JP2003070995A - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】パチンコ遊技機前面に、装飾効果及び報知効果
の高い光演出を行い得る表面電飾装置を備えたパチンコ
機を提供する。 【解決手段】複数の点灯具３０を遊技盤２の遊技領域を
囲繞するように連設した領域囲繞灯具列３２が構成され
た表面電飾装置３１を備えることにより、遊技者の最も
着目する有効領域４６を強調できるから、遊技者の高揚
感を刺激し、遊技に対する興趣を向上させ得る。さらに
は、表面電飾装置３１が上部球受皿４１、下部球受皿４
２周囲及び発射ハンドル４０周囲に点灯具３０を夫々連
設した灯具列を備えることにより、高い装飾効果及び報
知効果を発揮し得る光演出を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、装飾機能や遊技状
況に応じた報知機能を有する電飾装置を具備するパチン
コ遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、パチンコ遊技機にあっては、そ
の表面に、開口を介して前面に臨む遊技盤の周囲にコー
ナー飾り、サイド飾り、枠飾り等の装飾部材や、ランプ
や発光ダイオードＬＥＤ等の点灯具からなる電飾装置が
配設されている。このような装飾部材や電飾部材によ
り、パチンコ遊技機のイメージを明るく、親しみ易いも
のとなるようにしている。中でも電飾装置は、遊技球が
入賞口や始動口へ挿入した場合や、所定の当り及びリー
チ状態等になった場合にその遊技状態を報知する機能を
有していると共に、遊技の演出効果を高める作用を有し
ており、遊技を盛り上げるには欠かせないものとなって
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
電飾装置は遊技者の目線付近より高い位置に数個配設さ
れているだけの場合が多く、かつ、その表示態様は、点
灯、点滅、消灯を繰り返すだけの単調な作動でしかな
い。そのため、個々の遊技状況に合わせた表示態様を行
うようにしても、その遊技状況を報知する効果が充分に
発揮されているとは言い難く、遊技者の興趣を高める作
用としては限界が生じていた。また、遊技球が入賞せ
ず、遊技状態に変化がない場合には、電飾装置が作動し
ないため、単調な遊技が進行するだけである。そのた
め、このような状況が続けば、遊技者の遊技機に対する
印象が低下することとなり、遊技機を変更する等の台離
れの原因ともなり得た。

【０００４】本発明は、かかる問題の解決を試みたもの
であって、装飾効果及び報知効果の高い光演出を行い得
る電飾装置を備えたことを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のパチンコ遊技機
は、パチンコ遊技機表面にあって、開口を介して前面に
臨む遊技盤の遊技領域を囲繞するように連設された複数
の点灯具からなる領域囲繞灯具列が設けられた表面電飾
装置を備えていることを特徴とする。これにより、遊技
者が着目する遊技領域を領域囲繞灯具列によって視覚的
に強調することができるから、遊技に対する興趣を向上
させ得る。

【０００６】このような領域囲繞灯具列が、下側領域を
除いて遊技領域を囲繞する略逆Ｕ字形に点灯具を連設さ
れていることも提案される。又は、領域囲繞灯具列が、
遊技領域の四方を囲むように点灯具を連設されているよ
うにしても良い。このようなパチンコ遊技機として、遊
技盤の前面に配設されて、遊技盤の遊技領域を臨む開口
にガラス板が嵌着された表面カバーと、該表面カバーの
下方位置に配設され、遊技球を発射位置へ誘導する球誘
導路と連通する上部球受皿が突設された上皿パネルと、
上皿パネルの下方位置に配設され、上部球受皿と連通す
る下部球受皿と、発射ハンドルとを設けた下皿パネルと
を具備するものであって、前記表面カバーに領域囲繞灯
具列を配設してなるものであることも提案される。

【０００７】かかる構成にあって、複数の点灯具を連設
してなる領域囲繞灯具列領域囲繞灯具列が遊技盤の遊技
領域を囲むように配されることにより、該領域囲繞灯具
列の点灯具の点灯、点滅作動により遊技盤を視覚的に強
調することができるため、遊技者の高揚感を刺激し、遊
技に対する興趣を向上させ得る。また、この領域囲繞灯
具列にあっては、点灯具を点灯、点滅、消灯することに
より表面電飾装置で多様な光演出を行うこともできる。
この表面電飾装置の光演出により、遊技機を明るく、親
しみ易いものとすることができ得る。

【０００８】ここで、このような領域囲繞灯具列が、遊
技盤の遊技領域を臨む開口に沿って連設された点灯具に
より形成されるようにしても良い。これにより、遊技盤
面を一層強調することができると共に、遊技における演
出を一層華やかなものとすることができるという優れた
利点がある。

【０００９】また、上述のような表面電飾装置が、上部
球受皿を囲むように連設された複数の点灯具からなる上
張出灯具列が設けられてなり、領域囲繞灯具列と上張出
灯具列との連続により、遊技盤と上部球受皿とからなる
有効領域を区画する表面電飾装置を備えていることを特
徴とする。また、このようなパチンコ遊技機として、遊
技盤の前面に配設されて、遊技盤の遊技領域を臨む開口
にガラス板が嵌着された表面カバーと、該表面カバーの
下方位置に配設され、遊技球を発射位置へ誘導する球誘
導路と連通する上部球受皿が突設された上皿パネルと、
上皿パネルの下方位置に配設され、上部球受皿と連通す
る下部球受皿と、発射ハンドルとを設けた下皿パネルと
を具備したものであって、表面カバーに領域囲繞灯具列
を配設すると共に、上部球受皿に上張出灯具列を配設し
てなることも提案される。

【００１０】かかる構成にあっては、遊技領域を囲繞し
てなる領域囲繞灯具列と、上部球受皿を囲むように連設
された複数の点灯具からなる上張出灯具列とを連続して
備えた表面電飾装置が、遊技盤と上部球受皿とからなる
有効領域を区画するようにしたことにより、遊技者の最
も着目する有効領域を視覚的に強調することができるか
ら、遊技者の高揚感が一層刺激され、遊技に対する興趣
が一層向上する。また、この領域囲繞灯具列及び上張出
灯具列にあっては、点灯具を点灯、点滅、消灯すること
により表面電飾装置で多様な光演出を行うこともでき
る。これにより遊技機が遊技者を引きつける魅力溢れる
ものとすることができる。

【００１１】この表面電飾装置は、遊技盤周囲の平面的
な領域囲繞灯具列と、上皿パネルに前面方向に張出して
設けられた上部球受皿を囲む立体的な上張出灯具列とに
より構成されるため、これまでにない三次元的な光演出
を行うことができ、遊技の趣向性を一層向上させ得る。

【００１２】このような表面電飾装置が、下部球受皿を
囲むように連設された複数の点灯具からなる下張出灯具
列を備え、上張出灯具列と下張出灯具列との連続によ
り、下部球受皿からなる貯留領域を区画することも提案
される。ここで、表面カバーと上皿パネルとの下方位置
に配設され、上部球受皿と連通する下部球受皿と発射ハ
ンドルとを設けた下皿パネに、下張出灯具列が配設され
ていることも提案される。このように下張出灯具列が下
部球受皿を囲繞して設けられていることにより、下部球
受皿を視覚的に強調することができるから、遊技者は自
己の利益を把握し易いという優れた効果がある。そのた
め、例えば、下部球受皿に貯留する遊技球量を報知する
ような機能を設けることにより、当り等で多量の賞球を
得た場合に遊技球が下部球受皿から溢れてしまい、遊技
者に不利益となる状況が生じることを防ぎ得る。また、
この下部球受皿を囲む表面電飾装置は立体的な電飾によ
る光演出を行い得るから、遊技の趣向性を一層向上させ
得る。

【００１３】上述のような表面電飾装置が、発射ハンド
ルを囲むように連設された複数の点灯具からなるハンド
ル灯具列を備え、発射ハンドルからなる球発射作動領域
を区画することも提案される。ここで、ハンドル灯具列
が上記した下皿パネルに配設されていることも提案され
る。このハンドル灯具列を点灯又は点滅させることによ
り、発射ハンドルを操作する手元部分を明るくすること
ができるため、遊技者に安心感を与えられる。さらに発
射ハンドルへの注目度を向上させ得るから、打球操作を
適切に行うことができるという優れた効果もある。

【００１４】上述のような表面電飾装置が、パチンコ遊
技機を左右に分ける中心線に対し、ハンドル灯具列と略
対称となるように、対称灯具列を備えていることが提案
される。さらに、この表面電飾装置が、パチンコ遊技機
を左右に分ける中心線に対し、略左右対称となるように
配設されていることも提案される。このように、表面電
飾装置を略左右対称な構成とすることにより、遊技機が
整った表情を持つものとなり、遊技機の美観が向上する
ため、遊技者に親近感を生じさせることができ得る。而
して、パチンコ遊技機の中心線に対し表面電飾装置の左
右で略対称な光演出を行うことができるだけでなく、異
なる光演出を行うこともできるため、遊技の趣向性が一
層向上する。

【００１５】また、上述のような表面電飾装置が、点灯
具を複数個並列に配設し、灯具列を並列構造としたもの
であることも提案される。これにより、並列構造を成す
灯具列で光演出を夫々実行することができるから、表面
電飾装置による演出を一層変化に富んだ面白いものとす
ることができると共に、表面電飾装置における報知作動
や装飾作動が多様な趣向性を有するものとなる。ここ
で、遊技機が備える全ての表面電飾装置を成す灯具列が
二列構造であっても良いし、その一部分の灯具列が二列
構造であっても良い。例えば、上述の領域囲繞灯具列と
上張出灯具列とを二列構造とし、下張出灯具列やハンド
ル灯具列や対称灯具列等は一列構造とすることができ
る。

【００１６】上述のような表面電飾装置は複数の点灯具
を連設してなるものであるから、それら点灯具を適宜点
灯、点滅、消灯作動を行うことにより、多様な光演出を
行うことが可能となる。また、この点灯具からなる灯具
列の連続により表面電飾装置が構成されている場合に
は、光演出を環状に行うことも可能である。而して、例
え、遊技球がなかなか入賞しない場合や、当り及びリー
チ状態が生じない場合であってもその状況に応じた様々
な光演出態様を実行できるから、遊技が単調になった状
況でも遊技に対する興趣の低下を防ぎ得るという優れた
効果がある。また、遊技機が空席の時でも光演出を行う
ようにすれば、遊技機が空席であることを報知できると
共に、例え空席が多い状況であっても遊技場が明るく盛
り上がっているような雰囲気を生じさせ得るから遊技場
の活性化に寄与することができる。

【００１７】上述のような表面電飾装置が、異なる複数
種類の色要素を発光する点灯具を連設するものであるこ
とも提案される。ここで、表面電飾装置は点灯具を複数
の色要素毎に所定の順で繰り返し連設するもの、又は各
灯具列毎に異なる色要素を有する点灯具を連設するもの
等、様々な光演出を実行でき得る灯具列を備えるものと
することができる。これにより、表面電飾装置による光
演出が多様な表情を有するものとなる。そして、遊技の
状況を発光色を変化させることにより遊技者に視覚的に
報知することができるため、遊技者は自らが有利又は不
利となった状況を瞬間的に把握でき、遊技に対する期待
や落胆等の感情が一層刺激されて遊技の興趣が向上す
る。また、このような点灯具としては、その明度を選択
的に異ならせるようにするようにしても良く、これによ
り遊技状況の変化を遊技者に視覚的に報知することも可
能となる。

【００１８】上述の表面電飾装置が、点灯具を順次連続
して点灯消灯作動させて、光が移動するような光移動演
出態様を実行するようにしたことも提案される。これ
は、連続して配設された点灯具を、その灯具列に配設さ
れた点灯具を順に一個ずつ又は数個ずつ点灯する作動
と、消灯する作動を連続して順次行うことにより、表面
電飾装置で光が移動しているような演出を行うことであ
る。このような光移動演出態様により、多様な演出を行
い得るから遊技の趣向性が一層向上する。また、この光
移動演出態様により遊技者の注意を誘導することもでき
るから、遊技状況の報知効果を高くすることができると
いう優れた利点も生じる。

【００１９】上述したような表面電飾装置にあって、遊
技盤面に配設された図柄表示装置で表出される図柄変動
態様又は／及び図柄停止態様と関連して、点灯具を所定
の発光作動させる光演出態様を実行するようにしたこと
も提案される。このように遊技状況に応じて所定の光演
出態様を実行することにより、遊技状況を比較的容易に
遊技者に報知し得るとともに、遊技を一層盛り上げるこ
とができるため、遊技に対する興趣が向上することとな
る。

【００２０】このような表面電飾装置にあって、点灯具
にはランプや発光ダイオードＬＥＤ等を使用することが
でき、これらを連続的に配設した灯具列は、一列に整列
していても良いし、蛇行やジグザク等に配列されるもの
であっても良い。

【００２１】上述のような本発明の表面電飾装置にあっ
ては、その光演出態様が多様かつ、変化に富んだ様々な
パターンを有するものとなるから、遊技を盛り上げる効
果が一層向上し、遊技者を遊技に熱中させることができ
る。そして、例え、単調な遊技状況が続いても、その光
演出態様により新たな状況が起こり得るのではないかと
の期待感を付与することができるから、遊技者が遊技機
から簡単に離れることを防ぐ作用もある。

【００２２】

【発明の実施の形態】本発明をいわゆる第一種パチンコ
遊技機に適用した実施例を説明する。図１はパチンコ遊
技機１（１ａ）の正面図である。ここでパチンコ遊技機
１は、遊技盤２の前面に、遊技盤２の遊技領域を臨む開
口にガラス板（図示せず）が嵌着された表面カバー３
と、この表面カバー３（３ａ）の下方位置に、上部球受
皿４１が突設された上皿パネル４３とが夫々開閉可能に
軸着されて設けられている。また、上皿パネル４３（４
３ａ）の下方位置には下皿パネル４４（４４ａ）が設け
られ、この下皿パネル４４には下部球受皿４２と、下部
球受皿４２の右側方に発射ハンドル４０とが配設されて
いる。

【００２３】パチンコ遊技機１の左側部にはプリペイド
式のプリペイドカードユニット（図示せず）が付設され
ており、該プリペイドカードユニットにプリペイドカー
ドを挿入した状態で、所定のボタン操作を介して遊技球
の借り受け操作を行うことにより、借り受け希望額に相
当する数の遊技球が、上部球受皿４１の球出口から貸し
出される。この遊技球は上部球受皿４１と連通する球誘
導路を通じて発射位置へ誘導される（図示せず）。そし
て、発射ハンドル４０の回動操作によって遊技盤面に打
ち出される上部球受皿４１の遊技球が、遊技盤２の入賞
口に入賞すると所定数の賞球が払い出される。この払い
出された賞球は上部球受皿４１の球出口から排出され
る。尚、上部球受皿４１が満杯になるとパチンコ遊技機
１の裏面に配設されている図示しない振り分け通路を遊
技球が流下して下部球受皿４２の球出口から排出され、
該下部球受皿４２内に貯留されるようになっている。

【００２４】ここで図１のパチンコ遊技機１には、後述
するように、本発明の要部である表面電飾装置３１（３
１ａ）が、開口を介して前面に臨む遊技盤２の遊技領域
に沿って、表面カバー３に複数の点灯具３０が連設され
てなる領域囲繞灯具列３２（３２ａ）と、複数の点灯具
３０が上皿パネル４３に上部球受皿４１を囲むように連
設されてなる上張出灯具列３３（３３ａ）との連続によ
り形成されている。

【００２５】図２は遊技盤２の正面図であって、そし
て、その内側レール内の中央に配設されたセンターケー
ス７内に液晶表示器、ドット表示器、ＣＲＴ表示器等か
らなる動画を表現可能な図柄表示装置６が設けられる。
この図柄表示装置６の図柄表示領域Ｆには三つの特別図
柄Ａ，Ｂ，Ｃが表示される。この特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃ
は、それぞれ「０」〜「９」の１０の数字からなる図柄
列により構成されている。

【００２６】センターケース７の上部には、その中央に
三個の発光ダイオードＬＥＤを内部に備えた普通図柄表
示装置１０が配設され、この三個の発光ダイオードＬＥ
Ｄは順次点滅ｔ２して、種々の組合せの点灯ｔ１態様を
表示する。そして、この点灯ｔ１態様が所定の当り態様
の場合には、普通電動役物１５を開放する。また、この
普通図柄表示装置１０の両側には二個づつ計四個のパイ
ロットランプからなる普通図柄始動記憶数表示装置１２
が設けられ、後述の普通図柄始動スイッチＳ2（図３参
照）からの遊技球検出信号が、所定数を上限として主制
御基板６０（図３参照）の記憶装置ＲＡＭの一部領域に
記憶された場合に、その記憶数を表示する。

【００２７】一方、センターケース７の両側には、普通
図柄作動ゲート（普通図柄始動領域）１３，１３が設け
られ、遊技球の通過により該普通図柄作動ゲート１３，
１３に内蔵された普通始動スイッチＳ2から遊技球検出
信号が発生すると、普通図柄表示装置１０を変動し、所
定の図柄態様で停止表示する。

【００２８】また、センターケース７の下部には四個の
パイロットランプからなる特別図柄始動記憶数表示装置
８が設けられ、後述する主制御基板６０（図３参照）の
記憶装置ＲＡＭの一部領域に記憶された特別図柄始動記
憶数を表示する。

【００２９】また、図柄表示装置６の直下位置には、内
部を特別図柄始動領域１４として、開閉翼片により始動
領域（入賞口兼用）の開放度を変化させるようにした普
通電動役物１５が配設されている。そして普通図柄表示
装置１０が所定の当り図柄態様を表出した場合に、開閉
翼片が約０．５秒拡開して、特別図柄始動領域１４の開
放度を拡開させて遊技球が入り易い状態とする。普通電
動役物１５内には特別図柄始動スイッチＳ1（図３参
照）が備えられ、遊技球の通過に伴って図柄表示装置６
の特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃが変動表示する。

【００３０】普通電動役物１５のさらに下方には、内部
に特定領域と通常領域とを有する大入賞口２３が配設さ
れ、開閉片２４を大入賞口開放ソレノイド（図３参照）
により開閉制御することで大入賞口２３を開放状態と閉
鎖状態のいずれかに変換する可変入賞装置２２が配設さ
れている。そして、図柄表示装置６の特別図柄Ａ，Ｂ，
Ｃが所定の当り図柄態様を表出すると、開閉片２４が開
いて、その開放状態で開閉片２４の上面が案内作用を生
じ、大入賞口２３へ遊技球を案内する。そして、特定領
域に遊技球が入ると、次の開閉ラウンドへ移行可能とな
り、連続開放作動を生じて、遊技者に所定の利得が供さ
れる一連の特別遊技作動を実行する。この可変入賞装置
２２の内部には、図３で示すように、特定領域に入った
遊技球を検知する特定領域スイッチＳ3と、大当り中の
入賞個数を計数するカウントスイッチＳ4とが設けられ
ている。ここで特定領域スイッチＳ3にも、特定領域に
入った遊技球を計数するカウントスイッチとしての機能
が備えられている。

【００３１】図３は、本発明にかかるパチンコ遊技機の
遊技作動を制御する制御回路を示すものである。主制御
基板６０には、パチンコ遊技機の遊技作動等を統括的に
制御するための基板回路が設けられている。この基板回
路上には主制御用中央制御装置ＣＰＵと、該主制御用中
央制御装置ＣＰＵにデータを読み書きするアドレスを指
定する情報を一方的に伝えるアドレスバス（図示せず）
及びデータのやり取りを行なうデータバス（図示せず）
を介して接続される、演算処理に用いる動作プログラム
を格納する記憶装置ＲＯＭと、必要なデータを随時読み
書き可能な記憶装置ＲＡＭとが配設されている。この記
憶装置ＲＯＭには、制御プログラム、乱数テーブル等の
固定データが記憶されている。乱数テーブルには大当り
特別乱数Ｋ、大当り図柄乱数Ｌ、ハズレ図柄乱数Ｍa ，
Ｍb ，Ｍc 、リーチ乱数Ｎ、リーチ図柄乱数Ｐ、リーチ
態様乱数Ｑ、普通当り乱数Ｕ、当り普通図柄乱数Ｖ等が
格納されており、所定の要件が充足されると主制御用中
央制御装置ＣＰＵにて各乱数の抽選が行われる。また、
記憶装置ＲＡＭには、特別図柄始動スイッチＳ1 、普通
図柄始動スイッチＳ2 のＯＮ作動による記憶数等が一時
的に記憶される記憶エリア、ソフトタイマを構成するレ
ジスタ領域及びワークエリア等が設けられている。

【００３２】この主制御基板６０の基板回路には、所定
のクロックパルスを出力するクロック装置（図示せず）
が設けられ、主制御用中央制御装置ＣＰＵに接続されて
いる。そして主制御用中央制御装置ＣＰＵは一定間隔の
クロックパルスによって、時系列的に演算処理を行い、
一連の処理作動を順次実行する。

【００３３】また、この主制御基板６０の基板回路に
は、主制御用中央制御装置ＣＰＵが周辺機器とデータ通
信を行う入力ポート（図示せず）及び出力ポート（図示
せず）が設けられており、該出力ポートを介して主制御
基板６０からの制御指令が、図柄表示制御基板６２、音
源制御基板６３、光源制御基板６４、及び払出制御基板
６５の各入力ポートに向け、一方向に発信されるように
接続されている。また、主制御基板６０の入力ポートに
は盤面中継基板６１を介して上述した特別図柄始動スイ
ッチＳ1、普通図柄始動スイッチＳ2 、特定領域スイッ
チＳ3、カウントスイッチＳ4が接続され、主制御基板６
０が２ｍｓ毎に各スイッチＳ1〜4の遊技球検出状態を調
べ、遊技球検出があるとその信号が波形整形回路により
波形整形されて主制御用中央制御装置ＣＰＵに入力さ
れ、その情報を記憶装置ＲＡＭに記憶する。また、主制
御基板６０の出力ポートには、盤面中継基板６１を介し
て普通電動役物１５のソレノイドや、大入賞口２３のソ
レノイド等が接続され、主制御用中央制御装置ＣＰＵが
所定の条件を選出した場合に作動される。

【００３４】ここで主制御用中央制御装置ＣＰＵ及び後
述する各制御基板に設置されている各中央制御装置ＣＰ
Ｕは、所定のデータの処理を行う演算ユニット（ＡＬ
Ｕ）を連成した演算装置と、この演算装置に入出力する
データや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命
令を解読するデコーダ等によって構成されている。な
お、該演算ユニットの連成数によって、中央制御装置Ｃ
ＰＵの演算処理能力が決まる。そして、この主制御用中
央制御装置ＣＰＵは、所定の形式で生成した制御指令信
号を各制御基板に夫々送信し、各制御基板の中央制御装
置ＣＰＵが該制御指令信号に従って所定の制御を処理実
行することとなる。

【００３５】上記の図柄表示制御基板６２には、図柄表
示装置６の図柄表示領域Ｆ上で表出される図柄表示態様
を制御するための基板回路が設けられている。この基板
回路は、図柄表示態様を制御処理する図柄制御用中央制
御装置ＣＰＵに、演出プログラムや図柄表示パターン等
の固定データが格納されている記憶装置ＲＯＭと、必要
なデータを読み書きできる記憶装置ＲＡＭと、入力ポー
ト及び出力ポートとが接続されて構成されている。そし
て、主制御基板６０からの制御指令信号を入力ポートを
介して受信すると、図柄制御用中央制御装置ＣＰＵにお
いて演算処理し、所定の図柄表示態様を演出する図柄デ
ータを、出力ポートを介して表示用ドライバに送信し、
図柄表示装置６の図柄表示領域Ｆに所定の図柄を表出さ
せる。

【００３６】上記の音源制御基板６３には、スピーカか
ら発生する効果音等を制御するための基板回路が設けら
れている。この基板回路は、音響を制御する音源制御用
中央制御装置ＣＰＵに、動作プログラムや音響発生パタ
ーン等の固定データが記憶されている記憶装置ＲＯＭ
と、必要なデータを読み書きする記憶装置ＲＡＭと、入
力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されてい
る。この音源制御基板６３は、上記の主制御基板６０よ
り入力ポートを介して受信した制御指令信号を音源制御
用中央制御装置ＣＰＵで演算処理し、サウンドジェネレ
ータを介してスピーカから所定の効果音を出力させる。

【００３７】上記の光源制御基板６４には、パチンコ遊
技機に備えられた発光ダイオードＬＥＤや装飾ランプと
いった点灯具３０を作動制御させることにより表面電飾
装置３１を光演出させるための基板回路が設けられてい
る。この基板回路は、光演出態様を制御処理する光源制
御用中央制御基板ＣＰＵと、演出プログラムが格納され
ている記憶装置ＲＯＭと、必要なデータを読み書きする
記憶装置ＲＡＭと、入力ポート及び出力ポートとが接続
されて構成されている。この記憶装置ＲＯＭには、動作
プログラム及び、本発明にかかる表面電飾装置３１の点
灯具３０を作動させるための発光パターン、当り光演出
パターン、リーチ光演出パターン、光移動演出パターン
等の光演出態様を行う固定データも記憶されている。こ
の光源制御基板６４は、光源制御用中央制御装置ＣＰＵ
で、上記の主制御基板６０から入力ポートを介して受信
した制御指令信号を演算処理し、所定の光データを出力
ポートを介して、発光ダイオードＬＥＤや装飾ランプ等
の点灯具３０を作動させるドライバを配した光源作動基
板に送信する。そして、光源作動基板はこの光データに
従って点灯具３０を点灯ｔ１、点滅ｔ２、消灯作動させ
ることにより、表面電飾装置３１で所定の光演出態様を
実行させる。

【００３８】上記の払出制御基板６５には、遊技球の貸
球や賞球等を制御するための基板回路が設けられてい
る。この基板回路は、貸球ユニットや賞球ユニット等の
各種ソレノイドを作動させて、所定の貸球や賞球の供給
を制御する払出制御用中央制御装置ＣＰＵに、動作プロ
グラム、賞球や貸球の球数パターン等の固定データが記
憶されている記憶装置ＲＯＭと、球数カウントデータ等
の必要なデータを読み書きする記憶装置ＲＡＭと、入力
ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。
この払出制御基板６５は、主制御基板６０から受信した
制御指令信号に従い、払出制御用中央制御装置ＣＰＵで
演算処理し、所定のデータを出力ポートを介して払出中
継基板に送信し、該データにより貸球ユニットや賞球ユ
ニット等の各種ソレノイドを作動し、所定の貸球や賞球
の払い出しを実行する。また、払出制御基板６５は、遊
技球の貸球を記憶したプリペイドカードの読み込み書き
込みを行うプリペイドカードユニットと、該プリペイド
カードのデータ処理を中継するＣＲ接続基板を介して接
続され、遊技球の残球等のデータをやりとりする。

【００３９】次に本発明の制御態様をパチンコ遊技機の
作動に従って説明する。遊技球が発射装置より遊技盤２
に発射され、該遊技球が特別図柄始動領域１４を通過
し、特別図柄始動スイッチＳ1がＯＮ作動すると、該信
号を盤面中継基板６１を介して主制御基板６０が認識す
る。かかる信号により、主制御用中央制御装置ＣＰＵ
は、記憶装置ＲＯＭに記憶されている大当り特別乱数
Ｋ、大当り図柄乱数Ｌ、ハズレ図柄乱数Ｍa ，Ｍb ，Ｍ
c 、リーチ乱数Ｎ、リーチ図柄乱数Ｐ、リーチ態様乱数
Ｑ等の各図柄乱数を選出し、各選出値を一旦、記憶装置
ＲＡＭに格納する。さらには、特別図柄始動スイッチＳ
1のＯＮ信号に基づき、主制御用中央制御装置ＣＰＵで
演算処理して賞球指令信号を払出制御基板６５に発信す
る。

【００４０】主制御基板６０から賞球指令信号を受信し
た払出制御基板６５は、記憶装置ＲＯＭや記憶装置ＲＡ
Ｍの記憶データを用いて払出制御用中央制御装置ＣＰＵ
にて演算処理を行い、その結果に従って賞球ユニットの
ソレノイドを作動させて所定数量の賞球を払い出す。

【００４１】尚、遊技球が特別図柄始動領域１４に連続
的に通過した場合には、特別図柄始動スイッチＳ1によ
る遊技球検出が主制御基板６０の記憶装置ＲＡＭに記憶
され、その記憶に基づいて上述したように特別図柄始動
記憶数表示装置８の発光ダイオードＬＥＤが順次点灯ｔ
１し、最高四回まで保留される。この発光ダイオードＬ
ＥＤは図柄が変動する都度、消灯されて、記憶数が減少
する。なお、始動記憶数が満杯（四個）となっている場
合には、特別図柄始動領域１４を遊技球が通過しても無
効となる。

【００４２】そして、特別図柄始動スイッチＳ1のＯＮ
作動もしくは、主制御基板６０の記憶装置ＲＡＭに記憶
されている始動記憶数の消化により図柄変動が開始され
ると、主制御用中央制御装置ＣＰＵは、選出された大当
り特別乱数Ｋを判定し、大当り図柄乱数Ｌ、ハズレ図柄
乱数Ｍa ，Ｍb ，Ｍc のいずれかを有効とすると共に、
リーチ乱数Ｎの選定内容に従ってリーチとするかどうか
を判定する。

【００４３】ここで、上述の大当り特別乱数Ｋが大当り
を選出した場合、大当り図柄乱数Ｌと、リーチ態様乱数
Ｑを有効とし、主制御基板６０は、図柄表示制御基板６
２に所定の制御指令信号を伝達すると共に、光源制御基
板６４に所定の光演出を実行するための制御指令信号を
送信する。そして、図柄表示制御基板６２が大当り図柄
乱数Ｌに従い特別図柄をＡ＝Ｂで停止し、リーチ態様乱
数Ｑに従いリーチ作動を実行すると共に、光源制御基板
６４が所定のリーチ光演出態様を表面電飾装置３１で実
行する。その後、所定の大当り図柄態様の特別図柄Ａ，
Ｂ，Ｃで確定表示すると共に、所定の当り光演出態様を
表面電飾装置３１で実行する。また、音源制御基板６３
により所定の効果音を発生させる。

【００４４】さらに、主制御基板６０は、盤面中継基板
６１を介して大入賞口ソレノイドを駆動して、大入賞口
２３を開放する。そして、大入賞口２３に遊技球が流入
され、該大入賞口２３内の特定領域スイッチＳ3やカウ
ントスイッチＳ4がＯＮ作動されると、その信号を盤面
中継基板６１を介して主制御基板６０が確認し、必要に
応じて、図柄表示制御基板６２や払出制御基板６５に制
御指令を発信して一連の特別遊技作動が実行される。

【００４５】一方、大当り特別乱数Ｋが大当りを選出し
ない場合には、上述のハズレ図柄乱数Ｍa ，Ｍb ，Ｍc
からなる制御指令を主制御基板６０から図柄表示制御基
板６２に発信し、該図柄表示制御基板６２は該制御指令
に従って、特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃをハズレ表示する。ここ
で、ハズレ図柄乱数が大当り図柄を選出していた場合に
は、再びハズレ図柄乱数Ｍa ，Ｍb ，Ｍcを選出して、
ハズレ図柄態様とする。また、リーチ乱数Ｎによりリー
チ作動を実行する場合にあっては、特別図柄Ａ＝Ｂを一
旦表示し、リーチ態様乱数Ｑにより選定された、所定の
リーチ変動態様によるリーチ作動を発生させるようにし
た後、ハズレ図柄態様とする。

【００４６】次に本発明の要部に係る表面電飾装置３１
の作動態様につき説明する。本発明にあっては、パチン
コ遊技機１の前面に、発光ダイオードＬＥＤやランプ等
からなる点灯具３０を連続的に配設した表面電飾装置３
１を設けたものである。そして上述のように、主制御基
板６０から送信された光演出制御指令信号に従って、光
源制御基板６４が光源作動基板を介して、所定の光演出
態様を実行するように点灯具３０を夫々点灯ｔ１、点滅
ｔ２、消灯させるものである。かかる実施態様例を以下
説明する。

【００４７】（実施例１）この実施例１にあっては、図
１のように、開口を介して前面に臨む遊技盤２の遊技領
域に沿って、表面カバー３ａに複数の点灯具３０が下側
領域を除く略逆Ｕ字形に連設されてなる領域囲繞灯具列
３２ａと、複数の点灯具３０が上皿パネル４３ａに上部
球受皿４１を囲むように連設されてなる上張出灯具列３
３ａとが設けられている。そして、この領域囲繞灯具列
３２ａと上張出灯具列３３ａとの連続により、遊技盤２
と上部球受皿４１とからなる有効領域４６を区画する表
面電飾装置３１ａが形成されており、この表面電飾装置
３１ａは環状の光演出態様を実行でき得る。ここで、上
張出灯具列３３ａは、図４の斜視図（遊技盤２及び下皿
パネル４４は図示せず）のように、前面に突出する上皿
パネル４３ａの形状に沿って配設されている。尚、各図
は、点灯具３０がパチンコ遊技機１ａの前面に表出して
いる状態を示しているが、この点灯具３０の前面に透明
又は半透明のカバーを配設するようにしても良い。

【００４８】この表面電飾装置３１ａの光演出態様とし
て、通常の遊技中には、図５に示す様に、連続した七個
の点灯具３０が点灯ｔ１し、反時計回り方向の次の点灯
具３０ａが点灯ｔ１すると共に、最後尾の点灯具３０ｂ
が消灯する作動が連続して実行されて、あたかも点灯具
３０の七個を一単位とする光列が反時計回りに移動し、
表面電飾装置３１ａを周回する光移動演出態様が行われ
る。この光移動演出態様は、特別図柄Ａ，Ｂ，Ｃが変動
開始することを条件として、光列の速度を速くするよう
にして、当りへの期待感を刺激することもできる。この
光移動演出態様としては、光列の反時計回り方向先頭の
点灯具３０は最も明度が高く、後ろに行くほど点灯具３
０の明度が徐々に低くなるような演出をすることもでき
る。

【００４９】また、パチンコ遊技機１で遊技が行われて
いない場合には、点灯具３０の二個を一単位とする光列
を時計回りに移動する光移動演出態様が行われるものと
したり、点灯具３０をランダムに点灯ｔ１、点滅ｔ２さ
せる光演出態様が行われるものとすることができる。こ
れにより、パチンコ遊技機１ａが空席を遊技台を選択中
の遊技者に報知することができる。この光移動演出態様
における点灯具３０の点灯ｔ１、消灯作動を遊技状況に
よって速くしたり、ゆっくりとしたりする等速度を変化
させて、光演出による電飾効果と報知効果を高めるよう
にすることもできる。

【００５０】また、図柄表示部６で特別図柄Ａ＝Ｂのリ
ーチ状態となった場合には、図６（ａ）に示すように、
点灯具３０が一つ置きに点灯ｔ１、消灯を繰り返すと共
に、反時計方向の点灯具３０が先に点灯ｔ１消灯作動す
るような時間差を設けることにより、光の波が流れてい
るような光波演出態様として、リーチ状態を報知すると
共に、遊技者の当りを期待する感情を一層刺激する。そ
して、特別図柄Ａ＝Ｂ＝Ｃの当りとなると、図６（ｂ）
のように、点灯具３０が二個置きに点灯ｔ１点滅ｔ２作
動を繰り返して、当りを得て高揚する感情を一層刺激す
る。ここで、リーチから当りに至る特別図柄Ｃの変動停
止作動に合わせて、当該光波演出態様の速度をゆっくり
としていくような演出をして、遊技者の高揚感を一層高
めるようにすることもできる。また、リーチの場合の光
演出態様に比して、当りの光演出態様では点灯具３０を
高い明度で発光させるようにしても良い。

【００５１】（実施例２）この実施例２にあっては、図
７及び図８のように、遊技領域に沿って表面カバー３ｂ
に設けられた領域囲繞灯具列３２ｂと、上皿パネル４３
ｂに設けられた上張出灯具列３３ｂと、複数の点灯具３
０が下皿パネル４４ｂに下部球受皿４２を囲むように連
設されてなる下張出灯具列３４とが設けられている。こ
こで、下張出灯具列３４は点灯具３０が上皿パネル４３
ｂ上にも連設されて構成されている。そして、この領域
囲繞灯具列３２ｂと上張出灯具列３３ｂとの連続により
有効領域４６を区画し、上張出灯具列３３ｂと下張出灯
具列３４との連続により貯留領域４７を区画する表面電
飾装置３１ｂが形成されている。ここで、上張出灯具列
３３ｂ及び下張出灯具列３４は、前面に突出する上皿パ
ネル４３ｂと下皿パネル４４ｂの形状に沿って立体的に
配設されている。

【００５２】このような表面電飾装置３１ｂを有するパ
チンコ遊技機１ｂにあっても、上述の（実施例１）と同
様な光演出態様を、遊技状況に応じて実行することがで
きる。ここで、光移動演出態様としては光列が８字を描
くように移動するような演出とすることができる。ま
た、表面電飾装置３１ｂの、有効領域４６を区画する部
分と、貯留領域４７を区画する部分とでそれぞれ異なる
光演出態様を行うことようにしても良い。また、遊技中
に下張出灯具列３４が満杯になった場合には、貯留領域
４７を区画する表面電飾装置３１ｂを点滅ｔ２させて強
調することにより、遊技球が下張出灯具列３４から溢れ
てしまうような状況を防ぐこともできる。

【００５３】（実施例３）この実施例３にあっては、図
９及び図１０のように、遊技領域に沿って表面カバー３
ｃに設けられた領域囲繞灯具列３２ｃと、上皿パネル４
３ｃに設けられた上張出灯具列３３ｃと、下皿パネル４
４ｃに設けられた下張出灯具列３４’と、複数の点灯具
３０が発射ハンドル４０を囲むように連設されてなるハ
ンドル灯具列３５とが設けられている。さらに、この発
射ハンドル４０とパチンコ遊技機１ｃの中心線に対して
対称の位置に設けられている灰皿を囲むように点灯具３
０が連設された対称灯具列３６が設けられ、表面電飾装
置３１ｃが形成されている。そして、各灯具列によっ
て、ハンドル灯具列３５により表される球発射作動領域
４８と、有効領域４６と、貯留領域４７とが区画されて
いる。ここで、下張出灯具列３４’は点灯具３０が上皿
パネル４３ｃ上にも連設されて構成されている。尚、こ
のパチンコ遊技機１ｃに備えられた表面電飾装置３１ｃ
は、パチンコ遊技機１ｃの中心線に対し左右対称を成し
ている。

【００５４】このような表面電飾装置３１ｃを有するパ
チンコ遊技機１ｃにあっても、上述の（実施例１）と同
様な光演出態様を、遊技状況に応じて実行することがで
きる。ここで、表面電飾装置３１ｃの、有効領域４６を
区画する部分と、貯留領域４７を区画する部分と、球発
射作動領域４８を区画する部分とがそれぞれ異なる光演
出態様を行うようにしても良い。また、発射ハンドル４
０による打球操作により利得効果が異なるような状況で
はハンドル灯具列３５を点灯ｔ１させて、発射ハンドル
４０を操作する手元を明るくする。これにより遊技者の
得た利得状況が有効に利用されるようになる。

【００５５】（実施例４）この実施例４にあっては、図
１１及び図１２のように、遊技領域に沿って表面カバー
３ｄに、複数の点灯具３０を複数個並列に配設し、下側
領域を除く略逆Ｕ字形に連設されてなる二列の領域囲繞
灯具列３２ｄと、複数の点灯具３０を複数個並列に配設
し、上皿パネル４３に上部球受皿４１を囲むように連設
されてなる二列の上張出灯具列３３ｄとが設けられてい
る。そして、この領域囲繞灯具列３２ｄと上張出灯具列
３３ｄとの連続により、遊技盤２と上部球受皿４１とか
らなる有効領域４６を区画する表面電飾装置３１ｄが形
成されている。ここで、上記実施例２及び実施例３で示
した下張出灯具列３４、ハンドル灯具列３５及び対称灯
具列３６にあっても、二列で構成されるようにすること
もできる。

【００５６】このような表面電飾装置３１ｄを有するパ
チンコ遊技機１ｄにあっても、上述の（実施例１）と同
様な光演出態様を、遊技状況に応じて実行することがで
きる。さらには、二列の灯具列にあって内側と外側で異
なる光演出態様を実行するようする。例えば、特別図柄
Ａ，Ｂ，Ｃが変動開始すると、内側の灯具列は時計回り
に光移動演出態様を実行し、外側の灯具列では反時計回
りに光移動演出態様を実行する。又は、内側の灯具列で
実行される光演出態様と外側の灯具列で実行される光演
出態様の速度を異なるものとする等が行い得る。このよ
うに灯具列を二列（あるいは並列）構造とすることによ
り、表面電飾装置３１ｄが行い得る光演出態様のバリエ
ーションが一層増えることとなるから、多様な面白い演
出をすることができる。

【００５７】（実施例５）この実施例５にあっては、図
１３のように、複数の点灯具３０を遊技領域の四方を囲
繞するように連設してなる領域囲繞灯具列３２ｅを表面
カバー３ｅに配設されて表面電飾装置３１ｅが形成され
ている。この領域囲繞灯具列３２ｅによって、遊技領域
が区画されている。このような表面電飾装置３１ｅを有
するパチンコ遊技機１ｅにあっても、上述の（実施例
１）と同様、光移動演出態様や光波演出態様等様々な光
演出態様を遊技状況に応じて実行することもできる。

【００５８】上述したような実施例１〜５の各点灯具３
０を、異なる他種類の色要素を有するものとすることも
できる。例えば白色及び赤色に発光する点灯具３０を順
に連設するようにして、通常では白色の点灯具だけで光
演出態様を実行し、リーチ及び当り等の遊技状況では、
白色及び赤色の両者の点灯具３０により光演出態様を実
行するようにしても良い。これにより、光演出態様を一
層多様なものとすることができるから、遊技に対する興
味を一層刺激できる面白い遊技が可能となる。

【００５９】また、上記実施例１〜５の表面電飾装置３
１ａ〜３１ｅはパチンコ遊技機１ａ〜１ｅの中心線に対
して左右対称となっているから、この中心線を境に左右
対称となるような光演出態様を実行することもでき得
る。

【００６０】本発明としては、上述の実施例に限定され
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて、様々な形態で実施しうるのものである。また、本
発明はいわゆる第一種パチンコ機だけでなく第二種パチ
ンコ遊技機、第三種パチンコ機等、所定の構成を具備す
る他の機種にも適用され得る。

【００６１】

【発明の効果】本発明は上述したように、遊技領域を囲
繞するように連設された複数の点灯具からなる領域囲繞
灯具列が設けられた表面電飾装置を備えるようにしたこ
とにより、遊技者が着目する遊技領域を領域囲繞灯具列
によって視覚的に強調することができるから、遊技に対
する興趣を向上させ得る。

【００６２】このような領域囲繞灯具列が、下側領域を
除いて遊技領域を囲繞する略逆Ｕ字形に点灯具を連設さ
れていることも提案される。又は、領域囲繞灯具列が、
遊技領域の四方を囲むように点灯具を連設されているこ
とも提案される。これにより、領域囲繞灯具列の点灯具
の点灯、点滅作動により遊技盤を視覚的に強調すること
ができるため、遊技者の高揚感を刺激し、遊技に対する
興趣を向上させ得る。

【００６３】また、表面電飾装置が、上部球受皿を囲む
ように連設された複数の点灯具からなる上張出灯具列と
備え、領域囲繞灯具列と上張出灯具列との連続によっ
て、有効領域を区画することにより、遊技者の最も着目
する有効領域を強調できるから、遊技者の高揚感が一層
刺激され、遊技に対する興趣が一層向上する。また、表
面電飾装置が立体的な上張出灯具列を有することによ
り、これまでにない三次元的な光演出を行うことがで
き、遊技の趣向性を一層向上させることができる。

【００６４】上述の表面電飾装置が、下部球受皿を囲む
ように連設された複数の点灯具からなる下張出灯具列を
備え、上張出灯具列と下張出灯具列との連続によって、
下部球受皿からなる貯留領域を区画することにより、下
部球受皿を視覚的に強調することができるから、遊技者
は自己の利益を把握し易いという優れた効果がある。ま
た、この下部球受皿を囲む表面電飾装置は立体的な電飾
による光演出を行い得るから、遊技の趣向性を一層向上
させ得る。

【００６５】上述の表面電飾装置が、発射ハンドルを囲
むように連設された複数の点灯具からなるハンドル灯具
列を備え、発射ハンドルからなる球発射作動領域を区画
することにより、発射ハンドルを操作する手元部分を明
るくできるため、遊技者に安心感を与えられると共に、
適切な打球操作を行い得るという優れた効果がある。

【００６６】このような表面電飾装置が、パチンコ遊技
機を左右に分ける中心線に対し、左右対称となるように
配設することにより、遊技機が整った表情を持つものな
り、遊技機の美観が向上するため、遊技者に親近感を生
じさせることができ得る。

【００６７】また、このような表面電飾装置が、点灯具
を複数個並列に配設し、灯具列を並列構造としたものと
することより、表面電飾装置による演出を一層変化に富
んだ面白いものとすることができると共に、表面電飾装
置における報知作動や装飾作動が多様な趣向性を有する
ものとでき得る。

【００６８】上述の表面電飾装置が、異なる複数種類の
色要素を発光する点灯具を連設するものとすることによ
り、表面電飾装置による光演出が多様な表情を有するも
のとなる。また、遊技の状況を発光色により報知するこ
とができるため、遊技者は自らが有利又は不利となった
状況を瞬間的に把握することができる。

【００６９】上述の表面電飾装置が、点灯具を順次連続
して点灯消灯作動させて、光が移動するような光移動演
出態様を実行することにより、表面電飾装置で光が移動
していくような新たな演出を行うことができるため、遊
技の趣向性が一層向上する。

【００７０】このような表面電飾装置が、図柄表示装置
で表出される図柄変動態様又は／及び図柄停止態様と関
連して発光作動させる光演出態様を実行するようにした
ことにより、遊技状況を比較的容易に遊技者に報知し得
るとともに、遊技を一層盛り上げることができるため、
遊技に対する興趣が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ遊技機１ａの正面図である。

【図２】遊技盤２の正面図である。

【図３】遊技を制御する制御回路を示すブロック回路図
である。

【図４】実施例１にかかるパチンコ遊技機１ａの斜視図
である。

【図５】表面電飾装置３１における光移動演出態様を表
す光演出図である。

【図６】表面電飾装置３１における光演出態様を表す光
演出図である。

【図７】実施例２にかかるパチンコ遊技機１ｂの正面図
である。

【図８】実施例２にかかるパチンコ遊技機１ｂの斜視図
である。

【図９】実施例３にかかるパチンコ遊技機１ｃの正面図
である。

【図１０】実施例３にかかるパチンコ遊技機１ｃの斜視
図である。

【図１１】実施例４にかかるパチンコ遊技機１ｄの正面
図である。

【図１２】実施例４にかかるパチンコ遊技機１ｄの斜視
図である。

【図１３】実施例５にかかるパチンコ遊技機１ｅの正面
図である。

【符号の説明】

１ａ〜１ｅ パチンコ遊技機 ２ 遊技盤 ３ａ〜３ｅ 表面カバー ３０ 点灯具 ３１ａ〜３１ｅ 表面電飾装置 ３２ａ〜３２ｅ 領域囲繞灯具列 ３３ａ〜３３ｅ 上張出灯具列 ３４、３４’ 下張出灯具列 ３５ ハンドル灯具列 ３６ 対称灯具列 ４０ 発射ハンドル ４１ 上部球受皿 ４２ 下部球受皿 ４３ａ〜４３ｅ 上皿パネル ４４ａ〜４４ｅ 下皿パネル ４６ 有効領域 ４７ 貯留領域 ４８ 球発射作動領域 ｔ１ 点灯 ｔ２ 点滅

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パチンコ遊技機表面にあって、開口を介し
   て前面に臨む遊技盤の遊技領域を囲繞するように連設さ
   れた複数の点灯具からなる領域囲繞灯具列が設けられた
   表面電飾装置を備えていることを特徴とするパチンコ遊
   技機。
2. 【請求項２】領域囲繞灯具列が、下側領域を除いて遊技
   領域を囲繞する略逆Ｕ字形に点灯具を連設されている請
   求項１記載のパチンコ遊技機。
3. 【請求項３】領域囲繞灯具列が、遊技領域の四方を囲む
   ように点灯具を連設されている請求項１に記載のパチン
   コ遊技機。
4. 【請求項４】遊技盤の前面に配設されて、遊技盤の遊技
   領域を臨む開口にガラス板が嵌着された表面カバーと、
   該表面カバーの下方位置に配設され、遊技球を発射位置
   へ誘導する球誘導路と連通する上部球受皿が突設された
   上皿パネルと、上皿パネルの下方位置に配設され、上部
   球受皿と連通する下部球受皿と、発射ハンドルとを設け
   た下皿パネルとを具備したパチンコ遊技機であって、 表面カバーに領域囲繞灯具列を配設してなる請求項１乃
   至請求項３のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
5. 【請求項５】表面電飾装置が、上部球受皿を囲むように
   連設された複数の点灯具からなる上張出灯具列を備え、
   領域囲繞灯具列と上張出灯具列との連続により、遊技領
   域と上部球受皿とからなる有効領域を区画する表面電飾
   装置を備えていることを特徴とする請求項１乃至請求項
   ４のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
6. 【請求項６】遊技盤の前面に配設されて、遊技盤の遊技
   領域を臨む開口にガラス板が嵌着された表面カバーと、
   該表面カバーの下方位置に配設され、遊技球を発射位置
   へ誘導する球誘導路と連通する上部球受皿が突設された
   上皿パネルと、上皿パネルの下方位置に配設され、上部
   球受皿と連通する下部球受皿と、発射ハンドルとを設け
   た下皿パネルとを具備したパチンコ遊技機であって、 表面カバーに領域囲繞灯具列を配設すると共に、上皿パ
   ネルに上張出灯具列を配設してなる請求項５に記載のパ
   チンコ遊技機。
7. 【請求項７】表面電飾装置が、下部球受皿を囲むように
   連設された複数の点灯具からなる下張出灯具列を備え、
   上張出灯具列と下張出灯具列との連続により、下部球受
   皿からなる貯留領域を区画していることを特徴とする請
   求項１乃至請求項６のいずれかに記載のパチンコ遊技
   機。
8. 【請求項８】遊技盤の前面に配設されて、遊技盤の遊技
   領域を臨む開口にガラス板が嵌着された表面カバーと、
   該表面カバーの下方位置に配設され、遊技球を発射位置
   へ誘導する球誘導路と連通する上部球受皿が突設された
   上皿パネルと、上皿パネルの下方位置に配設され、上部
   球受皿と連通する下部球受皿と、発射ハンドルとを設け
   た下皿パネルとを具備したパチンコ遊技機であって、 下皿パネルに下張出灯具列を配設してなる請求項７に記
   載のパチンコ遊技機。
9. 【請求項９】表面電飾装置が、発射ハンドルを囲むよう
   に連設された複数の点灯具からなるハンドル灯具列を備
   え、球発射作動領域を区画していることを特徴とする請
   求項１乃至請求項８のいずれかに記載のパチンコ遊技
   機。
10. 【請求項１０】遊技盤の前面に配設されて、遊技盤の遊
    技領域を臨む開口にガラス板が嵌着された表面カバー
    と、該表面カバーの下方位置に配設され、遊技球を発射
    位置へ誘導する球誘導路と連通する上部球受皿が突設さ
    れた上皿パネルと、上皿パネルの下方位置に配設され、
    上部球受皿と連通する下部球受皿と、発射ハンドルとを
    設けた下皿パネルとを具備したパチンコ遊技機であっ
    て、 下皿パネルにハンドル灯具列を配設してなる請求項９に
    記載のパチンコ遊技機。
11. 【請求項１１】表面電飾装置が、パチンコ遊技機を左右
    に分ける中心線に対し、ハンドル灯具列と略対称となる
    対称灯具列を備えていることを特徴とする請求項９又は
    請求項１０に記載のパチンコ遊技機。
12. 【請求項１２】表面電飾装置が、パチンコ遊技機を左右
    に分ける中心線に対し、略左右対称となるように配設さ
    れていることを特徴とする請求項１乃至請求項１１のい
    ずれかに記載のパチンコ遊技機。
13. 【請求項１３】表面電飾装置が、点灯具を複数個並列に
    配設し、灯具列を並列構造としたものであることを特徴
    とする請求項１乃至請求項１２のいずれかに記載のパチ
    ンコ遊技機。
14. 【請求項１４】表面電飾装置が、異なる複数種類の色要
    素を発光する点灯具を連設されたものであることを特徴
    とする請求項１乃至請求項１３のいずれかに記載のパチ
    ンコ遊技機。
15. 【請求項１５】表面電飾装置が、点灯具を順次連続して
    点灯消灯作動させて、光が移動するような光移動演出態
    様を実行するようにしたことを特徴とする請求項１乃至
    請求項１４のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
16. 【請求項１６】複数の図柄を変動表示する図柄表示装置
    と、図柄始動領域への遊技球通過に起因して、複数の図
    柄からなる図柄列を循環変動し、停止して図柄確定する
    図柄制御手段とを備え、図柄表示装置に確定表示された
    各図柄の組合せが所定の当り図柄態様である場合に、遊
    技者に所定の利得を供与することとなる特別遊技作動を
    実行するようにしたパチンコ遊技機において、 図柄表示装置で表出される図柄変動態様又は／及び図柄
    停止態様と関連して、点灯具を所定の発光作動させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項１乃至請求項１５のい
    ずれかに記載のパチンコ遊技機。