JP2003070852A - 医事管理用タグ - Google Patents
医事管理用タグInfo
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- G09F3/00—Labels, tag tickets, or similar identification or indication means; Seals; Postage or like stamps
- G09F3/005—Identification bracelets, e.g. secured to the arm of a person
Abstract
同定(個人認証)等に用いるに好適な安価な医事管理用
タグを提供する。 【解決手段】 患者の手首に巻回して患者から取り外し
不能に装着されると共に、ハサミによる切断等により破
壊されて患者から取り外され、その後は使い捨て(廃
棄)されるリストバンド1と、リストバンドの表面部に
設けられて前記患者の氏名を含む患者情報が油性ペン等
により記載されるラベル2と、リストバンドに内蔵され
て患者の個人データが電子情報として書き込まれるメモ
リを備え、所定の外部機器に対して非接触に上記個人デ
ータを出力可能なICチップ3とを備え、特にリストバ
ンドを破くことでICチップを取り出し可能に設けると
共に、且つICチップ自体を滅菌・消毒可能な構造体と
する。
Description
足首に装着されて患者の個人同定(個人認証)等に用い
られる医事管理用タグに関する。
等を行うに際しては、患者の取り違えミスや医療処置ミ
スを未然に防ぐ上で、患者を個人同定することが極めて
重要である。このような個人同定を行う手段として、従
来より種々の手法が提唱されており、例えば患者の氏名
や血液型等を記載したネームタグを患者自身に装着する
ことが考えられている。しかしながら一般的にネームタ
グに記載し得る情報量は限られており、その記載情報を
読み間違えることも懸念される。
ステム等に導入されているICカードを利用することが
考えられている。この種のICカードは種々の情報を記
録可能な大容量メモリを備え、所定の端末機器により非
接触にその記録情報を読み取り可能なもので、その携帯
者を容易に個人同定し得ると言う利点を備える。しかし
入院患者が上述したICカードを常時携帯するには問題
があり、またICカード自体の取り違えの問題もある。
ラブ)等において利用される個人同定システムとして、
ICカードの主体をなすICチップ自体をリストバンド
に内蔵し、このリストバンドを手首等に装着することで
ICカードの携帯を不要とすることが提唱されている。
しかし上記リストバンドは、スポーツクラブ等において
その都度、利用者に装着されて繰り返し使用されるもの
であり、医療機関において入院患者に繰り返し使用する
には、衛生管理上問題がある。ちなみにICチップを内
蔵したリストバンドを使用後に廃棄処分して、その繰り
返し使用を禁止すると、比較的高価なICチップまでが
廃棄されることになるので、そのランニングコストが嵩
むと言う問題がある。
たもので、その目的は、衛生管理上の問題を招来するこ
とがなく、しかもランニングコストが安価で入院患者の
手首や足首に装着して患者の個人同定(個人認証)等に
用いるに好適な医事管理用タグを提供することにある。
べく本発明に係る医事管理用タグは、入院患者に装着さ
れて患者の個人同定(個人認証)等に用いられるもので
あって、 例えば布や可撓性の合成樹脂素材からなり、患者の
手首または足首に巻回した状態で環状に固定することで
前記患者から取り外し不能に装着されると共に、ハサミ
による切断等により破壊されて前記患者から取り外さ
れ、その後は使い捨て(廃棄)されるリストバンドと、 このリストバンドの表面部に設けられて前記患者の
氏名を含む患者情報が油性ペン等により記載されるラベ
ルと、 前記リストバンドに内蔵されて前記患者の個人デー
タが電子情報として書き込まれるメモリを備え、所定の
外部機器に対して非接触に上記個人データを出力可能な
ICチップとを具備してなり、特に 例えば前記リストバンドを破くことで前記ICチッ
プを前記リストバンドから取り出し可能に設けると共
に、且つ前記ICチップ自体を滅菌・消毒可能に設けた
ことを特徴としている。
れるリストバンドに内蔵されるICチップを耐熱・耐蝕
性素材にて全面コーティングし、或いは封入することで
該ICチップ自体を滅菌・消毒可能な構造体とし、また
このICチップを前記リストバンドに設けられたポケッ
ト部に収納して該ポケット部を密封することで、前記リ
ストバンドを破壊するだけでICチップを容易に取り外
し得るように設けること特徴としている(請求項2)。
チップについては、加熱および/または洗浄により滅菌
・消毒すると共に、その書き込みデータを消去して初期
化処理した後、別の新たなリストバンドに内蔵して再利
用することを特徴としている(請求項3)。
実施形態に係る医事管理用タグについて説明する。図1
はこの実施形態に係る医事管理用タグの概略構造を示す
もので、1は布や紙、或いは可撓性の合成樹脂素材、例
えば塩化ビニル製の帯状のリストバンドである。このリ
ストバンド1は、例えば幅25mm・長さ150mm程
度の帯状のバンド本体部1aと、このバンド本体部1a
の一端からその長手方向に延在して設けられた幅16m
m・長さ150mm程度の帯状の締結部1bとからな
り、前記バンド本体部1aの他端部に前記締結部1bを
挿通して固定する固定部1cを設けた構造を有する。ま
た上記固定部1cは、バンド本体部1aの幅方向に設け
た塩化ビニル製の片体を該バンド本体部1aの両縁部に
熱溶着等によってそれぞれ固定し、前記バンド本体部1
aとの間に前記締結部1bを挿通可能な隙間を形成した
ものである。この固定部1cの内側面には予め接着剤が
塗布されており、該接着剤の塗布面には図示しない保護
シートが剥離可能に設けられている。
うに入院患者の手首または足首に巻き付け、前述した固
定部1cをなす片部とバンド本体部1aとの隙間に前記
締結部1bを挿通させ、この状態で保護シートを取り外
す(引き抜く)ことで該固定部1cに前記締結部1bを
接着固定し、これによって環状をなして前記入院患者の
手首または足首に取り外し不能に装着される。尚、締結
部1bとバンド本体部1aの他端部とにそれぞれ複数の
孔(図示せず)を設けておき、これらの孔に挿通される
合成樹脂製のリベット体を用いて前記リストバンド1を
円環状に固定することも可能である。このようにして患
者に装着されるリストバンド1の患者からの取り外し
は、後述するようにハサミ等によりリストバンド1を切
断し、該リストバンド1自体を破壊することによってな
される。
本体部1aの表面に貼付された、或いは白色等に塗装し
たラベル部2が設けられている。このラベル部2は、油
性インク等を用いて患者の氏名や血液型等を記載する為
の領域である。尚、上記ラベル部2には患者の氏名や年
令、入院日、主治医名、血液型等を記載する為の見出し
(タイトル)が印刷されており、これらの見出しに従っ
て患者の氏名や血液型等の個人情報の記載が促されるよ
うになっている。
のICチップ3が内蔵されている。このICチップ3の
リストバンド1への内蔵は、例えばリストバンド1の裏
面側に設けられたポケット部(図示せず)に収納し、該
ポケット部を密閉することによりなされる。このポケッ
ト部は、前述した固定部1cのように塩化ビニル製の片
体を該バンド本体部1aの裏面側に、例えばその三辺に
亘って熱溶着したものからなる。このようなポケット部
にICチップ3を収納した後、該ポケット部の残された
辺部をバンド本体部1aに熱溶着することで、ICチッ
プ3がリストバンド1内に密閉して内蔵される。
すように1Kバイト程度の記憶容量を持つ不揮発性のメ
モリ3aと、所定の外部機器、例えば携帯情報端末4と
の間で非接触にデータ伝送する通信部3bとを備える。
特にこの通信部3bは電磁コイルからなるアンテナ3c
を介して、前記メモリ3aに書き込まれた個人データを
外部出力したり、前記メモリ3aに書き込むデータを受
信する役割を担う。尚、このICチップ3には、携帯情
報端末4の電源部4cから供給される電磁エネルギを前
記アンテナ3cを介して取り込んで、前記メモリ3aや
通信部3bを駆動する電力を生成する電源部3dが設け
られている。
図示しないホストコンピュータを主体とする専用のデー
タ書き込み装置(データ入力端末)を用い、前述した前
記アンテナ3bを介して該ICチップ3とは非接触に患
者の個人データが書き込まれる。また患者に施した医療
行為の内容や患者の生体情報等についても、適宜、前記
メモリ3aに書き込まれるようになっている。そしてメ
モリ3aに書き込まれた個人データは、適宜、携帯情報
端末4に読み出されてその表示部4aに表示され、携帯
情報端末4を携帯する医師や看護婦等の医療従事者に提
示される。
置または携帯情報端末4との間でのデータ通信、具体的
にはデータ書き込み装置による前記メモリ3aへの個人
データの書き込みや、携帯情報端末4による前記メモリ
3aに書き込まれた個人データの読み出しは、例えば電
磁誘導方式により13.56MHzの周波数帯を利用し
て、10〜20cm程度の通信距離を確保して非接触に
行われる。
プ3は、特にそのICチップ本体を耐熱・耐蝕性を有す
る樹脂素材5にて全面コーティングし、加熱および/ま
たは洗浄による滅菌・消毒が可能な構造体として実現さ
れている。尚、ICチップ本体を耐熱・耐蝕性を有する
樹脂素材5からなる偏平な容器(図示せず)内に封入し
たり、上記樹脂素材5にてモールドした構造としてIC
チップ3を実現しても良い。このようなICチップ3の
滅菌・消毒可能な構造体化により、該ICチップ3を前
述したリストバンド1から取り外した際、該ICチップ
3を加熱および/または洗浄により滅菌・消毒すると共
に、その書き込みデータを消去して初期化処理すること
で、別の新たなリストバンド1に内蔵して再利用するこ
とを可能としている。
用形態と、ICチップ3の再利用の形態を示す流れ図で
ある。この流れ図に沿って医事管理用タグの使用形態を
説明すると、医事管理用タグはタグ製造工場10におい
てリストバンド1にICチップ3を内蔵することにより
製作され、医療機関に納入される。タグ製造工場10に
おいては、前述したリストバンド1の色を異ならせた
り、長さの異なるものを大人用、子供用、新生児用等し
て複数種類に亘って製造する。
等からなる医療科目に応じて色の異なるリストバンド1
の医事管理用タグを使用し、入院患者の一人一人に医事
管理用タグを装着して医療管理に利用する。具体的に
は、先ず前述したデータ入力端末(データ書き込み装
置)を用い、入院患者に応じてその患者の氏名、年令、
性別、血液型等の個人データを前記ICチップ3に書き
込む(手順11)。同時にこのICチップ3を内蔵した
リストバンド1の前述したラベル部2に、当該入院患者
の氏名、年令、性別、血液型等の個人情報を記載する。
このラベル部2への個人情報の記載とICチップ3への
個人情報の書き込みは、その双方の情報が同じものであ
ることを確認しながら行われる。
事管理用タグは入院患者(新生児を含む)に対して発行
され、入院患者またはその付き添い者(保護者)との間
で、ICチップ3およびラベル部2に書き込まれた情報
(記載情報)を確認(視認)し、これによって個人同定
(認証)を行った上で当該入院患者に装着される(手順
12)。この際、リストバンド1の色から、当該入院患
者の医療科目のチェックも同時に行われる。
したならば、医師や看護婦からなる医療従事者は、その
後の手術や医薬投与等を行うに際して、ラベル部2に記
載された個人情報を確認すると共に、携帯情報端末4を
用いて前記ICチップ3に書き込んだ個人データをその
都度読み出して患者を個人同定(認証)し、その上で上
述した手術や医薬投与等の医療行為を実施する(手順1
3)。この際、ICチップ3に患者の生体情報や、患者
に対して施した医療行為を履歴として順次記録するよう
にし、一方、この記録情報をICチップ3から読み出し
て確認した上で医療行為を実施するようにすることも有
用である。このようにすれば患者とは別個に管理され
て、その都度患者に突き合わせられるカルテに頼ること
のない的確な医療行為を行うことが可能となる。換言す
ればカルテと患者との照合(個人同定)を行うことが可
能となるので、カルテの取り違えによるミスの発生を未
然に防止することが可能となる。またICチップ3に書
き込んだ情報を定期的にホストコンピュータに収集する
ようにすれば、カルテに記載された医療処置行為等との
照合を行うことも可能となる。
したようにハサミ等を用いてリストバンド1を切断し、
該リストバンド1を破壊することにより患者から医事管
理用タグが取り外される(手順14)。そして患者から
取り外された医事管理用タグのリストバンド1からIC
チップ3を取り出した後(手順15)、リストバンド1
を廃棄する(手順16)。ちなみにリストバンド1から
のICチップ3の取り出しは、前述したポケット部を破
くことにより行われる。特にICチップ3は、ポケット
部に収納されて封入されているだけなので、ポケット部
を破くだけで簡単に取り出し得る。
チップ3については、加熱および洗浄による滅菌・消毒
を施した後(手順17)、前述したデータ入力端末(デ
ータ書き込み装置)を用いてそのメモリ3aに記録され
ている前述した患者の個人データを消去する(手順1
8)。即ち、リストバンド1から取り出したICチップ
3を滅菌・消毒すると共に、メモリ3aの記録情報を消
去して該ICチップ3を初期化する。このICチップ3
の初期化(個人データの消去)により、入院患者の個人
情報の不本意な漏洩が防がれる。
り出す前に、即ち、リストバンド1を切断して患者から
取り外した段階で、該ICチップ3に記録された情報の
全てを消去するようにしても良い。このようにすれば、
例えばリストバンド1からのICチップ3の取り出し作
業を外部業者に委託する前に、患者の個人情報を消去す
ることができるので、そのデータの保全性を十分に高め
ることが可能となる。
ェックし(手順19)、機能障害が生じたものについて
は廃棄すると共に、機能障害のないものについては再利
用可能なICチップ3として回収して前述したタグ製造
工場10に納入する。そして上記ICチップ3を新たな
別のリストバンド1に内蔵すれば、新品のICチップ3
を用いる場合と同様に使用することが可能となる。従っ
てICチップ3は、リストバンド1からの取り出し時
や、加熱および洗浄による滅菌・消毒等により不具合が
生じない限り、新たな別のリストバンド1に内蔵されて
繰り返し再使用される。
うにICチップ3はリストバンド1のポケット部に収納
して医事管理用タグに内蔵されているだけである。従っ
てICチップ3のリストバンド1からの取り出しが容易
であり、リストバンド1からの取り出し時にICチップ
3を損傷する虞が極めて少ない。しかもICチップ3
は、前述したようにそのICチップ本体を耐熱・耐蝕性
を有する樹脂素材5にて全面コーティングする等して、
加熱および/または洗浄による滅菌・消毒が可能な構造
体として実現されている。従って高温加熱や薬剤を用い
た滅菌・消毒処理に十分に耐えることができるので、該
ICチップ3を繰り返し使用する上での衛生管理条件を
十分に満たすことができる。これ故、比較的高価なIC
チップ3を容易に繰り返し使用して新たな別のリストバ
ンド1に組み込むことができるので、医事管理用タグを
利用して入院患者の個人同定(認証)を行う上でのラン
ニングコストを大幅に低減することが可能となる。
るものではない。例えばリストバンド1としてはビニル
コーティングした紙素材等を用いることも可能である。
またリストバンド1を環状に固定する手段として、肌に
優しいプラスチック製の連結部材を用いることも可能で
ある。またICチップ3におけるメモリ3aの記憶容量
や、該メモリ3aに書き込む情報内容については、医事
管理の仕様等に応じて定めれば良いものであり、更にI
Cチップ3と所定の外部機器とのデータ通信手段につい
ても種々の情報伝送方式を採用可能である。
を利用して、該ICチップ3の切り返し使用様回数を管
理し、所定回数以上繰り返し使用したICチップ3を廃
棄するようにしても良い。このようにすればICチップ
3の動作信頼性を管理することが可能となるので、より
信頼性の高い医事管理用タグの利用が可能となる。その
他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
実施することが可能である。
Cチップを滅菌・消毒可能な構造体とし、このICチッ
プをリストバンドに容易に取り出し可能に内蔵した構造
の医事管理用タグを提供することができるので、この医
事管理用タグを用いて入院患者の個人同定(認証)を効
果的に行い得ることのみならず、リストバンドを切断し
て該リストバンドを入院患者から取り外したとき、上記
ICチップをリストバンドから容易に取り出して滅菌・
消毒した後、別のリストバンドに内蔵して再使用するこ
とができる。従って比較的高価なICチップの繰り返し
使用を可能として、そのランニングコストを大幅に低減
することができる等の実用上多大なる効果が奏せられ
る。
略構成を示す図。
を示す図。
チップの基本機能を示す概略構成図。
チップ3の再利用の形態を示す流れ図。
Claims (3)
- 【請求項1】 患者の手首または足首に巻回され、環状
に固定されて前記患者から取り外し不能に装着されると
共に、その破壊により前記患者から取り外されて使い捨
てされるリストバンドと、 このリストバンドに設けられて前記患者の氏名を含む患
者情報が記載されるラベルと、 前記リストバンドに内蔵されて前記患者の個人データが
書き込まれ、所定の外部機器に対して上記個人データを
出力可能なICチップとを具備し、 前記ICチップを前記リストバンドから取り出し可能
に、且つ滅菌・消毒可能に設けたことを特徴とする医事
管理用タグ。 - 【請求項2】 前記ICチップは、メモリおよびアンテ
ナを集積したICチップ本体を耐熱・耐蝕性素材にて全
面コーティングまたは封入され、前記リストバンドに設
けられたポケット部内に収納されて密封されるものであ
る請求項1に記載の医事管理用タグ。 - 【請求項3】 前記リストバンドから取り出されたIC
チップは、滅菌・消毒されると共に、その書き込みデー
タを消去して初期化された後、別のリストバンドに内蔵
されて再利用されるものである請求項1に記載の医事管
理用タグ。
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