JP2003071234A - 濃縮酸素供給装置 - Google Patents

濃縮酸素供給装置

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JP2003071234A JP2001270389A JP2001270389A JP2003071234A JP 2003071234 A JP2003071234 A JP 2003071234A JP 2001270389 A JP2001270389 A JP 2001270389A JP 2001270389 A JP2001270389 A JP 2001270389A JP 2003071234 A JP2003071234 A JP 2003071234A
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健太郎 二見
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和三 山田
Hiroshi Noguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素を吸着可能な吸着塔と、吸着塔に空気を
圧送するためのエアコンプレッサと、生成される酸素富
化空気の吐出量を設定する流量設定器とを備え、流量設
定器の設定酸素富化空気の設定量に応じた消費電力で稼
動させる濃縮酸素供給装置を提供する。 【解決手段】 窒素を吸着・分離可能な吸着剤54が封
入された複数の吸着塔71、72、73、及び複数の吸
着塔81、82、83を並列に接続した2つの吸着塔群
70、80と、これらの吸着塔群70、80に空気を圧
送するためのエアコンプレッサ13と、吸着塔群70、
80で生成される酸素富化空気の吐出量を設定する流量
設定器48とを備えた濃縮酸素供給装置1において、流
量設定器48の設定量に応じて、稼動させる吸着塔の数
を決定すると共に、エアコンプレッサ13の能力を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤により空気
中の窒素を吸着して酸素富化空気を生成する濃縮酸素供
給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゼオライト等の吸着剤を吸着塔内
に封入し、この吸着塔内に空気を通して吸着剤により窒
素を吸着することで、空気中の酸素濃度を上げ酸素富化
空気を生成しカニューラ等の酸素吸入装置に供給する濃
縮酸素供給装置が知られている。
【0003】係る吸着剤は、空気中の窒素ガス分子を選
択的に捕まえる圧力スイング吸着法(PSA法)により
窒素を吸着するものであり、この圧力スイング吸着法
は、吸着剤に空気を圧送して空気中の窒素を吸着させ、
一定期間の窒素吸着を行った後は、吸着した窒素を吸着
剤から分離放出し、これら吸着と分離とを繰り返しなが
ら酸素富化空気を生成するものである。
【0004】前記濃縮酸素供給装置には配管経路が形成
され、この配管経路には、並列につないだ少なくとも2
つの吸着塔と、これら吸着塔に空気を圧送するための能
力一定のエアコンプレッサとを備え、窒素を吸着する吸
着行程と、飽和した窒素を分離して放出する分離行程と
を交互に行なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記濃縮酸
素供給装置は、吸着塔の下流側の配管経路に流量設定器
を設け、酸素吸入装置から吐出する酸素富化空気の吐出
量を設定している。そして、この装置の稼動中は、エア
コンプレッサを常時稼動させているため、流量設定器の
設定量を少なく設定した場合でも、設定量を最大にした
場合と同じ電力量を消費しており、流量設定器の設定量
に関係なく一定の電力を消費していた。このため、流量
設定器の設定量に見合った(設定量が少ないときには消
費電力量も少なくする)消費電力になるような制御が望
まれていた。
【0006】本発明は係る従来の課題を解消するために
なされたものであり、空気中の窒素を吸着・分離可能な
吸着剤が封入された吸着塔と、これら吸着塔に空気を圧
送するためのエアコンプレッサと、吸着塔の下流側への
酸素富化空気の吐出量を設定する流量設定器とを備え、
前記流量設定器で設定される酸素富化空気の設定量に応
じた消費電力で稼動する濃縮酸素供給装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、空気中の窒素を吸着・分
離可能な吸着剤が封入された複数の吸着塔を並列に接続
した複数の吸着塔群と、これら吸着塔群を並列に接続す
ると共に一方の吸着塔群を吸着行程とし他方の吸着塔群
を分離行程として切り換える流路制御手段と、これらの
吸着塔群に空気を圧送するためのエアコンプレッサと、
吸着塔群で生成される酸素富化空気の吐出量を設定する
流量設定器とを備えた濃縮酸素供給装置において、前記
流量設定器の設定量に応じて、稼動させる吸着塔の数を
決定すると共に、前記エアコンプレッサの能力を制御す
ることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の濃縮酸素供給装置おいて、前記吸着塔群の各吸着塔へ
の空気の流れを制御する電磁弁を設け、この電磁弁の開
閉によって稼動させる吸着塔を決めることを特徴とす
る。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の濃縮酸素供給装置おいて、請求項2に記載の電磁弁は
前記各吸着塔の流入口及び流出口にそれぞれ設けられる
ことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の濃縮酸素供給装置おいて、前記エアコ
ンプレッサの能力はインバータ装置によって制御される
ことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の濃縮酸素供給装置
の側断面図、図2は濃縮酸素供給装置の酸素富化空気生
成部の配管経路図、図3は濃縮酸素供給装置の電気的構
成を示すブロック図である。
【0012】本発明の濃縮酸素供給装置1は、例えば一
般家庭の居室に設置されるものであり、容易に持ち運び
可能な寸法の本体ケース2内に各機器を内蔵して構成さ
れている。この本体ケース2の前面にはスリット状の空
気吸込口3が形成されており、この空気吸込口3の内側
にはエアフィルタ4が取り付けられ、エアフィルタ4の
更に内側には送風機7が取り付けられている。
【0013】この送風機7は空気吸込口3から空気を吸
引し、エアフィルタ4にて塵埃や煙粒子などを除去した
後、本体ケース2内を通過し本体ケース2の下面に形成
された空気排出口8から空気を排出するものである。
【0014】また、本体ケース2内の上部には電装箱9
が配設され、各種電気機器や電気部品を制御する制御装
置61及びエアコンプレッサ13を駆動するインバータ
装置63が内蔵されている。本体ケース2内には酸素富
化空気生成部(以下単に生成部という)12が内蔵さ
れ、この生成部12には配管経路が形成されている。そ
して、この配管経路には、エアコンプレッサ13、サク
ションタンク14、冷却コイル16、五方弁17、吸着
塔群70、80、バッファタンク23、24、逆止弁2
6、27、28、サイレンサ31、32、流量設定器4
8、及び酸素富化空気吐出部(以下単に吐出部という)
34等が設けられている。
【0015】前記サクションタンク14は、エアコンプ
レッサ13の吸引側に接続されると共に、サクションタ
ンク14の入口には前記サイレンサ31が接続され、こ
れらの機器が前記エアフィルタ4の内側、かつ、下流側
に配置される。前記冷却コイル16はエアコンプレッサ
13の吐出側に接続されると共に、冷却コイル16の出
口には五方弁17の第1ポート17Aに接続される。
【0016】この五方弁17の第2ポート17Bは、吸
着塔群70の下端の流入口に配管36により接続される
と共に、第3ポート17Cは吸着塔群70の下端の流入
口に配管37により接続される。五方弁17の第4ポー
ト17Dと第5ポート17Eは、三方配管38により共
に配管39に接続され、この配管39はバッファタンク
24、逆止弁28を順次経てサイレンサ32に接続され
る。
【0017】なお、この五方弁17は電磁コイルにより
駆動され、ON状態で、図2中実線で示す如く第1ポー
ト17Aを第2ポート17Bに連通させ、かつ、第5ポ
ート17Eを第3ポート17Cに連通させる。また、O
FF状態では、図2中破線で示す如く第1ポート17A
を第3ポート17Cに連通させ、かつ、第2ポート17
Bを第4ポート17Dに連通させるように流路を切り換
えるものである。
【0018】前記三方配管38、配管39、バッファタ
ンク24、逆止弁28及びサイレンサ32は、分離行程
時の吸着塔群80、70の下流側配管37、36と共に
排気経路を構成している。そして、逆止弁28はサイレ
ンサ32方向を順方向とされる。
【0019】配管43はほこり・バクテリアフィルタ5
8と逆止弁26を介して配管44に接続され、配管41
はほこり・バクテリアフィルタ59と前記逆止弁27を
介して配管44に接続される。前記逆止弁26、27は
配管44方向を順方向とされると共に、各配管41、4
3は各フィルタ58、59の手前、即ち、各逆止弁2
6、27の上流側においてバイパス管42、連通管46
により相互に連通されている。バイパス管42には電磁
弁45が介設され、この電磁弁45の開閉によりバイパ
ス管42を開放・閉鎖している。そして、バイパス管4
2が開放されているときには、配管41若しくは43内
を配管44方向に向かう空気のほとんどがバイパス管4
2を流れる。連通管46にはオリフィス47が介設さ
れ、配管41若しくは43内を配管44方向に向かう空
気は、オリフィス47の抵抗により、その1/5が連通
管46に分流される。
【0020】また、配管44は前記バッファタンク23
の入口に接続され、バッファタンク23の出口は、流量
設定器48に接続され、さらに吐出部34に接続されて
いる。流量設定器48は、流量設定器48の下流側へ流
れる酸素富化空気量を調節して吐出部34から吐出する
酸素富化空気量を、例えば、0.25、0.5、1、
2、3リットル/分に設定することができる。吐出部3
4には着脱自在に可撓性のチューブ49が接続され、こ
のチューブ49の先端にはカニューラ34aが取り付け
られている。これらチューブ49とカニューラ34aは
本体ケース2上面の収納部51内に納出自在に格納され
ている。
【0021】ここで、前記吸着塔群70は吸着塔71、
72、73を有し、これらの吸着塔71、72、73が
並列に接続されている。それぞれの吸着塔71、72、
73の下端の流入口側には電磁弁76a、77a、78
aを設け、上端の流出口側には電磁弁76b、77b、
78bを設けている。同様に、前記吸着塔群80は吸着
塔81、82、83を有し、これらの吸着塔81、8
2、83が並列に接続されている。それぞれの吸着塔8
1、82、83の下端の流入口側には電磁弁86a、8
7a、88aを設け、上端の流出口側には電磁弁86
b、87b、88bを設けている。
【0022】これら吸着塔71、72、73、81、8
2、83は、それぞれ金属若しくは硬質剛性樹脂により
内部中空の縦長円筒状に構成されており、その内側には
吸着剤54が封入されている。
【0023】前記吸着剤54は直径2mm〜3mmの粒
状の例えばゼオライトであり、吸着塔群70の吸着塔7
1、72、73の流入口、或いは吸着塔群80の吸着塔
81、82、83の流入口から室内空気を圧送させる
と、ゼオライトは当該室内空気中の窒素分子を選択的に
吸着する。以後、これを吸着行程と称する。これによ
り、吸着塔群70の吸着塔71、72、73の流出口、
或いは吸着塔群80の吸着塔81、82、83の流出口
からは酸素濃度90%以上の酸素富化空気が出てくるも
のである。
【0024】また、前記酸素富化空気を、吸着塔71、
72、73或いは81、82、83の流出口から内部に
流入させると、内部の酸素分圧は急激に上昇する。この
状態では吸着剤54は、前記吸着行程にて吸着した前記
窒素分子等を分離放出する。以後、これを分離行程と称
する。これにより、吸着塔群70の吸着塔71、72、
73の流入口、或いは吸着塔群80の吸着塔81、8
2、83の流入口からは窒素が富化された空気が流出す
るようになる。
【0025】次に、図3において、61は制御装置であ
り、この制御装置61は前記電装箱9内に収納され、汎
用マイコン62及び前記エアコンプレッサ13のモータ
13Mを制御するためのインバータ装置63を備えてい
る。このマイコン62の入力側には、運転スイッチ57
及び流量設定器48が接続されている。出力側にはイン
バータ装置63、送風機7のモータ7M、五方弁17、
電磁弁76a、76b、77a、77b、78a、78
b、86a、86b、87a、87b、88a、88b
及びバイパス管42に設けられた電磁弁45がそれぞれ
接続されている。
【0026】以上のように構成された濃縮酸素供給装置
の生成部の動作を説明する。
【0027】流量設定器48の設定量を設定し、運転ス
イッチ57を操作すると、濃縮酸素供給装置1は運転を
開始する。制御装置61は、送風機7のモータ7Mを駆
動すると共に、五方弁17をONする。そして、流量設
定器48の設定量によって稼動させる吸着塔の数を決め
て吸着塔を選出する。稼動させる吸着塔の数は、各吸着
塔群70、80からそれぞれ同じ数を選出する。そし
て、稼動させる吸着塔の流入口側及び流出口側に設けら
れた電磁弁を開き、稼動させない吸着塔の流入口側及び
流出口側の電磁弁を閉じる。稼動させない吸着塔は流入
口側及び流出口側共に電磁弁を閉じることにより、流入
口及び流出口から吸着塔内に空気や湿気が進入しないよ
うにしている。
【0028】次に、制御装置61は、流量設定器48の
設定量に応じて、エアコンプレッサ13の能力を決め、
インバータ装置63の周波数を決定し、モータ13Mを
駆動する。例えば、流量設定器48の設定量が0.25
〜1リットル/分に設定されている場合には、制御装置
61は、吸着塔群70、80の稼動させる吸着塔の数を
各1つとし、それぞれ吸着塔群70、80から吸着塔7
1及び吸着塔81を選出する(設定量が2リットル/分
の場合は各2つの吸着塔を選出し、設定量が3リットル
/分の場合は各3つの吸着塔を選出する)。電磁弁76
a、76b、86a、及び86bを開き、電磁弁77
a、77b、78a、78b、87a、87b、88
a、及び88bを閉じる。制御装置61はインバータ装
置63の周波数を低く設定し、モータ13Mを駆動す
る。
【0029】そして、エアコンプレッサ13が運転され
ると、エアフィルタ4を通過した室内空気は、サイレン
サ31からサクションタンク14を経てエアコンプレッ
サ13に吸引される。吸引された室内空気は、エアコン
プレッサ13から冷却コイル16に吐出される。これら
エアコンプレッサ13及び冷却コイル16には前記送風
機7から送風されており、冷却コイル16内に流入した
室内空気は、そこを通過する過程で冷却された後、五方
弁17の第1ポート17Aに入る。
【0030】そして、五方弁17の第1ポート17Aに
入った室内空気は、第2ポート17Bから流出し、配管
36に流入する。さらに、配管36を通って電磁弁76
aを経て吸着塔群70の吸着塔71の流入口から吸着塔
71内に圧送される。吸着塔71内に入った室内空気
は、吸着剤54にて窒素が吸着され、酸素富化空気とな
って上端の流出口から流出する(吸着行程)。
【0031】このとき、吸着塔71から出た酸素富化空
気は、逆止弁26及び連通管46方向に向かうが、前述
の如くその4/5が逆止弁26に向かい、1/5が連通
管46に分流される(電磁弁45が閉じているので、空
気はバイパス管42を流れない)。逆止弁26に向かっ
た酸素富化空気は配管44からバッファタンク23、流
量設定器48、チューブ49を経てカニューラ34aか
ら吐出する。患者はこのカニューラ34aを当てること
により、酸素富化空気を吸引することができる。
【0032】一方、連通管46に流入した1/5の酸素
富化空気は、オリフィス47で絞られた後、配管41を
経て吸着塔群80の吸着塔81の流入口より内部に流入
する。吸着塔81内に酸素富化空気が流入すると、内部
の酸素分圧が上昇するため、吸着剤54は吸着している
窒素を分離放出する(分離行程)。
【0033】そして、下端の流入口から配管37に流出
し、五方弁17の第3ポート17C、第5ポート17E
を経て、配管38、配管39、バッファタンク24、逆
止弁28、サイレンサ32を通って排出される。
【0034】制御装置61は運転開始から所定時間経過
すると、電磁弁45に通電してバイパス管42を数秒間
開放し配管41、43を連通する。これにより吸着塔7
1で生成された酸素富化空気が吸着塔81に流入して内
部の酸素分圧は急激に上昇する。この状態で吸着塔81
の吸着剤54に窒素分子が吸着されている場合には窒素
分子が分離し放出される。
【0035】その後、制御装置61は電磁弁45の通電
を停止して五方弁17をOFF状態とする。第1ポート
17Aが第3ポート17Cに連通されるので、冷却コイ
ル16から出た室内空気は、配管37を経て吸着塔81
の下端の流入口から内部に圧送されるようになる。
【0036】そして、吸着塔81内では酸素富化空気が
生成され(吸着行程)、上端の流出口から配管41に流
出して逆止弁27及び連通管46方向に向かうが、同様
にその4/5が逆止弁27に向かい、1/5が連通管4
6に分流される。逆止弁27に向かった酸素富化空気
は、前述同様に配管44からバッファタンク23、流量
設定器48、チューブ49を経てカニューラ34aから
吐出する。
【0037】また、連通管46に流入した1/5の酸素
富化空気は、オリフィス47で絞られた後、配管43を
経て吸着塔71の流出口より内部に流入する。吸着塔7
1内では吸着剤54が吸着している窒素分子等の分離放
出が行われる(分離行程)。
【0038】そして、下端の流入口から配管36に流出
し、五方弁17の第2ポート17B、第4ポート17D
を経て、前述同様に、配管38、配管39、バッファタ
ンク24、逆止弁28、サイレンサ32を通って排出さ
れることになる。
【0039】以後、制御装置61は、所定時間後に再び
五方弁17をONに切り換えるものである。このように
して、各吸着塔群70、80において吸着と分離とを交
互に、かつ、同時に行い、連続した酸素富化空気の生成
を行うものである。
【0040】以上説明したように、本実施形態の濃縮酸
素供給装置1は、流量設定器48の設定量に応じて、複
数の吸着塔71、72、73、81、82、83の中か
ら稼動させる吸着塔の数を決めると共に、エアコンプレ
ッサ13の能力を制御するので、酸素富化空気の設定量
に応じた酸素富化空気量を生成すると共に、流量設定器
48の設定量が少ないときにはインバータ装置63の周
波数を下げ、エアコンプレッサ13の能力を下げること
により消費電力が小さくなる。これにより、エアコンプ
レッサ13の消費電力を流量設定器48の設定量に見合
ったものにすることができる。
【0041】また、流量設定器48を少ない設定量で使
用する場合、騒音値(運転音)を低減できると共に、エ
アコンプレッサ13の寿命を長くすることができる。
【0042】さらに、稼動率の低い吸着塔では吸着剤の
寿命が長くなり、吸着剤の交換時期を長くして交換作業
の手間を削減することができる。
【0043】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0044】本実施形態では2つの吸着塔群を有し、こ
れらの吸着塔群に3つの吸着塔を設けているが、各吸着
塔群に2つの吸着塔、あるいは4つ以上の吸着塔を設け
ても良く、濃縮酸素供給装置の能力に合わせて吸着塔の
数や吸着塔の大きさ(吸着剤の量)を変えるようにして
も良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の濃縮酸素
供給装置は、吸着剤が封入された複数の吸着塔を並列に
接続した複数の吸着塔群と、これら吸着塔群を並列に接
続し吸着行程及び分離行程を切り換える流路制御手段
と、これら吸着塔群に空気を圧送するためのエアコンプ
レッサと、吸着塔群で生成される酸素富化空気の吐出量
を設定する流量設定器とを備え、流量設定器の設定量に
応じて、複数の吸着塔の中から稼動させる吸着塔の数を
決めると共に、エアコンプレッサの能力を制御するの
で、設定量に応じた酸素富化空気量を生成すると共に、
エアコンプレッサの消費電力を設定量に見合ったものに
でき省エネ運転をすることができる。
【0046】また、稼動率の低い吸着塔では吸着剤の寿
命が長くなり、吸着剤の交換時期を長くして交換作業の
手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における濃縮酸素供給装置
の側断面図である。
【図2】図1の酸素富化空気生成部の配管経路図であ
る。
【図3】図1の濃縮酸素供給装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 濃縮酸素供給装置 13 エアコンプレッサ 17 五方弁(流路制御手段) 48 流量設定器 54 吸着剤 61 制御装置 63 インバータ装置 70、80 吸着塔群 71、72、73、81、82、83 吸着塔 76a、76b、77a、77b、78a、78b 電
磁弁 86a、86b、87a、87b、88a、88b 電
磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 播磨 和彦 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 関上 邦衛 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 中山 敏男 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 二見 健太郎 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 山田 和三 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 野口 博司 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 Fターム(参考) 4D012 BA02 CA05 CB16 CD07 CE01 CF02 CF10 CG01 CH01 CH03 CJ03 4G042 BA15 BB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中の窒素を吸着・分離可能な吸着剤
    が封入された複数の吸着塔を並列に接続した複数の吸着
    塔群と、これら吸着塔群を並列に接続すると共に一方の
    吸着塔群を吸着行程とし他方の吸着塔群を分離行程とし
    て切り換える流路制御手段と、これらの吸着塔群に空気
    を圧送するためのエアコンプレッサと、吸着塔群で生成
    される酸素富化空気の吐出量を設定する流量設定器とを
    備えた濃縮酸素供給装置において、 前記流量設定器の設定量に応じて、稼動させる吸着塔の
    数を決定すると共に、前記エアコンプレッサの能力を制
    御することを特徴とする濃縮酸素供給装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着塔群の各吸着塔への空気の流れ
    を制御する電磁弁を設け、この電磁弁の開閉によって稼
    動させる吸着塔を決めることを特徴とする請求項1に記
    載の濃縮酸素供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電磁弁は前記各吸着塔
    の流入口及び流出口にそれぞれ設けられることを特徴と
    する請求項2に記載の濃縮酸素供給装置。
  4. 【請求項4】 前記エアコンプレッサの能力はインバー
    タ装置によって制御されることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の濃縮酸素供給装置。
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