JP2003071254A - 分離膜の逆洗方法 - Google Patents

分離膜の逆洗方法

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JP2003071254A JP2001265481A JP2001265481A JP2003071254A JP 2003071254 A JP2003071254 A JP 2003071254A JP 2001265481 A JP2001265481 A JP 2001265481A JP 2001265481 A JP2001265481 A JP 2001265481A JP 2003071254 A JP2003071254 A JP 2003071254A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理流体の分離膜を逆洗する際の洗浄効率
を、従来に比して格別に高めることができる分離膜の逆
洗方法を提供する。 【解決手段】 膜分離装置10は、筐体1の内部に、複
数の中空糸膜エレメント2が長手方向に並設された膜モ
ジュール20が設けられたものである。また、筐体1に
は、洗浄用液体Mを供給するためのポンプ5が接続さ
れ、且つ、逆洗液Mmを筐体1から排出するための真空
ポンプ4が真空槽6を有する配管を介して接続されてい
る。逆洗の際には、洗浄用液体Mを中空糸膜エレメント
2の外部空間S2に供給した後、予め減圧しておいた真
空槽6の空間部S6と内部空間S1とを連通させ、これ
により、内部空間S1に当接する膜面部において洗浄用
液体Mの沸騰状態を生じさせ、その爆噴力によりろ別残
渣としての堆積物を剥離除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被処理流体を膜分
離する分離膜の逆洗方法に関する。
【0002】
【従来の技術】固形物、粒子状物質等を含む被処理流体
(被処理液、被処理水)の浄化処理、種々の固液分離、
液液分離等には、膜分離によるろ過処理が広く用いられ
ており、ろ過精度(ろ別サイズ)に応じて種々の分離膜
が適用される。分離膜としては、例えば、精密ろ過(M
F)膜、限外ろ過(UF)膜、ナノフィルトレーション
(NF)膜、逆浸透(RO)膜等が挙げられる。
【0003】このような膜分離では、その膜分離性能つ
まりろ過性能を長期にわたって良好に維持すべく、分離
膜表面に付着又は堆積したろ別残渣である固形分等が適
宜洗浄される。近年、浄化処理においては、処理済液
(浄水等)の水質の更なる向上が望まれており、これに
対応すべく、分離膜又は膜モジュール全体のろ過抵抗を
十分に低く保持してろ過性能を良好に維持するため、膜
洗浄の重要性が一層高まっている。
【0004】ところで、これらの分離膜の性状・形状
は、用途に応じて多岐にわたり、特に、大量の被処理流
体を生物処理しながら継続的に膜分離するような浄化処
理では、例えば、複数の膜エレメントが集合配置された
膜モジュールが多段に設けられることが多い。特に、分
離膜の形態として中空糸膜を用いたものは、設備構成が
簡便であり、容積効率が高く、操作性に優れる等の観点
から、種々の固液分離、液液分離、気液分離に多用され
ている。
【0005】このような中空糸膜は、通常、中空糸状の
膜エレメントが多数束ねられて中空糸膜モジュールとし
て用いられ、ろ過方式としては、被処理流体が中空糸の
内側から供給される内圧式、及び、被処理流体が中空糸
の外側から供給される外圧式がある。膜洗浄方法として
は、液体(洗浄液)や気体による逆洗が一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、中空糸膜モジ
ュールを用いた膜分離装置や膜ろ過器に対する一般的な
逆洗による膜洗浄では、上述したような更なる洗浄効果
の向上を十分に達成することが困難な場合がある。特
に、ろ別サイズの極小化に応じて膜面部の微細孔径がよ
り小さいものを用いると、固形分等のろ別残渣による微
細孔の閉塞が顕著となり、このため、殊にろ過精度の高
い機能膜を中空糸膜として使用する際の洗浄効率を一層
高めることが切望されている。
【0007】そこで、本発明は、このような事情に鑑み
てなされたものであり、被処理流体の分離膜を逆洗する
際に、その洗浄効率を従来に比して格別に高めることが
できる分離膜の逆洗方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による分離膜の逆洗方法は、被処理流体を膜
分離する方法であって、分離膜に対して被処理流体の流
通方向における透過側から洗浄用液体を供給し、分離膜
に対して被処理流体の流通方向における非透過側が所定
圧力となるように減圧することにより、非透過側におけ
る分離膜の膜面部において洗浄用液体の沸騰状態を生じ
せしめることを特徴とする。
【0009】ここで、本発明における「分離膜」として
は、逆洗が適用できる分離膜であれば、膜の種類、性
状、形状等は限定されず、分離膜に対して被処理流体の
流通方向における非透過側を減圧する観点から、正圧又
は負圧にて膜分離(膜ろ過)し得る形態で用いられるも
のに好適であり、例えば、好ましくは、膜エレメントが
管状、筒状等を成す中空状のもの、より好ましくは中空
糸膜が挙げられる。
【0010】また、「非透過側」とは、すなわち分離膜
に対して被処理流体が供給される側をいい、「透過側」
とは、膜分離された被処理流体つまり処理済流体が透過
液として排出される側をいう。具体的には、中空糸膜を
例にとると、膜分離が内圧方式で行われる場合、「非透
過側」とは中空糸膜の内側であるのに対して「透過側」
とは中空糸膜の外側であり、膜分離が外圧方式で行われ
る場合、「非透過側」とは中空糸膜の外側であるのに対
して「透過側」とは中空糸膜の内側である。
【0011】このような分離膜においては、通常、膜分
離の進行に伴ってその非透過側(被処理流体を供給する
側)の膜面に、固形分等のろ別残渣が付着・堆積し、分
離膜の微細孔が閉塞されてろ過抵抗が増大する。この分
離膜に対し、本発明の逆洗方法を適用し、分離膜に対す
る透過側(処理済流体が排出される側)から洗浄用液体
を供給すると、洗浄用液体が膜分離時の流通方向と逆方
向から分離膜の微細孔内に流入し、微細孔を閉塞してい
る堆積物や上記非透過側の膜面部上の付着物又は堆積物
(以下、まとめて「堆積物」という)と接触する。
【0012】このとき、分離膜の非透過側が所定圧力と
なるようにその非透過側を減圧すると、微細孔を通って
非透過側の膜面部に達した洗浄用液体の沸騰状態を生じ
せしめることができる。具体的には、非透過側の所定圧
力を洗浄用液体の温度における飽和蒸気圧(以下、単に
「蒸気圧」という)以下の値とすることより、洗浄用液
体の沸騰・気化が起こり、体積膨張による一種の爆噴状
態が生じる。これにより、膜面部上の堆積物が破砕さ
れ、非透過側へ噴出するように膜面部から剥離除去され
る。
【0013】また、洗浄用液体の種類に応じ、その洗浄
用液体の沸騰状態が生じるように非透過側の減圧量を調
整すると好ましい。洗浄用液体としては、水、アルコー
ル類等の有機溶媒、酸・アルカリ等の無機溶媒等を適宜
選択して種々の濃度等で用いることができ、また、界面
活性剤等の種々の添加剤を添加することができる。洗浄
用液体の種類が異なると、同じ温度でも蒸気圧が異なる
ので、用いる洗浄用液体の種類(性状、濃度等を含む)
に応じて非透過側の減圧量を調整することにより、非透
過側の所定圧力を必要な蒸気圧へと適切に制御すること
ができる。
【0014】さらに、上記列記した洗浄用液体の中で
は、取扱性、安全性、処理済流体のクロスコンタミネー
ションの防止等の観点より、水又はアルコール類を用い
ることが一層好ましく、特に、分子中の炭素数が比較的
少ないアルコール(低級アルコール)、例えば、メタノ
ール(CH3OH)、エタノール(C25OH)等を用
いると、同じ温度の水に比して蒸気圧が高く、減圧量が
比較的少なくて済むので、動力コストを低減できる点で
有用である。
【0015】またさらに、非透過側における膜面部が当
接する第1の空間領域と、第1の空間領域内の第1の圧
力よりも小さい第2の圧力を有する第2の空間領域とを
連通させることにより、非透過側が所定圧力となるよう
に第1の空間領域を減圧すると好適である。
【0016】こうすれば、第2の空間領域が例えば予め
減圧されて第1の圧力より小さい第2の圧力とされてお
り、この状態で第1の空間領域と第2の空間領域とを連
通させると、第1の空間領域の第1の圧力が急激に降下
する。このとき、第1の空間領域に比して第2の空間領
域の容積を十分に大きくし、及び/又は、第2の圧力を
第1の圧力に比して十分に低い値とすれば、第1の空間
領域の圧力変化がより急峻となる。これにより、第1の
空間領域に当接する膜面部の周囲の圧力を、第1の圧力
(例えば常圧)から洗浄用液体の蒸気圧まで瞬時に低下
させることができ、膜面部における洗浄用液体の爆噴状
態を短時間で且つ強力に生起させ得る。よって、膜面部
上の付着物や体積物の剥離除去効果が一層高められる。
【0017】ここで、本発明による分離膜の逆洗方法を
有効に実施するための装置としては、例えば、被処理流
体を膜分離する分離膜の逆洗装置であって、分離膜に対
して被処理流体の流通方向における透過側に接続された
洗浄用液体の供給部と、分離膜に対して被処理流体の流
通方向における非透過側に接続され、且つ、非透過側が
所定圧力となるように非透過側を減圧する減圧部とを備
えるものが挙げられる。より具体的には、減圧部が、非
透過側において分離膜の膜面部が当接する第1の空間領
域に接続されており、且つ、第1の空間領域内の第1の
圧力よりも小さい第2の圧力を有する第2の空間領域を
含む容器を備えるものであると好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置
関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づ
くものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に
限られるものではない。
【0019】図1及び2は、本発明による分離膜の逆洗
方法を実施するための装置の好適な一実施形態の構成を
模式的に示す断面図であるとともに、図1は、その逆洗
装置が設けられた膜分離装置で膜分離処理を行っている
状態を示し、図2は、その逆洗装置によって分離膜の逆
洗を行っている状態を示すものである。
【0020】同図において、膜分離装置10は、中空糸
膜による内圧式キャピラリ型の膜分装置であり、筐体1
の内部に、複数の中空糸膜エレメント2(分離膜)が長
手方向に並設された膜モジュール20が設けられたもの
である。筐体1内の膜モジュール20の上方及び下方に
は、中空糸膜エレメント2の内部空間S1(第1の空間
領域、非透過側)と連通するように、それぞれ被処理流
体供給部SI及び被処理流体排出部SOが画成されてい
る。筐体1の底壁には、被処理流体Wが供給される供給
口N1が設けられ、ポンプ3及びバルブV3を有する配
管を通して、被処理流体Wが被処理流体供給部SIに導
入される。一方、筐体1の上壁には、中空糸膜エレメン
ト2の膜壁を透過できない被処理流体Wが非透過流体W
hとして排出される排出口N3が設けられている。
【0021】また、筐体1の側壁には、洗浄用液体M
(図2参照)が供給される供給口N4が設けられ、ポン
プ5及びバルブV5を有する配管を通して、膜モジュー
ル20における中空糸膜エレメント2の外部空間S2
(透過側)に洗浄用液体Mが導入される。さらに、筐体
1の側壁には、洗浄用液体Mが排出される排出口N2が
設けられている。この排出口N2は、外部空間S2と連
通しており、中空糸膜エレメント2の内部空間S1から
膜壁を通して外部空間S2へ透過した被処理流体Wが処
理済流体である透過流体Ws(図1参照)として排出口
N2から排出されるようにもなっている。
【0022】また、筐体1の底壁には、被処理流体供給
部SIを介して中空糸膜エレメント2の内部空間S1と
連通する排出口N5が設けられている。この排出口N5
は、中空糸膜エレメント2の外部空間S2から膜壁を通
して内部空間S1へ透過した洗浄用液体M等を逆洗液M
mとして筐体1の外部へ排出するためのものである。さ
らに、排出口N5には、真空ポンプ4に接続された真空
槽6(容器)とバルブV6とを有する配管が接続されて
いる。またさらに、真空槽6は、配管及び被処理流体供
給部SIを介して中空糸膜エレメント2の内部空間S1
と連通し得る空間部S6(第2の空間領域)を有してい
る。
【0023】このように、ポンプ5、バルブV5及び供
給口N4から洗浄用液体Mの供給部が構成されており、
真空ポンプ4、バルブV6、真空槽6及び排出口N5か
ら減圧部が構成されている。また、これら供給部及び減
圧部から本発明による分離膜の逆洗装置が構成されてい
る。
【0024】このように構成された本発明による分離膜
の逆洗装置が設けられた膜分離装置10を用いた膜分離
処理、及び、本発明による分離膜の逆洗方法の一例につ
いて以下に説明する。まず、排出口N2,N3を開放
し、且つ、バルブV5,V6を閉じた状態で、ポンプ3
を運転し、バルブV3を所定の開度で開けて被処理流体
Wを供給口N1から被処理流体供給部SIへ導入する
(図1参照)。被処理流体Wは、被処理流体供給部SI
と連通する中空糸膜エレメント2の内部空間S1内に流
入する。
【0025】ここで、図3は、図1及び2に示す膜分離
装置10で膜分離を行っている状態の要部を模式的に示
す断面図である。中空糸膜エレメント2の膜壁2aには
多数の微細孔Pが設けられており、内部空間S1を流上
する被処理流体Wのうち微細孔Pを透過した液分は、透
過流体Wsとして外部空間S2に流出し、排出口N2を
通して膜分離装置10の外部へ排出される。排出された
透過流体Wsは、必要に応じて他の処理に供せられる。
【0026】一方、被処理流体Wのうち微細孔Pを透過
できない液分や固形分は、内部空間S1を流上し、最終
的に、非透過流体Whとして被処理流体排出部SO及び
排出口N3を通して膜分離装置10の外部へ排出され
る。このような膜分離が進行するにつれて、固形分の一
部は、ろ別残渣として膜面部2b上に付着、堆積、又は
沈積し、さらにその一部は微細孔P内に侵入した状態で
堆積し得る(以下、付着、堆積等した固形分をまとめて
「堆積物R」という)。こうして膜モジュール20のろ
過抵抗が増大していく。
【0027】次に、ろ過抵抗値が予め設定した制限値と
なった時点で、膜分離を一旦中断して逆洗を行う。ま
ず、排出口N3及びバルブV3を閉止し、N2を開放し
た状態で、ポンプ5を運転する。また、バルブV6を閉
じた状態で真空ポンプ4を運転する。このとき、被処理
流体供給部SI内の被処理流体Wを筐体1の外部へ排出
しておく。次いで、真空槽6の空間部S6内が内部空間
S1及び被処理流体供給部SI内の気圧(第1の圧力)
よりも十分に小さい所定の圧力(第2の圧力)となるよ
うに減圧した後、バルブV5を開いて洗浄用液体Mを外
部空間S2へ供給する。次に、外部空間S2が洗浄用液
体Mで充填された後、バルブV6を開放する。
【0028】こうすると、真空槽6の空間部S6と中空
糸膜エレメント2の内部空間S1とが被処理流体供給部
SIを介して連通される。空間部S6は先に減圧されて
いるので、内部空間S1及び被処理流体供給部SI内の
気体は真空槽6側へ直ちに拡散し、内部空間S1の内圧
が急激に低下する。ここで、図4は、図1及び2に示す
膜分離装置10で逆洗を行っている状態の要部を模式的
に示す断面図である。外部空間S2に充填された洗浄用
液体Mは、中空糸膜エレメント2の膜壁2aの微細孔P
内に流入し、微細孔Pの膜面部2b側を閉塞していた堆
積物Rと接触する。さらに、洗浄用液体Mは、堆積物R
内に浸透して内部空間S1側に流出又は浸出してくる。
【0029】この状態で、上述の如く、内部空間S1が
急激に減圧される。このとき、内部空間S1の圧力が洗
浄用液体Mのその温度における蒸気圧以下とされれば、
内部空間S1内に流入又は浸出した洗浄用液体Mが瞬時
に沸騰・気化して急激な体積膨張が生じ、気化した洗浄
用液体Mgの内部空間S1側への爆噴状態が生起され
る。
【0030】そして、その噴出力により、堆積物Rは破
砕されて内部空間S1側へ吹き飛ばされ、破砕片(物)
Rsとなり、洗浄用液体Mの気液混合物と共に逆洗液M
mとして内部空間S1内を流下する。この逆洗液Mm
は、被処理流体供給部SIを通って排出口N5から真空
槽6へ流入し、更に系外へ排出されて処理される。それ
から、かかる逆洗処理を一定時間継続して膜モジュール
20のろ過抵抗を本来の値に回復させ、前述した膜分離
手順を再び実施して被処理流体Wの膜分離処理を再開す
る。
【0031】ところで、本発明で使用する洗浄用液体M
としては、先述したように、水、アルコール類等の有機
溶媒、酸・アルカリ等の無機溶媒等を適宜選択して種々
の濃度等で用いることができ、更に界面活性剤等の種々
の添加剤を添加してもよい。ここで、洗浄用液体Mとし
て水を用いた場合、バルブV6を開くことにより、内部
空間S1の圧力が水の蒸気圧以下となるように、真空槽
6の空間部S6を減圧する。
【0032】空間部S6内の所定の圧力つまり第2の圧
力は、主として、(1)用いる水の蒸気圧、並びに、
(2)内部空間S1、被処理流体供給部SI、配管及び
真空槽6の容積に加え、他の補正要因、例えば、内部空
間S1への水の浸出量、堆積物Rの量(ろ過抵抗で把握
することも可)、膜モジュール20の高さ、並びに、被
処理流体供給部SI、配管及び真空槽6の形状因子等に
よる圧力損失、等を考慮して決定し得る。
【0033】図5は、水の蒸気圧と温度との関係を示す
グラフであり、水の物性諸量として一般に知られている
ものを便宜的に掲載したものである。本図より、例え
ば、洗浄用液体Mとして、内部空間S1における温度が
60℃程度となる状態の温水を用いた場合、バルブV6
を開いた状態で内部空間S1内の圧力が約150mmH
g(20kPa)以下となるようにすれば、膜面部2b
における洗浄用液体Mの沸騰状態を生じせしめることが
でき、図4に示すような気化した洗浄用液体Mgの爆噴
状態が生起され得る。
【0034】また、他の洗浄用液体Mを用いた場合に
も、水を用いた場合と同様にして真空槽6の空間部S6
の第2の圧力を設定し得る。ここで、図6は、アルコー
ル類の一例としてメタノールの蒸気圧と温度との関係を
示すグラフであり、メタノールの物性諸量として一般に
知られているものを便宜的に掲載したものである。本図
より、メタノールを洗浄用液体Mとして用いた場合、先
述した水の例と同温度(60℃)での蒸気圧は、610
mmHg(81kPa)を若干上回る程度である。よっ
て、同温度の水を用いたときに比して空間部S6の減圧
量を格別に軽減できる。また、メタノールやエタノール
等の低級アルコールは工業上の利用性に優れており、純
度の高いものを入手可能であるので、これらの点におい
て有用である。
【0035】また、換言すれば、洗浄用液体Mの種類、
濃度、添加剤の含有量等(液性)によってその蒸気圧は
種々の値をとるので、かかる洗浄用液体Mの液性に応じ
て、真空槽6の空間部S6ひいては中空糸膜エレメント
2における内部空間S1内の減圧量を調整するように、
真空ポンプ4の運転を制御することが望ましい。さら
に、内部空間S1の所定圧力を、洗浄用液体Mの蒸気圧
に対して裕度をもって低い圧力とすれば、内部空間S1
に流入又は浸出した洗浄用液体Mが沸騰に至る時間がよ
り短縮され、爆噴による堆積物Rの破砕力が増強される
ので一層好ましい。
【0036】このように構成された膜分離装置10及び
それを用いた逆洗方法によれば、中空糸膜エレメント2
内の外部空間S2に洗浄用液体Mを供給し、内部空間S
1内の圧力を洗浄用液体Mのその温度における蒸気圧以
下として沸騰状態を生ぜしめ、その爆噴力により堆積物
Rを破砕して膜面部2bから剥離除去する。よって、膜
壁2aの微細孔Pの内部に入り込んで沈積した堆積物R
を十分に内部空間S1側へ破砕・噴出させることがで
き、しかも、その破砕力によって膜面部2bにおける微
細孔Pの周囲の堆積物Rをも吹き飛ばすように除去でき
る。したがって、従来の逆洗方法に比して、膜モジュー
ル20の逆洗効率を格段に高めることが可能となる。
【0037】また、真空槽6を設け、外部空間S2に洗
浄用液体Mを充填して微細孔Pに流入させた状態で、先
に減圧しておいた真空槽6の空間部S6と内部空間S1
とを連通させ、これにより、内部空間S1における洗浄
用液体Mの沸騰状態を瞬時に形成せしめるので、気化し
た洗浄用液体Mgの爆噴力を増大できる。よって、膜面
部2b上の堆積物Rの剥離効果がより高められ、逆洗効
率を一層向上できる。さらに、洗浄用液体Mを適宜選択
して用い、特にメタノール等の低級アルコールを用いる
と、真空槽6の空間部S6ひいては内部空間S1の減圧
量を軽減できるので、動力コストを低減して経済上有利
である。
【0038】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば、図1〜4に示した内圧式の
膜分離装置10に代えて、外圧式の膜分離方式に供され
る膜モジュールにも適用可能である。また、中空糸膜エ
レメント2の種類は特に限定されない。さらに、膜モジ
ュール20の設置方向(長手方向)は鉛直方向に制限さ
れるものではない。
【0039】またさらに、内部空間S1の減圧手順及び
外部空間S2への洗浄用液体Mの供給に係る手順は上述
した手順に限定されない。例えば、真空槽6の空間部S
6を予め定常的に減圧しておき、膜分離が終了した時点
でバルブV6を開放して、或るいは、洗浄用液体Mを供
給し始めると共にバルブV6を開放するといった種々の
運転が可能である。さらにまた、膜モジュール20の数
量も図示に限定されず、本発明によれば、従来に比して
多段数の膜モジュール20を有する膜分離装置の逆洗を
高効率で実施し得る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の分離膜の
逆洗方法によれば、分離膜に対して被処理流体の流通方
向における透過側から洗浄用液体を供給し、分離膜に対
して被処理流体の流通方向における非透過側が所定圧力
となるように減圧することにより、非透過側における分
離膜の膜面部において洗浄用液体の沸騰状態を生じせし
め、これにより、膜面部に堆積等した固形分等を破砕し
て剥離除去する。よって、被処理流体の分離膜を逆洗す
る際の洗浄効率を、従来に比して格別に向上させること
ができる。また、その結果、分離膜の所望の膜分離性能
を長期にわたって良好に維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分離膜の逆洗方法を実施するため
の装置の好適な一実施形態の構成を模式的に示す断面図
であり、その逆洗装置が設けられた膜分離装置で膜分離
処理を行っている状態を示すものである。
【図2】本発明による分離膜の逆洗方法を実施するため
の装置の好適な一実施形態の構成を模式的に示す断面図
であり、その逆洗装置によって分離膜の逆洗を行ってい
る状態を示すものである。
【図3】図1及び2に示す膜分離装置で膜分離を行って
いる状態の要部を模式的に示す断面図である。
【図4】図1及び2に示す膜分離装置で逆洗を行ってい
る状態の要部を模式的に示す断面図である。
【図5】水の蒸気圧と温度との関係を示すグラフであ
る。
【図6】メタノールの蒸気圧と温度との関係を示すグラ
フである。
【符号の説明】
2…中空糸膜エレメント(分離膜)、20…膜モジュー
ル、2a…膜壁、2b…膜面部、4…真空ポンプ、5…
ポンプ、6…真空槽(容器)、10…膜分離装置、M…
洗浄用液体、Mg…気化した洗浄用液体、Mm…逆洗
液、N1,N4…供給口、N2,N3,N5…排出口、
P…微細孔、R…体積物、S1…内部空間(第1の空間
領域、非透過側)、S2…外部空間(透過側)、S6…
空間部(第2の空間領域)、SI…被処理流体供給部、
SO…被処理流体排出部、V3,V5,V6…バルブ、
W…被処理流体、Wh…非透過流体、Ws…透過流体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理流体を膜分離する分離膜の逆洗方
    法であって、 前記分離膜に対して前記被処理流体の流通方向における
    透過側から洗浄用液体を供給し、 前記分離膜に対して前記被処理流体の流通方向における
    非透過側が所定圧力となるように減圧することにより、
    該非透過側における該分離膜の膜面部において前記洗浄
    用液体の沸騰状態を生じせしめる、ことを特徴とする分
    離膜の逆洗方法。
  2. 【請求項2】 前記洗浄用液体の種類に応じ、該洗浄用
    液体の沸騰状態が生じるように前記非透過側の減圧量を
    調整する、ことを特徴とする請求項1記載の分離膜の逆
    洗方法。
  3. 【請求項3】 前記非透過側における前記膜面部が当接
    する第1の空間領域と、該第1の空間領域内の第1の圧
    力よりも小さい第2の圧力を有する第2の空間領域とを
    連通させることにより、前記非透過側が前記所定圧力と
    なるように該第1の空間領域を減圧する、ことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の分離膜の逆洗方法。
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