JP2003071585A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置

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JP2003071585A
JP2003071585A JP2002169125A JP2002169125A JP2003071585A JP 2003071585 A JP2003071585 A JP 2003071585A JP 2002169125 A JP2002169125 A JP 2002169125A JP 2002169125 A JP2002169125 A JP 2002169125A JP 2003071585 A JP2003071585 A JP 2003071585A
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Koji Kawakita
晃司 川北
Koichi Shigeno
交市 茂野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平行性及び貫通性の良い加工を高精度で実現
できるレーザ加工装置を提供する。 【解決手段】 被加工物3を載置する吸着プレート1
と、前記吸着プレート1を保持する保持台2とを備え、
前記被加工物3にレーザ光4を照射して加工を行なうレ
ーザ加工装置であって、前記レーザ光4が照射される被
加工物3の直下に相当する前記吸着プレート1の複数の
部分に貫通孔5を設けると共に、前記レーザ光4が照射
されない前記吸着プレート1の複数の部分に貫通孔6を
設け、前記レーザ光4が照射される被加工物3の直下に
相当する前記吸着プレート1に設けられた複数個の貫通
孔5に対する吸引部10aと、前記レーザ光4が照射さ
れない前記吸着プレート1の部分に設けられた複数個の
貫通孔6に対する吸引部10bとが、それぞれ独立して
いるレーザ加工装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックグリー
ンシート等の被加工物にレーザ光により微小な穴開け加
工等のレーザ加工を行なうレーザ加工装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の穴開け加工に用いるレーザ加工装
置は、特開平10−296473号公報に記載されてい
るような構成であり、これを図5に示す。このレーザ加
工装置は、シート状の被加工物503を所定位置に保持
してレーザ加工を行なうように構成されている。
【0003】図5において、保持台502上に配設され
た吸着プレート501には貫通孔504が設けられてお
り、真空排気部505から真空排気されることにより、
吸着プレート501に載置されたシート状の被加工物5
03は真空吸着されて所定位置に保持される。この所定
位置に保持された被加工物503に対してレーザ光を照
射することにより、微小な穴開け加工が実施される。
【0004】また、従来の他のレーザ加工装置は、特開
平10−296473号公報に記載されているような構
成であり、これを図6に示す。このレーザ加工装置は、
被加工物601の両端を固定側クランプ(基準側保持ユ
ニット)602と可動側クランプ(可動側保持ユニッ
ト)603とにより保持すると共に、可動側クランプ6
03に付勢シリンダ604により固定側クランプ602
から遠ざける方向に付勢を加えて被加工物601を保持
し、レーザ光により穴開け加工するものである。
【0005】また、従来の他のレーザ加工装置は、特開
平11−58061号公報に記載されているような構成
であり、これを図7に示す。このレーザ加工装置は、可
撓性材料701が、加工穴702に対応する位置に複数
の貫通穴(逃げ穴)703が設けられた支持板704に
固定され、支持板704の下部に設けた空間部705
を、排気ダクト706により吸引しながら、レーザー光
により穴開け加工するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示すレーザ加工装置において、レーザ光により被加工物
503に穴開け加工をした場合に、被加工物503を穴
開けにより貫通したレーザ光は吸着プレート501上で
反射するので、吸着プレート501のレーザ加工部直下
に貫通孔がない部分506では被加工物503を加熱変
形させてしまう問題がある。
【0007】また、吸着プレート501のレーザ加工部
直下に貫通孔がある部分507においても、被加工物5
03の穴開けにより貫通したレーザ光は保持台502上
で反射するので、被加工物503の吸着プレート501
側に損傷を与えてしまう問題がある。
【0008】更に、吸着プレート501のレーザ加工部
直下に貫通孔がある部分507においては、吸引により
レーザ加工部直下に貫通孔がある部分507の被加工物
503は吸引方向に位置が移動し、レーザ光の集光レン
ズと被加工物503との距離を一定に保つことができな
いという問題がある。
【0009】また、吸着プレート501のレーザ加工部
直下に貫通孔がある部分507においては、レーザ加工
時に貫通孔を開けるために、レーザ加工中に貫通孔部分
での吸引力が低下するという問題がある。
【0010】一方、図6に示すレーザ加工装置におい
て、被加工物601が薄いシート状である場合、張力を
加えることによってシート状の被加工物601が変形す
るため、レーザ光の集光レンズと被加工物601との距
離を一定に保つことができず、加工部の形状や位置につ
いて十分な精度を保つことが困難になるという問題があ
る。また、薄いシートに直接レーザ光を照射するため、
レーザ加工時にシート表面が加工残査により汚れが生じ
るという問題がある。
【0011】一方、図7に示すレーザ加工装置におい
て、空間705を吸引することで、支持板704に設け
られた貫通穴703を通して可撓性材料701を吸引す
る構成であるが、可撓性材料701が貫通孔703に対
応する部分に穴開け加工を順次行うことで、可撓性材料
701と支持板704の吸引力が低下するという問題が
ある。
【0012】また、可撓性材料701の加工穴702に
対応する位置に複数の貫通穴(逃げ穴)703を支持板
704に設けることで、可撓性材料701を加工するパ
ターンが変われば、支持板704を交換する必要があっ
た。
【0013】また、穴径の大きさが、吸着プレートの厚
みと比較して1/2以下になると、レーザの加工くずが
蓄積し、量産時に穴詰まりを起こすという問題があっ
た。一方、吸着プレートの厚みが厚いと、穴径の大きさ
が、吸着プレートの厚みと比較して1/2以下では吸着
プレートの穴の作製が困難になるという問題があった。
また、吸着プレートの厚みが、薄くなると、吸引時にプ
レートがたわみ、レーザの焦点を一定に保つことができ
ないという問題があった。
【0014】本発明は前記従来の問題を解決するために
なされたものであり、平行性及び貫通性の良い加工を高
精度で実現できるレーザ加工装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のレーザ加工装置は、被加工物を載置する吸
着プレートと、前記吸着プレートを保持する保持台とを
備え、前記被加工物にレーザ光を照射して加工を行なう
レーザ加工装置であって、前記レーザ光が照射される被
加工物の直下に相当する前記吸着プレートの複数の部分
に貫通孔を設けると共に、前記レーザ光が照射されない
前記吸着プレートの複数の部分に貫通孔を設けたことを
特徴とする。
【0016】前記レーザ光が照射される被加工物の直下
に相当する前記吸着プレートの複数の部分に貫通孔を設
けることにより、レーザ光の吸着プレートでの反射がな
くなり、レーザ光の反射による被加工物の加熱変形が生
じない。また、前記レーザ光が照射されない前記吸着プ
レートの複数の部分に貫通孔を設けているため、被加工
物に貫通孔が開いても、被加工物を確実に吸着プレート
に吸引して固定することができ、平行性、貫通性に優れ
た穴を、高い位置精度で形成することができる。
【0017】また、本発明のレーザ加工装置は、前記レ
ーザ光が照射される被加工物の直下に相当する前記吸着
プレートに設けられた複数個の貫通孔に対する吸引部
と、前記レーザ光が照射されない前記吸着プレートの部
分に設けられた複数個の貫通孔に対する吸引部とが、そ
れぞれ独立していることが好ましい。
【0018】これにより、レーザ加工時に被加工物に貫
通孔が開いても、前記レーザ光が照射されない前記吸着
プレートの部分に設けられた複数個の貫通孔に対する吸
引部の吸引力は一定であり、レーザ加工中における被加
工物の吸引力の低下を抑制することができると共に、前
記レーザ光が照射される被加工物の直下に相当する前記
吸着プレートに設けられた複数個の貫通孔に対する吸引
部の吸引力を弱めることができるので、被加工物の吸引
方向への移動が防止でき、レーザ光の集合レンズと被加
工物との距離を一定に保つことができる。
【0019】また、本発明のレーザ加工装置は、前記吸
着プレートの上面と、前記保持台の吸引穴の上面との距
離が5mm以上であることが好ましい。
【0020】これにより、被加工物の穴開けにより貫通
したレーザ光が保持台で反射し、被加工物の吸着プレー
ト側に与える損傷を抑制することができる。
【0021】また、本発明のレーザ加工装置は、前記レ
ーザ光が照射される被加工物の直下に相当する前記吸着
プレートに設けられた複数個の貫通孔の直径が、レーザ
加工を行なう被加工物の加工部の直径よりも10〜10
0μm大きいことが好ましい。
【0022】これにより、レーザ光の吸着プレートでの
反射が完全になくなり、レーザ光の反射による被加工物
の加熱変形が生じない。また、被加工物の吸引による歪
みの発生を抑制して、集光レンズと被加工物との距離を
一定に保つことができる。
【0023】また、本発明のレーザ加工装置は、前記吸
着プレートが複数枚のプレートの積層体からなることが
好ましい。
【0024】これにより、各プレートの厚みを薄くする
ことができ、エッチング等による穴形成が容易になり、
これを積層することで高精度な吸着プレートの作製が可
能となる。
【0025】また、本発明のレーザ加工装置は、前記吸
着プレートが複数枚のプレートの積層体からなり、最上
部のプレートに設けられた貫通孔の直径より、他の下部
のプレートに設けられた貫通孔の直径が大きいことが好
ましい。
【0026】これにより、各プレートの厚みを薄くする
ことができ、エッチング等による穴形成が容易になり、
高精度な吸着プレートの作製が可能となり、また、特に
他の下部のプレートに設けられた貫通孔の直径を大きく
し、それを積層することで、被加工物の直下に相当する
穴径は保持しながらも、レーザ加工くずによる目詰まり
を防止でき、各プレートを積層することで吸引時のプレ
ートのたわみも防止することができる。
【0027】また、本発明のレーザ加工装置は、前記吸
着プレートが複数枚のプレートの積層体からなり、最上
部のプレートの厚みが他の下部のプレートの厚みより薄
く、且つ最上部のプレートに設けられた貫通孔の直径よ
り、他の下部のプレートに設けられた貫通孔の直径が大
きいことが好ましい。
【0028】これにより、各プレートの厚みを薄くする
ことができ、エッチング等による穴形成が容易になり、
高精度な吸着プレートの作製が可能となり、また、特に
最上部のプレートの厚みを薄くすることで、最上部のプ
レートのみ小径の穴を作製することが容易になり、それ
を積層することで、量産時においても、被加工物の直下
に相当する穴径は保持しながらも、レーザ加工くずによ
る目詰まりを防止することができる。
【0029】なお、前記貫通孔の具体的な形状に特別の
制約はない。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態として
被加工物であるセラミックグリーンシートへのCO2
ーザを用いたビアホール形成について図面を用いて説明
する。なお、以下に示す実施形態は本発明を具体化した
一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものでは
ない。
【0031】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1のレーザ加工装置の断面図である。本実施形態のレー
ザ加工装置は、被加工物3を載置する吸着プレート1
と、前記吸着プレート1を保持する保持台2とを備え、
前記被加工物3に前記レーザ光4を照射して加工を行な
うレーザ加工装置であって、前記レーザ光4が照射され
る被加工物3の直下に相当する前記吸着プレート1の複
数の部分に貫通孔5を設けると共に、前記レーザ光4が
照射されない前記吸着プレート1の複数の部分に貫通孔
6を設けている。
【0032】前記被加工物3のセラミックグリーンシー
トは、Al23を主成分とするセラミック粉末と珪酸ガ
ラスとを無機成分とし、有機バインダー、可塑剤、溶剤
を混合してスラリーとなし、このスラリーをドクターブ
レード方式でキャリアフィルム7上にシート状に供給し
てシートとなし、その後に乾燥工程を連続的に行なって
形成される。
【0033】図1に示すように、前記キャリアフィルム
7が付いたセラミックグリーンシート、即ち、被加工物
3をXYテーブル上に固定された本実施形態のレーザ加
工装置に配置する。これにより、キャリアフィルム7に
支持された状態で被加工物3を取り扱うことが可能にな
るため、被加工物3の変形や歪みの発生を抑制して、集
光レンズ8と被加工物3との距離を一定に保ち、貫通孔
の寸法精度や位置精度を向上させることができ、また、
レーザ加工時におけるシート表面の加工残査による汚れ
を抑制することができる。このとき、被加工物3の面を
吸着プレート1の上面9に配置して吸着する。
【0034】また、前記レーザ光4が照射される被加工
物3の直下に相当する前記吸着プレート1に設けられた
複数個の貫通孔5に対する吸引部10aと、前記レーザ
光4が照射されない前記吸着プレート1の部分に設けら
れた複数個の貫通孔6に対する吸引部10bとが、それ
ぞれ独立して形成されている。
【0035】また、前記吸着プレート1の上面9と、前
記保持台2の吸引穴の上面11との距離が5mm以上に
設定してある。
【0036】また、前記レーザ光4が照射される被加工
物3の直下に相当する前記吸着プレート1に設けられた
複数個の貫通孔5の直径が、レーザ加工を行なう被加工
物3のレーザ加工部12の直径よりも10〜100μm
大きく設定してある。
【0037】レーザ加工部12は複数層の多層基板を作
製する際、複数の種類の異なった位置パターンの貫通孔
を形成する必要がある。吸着プレート1には複数の種類
におけるすべてのパターンの貫通孔を形成している。そ
のため、レーザを照射しない部分の貫通孔13が複数個
存在することになる。すべてのパターンの貫通孔を形成
することにより、ある貫通孔のパターンをレーザで照射
するとき、吸着プレート1の貫通孔全てにレーザを照射
するわけではないので、レーザを照射しない部分の吸引
力を保つことができる。即ち、レーザ照射中の吸引力の
低下を抑制することが可能である。
【0038】上記のように構成されたレーザ加工装置に
固定されたキャリアフィルム付きグリーンシートにCO
2レーザ発生装置のレーザ光源から放射されたパルス状
のビームを、回折格子を通過させて複数個のレーザビー
ムに分光し、分光されたレーザビームをセラミックグリ
ーンシートに照射して、セラミックグリーンシートの所
定の位置に複数個の貫通孔を同時に形成する。
【0039】ガルバノスキャンミラーの反射角度を変え
ることにより、異なる位置に貫通孔を形成した後、XY
テーブルを所定量だけ移動させ、上記操作を繰り返し
て、セラミックグリーンシート全体の所定の位置に複数
個の貫通孔を形成する。
【0040】本実施形態では、CO2レーザを用いてい
るが、本発明においては、YAGレーザ、エキシマレー
ザ等の他のレーザを用いることも可能である。
【0041】また、本実施形態では、被加工物にセラミ
ックグリーンシートを用いているが、本発明においては
金属、樹脂基板等の他のシートを用いることも可能であ
る。
【0042】(実施形態2)図2は本発明にかかるレー
ザ加工装置の実施形態2の吸着プレートの断面図を示
す。本実施形態では、ステンレス板に、レーザ光が照射
される複数個の貫通孔202と、レーザ光が照射されな
い複数個の貫通孔203を金属エッチングにより形成し
たプレート201を複数枚作製し、それらを位置合わせ
しながら接着することで、吸着プレートを作製する。各
層別々に貫通孔を形成することで、金属エッチングが容
易になり、貫通孔のテーパーが抑制できる。また、穴径
の大きさが吸着プレートの厚みと比較して1/2以下の
穴を作製することができ、且つ吸引時にプレートのたわ
みが防げ、レーザ光の焦点を一定に保って、グリーンシ
ートに貫通孔を形成することができる。
【0043】本実施形態では吸着プレートの作製にステ
ンレス板を用いて金属エッチングで貫通孔を形成した
が、アクリル板、ベーク板などを用い、プレス、切削加
工などによってプレート上に貫通孔を作製することも可
能である。
【0044】(実施形態3)図3は本発明にかかるレー
ザ加工装置の実施形態3の吸着プレートの断面図を示
す。本実施形態では、ステンレス板に、レーザ光が照射
される複数個の貫通孔202と、レーザ光が照射されな
い複数個の貫通孔203を金属エッチングにより形成し
たプレート301を作製し、また、先に作製したプレー
ト301と同じ位置に、先に作製したプレートより50
μm大きな穴径のプレート302を複数枚作製し、先に
作製したプレート301を最上層として、50μm大き
な穴径のプレート302を複数枚位置合わせしながら接
着し、吸着プレートを作製する。各層別々に貫通孔を形
成することで、金属エッチングが容易になり、貫通孔の
テーパーが抑制できる。また、穴径の大きさが吸着プレ
ートの厚みと比較して1/2以下の穴を作製することが
でき、且つ吸引時にプレートのたわみが防げ、レーザ光
の焦点を一定に保って、グリーンシートに貫通孔を形成
することができる。また、最上層のみ穴径を大きくする
ことで、量産加工時のレーザくずによる穴詰まりを防止
でき、掃除の必要がなくなり生産性が向上する。
【0045】本実施形態では吸着プレートの作製にステ
ンレス板を用いて金属エッチングで貫通孔を形成した
が、アクリル板、ベーク板などを用い、プレス、切削加
工などによってプレート上に貫通孔を作製することも可
能である。
【0046】(実施形態4)図4は本発明にかかるレー
ザ加工装置の実施形態4の吸着プレートの断面図を示
す。本実施形態では、ステンレス板に、レーザ光が照射
される複数個の貫通孔202と、レーザ光が照射されな
い複数個の貫通孔203を金属エッチングにより形成し
たプレート401を作製し、また、別のステンレス板に
先に作製したプレート401と同じ位置に、50μm大
きな穴径のプレート402を複数枚作製し、先に作製し
たプレート401を最上層として、50μm大きな穴径
のプレート402を複数枚位置合わせしながら接着する
ことで吸着プレートを作製する。各層別々に貫通孔を形
成することで、金属エッチングが容易になり、貫通孔の
テーパーが抑制できる。また、穴径の大きさが吸着プレ
ートの厚みと比較して1/2以下の穴を作製することが
でき、且つ吸引時にプレートのたわみが防げ、レーザ光
の焦点を一定に保って、グリーンシートに貫通孔を形成
することができる。また、最上層のみ穴径を小さくし、
板の厚みを薄くすることで100μm以下の穴径の加工
が可能となり、また量産加工時のレーザくずによる穴詰
まりを防止でき、掃除の必要がなくなり生産性が向上す
る。
【0047】本実施形態では吸着プレートの作製にステ
ンレス板を用いて金属エッチングで貫通孔を形成した
が、アクリル板、ベーク板などを用い、プレス、切削加
工などによってプレート上に貫通孔を作製することも可
能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明のレーザ加工装置
は、被加工物に複数個の微小な貫通孔をレーザ光により
穴開け加工を行なうレーザ加工装置において、被加工物
が安定した吸引により固定され、集光レンズと被加工物
との距離を一定に保つことができ、レーザ光反射による
加熱変形を生じないことから、平行性、貫通性の良い加
工を高い精度で形成することができる。また、吸着プレ
ートを複数枚で構成することで、量産性に優れた、微小
穴を形成することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のレーザ加工装置の断面図
である。
【図2】本発明の実施形態2の吸着プレートの断面図で
ある。
【図3】本発明の実施形態3の吸着プレートの断面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態4の吸着プレートの断面図で
ある。
【図5】従来のレーザ加工装置の断面図である。
【図6】従来のレーザ加工装置の正面図である。
【図7】従来のレーザ加工装置の断面図である。
【符号の説明】
1 吸着プレート 2 保持台 3 被加工物 4 レーザ光 5 レーザ加工部直下の貫通孔 6 レーザ加工部以外の貫通孔 7 キャリアフィルム 8 集光レンズ 9 吸着プレートの上面 10a,10b 吸引部 11 保持台の吸引穴の上面 12 レーザ加工部 13 レーザ加工部直下のレーザを照射しない部分の貫
通孔 201 プレート 202 レーザ光が照射される部分の貫通孔 203 レーザ光が照射されない部分の貫通孔 301 プレート 302 プレート 401 プレート 402 プレート 501 吸着プレート 502 保持台 503 被加工物 504 貫通孔 505 真空排気部 506 レーザ加工部直下に貫通孔がない部分 507 レーザ加工部直下に貫通孔がある部分 601 被加工物 602 固定側クランプ 603 可動側クランプ 604 付勢シリンダ 701 可撓性材料 702 加工穴 703 貫通穴 704 支持板 705 空間部 706 排気ダクト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を載置する吸着プレートと、前
    記吸着プレートを保持する保持台とを備え、前記被加工
    物にレーザ光を照射して加工を行なうレーザ加工装置で
    あって、前記レーザ光が照射される被加工物の直下に相
    当する前記吸着プレートの複数の部分に貫通孔を設ける
    と共に、前記レーザ光が照射されない前記吸着プレート
    の複数の部分に貫通孔を設けたことを特徴とするレーザ
    加工装置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光が照射される被加工物の直
    下に相当する前記吸着プレートに設けられた複数個の貫
    通孔に対する吸引部と、前記レーザ光が照射されない前
    記吸着プレートの部分に設けられた複数個の貫通孔に対
    する吸引部とが、それぞれ独立している請求項1に記載
    のレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記吸着プレートの上面と、前記保持台
    の吸引穴の上面との距離が5mm以上である請求項1に
    記載のレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光が照射される被加工物の直
    下に相当する前記吸着プレートに設けられた複数個の貫
    通孔の直径が、レーザ加工を行なう被加工物の加工部の
    直径よりも10〜100μm大きい請求項1に記載のレ
    ーザ加工装置。
  5. 【請求項5】 前記吸着プレートが、複数枚のプレート
    の積層体からなる請求項1に記載のレーザ加工装置。
  6. 【請求項6】 前記吸着プレートが複数枚のプレートの
    積層体からなり、最上部のプレートに設けられた貫通孔
    の直径より、他の下部のプレートに設けられた貫通孔の
    直径が大きい請求項1に記載のレーザ加工装置。
  7. 【請求項7】 前記吸着プレートが複数枚のプレートの
    積層体からなり、最上部のプレートの厚みが他の下部の
    プレートの厚みより薄く、且つ最上部のプレートに設け
    られた貫通孔の直径より、他の下部のプレートに設けら
    れた貫通孔の直径が大きい請求項1に記載のレーザ加工
    装置。
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