図5】本発明の第3の具体例として示すロボット装置
の縦断面を示す断面図である。
【図6】本発明の第4の具体例として示すロボット装置
の縦断面を示す断面図である。
【図7】本発明の第1の具体例として示すロボット装置
の熱源温度とバッテリ内温度との関係を示す図である。
【図8】放熱機構を備えないロボット装置の熱源温度と
バッテリ内温度との関係を示す図である。
【図9】本発明の具体例として示すロボット装置の制御
プログラムのソフトウェア構成を示す構成図である。
【図10】本発明の具体例として示すロボット装置の制
御プログラムのうち、ミドル・ウェア・レイヤの構成を
示す構成図である。
【図11】本発明の具体例として示すロボット装置の制
御プログラムのうち、アプリケーション・レイヤの構成
を示す構成図である。
【図12】本発明の具体例として示すロボット装置の制
御プログラムのうち、行動モデルライブラリの構成を示
す構成図である。
【図13】本発明の具体例として示すロボット装置の行
動を決定するためのアルゴリズムである有限確率オート
マトンを説明する模式図である。
【図14】本発明の具体例として示すロボット装置の行
動を決定するための状態遷移条件を表す図である。
【符号の説明】
1 ロボット装置、2 胴体部ユニット、3A,3B,
3C,3D 脚部ユニット、4 頭部ユニット、5 尻
尾部、10 CPU、11 DRAM、12フラッシュ
ROM、13 PCカードインターフェイス回路、14
信号処理回路、15 内部バス、16 コントロール
部、17 バッテリ、18 角速度センサ、19 加速
度センサ、20 スピーカ、21 操作スイッチ、22
CCDカメラ、23 距離センサ、24 マイク、2
5、発光部、26 頭部スイッチ、27 肉球スイッ
チ、28〜28 アクチュエータ、29〜29
ポテンショメータ、30〜30 ハブ、31 メモ
リカード、101 内部構造体、102 保護筐体、1
03 バッテリ、104 電池収納部、105メイン基
板、106 断熱体、107 開口部、108 断熱
面、109 放熱面、110 空気断熱層、111 吸
気口、112 連結口、113 連結口、114 充電
電池、115 バッテリ筐体、116 バッテリ断熱
面、117バッテリ放熱面、120 断熱材、130
ヒートシンク、131 熱伝導板、132 熱伝導部、
133 放熱部、140 ヒートシンク、141 熱伝
導板、142 ヒートパイプ、143 放熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/20 H05K 7/20 A Fターム(参考) 2C150 CA02 DA05 DA24 DA26 DA27 DA28 EB01 FA03 FA04 FA57 3C007 AS36 CS08 CY02 CY34 HS09 JS06 WA02 WA14 WC21 5E322 AA02 BA01 BA05 DB08 EA01 EA06 FA04 5H031 KK02 KK04 KK08

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電源としての電池を内部に備えるロ
    ボット装置において、 外筐体と、 発熱源と、 上記電池の熱を放射する放熱面と断熱構造を有する断熱
    面とを有する電池収納部とを備え、 上記断熱面を上記発熱源側に配置するとともに、上記断
    熱面と上記発熱源との間に断熱手段と設けることを特徴
    とするロボット装置。
  2. 【請求項2】 上記外筐体は、吸気及び排気のための開
    口部を備えることを特徴とする請求項1記載のロボット
    装置。
  3. 【請求項3】 上記放熱面は、開口部を有することを特
    徴とする請求項1記載のロボット装置。
  4. 【請求項4】 上記開口部は、所定の開口率を超えない
    ように開口されていることを特徴とする請求項3記載の
    ロボット装置。
  5. 【請求項5】 上記電池から発生する熱を伝導し外部に
    直接放射する放熱手段を有することを特徴とする請求項
    1記載のロボット装置。
  6. 【請求項6】 上記放熱手段は、ヒートシンクであるこ
    とを特徴とする請求項5記載のロボット装置。
  7. 【請求項7】 上記放熱手段は、ヒートパイプであるこ
    とを特徴とする請求項5記載のロボット装置。
  8. 【請求項8】 上記電池は、断熱構造を有する断熱面と
    放熱構造を有する放熱面とを有することを特徴とする請
    求項1記載のロボット装置。
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