JP2003071389A - 排出装置 - Google Patents

排出装置

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JP2003071389A
JP2003071389A JP2001267597A JP2001267597A JP2003071389A JP 2003071389 A JP2003071389 A JP 2003071389A JP 2001267597 A JP2001267597 A JP 2001267597A JP 2001267597 A JP2001267597 A JP 2001267597A JP 2003071389 A JP2003071389 A JP 2003071389A
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JP
Japan
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suction
drum
rotary drum
intake
peripheral surface
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JP2001267597A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Horiuchi
一宏 堀内
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Omron Kirin Techno System Co Ltd
Original Assignee
Kirin Techno System Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送物の種類に関わらず搬送手段から特定の
対象物を確実に排出することができる排出装置を提供す
る。 【解決手段】 搬送手段1によって所定間隔毎に搬送さ
れる複数の搬送物5の中から所定の対象物5を選択し、
選択された対象物5を前記搬送手段1から排出する排出
装置10において、前記搬送物5と対向するように配置
され、周面に前記対象物5を吸引する吸引部26の形成
された固定ドラム20と、外周と内周とを連通する通気
孔15が複数形成され、前記固定ドラム20の外周を回
転する回転ドラム11とを備え、前記対象物5を前記回
転ドラム11に吸着させて、この対象物5を吸引する吸
引位置A1から前記対象物5を離脱させる離脱位置A2
まで前記対象物5を移動させることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されている複
数の搬送物から特定の対象物を排出する排出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ベルトコンベヤ72等の搬送
手段により搬送される搬送物の中から特定の対象物を選
択し、選択された対象物を自動的に搬送手段から排出す
ることが行われている。例えば、錠剤が収納された錠剤
シートをベルトコンベヤ72で搬送し、搬送中に行われ
た検査によって不良品であると判断された特定の対象物
をベルトコンベヤ72から排出している。
【0003】図15は、従来から使用されている排出装
置60を示している。錠剤シート65は、平行に配置さ
れた案内レール71の上に架設されるように配され、当
該案内レール71の下側に設けられたベルトコンベヤ7
2のベルトから上方に向けて突出する爪73…73でそ
の後部が押圧されて搬送されている。各錠剤シート65
は、収納された錠剤の形状不良や、汚れあるいは印刷不
良などが検査され、その中から、不良品と判断された錠
剤シート65が排出装置60によって、搬送用のベルト
コンベヤ72から取り除かれている。
【0004】排出装置60は、搬送用のベルトコンベヤ
72の上方に配置され、その先方が斜め上前方に向けて
延びる案内板62と、この案内板62と所定間隔離れた
位置でこの案内板62と平行に配された排出コンベヤ6
1とから構成されている。また、案内板62の下端部に
対応する位置には、不良品を上側に押し上げるリジェク
ト手段63が設けられている。このリジェクト手段63
は、ベルトコンベヤ72の下方に設けられ、上下に移動
する棒材と、不良品がこのリジェクト手段63の位置に
到達したときに棒材を上方に向けて移動させる制御手段
とから構成されている。
【0005】かかる排出装置60を使用して、不良品が
リジェクト手段63に到達すると棒材が上側に移動さ
れ、不良品を排出装置60へ押し上げ、押し上げられた
不良品は案内板62と排出コンベヤ61との間にその先
端が挿入され、排出コンベヤ61によって移動されて搬
送用のベルトコンベヤ72から排出されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
に示す排出装置60では案内板62と排出コンベヤ61
とのクリアランスを適切に調節することが困難であり、
不良品を搬送用のコンベヤ72から確実に排出すること
ができないこともあった。また、搬送物の種類によって
クリアランスをその都度調節しなければならず、段取り
作業に時間がとられていた。
【0007】そこで、本発明では搬送物の種類に関わら
ず搬送手段から特定の対象物を確実に排出することがで
きる排出装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、搬送手段(1)によって所定間隔毎に
搬送される複数の搬送物(5)の中から所定の対象物
(5)を選択し、選択された対象物(5)を前記搬送手
段(1)から排出する排出装置(10)において、前記
搬送物(5)と対向するように配置され、周面に前記対
象物(5)を吸引する吸引部(26)の形成された固定
ドラム(20)と、外周と内周とを連通する通気孔(1
5)が複数形成され、前記固定ドラム(20)の外周を
回転する回転ドラム(11)とを備え、前記対象物
(5)を前記回転ドラム(11)に吸着させて、この対
象物(5)を吸引する吸引位置(A1)から前記対象物
(5)離脱させる離脱位置(A2)まで前記対象物
(5)を移動させることとした。
【0009】本発明よれば、排出しようとする対象物
(5)を吸引して回転ドラム(11)に吸着させる構成
を採用しているので、従来から使用されている排出装置
のように排出用のベルトの調整を搬送物の種類に応じて
行う必要がない。また、ベルトで対象物を搬送する構成
と違い、排出装置(10)により対象物(5)が移動さ
れている最中に排出装置(10)で詰まることなく円滑
に移動される。
【0010】また、上記排出装置(10)おいて、前記
固定ドラム(20)の吸引部(26)は、前記吸引位置
(A1)から前記離脱位置(A2)にかけて連ねて形成
された複数の独立した吸引口(21…25)からなり、
これら吸引口(21…25)には吸気手段(B1…B
5)がそれぞれ接続されており、前記吸引位置(A1)
側の吸引口(21)に接続された吸気手段(B1)から
順に前記離脱側の吸引口(25)に接続された吸気手段
(B5)までを作動させる吸気制御手段(C)を備えた
ことを特徴としている。
【0011】この発明によれば、対象物(5)の移動に
対応させて吸引位置(A1)を移動させることができ、
対象物(5)が吸引位置(A1)から離脱位置(A2)
まで移動している最中に回転ドラム(11)から当該対
象物(5)を脱落させることなく確実に移動させること
ができる。
【0012】なお、本発明では上記排出装置(10)に
おいて、前記吸引口(21…25)の周縁(27)は前
記固定ドラム(20)の外周面にて、隣り合う吸引口
(21…25)の一部同士が前記固定ドラム(20)の
周方向でラップしている。このため、次の吸引口(21
…25)に対応する位置に対象物(5)が移動する場合
に、吸引口(21…25)からの吸引力が途切れること
がなく、確実に対象物(5)の回転ドラム(11)への
吸着状態を維持する。
【0013】また、本発明では上記排出装置(10)に
おいて、前記吸気制御手段(C)は、前記回転ドラム
(11)の回転速度を前記吸気手段(B1…B5)の作
動のタイミングに同調させて、前記吸引位置(A1)側
の吸引口(21)に接続された吸気手段(B1)から順
番に前記離脱位置(A2)側の吸引口(25)に接続さ
れた吸気手段(B5)を作動させることを特徴とする。
このように回転ドラム(11)の回転速度と吸気手段
(B1…B5)の作動の流れとを同調させることによ
り、対象物(5)の移動位置に対応する位置の吸気手段
(B1…B5)を作動させることができ、対象物(5)
の吸引口から吸引口への受け渡しを円滑に行うと共に、
回転ドラム(11)からの脱落を防止できる。
【0014】なお、必要に応じて、前記離脱位置(A
2)に吸引されている前記対象物(5)を前記回転ドラ
ム(11)から強制的に離脱させる強制離脱手段(3
0,B10)を設けることにより、回転ドラム(11)
に吸着され対象物(5)が離脱位置(A2)に移動され
たときに、当該対象物(5)を円滑に回転ドラム(1
1)から離脱させることができる。また、前記回転ドラ
ム(11)の外周面に前記対象物(5)が前記通気孔
(15)にはまり込むことを防止する防護部材(17)
を設けることで、排出装置(10)による移動中に対象
物(5)を回転ドラム(11)に確実に吸着させつつ
も、離脱位置(A2)にて円滑な離脱を実現できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施形態にかかる排出
装置10が設置された錠剤シート5の搬送ライン1を示
している。錠剤シート5を搬送する搬送ライン1は、平
行をなして配された2本の案内レール2,2と、この案
内レール2,2のやや下側で2本の案内レール2,2の
間に配置され、案内レール2,2の延びる方向に沿って
駆動されるベルトコンベヤ3とから構成されている。各
錠剤シート5は案内レール2,2の長手方向の所定間隔
毎にこれら案内レール2,2に架設されるようにして配
されている。ベルトコンベヤ3の両側部には、長手方向
の所定間隔毎に上方に向けて突出している爪4…4が取
り付けられており、各錠剤シート5は、これら爪4…4
により前方に押圧されて案内レール2,2上を摺動する
ようにして搬送されている。
【0017】この搬送ライン1の図1に示された部分よ
り上工程では、図示しない検査用カメラが設けられてお
り、各錠剤シート5の画像をカメラに取り込んで、搬送
されている錠剤シート5について種々の検査が行われて
いる。検査の項目としては、錠剤シート5に収納された
錠剤の形状不良の検査、各収納部に不純物が含まれてい
ないかの検査、錠剤の表面にプリントされた文字の検査
等が行われている。
【0018】本発明かかる排出装置10は、この検査工
程で検出された不良品を搬送ライン1から除去するため
に使用されている。なお、図1には搬送ライン1を1列
のみ示しているが、搬送する錠剤シート5の量などに応
じ、複数の搬送ライン1を並列に設置することは適宜行
えばよい。
【0019】排出装置10は、図2〜図5に示すよう
に、ドーナツ状の固定ドラム20と、この固定ドラム2
0が内部に挿入されるドーナツ状の凹部の形成された平
たい円筒状の回転ドラム11と、これら両ドラムの側方
に配置され回転ドラム11を回転駆動させる駆動モータ
40とを備えている。回転ドラム11は、円盤状の側面
部12と、その中心部にて軸方向に突出する筒状のボス
部13と、側面部12の外周縁で軸方向に張り出すリン
グ状の外環部14とが一体に形成されており、ボス部1
3の中心には支持板46に固定された駆動モータ40の
回転軸41が挿入されている。なお、この回転ドラム1
1のボス部13と駆動モータ40の回転軸41とはキー
とキー溝により連結されており、回転軸41の回転が固
定ドラム20に伝達されている。
【0020】一方、ボス部13の外周側と外環部14の
内周側の間に形成されたドーナツ状の凹部には固定ドラ
ム20が挿入されている。この固定ドラム20は回転さ
れずに位置固定されるものであり、駆動モータ40の配
置された側面と対向する逆側の側面が、図示しない固定
ブラケットにより固定されている。固定ドラム20の内
周面と回転ドラム11の中心に形成されたボス部13の
外周面との間にはベアリング42,42が取り付けられ
ており、回転ドラム11が固定ドラム20に対して円滑
に回転されるように構成されている。
【0021】なお、回転ドラム11を構成する外環部1
4の内周面と固定ドラム20の外周面とは、均一なクリ
アランスが維持されるように固定ドラム20及び回転ド
ラム11は精度良く形成されており、回転ドラム11が
回転したときに、回転ドラム11の外環部14と固定ド
ラム20との干渉が防止されている。なお、両者のクリ
アランスは微小に形成する必要は無く、適宜に形成すれ
ればよい。
【0022】そして、駆動モータ40の配された側面と
逆側の側面では、円盤状のエンドプレート43とその外
周側に配されるドーナツ状エンドプレート44が被せら
れ、固定ドラム20と回転ドラム11とが軸方向に位置
ずれことが防止されている。
【0023】固定ドラム20には、その下部から搬送ラ
イン1の前方側の前端部までのおよそ90度の間に、半
径方向外側に向けて放射状に延びる5つの吸引口21…
25からなる吸引部26が形成されている。また、搬送
ライン1の前方側の前端部に形成された吸引口25のさ
らに上側には噴射口30が形成されている。下端に形成
された吸引口21の位置が錠剤シートを吸引せしめる吸
引位置A1であり、噴射口30の形成された位置が錠剤
シートを離脱させる離脱位置A2である。これら吸引口
21…25並びに噴射口30は、固定ドラム20の側面
の一方と固定ドラム20の周面とがそれぞれ独立して連
通するように形成されている。
【0024】側面に形成された吸引口21…25の開口
部21a…25aは、下端に形成された吸引口21から
4番目までの吸引口24が側面の同心円上に並べて配さ
れている一方、前方側の前端部に形成された吸引口25
はやや半径方外側の位置に配されている。このように側
面側の開口部21a…25aを形成する位置を固定ドラ
ム20の半径方向にずらすことにより、固定ドラム20
の内部で隣り合う吸引口同士が相互に連通することを防
止している。
【0025】これに対し、固定ドラム20の周面に形成
された開口部21b…25bは固定ドラム20の軸方向
のほぼ中心位置に1列に並ぶようにして配置されてい
る。また、周面の開口部21b…25bの周囲は、図4
及び図5に示すように、並行四辺形に形成された表面か
ら所定深さの凹部27…27が形成されている。なお、
図4は固定ドラム20の周面を平面状に展開した状態を
示しており、図5は固定ドラム20の周面付近を半径方
向に切断した断面を示すものである。これら凹部27…
27は、図4から明らかなように、鋭角に形成された対
角をなす2つの頂部を結ぶ対角線が周方向にやや傾くよ
うにそれぞれ形成されている。このため、隣り合う凹部
27…27のうち鋭角に形成された部分が軸方向におい
て並列をなし、凹部27…27の一部が周方向において
ラップされている。
【0026】これら5つの吸引口21…25は、側面の
開口部21a…25bがエアホース32…32によって
吸気装置B1…B5にそれぞれ接続されている。これに
より、固定ドラム20の下端から前方側の前端部までの
間では固定ドラム20の外周面に位置するものを吸引す
ることができるようになっている。なお、各吸引口21
…25に接続されている吸気装置B1…B5は、比較的
大流量のエアを吸い込むことができるものが使用されて
いる。
【0027】また、噴射口30も固定ドラム20の側面
と周面とを連通するように形成されており、側面の開口
部30aがエアを当該噴射口30に送り出す噴出装置に
エアホース32により接続されている。この噴射口30
については、固定ドラム20の周面に形成された開口部
30aはその直下に形成されている吸引口25の開口部
25bとラップさせることなく独立して配されている。
【0028】これら吸気装置及び噴射装置B10は、コ
ントローラCに接続されており、コントローラCによっ
て吸気のタイミング及び噴射のタイミングがそれぞれ制
御されている。
【0029】なお、固定ドラム20の周面に形成される
凹部の形状は、周方向において隣り合う凹部が部分的に
ラップするように形成されていれば、図4に示す平行四
辺形に形成されたものに限定されるものではない。図6
は他の形状の凹部28…28の形成された回転ドラム1
1の外環部14を示している。
【0030】この図6に示した外環部14に形成された
凹部28…28は、外環部14の軸方向の中心を境に一
方の片側半分と他方の片側半分とが周方向の逆向きにそ
れぞれ張り出すように形成されている。このため、隣り
合う吸引口の凹部28…28には軸方向に並列に配置さ
れる部分が形成され、周方向においてそれぞれラップし
合っている。
【0031】他方、回転ドラム11の外周縁に形成され
た外環部14には、その外周と内周とを連通する複数の
通気孔15…15が形成さている。通気孔15…15
は、回転ドラム11の軸方向に2列をなしており、各列
の通気孔15…15が外環部14の全周に亘って隣接す
るように形成されている。このように、外環部14には
複数の通気孔15…15が形成されているので、固定ド
ラム20の下端から搬送ライン1の前方側の水平部分に
対応する範囲ではこれら通気孔15…15から外気が吸
気され、回転ドラム11の外周面にあるものをこの固定
ドラム20に吸着させて移動させることができる。一
方、固定ドラム20に形成された噴射口30に対応する
位置では、噴射口30から噴射されたエアが通気孔15
…15から回転ドラム11の外側に放出され、回転ドラ
ム11の外周面に吸着されているものを確実に回転ドラ
ム11の外周面から強制的に離脱させることができる。
【0032】また、図7及び図8に示すように、外環部
14の外周面には通気孔15…15の各列毎にこれら通
気孔15…15を周方向につなげるようにOリング1
7,17がそれぞれ装着されている。図7は回転ドラム
11の外環部14の一部を半径方向外側から見たものを
示し、図8は外環部14の横断面を示している。外環部
14の外周面には、各列に配された通気孔15…15の
中心に対応する位置に溝16,16が外環部14の周方
向に沿ってそれぞれ形成されている。Oリング17,1
7は、これら溝16,16にはめ込まれて外環部14の
外周面に装着されている。このOリング17,17は、
当該排出装置10で錠剤シート5を吸着させたときに、
錠剤の収納された収納部が通気孔15…15にはまり込
むことを防止するものである。外環部14の外周面に吸
着された錠剤シート5が通気孔15…15にはまり込ん
でしまうと、離脱位置A2にて錠剤シート5を回転ドラ
ム11から離脱させることができないこともある。防護
部材としてのOリング17,17が装着されていること
によって、錠剤シート5の収納部が通気孔15…15に
はまり込むことを防止し、離脱位置A2において回転ド
ラム11の外周面に注着された錠剤シート5を円滑に離
脱させることができる。
【0033】なお、この防護部材はOリング17,17
に限定されるもではなく、通気孔15…15に錠剤シー
ト5がはまり込むことを防止できれば他のものでもよ
い。例えば、錠剤の収納された収納部より小さな網目の
ネットを回転ドラム11の外周面に装着しても構わな
い。
【0034】図9は、この排出装置10のシステムの概
略を示すブロック図であり、図10は、搬送ライン1か
ら不良品と判断された錠剤シート5を除去する際の吸気
装置B1…B5及び噴射装置B10の作動のタイミング
表すタイムチャートである。また、図11から図14
は、排出装置10の回転ドラム11に不良品と判断され
た錠剤シート5が吸着されてから、錠剤シート5が回転
ドラム11から離脱するまでの様子を順に示したもので
ある。
【0035】図9に示すように、各吸気装置B1…B
5、噴射装置B10はコントローラCに接続されてお
り、これらは当該コントローラCからの信号に基づいて
ON・OFF動作が行われる。また、搬送ライン1に
は、エンコーダEが設けられており、このエンコーダE
からの信号に基づいて、コントローラCは搬送ライン1
を流れる錠剤シート5と排出装置10との位置関係を演
算している。
【0036】図10に示すように、固定ドラム20の下
端に位置する吸引口21に接続された1番目の吸気装置
B1から前端部に位置する吸引口25に接続された5番
目の吸気装置B5までは、時間の経過に伴い順に作動す
るようにコントローラCに制御されている。また、噴射
口30に接続された噴射装置B10は、5番目の吸気装
置B5が作動し終えた後に作動するように制御されてい
る。なお、これら吸気装置B1…B5間同士及び5番目
の吸気装置B5から噴射装置B10への作動の流れは、
回転ドラム11の回転速度に同調するように予め設定さ
れている。さらに、吸気装置B1…B5の作動の流れ及
び回転ドラム11の回転速度は、搬送ライン1のベルト
コンベヤ3の搬送速度と同調されている。
【0037】検査工程にて不良品と判断された錠剤シー
ト5が固定ドラム20の下端に形成された吸引口21の
位置に到達すると、この下端の吸引口21に接続された
吸気装置B1がコントローラCからの信号に基づいて作
動する。不良品を発見した搬送ライン1の位置から排出
装置10までの距離をコントローラCが演算し、この演
算結果とエンコーダEからの信号に基づき得られる不良
品の排出装置10までの残りの距離とを比較して、不良
品が排出装置10の設置された位置まで到達したか否か
を判断している。これにより、順次搬送されている錠剤
シート5の中らか不良品のみを選別して搬送ライン1か
ら除去している。
【0038】コントローラCからの信号に基づいて1番
目の吸気装置B1が作動すると、搬送されてきた錠剤シ
ート5が吸い上げられて回転ドラム11の外周面に吸着
される(図11に示す状態)。回転ドラム11に吸着さ
れた錠剤シート5は回転ドラム11によって前方へ送ら
れ、2番目の吸引口22の形成された位置に移動される
(図12に示す状態)。錠剤シート5が2番目の吸引口
22の位置まで移動すると、吸引口22に接続された吸
気装置B2がコントローラCからの信号に基づいて作動
する。その後、1番目の吸気装置B1が停止される。た
だし、この1番目の吸気装置B1が停止されるタイミン
グは、搬送ライン1において、不良品の次に搬送されて
いる良品がこの排出装置10の設置された位置に到達す
る前の時点である。吸引位置A1から離脱位置A2に錠
剤シート5が移動されるまでの間、回転ドラム11に吸
着された錠剤シート5の移動に伴い、1番目の吸気装置
B1から5番目の吸気装置B5までこの動作が繰り返し
行われることで、錠剤シート5が途中で回転ドラム11
から離脱することなく回転ドラム11への吸着状態が維
持される。
【0039】この際、吸気装置B1…B5の作動の流れ
と、回転ドラム11の回転速度が同調するように制御さ
れているので、回転ドラム11に吸着された錠剤シート
5の移動位置に対応した吸気装置B1…B5が作動して
いる。このため、回転ドラム11に錠剤シート5を確実
に吸着させて移動させることができる。また、吸気装置
B1…B5の作動の流れ、及び回転ドラム11の回転速
度がベルトコンベヤ3の搬送速度と同調しているので、
搬送ライン1を流れている錠剤シート5の中から不良品
を吸着した後に、次の錠剤シート5が固定ドラム20の
下部に形成された吸引口21の位置に到達する前に1番
目の吸気装置B1は停止される。このため、不良品の次
に搬送されている良品を排出装置10が搬送ライン1か
ら誤って除却することがない。
【0040】また、この図10から明らかなように、手
前側の吸気装置の作動が停止されるタイミングよりその
後の吸気装置が作動し始めるタイミングの方が早くなる
ように制御されている。吸引口と吸引口との間に対応す
る部分では、吸引力が若干低下する。そのため、錠剤シ
ート5が手前側の吸引口を通過した時点でこの吸引口に
接続された吸気装置を停止し、次の吸引口に接続された
吸気装置をその後に作動させると、錠剤シート5が回転
ドラム11から離脱するおそれがある。図10に示すよ
うに、隣り合う吸引口に接続された吸気装置の作動時間
に若干重なり合う時間を形成することにより、吸引口同
士の間を錠剤シート5が通過するときでも、錠剤シート
5を確実に回転ドラム11に吸着させている。
【0041】そして、錠剤シート5が離脱位置A2まで
移動されると、コントローラCからの信号に基づいて噴
射装置B10が作動する。これにより、噴射口30から
エアが錠剤シート5に向けて噴射され、回転ドラム11
に吸着されていた錠剤シート5が強制的に離脱される
(図13及び図14に示す状態)。
【0042】なお、噴射装置B10は、5番目の吸気装
置B5が停止された後若干時間をおいて作動するように
制御されている。このように噴射装置B10の作動し始
めるタイミングを5番目の吸気装置B5が停止するタイ
ミングより遅らせることで、離脱位置A2にて錠剤シー
ト5を回転ドラム11から確実に離脱させている。ま
た、回転ドラム11の外周面にはOリング17,17が
装着されて、錠剤シート5の錠剤を収納した収納部が通
気孔15…15にはまり込んでしまうことを防止してい
るため、当該錠剤シート5の離脱が円滑に行われる。
【0043】以上、錠剤シート5が通気孔15…15に
はまり込むことを防止する防護部材としてのOリング1
7,17を回転ドラム11の外周面に装着すると共に、
回転ドラム11に吸着された錠剤シート5を強制的に回
転ドラム11から離脱させる噴射口30を固定ドラム2
0に設けたものについて説明したがこれに限定されるも
のではない。通気孔の孔径を錠剤シートの収容部より小
さく形成し、錠剤シート5が通気孔にはまり込まないよ
うに構成すれば、防護部材を設けなくともよい。また、
回転ドラムから錠剤シートを強制的に離脱させる強制離
脱手段としてはエアを噴射させる構成の他、回転ドラム
の外周面に向けて延びる爪を設け、この爪で錠剤シート
を強制的に回転ドラムから離脱させてもよい。また、吸
着された錠剤シートが円滑に離脱されるのであれば、こ
の強制離脱手段を設けなくともよい。
【0044】またこの排出装置の用途としては、不良品
と判断された錠剤シートを搬送ラインから除去すること
に限定されるものではなく、錠剤シート以外のものに適
用したり、不良品を排出すること以外の用途に使用でき
ることはいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上、本発明によれば、排出しようとす
る対象物を吸気により吸着する方式を採用しているの
で、搬送される物品の種類に応じて排出装置の調整を行
う必要がなくなる。また、搬送される複数の搬送物の中
から、特定の対象物のみを確実に選別し、選別された対
象物を確実かつ円滑に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる排出装置が設置さ
れた錠剤シート搬送ラインを示す図。
【図2】排出装置を搬送ラインの搬送方向と直交する方
向から見た図。
【図3】排出装置を搬送ラインの延びる方向からみた
図。
【図4】固定ドラムの外周面を平面状に展開した状態の
図。
【図5】図4のV−V断面を示す図。
【図6】図4に示す固定ドラムの外周面とは別形状の凹
部が形成された固定ドラムの外周面を平面上に展開した
状態の図。
【図7】回転ドラムを構成する外環部の外周面を示す
図。
【図8】図7のVIII−VIII断面を示す図。
【図9】排出装置の制御システムの概要を示すブロック
図。
【図10】吸気装置及び噴射装置の作動のタイミングを
表すタイムチャート。
【図11】不良品と判断された錠剤シートが固定ドラム
の下部に形成された吸引口によって回転ドラムに吸着さ
れた状態を示す図。
【図12】第2番目の吸気装置と接続された吸引口に対
応する位置に錠剤シートが移動された状態を示す図。
【図13】噴射口に対応する位置に錠剤シートが移動さ
れた状態を示す図。
【図14】回転ドラムから錠剤シートが離脱した状態を
示す図。
【図15】従来から使用されている排出装置を示す図。
【符号の説明】
10 排出装置 11 回転ドラム 14 外環部 15 通気孔 17 Oリング(防護部材) 20 固定ドラム 21,22,23,24,25 吸引口 27,28 凹部 30 噴射口(強制離脱手段) B1,B2,B3,B4,B5 吸気装置 B10 噴射装置(強制離脱手段) A1 吸引位置 A2 離脱位置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段によって所定間隔毎に搬送され
    る複数の搬送物の中から所定の対象物を選択し、選択さ
    れた対象物を前記搬送手段から排出する排出装置におい
    て、 前記搬送物と対向するように配置され、周面に前記対象
    物を吸引する吸引部の形成された固定ドラムと、外周と
    内周とを連通する通気口が複数形成され、前記固定ドラ
    ムの外周を回転する回転ドラムとを備え、 前記対象物を前記回転ドラムに吸着させて、この対象物
    を吸引する吸引位置から前記対象物離脱させる離脱位置
    まで前記対象物を移動させることを特徴とする排出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記固定ドラムの吸引部は、前記吸引位
    置から前記離脱位置にかけて連ねて形成された複数の独
    立した吸引口からなり、 これら吸引口には吸気手段がそれぞれ接続されており、
    前記吸引位置側の吸引口に接続された吸気手段から順番
    に前記離脱側の吸引口に接続された吸気手段までを作動
    させる吸気制御手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の排出装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引口の周縁は、前記固定ドラムの
    外周面にて、隣り合う吸引口の一部同士が前記固定ドラ
    ムの周方向でラップしていることを特徴とする請求項2
    記載の排出装置。
  4. 【請求項4】 前記吸気制御手段は、前記回転ドラムの
    回転速度を前記吸気手段の作動のタイミングに同調させ
    て、前記吸引位置側の吸引口に接続された吸気手段から
    順番に前記離脱位置側の吸引口に接続された吸気手段を
    作動させることを特徴とする請求項3記載の排出装置。
  5. 【請求項5】 前記離脱位置には、吸引されている前記
    対象物を前記回転ドラムから強制的に離脱させる強制離
    脱手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請
    求項4いずれかに記載の排出装置。
  6. 【請求項6】 前記回転ドラムの外周面には前記対象物
    が前記通気口にはまり込むことを防止する防護部材が設
    けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5いず
    れかに記載の排出装置。
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