JPH1119452A - 空気質活性装置 - Google Patents

空気質活性装置

Info

Publication number
JPH1119452A
JPH1119452A JP9175813A JP17581397A JPH1119452A JP H1119452 A JPH1119452 A JP H1119452A JP 9175813 A JP9175813 A JP 9175813A JP 17581397 A JP17581397 A JP 17581397A JP H1119452 A JPH1119452 A JP H1119452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
adsorption
adsorbent
oxygen
adsorption tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9175813A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumasa Hashimoto
益征 橋本
Tatsuo Namatame
達夫 生田目
Shinji Kaneko
真司 兼子
Toshio Nakayama
敏男 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP9175813A priority Critical patent/JPH1119452A/ja
Publication of JPH1119452A publication Critical patent/JPH1119452A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Drying Of Gases (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素を吸着・脱着可能な吸着剤により酸素富
化空気を生成する空気質活性装置において、吸着剤に圧
送する空気中の水分を除去するための吸湿剤の交換作業
を容易化する。 【解決手段】 空気質活性装置1は、窒素を吸着・脱着
可能な吸着剤54に空気を圧送することにより酸素富化
空気を生成するものであって、吸着剤54が封入された
吸着槽21、22と、吸引した空気を吸着槽21、22
に圧送するための空気ポンプと、この空気ポンプから吸
着槽21、22に至る経路中に介設された吸湿装置19
とを備えており、この吸湿装置19を、前記経路に着脱
可能に設けられたケース66と、このケース66内に充
填された吸湿剤53とから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤により空気
中の窒素を吸着して酸素富化空気を生成する空気質活性
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より一般家庭の居室や事務所、或い
は、車などの室内には空気中の塵埃や煙草の煙粒子を除
去するための空気清浄装置が設けられているが、近年で
はこれを一歩進めて、空気中の酸素を濃縮し、酸素富化
空気を生成して室内の空気質を活性化させる装置が開発
されて来ている。
【0003】この場合の酸素濃縮の手段として考えられ
るものは、例えば、ガス分離膜に空気を流通させ、この
膜によって空気中の窒素の通過を阻止することにより膜
を通過した後の空気中の酸素濃度を上げる方法や、ゼオ
ライト等の吸着剤を吸着槽内に封入し、この吸着槽内に
空気を通して吸着剤により窒素を吸着することで吸着槽
から出た空気中の酸素濃度を上げる方法があるが、前者
の場合には通常の室内の空気活性化には能力的に問題が
あるため、通常は後者の吸着剤による酸素濃縮法が用い
られる。
【0004】係る吸着剤は、極性モーメントを利用して
空気中の窒素ガス分子を選択的に捕まえる圧力スイング
吸着法(PSA法)により窒素を吸着するものである
が、空気中の水分も吸着する作用があるため、窒素の吸
着効率を上げるためには、吸湿剤によってこの空気中の
湿気を取り除く必要がある。
【0005】図7に従来の吸着槽200の縦断側面図を
示す。この図において、吸着槽200は金属若しくは硬
質剛性樹脂により内部中空の縦長円筒状に構成されてお
り、その内側下部には吸湿剤53が封入され、その上側
には吸着剤54が封入されている。
【0006】前記吸湿剤53は直径2mm〜3mmの粒
状の例えば活性アルミナであり、空気入口200Aから
流入した室内空気中の水分を吸収し、吸着剤54の水分
による機能低下を防止するものである。また、吸着剤5
4も同程度の寸法の粒状の例えばゼオライトであり、吸
湿剤53と吸着剤54との間は通気性の部材にて仕切ら
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この吸
湿剤53は連続して使用されると、徐々に吸湿力が低下
してしまう。そのため、定期的に交換する必要が生じる
が、従来では図7に示す如く吸着槽200内に吸湿剤5
3と吸着剤54とが併存していたため、吸湿剤53の交
換をするためには吸着槽200ごと交換しなければなら
ず、メンテナンスコストが高騰すると共に、交換作業も
面倒なものとなっていた。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、窒素を吸着・脱着可能な
吸着剤により酸素富化空気を生成する空気質活性装置に
おいて、吸着剤に圧送する空気中の水分を除去するため
の吸湿剤の交換作業を容易化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の空気質
活性装置は、窒素を吸着・脱着可能な吸着剤に空気を圧
送することにより酸素富化空気を生成し、酸素富化空気
を吸着剤に供給して窒素の脱着を行わせるものであっ
て、吸着剤が封入された吸着槽と、吸引した空気を吸着
槽に圧送するための空気ポンプと、この空気ポンプから
吸着槽に至る経路中に介設された吸湿装置とを備えてお
り、この吸湿装置を、前記経路に着脱可能に設けられた
ケースと、このケース内に充填された吸湿剤とから構成
したものである。
【0010】請求項1の発明によれば、吸着槽内の吸着
剤にて酸素富化空気の生成を実現すると共に、吸湿装置
の吸湿剤にて吸着剤に圧送する空気中の水分を除去し、
高効率の酸素富化空気の生成を実現することができるよ
うになる。
【0011】特に、吸湿装置は経路に着脱自在に設けら
れたケース内に吸湿剤を充填することにより構成されて
いるので、吸湿装置のケースを経路から取り外すだけで
吸湿剤の交換を行うことができるようになる。従って、
吸湿剤の交換作業性とメンテナンスコストの低減を図る
ことが可能となるものである。
【0012】請求項2の発明の空気質活性装置は、窒素
を吸着・脱着可能な吸着剤に空気を圧送することにより
酸素富化空気を生成するものであって、吸着剤がそれぞ
れ封入された少なくとも二つの吸着槽と、吸引した空気
を各吸着槽に圧送するための空気ポンプと、この空気ポ
ンプから吐出された空気の流路を切り換えることによ
り、各吸着槽を吸着行程と脱着行程とに交互に切り換え
ると共に、一方の吸着槽を吸着行程とした場合は、他方
の吸着槽を脱着行程とする流路制御手段と、空気ポンプ
から各吸着槽に至る経路中に介設された吸湿装置とを備
えており、この吸湿装置は、経路に着脱可能に設けられ
たケースと、吸着槽の数に対応してケース内を隔離する
ことにより形成された区画室と、各区画室内にそれぞれ
充填された吸湿剤とから成り、各区画室はそれに対応す
る吸着槽にそれぞれ連通接続されているものである。
【0013】請求項2の発明によれば、吸着剤がそれぞ
れ封入された吸着槽を少なくとも二つ設け、空気ポンプ
により吸引した空気を各吸着槽に圧送すると共に、流路
制御手段によって空気ポンプから吐出された空気の流路
を切り換えることにより、各吸着槽を吸着行程と脱着行
程とに交互に切り換え、且つ、何れかの吸着槽を吸着行
程とした場合は、他の吸着槽を脱着行程とするように構
成したので、各吸着槽において吸着と脱着を交互に、且
つ、同時に行い、連続した酸素富化空気の生成を実現す
ることが可能となる。
【0014】特に、空気ポンプから各吸着槽に至る経路
中に吸湿装置を設け、この吸湿装置を、経路に着脱可能
に設けられたケースと、吸着槽の数に対応してケース内
を隔離することにより形成された区画室と、各区画室内
にそれぞれ充填された吸湿剤とから構成すると共に、各
区画室をそれに対応する吸着槽にそれぞれ連通接続した
ので、吸湿装置の各区画室内の吸湿剤にて各吸着槽の吸
着剤に圧送する空気中の水分を除去し、高効率の酸素富
化空気の生成を実現することができるようになる。
【0015】そして、吸湿装置は経路に着脱自在に設け
られたケース内に区画室を隔離形成し、各区画室内に吸
湿剤を充填することにより構成されているので、吸湿装
置のケースを経路から取り外すだけで、全吸着槽に対応
する吸湿剤の交換を一度に行うことができるようにな
る。従って、吸湿剤の交換作業性を一層向上させ、且
つ、メンテナンスコストの低減も図ることが可能となる
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の空気質活性装置1の斜
視図、図2は空気質活性装置1の酸素富化空気生成部1
2の構成図、図3は空気質活性装置1の電気回路のブロ
ック図をそれぞれ示している。
【0017】本発明の空気質活性装置1は、例えば一般
家庭の居室に設置されるものであり、容易に持ち運び可
能な寸法の本体ケース2内に各機器を内蔵して構成され
ている。この本体ケース2の前面にはスリット状の空気
吸込口3が形成されており、この空気吸込口3の内側に
はHEPAフィルタから成る空気清浄フィルタ4が取り
付けられている。また、この空気清浄フィルタ4の外側
には塵埃センサ6が設けられると共に、空気清浄フィル
タ4の更に内側には送風機7が取り付けられている。
【0018】この送風機7は空気吸込口3から空気を吸
引し、空気清浄フィルタ4にて塵埃や煙粒子などを除去
した後、空気吸込口3の上側の本体ケース2前面に形成
された空気吹出口8から吹き出すものである。
【0019】更に、本体ケース2内上部後側には電装ボ
ックス9が配設されると共に、その前側にはマイナスイ
オン発生器11が設けられている。このマイナスイオン
発生器11は送風機7から吐出され、空気吹出口8から
吹き出される空気中にマイナスイオンを付加するもので
ある。
【0020】そして、係る本体ケース2内には更に本発
明に係る酸素富化空気生成部12が内蔵される。この酸
素富化空気生成部12は、空気ポンプ13、サクション
タンク14、冷却コイル16、五方弁17、18、吸湿
装置19、吸着槽21、22、バッファタンク23、2
4、逆止弁26、27、28、サイレンサ31、32、
送風機33及びマスク34などから構成されている。
【0021】前記サクションタンク14は空気ポンプ1
3の吸引側に配管接続されると共に、前記サイレンサ3
1はサクションタンク14の入口に接続され、且つ、前
記空気清浄フィルタ4の内側に配置される。前記冷却コ
イル16は空気ポンプ13の吐出側に接続されると共
に、冷却コイル16の出口は五方弁17の第1ポート1
7Aに配管接続されている。
【0022】この五方弁17の第2ポート17Bは吸湿
装置19の第一の空気入口19Aに配管63により接続
され、吸湿装置19の第一の空気出口19Bは吸着槽2
1の下端の空気入口21Aに配管36により接続されて
いる。また、五方弁17の第3ポート17Cは吸湿装置
19の第二の空気入口19Cに配管64により接続S
れ、吸湿装置19の第二の空気出口19Dは吸着槽22
の下端の空気入口22Aに配管37により接続されてい
る。この五方弁17の第4ポート17Dと第5ポート1
7Eは三方配管38により共に五方弁18の第2ポート
18Bに連通接続されている。
【0023】尚、この五方弁17は電磁コイルにより駆
動され、ON状態で図2中実線で示す如く第1ポート1
7Aを第2ポート17Bに連通させ、且つ、第5ポート
17Eを第3ポート17Cに連通させる。また、OFF
状態では図2中破線で示す如く第1ポート17Aを第3
ポート17Cに連通させ、且つ、第2ポート17Bを第
4ポート17Dに連通させるように流路を切り換えるも
のである。
【0024】また、五方弁18の第3ポート18Cは配
管39を介し、吸着槽22の上端の酸素富化空気出口2
2Bに接続された配管41に連通されている。更に、五
方弁18の第5ポート18Eは配管42を介し、吸着槽
21の上端の酸素富化空気出口21Bに接続された配管
43に連通接続されている。
【0025】尚、五方弁18は電磁コイルにより駆動さ
れ、ON状態で図2中実線で示す如く第3ポート18C
を第5ポート18Eに連通させ、OFF状態では破線で
示す如く第3ポート18Cを第1ポート18Aに切り換
える。この第1ポート18Aは封止されており、第2ポ
ート18Bと第4ポート18Dとは常時連通されてい
る。この第4ポート18Dには配管40が接続され、こ
の配管40はバッファタンク24、逆止弁28を順次経
てサイレンサ32に接続されている。尚、逆止弁28は
サイレンサ32方向を順方向とされている。
【0026】そして、配管43はほこり・バクテリアフ
ィルタ62と前記逆止弁26を介して配管44に接続さ
れ、配管41はほこり・バクテリアフィルタ61と前記
逆止弁27を介して配管44に接続されている。前記逆
止弁26及び27は配管44方向を順方向とされると共
に、各配管41、43は各フィルタ61、62の手前、
即ち、各逆止弁26、27の上流側において連通管46
により相互に連通されている。そして、連通管46には
オリフィス47が介設されている。配管41若しくは4
3内を配管44方向に向かう空気はオリフィス47の抵
抗により、その1/5が連通管46に分流される。
【0027】また、配管44は前記バッファタンク23
の入口に接続され、バッファタンク23の出口はニード
ルバルブ48を介し、可撓性のホース49に接続されて
いる。そして、このホース49の先端には前記マスク3
4が取り付けられ、これらホース49とマスク34は本
体ケース34上面の収納部51内に納出自在に格納され
ている。尚、52は収納部51を開閉自在に閉塞する蓋
である。
【0028】ここで、前記吸着槽21及び22は金属若
しくは硬質剛性樹脂により内部中空の縦長円筒状に構成
されており、その内側には図4に示す如く吸着剤54
(1kg)が封入されている。吸着剤54は直径2mm
〜3mmの粒状の例えばゼオライトであり、吸着剤54
の上下には高さ30mm程の範囲で空間が構成されてい
る。
【0029】また、前記吸湿装置19は金属製若しくは
硬質樹脂製のケース66から構成され、このケース66
に前記各入口19A、19C、出口19B、19Dが形
成され、配管63、64、36、37に着脱可能に接続
されている。このケース66内は仕切板67によって左
右に隔離され、区画室68と69が形成されており、各
区画室68、69内には吸湿剤53(350g)がそれ
ぞれ充填されている。
【0030】この吸湿剤53は同程度の寸法の粒状の例
えば活性アルミナであり、その左右には30mm程の範
囲で空間が構成され、前記入口19Aは区画室68の右
側の空間下部に連通され、出口19Bは区画室68の左
側の空間上部に連通している。また、前記入口19Cは
区画室69の左側の空間下部に連通され、出口19Dは
区画室69の右側の空間上部に連通している。そして、
各吸湿剤53は図5左側に示す如く空気入口19A或い
は19Cから流入した室内空気中の水分を吸収し、各吸
着槽21、22内の吸着剤54の水分による機能低下を
防止するものである。
【0031】この吸着剤54を構成するゼオライトは、
図5左側に示す如く空気入口21A或いは22Aから
1.2〜1.5kg/平方センチメートルのゲージ圧で
室内空気(吸湿剤53で水分を除去されている)が圧送
されると、当該室内空気中の窒素分子、一酸化炭素分子
及び二酸化炭素分子を極性モーメントを利用して選択的
に吸着する(圧力スイング吸着法(PSA法))。以
後、これを吸着行程と称する。これにより、上端の酸素
富化空気出口21B或いは22Bからは酸素濃度35%
〜40%の酸素富化空気が出てくるものである。
【0032】また、図5の右側に示す如く上記酸素富化
空気が、ゲージ圧0kg/平方センチメートルの圧力で
酸素富化空気出口21B或いは22Bから吸着槽21或
いは22内に流入すると、内部の酸素分圧は急激に上昇
する。この状態では吸着剤54は、上記吸着行程にて吸
着した前記窒素分子、一酸化炭素分子及び二酸化炭素分
子を放出する。以後、これを脱着行程と称する。これに
より、下端の空気入口21A或いは22Aからは窒素、
一酸化炭素、二酸化炭素が富化された空気が流出するよ
うになる。
【0033】次ぎに、図3において56は汎用マイクロ
コンピュータから構成された制御装置であり、前記電装
ボックス9内に収納されている。この制御装置56には
運転スイッチ57及び前記塵埃センサ6の出力が入力さ
れる。また、制御装置56の出力には前記空気ポンプ1
3のモータ13M、送風機7及び33のモータ7M及び
33M、マイナスイオン発生器11、五方弁17、18
がそれぞれ接続されている。
【0034】以上の構成で、次ぎに図6のタイミングチ
ャートを参照しながら、本発明の空気質活性装置1の酸
素富化空気生成部12の動作を説明する。運転スイッチ
57が操作されると制御装置56は空気質活性装置1の
運転を開始する。制御装置56は空気ポンプ13のモー
タ13Mを駆動すると共に、送風機7及び33のモータ
7M、33Mを駆動する。また、五方弁17をONする
と共に、五方弁18を1秒間ONした後、OFFする。
【0035】空気ポンプ13が運転されると、空気清浄
フィルタ4を通過した室内空気はサイレンサ31からサ
クションタンク14を経て空気ポンプ13に吸引され
る。尚、このサクションタンク14によって吸込量が均
一化される。そして、吸引された室内空気は空気ポンプ
13から冷却コイル16に吐出される。この冷却コイル
16には前記送風機33から送風されており、冷却コイ
ル16内に流入した室内空気は、そこを通過する過程で
冷却された後、五方弁17の第1ポート17Aに入る。
【0036】五方弁17の第1ポート17Aに入った室
内空気は第2ポート17Bから流出し、配管63を通っ
て空気入口19Aから吸湿装置19の区画室68内に入
る。そこで、吸湿剤53により水分が除去された後(図
5参照)、出口19Bから出て配管36を通り、吸着槽
21下端の空気入口21Aから吸着槽21内に圧送され
る。このときの吸着槽21内の圧力は前述の1.2〜
1.5kg/平方センチメートルのゲージ圧となる。吸
着槽21内に入った室内空気は、前述の如く吸着剤54
にて窒素、一酸化炭素、二酸化炭素が吸着され、酸素富
化空気となって上端の酸素富化空気出口21Bより流出
する(吸着行程)。
【0037】このとき(運転開始から1秒経過後)、吸
着槽21から出た酸素富化空気は五方弁18の第3ポー
ト18Cが第1ポート18Aに接続されているため、逆
止弁26及び連通管46方向に向かうが、前述の如くそ
の4/5が逆止弁26に向かい、1/5が連通管46に
分流される。逆止弁26に向かった酸素富化空気は配管
44からバッファタンク23、ニードルバルブ48、ホ
ース49を経てマスク34から流出する。使用者はこの
マスク34を口に当てることにより、酸素富化空気を吸
引することができるようになる。
【0038】尚、バッファタンク23とニードルバルブ
48によりマスク34からの吐出量が均等化される。
【0039】一方、連通管46に流入した1/5の酸素
富化空気は、オリフィス47で絞られた後、配管41を
経て出口22Bより吸着槽22内に流入する。吸着槽2
2内に酸素富化空気が流入すると、前述の如く内部の酸
素分圧が上昇するため、前述の如く吸着剤54は吸着し
ている窒素、一酸化炭素、二酸化炭素を放出する(脱着
行程)。このときの内部圧力は0kg/平方センチメー
トルである。
【0040】そして、下端の空気入口22Aから配管3
7に流出し、吸湿装置19の空気出口19Dから区画室
69内に入り、そこを通過した後、入口19Cから出て
配管64を通り、五方弁17の第3ポート17C、第5
ポート17E、配管38、五方弁18の第2ポート18
B、第4ポート18D、配管40、バッファタンク2
4、逆止弁28を通ってサイレンサ32から排出され
る。このとき、吸湿剤53に吸着された水分も排出され
る。
【0041】制御装置51は運転開始から20秒経過す
ると、今度は五方弁17をOFFとし、同時に1秒間だ
け五方弁18をONする。この五方弁18がONされる
ことにより、第3ポート18Cと第5ポート18Eが連
通されるので、これまで吸着行程であった吸着槽21と
これまで脱着行程であった吸着槽22が、配管42、3
9を介して連通される。
【0042】従って、この1秒間で吸着槽21内と吸着
槽22内の圧力が均一化されるので、以後の吸着槽22
内の昇圧及び吸着槽21内の降圧が円滑に行われるよう
になると共に、吸着行程から脱着行程の圧力に急激に降
下させたときに各吸着槽21、22にて生じる騒音を低
減できる。また、五方弁17がOFF状態となり、第1
ポート17Aが第3ポート17Cに連通されるので、冷
却コイルから出た室内空気は配管64を通って空気入口
19Cから吸湿装置19の区画室69内に入る。
【0043】そこで、前述同様に吸湿剤53により水分
が除去された後、出口19Dから出て配管37を通り、
吸着槽22下端の空気入口22Aから吸着槽22内に圧
送される。このときの吸着槽22内の圧力は前述の1.
2〜1.5kg/平方センチメートルのゲージ圧とな
る。
【0044】前述の如く吸着槽22内では酸素富化空気
が生成され(吸着行程)、上端の出口22Bから配管4
1に流出して逆止弁27及び連通管46方向に向かう
が、同様にその4/5が逆止弁27に向かい、1/5が
連通管46に分流される。逆止弁27に向かった酸素富
化空気は配管44からバッファタンク23、ニードルバ
ルブ48、ホース49を経て同様にマスク34から流出
する。
【0045】また、連通管46に流入した1/5の酸素
富化空気は、オリフィス47で絞られた後、配管43を
経て出口21Bより吸着槽21内に流入する。吸着槽2
1内では前述の如く吸着剤54が吸着している窒素、一
酸化炭素、二酸化炭素の放出が行われる(脱着行程)。
【0046】そして、下端の空気入口21Aから配管3
6に流出し、吸湿装置19の空気出口19Bから区画室
68内に入り、そこを通過した後、入口19Aから出て
配管63を通り、五方弁17の第2ポート17B、第4
ポート17D、配管38、五方弁18の第2ポート18
B、第4ポート18D、配管40、バッファタンク2
4、逆止弁28を通ってサイレンサ32から排出される
ことになる。
【0047】尚、五方弁17が切り替わった際、吸着行
程であった吸着槽内の圧力は、脱着行程であった吸着槽
に加わる他、配管40にも加わるが、バッファタンク2
4の存在によって急激な圧力上昇が緩和されるので、配
管40からサイレンサ32に至る経路における騒音の発
生も抑えられる。
【0048】以後、制御装置56はこれを繰り返す。即
ち、20秒後には再び五方弁17をONに切り換え、五
方弁18を1秒間だけONするものである。
【0049】このように、本発明では吸着剤54がそれ
ぞれ封入された吸着槽21と吸着槽22を設け、空気ポ
ンプ13により吸引した空気を各吸着槽21、22に圧
送すると共に、五方弁17、18で空気ポンプ13から
吐出された空気の流路を切り換えることによって、各吸
着槽21、22を吸着行程と脱着行程とに交互に切り換
え、且つ、吸着槽21が吸着行程であるときには吸着槽
22を脱着行程とし、吸着槽21が脱着行程であるとき
には吸着槽22を吸着行程とするように構成したので、
各吸着槽21、22において吸着と脱着を交互に、且
つ、同時に行い、連続した酸素富化空気の生成を実現す
ることが可能となる。
【0050】特に、空気ポンプ13から各吸着槽21、
22に至る配管経路中に吸湿装置19を設け、この吸湿
装置19を、配管に着脱可能に設けられたケース66
と、各吸着槽21、22に対応してケース66内を隔離
することにより形成された区画室68、69と、各区画
室68、69内にそれぞれ充填された吸湿剤53とから
構成すると共に、各区画室68、69をそれに対応する
吸着槽21、22にそれぞれ連通接続したので、吸湿装
置19の各区画室68、69内の吸湿剤53にて各吸着
槽21、22の吸着剤54に圧送する空気中の水分を除
去し、高効率の酸素富化空気の生成を実現することがで
きるようになる。
【0051】そして、吸湿装置19は配管に着脱自在に
設けられたケース66内に区画室68、69を隔離形成
し、各区画室68、69内に吸湿剤53を充填すること
により構成されているので、吸湿装置19のケース66
を配管から取り外すだけで、全吸着槽21、22に対応
する吸湿剤53の交換を一度に行うことができるように
なる。従って、吸湿剤53の交換作業性を向上させ、且
つ、メンテナンスコストの低減も図ることが可能とな
る。
【0052】尚、実施例では2個の吸着槽21、22を
用いたが、それに限らず、3個以上の吸着槽を設けて、
順次吸着行程と脱着行程を行わせても良い。また、請求
項1では単一の吸着槽でも差し支えないものである。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、吸着槽内の吸着剤にて酸素富化空気の生成を実現す
ると共に、吸湿装置の吸湿剤にて吸着剤に圧送する空気
中の水分を除去し、高効率の酸素富化空気の生成を実現
することができるようになる。
【0054】特に、吸湿装置は経路に着脱自在に設けら
れたケース内に吸湿剤を充填することにより構成されて
いるので、吸湿装置のケースを経路から取り外すだけで
吸湿剤の交換を行うことができるようになる。従って、
吸湿剤の交換作業性とメンテナンスコストの低減を図る
ことが可能となるものである。
【0055】請求項2の発明によれば、吸着剤がそれぞ
れ封入された吸着槽を少なくとも二つ設け、空気ポンプ
により吸引した空気を各吸着槽に圧送すると共に、流路
制御手段によって空気ポンプから吐出された空気の流路
を切り換えることにより、各吸着槽を吸着行程と脱着行
程とに交互に切り換え、且つ、何れかの吸着槽を吸着行
程とした場合は、他の吸着槽を脱着行程とするように構
成したので、各吸着槽において吸着と脱着を交互に、且
つ、同時に行い、連続した酸素富化空気の生成を実現す
ることが可能となる。
【0056】特に、空気ポンプから各吸着槽に至る経路
中に吸湿装置を設け、この吸湿装置を、経路に着脱可能
に設けられたケースと、吸着槽の数に対応してケース内
を隔離することにより形成された区画室と、各区画室内
にそれぞれ充填された吸湿剤とから構成すると共に、各
区画室をそれに対応する吸着槽にそれぞれ連通接続した
ので、吸湿装置の各区画室内の吸湿剤にて各吸着槽の吸
着剤に圧送する空気中の水分を除去し、高効率の酸素富
化空気の生成を実現することができるようになる。
【0057】そして、吸湿装置は経路に着脱自在に設け
られたケース内に区画室を隔離形成し、各区画室内に吸
湿剤を充填することにより構成されているので、吸湿装
置のケースを経路から取り外すだけで、全吸着槽に対応
する吸湿剤の交換を一度に行うことができるようにな
る。従って、吸湿剤の交換作業性を一層向上させ、且
つ、メンテナンスコストの低減も図ることが可能となる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気質活性装置の斜視図である。
【図2】本発明の空気質活性装置の酸素富化空気生成部
の構成図である。
【図3】本発明の空気質活性装置の電気回路のブロック
図である。
【図4】本発明の空気質活性装置の吸着槽と吸湿装置の
縦断側面図である。
【図5】吸着槽における窒素分子の吸着、脱着作用を説
明するための図である。
【図6】本発明の空気質活性装置の五方弁の動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図7】従来の吸着槽の断面図である。
【符号の説明】
1 空気質活性装置 13 空気ポンプ 17、18 五方弁 19 吸湿装置 21、22 吸着槽 26、27 逆止弁 34 マスク 46 連通管 47 オリフィス 53 吸湿剤 54 吸着剤 56 制御装置 66 ケース 67 仕切板 68、69 区画室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 敏男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窒素を吸着・脱着可能な吸着剤に空気を
    圧送することにより酸素富化空気を生成し、酸素富化空
    気を吸着剤に供給して窒素の脱着を行わせる空気質活性
    装置において、 前記吸着剤が封入された吸着槽と、 吸引した空気を前記吸着槽に圧送するための空気ポンプ
    と、 この空気ポンプから前記吸着槽に至る経路中に介設され
    た吸湿装置とを備え、 この吸湿装置は、前記経路に着脱可能に設けられたケー
    スと、このケース内に充填された吸湿剤とから構成され
    ていることを特徴とする空気質活性装置。
  2. 【請求項2】 窒素を吸着・脱着可能な吸着剤に空気を
    圧送することにより酸素富化空気を生成する空気質活性
    装置において、 前記吸着剤がそれぞれ封入された少なくとも二つの吸着
    槽と、 吸引した空気を前記各吸着槽に圧送するための空気ポン
    プと、 この空気ポンプから吐出された空気の流路を切り換える
    ことにより、前記各吸着槽を吸着行程と脱着行程とに交
    互に切り換えると共に、一方の吸着槽を吸着行程とした
    場合は、他方の吸着槽を脱着行程とする流路制御手段
    と、 前記空気ポンプから前記各吸着槽に至る経路中に介設さ
    れた吸湿装置とを備え、 この吸湿装置は、前記経路に着脱可能に設けられたケー
    スと、前記吸着槽の数に対応して前記ケース内を隔離す
    ることにより形成された区画室と、各区画室内にそれぞ
    れ充填された吸湿剤とから成り、各区画室はそれに対応
    する前記吸着槽にそれぞれ連通接続されていることを特
    徴とする空気質活性装置。
JP9175813A 1997-07-01 1997-07-01 空気質活性装置 Withdrawn JPH1119452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175813A JPH1119452A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 空気質活性装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9175813A JPH1119452A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 空気質活性装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1119452A true JPH1119452A (ja) 1999-01-26

Family

ID=16002690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9175813A Withdrawn JPH1119452A (ja) 1997-07-01 1997-07-01 空気質活性装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1119452A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102267883B1 (ko) 흡착 장치에 의해 재순환-공기 모드에서 자동차의 객실 내의 co2가 가득찬 공기를 정화하기 위한 장치
TWI410260B (zh) Oxygen enrichment device
JP2008500890A (ja) 気体濃縮方法およびその装置
KR100861550B1 (ko) 유량제어밸브를 통해 기체의 농도를 제어하는 농축기체발생장치 및 농축기체 발생방법
JP2001278603A (ja) 酸素濃縮装置
KR100495973B1 (ko) 자동차용 산소발생장치
JP3723478B2 (ja) 濃縮酸素供給装置
JP5922784B2 (ja) 酸素濃縮装置
JP5275677B2 (ja) 酸素濃縮装置
JPH1119449A (ja) 空気質活性装置
JPH1119452A (ja) 空気質活性装置
JPH1119448A (ja) 空気質活性装置
CN107921357B (zh) 具有改进的效率的氧气分离器
JPH1121106A (ja) 空気質活性装置
JPH1121107A (ja) 空気質活性装置
JPH1119446A (ja) 空気質活性装置
JP5193537B2 (ja) 酸素濃縮装置
JP3749150B2 (ja) 濃縮酸素供給装置
JP4983450B2 (ja) オゾンシステムおよび、オゾンシステムの吸着筒パージ方法
JPH1119451A (ja) 空気質活性装置
JPH1121108A (ja) 空気質活性装置
KR100503283B1 (ko) 산소발생 기능이 부가된 공기정화기
JPH1119450A (ja) 空気質活性装置
JPH1119453A (ja) 空気質活性装置
JPH11236203A (ja) 空気質活性装置

Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040123